2014年5月31日土曜日

william shakespeare romeo and juliet  ウィリアム・シェイクスピア ロミヲとジュリエット 全対訳 フリーテクスト コモンズ

 第二弾。です。画像とかがついてる完全版はブログにはあげられないので、どっかに上げまする。ワードで作ってしまったので開けるようにコンバートしないとなぁ。


 フリーテクストなので自由に使うべし、Iが翻訳しましたので。


 

 見づらい場合はコピペして自分でワードにペイストペイストォ!




ちなみに原典にはグーテンベルク版を使いましたが、ところどころ間違ってたので直しました。間違いを訂正するのにはオックスフォード版とかを見ましたがいちいち明記せず。



 フリーテクストなので自由に使うべし、Iが翻訳しました、意訳感満載。 THE TRAGEDY OF ROMEO AND JULIET by William Shakespeare 1595 Dramatis Personae ヘンリー六世 part1でやりましたのでかなり省略します、中学生レベルは和訳しません。貴族のランクの説明なども。ヘンリー六世よりも断然こっちのほうが簡単です。 Chorus. Escalus, Prince of Verona.  ヴェローナはベネチアとミラノを繋ぐ都市です。南にマントヴァもあります。 Paris, a young Count, kinsman to the Prince.   Montague, heads of two houses at variance(敵対する) with each other.        敵対する2つの家柄の頭領 Capulet, heads of two houses at variance with each other. An old Man, of the Capulet family. Romeo, son to Montague. Tybalt, nephew(甥) to Lady Capulet. Mercutio, kinsman to the Prince and friend to Romeo. Benvolio, nephew to Montague, and friend to Romeo Friar Laurence, Franciscan.  フライアー ローレンス フランシスコ会  (FRIAR は普通 托鉢修道士と訳されていますが、それだけではなんのこっちゃわかりませぬ。簡単にいうと、12Cにmendicant order 托鉢規則なるものが作られました、これは今までの修道会、修道院を作ってそこに住むヒト(これをMONKといいます)、は貴族の荘園の付属品で、行政的なものとしてどこの街にもひとつはあるものでした。宗教的なものではなくて社会の一部として。当然に、社会からその存在を確約されるとすぐに堕落が始まりまして、宗教とは何の関係もないただ特権階級みたいなものになります。つまりクソ坊主。  12Cはプレルネサンスとして、商業の復興=倫理的堕落と拝金主義が起こってきた時代です、文化、商業が花開いたとかいうと聞こえはいいですが、裏を返せば物欲だけのクズみたいな自己中ニンゲンが大量に現れる時代でもあります。その反動として、新しいスタイルの修道会、mendicant orderが生まれてきます。托鉢というとわかりずらいので、直接的にいうと、乞食ルールです。つまり修道士は所有、私的所有も集団所有も、してはならない。何も持つべからずというルールです。キリスト原理主義とでもいったらいいのですか。ものすごいルールです。  修道会という土地、建物を所有するのも拒否して、喜捨によってのみ生活せよ、あるいはキリストがやったみたいに、砂漠の岩場で独立して生活せよということです。さすがに、それは厳しすぎたので、修道院を持つのはアリに変わっていきましたが、ともかく、清貧を守り、社会的権力を求めない集団です。特にフランススコ会、ドミニコ会が有名)  よって簡単にいうと、クソ坊主ではないいい人だってコトです、この劇でもいい人として登場します。基本的にfriar=いいヒトで合ってます) Friar John, Franciscan. Balthasar, servant to Romeo. (バルタザールというと、キャスパー、メルキオールと並んで、マギ(東方より来たるもの)の名前) Abram, servant to Montague. Sampson, servant to Capulet. Gregory, servant to Capulet. Peter, servant to Juliet's nurse. An Apothecary. 薬屋 Three Musicians. An Officer. Lady Montague, wife to Montague. Lady Capulet, wife to Capulet. Juliet, daughter to Capulet. Nurse to Juliet. Citizens of Verona; Gentlemen and Gentlewomen of both houses; Maskers(仮面舞踏者), Torchbearers, Pages, Guards, Watchmen, Servants, and Attendants. SCENE.?Verona; Mantua. THE PROLOGUE  プロローグ Enter Chorus.  コーラスの登場 Chor. Two households, both alike in dignity,  2つの家柄は同じくらいの名家がありました In fair Verona, where we lay our scene,  ここの素晴らしきヴェローナにその舞台を置きます From ancient grudge break to new mutiny(反乱),  過去の遺恨が新たな波乱を巻き起こします Where civil blood makes civil hands unclean.  市民の血で市民の手は汚れていくのです From forth the fatal loins(腰、下腹部) of these two foes  その運命的な敵同士の胎内からは A pair of star-cross'd(普通、悲劇の運命を背負った) lovers take their life;   悲劇の運命を背負った愛人が生まれたのです Whose misadventur'd piteous overthrows(廃止する、転覆する)   その不幸に満ちた悲劇はやがて破滅して Doth with their death bury their parents' strife.  親の仲違いによってその死を迎えることになるのです The fearful passage of their death-mark'd love,  その恐ろしい死によって運命づけられた恋路 And the continuance of their parents' rage, そして両親の消えない憤怒 Which, but their children's end, naught could remove, そのコドモタチの死を迎えるまでは取り除くことはできません Is now the two hours' traffic of our stage;  さて二時間ほどの劇の幕が開きます The which if you with patient ears attend,  その忍耐強い耳を傾けてくださるのならば What here shall miss, our toil shall strive to mend. いたらぬ点もありましょうが、誠意を尽くして上演いたします [Exit.] (プロローグで話しの筋を全部しゃべってしまうというのはいささか解せぬものではあります。たぶんそれはこんなにありきたりのお話なのです、というマニエリスムみたいなものです。恋人同士が出会って悲劇の死を迎えるという、ベタ中のベタなんですよ、さぁそのベタ中のベタという題材を用いて、劇作家シェイクスピアはどのようにドラマを作るのかまぁ見ていろという、挑戦的なセリフだと思います。古典的な題材をとれば作家の実力が一番わかるのです、キワモノに逃げないでベタをやらせてみれば、ホンモノがわかるだろうと) ACT I. Scene I. Verona. A public place.(公共の場所)   Enter Sampson and Gregory (with swords and bucklers) of the house of Capulet.   キャプレット家のサンプソンとグレゴリーが剣とバックラーを持って登場  (バックラーというのはこういう小さい盾です) Samp. Gregory, on my word, we'll not carry coals.  SAMP 「グレゴリーよ、おれのことばだ(よく聞けよ)、石炭運びみたいなことはやめようぜ(くだらねぇことはしないでおこうぜ) Greg. No, for then we should be colliers(坑夫).  G「だな、そんなことをすりゃあ坑夫同然だ」   Samp. I mean, an we be in choler(癇癪), we'll draw.   S つまりだな、カッときたら、バッと抜く Greg. Ay, while you live, draw your neck out of collar.  G あぁ生きてる内は、首をカラー(首輪)から抜いておかねぇとな(ダジャレ、choler とcollarは発音同じ) Samp. I strike quickly, being moved.  バッと動いたらバシっとやるんだ(こぉいう阿呆丸出しのしゃべり方なんですw) Greg. But thou art not quickly moved to strike.  しかしTHOUはやるってときにはおせぇんだよ Samp. A dog of the house of Montague moves me.  モンタギューの犬ころなら、カッとくるんだけどな Greg. To move is to stir, and to be valiant is to stand. Therefore, if thou art moved, thou runn'st away.  動くのは動揺してんだ、強いやつは動かない、つまりてめぇはバッと動く時にはババっと逃げ出してんだよ Samp. A dog of that house shall move me to stand. I will take the wall of any man or maid of Montague's. S あの家の犬ころなら、おれをカッとさせて、おれを立ち止まらせるんだ。モンタギューのやつらなら下男でもメイドでも壁側に立つ(take the wall つまり道の真ん中が凹んで溝になってる道なんでしょう、だから壁側に立たれると通れないわけです、通せんぼしてやるってことです)   Greg. That shows thee a weak slave; for the weakest goes to the wall.  それはTHEEはSLAVEだってこったね、弱いやつほど壁際にいくというしな  (weakest goes to the wall はことわざです、意味はそのまま。いわゆる窓際族とおんなじ意味ですね) Samp. 'Tis true; and therefore women, being the weaker vessels, are ever thrust to the wall. Therefore I will push Montague's men from the wall and thrust his maids to the wall.  そーだな、女ってのはよわっちぃものだから壁際に逆らわないものな、だからおれはモンタギューの男どもは壁際から放りなげで、メイドどもをかべに叩きつけてやるぜ  (最低の下ネタですw ウィリアムの実力は早くも発揮されておりますね。こういう幅の広さがシェイクスのすごいところ。Vesselは器、って意味もありますし性器のことでもあります、もっと直接的に訳すとメスどもはは壁際に押し付けてバックからファックしてヒーヒー言わせてやるぜってこと。純愛物語の冒頭にこんなどぎつい下ネタを放り込むことで落差を出しているのです) Greg. The quarrel is between our masters and us their men.  喧嘩っていうのはマスターたちと俺らの男同士でやるものだ (グレゴリーのダークサイドが遺憾なく発揮されました・・・恐ろしい男です) Samp. 'Tis all one. I will show myself a tyrant. When I have fought with the men, I will be civil(cruel) with the maids- I will cut off their heads.  同じことだ。Iの暴虐なとこを見せてやる、男どもとやるときも、紳士的にな、頭領を狙うのさ(Sの言ってることはめちゃめちゃで意味が通ってません、CIVILはCRUELの誤植じゃないかということですが、どっちにしろサムソンはムチャクチャ言ってる、という演出なのでどちらでもいいのです)、首をはねてやるのさ、ではなくて、亀頭をチョンパしてやるのさってことでしょうか(暴虐なところを見せるってことですから) Greg. The heads of the maids?  メイドの頭ってなんだ? Samp. Ay, the heads of the maids, or their maidenheads. Take it in what sense thou wilt.  あーん、メイドの頭ってのはな、つまりは処女膜ってことだよ、まぁまぁ解釈はまかせるがね。  (サムソンはキレイにオチが思いつかなかったので、とりあえず下ネタを言ったのですかね、だとしたら、そんな演出天才的ですね、オチが思い浮かばない猥談をするゴロツキ、なんて登場人物の描き形は普通じゃない)  Greg. They must take it in sense that feel it.  まぁその解釈は奴らの感じたようにさせるこったね Samp. Me they shall feel while I am able to stand; and 'tis known I am a pretty piece of flesh.  やつらはつまりおれがインポじゃねぇってことがわかるだろうな、おれの肉棒ときたら若手だからな  Greg. 'Tis well thou art not fish; if thou hadst, thou hadst been poor-John(短小ちんぽのこと). Draw thy tool! Here comes two of the house of Montagues.  まぁフィッシュ(フレッシュとのシャレ)じゃなくてよかったね、魚だったら短小のインポだったろうからね。おいじゃあその逸物をおがましてくれや、モンタギューのやつらがご登場だ。     Enter two other Servingmen [Abram and Balthasar]. 2人の違う召使が登場(アブラムとバルサザー) Samp. My naked weapon is out. Quarrel! I will back thee.  抜身は出たぜ、喧嘩だ、援護する Greg. How? turn thy back and run?   はぁ?後ろを向いて逃げるんだろ(Back 後ろを援護する、後ろに逃げる、のダジャレ) Samp. Fear me not.  オレを心配すんな Greg. No, marry. I fear thee!  なぁ、おめでたいやろう、THEEを恐れてるんだ Samp. Let us take the law of our sides; let them begin.  法律を味方にしよう、やつらに先手をとらせて Greg. I will frown as I pass by, and let them take it as they list.  しかめっつらで通りすぎる、やつらがどう受け取るかだな Samp. Nay, as they dare. I will bite my thumb at them; which is disgrace to them, if they bear it.  さぁやつらに根性があるかね、親指をかんでやる(爪を前歯ではじくらしいです、あるいは親指をなめて赤子め、ってバカにするのがわかりやすいでしょうね)、それはやつらに侮辱となるはずだ、そう受け取れば Abr. Do you bite your thumb at us, sir?  Usに向かって親指をかんでいらっしゃるのか、紳士どの? Samp. I do bite my thumb, sir.  そうだね、親指をかんでいますね、紳士様 Abr. Do you bite your thumb at us, sir?  Usに向かってしているのでしょうか? Samp. [aside to Gregory] Is the law of our side if I say ay?  グレゴリーに耳打ち、Iがそうだと言ったら法律は味方だろうか? Greg. [aside to Sampson] No.  (Sに耳打ち) ダメだ Samp. No, sir, I do not bite my thumb at you, sir; but I bite my thumb, sir.  いや違います、親指をかんでいますがあなたにたいしてではありません Greg. Do you quarrel, sir?  喧嘩をうっていらっしゃるのですか? Abr. Quarrel, sir? No, sir.  喧嘩ですか?いいえ違います Samp. But if you do, sir, am for you. I serve as good a man as you.  けれどもしそうならIのUに対して、立派な紳士に仕えるものとして、同じように喧嘩をさせていただく Abr. No better.  しかし上回ることは無い Samp. Well, sir.  そうですか Enter Benvolio.  ベンボリオが登場 Greg. [aside to Sampson] Say 'better.' Here comes one of my master's kinsmen.  (Sに耳打ち)上だと言え、主人の親族の1人が来られた Samp. Yes, better, sir.  上回りますね、サー。 Abr. You lie.  嘘をつけ Samp. Draw, if you be men. Gregory, remember thy swashing blow. 抜け、オトコなら、G、ザバンとやってやれ             They fight.              彼等は格闘する Ben. Part, fools! [Beats down their swords.]   離れろバカども(彼等の剣を叩き落とす) Put up your swords. You know not what you do.  剣をおさめろ、何をしているのかわかってないのだろう Enter Tybalt.  ティボルトが登場 Tyb. What, art thou drawn among these heartless hinds? Turn thee Benvolio! look upon thy death.  なんだ、THOUはそんな三下どもの間で抜くのか、こっちを向け、ベンボリオ、THYの死(自分、ティボルトのこと)と向き合え Ben. I do but keep the peace. Put up thy sword, Or manage it to part these men with me.  Iがしてるのはただ平和を守ることだ、THYの剣をしまえ、もしくはこいつらの仲裁を手伝ってくれ Tyb. What, drawn, and talk of peace? I hate the word As I hate hell, all Montagues, and thee. Have at thee, coward!  何?ぬいてから平和だと、モンタギューと言うコトバは地獄と同じように大嫌いなんだ、貴様も。構えろ臆病者 They fight.    格闘  Enter an officer, and three or four Citizens with clubs or partisans.  オフィサーと3,4人の市民が棍棒やパルチザンを持って登場  (パルチザンってこぉいう・・・槍剣みたいなものです、パルチザンの語源はparty つまり党派、です。セクト、みたいなこと。転じてゲリラ部隊、パルチザンがよく持っていた武器だったので、これがパルチザンという名前なのだということです。こんな武器持ってるのは確かにやヴぁいやつらですねw) Officer. Clubs, bills, and partisans! Strike! beat them down!   棍棒、ビル、パルチザンだぞ、ゆけ!やつらをたたけ  (BILLはもちろん勘定書きのことではなくて、こぉいう鉤爪みたいな兵器です。こぉいういろんなことに詳しすぎるのがシェイクスは1人じゃなくて多人数の共作だっていう理由になるのです、昔はそんな資料なんて無いし) Citizens. Down with the Capulets! Down with the Montagues!   キャプレットを倒せ、モンタギューを倒せ Enter Old Capulet in his gown, and his Wife.  オールドキャプレットがガウンを来てワイフとともに登場 Cap. What noise is this? Give me my long sword, ho!  なんだこのノイズは、Iのロングソードを出せ、ほら! Wife. A crutch(杖), a crutch! Why call you for a sword?  松葉杖じゃないですか、なんで剣なんていうのです?   Cap. My sword, I say! Old Montague is come And flourishes his blade in spite of me.  ソードだと言ってるんだ、オールドモンタギューが来て、ヤツの刃をIの前でわざとチラチラさせて Enter Old Montague and his Wife.  OMとワイフが登場 Mon. Thou villain Capulet!- Hold me not, let me go.  悪党のキャプレット、止めるなよ、行くぜ M. Wife. Thou shalt not stir one foot to seek a foe.  なんでわざわざ虎穴に入るんですか Enter Prince Escalus, with his Train.  プリンスエスカルスが手下と共に登場 Prince. Rebellious subjects, enemies to peace, Profaners(不敬な) of this neighbour-stained steel-   反乱分子、平和の敵、不敬の輩は隣人の血で刃を濡らす Will they not hear? What, ho! you men, you beasts, That quench the fire of your pernicious rage With purple fountains issuing from your veins!  聞く耳をもたんのか、貴様ら、ケダモノめ、しつこく憤怒の火が燃えて、血管がどぎつい紫の泉のようだ On pain of torture, from those bloody hands Throw your mistempered weapons to the ground And hear the sentence of your moved prince.  拷問の痛みを思えよ、その血塗られた手から手持ち無沙汰の武器を地面にすててこのプリンスの判決を聞けよ Three civil brawls, bred of an airy word By thee, old Capulet, and Montague, Have thrice disturb'd the quiet of our streets  三度におよぶ市民の騒動、空虚なコトバによって、OCとM、三度によってあなた方はこの静かな通りの安寧を乱した And made Verona's ancient citizens Cast by their grave beseeming(似つかわしい) ornaments To wield old partisans, in hands as old, Cank'red(害毒) with peace, to part your cank'red hate.  ヴェローナの長老までがその似つかわしい墓からい出て、奇妙なパルチザンをその老いた手にもたなくてはならない、平和で鈍ったその武器を、その鈍い憎しみを分けるために  (むっかしぃというか韻を踏むために語順がメッタメタです)   If ever you disturb our streets again, Your lives shall pay the forfeit of the peace.  これ以上通りを乱すようであれば、その生命を平和の為に差し出せねばならぬ For this time all the rest depart away. You, Capulet, shall go along with me; And, Montague, come you this afternoon,  この度だけは、すべてのものは帰ってよろしい、U、CaはIと一緒に来い。Moは午後になったら来なさい。 To know our farther pleasure in this case, To old Freetown, our common judgment place. Once more, on pain of death, all men depart. この事件についての処遇を知ってもらう、オールドフリータウンへ来るんだ、公平な裁きの場所だ。もう一度言う、死の痛みが恐ろしいなら、みんな立ち去れ  Exeunt [all but Montague, his Wife, and Benvolio].  はける、Mo、Mow Beだけが残る Mon. Who set this ancient quarrel new abroach? Speak, nephew, were you by when it began?   この古い喧嘩を炊きつけたのは誰だ?話してくれ甥よ、それが始まった時にとおりかかったのか? Ben. Here were the servants of your adversary And yours, close fighting ere I did approach.  ここであなたの敵方とあなたの下僕たちが格闘していたところにIは通りかかったのです I drew to part them. In the instant came The fiery Tybalt, with his sword prepar'd;  Iが抜いて引き分けようとしたちょうどそこへあの、コワモテのティバルトが剣を構えてやってきたのです Which, as he breath'd defiance to my ears, He swung about his head and cut the winds, Who, nothing hurt withal, hiss'd him in scorn.   Iの耳に耳障りな息を吐きつつ自分の頭や風を切り刻み、誰も傷つけないで、彼自身をあざわらっているだけでしたが While we were interchanging thrusts and blows, Came more and more, and fought on part and part, Till the Prince came, who parted either part. カチンカチンと剣を合わせているところでどんどんと味方や敵が集まってしまいまして、プリンスが引き分けるまでそれがエスカレートしたってわけです   M. Wife. O, where is Romeo? Saw you him to-day? Right glad I am he was not at this fray. ねぇロミオはどこなの?あの子を見なかった?あの子がこの騒動に加わってなくて良かったけれど  Ben. Madam, an hour before the worshipp'd sun Peer'd forth the golden window of the East, マダム、あの感嘆すべき太陽が東の黄金の窓より昇る一時間ほどまえ A troubled mind drave me to walk abroad;  落ち着かないココロがIに散歩に出かけさせました   Where, underneath the grove of sycamore That westward rooteth from the city's side, So early walking did I see your son.  街の西よりのところに茂っているシカモアの下で早朝の散歩で息子さんを見かけました。  シカモアの木、日本語だとスズカケの木? カエデの一種 Towards him I made; but he was ware of me And stole into the covert of the wood.  そばに行こうとしましたがEはIに気づいて、木の茂みの中へ隠れていってしまいました I- measuring his affections by my own, Iは彼の優しい気遣いをさとりました Which then most sought where most might not be found,  一番探しているものは、一番それがなさそうなところにあるものです Being one too many by my weary self-  Iはなにかをしてあげるには自分で手一杯の人間です Pursu'd my humour, not Pursuing his, 自分の機知を信じることにしましょう、彼のではなくて And gladly shunn'd(避ける) who gladly fled from me.  そういうわけでIをそっとしておいたヒトを追いかけるのはやめてそっとしておいたのです。  (さて、ベンヴォーリオのこのしゃべり方は妙に気取ったところがあって、妙な言い回しです、阿呆なのかもしれません)   Mon. Many a morning hath he there been seen, With tears augmenting the fresh morning's dew,  幾度と無くそこでみかけられてるようです、その涙で朝露の量を加えているのです Adding to clouds more clouds with his deep sighs;  雲にその深いため息でさらに雲を足しているのです But all so soon as the all-cheering sun Should in the furthest East bean(little) to draw しかし朗らかな太陽が東のそらに現れることになって The shady curtains from Aurora's bed,  オーロラがその深いベッドから現れるときになると (AURORAはギリシャ神話のEOS、曙の女神だそうです。EOSは毎朝生まれ変わって太陽の訪れを告げる役目があります。EOSの神話はEOSがトロイのトィトナスという人間に恋をした時にユピテルに彼を不死にしてくれと頼むのです、ユピテルはそれを聞き入れてティトナスを不死にしますが、不老にはしなかったので、ティトナスはどんどん老いていってしまいました、死にはしないけれど。EOSはそれを見るにみかねてティトナスをバッタに変えてしまったということです。  ユピテルは意地が悪いっていう話しなのか、女心ってものを痛烈に描いた話しなのか微妙な話しです。 ) Away from light steals home my heavy son And private in his chamber pens(囲う) himself,  そして光から逃げるように家に忍び帰ってきては、その部屋に閉じこもってしまうのです Shuts up his windows, locks fair daylight And makes himself an artificial night.  窓を閉めきって、太陽を締め出し、人工的に夜を作りだして Black and portentous(不吉な) must this humour prove Unless good counsel may the cause remove. 暗く不吉なことをこの知性は考えだすでしょう、良いカウンセルでもしてその原因の取り除かれない限り Ben. My noble uncle, do you know the cause?  気高きアンクル、理由を知ってますか? Mon. I neither know it nor can learn of him  知らないばかりか本人から判断することもできません Ben. Have you importun'd(しつこくねだる) him by any means?  なにかしつこくたずねたりでもしたのですか? Mon. Both by myself and many other friend;  Iだけでなく友人のたくさんがしました But he, his own affections' counsellor, Is to himself- I will not say how true- But to himself so secret and so close,  しかし彼のお気に入りのカウンセラーは彼自身であってどれほど正しいかわからないけれど、彼は彼自身と親密で、とても秘密の関係にあるのです So far from sounding and discovery,  そういうわけで音沙汰も、発見もありません As is the bud bit with an envious worm Ere(~する前に) he can spread his sweet leaves to the air Or dedicate his beauty to the sun.  嫉妬深い虫に食いつかれた蕾のようにその美しい花びらを空気に広げて太陽にその美しさを見せる前にダメにしてしまうでしょう Could we but learn from whence his sorrows grow, We would as willingly give cure as know.  その悲しみがどこから来るのかを知ることができれば、出来る限りのことをしてその修復をしたいのだけど Enter Romeo.  ロミオ登場 Ben. See, where he comes. So please you step aside, I'll know his grievance, or be much denied.  Eが来ました、よこにのいていてください、Eの嘆きを知るか、大方断れるでしょうが・・ Mon. I would thou wert so happy by thy stay To hear true shrift(告解を受ける 、たったひとつの単語なのに意味が多い). Come, madam, let's away,  THOUがそうしてくれるとありがたい、Eの真実の告白を聴いてくれれば、こいマダム、行こう Exeunt [Montague and Wife]. Ben. Good morrow(中世では朝という意味), cousin.   おはよーカズン Rom. Is the day so young?  まだ朝なのか? Ben. But new struck nine.  だって今9時になったとこだよ Rom. Ay me! sad hours seem long. Was that my father that went hence so fast?  えーっ、悲しい時間ののろいことだ、いまこそこそして去っていったのは親父じゃないのか? Ben. It was. What sadness lengthens Romeo's hours?  そうだ、どんな悲しみがロミオの時間を引き延ばしているのだ(やっぱりきざったらしい言い回しです) Rom. Not having that which having makes them short.  ただそれを短くするようなものを持っていないだけでね Ben. In love?  恋に落ちてるか? Rom. Out-  落ちた、んだ Ben. Of love?  恋から? Rom. Out of her favour where I am in love. 恋している人のお気にいりから外れてしまったのだ Ben. Alas that love, so gentle in his view, Should be so tyrannous and rough in proof!  あぁ恋というものは、あんなに優しく見えるのに、そんなに独裁的でひどいものなのだね Rom. Alas that love, whose view is muffled still, Should without eyes see pathways to his will! しかし恋ってものはその目が見えないにもかかわらず(恋は盲目らしいです、キューピッドも目が見えないか目隠しされている)、目がなくてもその道筋は思いのままだ Where shall we dine? O me! What fray was here? Yet tell me not, for I have heard it all. どこでメシを食べるか?あー、喧嘩があったみたいだね、言わなくてもいいよ全部聞いたから Here's much to do with hate, but more with love. 憎悪というものはなかなか厄介なものだが、恋が絡むとそれは悪化する Why then, O brawling love! O loving hate!  あぁ痴話喧嘩、恋愛の憎悪 O anything, of nothing first create!  すべては、無から生まれたもので O heavy lightness! serious vanity! 光は重たく、虚無は真理だ Misshapen chaos of well-seeming forms!  形の整ったものなんて、カオスの偶然の表象にすぎない Feather of lead, bright smoke, cold fire, sick health!  鉛の羽、キラキラした煙、冷たい炎、病んだ健康 Still-waking sleep, that is not what it is This love feel I, that feel no love in this.  起きたままの睡眠、しかしそのどれも、この恋の感情とは違うんだ、この感情には恋出来ないね Dost thou not laugh?  なぁ笑えよ (一連のロミオのモダンなセリフ回しはロミオの性格をざっくり表しています、ベンヴォリオがキザな根はいいやつだとすると。ロミオはその感情が作りものじゃない、突き詰めていくタイプの人間です、だから話がさっぱし咬み合わないけどロミオはBENがいいやつだとは思っているので冷たくはしません) Ben. No, coz, I rather weep.  いいや、むしろ泣けてしまうよ Rom. Good heart, at what?  優しいんだな、何のために? Ben. At thy good heart's oppression.  THYの善い心が抑圧されているから Rom. Why, such is love's transgression.(罪) Griefs of mine own lie heavy in my breast, Which thou wilt propagate(繁殖させる), to have it prest With more of thine.  This love that thou hast shown Doth add more grief to too much of mine own. なに、それは恋の原罪みたいなもので、I自身の悲しみで胸がふさがっているのにTHOUがそうして悲しみを繁殖させたらもっと重くなってしまう  Love is a smoke rais'd with the fume of sighs; 愛はため息の熱によってできる煙 Being purg'd(浄化する), a fire sparkling in lovers' eyes; (天上で)浄化されると恋人たちの目に火を灯す Being vex'd, a sea nourish'd with lovers' tears.  