これは予想外にものすごいいい作品でしたw
やっぱより好みをせずに映画ってのは見ないといけないなーってものなんですけど、NHKで60週年ということでやってたんですが、志村喬が出てるんだ!ってので腰を据えてみました。
日本の俳優で一番有名なのは三船敏郎で間違いないのですけど、日本で一番の名優は誰かというとIは志村喬で間違いないと思いますね。もちろん三船はカリスマが服着て歩いてるようなスーパースターなんですけど、三船の相手を努められるのは志村喬しかいません。というか、世界、でも指折りであることは間違い無いですね。
(Iが思う一番演技が上手な人はーーー・・・やっぱリリアン・ギッシュですね、女優ですけど。ほんと度肝を抜くほどの演技力なんです、映画俳優ってのを人生をかけるほどの仕事だってのを確立したのはこの人だって思う)
生きる、での伝説的演技もそうですけど、やっぱ志村喬がいるだけで、単なる娯楽映画が、ちゃんとした映画になるのですねー。ただIは志村喬というと常におっさんとして登場していて、若いころってのを一切知りません、それをちょっとDIGしてみる必要がありますねー。
まぁ特撮のチープさったら無いのですけど、ミニチュアにしたってもうちょっと大きく作れよって思ったりね、しかしそれが50年代の東京の風景に妙にマッチして、それとやっぱしモノクロってのがいいのでしょうね、これがカラーだと泣きたくなるほどバカバカしい絵面になってしまうのですけど、モノクロとフィルム独特の味わいが、チープな特撮を今でも見るに耐えるものにしてくれます、やっぱし白黒なんだよなー映画って・・・・、カラーって死ぬほど難しいですよね、カラー映画を撮る事ができるってのはほんとなんだろ、特殊能力なんですよね、常人には無いもの。キューブリックはその稀有な才能を持ってましたけど、普通の人間にはカラーで白黒映画が持ってたテンション、っつーか緊張感を出すのは出来ないんですよね。
平成ゴジラをガキの頃見たことがありましたけど、ほぼなんのこっちゃーでしたね、なんで恐竜が人間の味方をするのかわからんし、美少女やコドモを守ろうとするのかちっとも解せない。初代ゴジラは水爆実験の副作用によって生まれたモンスターでして、論理的な思考などは全然ありません、でもそれで普通ですよね。それで東京を破壊しまくるんですけど、なんとなく、それが当然って気もする、こんな街破壊されて当然だっていうね。その爽快感はなんなんでしょう?ともかくこの怪物が東京を破壊ってのは、巨神兵現るっていうついこのあいだの特撮でも取り入れられている、お決まり、の1つになりました。