2014年7月7日月曜日
1997 contact コンタクト 映画と予算
確か放送室で高須ちゃんがおすすめしてた気がします。一体何の映画なのか?ってのがなかなかわかりにくい上に長いので一苦労ですが、最後までみれば良い映画じゃん、ってわかります。ただテンポが遅いし、ダイアローグばっかしで動きが少ないので映画としてじっと見るのはしんどいですね、150分ありますけど120分ごろから面白くなります。
それとIがジョディ・フォスターがあんまし好きじゃないってのが、なんとなく見るのがしんどい理由かもしれません、一回諦めてますから。痩せすぎてて怖い、いや痩せてなくてもなんとなく怖い。すっげー重い感じがする、この人w そんなのどうでもいいか。
簡単にいうと宇宙人とのコンタクトっていうものなんですけど、原作がカール・セーガン(科学者)なのでファクトアンドフィギュアはしっかりしてます、ワープ装置のデザインとかも、あぁそのタイプね、って科学的にある意味納得が行くようにできてますし、だいたい一般の映画で間違ってる相対性理論の引用も的確です、科学的アドバイザー自身が書いてるみたいなもんですから。
最初はものすげー普通の映像ばっかしで安上がり映画なのかと思いきや、結構CGがしっかりしてる、ロバート・ゼメキスだし、って思います。予算は90億円、結構かかってますね。アメリカの映画って予算がいくらかかったのかってのが公開されてんですよね、それで見るかどうか決められる、予告登板制度みたいなものです、それでもアート映画がみたいって人はそうすりゃいいし、同じ1000円(アメリカの映画館はだいたい10$)なりゃそりゃ予算が多いのみるぜってのも選べる。100億超えの映画だ、見なきゃってなったりするし。日本なんて10億で超大作ですからね、10倍違うんだもの、そりゃ10分の1ですよ、なんてね、才能ででもカバー出来てもせいぜい二倍くらいにしかならんのではないか・・・なんて嫌なこと言ってみる。ちなみに一番制作費がかかった映画はパイレーツカリビアンの最後のやつで300億ですって、まぢかよ・・・。
日本の映画史上で一番金使ったのはFFですけどでもアメリカと共同制作だからね、映画史上稀に見る大失敗策ですけどw
アニメで一番使ったのはもののけでしょうけど、もののけでも25億円くらいですよ、アニメって大変!って思われているけどむしろ激安ですよあのクオリティであの値段なら。CGよりも手書きのほうが実は安いんです、大変と思われてるけど。EVAQの予算を調べたけどわかりませんでした、でも20億くらいじゃないのかなー?相当CGは使ってますけど、パソコンが安くなったからですね、ソフトも進化したし。90年代の20倍くらいのスペックがありますから。
じゃあパイレーツは一体何にカネを使ってんだって話しですが、パイレートの3がクソみたいに長くて途中でガキが爆睡するって有名ですからね。ただ単に長い分カネを使ったんでしょう、というか制作費といっても宣伝費で半分ですからね。1,2でペイできてるからもう使っちゃえってのもあると思うし。
こんな映画とカネといういやな話しをするのも実は理由がって、この映画は科学とカネ、っていう教育者が躍起になって隠そうとするところを実はグリグリやってるからですね、カール・セーガンのやらしいとこです。科学にかけるカネで一体何人の命が救える?それで科学は素晴らしい?ふざけんなよって思うのはふつー。
こっからはネタバレです。
結構映画の主題として宗教と科学っていうテーマに時間がさかれているんですけど、これはアメリカ中心の発想だよなーーーって気がすげぇする。アメリカの世界観だけじゃんって思う、最後にワープした宇宙で死んだ父と再会するっていうラストもちょっとIは気に食わない、ともかく絶対に死んだ人間を生き返しちゃいけないってのがIのただ1つの信念です、作家として観客としても、タイムリープは許せるけど蘇りは許せない、じゃあ別に死んだっていいじゃん、ってなってすべてがおじゃんになっちゃうから。
そう考えるとスペース・オデッセイのキューブリックみたいなやり方はやっぱ賞賛に値すると思いますね、宇宙をワープするとモノリスがある、何も語らない、何も明らかにしない、何もわからない、何の価値判断もしない。何のキレイ事も無い、ただある。ってだけ。しょうもないキレイ事に頼らないキューブリックのかっこよさです、Iは人間としてキューブリックの価値観が好きです。キューブリックの映画ってひとっっっっっこともキレイ事を言わないのですよね。そんな映画他に無いぜ。悪いことなら死ぬほど言うのですがね、とくにクロックワークはw