呪われれば海は恋人の涙でうるおうだろう What is it else? A madness most discreet,(慎重な) A choking gall, and a preserving sweet. Farewell, my coz.  それだけだ、最もまともな狂気、吐き気がするクソみたいなもの、そして生きるための甘露、じゃあね、カズ。 Ben. Soft! I will go along. An if you leave me so, you do me wrong.  まってよ、一緒に行くよ。そんな風にIを置いてくなんてIをみくびってるよ Rom. Tut! I have lost myself; I am not here: This is not Romeo, he's some other where.  チッ、IはIを見失ったよ、Iはここにはいない、これはロミオじゃない、ロミヲはどっか他のとこにいるよ  (ロミヲのセリフ回しはすごいモダンですねー) Ben. Tell me in sadness, who is that you love?  悲しみの中から答えてくれ、誰のことが好きなんだ? (sad には マジで!っていう意味もある、けど普通は悲しみととるでしょう、ロミヲもそうとった) Rom. What, shall I groan and tell thee?  なんだって、悶えながらTHEEに言えと? Ben. Groan? Why, no; But sadly tell me who.  何?いや違うよ、本当に教えてくれと言ってるのだ Rom. Bid a sick man in sadness make his will. Ah, word ill urg'd to one that is so ill! In sadness, cousin, I do love a woman.  病人に悲しみの中で約束をさせるなんてね ビョーキにやつにヤミヤミ言うなよ、もぉ  悲しみの中でさ、Iは女に恋をしてるな Ben. I aim'd so near when I suppos'd you lov'd. 恋してるってからにはそうだと思っていたよ (そうじゃなかったらどうするつもりだったのか) Rom. A right good markman! And she's fair I love.  いい狙いをしてるね、そしてCはIが愛するに値する美人だ Ben. A right fair mark, fair coz, is soonest hit.  あぁまた当たったな、美人ね。ならばもうすぐ落ちるのじゃないか Rom. Well, in that hit you miss. She'll not be hit With Cupid's arrow. She hath Dian's wit,  しかしそうでもない、キューピッドの矢でも落ちないのだ。Cはディアナの知恵を持ってる  DIANAは処女神で、狩りの女神。(この絵画ではただの露出狂にしか見えませんが) And, in strong proof of chastity well arm'd, From Love's weak childish bow she lives unharm'd.  貞節を守る為に固く武装していて、愛の弱々しい子供じみた矢などでは全然落ちないのだ She will not stay the siege of loving terms, Nor bide th' encounter of assailing eyes, Nor ope(n) her lap to saint-seducing gold. 色恋沙汰のようなところには長居しないし、色目を使っても何も約束してくれない、そして聖者も誘惑する黄金でもご開帳ってわけにはいかねぇんだ O, she's rich in beauty; only poor That, when she dies, with beauty dies her store. あぁCは美に恵まれているのに、それをしまったまま死んでしまっては貧しい美の持ち主である Ben. Then she hath sworn that she will still live chaste?  Cは独身のまま生きるのだと宣誓でもたてのかい? Rom. She hath, and in that sparing makes huge waste;  そうなんだ、そのおかげでとんだ損失となってしまった For beauty, starv'd with her severity, Cuts beauty off from all posterity.  その子孫からその美しさを奪って餓死させてしまったのだ、自分の厳格さで She is too fair, too wise, wisely too fair, To merit bliss by making me despair.  Cは美しすぎて、賢すぎて、賢い故に美しすぎた、そのおかげでIを絶望させたから、神の祝福はないだろうな   She hath forsworn(誓ってやめる) to love, and in that vow Do I live dead that live to tell it now.  Cは恋愛禁止を誓ったのだ、その誓いのせいで、Iは生きながら死んでいる、ということを生きながら話しているのだ Ben. Be rul'd by me: forget to think of her.  Iの言うことを聞きなよ、Cの事を考えるのはやめるんだ (こういうことを言うことからもやっぱBENは阿呆ですね) Rom. O, teach me how I should forget to think!  あー、どうやったら忘れられるのか教えてくれよ Ben. By giving liberty unto thine eyes. Examine other beauties.  目に自由を与えてやるんだよ、他の美人を視姦すりゃいいのだ Rom. 'Tis the way To call hers (exquisite) in question more.  そんなやり方ではCのことをまた思い出すだけだ These happy masks that kiss fair ladies' brows, Being black puts us in mind they hide the fair.  美人の額にキスをする幸せな仮面が黒ければ黒いほど、裏に隠れた白い肌に気が向かうんだ He that is strucken blind cannot forget The precious treasure of his eyesight lost. 突然盲目になったオトコはその視力という宝が失われたことを忘れることなんて到底出来ない Show me a mistress that is passing fair, What doth her beauty serve but as a note Where I may read who pass'd that passing fair?  もっと美人な女がいるなら連れてきてくれ、しかしCの美しさもまた、もっと美しいものがいるんじゃないかと思うきっかけにしかなりはしない Farewell. Thou canst not teach me to forget.  じゃあね、THOUにはどのように忘れるかを教えることは出来ないよ Ben. I'll pay that doctrine, or else die in debt. Exeunt.  その挑戦受け取ったよ。じゃなきゃ死んでおわびだ Scene II. A Street. Enter Capulet, County(行政区画) Paris, and [Servant] -the Clown.  カプレット、パリス長、道化が登場 Cap. But Montague is bound as well as I, In penalty alike; and 'tis not hard, I think, For men so old as we to keep the peace.  しかしMOも同じ約束をしました、ペナルティも同じように受けて。そしてワレワレのような老いぼれには平和を守ることはたいして難しくないと思います Par. Of honourable reckoning(決算) are you both, And pity 'tis you liv'd at odds so long.  名誉のある金持ちであるのに、こんなに奇妙な関係というのは残念至極です But now, my lord, what say you to my suit? しかし話は変わりますがIの約束はどうなりましたかね Cap. But saying o'er what I have said before: My child is yet a stranger in the world, She hath not seen the change of fourteen years; Let two more summers wither in their pride Ere we may think her ripe to be a bride.  それは前も言ったこととおなじです、Iの子供はまだ世間知らずで、14にもなっていないのです、あと二回の真夏がすぎれば、Cも食べごろの花嫁になるでしょう。  (ベタベタなセリフの、これこそオリジナルです。美しい少女の親父は必ずこのセリフを言うという決まりになってしまいました。そしてジュリエットはまだ13才だということが、この演劇のキーだとI思います。   Par. Younger than she are happy mothers made.  もっと若いものでも良い母親になってるものもあります。 (パリスという人間の性格はどうもただの名君とは程遠いというのが透けてきますね) Cap. And too soon marr'd are those so early made.  そして急いで作られたものはすぐに台無しになるものです The earth hath swallowed all my hopes but she; She is the hopeful lady of my earth.  大地はIの希望(子種)を飲み込みつくし、ただCだけ、Cだけが地上の希望なのです (ベタベタの設定w) But woo her, gentle Paris, get her heart; My will to her consent is but a part.  Cを尊敬して下さいね、パリスさん、Cの心をまずつかむんです、Iが承諾したってそれでは片手落ちでしかありませんから An she agree, within her scope of choice Lies my consent and fair according voice.   Cがうんといえば、その選択の中で、Iの同意もそこにあります、異口同音です This night I hold an old accustom'd feast, Whereto I have invited many a guest, Such as I love; and you among the store, One more, most welcome, makes my number more.  今夜伝統のある夜会を開催します、多くのゲストを招待しましたがIの愛するヒトばかりですあなたももちろん含まれています、また1人として加わっていただけると、より人数が増えて豪華になるでしょう At my poor house look to behold this night Earth-treading stars that make dark heaven light. キタナイ家ですが、今夜は特別の催しがあって、地球がふるえて夜が明るくなるようなものを用意してます Such comfort as do lusty(元気な) young men feel When well apparell'd April on the heel Of limping Winter treads, even such delight Among fresh female buds shall you this night Inherit at my house.   若くて元気な若者は歩みの遅いびっこの冬が通りすぎ、4月の明らかな足音が聞こえることでしょう、このように若い蕾のオンナが夜にIのところに集まりますとね Hear all, all see, And like her most whose merit most shall be; Which, on more view of many, mine, being one, May stand in number, though in reck'ning none.   よく目利きをしてください、誰が一番好きだとか、誰がその初物をいただくかみたいなこと、どれがいいだの、これはIのものだとか、このヒトこそだとか、其の中には(Iの娘も?)いるかもしれません、見分けがつかないかもしれませんが Come, go with me. [To Servant, giving him a paper] Go,  こい行くぞ(下僕に紙を渡す) 行こう。 sirrah, trudge(とぼとぼ歩く) about Through fair Verona; find those persons out Whose names are written there, and to them say, My house and welcome on their pleasure stay-   ヴェローナ街中をぶらついてここに名前の書かれている人々を見つけ出してその人たちにIの家で、気持ちのいい一時を過ごすように招待しなさい Exeunt [Capulet and Paris]. Serv. Find them out whose names are written here? It is written that the shoemaker should meddle with his yard and the tailor with his last(靴型), the fisher with his pencil and the painter with his nets; but I am sent to find those persons whose names are here writ, and can never find what names the writing person hath here writ. I must to the learned. In good time!  ここに名前があるやつを見つけろってさ、靴屋は庭、仕立屋は靴型、漁師は鉛筆、絵かきは網と書いてあるね( つまりは読めない(文盲(ってことです。last 靴型、には靴屋はlast靴型のことを考えてればいい、餅は餅屋、みたいなことわざがあります)  しかしここに書いてあるヒトを見つけろというのだ、しかしなんていう名前が書いてあるのかちっともわからない。教えてもらわないと、あぁいいところへ。 Enter Benvolio and Romeo.  BEとROが登場 Ben. Tut, man, one fire burns out another's burning; One pain is lessoned by another's anguish; Turn giddy(めまいがする), and be holp(=helped) by backward turning; One desperate grief cures with another's languish. なぁなぁ、火が一度燃え尽きると、つぎの火がつくものなんだ、一つの痛みが消えれば別の心配が生まれる、めまいがしたら後ろへくるっと回るといい、強烈な悲しみも違う悲しみで癒やすしかないのだ Take thou some new infection to thy eye, And the rank(草がぼうぼうの) poison of the old will die. 新しい害毒を目に与えてやればいいのさ、毒々しい古傷も死にゆくものなり Rom. Your plantain leaf is excellent for that. プランテインの葉がよく効くだろうね  (プランテインとはオオバコという雑草、軽い傷には効くという。BENの言うようなことは軽傷にしかきかねぇよっていうこと) Ben. For what, I pray thee?  なんだって? Rom. For your broken shin.  脛の怪我 Ben. Why, Romeo, art thou mad?  何をいうんだ?いかれちまったのか? Rom. Not mad, but bound more than a madman is; Shut up in Prison, kept without my food, Whipp'd and tormented and- God-den(=Good e'den=good afternoon), good fellow. 狂ってないよ、ただ狂人よりもキツく縛られているね、牢獄に閉じ込められ、食べるものもない、拷問に鞭打たれて・・・やぁ、どうしたの?   Serv. God gi' go-den (=god give you good evening). I pray, sir, can you read? カーミサマのしゅーくふくあれ!ってなものですサー。ねぇ文字とか読めるヒト?   Rom. Ay, mine own fortune in my misery.  あぁ、自分の未来が閉ざされてるってこともね Serv. Perhaps you have learned it without book. But I pray, can you read anything you see?  それは本じゃないとこから知ったんでしょう、見たものが読めるのかと聞いておるのでごぜぇます Rom. Ay, If I know the letters and the language.  まぁ文字と言語さえわかればな Serv. Ye say honestly. Rest you merry! そりゃ正直にどうも、じゃあ失礼。 Rom. Stay, fellow; I can read. He reads.  待てよ、読めるよ、(彼は読む) 'Signior Martino and his wife and daughters; County Anselmo and his beauteous sisters; The lady widow of Vitruvio; Signior Placentio and His lovely nieces; Mercutio and his brother Valentine; Mine uncle Capulet, his wife, and daughters; My fair niece Rosaline and Livia; Signior Valentio and His cousin Tybalt; Lucio and the lively Helena.'  (名前の列挙) [Gives back the paper.] A fair assembly. Whither should they come?  (紙を返して)、立派な集団だな、どこに集まるんだ? Serv. Up.  上です (笑うところ、つまり下働きたちの上の部屋ってことです) Rom. Whither?  どこだよ Serv. To supper, to our house.  お食事です、うちの家で Rom. Whose house?  誰の家? Serv. My master's.  Iの主人の Rom. Indeed I should have ask'd you that before.  あぁ、それをまず効くべきだったというわけか Serv. Now I'll tell you without asking. My master is the great rich Capulet; and if you be not of the house of Montagues, I pray come and crush a cup of wine. Rest you merry! Exit.  聞かれなくても言ってさしあげやしょう、Iの主人は超大金持ちのキャプレット、もしあなたがたがモンタギュー家のやつらじゃないのであれば、どうぞおこしになってワインの一杯でもどうぞ。じゃあ失礼! Ben. At this same ancient feast of Capulet's Sups the fair Rosaline whom thou so lov'st;  このキャプレットのいつものあつまりにTHOUが大好きなロザラインも With all the admired beauties of Verona.  ヴェローナのきれいどころも集まるわけだな。 Go thither, and with unattainted eye Compare her face with some that I shall show, And I will make thee think thy swan a crow.  そこに行こうそこで、その死んだ目でCの顔と他のIが見せてやる顔とを比べてみるといい、THYのオンナなんてみにくいアヒルのこだとわかるさ Rom. When the devout religion of mine eye Maintains such falsehood, then turn tears to fires; And these, who, often drown'd, could never die, Transparent heretics, be burnt for liars! 熱狂的信者のこのIの目が、そんな虚偽をするのであれば涙は炎に変わるだろう、そして涙に溺れようとしてはいつも死にきれなかった、この明白な異端者のは嘘つきとして火炙りにされろ One fairer than my love? The all-seeing sun Ne'er saw her match since first the world begun.  Iの愛するヒトよりも美人、このすべてを見てきた太陽でさえ、世界が始まってからあんなヒトを見ることはなかっただろう Ben. Tut! you saw her fair, none else being by, Herself pois'd with herself in either eye;  チッ、彼女を美人だと思ったとき他に誰もいなかったのだろう、両方の目にもCだけがいたのだろう But in that crystal scales let there be weigh'd Your lady's love against some other maid That I will show you shining at this feast, And she shall scant(乏しく) show well that now seems best.  しかしその水晶の測り(眼球)でよく見比べてみるんだ、その愛する人と今日Iが食事の席で引きあわせてやるオンナどもと、今ではベストなものも、少し物足らないものに思えるだろう Rom. I'll go along, no such sight to be shown, But to rejoice in splendour of my own. [Exeunt.]  行こうじゃないか、そんな光景はないだろうが、自分の恋人の素晴らしさを味わうためにね Scene III. Capulet's house.   Enter Capulet's Wife, and Nurse.  キャプレットのワイフとナースが登場 Wife. Nurse, where's my daughter? Call her forth to me.  ねぇ、Iの娘はどこ、ちょっと呼んでちょうだい Nurse. Now, by my maidenhead at twelve year old, I bade her come. What, lamb! what ladybird! God forbid! Where's this girl? What, Juliet!  いや、Iの処女膜に誓って、12の時のですが、来ますよ。なんでこないんだろ、うすのろ、とんだ(ladybird=てんとう虫=花、を渡り歩く淫売)ですね、あっと!すいませんこんなこといっちゃいけませんね。でもどこに行ったのでしょう、ジュリエット様!  Enter Juliet.  ジュリエット登場 Jul. How now? Who calls?  何?誰か読んだの? Nurse. Your mother.  母上です Jul. Madam, I am here. What is your will?  マダム、来ました、何が望みでしょう? Wife. This is the matter- Nurse, give leave awhile, We must talk in secret. Nurse, come back again; I have rememb'red me, thou's hear our counsel. Thou knowest my daughter's of a pretty age.  これは大事な話なの、ナース、ちょっと外して、秘密の話だから・・・、ナース戻ってきて!THOUもこの話し合いを聞くべきだと思います、娘は今、売りどきです。  (この一回外させてまた戻すというやり方、劇作家の方は見習うべきですね、天才ってのはこぉいう小技が冴える) Nurse. Faith, I can tell her age unto an hour.  誓って、Cの年は何時間までお答え出来ます Wife. She's not fourteen.  まだ14にはならないのですね Nurse. I'll lay fourteen of my teeth- And yet, to my teen be it spoken, I have but four- She is not fourteen. How long is it now To Lammastide?  14本の歯を抜いても、まぁそれは10代の時のことですが、今は四本しかないのでね、Cはまだ14になっていません、ラマスタイド(収穫祭、8月1日けどこれはイングランドの風習なので、ヴェローナにそんなものがあるとは思えないのだけれど・・・)まであとどのくらいですか? *つまりこの劇の舞台は7月15日前後だとハッキリするわけです、初夏を舞台にした演劇なんです、  Wife. A fortnight(二週間) and odd days.  二週間と少し Nurse. Even or odd, of all days in the year, Come Lammas Eve at night shall she be fourteen.  偶数だろうと奇数だろうと(ODDを奇数、とかけている)、一年のすべての日だろうが、ラマスイブの夜がくればCは14になります Susan and she (God rest all Christian souls!) Were of an age. Well, Susan is with God;  スーザンとCは、あぁキリストの魂よ安らかに眠れ、同い年でした。スーザンは今ではかみさまのみもとにおわしますが。 She was too good for me. But, as I said, On Lammas Eve at night shall she be fourteen; That shall she, marry; I remember it well. 'Tis since the earthquake now eleven years; CはIには善すぎたのですね、しかし行った通り、ラマスイブの夜でCは14です、その時・・あぁよく覚えています、あの地震から11年ですものね And she was wean'd(乳離れさせる) (I never shall forget it), Of all the days of the year, upon that day;   あの日に乳離したのです、忘れるものですか、一年の中でまさにその日なのです For I had then laid wormwood(ニガヨモギ) to my dug,(乳房) Sitting in the sun under the dovehouse wall.  というのはIはワームウッドを乳房に塗りたくって、鳩小屋のカベでひなたぼっこしてからです  (ニガヨモギ、もちろん苦い。) My lord and you were then at Mantua. 主人とUはそのときはマントゥアにいましたね  (MANTUA,ベネチア、ミラノ、ボローニャを結ぶ真ん中。ヴェローナの南。しかしこう見ると、イタリアというのはものすごい観光都市だらけですね、ジェノア、クレモナ、フェラーラ、ラヴェンナ、パルマ・・拾っていったらきりが無いくらい美しい街だらけ、そりゃ芸術も育つわ・・)   Nay, I do bear a brain. But, as I said, When it did taste the wormwood on the nipple Of my dug and felt it bitter, pretty fool, To see it tetchy(ピリピリする) and fall out with the dug! いやはや、Iには脳みそがありますからね、しかし行った通り、それをなめたところワームウッドが塗ってある乳首を、それは苦かったのですね、カワイイ道化、むずかってそれを眺めていあたら乳房から転げ落ちたのです Shake, quoth the dovehouse! 'Twas no need, I trow,(思うに) To bid me trudge.  グラっときました、鳩小屋もグワン、何も考えずに、もう逃げ出していました  And since that time it is eleven years, For then she could stand high-lone; nay, by th' rood,(=by the CROSS) She could have run and waddled all about; それからもう11年というわけです、そのときにはもう1人で立てるようになってました、十字架にかけましてそうです、Cはもうはしりまわったり、ぐるぐるしてました For even the day before, she broke her brow; And then my husband (God be with his soul! 'A was a merry man) took up the child.  その前の日にCは額に怪我をしたのです、その時Iの夫が、あぁカミサマ夫の魂とともにいますように、あれはいい男です、子供を抱き上げました 'Yea,' quoth he, 'dost thou fall upon thy face? Thou wilt fall backward when thou hast more wit; Wilt thou not, Jule?' and, by my holidam(=holiness), The pretty wretch left crying, and said 'Ay.' やー、とEは言いました、顔から地面におちやがったな、もっと知恵があるやつは後ろにすっ転びやがんだよ、そうじゃないかいジュール?そしたらまぁ、おてんばは泣き止んだあーいといったのです。  (つまりオンナは騎乗位じゃなくて正常位になるのがスマートだぜお嬢さん、っていうオヤジギャグです) To see now how a jest shall come about! その冗談がほんとになるのを見るのです I warrant, an I should live a thousand yeas, I never should forget it. 'Wilt thou not, Jule?' quoth he, And, pretty fool, it stinted(出し惜しみして、この場合は涙を止めて), and said 'Ay.'  保障します、もし1000年生きたって忘れやしません、そうするよなジュール、って彼が言ったらこのカワイイおてんばは泣き止んで、あい、って言ったんですよ   Wife. Enough of this. I pray thee hold thy peace.  なんなのその話しは。お願いだから黙って  (ナース、乳母の話は無駄話の体裁をとったジュリエットという人間の過去の説明ゼリフです、全然不自然さがない、見事としかいいようがない。そぉいうあどけない子供が、少女からオンナにへと変わるその瞬間に、もうすぐ死ぬとは、という感情の誘導線を張ったというわけ  乳母の数字の羅列も全部前フリになっています、ジュリエットはラマスデイを迎える前に死んでしまうから。14才、14本の歯、12才=初潮(乳母は12でロストバージンしたらしいですし) 14=結婚、処女喪失 8/1のラマスデイ 。収穫、を迎えないでジュリエットは死んでしまうってことです、収穫、をされないで、処女のまま死ぬ。  クリスマスじゃなくて、ラマスを選んだというのが、やっぱシェイクスの天才かもしれませんね、冬のクリスマスの悲劇であれば、なんだろうな~・・、あまりにもキレイすぎる感じがするしそれっぽすぎる。  8月1を迎える前に。ってのが、悲劇なのに、なんとなくスカッとした晴れ晴れとした感じもあるような気がするのです、だって8月を迎えたいじゃないですか・・・、なんとなく8月になると、あぁ今年も生きてるなぁと思ったりするものですし・・・。それもやはり一年のピーク、8月、人生のピーク14才、の直前、にすべてを終わらすっていう鮮やかさなんですね)   Nurse. Yes, madam. Yet I cannot choose but laugh To think it should leave crying and say 'Ay.'  はいマダム、だけれども笑いをこらえられません、泣きやんでアイ、ってね And yet, I warrant, it bad upon it brow A bump as big as a young cock'rel's stone;  それで保証しますがその痛みでコブが出来たんです、小鳥のちんちんみたいな (COCK=PENIS にもかかっています、子供のちんちんみたいな) A perilous knock; and it cried bitterly.  ひどい衝撃だったんでしょうね、ひどく泣きました 'Yea,' quoth my husband, 'fall'st upon thy face? Thou wilt fall backward when thou comest to age; Wilt thou not, Jule?' It stinted, and said 'Ay.'  イェー、と主人は言ったんですよ、前に転びなすったね、年頃になったら後ろに倒れるんだよ、そうだろジュール?そしたら 泣き止んで、アイですって Jul. And stint thou too, I pray thee, nurse, say I.  わかったからTHOUも泣き止みなさい、お願いだから  Nurse. Peace, I have done. God mark thee to his grace! Thou wast the prettiest babe that e'er I nurs'd.  黙れってもう黙ってるのに。カミサマはあなたを祝福なされました。THOUはIがナースしたなかで一番カワイイ赤ちゃんです An I might live to see thee married once, I have my wish.  その子が結婚するところを見ることが出来るのが、Iの願いです Wife. Marry, that 'marry' is the very theme I came to talk of. Tell me, daughter Juliet, How stands your disposition to be married?  MARRYだこと、MARRYってのがまさにそのテーマなんです、Iが言いたいことの。ねぇジュリエットさん、なんで結婚するのに不服なのですか? Jul. It is an honour that I dream not of.  まだそんな栄誉を受けるには及ばないだけです Nurse. An honour? Were not I thine only nurse, I would say thou hadst suck'd wisdom from thy teat.  栄誉?ナースをしたのがIだけじゃなかったら、Iの知識も乳首から吸い出してしまったというでしょうね Wife. Well, think of marriage now. Younger than you, Here in Verona, ladies of esteem, Are made already mothers.  じゃあ結婚を考えてください、Uよりも若くてもここヴェローナでは名誉ある夫人はすでに母親になっています。 (*母親なのに U でジュリエットに呼びかけていることに注意。というのは乳母のいうようにジュリエットがガキの時には親はマントゥアにいて親密な関係ではなかったのでしょう。  またジュリエットは初潮が来てるの?ってのが謎のままです。普通10~15の間と言われてますけどジュリエットはまだ13ですし、もっと前に母親になってるということは12くらいで初潮で13で母親になってる女の子がけっこういるということですが、早すぎない?って気がする。親父はまだ結婚ははやいというし、母親と乳母は勧める、どっちがわかってるのかわかりません)   By my count, I was your mother much upon these years That you are now a maid. Thus then in brief: The valiant Paris seeks you for his love.  でもIが考えるに、Iもあなたくらいの年の時にあなたの母親になりました、Uももう娘なのですから、簡単に言うと、パリス様がUの愛をお求めです (つまりカプレット夫人は28才くらい。若っ・・・) Nurse. A man, young lady! lady, such a man As all the world- why he's a man of wax.  オトコだわ、お嬢さん、お嬢さん、あんなオトコはこの世界には・・だって彫像みたいなオトコですものね Wife. Verona's summer hath not such a flower.  ヴェローナの真夏にはあんなキレイな花は咲きません Nurse. Nay, he's a flower, in faith- a very flower.  そうです、Eは花、マジで、花そのものです Wife. What say you? Can you love the gentleman? This night you shall behold him at our feast.  どうですか?紳士を愛することが出来て?今夜の宴会にEをお招きすることになっています Read o'er the volume of young Paris' face, And find delight writ there with beauty's pen; Examine every married lineament (人相), And see how one another lends content;   パリスさんの顔から色々なものを読み解き、美というペンで書かれた喜びを見出すのです、その人相のすべてがどういう結果を導いてるのかをね And what obscur'd in this fair volume lies Find written in the margent of his eyes,  そしてその人相では曇ってしまってわからないところは、目の動向に書かれたものを読み取るのです This precious book of love, this unbound lover, To beautify him only lacks a cover.   この愛の書物に欠けているのは愛人というカバーだけです The fish lives in the sea, and 'tis much pride For fair without the fair within to hide.  