2014年7月19日土曜日

brian wilson beach boys  good vibration 1966 和訳 解説



I, I love the colorful clothes she wears
And the way the sunlight plays upon her hair
 I・・IはCのまとっているカラフルな服が大好きだ、太陽がCがの髪をなでるようにきらめかせ
I hear the sound of a gentle word
On the wind that lifts her perfume through the air
優しいコトバの響きが聞こえる、Cの香水をまたたかせるそよかぜから

I'm pickin' up good vibrations
She's giving me excitations
 Iはグッド・ヴァイブレーションを手に入れる、Cは絶頂を与えてくれる・・・
I'm pickin' up good vibrations (Oom bop, bop, good vibrations)
She's giving me excitations(Oom bop, bop, excitations)
Good good good good vibrations (Oom bop, bop)
She's giving me excitations(Oom bop, bop, excitations)
Good good good good vibrations (Oom bop, bop)
She's giving me excitations (Oom bop, bop, excitations)

Close my eyes
She's somehow closer now
 目を閉じると、Cをもっと近くに感じる
Softly smile, I know she must be kind
When I look in her eyes
 柔らかく微笑して、Cはきっと笑ってるだろう、その瞳を見た時には
She goes with me to a blossom world
 CはIと一緒に花咲く世界へと旅立ってくれる

I'm pickin' up good vibrations
She's giving me excitations
I'm pickin' up good vibrations (Oom bop, bop, good vibrations)
She's giving me excitations (Oom bop, bop, excitations)
Good good good good vibrations (Oom bop, bop)
She's giving me excitations (Oom bop, bop, excitations)
Good good good good vibrations (Oom bop, bop)
She's giving me excitations (Oom bop, bop, excitations)

(Ah)
(Ah my my what elation)
 あぁ、あぁなんて歓喜
I don't know where but she sends me there
 それがどこかわからないけどCはそこへIを運んでくれる
(Ah my, my, what a sensation)
 なんて戦慄!
(Ah my, my, what elations)

(Ah my, my, what)
 なんて・・なんて!
Gotta keep those lovin' good vibrations
A happenin' with her
 このグッド・ヴァイブレーションを愛し続けていないと、Cが巻き起こすそれを
Gotta keep those lovin' good vibrations
A happenin' with her
Gotta keep those lovin' good vibrations
A happenin'

Ah
Good good good good vibrations (Oom bop, bop, I'm pickin' up good vibrations)
She's giving me excitations (Oom bop, bop, excitations)
Good good good good vibrations (Oom bop, bop)
She's na, na

Na, na, na, na, na
Na, na, na
Na, na, na, na, na
Na, na, na
Do, do, do, do, do,
Do, do, do
Do, do, do, do, do,
Do, do, do




 特に歌詞が大事な曲ではありませんが、この曲ってのは構成、がキモなんですよね。ハーモニーとかいうよりも、構成が、ものすごい。まじイントロの斬新さったら無いです。今でこそこういう途中で曲調がぐるぐる変わるってのは、love is warm gun ,ボヘミアン・ラプソディ、パラノイド・アンドロイド、ってなものでロックオペラとかでも使われますけど、当時はそんなのは存在しなかった、もっと直線的でわかりやすいポップソングの時代ですから。 
 またアンサンブルもロックとはかけ離れてる、別にこれはロックってものでもなんでもない気がします、モノトロンのコード・カッティング、ドラム、ベースはプレシジョンベースとチェロ(!)、何かのギター、リード楽器はテルミン(!)。まずベースが2ラインだってのに驚きですね、メロディベースと、セロのルートのベースがあるんだ。
 厚いコーラスが入るので上側の楽器はモノトーンだけという。




 このビーチボーイズとブライアン・ウィルソンってのも背景知識が無いと意味がわからないです。至極簡単にいうと、ビーチボーイズには天才が1人いて、それがウィルソンです、他は別に歌の上手いコーラスで代用が聞く、スタジオ・ミュージシャンで大丈夫、ウィルソン主体のバンドだってことです。


 けれどウィルソンは別にビーチ・ボーイズなる、海が似合うネアカの人間でもなんでもなく、ネクラ感満点のオタク気質の音響マニアです。だからサーフィンやら女の子やら車がどうのこうのっていうのにすぐに飽き飽きして、レコーディングだけをするようになった。
 そのレコーディングスタジオに篭もりっきりっていうほとんどブライアン1人と、あとはプロのミュージシャンで作ったほぼソロアルバムが PET SOUNDS、1966 です。これは人間向きじゃなくてPETにしかわからんだろうっていう自嘲気味のアルバムでものすごい前衛サウンドです、当時は、ね。当然あなりセールスは振るわずにウィルソンはドラッグにはまっていくというどこかで聞いたようなことになるのです、PINK FLOYDもSTONESもこのパターン。
 しかしウィルソンはSMILE、というアルバムに乗り出して、その先行シングルがこのGOOD VIBRATIONです、史上最高のシングル、と言われています。それはアルバムのSMILEが結局WILSONがイカれちまったために完成しなかったので、アルバムに入らなかったから、史上最高の、シングル、なんですね。こんないわくつきのシングル、ってのは他に無いから。


 ウィルソンがおかしくなってしまってからもビーチボーイズは活動はしますけど、これもやっぱりジョーンズのいないSTONESでして、惰性で続いてるだけです。

 ウィルソンはしかれども、ナッシュ(ナッシュ均衡のナッシュね)みたいに正気を取り戻して、音楽活動にカムバックします、そして未完のアルバムSMILE、は2004年、製作期間40年という破格のスケールの時間を要して完成されました。

 これはこれでものすげーアルバムです。ただファンもほとんど死んでるし、若い人はウィルソンを知らないし、40年待てるファンもあんまいないわけで、あんまし話題にはならなかったのかもしれません。けど絶対に聞くべきです。

 ドラッグで廃人になったヤツがカムバックするってのはあんまし無いことですね、レッチリは1人メンバーが死んでも続けられたし、NEW ORDERはヴォーカルが自殺して、ダンスロックみたいになった、エアロスミスもジャンキーからのカムバックですか・・・やっぱ結構いたわw ただ天才がいるバンドってのは難しいですよね、じゃあその天才とスタジオ・ミュージシャンだけでいいじゃん、バンドいる?ってなるから。だいたいみんなソロになる。といって天才過多のバンドも大変なのですね、ビートルみたいに天才たち、ではもぉガチ喧嘩です、POLICEもそぉ、ROSESもそう、BLURもそう、持たないのですよね、すぐに解散する。
 天才を集めればいいってもんじゃない、ある程度プレイヤーに徹してくれる人じゃないと、FLEAとかは理想的なバンドマンですよね。




 しかしこの曲およそ50年前の曲なんだよなー、色褪せないねー、というべきなのか、50年も何の進歩もしてないぞって思うべきなのかわかりません。ロックってのは新しい反骨の音楽だったのに、今では保守的音楽の代名詞になってしまいました。