2014年7月13日日曜日

1988 YAIBA  青山剛昌

YAIBAってのはすげー簡単にいうとサンデーでジャンプのドラゴンボールに対向するカタチで打ち出した超王道少年漫画です。
 少年漫画、かくあるべしっていう侍、刀、技、修行、ヒロイン、魔王、みたいな、ガキがもんっ!!ってなっちゃう要素をつぎ込みまくったものです。

 この侍ものってやつはいつになっても人気がありますよね、武蔵、小次郎、柳生なんてのも。マンガのノリとか主人公のあっけらかんとした性格みたいなのからそーとードラゴンボール意識が高いのがわかるのですけど、ヒロインとの恋愛みたいなのに結構重点があったり、この青山さん独特のタッチ、ってのがあって、結構YAIBAの熱心なファンってのはいましたね。慣れてるから別に違和感ないですけど、知らない人が初見で見たら、相当すごいデフォルメ感覚です、目がドアみたいな感じ。
 でもサンデーってのはこういう、ちょっとだけ女子向け感があるって気がする。ジャンプよりもちょいと恋愛要素が強い。ジャンプの恋愛漫画ってのはたいていただのエロ漫画ですからw

 連載が結構長いので途中超中だるみしたり、捨て回みたいなのがあったり、えっ?ムチャクチャやーんってのがあったり、なんか終わらしどころがわからなくなってるなぁ・・、ってのがある。かぐや、というのが地球と合体してそれを倒してちゃんちゃん、でいいのに、次になんと日本列島が龍になって戦うのです、順番逆じゃね?地球と闘った後に日本と戦うの・・?

 そりゃあでも最初からじっくりプロットを書き上げた描きおろしじゃなくて連載なんだからしゃあないですよね、ドラゴンボールだってそうでしたもの。フリーザ戦で終わりでよかった、セル戦はよかったという人といらないっていうので大論争があるでせう。魔人ブウは完全にめちゃめちゃでした。

ただこの青山氏も、思い入れのあるキャラを殺せないっていう、キャラ死なせられないシンドロームでして、主要キャラは絶対にすぐに復活する、殺せないんです。少年漫画なんだからそれでいいんじゃない、っていうかもしれませんけど。

 あしたのジョーの偉大さはやっぱそこにあるんですよね、力石は死んだら帰ってこない。