魚が海にいるようにこのような誇るべき美しいものは内側に隠れて美しくなるのです That book in many's eyes doth share the glory, That in gold clasps(留め金) locks in the golden story;   この本が多くのヒトから賛嘆を受けるにはそれが黄金による留め具で黄金の物語を止められてなくてはいけません So shall you share all that he doth possess, By having him making yourself no less.  だからEが持っているものをUもシェアすることで、Eを持つことで無くすものなどなにもありません Nurse. No less? Nay, bigger! Women grow by men  無くすものがない?それどころか巨大になるのです、オンナはオトコに育てられるものだから Wife. Speak briefly, can you like of Paris' love?  正直いってパリスの愛を好きなの? Jul. I'll look to like, if looking liking move; But no more deep will I endart(投げつける) mine eye Than your consent gives strength to make it fly.  見て好きになれるならもっと見ようと思います、だけどUが許可する以上にはIの視線を深く投げつけることはしないつもりです  Enter Servingman.  使用人登場 Serv. Madam, the guests are come, supper serv'd up, you call'd, my young lady ask'd for, the nurse curs'd in the pantry(食料庫), and everything in extremity. I must hence to wait. I beseech you follow straight.  マダム、ゲストは到着し、お食事の用意も整い、Uが呼ばれ、若いお嬢様も請われています、ナースは食堂で悪態をつかれているし、ともかくやべぇ事態です。Iはここに待つのでともかくまっすぐついてきて下さい Wife. We follow thee. Exit [Servingman]. Juliet, the County stays.  ゆきます、ジュリエット カウンティーがお待ちです Nurse. Go, girl, seek happy nights to happy days.  いきなさい乙女よ、幸せな夜と幸せな日々を探しに Exeunt. Scene IV. A street. Enter Romeo, Mercutio, Benvolio, with five or six other Maskers; Torchbearers.  Ro、Me、Beが他の5,6人の仮面、そして松明持ちとともに登場 Rom. What, shall this speech be spoke for our excuse? Or shall we on without apology?   さて名乗りをあげるか、何もいわずにするかだね (マスカレード (仮面舞踏会)では、ホストに前口上を述べて、婦人連中に挨拶するのが決まりです、が、招かれてもいないのに忍び込むのも、禁止でありながらある種、それが楽しみでもあるわけです、角力で座布団投げるなみたいなこと) Ben. The date is out of such prolixity(冗漫な). We'll have no Cupid hoodwink'd(騙す) with a scarf, Bearing a Tartar's painted bow of lath(木目), Scaring the ladies like a crowkeeper;   そんな冗漫な調子はもう時代遅れだ、スカーフをしたキューピッドで騙したり、タタール人の木目の弓でレディーたちをカカシみたいに怖がらせるのはね  (キューピッドのマスクってこんなの。 コワッw) Nor no without-book prologue, faintly spoke After the prompter, for our entrance; But, let them measure us by what they will, We'll measure them a measure, and be gone.  予約が無いことへの言い訳もプロンプターを使ってのしょうもないエントランスでの言い訳もなしだ、勝手にこっちを測らせておけばいい、こっちもこっちのメジャーでやつらを測ってそれでさいならだ Rom. Give me a torch. I am not for this ambling.(*) Being but heavy, I will bear the light.  トーチをくれ、こんなアンブリングには向いてないや、カラダが重いし明かりを持っておくよ (AMBLEというのは、馬が前と後ろの足を同時に動かす走り方。右前、右後ろ足を同時に前、同じように左。つまり人間があるくように馬を歩かせるやり方、それを2人の人間でやるからシンクロステップですね。アンブリングしてる馬はなんとなくトコトコしててカワイイです。日本語でいう側対歩、です。狩猟民族の馬は側対歩に調教されるといいます、スピードよりも揺れが少なく、弓がひきやすいからだそう。マキバオーがモンゴルに側対歩を学びにいくのはそういうわけ。マキバオーのムスタングスペシャルみたいな走り方は実際にする馬はいないw 馬の走らせ方をGAITといって  walk,amble,trot,pace,rack,canter,gallop で早くなるといいますが、実際は地方によりバラバラ、ギャロップは速い、ということくらいしか決まってません) Mer. Nay, gentle Romeo, we must have you dance.  なにいってるんだよ、紳士のロミオさん、Uがダンスしなきゃ始まらないだろうに Rom. Not I, believe me. You have dancing shoes With nimble soles; I have a soul of lead So stakes me to the ground I cannot move.   だめだよ、マジで。Uはダンスシューズでソールも動きやすそうだけど、Iはソウルが鉛みたいに地面に張り付いて動かないよ  (上手い!) Mer. You are a lover. Borrow Cupid's wings And soar with them above a common bound.  恋をしてんだろう、キューピッドの翼で常識から舞い上がれ Rom. I am too sore enpierced with his shaft  Eの矢がずいぶん突き刺さっていて痛すぎるんだ To soar with his light feathers;  彼の軽い羽で飛び上がるには and so bound I cannot bound a pitch above dull woe. そして固く地面に縛り付けられていて、少しも動けない  Under love's heavy burthen do I sink.  恋の重みでIはどんどん沈んでしまう Mer. And, to sink in it, should you burthen love- Too great oppression for a tender thing.   そうやって沈んでると、恋に重みをかけすぎてカワイイ奴らには重荷すぎるよ Rom. Is love a tender thing? It is too rough, Too rude, too boist'rous(乱暴な), and it pricks like thorn.  恋が可愛いやつ(もちろんMERは可愛いやつってのは女の子のコトを言ってるのです)だって?あらはラフすぎるし無礼すぎるし乱暴すぎる、そしてトゲトゲしてて刺さるんだ  Mer. If love be rough with you, be rough with love. Prick love for pricking, and you beat love down.  もしラブがハードにキミにあたるならキミもラブにハードにしなよ、トゲにはトゲをだ、ラブを押し倒しちゃえばいいんだ Give me a case(ここでは仮面のこと) to put my visage(顔つき) in. A visor(覆面) for a visor! What care I What curious eye doth quote deformities?   さぁ仮面をかせよ、この顔を隠さないと、仮面に仮面をつけるのだ。しかしこのブサイクな面をジロジロみられても構うものか Here are the beetle brows(毛虫まゆ) shall blush for me. このゲジゲジ眉毛がかわりに赤面してくれるだろう Ben. Come, knock and enter; and no sooner in But every man betake him to his legs.  さぁノックして入ろうそして入ったらすぐに。みんな足を動かせよ Rom. A torch for me! Let wantons(ムチャクチャな) light of heart Tickle the senseless rushes with their heels; 松明をよこせ、ネアカにはめちゃくちゃやらせておいて、かかとで意味のないステップをとらせるといい For I am proverb'd with a grandsire phrase, I'll be a candle-holder and look on; The game was ne'er so fair, and I am done.  古い荘厳なフレーズというこう、キャンドルをもって見下ろすのだ、このゲームはまともじゃない、Iはおしまいにするよ Mer. Tut! dun's(こげちゃいろの/催促する) the mouse, the constable's(巡査) own word!  ダンザマウス!! ポリ公みたいな口ぶりだぜ。(DONE と DUNでダジャレ、ダンザマウス、は焦げ茶と言えばネズミ、と直訳する以外に。もうおしまいだぜ!!観念しろっていう警察のスラングだったようです) If thou art Dun, we'll draw thee from the mire Of this sir-reverence love, wherein thou stick'st Up to the ears. Come, we burn daylight, ho! もしTHOUがこげ茶色になってるなら、その麗しきラブの炭鉱から引きずりだしてやる、耳まで使ってるようだからな、それ、真昼の火をともせ、ヤッホイ!! Rom. Nay, that's not so. イヤ、今は夜だからな Mer. I mean, sir, in delay We waste our lights in vain, like lamps by day. いやつまり遅れると、光の無駄遣いなんだよ、真昼にランプをつけてるみたいにな Take our good meaning, for our judgment sits Five times in that ere once in our five wits.  いい意味を受け取るんだ、ウィットが五回働く前に、判断力を五回ようするものだからね Rom. And we mean well, in going to this masque; But 'tis no wit to go.  仮面舞踏会に行くのはいいんだけど、どうもウィットに富んでるとはいえんな Mer. Why, may one ask?  どうしてかな、聞いていい? Rom. I dreamt a dream to-night.  今日夢を夢見たのだ Mer. And so did I.  Iもだ Rom. Well, what was yours?  へー、どんなんだった? Mer. That dreamers often lie.  夢見るものは嘘をつく Rom. In bed asleep, while they do dream things true.  ベッドで眠っていると夢では真実を夢にみるよ Mer. O, then I see Queen Mab hath been with you.  あぁじゃあマブい女王が一緒だったんだね(マブの女王とは夢を操る妖精)  こんなイメージらしいですね。 She is the fairies' midwife,(助産婦) and she comes In shape no bigger than an agate stone Cはフェアリーの助産婦で、めのうの石よりも小さな姿で現れる めのうの石。色は様々 On the forefinger of an alderman,(貴族) Drawn with a team of little atomies Athwart(斜めに横切って) men's noses as they lie asleep;  貴族の指に光ってるようなめのうのね、アトミーの軍団に引き連れられて、眠っている人間の鼻先をかすめるんだ。(上の絵の小人みたいなんがアトミーなんでしょうね) Her wagon spokes made of long spinners' legs,  Cのワゴンのスポークはアシナガグモの足でできていて The cover, of the wings of grasshoppers;  覆いはグラスホッパーの羽 Her traces, of the smallest spider's web;  引網は小さなスパイダーのネット Her collars, of the moonshine's wat'ry beams;  Cのエリはつきのひかりの水のような反射 Her whip, of cricket's(コオロギ) bone; the lash,(鞭のヒモの部分) of film; その鞭はコオロギのホネ、ラッシュは細い糸だ Her wagoner, a small grey-coated gnat,(ブヨ)  ブヨ。刺されると猛烈にかゆいしハレル。 Not half so big as a round little worm  ワームの半分の大きさもない   Prick'd from the lazy finger of a maid;  ものぐさなメイドの指にかじりついたようなね (このラインは意味不明です、誤植らしいので適当に訳しました) Her chariot is an empty hazelnut, Cのチャリオットはヘーゼルナッツの殻でできていて Made by the joiner(やりたがりのヒト) squirrel or old grub,(ウジ虫) Time out o' mind (いつの日からも忘れられた、昔ながらの)the fairies' coachmakers.(四頭立ての馬車)  おせっかいやきのリスと年老いたウジ虫がそれをつくるんだ、もぉいつのことからかもわからない、フェアリーたちのコーチの作り方だ And in this state she 'gallops night by night Through lovers' brains, and then they dream of love; そんな状態でCはギャロップで夜を駆けていく、ラバーの脳にはラブの夢を見させる O'er courtiers' knees, that dream on cursies(courtseyの複数形) straight; 宮廷の膝を通れば、お辞儀をまっすぐする夢を O'er lawyers' fingers, who straight dream on fees;  法律家の指を通り抜ければ、報酬の夢を O'er ladies' lips, who straight on kisses dream, 夫人のリップを通ればキスの夢を Which oft the angry Mab with blisters plagues, Because their breaths with sweetmeats tainted are.  しばしばマブはその口ぶりをカサカサにします、甘ったるい匂いの息がするから Sometime she gallops o'er a courtier's nose, And then dreams he of smelling out a suit;  しばしば宮廷人の鼻をかすめると頼み事を持ったヒトをかぎ出す夢を見る And sometime comes she with a tithe(10/1税)-pig's tail Tickling a parson's nose as 'a lies asleep, Then dreams he of another benefice.   またはたまにはタイズのぶたのしっぽを持ってきて、寝ているヒトの鼻をくすぐってやると、Eはもっと税金をもらえる夢を見ます。 (tithe タイズは冒頭でご紹介したように政府機関である教会が集める税金のコト。税金といっても、キャッシュじゃなくて物の場合が多かったようですね) Sometimes she driveth o'er a soldier's neck, And then dreams he of cutting foreign throats, Of breaches, ambuscadoes, Spanish blades, Of healths five fathom(=6)ft deep; そして今度はソルジャーの首のあたりをドライブする敵の首をぶった切る、突撃する、闇討ち伏兵、そしてスペインの剣(スペイン産は切れ味がよかったらしい)、そして9Mほど酒に溺れる=(死ぬほど飲む) and then anon(ほどなく) Drums in his ear, at which he starts and wakes, And being thus frighted, swears a prayer or two And sleeps again.  そしてほどなく突撃の太鼓が聞こえて彼は飛び起きて恐れてから、ひとつふたつお祈りをしてまた眠りにつく This is that very Mab That plats(=plait) the manes of horses in the night And bakes the elflocks(もつれ髪) in foul sluttish, hairs,   Which once untangled much misfortune bodes(~の予兆となる) 馬のたてがみを夜に編み上げるのもまさにマブのしわざだ、スラットの髪をもつれさせるのもCでそれがほどけるとこれは悪い予兆となる。 This is the hag,(魔女) when maids lie on their backs, That presses them and learns them first to bear, Making them women of good carriage. This is she- 仰向けに寝ているオンナを見ると上から押さえつけて、どのように上からこられたときにやるかを教えてオンナを安産型にするのもこの魔女のしわざなんだこのCが・・・ Rom. Peace, peace, Mercutio, peace! Thou talk'st of nothing. 待て待て待て!!メルカチオ、黙れって、なんだそのムチャクチャな話しは。 (ロミヲの言うとおりでまったくどこからともなくメルカチオがしゃべりだす、この文字通りフェアリーテールはどういうわけでここに入って来たのかまったくわからないお話です、ガキ向けの話しかとおもいきや、血みどろの軍隊の話しが突然飛び出し、そして最後はまた下ネタという。これもまたSWの幅、の広さを見せるとこですね。SWはデビューでは血みどろの戦争物をいくつも書いて、そしてこの頃には真夏の夜の夢、みたいなちょっと不思議で、ある意味イギリス色を出すようなものにハマってたんでしょうね、なんか最近気に入ってるからぶちこんだとしか思えない場面です)   Mer. True, I talk of dreams; Which are the children of an idle brain, Begot of nothing but vain fantasy;  そうさ、だってこれは夢の話なんだもの、何も考えてない脳みそのコドモで、罪のないファンタジーの子孫なのさ Which is as thin of substance as the air, And more inconstant than the wind, それは空気の成分のように希薄で、風のようにきまぐれ who wooes Even now the frozen bosom of the North   And, being anger'd, puffs away from thence, Turning his face to the dew-dropping South.   今はピューと凍える北の胸にあるかと思うと腹を立ててぷいっとそこから露となってしたたり落ちる南を向いたりするんだ Ben. This wind you talk of blows us from ourselves. Supper is done, and we shall come too late.  そのキミがいうウィンドがUSを吹き飛ばしたみたいだ、夕食は終わったみたいだ、来るのがおそすぎたみたいだ Rom. I fear, too early; for my mind misgives Some consequence, yet hanging in the stars, Shall bitterly begin his fearful date  Iが恐れるには早すぎたような、ココロがみょうな結果を与える気がする、星のにひっかけられた、その恐るべき運命が始まり・・ With this night's revels and expire the term Of a despised(軽蔑する) life, clos'd in my breast, By some vile forfeit (代償)of untimely death.  今夜から軽蔑された命の期限がきれて反乱が始まり、Iの胸の中にしまわれた命が、望まない時の死という代償を払わされるような・・  (ひじょーに日本語にならないラインです、英語で読み取るほかないですね) But he that hath the steerage of my course Direct my sail! On, lusty gentlemen!   けれどIの道筋を舵取る者よ、我が道を示せ!!いくぜやろうども Ben. Strike, drum.  太鼓を鳴らせ  They march about the stage. [Exeunt.]          ステージを行進していく・・   Scene V. Capulet's house. Servingmen come forth with napkins. 使役がナプキンをつけて登場 1. Serv. Where's Potpan, that he helps not to take away? He shift a trencher?(チープな皿) he scrape(磨く) a trencher?  ポットパンはどこだ、手伝わないで消えたのか?皿はドコだよ、皿を洗ったんか? 2. Serv. When good manners shall lie all in one or two men's hands, and they unwash'd too, 'tis a foul thing.  グッドマナーが1人2人の手にすべておさまるのは、そしてそれが現れてもいないってのは、まずいことだね 1. Serv. Away with the join-stools, remove the court-cubbert,(食器棚) look to the plate. Good thou, save me a piece of marchpane and, as thou loves me, let the porter let in Susan Grindstone and Nell.  そこの繋がったイスをどけろ、食器棚を取り除け、プレートはどこにあるんだ?なぁちょっとマーチパンを残しておいてくれ、それとIが好きならポーターにスーザン・グリンドストーン、ネルを通させろ  (マーチパン、ってのはマジパンともいわれるアーモンドペーストと砂糖で作ったお菓子。あのケーキの上に乗ってる砂糖の塊みたいなのの仲間と思って下さい。激甘。どうでしょうでミスターがベルギーで食べてたやつ。 Anthony, and Potpan!  アンソニー!ポットパン! 2. Serv. Ay, boy, ready.  あい、準備出来てます 1. Serv. You are look'd for and call'd for, ask'd for and sought for, in the great chamber.  Uは探されたし、呼ばれたし、尋ねられたし、探し回されたぞ、この大チャンバーの中を 3. Serv. We cannot be here and there too. Cheerly, boys! Be brisk(元気の良い) awhile, and the longer liver take all. Exeunt.  ここにもあそこにもいろってのはムリだね、さぁ頑張ってこ―ぜ、ちょっと元気を出してた、長生きが全部もってくんだ(ことわざ)   Enter the Maskers, Enter, [with Servants,] Capulet, his Wife, Juliet, Tybalt, and all the Guests and Gentlewomen to the Maskers. Cap. Welcome, gentlemen! Ladies that have their toes Unplagu'd with corns(うおのめ) will have a bout with you.  ウェルカムジェントルマン、レディーでトーが魚の目になってないヒトなら、あなたと一勝負(ダンス)してくれるはずです Ah ha, my mistresses! which of you all Will now deny to dance? She that makes dainty,(華奢な、より好みする) She I'll swear hath corns. Am I come near ye now? あー!娘さんたち、Uの中で誰がダンスを断るでしょうね、そんなより好みするヒトはかならずうおのめに違いない、それが核心をついてるでしょう Welcome, gentlemen! I have seen the day That I have worn a visor and could tell A whispering tale in a fair lady's ear, Such as would please. 'Tis gone, 'tis gone, 'tis gone!  ようこそ紳士がた。Iも覆面をして美人の耳にお世辞話をささやいたこともあったのです、それも過ぎ去って、過ぎ去って、過ぎ去っていったことですけど You are welcome, gentlemen! Come, musicians, play. A hall, a hall! give room! and foot it, girls.  よく来ました紳士たち、音楽隊来い、演奏しろ。さぁ舞台、舞台、広く場所をあけて、踏み出しなさい、ガールたち Music plays, and they dance.                  音楽始まり、ダンスする。 More light, you knaves!(悪党、ジャック) and turn the tables up, And quench the fire, the room is grown too hot.  もっと光だ悪党ども、テーブルをひっくりかえして火を消せ、部屋が熱くなりすぎてる Ah, sirrah, this unlook'd-for sport comes well. Nay, sit, nay, sit, good cousin Capulet, For you and I are past our dancing days.  あーら?まったくみないヤローが来たものだな、座って、座って、カズンキャプレット、UやIは踊りを踊るような日々でもないだろ。 How long is't now since last yourself and I Were in a mask?  Iらがマスクをつけてたような時からどのくらい時が 2. Cap. By'r Lady,(=by our lady) thirty years. 女王様に誓って、30年くらいですね Cap. What, man? 'Tis not so much, 'tis not so much! 'Tis since the nuptial of Lucentio, Come Pentecost as quickly as it will, Some five-and-twenty years, and then we mask'd.   なんだって、そんなにじゃない、そんなにじゃないよ、ルセンシオの婚礼の時だろ、だからペンタコステより早いことはないよ、25年くらいじゃねぇのかな、マスクをつけてから。 (キャプレットが繰り返しを多用するのは多分酔っ払ってるからでしょうね。 時にペンタコステは聖霊降臨祭のことで、復活祭、イースターの50日後に行われるものです。  キリスト教のお祭というとクリスマスって思ってるヒトが多いようですけれど、キリスト教の一番大事なイベントはキリスト生誕のクリスマスではなくて、キリスト復活のイースターなんですね。だいたい5月周辺に行われるのがイースター。キリストが復活して、昇天した後に、ホーリースピリットが降りてきて弟子たちに祝福して、キリスト教会、が誕生したという話しです、教会の設立記念日ってことです、ペンタコステは。夏にはキリスト的には何のイベントもなくて、またクリスマスから6ペンタコステまでがオンシーズンって感じなんですね、教会は、バスケみたいですね) 2. Cap. 'Tis more, 'tis more! His son is elder, sir; His son is thirty.  もっとですもっとですよ、Eのガキはもっとオトナでもう30ですよ Cap. Will you tell me that? His son was but a ward(被後見) two years ago. なんだって、だってあそこのガキは二年前まで後見つきだったじゃんか Rom. [to a Servingman] What lady's that, which doth enrich the hand Of yonder knight?  使用人に、あの夫人は誰だ、向こうのナイトに手を差し伸べているのは Serv. I know not, sir.  知りません、サー Rom. O, she doth teach the torches to burn bright! It seems she hangs upon the cheek of night Like a rich jewel in an Ethiop's ear- Beauty too rich for use, for earth too dear!  あぁ、Cは松明にもっと明るく輝くように教えているよ、エチオピア人の耳に輝く豪華な宝石のように夜の頬に漂っている、この地上が支えるには豊かすぎる美しさだ (エチオピア人というのは当時の黒人の代表だったのでしょう) So shows a snowy dove trooping with crows As yonder lady o'er her fellows shows.  ユキのようなハトがカラスと行進してるみたいだ、向こうの夫人が取り巻きと見せている姿は The measure done, I'll watch her place of stand And, touching hers, make blessed my rude hand.   さてこの小節が終わったら、Cの立ってるところを見に行ってCに触れて、この無礼な手に祝福をしてもらおう Did my heart love till now? Forswear it, sight! For I ne'er saw true beauty till this night.  Iは今まで恋をしていたか、誓ってみろ、視覚よ、Iは今夜まで本当の美しさというものを知らなかった   (ここまでで判断するとロミオってただのオンナたらしというか、全然良い奴ではないですよね、ひょいひょい見た目だけで好きなオンナを変える、SWはモテたヤツだと思うし、そしてホモか両刀だったんだろうとIは思うんですよね。こういうロミオの描き方は嘘っぱちじゃないんだ、オトコの本当の姿を語っているという感じを起こさせる、騎士道物語みたいな完璧な人間じゃない、ロミオという人間には血が通ってる、けれどロミオがそんなやつであったとしても、ロミオの恋にはその生命をかけるほどの真実があってそれはロミオが浮気者であっても、その感情は真実であるっていう、なんだろー絶妙なバランスというか、リアリティを持ってるという気がするのです、恋愛経験が全然ないモテないヤツが描くとこうにはならない。異性を理想化しすぎる。SWは両刀だったから、どっちの性もリアルに書けるってのがIの持論ですけどどう思われますか?) Tyb. This, by his voice, should be a Montague. Fetch me my rapier, boy. What, dares the slave Come hither, cover'd with an antic face, To fleer and scorn at our solemnity?  あれ、今の声からしてあればモンタギュー一味に違いない、レイピアを寄越せガキ。なんで奴隷風情がここにあんな古代の仮面をつけてふらふら軽蔑してこの厳粛さを台無しにしようとしてるんだ Now, by the stock and honour of my kin, To strike him dead I hold it not a sin.  よしIの親族の蓄えと名誉により、ヤツを叩いてぶっ殺しても罪とはなるまい Cap. Why, how now, kinsman? Wherefore storm you so?  おいおい、親族よ、何をそんな息巻いてるんだ? Tyb. Uncle, this is a Montague, our foe; A villain, that is hither come in spite To scorn at our solemnity this night.  アンクル、あれはモンタギューの奴らです、Iらの敵の、悪党がここにこの儀式を笑いものにしようとやってきたんです今夜 Cap. Young Romeo is it?  もしかして若きロミヲか? Tyb. 'Tis he, that villain Romeo.  そうです悪党ロミヲです Cap. Content thee, gentle coz, let him alone. A(nd) bears him like a portly(威厳のある) gentleman, And, to say truth, Verona brags (自慢する)of him To be a virtuous and well-govern'd youth.  自重しろ、落ち着いて、Eをほっておけ、威厳のある紳士としてもてなせばいい。ほんとのことをいうとヴェローナはEのことを美徳のある善い若者だと自慢なのだ  I would not for the wealth of all this town Here in my house do him disparagement.(誹謗) 街の利益のためにもこの家でEを誹謗することはしない Therefore be patient, take no note of him. It is my will; the which if thou respect, Show a fair presence and put off these frowns, An ill-beseeming semblance(うわべ) for a feast.  だから忍耐しろ、Eのことを構うな。これがIの意思だ、THOUはそれを尊重するのだ、立派に行動してそんなしかめっつらをするな、そんな顔つきは宴会には似合わない   Tyb. It fits when such a villain is a guest. I'll not endure him.  奴のような悪党がゲストであればお似合いです、Iは耐え忍ぶことは出来ません Cap. He shall be endur'd. What, goodman boy? I say he shall. Go to! Am I the master here, or you? Go to! You'll not endure him? God shall mend my soul! You'll make a mutiny among my guests! You will set cock-a-hoop!(有頂天になる) you'll be the man!  (オトコであれば)耐えるんだ、そうだろ?なぁ、行けったら。Iがここの主人だろう、だから行けというに。それでも耐えられない?なんてこったい、カミサマ、Iのゲストの間で騒動を起こす気か?オトナになっていきがっているんだ!  Tyb. Why, uncle, 'tis a shame.  どうしてですかアンクル、これは恥辱です Cap. Go to, go to! You are a saucy boy. Is't so, indeed? This trick may chance to scathe(酷評する) you. I know what.  行けったら!Uはしみったれたやつだな、そうじゃないか?こんなことをすると名に傷がつくぞ、わかってるだろう You must contrary me! Marry, 'tis time.- (ダンサーに向かって) Well said, my hearts!- (ティバルトに向かって)You are a princox-(ワルガキ) go! Be quiet, or- More light, more light!- For shame!  Iにたてつこうってのか、はい!もう時間です、いやー素晴らしい このっ!クソガキ!黙っとけ いやあの、もっと明かりを明るく! 恥晒しめ! (会場のゲストとティバルトに交互にしゃべってるわけです) I'll make you quiet; what!- Cheerly, my hearts!  黙らしてやるぞ さぁみなさんお元気に! Tyb. Patience perforce with wilful choler(かんしゃく) meeting Makes my flesh tremble in their different greeting.   忍耐とひどい癇癪がせめぎあって肉体がブルブルと違う感情で震えてやがる I will withdraw; but this intrusion shall, Now seeming sweet, convert to bitt'rest gall. Exit.   今回はひいてやるがこの侵入は、今は甘い顔をしてやがるが、ひどいめにあわせてやるからな・・ Rom. If I profane(冒涜する) with my unworthiest hand This holy shrine, the gentle fine is this: My lips, two blushing pilgrims, ready stand To smooth that rough touch with a tender kiss.  もしこの価値の無い手がこの聖なる御堂の冒涜をするなら、優しい罰はこれです、Iの唇という控えめな巡礼者がその手の荒々しさを柔らかなキスでなめらかにすることです Jul. Good pilgrim, you do wrong your hand too much, Which mannerly devotion shows in this; For saints have hands that pilgrims' hands do touch, And palm to palm is holy palmers' kiss. 良き巡礼者、Uはその手を誤って扱いになっています、礼儀にかなった情熱を持っているのに、聖者の手は巡礼の手が触れてこそ、手のひらと手のひらでも、聖なる手のひらのキスのようなものです Rom. Have not saints lips, and holy palmers too?  セイントにも聖なる手のひらの持ち主にもリップがあるのでは? Jul. Ay, pilgrim, lips that they must use in pray'r.  そうです巡礼者さん、リップはお祈りのためにあるのです Rom. O, then, dear saint, let lips do what hands do! They pray; grant thou, lest faith turn to despair.  あーではセイント様、リップにもハンドと同じことをさせてあげてください、彼等は祈ります、THOUのために、信仰が絶望に変わらないうちに・・ Jul. Saints do not move, though grant for prayers' sake.  聖者は動きません、祈る者を認めるまでは Rom. Then move not while my prayer's effect I take. Thus from my lips, by thine my sin is purg'd. [Kisses her.]  では祈るもののために動かないで下さい、こうしてIのリップからIの罪はTHINEによって清められました (キス) Jul. Then have my lips the sin that they have took.  ではIのリップにはその罪が移ってしまったのですか? Rom. Sin from my lips? O trespass sweetly urg'd! Give me my sin again. [Kisses her.]   Iのリップの罪が?あぁいたずらが優しく怒られました、ではIの罪をお返し下さい (キス) Jul. You kiss by th' book.  Uのキスって、マニュアルどおりだね (* 初対面でいきなりロミヲは二回もキスをするのです、リップ to リップですね、手にするといいながら。それをジュリエットは、つまんないキスをするんだね、って返すのです。ジュリエットのキャラというのがよくわかりませんね、この言い方だと初恋じゃないのか?それともおませで、何も知らないのに気取ってるのか?   Nurse. Madam, your mother craves a word with you.  マダム、母さまが是非言いたいことあるようです Rom. What is her mother?  Cの母親は誰かね? Nurse. Marry, bachelor,(独身者) Her mother is the lady of the house.   まぁ、若様、Cの母様はこの家の主人です And a good lady, and a wise and virtuous. I nurs'd her daughter that you talk'd withal. I tell you, he that can lay hold of her Shall have the chinks.(チャリん)  Cは良い夫人で、賢く美徳があります、Iはその娘さんのお世話をしているのです、Uがいましがた話ていた。もしCの手をつかむことができたらその時はがっぽりですよ   Rom. Is she a Capulet? O dear account! my life is my foe's debt.  Cはキャプレットなのか?なんてことだ、Iの人生は敵に対する借金になった Ben. Away, be gone; the sport is at the best.  行こう、ばっくれるんだ、宴もたけなわだ Rom. Ay, so I fear; the more is my unrest.  あぁ、恐れるに、残りはまずいことになるからな Cap. Nay, gentlemen, prepare not to be gone; We have a trifling foolish banquet towards. Is it e'en so? Why then, I thank you all.  あぁ紳士がた、もう帰り支度ですか、つまらないおつまみも用意してありますのに、それでもですか、それではどうも感謝いたします I thank you, honest gentlemen. Good night. More torches here! [Exeunt Maskers.] Come on then, let's to bed. Ah, sirrah, by my fay, it waxes late; I'll to my rest.  ありがとう、誠意ある紳士がた、グッドナイト。さぁもっと松明をもってこい(マスカーたちは退場)あー、Iのミスだけど、かなりろうそくをつかったね。寝室に行くよ Exeunt [all but Juliet and Nurse].  ジュリエット、ナースを残してはける Jul. Come hither, nurse. What is yond gentleman?  ここにきてナース、あそこの紳士は誰? Nurse. The son and heir of old Tiberio.  ティベリオの跡取りの息子です Jul. What's he that now is going out of door?  今扉を出ていこうとしてるヒトは? Nurse. Marry, that, I think, be young Petruchio.  あー、あれは思うにペトルッチオの若い衆 Jul. What's he that follows there, that would not dance?  それについていってダンスをしようとしなかったのは? Nurse. I know not.  知りません Jul. Go ask his name.- If he be married, My grave is like to be my wedding bed.  では行って名前を聞いてきて、もし妻帯者だったら、Iのお墓こそが、Iの花婿先になるってことになる  (かっちょいい言い回しです、というわでR&Jは恋愛劇と言われるけれど恋愛、はしてないんですよね、会ったその瞬間にすでにぞっこんなんですふたりとも) Nurse. His name is Romeo, and a Montague, The only son of your great enemy.  彼の名はロミオ、そしてモンタギューの一族、ワレラの敵の一人息子です (知ってたんじゃん、あるいは聞きに行って戻ってくるというアクションが入るのか?) Jul. My only love, sprung from my only hate! Too early seen unknown, and known too late!  Iの愛する唯一のヒトが、Iのただひとつの憎悪より生まれたとは、知らずにいたのが短すぎて、知ってからはもう手遅れ Prodigious birth of love it is to me That I must love a loathed enemy. 神童のような愛の生まれ、憎むべき敵を愛さないといけないなんて Nurse. What's this? what's this?  どうしたの?どういうわけです? Jul. A rhyme I learnt even now Of one I danc'd withal.  Iがダンスした相手から教わった歌なんです One calls within, 'Juliet.'              誰かのジュリエット!、という呼び声  Nurse. Anon, anon!(ただいま) Come, let's away; the strangers all are gone. Exeunt.   はいはいただいま。さぁいきましょう、客はみんなさりました   PROLOGUE Enter Chorus. Chor. Now old desire doth in his deathbed lie, And young affection gapes(ぱっくりのみこもうとする) to be his heir; That fair for which love groan'd for and would die, With tender Juliet match'd, is now not fair.  今や昔の欲望はその死の床にいる、新たな愛が大きな口をあけてその後釜にすわる、死ぬほどまでに求めた美しいヒトも、優しいジュリエットと比べるともはや美人ではない Now Romeo is belov'd, and loves again, Alike bewitched by the charm of looks; But to his foe suppos'd he must complain, And she steal love's sweet bait from fearful hooks.  今やロミヲは愛されて、彼も愛する、ルックスという魔法にかかったように、しかしEが口を出したい相手はEの敵、Cもまた、恐ろしい餌から甘い恋を盗む(?) Being held a foe, he may not have access To breathe such vows as lovers use to swear, And she as much in love, her means much less To meet her new beloved anywhere; 敵としているからには、アクセス擦る方法もないし、恋人がするように愛の誓いの吐息を与えることも出来ない、Cも恋に落ちてはいるが、その手段はもっとすくない、Cの愛するヒトと出会う方法は。 But passion lends them power, time means, to meet, Temp'ring extremities(先端) with extreme sweet.  けれど情熱が力へと変わり、時間は極限の気分を極限の甘美に一致させる Exit. ACT II. Scene I. A lane(細道) by the wall of Capulet's orchard.  キャプレットの果樹園のカベの脇の細道 Enter Romeo alone.  ロミヲが1人で登場 Rom. Can I go forward when my heart is here? Turn back, dull earth, and find thy centre out.  ここにIのココロがあるんだから進めるはずだ、戻ったところでくだらない土塊があるばかり、その中心に向かうんだ [Climbs the wall and leaps down within it.]          カベをのぼって内側に降り立つ  Enter Benvolio with Mercutio.  Ben とMerが登場 Ben. Romeo! my cousin Romeo! Romeo!  ロミオ、カズンのロミヲ! Mer. He is wise, And, on my life, hath stol'n him home to bed.  Eは賢い、Iの人生にかけてももう散歩から帰ってベッドで寝てるだろう Ben. He ran this way, and leapt this orchard wall. Call, good Mercutio.  こっちに走り去ってこの果樹園のカベを飛び越した、呼んでみてくれMer Mer. Nay, I'll conjure too. Romeo! humours! madman! passion! lover! Appear thou in the likeness of a sigh;   よし、呪いもかけてやる、ロミオ、機知のあるキチガイ、情熱に生きる者、恋するものよ、ため息となりて姿を現せ! Speak but one rhyme, and I am satisfied! Cry but 'Ay me!' pronounce but 'love' and 'dove'; ただひとつ歌ってくれ、そうすれば満足だ、ただハイ、オレだ、というか、愛だ、とかハトだ、とか言ってくれ(love と dove はシャレちなみにDOVEはキリスト教で精霊のモチーフであり、平和と純潔、の象徴なので対比されている意味がある) Speak to my gossip Venus one fair word, One nickname for her purblind son and heir, Young Abraham cupid he that shot so trim When King Cophetua lov'd the beggar maid!   ゴシップ好きなヴィーナスに声をかけてくれ、その跡取りの盲目のニックネームでも、若きキューピッドのアブラハム、彼がコフェチュア王を乞食娘に恋をさせたのだ  (キューピッドのアブラハム、コフェチュア王というのは当時の流行歌、バラードのキャラらしいですが詳細不明、アブラハムは旧約ではユダヤ人の始祖、長生きで有名、どうやらバイロンにも言及があるらしいです、またアブラハムじゃなくてアダムとなっている写本もあり) He heareth not, he stirreth not, be moveth not; The ape is dead, and I must conjure him. Eは聞こえてない、何も反応しないし、動きもしない、エイプは死んだな、さてまじないをかけないとね。 (エイプというのは猿回しのサルのことらしいです) I conjure thee by Rosaline's bright eyes. By her high forehead and her scarlet lip, By her fine foot, straight leg, and quivering thigh, And the demesnes(ドメイン dimein) that there adjacent lie, That in thy likeness thou appear to us!   さぁロザラインの輝く瞳で魔法をかけよう、Cの高い額と真っ赤な唇、キレイな足真っ直ぐな足、そしてぷるぷるの太もも、そしてそこの近くにあるアレ、それが好きなTHYよ現われろ! Ben. An if he hear thee, thou wilt anger him.  THEEがそれを聞いてたらキレるよ Mer. This cannot anger him. 'Twould anger him To raise a spirit in his mistress' circle Of some strange nature, letting it there stand Till she had laid it and conjur'd it down.  いや怒らせないね、いきり立たせるのだ、Cのサークルでスピリットが立ち上がってね、どういうわけかおっ立ち続ける、Cがなんかのやりかたでそいつを鎮めないとね (またもや下ネタです)   That were some spite; my invocation Is fair and honest: in his mistress' name, I conjure only but to raise up him.   そういう立ち上がらせ方はちょっと悪意があるけれど、Iの魔法は公平で正直なものだ、Cの名によってただ立ち上がらせようってだけなんだから Ben. Come, he hath hid himself among these trees To be consorted with the humorous night. Blind is his love and best befits the dark.   さぁEはどうやら木々に隠れたみたいだぜ、この粋な夜に慰められるためにね、Eの恋は盲目だから闇と調和するってわけだ Mer. If love be blind, love cannot hit the mark.   ラブが盲目なら目標にあたることはないね Now will he sit under a medlar tree And wish his mistress were that kind of fruit As maids call medlars when they laugh alone.   Eはたぶんメドラーツリーのとこに座ってるだろうね、そこでオンナの果実が成るのを待ってる、メイドたちはメドラーって聞くとくすくす笑うわけでね。  メドラー、セイヨウカリンの木。ってこんなのです (セイヨウカリンの実は完全に熟すと中身が腐って下がぱっくり割れるのです、そこから、オマンコみたいな感じ、っていう印象からまんこのことです、またmedler はmeddle 交わる、って意味でメドルと似てるので、非常にやらしい木だとされてたようです、たぶん腐ってるから匂いもあるんでしょう。まんこも匂いがあるものねー、普通ブルーチーズと似てるといわれますね、いや無いヒトは無いんだけど。小銭入れみたいな匂いだったり(そりゃ生理なんだよねー)・・・栗の木はイカ臭くて精子臭がする、っていうみんなが知ってる連想と同じ種類のものです。けどIの家の裏には栗の畑があったけど全然ちゃうかった、イカとも違う、それは色だけです。精子の匂いはー・・小麦粉を水にずっと浮かべて一日寝かしたみたいな感じかな。ともかくMerは下ネタを炸裂させていきます) O, Romeo, that she were, O that she were An open et cetera(Q arse), thou a pop'rin(=poppering) pear! あーロミオ、Cがなぁ、Cがねぇ、あのぱっくり開いた(ケツで)、THOUは細長い梨だったいいのにね  向こう的には梨はペニスに似てるという発想があります・・・、納得。アワビ=まんこ的な形態模写の発想。 Romeo, good night. I'll to my truckle-bed; This field-bed is too cold for me to sleep. Come, shall we go?  ロミオ、グッナイ、Iはベッドにタックルしてくるわ、ここで野宿はちとIには寒すぎるわ、なぁいこーぜ Ben. Go then, for 'tis in vain 'To seek him here that means not to be found.  じゃあ行くか、見つけられたくないやつを探そうとしても無駄か・・ (ちょっと気付いたのですけど、若いオトコの子のグループの会話としてめっちゃ特徴をとらえてますねー、こんなもんです、下ネタばっかしで。シェイクスの技量には恐れ入る、大河ドラマも書けるし、クドカンみたいなのもこなせるみたいな感じ、しかもそれを調和させて同じ作戦にぶちこむってのはほんとにすごい) Exeunt. Scene II. Capulet's orchard. Enter Romeo. Rom. He jests at scars that never felt a wound.  ヤツは怪我をしたことが無いやつのようにヒトの傷口を茶化す・・   Enter Juliet above at a window.  ジュリエットが窓のところに登場 But soft! What light through yonder window breaks? It is the East, and Juliet is the sun!  しかし、待て、向こうのマドから注いでくる光はなんだ、あっちは東だ、ジュリエットは太陽だ Arise, fair sun, and kill the envious moon, Who is already sick and pale with grief That thou her maid art far more fair than she.   上れ太陽よ、そして妬み深い月を殺してしまえ、Cはその巫女(ジュリエットの事、ジュリエットが月の巫女というイメージはすごくしっくりくる)がずっとCよりも美しいのに青ざめて無念のせいで青ざめてしまってるのだから Be not her maid, since she is envious.  月のメイドにならないように、Cは嫉妬するから Her vestal(純潔な) livery(制服) is but sick and green, And none but fools do wear it. Cast it off. It is my lady; O, it is my love!  Cの純潔という制服はいつも病気じみた緑いろ、バカしかそんなものは着やしない、投げ捨てろ、あぁIの恋人、これが愛ってものなのか (VESTAS というのは女神ウェスタ VESTA、竈の女神、転じて家庭の神。ローマは国家を一つの家族とするという発想だったので国家崇拝の対象であり、それにつかえる巫女は処女でなければいけなかったことから。ローマでは非常に重要な役職だったのですVESTAの神官たちは。  またシェイクスは常に、オンナはセックスするべきだ、コドモをたくさん作るべきだっていう確乎たる信念を持っていて、それはいろんな作品、ソネットや恋のから騒ぎ、などになんども繰り返されています、理由はよくわかりませんが、貞潔さ、とか純潔、というキリスト教的な観念が大っ嫌いだったのは確かです。またかなり確かな筋によりEは両刀だったようですしそれを批判されるのを嫌ったのかな?・・・ルネサンスってのは非常にリベラルで海賊が国家の正規軍になったりする、マジの大航海時代、ですから、そしてこの時代にしかシェイクスは存在出きなかったでしょうね。) O that she knew she were! あぁ(この恋)をCが知っていれば She speaks, yet she says nothing. What of that? Her eye discourses; I will answer it.   Cはなにか言ってるのか?いや何も言ってない、なんだろう、Cの目は語っている、Iも答えるべきだ I am too bold; 'tis not to me she speaks. Two of the fairest stars in all the heaven, Having some business, do entreat her eyes To twinkle in their spheres till they return.   いやいや傲慢すぎる、CはIに向かってしゃべってるんじゃない、2つの最も美しい天空の星、がビジネスに言ってるところで、彼女に頼んでいるのだ、星が戻るまで輝いているようにと・・ What if her eyes were there, they in her head? The brightness of her cheek would shame those stars As daylight doth a lamp; her eyes in heaven Would through the airy region stream so bright That birds would sing and think it were not night.  もしCの目が天空にあり、星がCの頭にあったらどうだろうCの頬の美しさが星たちを恥じ入らせるだろう、昼の光さえランプみたいなものだ。天空のCの目は空気の領域を明るく照らしだして、小鳥達は歌い出すだろう、夜ではないと思って。 (ムチャクチャな比喩ですが、ロミヲが異常な状態にいるのを表しているのですかね) See how she leans her cheek upon her hand! O that I were a glove upon that hand, That I might touch that cheek!  あぁCがその頬を手にもたせかけている、あぁIがあのグローブだったら、Iはあの頬に触れることが出来るのに  (これはベタベタの比喩) Jul. Ay me!  あぁIったら Rom. She speaks. O, speak again, bright angel! for thou art As glorious to this night, being o'er my head, As is a winged messenger of heaven  しゃべったぞ、どうかもう一度しゃべってくれ、輝く天使、THOUはこの夜に輝いている、Iの頭の上で、天の羽持つ伝令のように Unto the white-upturned wond'ring eyes Of mortals that fall back to gaze on him When he bestrides the lazy-pacing clouds And sails upon the bosom of the air.   白目を向いて不思議に満ちた目を死すべき者達(もちろん人間)はなげかける、E(天使、Cじゃないんですね)がゆったりと動く雲の間を飛び回り、太空の胸を航海するときには  Jul. O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?  あぁロミヲ、ロミヲ、どうしてTHOUはロミヲでいなければならないの?  (超有名なセリフ、ポイントはWHEREFORE で what forみたいな意味、WHY YOU ARE ROMEO じゃなくて、WHEREFORE ART THOU ROMEO、のほうが含蓄があります、THOU格が使ってあることで親密さを表せるし、なぜ?ではなくてなんでそうじゃなくちゃいけないんだ、っていう気持ちが表せます、しかしこぉいう表現はもぉ廃れたというわけです) Deny thy father and refuse thy name! Or, if thou wilt not, be but sworn my love, And I'll no longer be a Capulet.  父を否定してその名を拒んでください、もしTがそうしてくれないなら、Iに愛を誓うというのなら、Iはもはやキャプレットではありません Rom. [aside] Shall I hear more, or shall I speak at this?  まだ聞いているべきか、もう話しかけるべきか Jul. 'Tis but thy name that is my enemy. Thou art thyself, though not a Montague. What's Montague? it is nor hand, nor foot, Nor arm, nor face, nor any other part Belonging to a man.  その名前だけがIの敵なのです、T自身はモンタギューではありません、モンタギューとは一体なんだって言うの、それは手でも足でも腕でも、顔でも他のどの人間の一部でもない O, be some other name! What's in a name? That which we call a rose By any other name would smell as sweet.  あぁ違う名前にして。名前ってそもそも何?I達がバラというものは、他のどんな名で呼んでも甘い香りがするのに So Romeo would, were he not Romeo call'd, Retain that dear perfection which he owes Without that title. Romeo, doff(≒do off) thy name; And for that name, which is no part of thee, Take all myself. ロミヲだってそうだ、ロミヲと呼ばれていなくなって、Iの完全さには関係しないしタイトルに依存してない、ロミヲ、名前を捨てて、名前なんてIの部分じゃない。そしてIのすべてを受け取って Rom. I take thee at thy word. Call me but love, and I'll be new baptiz'd; Henceforth I never will be Romeo.  そのコトバを受け取った、Iのことはただ愛とだけ受け取ってくれ、Iは新たな洗礼名を受けるのだ、もはやIは絶対にロミヲではない Jul. What man art thou that, thus bescreen'd in night, So stumblest on my counsel?  Tは一体何者でうか?闇というスクリーンに隠れて、Iのカウンセルにつっかかってくるのは Rom. By a name I know not how to tell thee who I am. My name, dear saint, is hateful to myself, Because it is an enemy to thee. Had I it written, I would tear the word.  名前、それを伝える術をIは持たない、Iの名は聖人さん、Iにとって憎むべきもの、なぜならそれはTの敵であるから、今ままで自分で書いたなら、それを破りすてたい Jul. My ears have yet not drunk a hundred words Of that tongue's utterance, yet I know the sound. Art thou not Romeo, and a Montague?  Iの耳はまだその舌から出てくるコトバを100も受け取ってはいないんだけれど、その声でわかりました。Tはロミヲでもモンタギューでもないんですね? Rom. Neither, fair saint, if either thee dislike.  そのどちらでもありません、美しき聖人、そのどちらかを嫌うなら Jul. How cam'st thou hither, tell me, and wherefore? The orchard walls are high and hard to climb, And the place death, considering who thou art, If any of my kinsmen find thee here.   どうしてここに来たの?教えて、どっから来たの?果樹園のカベが高くて登るのは難しい、それここはTが誰か考えたら、死の場所じゃないですかもしIの親戚に見つかったら・・ Rom. With love's light wings did I o'erperch these walls; For stony limits cannot hold love out, And what love can do, that dares love attempt. Therefore thy kinsmen are no let to me.  愛の軽やかな翼もちて、カベを飛び越えたというわけだ、石のカベなんかでは愛を締め出す出来ない、愛は出来ることがあるとすれば、愛はそれを試さずにはおかない、Tの親戚なんかに邪魔はさせない  (これも有名なセリフです) Jul. If they do see thee, they will murder thee.   もし彼等がTを見つけたら、殺そうとする Rom. Alack, there lies more peril in thine eye Than twenty of their swords! Look thou but sweet, And I am proof against their enmity.(敵意)  あらら、Tの目に宿る痛みのほうが、奴らの20の剣よりも痛々しいじゃないか、ほらカワイイひと、Iは奴らの敵意なんかには無敵だ   Jul. I would not for the world they saw thee here.  セカイを賭けても奴らに見つからないで Rom. I have night's cloak to hide me from their sight; And but thou love me, let them find me here. My life were better ended by their hate Than death prorogued,(停会にする) wanting of thy love.   Iはナイトクロークで奴らの視界からは隠れている、むしろTが愛してくれるなら、むしろ奴らに見つけさせてやれ、Iの人生はTの愛を求めて死が引き伸ばされるよりは今ここで終わらせることを望むよ Jul. By whose direction found'st thou out this place?  誰の手引でこの場所がわかったの? Rom. By love, that first did prompt me to enquire.(=inquire) He lent me counsel, and I lent him eyes. ラブによってだ、まず探索をさせたのがそれ、相談に乗ってくれたから、IはEに目を貸してやった I am no pilot; yet, wert thou as far As that vast shore wash'd with the farthest sea, I would adventure for such merchandise.  Iはパイロットなんかじゃないけれど、もしTが一番広大な海の一番遠い海の岸にいたとしてもその宝のために冒険を厭わない (パイロット、というのはもともとは船の手引人のこと、この時代に飛行機のパイロットはもちろんいないので) Jul. Thou knowest the mask of night is on my face; Else would a maiden blush bepaint my cheek For that which thou hast heard me speak to-night. IはIの顔にもナイトマスクがかかってることを知ってるね、そうじゃなかったら今夜しゃべってたことを聞かれたことで処女の頬は真っ赤になってたでしょう Fain(喜んで) would I dwell on form- fain, fain deny What I have spoke; but farewell compliment!   もぉっ、あっー・・行儀よくしたいけど、まぁ、まぁいいやもぉ、言ってしまったことは。お体裁なんかさようならって感じ。 Dost thou love me, I know thou wilt say 'Ay'; And I will take thy word. Yet, if thou swear'st, Thou mayst prove false.   TはIの事を愛してくれるの?うんっていうのはわかってるんだけど、そしてその通りに受け取るんだけど、でもでも!誓ったとしたってそれが嘘だったってことにだってなるの At lovers' perjuries,(偽証) They say Jove(=JUPITAR) laughs. O gentle Romeo, If thou dost love, pronounce it faithfully. Or if thou thinkest I am too quickly won, I'll frown, and be perverse,(つむじまがりの) and say thee nay, So thou wilt woo(口説く); but else, not for the world.  ラバー達の偽証といってジュピターが笑うもの、ねぇ優しいロミヲ、もし本当に愛してるなら、誠意をこめてそういって、Iのことを軽いオンナだって思ってるなら、ぷんぷんして、Uの求愛にイヤダわ、なんてツンデレしてみせるけれど、それでもTはまたIを口説くの・・・そうじゃなかったら、お終いなの。   (ジュピターはもちろん浮気大王で、たくさんの処女をレイプしては孕ませております) In truth, fair Montague, I am too fond, And therefore thou mayst think my haviour light; But trust me, gentleman, I'll prove more true Than those that have more cunning to be strange.  ホントのことを言うよ、モンタギュー、Iは好きすぎるの、Iのふるまいがあまりにも軽いと思うかもしれないけれど、信頼して、Iはわざと計算してツンケンするような子たちよりももっともっと真剣なんだってことを I should have been more strange, I must confess, But that thou overheard'st, ere I was ware, My true-love passion. Therefore pardon me, And not impute(~のせいにする) this yielding to light love, Which the dark night hath so discovered.  もっとつんつんしてたほうがいいってのはわかってるの、正直に言って、でもTが盗み聞きしちゃったんなら、そのまえはそうするつもりだったのに、Iの本当のラヴパッションが・・・あぁ、ほんとにこれを軽い愛のせいだってことにしないでね、暗い夜がそれを見つけ出してしまったんだもの (ジュリエットの萌え~なシーンですかねw 13才の少女らしい感じ。もっとほんとはラヴゲームを楽しみたかったのに、いきなりクライマックスになっちゃってどうしよう、軽いオンナだと思われたら、という心配など的確な表現・・・シェイクスの技量はやっぱすげぇ) Rom. Lady, by yonder blessed moon I swear, That tips with silver all these fruit-tree tops-  レディ、あの祝福された月に誓って、果物の木の先端をシルバーに染め上げて・・・ Jul. O, swear not by the moon, th' inconstant moon, That monthly changes in her circled orb, Lest that thy love prove likewise variable.  ちょっと、月に誓うのはやめて、変わりやすい月には、月の満ち欠けで変わってしまうのだもの、もっとラブは不変のものだと証明して Rom. What shall I swear by?  じゃあ何に誓えばいいのさ? (前も書きましたが、このストレートにしないでちょっとバックドアを決めるところがポイントなのです、普通ならロミオがスラスラ誓いのコトバを言うところで、Jがちゃちゃを入れる、ちょっとコミカルになるし、2人の仲が良い感じも伝わる) Jul. Do not swear at all; Or if thou wilt, swear by thy gracious self, Which is the god of my idolatry, And I'll believe thee.  誓いなんてしないでいいよ、もししたいのならその自分自身にして、それがIのアイドルでありカミサマだから、そうしたらIもTを信じる Rom. If my heart's dear love-  もしIのココロが麗しき恋人の・・ Jul. Well, do not swear. Although I joy in thee, I have no joy of this contract to-night. It is too rash, too unadvis'd, too sudden; Too like the lightning, which doth cease to be Ere one can say 'It lightens.' Sweet, good night!  まぁ、誓いのコトバなんてやめよ、IはTの中に喜びを見出すけれど、今夜の誓いには何も喜びがない、だってあまりに突然であまりに用意なしで、急ぎすぎなんだもの、稲妻みたいに誰かが 光った! って言ったときにはもう消えているってなことにならないように、かわいい人。おやすみね  (この幸せ疲れして、ちょっと1人になりたくなる感じがスゲーわかるなぁ・・) This bud of love, by summer's ripening breath, May prove a beauteous flow'r when next we meet. Good night, good night! As sweet repose(休養) and rest Come to thy heart as that within my breast!  このラブの蕾が夏の果実を実らせる息吹に包まれて今度出会った時には美しい花を咲かせてるといいよね、おやすみ、おやすみー!良い眠りと急速がTのハートにもIの胸にも来るといいな Rom. O, wilt thou leave me so unsatisfied?  ねぇ!Iのことは全然満足させないで行ってしまうのか? Jul. What satisfaction canst thou have to-night?  どんな満足を得たいっていうの、今夜? Rom. Th' exchange of thy love's faithful vow for mine.  Iに対するラブの誓いを交換しよう Jul. I gave thee mine before thou didst request it; And yet I would it were to give again.  そう乞われる前にもうあげちゃったもの、もう一度あげたいくらいだけど Rom. Would'st thou withdraw it? For what purpose, love?  じゃあもう一回取り戻すかい?でも何のためにだい?ラブ? Jul. But to be frank and give it thee again. ん~、まぁ正直もう一度あげるだけなんだけれど And yet I wish but for the thing I have. My bounty(寛大、博愛) is as boundless as the sea, My love as deep; the more I give to thee, The more I have, for both are infinite.  それに持っているものをもらっても仕方ないの、Iの愛ってのは海のように限りがなくて、愛情が深いからTにあげてしまってももっともっと自分の中に持つことになる、両方共無限にあるから I hear some noise within. Dear love, adieu!  何か物音がする、ラバー、アディオス!! [Nurse] calls within.                 ナースの呼び声 Anon, good nurse! Sweet Montague, be true. Stay but a little, I will come again. [Exit.]  今行くよ、ナースさん、モンタギュー、真実でいてね。ちょっと待ってて、すぐ戻る Rom. O blessed, blessed night! I am afeard, Being in night, all this is but a dream, Too flattering-sweet to be substantial.  あぁなんて、なんて祝福に満ちた夜だ、すべてが夜の夢だったってことを恐れるけれどこんないいことは現実にはなさそうなことだけど Enter Juliet above.  ジュリエットが上に登場 Jul. Three words, dear Romeo, and good night indeed.  3っつだけ言うことがあるのロミヲ、本当にそれでグッナイ。 If that thy bent(熱心さ) of love be honourable, Thy purpose marriage, send me word to-morrow, By one that I'll procure(なんとか手に入れる) to come to thee,  もしTの愛が本心からのものであって、結婚する意思があるなら、明日Iに言付けを送って、誰かをなんとかしてTのもとへ向かわせます Where and what time thou wilt perform the rite; And all my fortunes at thy foot I'll lay And follow thee my lord throughout the world.  どこでいつそれをするのが一番実りがあるでしょうか、そこでIはすべての財産をTの足元に投げ出して、Iの主人を世界の果てまでもついていくつもりです Nurse. (within) Madam!        (内側で)マダム! Jul. I come, anon.- But if thou meanest not well, I do beseech thee-  今行くって!もしTが上手くいかないなら、お願いだから・・ Nurse. (within) Madam!       マダム! Jul. By-and-by I come.- To cease thy suit and leave me to my grief. To-morrow will I send.  すぐに行くったら! その申し出をなしにしてIの嘆くままにしておいて、明日、使いを出します Rom. So thrive my soul-    Iの魂の生きている限り・・・ Jul. A thousand times good night! Exit.  千倍のグッドナイト! Rom. A thousand times the worse, to want thy light!  Tという光が消えて千倍も悪くなったな Love goes toward love as schoolboys from their books; But love from love, towards school with heavy looks.  ラブがラブの元へ向かうのは学生が本から離れるときのようだ、ラブがラブから離れるのは学校に重たーい本を持って向かってるみたいだ Enter Juliet again, [above].  またJが登場 Jul. Hist! Romeo, hist! O for a falconer's voice To lure this tassel(房)-gentle back again!  ひゅー、ヒュー!ロミヲ!あぁ鷹狩のような声であの房飾りの紳士を呼び戻せたら Bondage is hoarse and may not speak aloud;  縛りがあるから大きな声が出せないんだ Else would I tear the cave where Echo lies, And make her airy tongue more hoarse than mine With repetition of my Romeo's name. Romeo!  そうでなかったらエコーが住んでいる洞穴を引き裂くぐらいの声で、風が洞窟で奏でる音よりも何度もロミヲの名を叫ぶのに Rom. It is my soul that calls upon my name. How silver-sweet sound lovers' tongues by night, Like softest music to attending ears!  これはIの魂がIの名を呼んでいる。ラヴァーの夜の声というのは銀の甘い音で、なんと優しく耳に響くことだろうか Jul. Romeo! Rom. My dear? Jul. At what o'clock to-morrow Shall I send to thee?  いつ使いを送ればいいの? Rom. By the hour of nine.  9時頃だ Jul. I will not fail. 'Tis twenty years till then. I have forgot why I did call thee back. 絶対に間違わない、まるであと20年もあるような気がするけど・・・、なんで呼び戻したのか忘れちゃった!  (何度もいいますが、演劇のリズムのシンコペーションです) Rom. Let me stand here till thou remember it.  じゃあここでTが思い出すまで立っているよ Jul. I shall forget, to have thee still stand there, Rememb'ring how I love thy company.  じゃあ忘れておくね、ずっとそこに立っていてほしいから、Tと一緒にいるってことがどんだけ大好きかってことを思い出した  (天才的セリフ回し) Rom. And I'll still stay, to have thee still forget, Forgetting any other home but this. じゃあIもここにいる、ずっと忘れていてもらうために。ここだけが帰る場所だ Jul. 'Tis almost morning. I would have thee gone- And yet no farther than a wanton's(むちゃな、浮気がちな) bird, That lets it hop a little from her hand,  もうすぐ朝になるよ、やっぱり行って、でもワルガキが飼ってる小鳥みたいに、その手から少し離すだけで遠くにいかせたくない Like a poor prisoner in his twisted gyves,(=fetters 足かせ) And with a silk thread plucks it back again, So loving-jealous of his liberty.  足かせをつけられた哀れな囚人みたいに、絹の糸で引っ張って戻すんだ、愛の嫉妬が自由を縛るみたいに Rom. I would I were thy bird.  じゃあTの鳥になるよ Jul. Sweet, so would I. Yet I should kill thee with much cherishing. Good night, good night! Parting is such sweet sorrow, That I shall say good night till it be morrow. うん、いいね、Iもそぉする。でも愛情過多で殺しちゃう気がするし、グッナイグッナイ。お別れってのはなんかいい悲しみだよね。明日になるまでグッナイって言い続けるよ    [Exit.] Rom. Sleep dwell upon thine eyes, peace in thy breast! Would I were sleep and peace, so sweet to rest! Hence will I to my ghostly father's cell, His help to crave and my dear hap to tell.  その目にまどろみが宿り、胸に平和があるように、Iがもし良く眠れて平穏でいられたら、いい休みなのにな、でもIはこれから神父の小屋にいって、その助けをこって何をすべきか言おう Exit (お気づきの方がいられるかもしれませんが、ロミヲがよく絵にあるようにジュリエットのいるベランダみたいなところにはしごをかけて登っていくという演出は後世に付け加えられたもので、脚本ではたぶんロミヲはべランダの下にいて会話をしてるだけです。それもそうで舞踏会の時にあんなにキスをしたのに、ベランダにのぼっていたとしたらひとつもカラダを合わせないってのは妙になるから。  このでも会いたいと願って窓を開けたら、いきなりその好きな人が現れるという再会 の舞台設定というのは、もぉ何万回こすられたかわかりません。耳をすませばでも、しずくが何故か朝早く目覚めて窓を開けたらすぐ下に待ってるってのがありましたね。たぶん再会、のシーンとしてこれよりも優れたものが見つからないんでしょうね、ある意味答えが出てしまってる。恋愛物として、どのように出会うか、ももちろん大事だけど、どうやって再会するのか、っていう演出が実は一番の鍵になるから。ネタバレですけどR&Jのクライマックスのほうはどちらかというと非常に突飛というか、特徴的で、他の作品で流用するのはまずムリです、仮死状態を作る秘薬っていうどっちかというとゴシック的というかマジックリアリズムなノリだから。この再会のシーンが一番、モチーフとしては使われていますね。  そしてR&Jのダイアローグというのはほとんどここしかないのです、2人が会話するシーンは。Jは繰り返し、信じてくれ BELIEVE MEと言っていますが、LOVEってのは形の無いものですからいくら誓ったところで、信じることは難しい、この信じるってことがテーマになっているのです) Scene III. Friar Laurence's cell. Enter Friar, [Laurence] alone, with a basket.  フライアーローレンスがバスケットを持って現れる Friar. The grey-ey'd morn smiles on the frowning night, Check'ring the Eastern clouds with streaks of light; And flecked darkness like a drunkard reels From forth day's path and Titan's fiery wheels.   灰色の目をした朝が顰め面の夜に微笑み、東の空からは光の筋が伸びている、酔っ払ったような闇はタイタンの恐るべき車輪から逃げていくようだ  (タイタン、はティターン神のことじゃなくて太陽神ヘリオスの別名、太陽のチャリオットに乗って太陽をもたらす、ローマ神話と合体してアポロンと同一視されるようになる、ハイペリオンというティターン神の子供なのでタイタンと呼ばれてるみたいです) Non, ere the sun advance his burning eye The day to cheer and night's dank(じめじめした) dew to dry, I must up-fill this osier(ヤナギ) cage of ours With baleful(有害な) weeds and precious-juiced flowers.   さて、太陽がその燃える眼で日を励ましじめじめした朝露をかわかすまえにこのヤナギのカゴを毒草と貴重な汁をもつ花で満たさないとね    (ヤナギのカゴ、はたぶんこういうものです) The earth that's nature's mother is her tomb. What is her burying gave, that is her womb; And from her womb children of divers kind We sucking on her natural bosom find;  大地は母なる自然の墓地である、自然を埋めるのはその子宮、そしてその子宮から色々な子供がうまれて、Wはその自然の胸を吸っているのだ   Many for many virtues excellent, None but for some, and yet all different.  (植物の)たくさんの効果はエクセレントで、何かしらに役立ちしかもすべて違っている O, mickle(大量の) is the powerful grace that lies In plants, herbs, stones, and their true qualities; 植物やハーブ、ストーンに本来そなわった大量の強いグレースとは相当なものだ (グレースというコトバは日本語にならん) For naught so vile that on the earth doth live But to the earth some special good doth give; Nor aught so good but, strain'd from that fair use, Revolts from true birth, stumbling on abuse. 地上に生息するもので全く悪いというものはない、何らかの形で善をなしているのである、けれど良い物であるべきものも正常な使用に限られてて、その生まれどうりにしないでアビュースするとよくないことになる (abuseも日本語にないなー) Virtue itself turns vice, being misapplied, And vice sometime's by action dignified.  美徳もまた使いドコロによっては悪徳にかわる、悪徳も行動によっては威厳となるものだ Within the infant rind (外皮)of this small flower Poison hath residence, and medicine power; For this, being smelt, with that part cheers each part; Being tasted, slays all senses with the heart.   この小さな花のリンドには毒がたしかにある、しかし医薬品としての力もある、これは香りをかぐと体の部分を元気づける、しかし食べられると、心臓とともに五感を殺す Two such opposed kings encamp(宿営する) them still In man as well as herbs- grace and rude will; And where the worser is predominant, Full soon the canker(害毒) death eats up that plant.   そのような正反対の王がその中に共存している、ハーブにも人間にも、グレースと開けすけな欲望が、悪い方が支配的になてしまうと、害毒にすぐにやられて植物は死に飲まれてしまう Enter Romeo. Rom. Good morrow, father.   おはよーファザー Friar. Benedicite!  ベネディシティー!(祝福あれ!) What early tongue so sweet saluteth me? Young son, it argues a distempered head So soon to bid good morrow to thy bed.  どんな朝早いさわかかな口が挨拶したのかな、若者よ、こんな朝早くに挨拶をするということは頭がモヤモヤして議論しているということだね Care keeps his watch in every old man's eye, And where care lodges sleep will never lie; But where unbruised youth with unstuff'd brain Doth couch his limbs, there golden sleep doth reign.  警戒心が常に老人の目では見張りをしている、警戒心があるところには眠りが一緒に寝ることは出来ない、しかし穢れ無き若さと何も詰まっていない脳みそでは、リムをカウチに伸ばしたら、そこにはすぐに眠りが支配してるというわけだ Therefore thy earliness doth me assure Thou art uprous'd with some distemp'rature; Or if not so, then here I hit it right- Our Romeo hath not been in bed to-night.  そこでこんなに朝早く訪れるということは、Tはなにかに煩わされて起こされたかもうそうでなければ、これが正解のようだ、ロミオはベッドに全く入らなかったというわけだね Rom. That last is true-the sweeter rest was mine.  最後のが当たりです、けど甘美な休息を得れました Friar. God pardon sin! Wast thou with Rosaline?  なんてことを!ロザラインと何かしたのかね? Rom. With Rosaline, my ghostly father? No. I have forgot that name, and that name's woe.  Rと、Iの守護神、違いますその名前は忘れてました、それへの心配も Friar. That's my good son! But where hast thou been then?  それでこそよき子だ、じゃあどこにいたっていうんだね? Rom. I'll tell thee ere thou ask it me again. I have been feasting with mine enemy, Where on a sudden one hath wounded me That's by me wounded.  何度もお尋ねになるまえに答えます、実は敵方と一緒に食事をしたところ、あるヒトがIを突然大ダメージを追わせたんです、Iもその人に深手を負わせたけれど Both our remedies Within thy help and holy physic lies. I bear no hatred, blessed man, for, lo, My intercession(仲裁) likewise steads my foe.  Wの苦しみはTの助けと聖なる手術にかかっています、Iは憎しみを持っていません、まさか、ヘヘ、Iと同様に相手への仲裁にもなるのです Friar. Be plain, good son, and homely in thy drift Riddling confession finds but riddling shrift.  もっと普通にしゃべってくれ、あちこちに話しを飛ばさないで、なぞなぞみたいな懺悔ではなぞなぞみたいな赦しがあるだけだ Rom. Then plainly know my heart's dear love is set On the fair daughter of rich Capulet; As mine on hers, so hers is set on mine, And all combin'd, save what thou must combine By holy marriage.  じゃあ簡単にいうとIのココロはキャプレットの美しき娘へと決まってしまったので、CのココロはIのもので、CのココロもIに決まっていて話しはできています、それを聖なる結婚という形でTに守っもらいたいのです When, and where, and how We met, we woo'd, and made exchange of vow, I'll tell thee as we pass; but this I pray, That thou consent to marry us to-day.  いつどこでどうやって、Wは出会って、求愛して、誓いを交わしたのか、それはいきすがらに話します、だがこれだけは行っておきます、Wが今日結婚するのを承諾してほしいのです Friar. Holy Saint Francis! What a change is here! Is Rosaline, that thou didst love so dear, So soon forsaken? Young men's love then lies Not truly in their hearts, but in their eyes.  あぁ聖なるフランシス様、なんて変化がここにはあるのか、RoがTが愛していたヒトでは無かったのですか?それがもう無くなって?若き者のココロはハートではなくて目に宿っているというわけだ Jesu Maria! What a deal of brine(海水) Hath wash'd thy sallow cheeks for Rosaline! How much salt water thrown away in waste, To season love, that of it doth not taste!  ジーザスとマリア様、どれだけの塩水がTのロザラインへの悲しみのために頬を無駄に濡らしたのか、どれだけの塩水が意味もなく捨てられ、味合われることもないラブを味付けするために使われたのか The sun not yet thy sighs from heaven clears, Thy old groans ring yet in mine ancient ears. Lo, here upon thy cheek the stain doth sit Of an old tear that is not wash'd off yet.  太陽はまだTのため息を天に消し去っていないし、古い嘆きはIのこの老いた耳に鳴り響いてる、ほら、Tの頬にはまだ乾かぬ涙の後がまだぬぐわれずに残っているというのに If e'er thou wast thyself, and these woes thine, Thou and these woes were all for Rosaline.  TがT自身であって、あの悲嘆がTの悲嘆であったのなら、それはRoのためのものであったのでしょう And art thou chang'd? Pronounce this sentence then: Women may fall when there's no strength in men.  何がTをそんなに変えたのですか?この名句を行ってみなさい オンナはオトコの中に力が無い時に堕落する Rom. Thou chid'st (チャイド 叱責する)me oft for loving Rosaline.  TはIをRoを愛することで叱ってたじゃないですか Friar. For doting,(溺愛する) not for loving, pupil mine.   愛に溺れることを叱ったのですよ、愛することを叱ったのではありません、Iの生徒さん。 Rom. And bad'st(=bade-bid 命じる) me bury love.  ラブを埋めてしまえって言ったじゃないですか Friar. Not in a grave To lay one in, another out to have.  一つを墓にいれて新しいのを連れて来いなんて言っていません Rom. I pray thee chide not. She whom I love now Doth grace for grace and love for love allow. The other did not so. もぉ叱るのはやめて下さい、Cこそ今は愛してるんです、グレースがグレースに、ラブがラブに許されたんです、他のヒトにはそうならない Friar. O, she knew well Thy love did read by rote(機械的に), that could not spell. But come, young waverer, come go with me. CはTの愛なんてものは棒読みで、自分ではスペルもしらないものだとよくわかってたんだ、けどきなさい、浮気者、一緒に行こう In one respect I'll thy assistant be; For this alliance may so happy prove To turn your households' rancour(怨恨) to pure love. 一つの側面から、IはTのアシスタントになる、このアライアンスが幸せなものだと証明できれば、2つの家の怨恨はピュアなラブに変わるだろう Rom. O, let us hence! I stand on sudden haste.  よし、じゅあさっそく、急がずにはいられません Friar. Wisely, and slow. They stumble that run fast.  賢明にゆっくりと、早く走るものは転ぶものだ Exeunt. Scene IV. A street. Enter Benvolio and Mercutio. Mer. Where the devil should this Romeo be? Came he not home to-night?  ロミヲとかいう悪魔くんはどこにいるんだ、今夜は家に帰ってないみたいだぜ Ben. Not to his father's. I spoke with his man.  少なくとも父親のもとにはね、家のヒトに聞いた Mer. Why, that same pale hard-hearted wench(娘っ子), that Rosaline, Torments him so that he will sure run mad.  あの冷たくて氷のココロをもったナヲンのロザラインがEを苦しめてイカれさせてしまったんだ Ben. Tybalt, the kinsman to old Capulet, Hath sent a letter to his father's house.  キャプレットの親戚のティバルとがEの父親に手紙を送ったんだ Mer. A challenge, on my life.  果たし状だ、命にかけて Ben. Romeo will answer it.  ロミヲはそれを受けるだろう Mer. Any man that can write may answer a letter.  誰だって返事を出来るものは手紙を書くさ Ben. Nay, he will answer the letter's master, how he dares, being dared.  そういうこっちゃなくて、その果たし状の挑戦を受けるっていうんだよ Mer. Alas, poor Romeo, he is already dead! stabb'd with a white wench's black eye; shot through the ear with a love song; the very pin of his heart cleft with the blind bow-boy's butt-shaft; and is he a man to encounter Tybalt?  あぁかわいそうなロミヲ君、もう死んだみたいなものだ青白いナオンの黒い瞳で刺し殺された、耳をラヴ・ソングで撃ちぬかれた、盲目のぼうやはケツをふりながらあいつの心臓の中心を撃ちぬいた、それでティバルトに立ち向かえってのかよ Ben. Why, what is Tybalt?   なんで、ティバルトがなんだって言うのだ(強いの?) Mer. More than Prince of Cats, I can tell you. O, he's the courageous captain of compliments.(おべっか、祝辞) He fights as you sing pricksong-keeps time, distance, and proportion;  ネコの王様よりもすごいぜ、教えてやる。ヤツは勇気あるキャプテンみたいに格式ばっていて、練習曲を歌うみたいな調子で、タイム、ディスタンス、そしてプロポーションを守って戦う (ネコの王様ティバルト、というお伽話があったようです)  rests me his minim rest, one, two, and the third in your bosom! the very  butcher of a silk button, a duellist, a duellist!  休符で一休みときたらワンツースリー、で胸にグサー!銀ボタンをつけた屠殺屋さんだ、デュエリストだよ、デュエリスト!  a gentleman of the very first house, of the first and second cause. Ah, the immortal passado! (パッサード、レイピアの突きの形)the punto reverse! (プントリバース=ポイントリバース これも技の名なのです)the hay.   彼は一流の家の一流で、一つも2つも決闘の名文を読みあげる。そしてあの地獄のパッサード、そしてプントリバース!、そしてヘイだ Ben. The what?  なんだって(ヘイ、というのが何かわからないのです) Mer. The pox of such antic,(ふざけた) lisping, (舌がもつれた)affecting fantasticoes- these new tuners of accent!  いやもぉ梅毒やろうのふざけたどもりのへんてこなアクセントの吹き回しだってことよ 'By Jesu, a very good blade! a very tall man! a very good whore!'  ジーザスに誓って、これはいい剣だ、これは背の高いオトコだ!これは良い淫売だ!ってな具合。  Why, is not this a lamentable thing, grandsir, that we should be thus afflicted with these strange flies, these fashion-mongers, these pardona-mi's, who stand so much on the new form that they cannot sit at ease on the old bench? O, their bones, their bones!  しかしこれは嘆くべきことですねおじいさん、このような銀蠅みたいな、ファッション好きで、パルドナミー(しっつれーーい)みたいなやつ、新しいものにはなんでもとびついて古びたベンチには落ち着いていられない、あーホネがきしむぜ!   (Merはめちゃくちゃにしゃべりまくってますが、ともかくティバルトは鼻持ちならないキザったらしのクソヤロウだとわかればいいのです) Enter Romeo. Ben. Here comes Romeo! here comes Romeo!  あぁロミヲが、ついにロミヲをやってきたぞ Mer. Without his roe,(魚の卵) like a dried herring.(ニシン) O flesh, flesh, how art thou fishified! Now is he for the numbers that Petrarch flowed in. まるで卵も抜かれて乾燥されたニシンみたいだな、あぁお肉よお肉、どうして魚になっちまったのか、ペトラルカみたいに韻を踏んだ詩でも始めるだろう (ペトラルカはローラという娘に惚れて、ソネット形式の詩を書いています)  Laura, to his lady, was but a kitchen wench (marry, she had a better love to berhyme her), Dido a dowdy(やぼったい), Cleopatra a gypsy, Helen and Hero hildings(しょうもないオンナ) and harlots, Thisbe a gray eye or so, but not to the purpose. ローラもこのレディーと比べると、台所の小間使い(やぁ、CはCをライムしてくれるもっといいラヴァーを持ったことになるね)ダイドーはやぼったいし、クレオパトラもジプシーだ、ヘレナもヘローも凡人か淫売みたいなもの、シスビーは灰色の目かしらないか意味が無い。 (DIDOは英国の歌手じゃないですよ。カルタゴを作ったとされる伝説の女王、ヴェルギリウスのアイネイスにも登場します。クレオパトラはまさか説明不要ですね。ヘレナはトロイア戦争の原因となった地上一番の美人、ヘロー(ヒイロ、が発音が近い)、はヒーロとレアンダーという物語のヒロイン、話は長いので割愛しますが、クリストファー・マーロウというSWのライヴァル的な人物の演劇で有名になりました。マーロウはSW自身では?とも言われる、SWと同時代、で演劇仲間でもあり、SWの先輩です。劇作家兼国家スパイというかっこいい経歴の謎の人物・・29才で暗殺されたようです、喧嘩で死んだとも言われる、ともかく謎の人物。シスビー、というのはピュラモスとシスビーというオウィディウス、メタモルフォーシスに収録されているお話で、この物語がR&Jのベースとなっているお話です、仲が悪い家の子供2人が非業の死をとげるという話・・・。SWはこのメタモルフォーシスという本がものすごい好きだったらしくていろんなエピソードをここから引っ張ってきています、SWが作家を志したきっかけの本みたいですね)   Signior Romeo, bon jour! There's a French salutation to your French slop(ズボン). You gave us the counterfeit fairly last night.  シニョールロミヲ、ボンジュール!フランスっぽいズボンをはいてるからフランス流で挨拶させてもらったぜ(シニョールはイタリア語、ムッシューですねほんとは)昨日の夜はやってくれたよな。  (フランス風のズボンとは当時では、裾の広がったバギータイプのパンツのようです) Rom. Good morrow to you both. What counterfeit did I give you?  おはようおふたりさん、何をしてやったっていうのだ? Mer. The slip, sir, the slip. Can you not conceive?   いなくなっただろ、ひょうとさ、意味がわからんかな? Rom. Pardon, good Mercutio. My business was great, and in such a case as mine a man may strain courtesy.   なぁメルカチオ君よ、Iは大事な用があったんだ、男としてそういう場合には礼儀を無視する場合もあるよ Mer. That's as much as to say, such a case as yours constrains a man to bow in the hams.(ももの肉)  そういうわけかい、そういうわけでは男は腰の使いすぎでおじぎもできねぇよな (下ネタ。腰がイタイ、っていうと、オマエはやり過ぎだよ、っていうあれ) Rom. Meaning, to cursy.(=courtesy) どういう意味だよ、その礼儀ってのはさ Mer. Thou hast most kindly hit it.  THOUはいいとこをついたみたいだよ Rom. A most courteous exposition.  礼儀の極みってやつだよ Mer. Nay, I am the very pink of courtesy.  いやぁ、Iってのは、礼儀に関してはピンキーだからね(見本みたいなものだからね。PINKというと、花のように美しいという意味だそうです、PINK=エロ、というのは日本だけの観念、ピンク=オンナ物ってのは向こうにもある) Rom. Pink for flower.  ピンクは花の色だ Mer. Right.  その通りだ Rom. Why, then is my pump well-flower'd.  オレのパンプスだって花がらだぜ(ふみつけにしてるよってこと) (パンプスといっても今のような女用の靴ではなくて、ダンスシューズみたいな動きやすい靴、昔のスニーカーみたいなものですね)   Mer. Well said! Follow me this jest now till thou hast worn out thy pump, that, when the single sole of it is worn, the jest may remain, after the wearing, solely singular.    上手いね、そのパンプスがすり減るまでIの冗談についてれるかな、ソールがすべてすり減って、擦り切れたころには、ただ冗談だけが残った、というものだ Rom. O single-sold jest, solely singular for the singleness!  片足だけ売ってる冗談みたいなものだ、それは間違いなく独り身の(彼女いない奴向け)のものだねー。 (ライムを踏んでいます) Mer. Come between us, good Benvolio! My wits faint.  おいベンヴォリオあんなこといってやがる、助けてくれよ、Iのウィットが気絶しそうだ Rom. Switch and spurs,(拍車) switch and spurs! or I'll cry a match.   チクタクチクタク、決着着いたね。 Mer. Nay, if our wits run the wild-goose chase(グース=阿呆というイメージが向こうにはあります), I am done; for thou hast more of the wild goose in one of thy wits than, I am sure, I have in my whole five. Was I with you there for the goose?  やぁそだね、しょうもないシャレの応酬ではIの負けだ。THOUのシャレの中にはたくさんのグースが住んでいるようだからね、Iは全部でたった五羽、グースに関してはIの言うとおりでしょうな  (マザーグース的なナンセンスボケですね、まさしくグースボケです) Rom. Thou wast never with me for anything when thou wast not there for the goose.  もしもTHOUがグースのためにそこにいるようでしたら、Iと一緒にいるということはまさかないでしょうね。 Mer. I will bite thee by the ear for that jest.  そんな冗談をいうとTHEEの耳をかんでやる (タイソン・・) Rom. Nay, good goose, bite not!  おいおいグースグースいうなよ、噛むなって Mer. Thy wit is a very bitter sweeting; it is a most sharp sauce.  THYのウィットは苦く甘い、ぴりっとしたソースみたいだ Rom. And is it not, then, well serv'd in to a sweet goose?  甘いグースの料理にぴったしってわけだね Mer. O, here's a wit of cheverel(=kid leather ,やぎの皮) that stretches from an inch narrow to an ell broad!  この山羊革のようなウィットめ、少しやらせるとつけあがりやがって  (Give him an inch and he'll take an ell. ((ことわざ)) 寸を与えれば尺を望む;親切にしてやるとつけあがる.)     (このへんのラインは探すとだいたいことわざのもじり合戦になってるようですがきりがないので全部は書きません)   Rom. I stretch it out for that word 'broad,' which, added to the goose, proves thee far and wide a broad goose.  ブロードというコトバを更に伸ばしてグースにつけるとそれはもっとおっきなひろいブロードグースになりますね  (BROADという単語には、広い、の意味の他に、明白な、とか、あけすけで下品な、という意味があるので、ブロードというコトバの意味を広くとるとますますオマエは確実に間抜けで下品なグースカ野郎だなってことになるね。という意味) Mer. Why, is not this better now than groaning for love? Now art thou sociable, now art thou Romeo; now art thou what thou art, by art as well as by nature.  ヘイ、こっち(この漫才じみたコトバ遊び)のほうが恋に苦しむよりもずっといいだろう、THOUは今ではずっととっつきやすいし、昔のロミヲだし、それがいつものTHOUでさ、生まれながらのTHOUなんだ。  For this drivelling(ばかをやる) love is like a great natural(=天然ボケの) that runs lolling up and down to hide his bauble(安ピカもの=ペニス) in a hole.  この恋愛騒ぎの馬鹿騒ぎ、ぐるぐる走り回ってナニをナニに突っ込もうともがいてるのよりもずっといいだろう Ben. Stop there, stop there!  待て待て。 Mer. Thou desirest me to stop in my tale against the hair.  土手まで突っ込んでるのにやめさせようってんだな (hairってのはアンダーヘアーのこと) Ben. Thou wouldst else have made thy tale large.  そうしないとどんどん長くなるからね Mer. O, thou art deceiv'd! I would have made it short; for I was come to the whole depth of my tale, and meant indeed to occupy the argument no longer.  ならば逆だぜ、それは短くなるんだよ、その話の奥底までいくとね、つまりそれが一杯になって議論は終わりってわけ  (つまりペニスを最後までつっこんで、それを、アレに一杯にさせたら、確かにアレは短くなるわけです。BENがLARGEなんて余計なことをいうから・・)  Rom. Here's goodly gear!  あらぁおあつらえ向きの奴らだぜ Enter Nurse and her Man [Peter].    乳母とその召使ピーターが途上  Mer. A sail, a sail!  帆をかけろ! Ben. Two, two! a shirt and a smock.  2つだ、チビとスモック(作業着の)  こぉいうことでしょうね。 Nurse. Peter!    Peter. Anon.    今すぐ Nurse. My fan, Peter.   扇子を出してピーター Mer. Good Peter, to hide her face; for her fan's the fairer face of the two.  ナイスピーター、Cの顔を隠してね、扇子とブスでは扇子のほうがいいもの Nurse. God ye good morrow, gentlemen.  やぁみなさんおはようございます Mer. God ye good-den, fair gentlewoman.  やぁ、よいどんつきで、奥様 Nurse. Is it good-den?  よいどんつき? Mer. 'Tis no less, I tell ye; for the bawdy hand of the dial is now upon the prick of noon.  特に意味は無いですが、いやらしい手で時計が正午のあそこをなでてますね (ムチャクチャです、こんなあけすけな下ネタ・・) Nurse. Out upon you! What a man are you!  なんてことを!なんてヒトなんですかあなたは! Rom. One, gentlewoman, that God hath made for himself to mar.  1人の人間です奥さん、カミサマは自分で破壊するためにそれを作りました Nurse. By my troth, it is well said. 'For himself to mar,' quoth 'a? Gentlemen, can any of you tell me where I may find the young Romeo?  まっ!正直いっていい言葉ですね、自分で壊すために!それって何かの引用なの?紳士型。誰か若いロミヲをどこにいったら見つけ出せるか知りませんか? Rom. I can tell you; but young Romeo will be older when you have found him than he was when you sought him. I am the youngest of that name, for fault of a worse.  教えてあげます、しかし若いロミヲもあなたが見つけた時には、探しだした時よりも年をくってるでしょうね、そのロミヲって名前で一番若く見つけられるのはIくらいなものですな Nurse. You say well.  まっ。よく言いますね Mer. Yea, is the worst well? Very well took, i' faith! wisely, wisely.   よく言うって、じゃあサイアクに良いってのはどんなんだろうね、まぁいいや、信心ね、賢い賢い Nurse. If you be he, sir, I desire some confidence with you.  UがEならば、Uと秘密の告白がしたいです Ben. She will endite him to some supper.  Cはキミにエンダイト(伝令する)して夕飯に誘うんだってよ (乳母はCONFIDENCE(秘密を打ち明ける)とCONFERENCE(相談する)を間違っているのです、だからBENもINVITEをわざと間違えてENDITEと言っています。このようにこのワルガキ三人は教養の無いババァを散々こき下ろしているのです、やなやつらですね~w 。 ここもでもまたSWの両面的で幅が広いところで、現代なら恋愛ものの主人公が、ワルガキとしてババァをいぢめるなんてシーンはありえないですね、でもそうするとどうもペラペラでただの薄いいい人間にしかならない、ロミヲというキャラクターは一面的な理想の男性などでは絶対に無い、そしてだからこそ、リアリティがあるんですね) Mer. A bawd, a bawd, a bawd! So ho!  ははっおさかん、おさかんひゃっほい Rom. What hast thou found?  ナニを見つけた? Mer. No hare, sir; unless a hare, sir, in a lenten pie(四旬節のパイ), that is something stale(カビ臭い) and hoar(白髪の) ere it be spent  うさちゃんじゃないですよ、うさちゃんだったらいいのに、レントの時のパイみたいにもうかび臭くって使われる前からやられちゃってますよ    (HAREは野うさぎのことで、うさぎは娼婦のマスコットキャラ、レントのパイというのは肉の無いパイで誰も食べない売れ残りってことでしょう、乳母は娼婦のうさちゃんじゃなくて、黴臭えババァだという強烈な悪口、HOAR 白髪の、はWHORE 淫売、と同音) He walks by them and sings.                 彼は歌いながら歩く An old hare hoar, And an old hare hoar, Is very good meat in Lent; But a hare that is hoar Is too much for a score(=price) When it hoars ere it be spent.  あぁ白髪のうさちゃん淫売ちゃん、淫売うさちゃん、レントの夜食にはぴったしだね、だけどうさちゃんはババァじゃやだよ、こんなのにカネ払えるか、売れ残りのババァなんてよぉ~♪   Romeo, will you come to your father's? We'll to dinner thither.  ロミヲ、キミの親父のとこ行っていいかね、そこで夕飯にしようぜ Rom. I will follow you.  一緒に行くよ Mer. Farewell, ancient lady. Farewell, [sings] lady, lady, lady.  さようなら、古のレディー、さよならだ、レイディーレィディーレイリー♪ Exeunt Mercutio, Benvolio. Nurse. Marry, farewell! I Pray you, Sir, what saucy merchant was this that was so full of his ropery?(roguery の間違い、乳母が間違って新しい単語を創りだしています)  なんてさよならだい、いっときますがねサー、この悪巧みばっかりのひどい交渉は何事ですか? Rom. A gentleman, nurse, that loves to hear himself talk and will speak more in a minute than he will stand to in a month.  紳士だよ、ヤツは自分のしゃべってるのを聞くのが大好きなんだ、一分間で一月分もつくらいしゃべるのさ Nurse. An 'a speak anything against me, I'll take him down, an 'a were lustier(元気いっぱいの) than he is, and twenty such jacks; and if I cannot, I'll find those that shall. Iに向かってなんか言うのなら、叩きのめしてやる、ヤツがもっと元気一杯で、そんなやつらが20人もいようがです、出来なかったらそれが出来るやつを見つけだしてやる Scurvy(卑劣な) knave!(ごろつき) I am none of his flirt-gills;(娘っ子) I am none of his skains(=knife)-mates. And thou must stand by too, and suffer every knave to use me at his pleasure! なんて卑劣や輩、あんな野郎のオンナじゃないし、あんなやつの、ギャング仲間じゃない、(ピーターに向かって)THOUも味方しなさいよ、あんなヤツにIが弄ばれてるのに! Peter. I saw no man use you at his pleasure. If I had, my weapon should quickly have been out, I warrant you. I dare draw as soon as another man, if I see occasion in a good quarrel, and the law on my side.  誰もUを弄んではいませんでした、もしそうであったならIのウェポンが抜かれていたでしょうね、保証します。法律が味方であって、喧嘩のここぞというときには、だれよりもはやく抜くのです。 Nurse. Now, afore God, I am so vexed that every part about me quivers. Scurvy knave! Pray you, sir, a word; and, as I told you, my young lady bid me enquire you out.  神に誓って!Iはさんざんこきおろされて、Iの全身が(怒りで)震えている、あのくそったれ!!本当です、サー、そう、Iのヤングレディがあなたを呼びつけるようにと言ったのです What she bid me say, I will keep to myself; but first let me tell ye, if ye should lead her into a fool's paradise, as they say, it were a very gross (正味の、下品な)kind of behaviour, as they say; for the gentlewoman is young; and therefore, if you should deal double with her, truly it were an ill thing to be off'red to any gentlewoman, and very weak dealing.  CがIに言えといったことは、Iはここでは口外しませんが、これだけはいわせてください、もしみんなが言うように、Cを愚か者たちの天国へ連れていこうとするのであれば、そりゃまったくの下品なやり方です、みんながいうように、ジェントルウーマンは若いのですから、そういうわけで二股にかけるなんてことも、まったく間違った行いというわけで、卑怯なやり方です Rom. Nurse, commend(褒める) me to thy lady and mistress. I protest unto thee-   ナース、Iをいいようにレディーと愛人に言ってくれ、THEEに言っておくけれど・・ Nurse. Good heart, and I faith I will tell her as much. Lord, Lord! she will be a joyful woman.  そうです!IはCに信心にかけてきちんと伝えます、ロード、ロード!Cは喜びに満ちたお方 Rom. What wilt thou tell her, nurse? Thou dost not mark me.  何を伝えるっていうんだよ、ナース、何もまだ聞いてないだろう Nurse. I will tell her, sir, that you do protest, which, as I take it, is a gentlemanlike offer.  Iは伝えます、そうやって口答えをしたってことを、Iが思うに、それは紳士のふるまいです Rom. Bid her devise Some means to come to shrift this afternoon; And there she shall at Friar Laurence' cell Be shriv'd and married. Here is for thy pains.  Cになんとか都合をつけて方法をみつけて、午後に懺悔に来るように伝えてくれ、フライアーローレンスの小屋に来てほしい、そこで罪の償いをして結婚する、ほら、骨折り代だ。 Nurse. No, truly, sir; not a penny.  いやいや、お金は Rom. Go to! I say you shall.  いいから、もらっておけ Nurse. This afternoon, sir? Well, she shall be there.  今日の午後ですか?そうですか、Cはそこに行きます Rom. And stay, good nurse, behind the abbey wall. Within this hour my man shall be with thee And bring thee cords made like a tackled stair, Which to the high topgallant of my joy  待てナース、修道院のカベの後ろにいてくれ1時間以内に、Iの下僕に縄梯子状にしたコードをもっていかせる、それがIの幸福のトップギャラントマストへつながっているのだ。  トップギャラントというのは上から二個目の帆のことをいうようです。 Must be my convoy(護衛) in the secret night. Farewell. Be trusty, and I'll quit thy pains. Farewell. Commend me to thy mistress.  この秘密の夜の護衛となってくれよ、さようなら、信じてくれよ、骨折りの埋め合わせはするから、お別れだ、くれぐれも良く言ってくれ Nurse. Now God in heaven bless thee! Hark you, sir.  カミサマの祝福がTHEEにありますように。あっ!サー。 Rom. What say'st thou, my dear nurse?  なんだいナースよ。 Nurse. Is your man secret? Did you ne'er hear say, Two may keep counsel, putting one away?  その男は口が堅いのですか、聞いたことはありませんか、2人だけなら秘密を守れる、もう一人はいれちゃいけないってのを Rom. I warrant thee my man's as true as steel.  保証する、Iのツレは鋼のように真実を守る   Nurse. Well, sir, my mistress is the sweetest lady. Lord, Lord! when 'twas a little prating(ペラペラしゃべり) thing- O, there is a nobleman in town, one Paris, that would fain lay knife aboard; but she, good soul, had as lief( 喜んで) see a toad, a very toad, as see him.   はい、サー、ミストレスはいいレディーなんです、ロードロード!これがくだらない戯言だとしたら・・・あー!この街には紳士がいましてね、1人はパリスなるヒト、Eも喜んでナイフを置いたでしょうね、けれどCはよいココロの持ち主、あれはカエルみたいだ、カエルですよ、カエルっていうんです。  (ナイフを置く、というのは、席を確保するということ、婚約志願者の1人になるということ、と、もちろん、自分の下のナイフを突っ込むってことです) I anger her sometimes, and tell her that Paris is the properer man; but I'll warrant you, when I say so, she looks as pale as any clout(標的の的のような白い布) in the versal(whole) world. Doth not rosemary and Romeo begin both with a letter? ちょくちょく叱ってやるんです、パリスのほうがもっとふさわしい人間だって、けど保証しますそういうと、Cはこの世のどんな白い布よりもまっちろけになっちゃうのです。ローズマリーとロミヲを同じ文字で始まるんですか?  Rom. Ay, nurse; what of that? Both with an R.  そうだ、なんじゃそりゃ、両方Rで始まるよ。 Nurse. Ah, mocker! that's the dog's name. R is for the- No; I know it begins with some other letter; and she hath the prettiest sententious(警句めいた) of it, of you and rosemary, that it would do you good to hear it.  へへっなんて?そりゃ犬っころの・・アール?っていったら・・・・(アースホールじゃないですか)いやはや、違う文字で始まるんでしょ、Cはなんか警句めかしているようですよ、Uとローズマリーが、それを聞いたら喜ぶでしょうって (SENTENTIOUS は警句めいた、きざったらしい、本当はSENTENCES、詩的な、Cは詩的でしょうと言ってましたよ、と言いたかったけれど、Cははきざったらしいでしょうと言ってましたよ、と言っている)    これがローズマリー。ローズマリーは、キヲクを呼び起こすもの。というわけで、忘れない、という意思表示をする時の花として使われる。結婚でも葬式でも、あなたを決して忘れないってときにローズマリーを送るとかっこいいです、ジュリエットもそれが伝えたかったのでしょう) Rom. Commend me to thy lady.  よく伝えてくれよ Nurse. Ay, a thousand times. [Exit Romeo.] Peter!  はい、千回もいいます、ピーター! Peter. Anon.  ただいま Nurse. Peter, take my fan, and go before, and apace.(速く)  Pe、扇子をとって、そしていくのです、急いでね。 Exeunt. (ここのダイアローグの感じというのが伝わりましたでしょうか。これはワルガキたちと、ちょっと知恵足らずのおばあちゃん、そして間抜けな召使という、いわば未熟者達の集まりたちが、教会で結婚するというとんでもない秘密の作戦を練っているという、なんというかチルドレンズワールドみたいな、雰囲気があるのです。子供にしか踏み込めない領域、テンションのゾーンみたいなところ。基本的には教会で結婚すれば、それは最終宣告で、離婚することは不可能なのです。そういう引き返せないところへ踏み出す、ワクワクする感じが描かれています) Scene V. Capulet's orchard. Enter Juliet. Jul. The clock struck nine when I did send the nurse; In half an hour she 'promis'd to return. Perchance she cannot meet him. That's not so. 時計が9時を打ったときにナースを送り出した、30分以内に戻るって約束したのに、Eに会えなかったのかもしれない・・いや違う・ O, she is lame! Love's heralds should be thoughts, Which ten times faster glide than the sun's beams Driving back shadows over low'ring hills.   あぁなんてノロマなんだろ!ラブの伝令は、思いそのものじゃないと。かがりける丘の影を追う太陽の光よりもそれは10倍も速く駆け抜けるというのに (名文・・・) Therefore do nimble-pinion'd(翼の先端、風切翼) doves draw Love, And therefore hath the wind-swift Cupid wings.  だから、素早い風切るハトがラブの軌跡を描き、キューピッドには、風を飛ぶ翼がついている Now is the sun upon the highmost hill Of this day's journey, and from nine till twelve Is three long hours; yet she is not come.  今は太陽は丘の一番高いところにその旅でいる、そして9時から12時までは三時間もあるのに、もかかわらずC今だ戻らず Had she affections and warm youthful blood, She would be as swift in motion as a ball; My words would bandy(投げあう、やりとりをする) her to my sweet love, And his to me,  もしCがもっと愛情があって、若き温かい血潮を持ってたら、ボールみたいにひょいひょいと動くだろうに、キャッチボールみたいに、Iのコトバを愛する人に、そしてEからIに・・・ But old folks, many feign(~のふりをする) as they were dead- Unwieldy, slow, heavy and pale as lead.  けど老いぼれときたら死んだようななりをして、グズグズノロマで鉛のように真っ青で重苦しい・・・  (結構R&Jの裏テーマにはこの世代間の断絶、というのもあって、4場が子供のセカイを描いてるとすると、それはつまりオトナはすべて敵、にしかならないのです。尾崎豊状態、おれたち!という若者として自分たちを規定すると、おれたち!以外はすべて敵にならざるを得ない。血気盛んなティバルトとキャプレットがもめていたのも、断絶があるのです、若者のほうが伝統や名誉を重んじ、老人はそれよりも穏便に処理しようとする・・・) Enter Nurse [and Peter]. O God, she comes! O honey nurse, what news? Hast thou met with him? Send thy man away.  あぁカミサマ!Cが来た、ねぇ優しいナース、どんなニュースを持ってきたの?Eをには会えたの?下僕は下げて。 Nurse. Peter, stay at the gate.  Pe、門のところで待ってなさい [Exit Peter.] Jul. Now, good sweet nurse- O Lord, why look'st thou sad? Though news be sad, yet tell them merrily; If good, thou shamest the music of sweet news By playing it to me with so sour a face.  ねぇ!優しい優しいナース、ロード!なんてそんなしけた面なの?ニュースがバッドであっても、楽しげに伝えてよ、もし良いニュースなら、それをそんな惨めな顔で伝えるというのを恥じたほうがいいよ Nurse. I am aweary(クタクタ), give me leave awhile. Fie, how my bones ache! What a jaunce(正しくはjaunt 遠足) have I had!  Iはクタクタなんですよ、ちょっとまって下さいよ。ふーー、ホネがいてぇったら!なんてジャーンスだったものですかね Jul. I would thou hadst my bones, and I thy news. Nay, come, I pray thee speak. Good, good nurse, speak.  THOUがIのホネを持って、IがTHYのニュースを知りたいものです、ねぇ、ほらお願いだからしゃべってよ、いいナースさん、しゃべって Nurse. Jesu, what haste! Can you not stay awhile? Do you not see that I am out of breath?  ジーザス!なんて急かすのか、ちょっとも待てないの?Iが息が切れてるというのもわからないのですか? Jul. How art thou out of breath when thou hast breath To say to me that thou art out of breath? The excuse that thou dost make in this delay Is longer than the tale thou dost excuse.  息が切れてるならどうして息が切れてるなんて言えるわけ?あなたが遅れたわけを離す言い訳のほうが、その話よりも長いじゃない Is thy news good or bad? Answer to that. Say either, and I'll stay the circumstance. Let me be satisfied, is't good or bad?  だからニュースがグッドかバッドか答えて、どっちか、そしたらその状況を待ちます、はやく満足さして、グッド?バッド? Nurse. Well, you have made a simple choice; you know not how to choose a man. Romeo? No, not he. Though his face be better than any man's, yet his leg excels all men's; and for a hand and a foot, and a body, though they be not to be talk'd on, yet they are past compare.  へぇ、質問は簡単になったものです、Uはオトコの選びかたを知りませんね。ロミヲー?ありゃあダメです、いや、顔つきときたらどんな人よりも優れている、あの下半身ときたら、どんなオトコも叶わない、そして手足、バディ、あまり言うことはないけれども、比較にならないですな。 He is not the flower of courtesy, but, I'll warrant him, as gentle as a lamb. Go thy ways, wench; serve God. What, have you din'd at home?  礼儀に関しては見本となるわけにはいかないですが、保証しますが羊のように従順でしてね、じゃあ生きなさい、カミサマにお仕えしに、まだもしかして家でメシも食べてないのですか? (ここで初めてロミヲが美少年だってことがわかりましたね。顔は抜群で手足もスラリとしているのでしょう) Jul. No, no. But all this did I know before. What says he of our marriage? What of that?  ちゃうちゃうよ、そんなことは知ってるの、結婚のことはなんて?なんて? Nurse. Lord, how my head aches! What a head have I! It beats as it would fall in twenty pieces.  ロー!あたまいったぁ、まるで20個のかけらに崩れ落ちたみたいに頭がいたいよー My back o' t' other side,- ah, my back, my back! Beshrew your heart for sending me about To catch my death with jauncing up and down!  背中の反対側もだ!あだーーーー!あんな遠出にIを出して殺そうってつもりですかね、カミサマに懺悔しなさい Jul. I' faith, I am sorry that thou art not well. Sweet, sweet, Sweet nurse, tell me, what says my love?  信心にかけて、Tのことは気の毒に思う、ねぇねぇねぇナース、教えて、Iの愛しい人はなんて? Nurse. Your love says, like an honest gentleman, and a courteous, and a kind, and a handsome; and, I warrant, a virtuous- Where is your mother?  Uのラヴはですね、正直な紳士で礼儀があって優しくハンサムそして美徳に満ち足りた・・母上様はいずこ? Jul. Where is my mother? Why, she is within. Where should she be? How oddly thou repliest! 'Your love says, like an honest gentleman, "Where is your mother?"'  母さん?なんで?中にいるよ、どこにいるかって、なんて奇妙な返事なの?Uの愛人は、正直な紳士で、母親はどこなの?なんて Nurse. O God's Lady dear! Are you so hot? Marry come up, I trow. Is this the poultice(湿布) for my aching bones? Henceforward do your messages yourself.   あぁマーリア様。そんな熱くなって、すぐに言いますって、これが骨折りに対する湿布ってわけなのですか?これからはメッセージは自分でしなさいよ Jul. Here's such a coil! Come, what says Romeo?  また管を巻いて!、もぉ、ロミヲをなんて? Nurse. Have you got leave to go to shrift to-day?  今日は懺悔に行かなきゃいけないってのはわかりました? Jul. I have.  うん Nurse. Then hie(急いでいく) you hence to Friar Laurence' cell; There stays a husband to make you a wife. Now comes the wanton(わけのわからない) blood up in your cheeks: They'll be in scarlet straight at any news.   じゃあフライアーローレンスの小屋に急いでいきなさい、そこに主人が妻を迎えるためにいます、ほらもぉ頬に血がのぼっている、どんなことを言ってもすぐに真っ赤になるのでしょう    (ここのナースの言い回しはとってもしゃれてますねー、さっきから言ってるじゃん、懺悔に行く、がヒントだったんですよってこと) Hie you to church; I must another way, To fetch a ladder, by the which your love Must climb a bird's nest soon when it is dark.  急いで教会に、Iは別の手段ではしごを手に入れる、そうしてUのラヴは愛の巣に暗くなる前にのぼってくるでしょう I am the drudge,(こき使わされる人) and toil in your delight; But you shall bear the burden soon at night. IはUの喜びのためにめちゃくちゃこき使わされましたよ、今夜めちゃくちゃにされるのはUでしょうけどね。  (下ネタ) Go; I'll to dinner; hie you to the cell.    行きなさい、Iはディナーを作らないと、小屋へ急ぐのです Jul. Hie to high fortune! Honest nurse, farewell.  ハイ、と美しいミライへ! 本当に、ナース、ありがとう、さよなら   Exeunt. Scene VI. Friar Laurence's cell. Enter Friar [Laurence] and Romeo. Friar. So smile the heavens upon this holy act That after-hours with sorrow chide us not! 天が微笑み、この聖なる行いを悲しみで押し流すことのなきよう Rom. Amen, amen! But come what sorrow can, It cannot countervail(相殺する) the exchange of joy That one short minute gives me in her sight.  アーメン、アーメン!だけど悲しみになにが出来る、IはCが目に入った瞬間に交換される幸福をそれで相殺できるわけじゃない Do thou but close our hands with holy words, Then love-devouring(貪り食べる) death do what he dare- It is enough I may but call her mine.  Tよ聖なるコトバでWの手を結んで下さい、愛を貪り食べる、死神が何をしようと、IはCが自分のものだと呼べればそれで十分だ  (フラグ立てました)   Friar. These violent delights have violent ends And in their triumph die, like fire and powder, Which, as they kiss, consume. The sweetest honey Is loathsome in his own deliciousness And in the taste confounds the appetite.  そのような強烈な歓喜は破滅的結末を産むものだ、そのような勝利は、まるで火と火薬、それがキスをすると、ドカン。あまーい味というのはその美味しさのなかに嫉妬を含んでいて、食べ過ぎると食欲が無くなる Therefore love moderately: long love doth so; Too swift arrives as tardy(のろい) as too slow.  だからモデレートに愛しなさい、長き愛はそういうものだ、速く来すぎるものは、まったく遅くくるものと同じだ (これも断絶を表していますね、もちろんそれが正しいのかもしれないけれど、そんなの耳に入るわけない、ローレンスはこういう事を言うのはやり方として間違ってるんです。中学生にオナニーしないでその体力で勉強しろって言うようなもんです、聞くわけねぇだろそんな話w) Enter Juliet. Here comes the lady. O, so light a foot Will ne'er wear out the everlasting flint. レディーのおでましだ、なんて軽い脚さばき、火打ち石だってすりへらないだろう A lover may bestride the gossamer(紗糸) That idles in the wanton summer air, And yet not fall; so light is vanity.   ラヴァーというものは、夏の空にふわふわ浮かんでいる細い糸に乗ってさえ落ちることがない、それほど軽く虚しいものである Jul. Good even to my ghostly confessor.  グディーブン、Iの精霊の護り手さん Friar. Romeo shall thank thee, daughter, for us both.  ロミヲは感謝するでしょう、娘さん、Iたち両方にね Jul. As much to him, else is his thanks too much.  そしてEにも、そうしないとEだけ感謝しすぎますからね Rom. Ah, Juliet, if the measure of thy joy Be heap'd like mine, and that thy skill be more To blazon(紋章で彩る) it,   ジュリエット、Tの喜びがIを上回るようなもので、Tのスキルがそれを彩ることが出来るのなら then sweeten with thy breath This neighbour air, and let rich music's tongue Unfold the imagin'd happiness that both Receive in either by this dear encounter.   このしみったれた空気を甘くしてくれ、そしてその豊かな音楽のような舌の調べでこの出会いによって想像できる幸せをどうか表現してほしいな Jul. Conceit(うぬぼれ), more rich in matter than in words, Brags(自慢する) of his substance, not of ornament.  うぬぼれは物質においてコトバよりも豊かです、その本体を自慢するばかりで形を気にしません。 (このラインは謎だ、とOXFにも書いてあります。ともかくコトバや飾りなんて意味のないものですよ、ということです) They are but beggars that can count their worth; But my true love is grown to such excess cannot sum up sum of half my wealth.  ただ乞食だけが、自分の価値を算段できる、本当の愛は計算なんてできるものじゃないし計算したってその本当の価値の半分にもなりません Friar. Come, come with me, and we will make short work; For, by your leaves, you shall not stay alone Till Holy Church incorporate two in one.  さぁさぁさぁきなさい、小さな仕事をするだけで、それをしてからじゃないと、ふたりきりはまずい、聖なる教会が2つを1つにするまでは・・ [Exeunt.] ACT III. Scene I. A public place. Enter Mercutio, Benvolio, and Men.   Ben. I pray thee, good Mercutio, let's retire. The day is hot, the Capulets abroad. And if we meet, we shall not scape a brawl, For now, these hot days, is the mad blood stirring.  なぁMer帰ろうぜ、今日はあちーし、キャプレットのやつらだらけだ。もし出会ったら喧嘩は避けられないし、こんな夏い日には狂気が騒ぐ・・ Mer. Thou art like one of these fellows that, when he enters the confines(境界、制限) of a tavern, claps me his sword upon the table and says 'God send me no need of thee!' and by the operation of the second cup draws him on the drawer, when indeed there is no need.  Tはあぁいう奴らと似ているな、飲み屋の境界を入ると、ソードでポンポンと叩いてそれをテーブルに置いてから、カミサマはここではてめぇ(剣)はここでは必要ねぇってよって言う、そして二杯目の酒が回ってくると、引き出し(?)に向かって剣を抜いてる、そんな必要は確かにまったくないのに。  (DRAWERは引き出しじゃなくて、酒を引き出しから出す店のヒトのことだよ、としてる和訳がありました)  Ben. Am I like such a fellow?  Iはそんなやつか? Mer. Come, come, thou art as hot a jack in thy mood as any in Italy; and as  soon moved to be moody, and as soon moody to be moved.  へいへい、Tはイタリーでとびきりの気まぐれやじゃないか、そしで気分がむいたら動き出し、動き出したら気分が変わる  Ben. And what to?  (動いて) 何をするんだ? Mer. Nay, an there were two such, we should have none shortly, for one would kill the other. 何って、ヘイ、おめぇみたいなのが2人いたらすぐに誰もいなくなる、互いに殺しあってしまうからね   Thou! why, thou wilt quarrel with a man that hath a hair more or a hair less in his beard than thou hast.  Tは相手がTが持ってるひげよりも多いか少ないかなんてことで喧嘩するじゃないか Thou wilt quarrel with a man for cracking nuts, having no other reason but because thou hast hazel eyes.  ナッツを割っているヒトとも喧嘩する、ただTの目がヘーゼル色だからってな理由だけで  What eye but such an eye would spy out such a quarrel? Thy head is as full of quarrels as an egg is full of meat  どんな目がそんな喧嘩の種を見つけ出せるっていうんだい、その頭は卵がたくさんの肉が詰まってるみたいに、喧嘩でいっぱいだ  ; and yet thy head hath been beaten as addle(腐らせる) as an egg for quarrelling.  そいでその頭は喧嘩でぶん殴られて卵が腐ったみたいになってちまってる Thou hast quarrell'd with a man for coughing in the street, because he hath wakened thy dog that hath lain asleep in the sun.  Tは通りで咳をしたやつともTの犬がひなたぼっこしながら寝てたのを起こしたからって喧嘩をする   Didst thou not fall out with a tailor for wearing his new doublet before Easter, with another for tying his new shoes with an old riband?(=ribbon) And yet thou wilt tutor me from quarrelling! テイラーがイースターよりも先に新しいダブレットを着てるからっていう理由も見逃さなかったし、他のやつが新しい靴に古いリボンをつけてるってことでもだ、そしてまたIに喧嘩についてご教授してくれるってわけだな  doublet っていうのはこういうクビレをちょっと強調した上着、肩パッドが入るんですよね。中世の服とかを見て気づくのはオトコものが、キュートっつーか中性的な感じだってことですね、メンズ、というとシンプルでタイト、っていうのはいつからなんだろう?) Ben. An I were so apt to quarrel as thou art, any man should buy the fee simple of my life for an hour and a quarter.  IがTのように喧嘩好きだとしたら。そいつはIの人生を一時間と15分だけの料金で使い尽くせるぞ Mer. The fee simple? O simple!  フィーシンプル?(世襲財産?) バカ (シンプルには単純なバカという意味もあるのでダジャレ) Enter Tybalt and others.  ティバルトと一味登場 Ben. By my head, here come the Capulets.  頭いたぁ、キャプレットのやろーどもだ Mer. By my heel, I care not.   かかとにかけてどうでもいいね (頭がいたいなーってのを逆に遊んでかかとに誓って、ということ、高度なギャグ) Tyb. Follow me close, for I will speak to them. Gentlemen, good den. A word with one of you.  近う寄れ、Iがやつらに話しかけるからよ、よぉ紳士でも良い日和で、おまえらの1人にちょと話があるんだけどな Mer. And but one word with one of us? Couple it with something; make it a word and a blow.  1人につき一言あるのかいな?2つ揃いにしといてくれよ、コトバとパンチとかにさ Tyb. You shall find me apt enough to that, sir, an you will give me occasion.  Uがその理由を見つけてくれたぞ、機会があればそうするつもり満々だ Mer. Could you not take some occasion without giving  誰かに機会を与えられなきゃ出来もしねぇのかい Tyb. Mercutio, thou consortest with Romeo.  Mer、Tはロミヲのツレだな Mer. Consort? What, dost thou make us minstrels?(吟遊詩人) An thou make minstrels of us, look to hear nothing but discords. Here's my fiddlestick; here's that shall make you dance. Zounds, consort!  ツレ?なんだそりゃ吟遊詩人あつかいかよ、TがWを詩人扱いするなら、ハーモニーじゃなくて不協和音だけしか聞けないぜ、ほらこれがフィドルスティックだ、これでUをダンスさせてやるぜ、ダダーン、コンサート! Ben. We talk here in the public haunt of men. Either withdraw unto some private place And reason coldly of your grievances, Or else depart. Here all eyes gaze on us. ここはパブリックでヒトが一杯だ、一旦ひくか、どっかプライベートなとこに行かないと、Uの残念なのを冷静に理由付けしよう、それか全部バラしだ、ともかくみんなが見てる Mer. Men's eyes were made to look, and let them gaze. I will not budge for no man's pleasure,  人間の目は見るためにあるんだ、見たかったら見せておけ、誰のためにだってここはのかないぜ Enter Romeo. Tyb. Well, peace be with you, sir. Here comes my man.  ふむ、Uたちには平和をだ、Iの待ってるオトコが来たぜ Mer. But I'll be hang'd, sir, if he wear your livery.(揃いの服) Marry, go before to field, he'll be your follower! Your worship in that sense may call him man. いや、Iはまだつっかかるね、Eは揃いの服なんて着てないぜ(TYBがオレの男=使用人、だといったので、そんな制服なんて着てないぜということ)、闘いの場所に行くっていうのなら、Eも必ず来るだろうけどね、そういう意味では好敵手が来たってことになるな Tyb. Romeo, the love I bear thee can afford No better term than this: thou art a villain.  ロミヲ、Tに抱いてる愛情からいうとだな、これ以上のコトバはないね、てめぇは糞野郎だ Rom. Tybalt, the reason that I have to love thee Doth much excuse the appertaining(~に属する) rage To such a greeting. Villain am I none. Therefore farewell. I see thou knowest me not.  ティバルト、Tを愛さないといけない理由があるものだからこんな挨拶をされても流しておくことにするよ、Iはクソ野郎ではねぇしな、さよならだ、Iのことがわかってないんだよ。Tは。 Tyb. Boy, this shall not excuse the injuries That thou hast done me; therefore turn and draw.  ガキ、それじゃあIが被った怪我の言い訳にはならないようだぜ、戻ってきて抜け Rom. I do protest I never injur'd thee, But love thee better than thou canst devise Till thou shalt know the reason of my love; And so good Capulet, which name I tender As dearly as mine own, be satisfied.  Tを怪我させたことなんかないとはっきりさせておく、そしてIはTが考え付かないくらいTを愛してるんだ、その理由もわかるだろう、良きキャプレットの方々、その名を自分のものと同じように敬愛している。これでいいだろ Mer. O calm, dishonourable, vile submission! Alla stoccata carries it away.   [Draws.] Tybalt, you ratcatcher, will you walk?   うぇっまてよ、なんて侮辱、最低の服従、アッラストッカータでおしまいだ、(剣を抜く)、ティバルト、ネズミ取り、来いよ。 (ALLA STOCCATAってのはイタリアのフェンシングのマニュアルの基礎らしい、正面突き、みたいな感じ) Tyb. What wouldst thou have with me?  Tと一緒に何をやるってんだよ Mer. Good King of Cats, nothing but one of your nine lives. That I mean to make bold withal(同時に), and, as you shall use me hereafter, dry-beat the rest of the eight.   ネコの偉大な王様よ、貴様の9つある魂の1つを頂戴いたすってわけだ、それと同時にお好みとあれば残る8っつもいただきだ (cat has nine lives という言い回しがあります、ネコには魂が9つあるっていうのです、それくらいネコは多面的でしぶといってイメージ。ネコは化けて出るっていう日本のイメージとも重なる。犬が化けて出ることはない)   Will you pluck your sword out of his pilcher(鞘) by the ears( レイピアのHILT、つまり鍔の部分を耳と呼んでいたようです)? Make haste, lest mine be about your ears ere it be out.   さぁそのなまくらをちんけな鞘から抜けよ、いそがないとてめぇの耳がなくなっちゃうぜ Tyb. I am for you. [Draws.]  やってやんよ Rom. Gentle Mercutio, put thy rapier up.  Mer、レイピアをしまえ Mer. Come, sir, your passado!  こい、ご自慢のパッサードでな! [They fight.] Rom. Draw, Benvolio; beat down their weapons. Gentlemen, for shame! forbear this outrage! Tybalt, Mercutio, the Prince expressly hath Forbid this bandying in Verona streets. Hold, Tybalt! Good Mercutio! Tybalt under Romeo's arm thrusts Mercutio in, and flies [with his Followers]. ベンヴォリオ抜け、やつらのウェポンを叩き落とすんだ、紳士たちよ、恥を知りなさい、こんな馬鹿げたことは辞めろ。Tyb、Mer、プリンスが、ヴェローナの通りでの私闘は禁止するといっただろう、待てTyb、Mer     ティバルトはロミヲに抑えられたMerに一撃を食らわせ逃げる   Mer. I am hurt. A plague o' both your houses! I am sped. Is he gone and hath nothing?  くらっちまった、てめぇらの両家ともくたばれ!おしまいだ。奴はいってしまったのか?何もしなかったのか? Ben. What, art thou hurt?  どうした、くらってしまったのか? Mer. Ay, ay, a scratch, a scratch. Marry, 'tis enough. Where is my page? Go, villain, fetch a surgeon. [Exit Page.]  うーーー、ただのかすり傷だ、クソ、けどこたえる。Iの使いは?行けクソ野郎、医者を呼んでこい Rom. Courage, man. The hurt cannot be much.  勇気を出すんだ、この傷は死傷じゃない Mer. No, 'tis not so deep as a well, nor so wide as a church door; but 'tis enough, 'twill serve. Ask for me to-morrow, and you shall find me a grave man.  あぁそんなに深くはないし、教会のドアほど開かれてもいない、しかしこれで十分だ、おしまいだ。明日Iを訪ねてこい、お墓の中で待っているよ。  I am peppered, I warrant, for this world. A plague o' both your houses! Zounds, a dog, a rat, a mouse, a cat, to scratch a man to death! a braggart, a rogue, a villain, that fights by the book of arithmetic! Why the devil came you between us? I was hurt under your arm.  浴びてしまったんだ、保証する、お終いだ。両家とも滅びろ、じゃじゃんでわんわん、ネズミがマウス、そしてキャットして、おしまいなんてな。クソったれ、阿呆、こんこんちき、まるで算数の教科書みたいな闘いぶりだった、どうして真ん中に入ってきやがったんだ、Uの腕の下から刺されちまった  Rom. I thought all for the best.  すべてのためによかれと思ったんだ Mer. Help me into some house, Benvolio, Or I shall faint. A plague o' both your houses! They have made worms' meat of me. I have it, And soundly too. Your houses!    どこかの家に連れてってくれBen、気絶しそうだ、両家とも滅びろ!Iをウジ虫の餌食にしやがった、したたかに、やられちまった!家柄なんて!   [Exit. [supported by Benvolio]. Benに助けられて退場 Rom. This gentleman, the Prince's near ally, My very friend, hath got this mortal hurt In my behalf- my reputation stain'd With Tybalt's slander- Tybalt, that an hour Hath been my kinsman. このオトコは、プリンスの近い人で、Iの親友なのにIのせいで致死傷を負ってしまった、そしれIの名声はTybの嘲笑で汚されて・・、Tyb、一時間もしないうちに親戚になるオトコなのに。 O sweet Juliet, Thy beauty hath made me effeminate And in my temper soft'ned valour's(勇気) steel  ジュリエット・・、その美しさがIを女々しくさせて勇気の刃をなまくらにしてましった   Enter Benvolio.   Ben. O Romeo, Romeo, brave Mercutio's dead! That gallant spirit hath aspir'd(熱望する) the clouds, Which too untimely here did scorn the earth.  あー!ロミヲ!ロミヲ!勇猛なマキューシオが死んだ!あの元気な性格で雲だけを熱愛して、地上を辟易していたオトコが! Rom. This day's black fate on more days doth depend; This but begins the woe others must end. 今日の暗い運命が、これからの日々を運命づける、これはこれから始まって破滅を迎える悲劇の始まりにすぎない (こうやって、誰かと恋愛をするとトモダチが犠牲になるというのは、日常的にも経験的な事実ですね、カレカノが出来ると急激に付き合い悪くなったり、結婚したら遊ばなくなったり、いつからそうなのかわからないけれど、お決まりの流れです。それに誰か1人が死んでそっから一気に、クライマックスへバタバタとヒトが倒れていくというのは、シェイクスピアエンド、とでも言うべき、WSお得意の全滅エンドの演出法です)   Enter Tybalt. Ben. Here comes the furious Tybalt back again.  あの怒ったTybが戻ってきたぞ Rom. Alive in triumph, and Mercutio slain? Away to heaven respective lenity, And fire-ey'd fury be my conduct now!  凱旋しに生きて帰ってきたのか?Merが殺されたのに?こんなみみっちい尊敬など天国にさよならだ、燃える憤激がいまではIを動かす! Now, Tybalt, take the 'villain' back again That late thou gavest me; for Mercutio's soul Is but a little way above our heads, Staying for thine to keep him company. Either thou or I, or both, must go with him.  おいTyb、クソ野郎ってコトバは返すぜ、ついさっきよこしてくれた、Merの魂は今はオレたちの頭上よりも少し高いところにある、そしてTを道連れにしようと舞っているんだ、IかTか、あるいは両方か、どっちかが一緒に行くことになるぞ Tyb. Thou, wretched boy, that didst consort him here, Shalt with him hence.  T、クソガキがずっとダチだったんだから一緒に行けばいいじゃねぇか Rom. This shall determine that.  これでそれは決まる They fight. Tybalt falls.            2人は闘い、Tybは倒れる。 Ben. Romeo, away, be gone! The citizens are up, and Tybalt slain. Stand not amaz'd. The Prince will doom thee death If thou art taken. Hence, be gone, away!  ロミヲ!ずらかれ!市民が集まってきた、Tybが殺されたから、つったってるんじゃない、プリンスはTが捕まったら死刑を宣告するぞ、行くんだ! Rom. O, I am fortune's fool!  あぁIは運命の道化ってわけか! Ben. Why dost thou stay?   なんでそんなことを・・? Exit Romeo. Enter Citizens. Citizen. Which way ran he that kill'd Mercutio? Tybalt, that murderer, which way ran he? Merを殺した奴はどっちへ逃げたんだ、Tyb、あの人殺しめどこに逃げた? Ben. There lies that Tybalt.  そこでくたばってるのがTybだ Citizen. Up, sir, go with me. I charge thee in the Prince's name obey.  サー、立ってください、一緒にいきましょう、プリンスの命令の名において命令します Enter Prince [attended], Old Montague, Capulet, their Wives, and [others]. Prince. Where are the vile beginners of this fray?  この喧嘩を始めた悪党はどこにいるんだ Ben. O noble Prince. I can discover all The unlucky manage of this fatal brawl. There lies the man, slain by young Romeo, That slew thy kinsman, brave Mercutio.  あぁ気高きプリンス、この不運な闘いのすべてを教えることができます、そこに倒れているオトコは若きRomに殺されました、Tybがあなたの親戚のMerを殺したのです Cap. Wife. Tybalt, my cousin! O my brother's child! O Prince! O husband! O, the blood is spill'd Of my dear kinsman! Prince, as thou art true, For blood of ours shed blood of Montague. O cousin, cousin!  Tyb!Iのカズン!Iの兄様の子供、あぁプリンス、あなた!Iの家系の血が流された!プリンス、あなたが真摯であるなら、モンタギューによって流されたワレワレの血を!!あーカズンカズン!! Prince. Benvolio, who began this bloody fray?  Ben、誰がいったいこの喧嘩を始めたんだ Ben. Tybalt, here slain, whom Romeo's hand did slay. Romeo, that spoke him fair, bid him bethink How nice the quarrel was, and urg'd withal Your high displeasure. Tybです、ここに殺されている、ロミヲが殺しました。ロミヲは正直にいってその口論はとても良いものでした、あなたの不興を買うからと自重をススメました。 All this- uttered With gentle breath, calm look, knees humbly bow'd- Could not take truce with the unruly spleen(脾臓、かんしゃく) Of Tybalt deaf to peace, but that he tilts With piercing steel at bold Mercutio's breast;  それも優雅な身のこなしでやさしい顔をして、膝をついておねがいしたのですTybは平和なんてのは耳に課さずに、その諭しをかんしゃく玉で鑑みもせずに、鋭い刃でMerの胸を狙ったのです Who, all as hot, turns deadly point to point, And, with a martial scorn, with one hand beats Cold death aside and with the other sends It back to Tybalt, whose dexterity(器用さ) Retorts it.  Merも燃えたちカラダの隅々まで必死の状態にして、武芸的なあなどりをしつつ、片手で冷たい死を払いのけ、もう片方でTybに突き返しました、彼の器用さがそれを可能にしたんです   Romeo he cries aloud, 'Hold, friends! friends, part!' and swifter than his tongue, His agile arm beats down their fatal points, And 'twixt them rushes; underneath whose arm An envious thrust from Tybalt hit the life Of stout Mercutio, and then Tybalt fled;  ロミヲは叫びました、待て友よ、離れろ!そのコトバよりも素早く敏捷な腕でその攻撃の的をはずしました、そっからもみあいになり、その腕の下から妬み深いTybの攻撃があのしぶといMerの命を奪いました、そしてTybは逃げ出しました But by-and-by comes back to Romeo, Who had but newly entertain'd revenge, And to't they go like lightning; for, ere I Could draw to part them, was stout Tybalt slain;  しかしほどなくしてロミヲのもとへ引き返してきました、ロミヲはリベンジに燃えて、稲妻のように2人は闘いました、Iが引き分けるまもなく、強いTybは殺されてしまいました。 And, as he fell, did Romeo turn and fly. This is the truth, or let Benvolio die.  そこでEが倒れてから、ロミヲは逃げ出しました、これが真実です、そうでなければIは死にます。 Cap. Wife.   He is a kinsman to the Montague; Affection makes him false, he speaks not true.  EはMonの親戚だ、愛情が偽証をさせているんだ、真実を語っていない Some twenty of them fought in this black strife, And all those twenty could but kill one life. I beg for justice, which thou, Prince, must give. Romeo slew Tybalt; Romeo must not live.   20人ほどがたばになってこの闇討ちで、その20人で1人の命を奪ったのです、お願いしますプリンス、正義を求めます、ROMはTYBを殺したのです、ROMは生かしてはおけません Prince. Romeo slew him; he slew Mercutio. Who now the price of his dear blood doth owe?  ROMはEを殺したがEはMERを殺したんだ、誰がこのIの血の償いをしてくれるのだ。 Mon. Not Romeo, Prince; he was Mercutio's friend; His fault concludes but what the law should end, The life of Tybalt.  ROMではありません、プリンスEはMERの親友でした、Eの誤ちは、ただ法律によって終わるべきTYBの命を断っただけのことです Prince. And for that offence Immediately we do exile him hence. I have an interest in your hate's proceeding, My blood for your rude brawls doth lie a-bleeding;  その咎をもって即刻彼は国外追放とする、Uらの粗暴な争いによってIの肉親の血まで流されたのだからこの件にはIも直接利害がある But I'll amerce(任意で罰金する) you with so strong a fine That you shall all repent the loss of mine. I will be deaf to pleading and excuses; Nor tears nor prayers shall purchase out abuses. UたちがIの損失をずっと反省できるように重い罰金を課すことにする、言い訳やおせじなど聞きたくない、泣き落としやお祈りもこの不正を買収できない Therefore use none. Let Romeo hence in haste, Else, when he is found, that hour is his last. Bear hence this body, and attend our will. Mercy but murders, pardoning those that kill.  だから何もするな、ROMは急いで立ち退かせろ、もしみつかったらその時がEをの最後だ、この遺体は持って行ってIの支持を待て、殺人という慈悲はその殺人を贖いはしない。 Exeunt.  (WSには血の思想、っていうものがあってIはそれを好かない、とDHローレンスは言っています、WSを正面から批判したのは、彼くらいだと言われています。けどWSは自身がそれを信じていたというよりも、劇の演出として血、という主題を利用したって感じですかね。それと19世紀的個人主義の観点で、ルネサンス文化を批判してもって感じではあります、まだ日本はやっと江戸幕府が始まる、みたいな時代ですし。  MON CAPの母親が、全然情況証拠などを顧みずに自分の血族だけを弁護するのは、WSのドライな人間観を反映してます。オンナってのはこういうときには冷静に判断できないものだ、っていう。といってWSがオンナ嫌いだったってわけでもない、聡明なヒロインが活躍するものも多い。性的には両刀ですが・・・R&Jは純愛物では全然無いのですよね、もっと入り組んでいます。昼ドラめいてもいる Scene II. Capulet's orchard. Enter Juliet alone. Jul. Gallop apace,(歩調を合わせて) you fiery-footed steeds,(=horse) Towards Phoebus' lodging! Such a wagoner As Phaeton would whip you to the West And bring in cloudy night immediately.  炎の脚持つ若駒たちよ、いそげポエボスの宿へ、ファエトンのように西へと鞭打てば雲多き夜をすぐにもたらすろうに (・PHOEBUS=太陽神としてのAPOLLOの異名 ・PHAETON=太陽神ヘリオスの息子で、勝手に父の太陽の馬車に乗り制御出来ずに墜落して死んだ) Spread thy close curtain, love-performing night, That runaway eyes may wink, and Romeo Leap to these arms untalk'd of and unseen.  夜の帳を広げて愛の行われる夜に、逃亡者を追う目をつぶらせて、ロミヲが見つからないで語られもせずにこの腕に飛び込んでくれるように Lovers can see to do their amorous(色っぽい) rites By their own beauties; or, if love be blind, It best agrees with night.  ラヴァーはその美しさによって、愛の儀式を見ることが出来るの、愛が盲目であるなら、もちろんそれには夜がぴったりだし   Come, civil night, Thou sober-suited matron,(寮監婦) all in black, And learn me how to lose a winning match, Play'd for a pair of stainless maidenhoods. さぁ夜よ着て、Tは真っ黒で決めたしぶい姉さんで、穢れ無き処女たちがどうやってそのゲームで勝ったり負けたりするのか教えてよ Hood my unmann'd blood, bating(ウチ騒ぐ) in my cheeks, With thy black mantle till strange love, grown bold, Think true love acted simple modesty.   この処女の血を目隠しして、頬で騒いでる人を。その黒い多いで隠せば、人見知りの愛が大胆になって、本当の愛ってものは単純素朴なものになるから  (unmannd というのは鷹狩用語、ヒトに慣れてない鷹を目隠しして暴れるのをとめることからの連想。JULはいろんな騒ぎにワクドキでSEXにも興味津々です。) Come, night; come, Romeo; come, thou day in night; For thou wilt lie upon the wings of night Whiter than new snow upon a raven's back.  来て、ROM速く来てよ、Tは夜の太陽、夜の翼に横たわっているから、鷹の背中に降り積もった雪よりも真っ白・・ Come, gentle night; come, loving, black-brow'd night; Give me my Romeo; and, when he shall die, Take him and cut him out in little stars, And he will make the face of heaven so fine That all the world will be in love with night And pay no worship to the garish sun.  さぁ優しい夜よ速くきてよ、麗しい黒い眉をした夜、ROMをちょうだい、もしEが死んだら、Eを細かく刻んで小さい星にするから、そうしたら天空はもっと美しい顔を持つようになって、誰もが夜空に恋をするようになる、けばけばしい太陽なんか誰も信仰しなくなるから O, I have bought the mansion of a love, But not possess'd it; and though I am sold, Not yet enjoy'd. Iはラブのマンションを買ったのにそれを所有してない、I自身は売ってしまったのに、まだそれを楽しめない So tedious(退屈な) is this day As is the night before some festival To an impatient child that hath new robes And may not wear them. O, here comes my nurse,  なんてながったらしい日なんだろ、お祭りの日の前に新しい服を買ってもらった子供がそれが着れないでやきもきしてる感じ・・。あっナースが来た。 Enter Nurse, with cords.  ナースが縄と一緒に登場 And she brings news; and every tongue that speaks But Romeo's name speaks heavenly eloquence. Now, nurse, what news? What hast thou there? the cords That Romeo bid thee fetch?  Cはニュースを持ってきたみたい、何をしゃべろうとROMという名前だけが天国みたいに雄弁に聞こえる、ナース、なんのニュース?そこでなにしてるの?その縄はROMが取ってこさせたの Nurse. Ay, ay, the cords.  そうですそうです、縄おね [Throws them down.] Jul. Ay me! what news? Why dost thou wring thy hands  なに!なんなの。どうして腕をぐるぐるするの? Nurse. Ah, weraday! he's dead, he's dead, he's dead! We are undone, lady, we are undone! Alack the day! he's gone, he's kill'd, he's dead!  あぁなんちゅー日だ、Eは死んだ、死んだ、しんじまった!Wはやりかけで、そのままで!なんて日だ、Eは死んだんですよ、死んだ Jul. Can heaven be so envious?  点はそんなにひどいことを? Nurse. Romeo can, Though heaven cannot. O Romeo, Romeo! Who ever would have thought it? Romeo!  ROMは出来るんです、天には出来ないことも、ロミヲ ロミヲ!誰が考えつくんです、ロミヲですよ! Jul. What devil art thou that dost torment me thus? This torture should be roar'd in dismal(陰鬱な) hell.   なんだってそうやってTはIを拷問するの?こんな責め苦は陰鬱な地獄ででもやればいいでしょう Hath Romeo slain himself? Say thou but 'I,' And that bare vowel 'I' shall poison more Than the death-darting eye of cockatrice.  ROMが自殺したの?アイ、とだけいって、そのアイってことばだけでコカトリスの死の瞳よりも強烈な猛毒となるの I am not I, if there be such an 'I'; Or those eyes shut that make thee answer 'I.' If be be slain, say 'I'; or if not, 'no.' Brief sounds determine of my weal or woe.  IはもうIじゃなくなる、アイ、なんて言われたら、あの両目が閉じられてしまったならアイといって、殺されたのでもアイと、そうじゃなきゃNO、と、その短い音でIの勝利と絶望が決まるから Nurse. I saw the wound, I saw it with mine eyes, (God save the mark!) here on his manly breast.  Iはその傷を見たんです、この目で見たんです、カミサマ!あのEの男らしい胸に A piteous corse(=courpse), a bloody piteous corse; Pale, pale as ashes, all bedaub'd in blood, All in gore-blood. I swounded(卒倒する) at the sight.  悲しいカラダ、血まみれのひどいカラダ、真っ青で灰のように青白くて、血まみれになってました、全身血まみれ、Iはひと目見て卒倒しちまいました    Jul. O, break, my heart! poor bankrout, break at once! To prison, eyes; ne'er look on liberty! Vile earth, to earth resign; end motion here, And thou and Romeo press one heavy bier!(棺代) あーー!粉々だ、Iのハートは、惨めな破局、一瞬で粉々、牢獄だ、この目はもはや自由を見ない、最低の地球、おうおしまいだ、ここで終わり、TとROMが重い棺桶で潰してしまった   Nurse. O Tybalt, Tybalt, the best friend I had! O courteous Tybalt! honest gentleman That ever I should live to see thee dead!  あぁティバルト、ティバルト、Iの親友だったのです、礼儀正しいティバルト、真摯な紳士、まさかTの死を見ることになるなんて Jul. What storm is this that blows so contrary? Is Romeo slaught'red, and is Tybalt dead? My dear-lov'd cousin, and my dearer lord? Then, dreadful trumpet, sound the general doom! For who is living, if those two are gone?  この嵐はどういう方向に吹いているの?ロミヲは殺されて、ティバルトは死んだっての?Iの愛するカズンと、愛しい人が?じゃあもぉ最後の審判のラッパがなるじゃない、終わりの音が、何のために生きてるの?2人がいなくなったら Nurse. Tybalt is gone, and Romeo banished; Romeo that kill'd him, he is banished.  Tybは死にました、ロミヲは消えたんです、RがEを殺して、Eは消えちゃったんです Jul. O God! Did Romeo's hand shed Tybalt's blood?  なんて!RがTYBの血を流したっていうの? Nurse. It did, it did! alas the day, it did!  そうです、そうなんです!なんて日でしょう Jul. O serpent heart, hid with a flow'ring face! Did ever dragon keep so fair a cave? Beautiful tyrant! fiend angelical! Dove-feather'd raven! wolvish-ravening lamb! あぁ蛇のココロがあの華々しい顔に隠れてたの?ドラゴンをあんな綺麗な洞窟が隠してたの?美しき独裁者、天使の悪魔、ハトの羽持つ大鷲、オオカミのココロ持つ羊・・ Despised substance of divinest show!  神聖なように見えて汚らわしいヤツ! Just opposite to what thou justly seem'st- A damned saint, an honourable villain!  見かけとはまったくの正反対、破戒僧、地位のある悪党 O nature, what hadst thou to do in hell When thou didst bower(東屋) the spirit of a fiend In mortal paradise of such sweet flesh?  あぁ自然とやらは地獄で一体何をしてるの、あんな悪霊のこの世でのヤドリギは死すべきものの楽園みたいなあの美しきカラダだって言うの? Was ever book containing such vile matter So fairly bound? O, that deceit should dwell In such a gorgeous palace!  どんな本がそれほど悪いものを美しく装填してるの、あんな神々しい宮殿にそんな騙しが住んでいるなんて Nurse. There's no trust, No faith, no honesty in men; all perjur'd,(偽誓する) All forsworn, all naught, all dissemblers. 信頼も信仰も誠意もオトコにはないです、偽誓をし、嘘の誓いをして、ないことにして、ブンレツしてる Ah, where's my man? Give me some aqua vitae. These griefs, these woes, these sorrows make me old. Shame come to Romeo!  Iの使いは?アクアヴィタエをくれ、こんな悲劇、苦悩、悲しみはIを年取らせる、端さらじのロミヲ!  (AQUA VITAEというのは命の水というわけで、とこによってさすものは違うのですが、ともかくお酒です、ワインだったりウィスキー、スピリット・・イタリアだからやっぱワインですかね?) Jul. Blister'd be thy tongue For such a wish! He was not born to shame.   そんな願いを口にする舌にはマメが出来るといい!Eはそんな悪いことをするのに生まれたんじゃない。 Upon his brow shame is asham'd to sit; For 'tis a throne where honour may be crown'd Sole monarch of the universal earth. O, what a beast was I to chide at him!  Eの眉間には恥が恥じ入って居座れない、この世のすべての王冠こそがそこに名誉をしめるのだから、あぁEのことを悪く言うなんてIはケダモノでしたわ Nurse. Will you speak well of him that kill'd your cousin?  Uのカズンを殺したヒトを褒めるつもりですか? Jul. Shall I speak ill of him that is my husband? Ah, poor my lord, what tongue shall smooth thy name When I, thy three-hours wife, have mangled(メッタ斬りにする、ぶちこわす) it?  自分の夫を悪く言えっていうの?あぁかわいそうなヒト、妻になって三時間ばかりのIがその名前をムチャクチャに言ってしまったのをどうすれば元通りにすることが出来るでしょう But wherefore, villain, didst thou kill my cousin? That villain cousin would have kill'd my husband. Back, foolish tears, back to your native spring!  けどどういうわけであの野郎、Iのカズンを殺したりしたの?あのカズンのヤローがIの夫を殺そうとしたんだ、戻れバカな涙、その元の泉に。 Your tributary(支流となる) drops belong to woe, Which you, mistaking, offer up to joy.  涙は悲しみと伴って流れるべきなのに喜びと一緒だなんて My husband lives, that Tybalt would have slain; And Tybalt's dead, that would have slain my husband. All this is comfort; wherefore weep I then?  Iの夫は生きている、TYBを殺して、TYBは死んだ、Iの夫を殺そうとしたから、これはいいことだ、どうしてなく必要がある? Some word there was, worser than Tybalt's death, That murd'red me. I would forget it fain; But O, it presses to my memory Like damned guilty deeds to sinners' minds!  そこにはTYBの死よりも悪いコトバがあった、それがIを殺したんだ、喜んでそれは忘れよう、けどそれはIのココロに、罪人のココロに罪の行為みたいに刻まれた 'Tybalt is dead, and Romeo- banished.' That 'banished,' that one word 'banished,' Hath slain ten thousand Tybalts.  TYBは死んで、ROM、は・・・消えた? その消えた、その一言、消えた?それだけでTYBを千回殺すほどのことだ Tybalt's death Was woe enough, if it had ended there; Or, if sour woe delights in fellowship(仲間意識) And needly will be rank'd with other griefs, Why followed not, when she said 'Tybalt's dead,' Thy father, or thy mother, nay, or both, Which modern(=ordinary) lamentation might have mov'd?  TYBの死は十分悲しいこと、それだけで終わってたら、あぁもしひどい悲劇っていうものが仲間を欲しがるものだとして、ほかの嘆きと一緒に列されないといけないなら、TYBが死んだといった時に父親も死んだ、とか母親も、両方死んだとか、そういう普通の悲しみが一緒じゃないの   (なかなかひでぇことを言いますよね・・娘ってのはでもそんなものかも) But with a rearward following Tybalt's death, 'Romeo is banished'- to speak that word Is father, mother, Tybalt, Romeo, Juliet, All slain, all dead.  けれどTYBが死んだ、の後に続いたのは、ロミヲは追放、そのコトバで父親も母親もTYBもロミヲもJULもみんな殺された、みんな死んでしまった 'Romeo is banished'- There is no end, no limit, measure, bound, In that word's death; no words can that woe sound. Where is my father and my mother, nurse?  ロミヲは追放された  それはおしまいだわ、際限もなく測りも制限もなく、そのコトバのもたらす死は。どんなコトバよりもサイアクの響き。Iの父と母はどこ?ナース? Nurse. Weeping and wailing over Tybalt's corse. Will you go to them? I will bring you thither.  おいおいとTYBの死体で泣いています、そこに行きますか?お連れします Jul. Wash they his wounds with tears? Mine shall be spent, When theirs are dry, for Romeo's banishment. Take up those cords. Poor ropes, you are beguil'd, Both you and I, for Romeo is exil'd.  その傷を涙で洗ってるというわけ?Iのは彼らのが乾いた時に長そう、ROMが追放されたということで。そのコードをとって、可哀想に、裏切られたのね、UもIも、だってロミヲは今は追放者ですもの He made you for a highway to my bed; But I, a maid, die maiden-widowed. Come, cords; come, nurse. I'll to my wedding bed; And death, not Romeo, take my maidenhead!  これはEがIのベッドにたどり着くために作ったのに、Iは処女で処女で未亡人のまま死ぬんだ、いきましょうコード、Iの初夜のベッドに、そして死が、ROMではなくて、死が私の処女を奪うといい  (はしごにするはずだった縄で自殺しようってことです。  よくよく考えると、結婚初夜の初めてのセックスをワクワク待ってたのにそれがダメになっちゃうっていう、こんなナマイ描写は純愛物では絶対に描かれない場面ですね。純愛=プラトニックラブでセックスはしないってのが殆どだから。  WSはほんとに人間が生きる、ってことにポジティブなヒトでした、だからセックスして子供を作ることも、推奨するわけです、一貫してますね) Nurse. Hie to your chamber. I'll find Romeo To comfort you. I wot(WITの過去形) well where he is. Hark ye, your Romeo will be here at night. I'll to him; he is hid at Laurence' cell.  自分の部屋に行って下さい、IはROMを見つけてUを慰めさせます、IはEがどこにいるのかくらい知恵はまわります、急いで、ROMは今夜ここに来ます、IがEのところに行きます、Eをはローレンスの小屋に隠れているはずだから Jul. O, find him! give this ring to my true knight And bid him come to take his last farewell. Exeunt.  あぁ!見つけてきて!この指輪をIの真の騎士に、最後のお別れをしにくるように言ってください Scene III. Friar Laurence's cell. Enter Friar [Laurence]. Friar. Romeo, come forth; come forth, thou fearful man. Affliction(苦悩) is enamour'd(引きつける) of thy parts, And thou art wedded to calamity.   ROM来なさい、来なさい、怯える怯えていないで。苦悩にとりつかれている、災厄とTが結婚したんだ   Enter Romeo. Rom. Father, what news? What is the Prince's doom What sorrow craves acquaintance at my hand That I yet know not?  ファザー、どうなりました、プリンスの命令は、どんな悲しみがIの手を握ろうとしてるんですか、まだIが知らないような Friar. Too familiar Is my dear son with such sour company. I bring thee tidings of the Prince's doom.  そのような過酷な道連れとは慣れっこじゃないか、プリンスからの宣告を伝えよう Rom. What less than doomsday is the Prince's doom?   最後の審判よりも悪いのですかその宣告は? Friar. A gentler judgment vanish'd from his lips- Not body's death, but body's banishment. もっと寛大な裁きがEの唇から消えた、その肉体の死ではなくて、その肉体の追放だ Rom. Ha, banishment? Be merciful, say 'death'; For exile hath more terror in his look, Much more than death. Do not say 'banishment.'  は!追放?まさか、死と言ってください、追放は見かけよりももっと恐ろしいものです、死よりも、追放なんて言わないでください Friar. Hence from Verona art thou banished. Be patient, for the world is broad and wide.  ここヴェローナから追放されるだけだ、焦るな、セカイは広くて大きい Rom. There is no world without Verona walls, But purgatory,(煉獄) torture, hell itself. ヴェローナの城壁の中以外にはセカイなんて無い、あるのは煉獄と拷問と、地獄そのものだ Hence banished is banish'd from the world, And world's exile is death. Then 'banishment' Is death misterm'd. Calling death 'banishment,' Thou cut'st my head off with a golden axe And smilest upon the stroke that murders me.  だから追放とかこのセカイから追放されることです、このセカイからの追放は死だ。追放とは死が誤って呼ばれているにすぎない、死を追放と読んでもいい、それは黄金のおのでIの頭を切り落とし、その一撃を見てあなたはニヤニヤしている Friar. O deadly sin! O rude unthankfulness! Thy fault our law calls death; but the kind Prince, Taking thy part, hath rush'd aside the law, And turn'd that black word death to banishment. This is dear mercy, and thou seest it not.  あぁなんて罪深い、なんて感謝の無さだ。Uの誤ちは法では死罪だ、けれど寛大なプリンスはTの側にたって法律を脇において、黒き死というコトバを追放に変えたのに、これは寛大な慈悲だ、Tはそうは見ないようだが Rom. 'Tis torture, and not mercy. Heaven is here, Where Juliet lives; and every cat and dog And little mouse, every unworthy thing, Live here in heaven and may look on her; But Romeo may not.   これは拷問です、慈悲なんかじゃない、天国はここなんです、JULが生きているここだ、どんな犬猫や小さなネズミ、もっととるにたらないものでもここという天国に住んでCを見ることができるのにROMは出来ない More validity,(確実さ) More honourable state, more courtship lives In carrion(死肉) flies than Romeo. They may seize On the white wonder of dear Juliet's hand And steal immortal blessing from her lips, Who, even in pure and vestal(ウェスタの、処女の) modesty, Still blush, as thinking their own kisses sin;   死肉にたかっているハエのほうが確実に、立派な地位にあって、礼儀正しい、彼らは白き魔法のようなJULの手に触れることもできるし、その不滅の祝福をその唇から奪うこともできる、その唇は純粋で処女の貞淑さをもって、それ自体が重なってキスするのにも照れて赤くなっているんですよ   But Romeo may not- he is banished. This may flies do, when I from this must fly; They are free men, but I am banished.  けれどロミヲにはムリ、追放だから。ハエに出来ることが、Iは逃げていかないといけない、ハエはむしろ自由だ、けれどIは追放。 And sayest thou yet that exile is not death? Hadst thou no poison mix'd, no sharp-ground knife, No sudden mean of death, though ne'er so mean, But 'banished' to kill me- 'banished'?  これでも追放は死じゃないと言うのですか?Tはこんな毒薬をつくったこともこんな鋭いナイフを作ったこともないでしょう、即死で、こんな意地悪い、追放、がIを殺すような、追放ですって!? O friar, the damned use that word in hell; Howling attends it! How hast thou the heart, Being a divine, a ghostly confessor, A sin-absolver, and my friend profess'd, To mangle me with that word 'banished'?  あぁフライアー。そのコトバは地獄の嘆きとともに使われる呪われたものだ、ねぇTにはココロがあるんですか、神聖で精霊の相談相手で、罪の解放者でIの友人でもあるのに、追放なんてコトバでIをバラバラにしちゃうなんて Friar. Thou fond (=foolish)mad man, hear me a little speak. Tはまるで狂人みたいだぞ、ちょっとIの言うことを聞け Rom. O, thou wilt speak again of banishment.  あぁTはまた追放なんて言うんでしょう Friar. I'll give thee armour to keep off that word; Adversity's(逆境) sweet milk, philosophy, To comfort thee, though thou art banished. そのコトバから守る鎧をやろう、逆境の甘いミルク、哲学だ、Tを慰める、追放の身にあってもな Rom. Yet 'banished'? Hang up philosophy! Unless philosophy can make a Juliet, Displant a town, reverse a prince's doom, It helps not, it prevails not. Talk no more.  追放の身にあっても?哲学なんてうっちゃって下さい。哲学がJULを作り出せるのならまだしも、街を動かすことも、プリンスの宣告を無くすことも、できない、それじゃだめだ、もうしゃべらないでくれ Friar. O, then I see that madmen have no ears.  ふむ、つまり狂人には耳がないということだな Rom. How should they, when that wise men have no eyes?  なら賢い人間には目がないってわけだな Friar. Let me dispute with thee of thy estate.  Tの立場になって反論させてくれ Rom. Thou canst not speak of that thou dost not feel. Wert thou as young as I, Juliet thy love, An hour but married, Tybalt murdered, Doting(溺愛する) like me, and like me banished, Then mightst thou speak, then mightst thou tear thy hair, And fall upon the ground, as I do now, Taking the measure of an unmade grave.  Tはそれを感じることが出来ないことになんか語ることは出来ない、TがIのように若くて、JULが恋人で、結婚して一時間もしないうちに、TYBが殺され、愛する人を溺愛し、Iのように追放の目にあったら、その時しゃべれ、そうだったとしたら、髪をあっきむしり、地面に這いつくばり、Iがしてるようにまだ作っていない墓の測量でもやってるだろう Knock [within].                    舞台裏からノックの音 Friar. Arise; one knocks. Good Romeo, hide thyself.   立て、ノックは一度だ、ロミヲ、隠れろ Rom. Not I; unless the breath of heartsick groans, Mist-like infold me from the search of eyes.   出来ません、胸を撃つ悲劇のため息がIを霧のように捜査の目からかくまってでもくれないかぎり Knock. Friar. Hark, how they knock! Who's there? Romeo, arise; Thou wilt be taken.- Stay awhile!- Stand up;  はい!なんてノックの仕方だ、誰ですか?ロミヲ、立て、捕まるぞ、ちょっと待って!! 立て Knock. Run to my study.- By-and-by!- God's will, What simpleness is this.- I come, I come! Knock. Who knocks so hard? Whence come you? What's your will  Iの書斎に行け、 すぐに出ます、 なんだってこんなバカ叩きするんだ、行く行くったら!こんなに強くノックするのは誰だ?どういう用件です?何がしたいんです? Nurse. [within] Let me come in, and you shall know my errand. I come from Lady Juliet.  入れて下さい、そうしたら用件を伝えます、JULからの用件です Friar. Welcome then.  ならば入りなさい Enter Nurse. Nurse. O holy friar, O, tell me, holy friar Where is my lady's lord, where's Romeo?  あぁ聖なるフライアーさん、教えて下さい、Iのレディーの夫、ROMはどこにいるのです? Friar. There on the ground, with his own tears made drunk.  そこに突っ伏して自分の涙で溺れている Nurse. O, he is even in my mistress' case, Just in her case!   あぁ、これはあの娘と一緒、まったく同じ状態です Friar. O woeful sympathy! Piteous predicament!  なんてシンパシーでしょうね、嘆くべき苦境 Nurse. Even so lies she, Blubb'ring and weeping, weeping and blubbering. Stand up, stand up! Stand, an you be a man. For Juliet's sake, for her sake, rise and stand! Why should you fall into so deep an O?  Cのこんなふうにつっぷして、ブツブツいってはおいおい、おいおいないて、もちゃもちゃ、立て立て!立ちなさい、オトコでしょ、JULのためにも、Cのためにも起ち上がりなさい、なんてそんなにずっぽし入ってるの?  (下ネタのバックビートが流れているのに注意) Rom. (rises) Nurse-  (立ちつつ)ナース Nurse. Ah sir! ah sir! Well, death's the end of all.  あぁサー!それでいいのです、死ぬまではわかりませんよ Rom. Spakest thou of Juliet? How is it with her? Doth not she think me an old murderer, Now I have stain'd the childhood of our joy With blood remov'd but little from her own? JULについて話してくれるのか?どういう状態だ?CはIのことをひどい人殺し、Iたちの子供のような幸せを穢して、その一族から血を奪ったやつと思われているか? Where is she? and how doth she! and what says My conceal'd(隠す) lady to our cancell'd love?   Cはどこにいる?何をしてる?そしてIの秘密の妻はこの取り消された愛についてなんと言ってる? Nurse. O, she says nothing, sir, but weeps and weeps; And now falls on her bed, and then starts up, And Tybalt calls; and then on Romeo cries, And then down falls again.  あぁ、Cは何もいいやしません、ただいめそめそしてるだけです、ベッドに倒れこんで、立ち上がったとおもったらTYBを呼んで、ロミヲと叫んで、また崩れ落ちるのです Rom. As if that name, Shot from the deadly level of a gun, Did murther her; as that name's cursed hand Murder'd her kinsman.   まるでその名前が、死の銃によって放たれCを殺し、その呪われた手でその親類を殺す O, tell me, friar, tell me, In what vile part of this anatomy Doth my name lodge? Tell me, that I may sack The hateful mansion. [Draws his dagger.]  教えてくれフライアー、教えてくれ、このカラダのどこにその名前が住んでいるんだ、その憎むべきすみかを切り裂いてやる (ダガーを抜く) Friar. Hold thy desperate hand. Art thou a man? Thy form cries out thou art; Thy tears are womanish, thy wild acts denote The unreasonable fury of a beast.  そんな必死の手はやめろ、オトコだろう、その泣き叫びかたや涙はオンナみたいじゃないかその乱暴な振る舞いや理由のない怒りはケダモノじゃないか Unseemly woman in a seeming man! Or ill-beseeming beast in seeming both!  オトコに見えて、オンナ崩れ、病んだ動物みたいだ、♂にしろ♀にしろ Thou hast amaz'd me. By my holy order, I thought thy disposition(傾向) better temper'd. Hast thou slain Tybalt? Wilt thou slay thyself? And slay thy lady that in thy life lives, By doing damned hate upon thyself?  TはIを驚かしてくれる、聖なる掟によってその傾向や基質を改めなさい、TYBを殺害し、自分まで殺すのか?そしてその人生をかけてきたレディーまでも殺すのか、そんな呪われた行為を自分にすることで Why railest(ののしる) thou on thy birth, the heaven, and earth? Since birth and heaven and earth, all three do meet In thee at once; which thou at once wouldst lose.  どうして生まれてきたことを、天を、そして地を呪う?生命も天も地も、それが1つになってTというものがあるのだ、一気にそれを失うつもりか Fie, fie, thou shamest thy shape, thy love, thy wit, Which, like a usurer, abound'st in all, And usest none in that true use indeed Which should bedeck(飾る) thy shape, thy love, thy wit.  フー!Tは自分のカタチを、愛をそして知能を辱めているまるで浪費家みたいに一度に投げ捨てどれも本当の使い方をされていない、そのカタチを愛を、知能を発揮するべきなのに Thy noble shape is but a form of wax Digressing from the valour of a man;  気高きカタチもオトコとしての武勇を失ってはただの蝋細工だ Thy dear love sworn but hollow perjury, Killing that love which thou hast vow'd to cherish;  その誓われた愛も、大事にすると誓った愛も殺されては空っぽの偽証となる Thy wit, that ornament to shape and love, Misshapen in the conduct of them both, Like powder in a skilless soldier's flask, is get afire by thine own ignorance, And thou dismemb'red with thine own defence.  その知恵も、カタチと愛を彩るものも、その両方を指揮できないのでは、未熟な兵士のフラスクに入った火薬のようなもので無知によって自分に火をつけて、自分自身の防御をめちゃめちゃにしてしまっている What, rouse thee, man! Thy Juliet is alive, For whose dear sake thou wast but lately dead. There art thou happy. Tybalt would kill thee, But thou slewest Tybalt. There art thou happy too. さぁ立て、オトコなら、JULは生きているじゃないか、死んでもいいといっていたものが生きている、それで幸せだろう、TYBはTを殺そうとした、けどTがTYBを殺した、それは幸せなことじゃないか The law, that threat'ned death, becomes thy friend And turns it to exile. There art thou happy. A pack of blessings light upon thy back; Happiness courts thee in her best array; But, like a misbhav'd and sullen wench, Thou pouts upon thy fortune and thy love.   Tを死刑にするかもしれなかった法ですら、追放に減刑されてTの友人となった、幸せではないか。いろんな祝福の光がTの背中には降り注いでいる、幸せはその素晴らしき道筋にTを導こうとしている、しかしむすっとした下女みたいにその財宝と愛にふくれっつらをしている Take heed, (気をつける)take heed, for such die miserable. Go get thee to thy love, as was decreed,(事前に決められる) Ascend her chamber, hence and comfort her. But look thou stay not till the watch be set, For then thou canst not pass to Mantua, Where thou shalt live till we can find a time To blaze your marriage, reconcile your friends, Beg pardon of the Prince, and call thee back With twenty hundred thousand times more joy Than thou went'st forth in lamentation.  気をつけて気をつけて、悲劇的に死なないように、Tの愛するヒトのもとへ事前に決めたように行くといい、Cの部屋に上ってCを慰めてやれ、しかし見張りが出るまでは長居するな、そうすればMANTUAへ逃亡することもできなくなる、そこでTはIたちが時間を見つけて、その結婚について明らかにして、友情を元通りにして、プリンスからも赦しを来い、そこから帰ってきたときには20万倍もの苦しみを乗り越えた喜びがあるだろう Go before, nurse. Commend me to thy lady, And bid her hasten all the house to bed, Which heavy sorrow makes them apt unto. Romeo is coming.  先にゆけナース、レディーに命じてすべての家のものを寝かしつけるようにしろ、重い悲しみがそうさせるだろうか、ロミヲはそれから行く Nurse. O Lord, I could have stay'd here all the night To hear good counsel. O, what learning is! My lord, I'll tell my lady you will come.  ロード!一晩中いてもいい説教を聞いていたいものです、学ぶって本当にいいこと!ご主人、レディーにはUが来ると伝えます Rom. Do so, and bid my sweet prepare to chide.  そうしてくれ、愛する人にガミガミいう準備をさせておいてくれ Nurse. Here is a ring she bid me give you, sir. Hie you, make haste, for it grows very late. Exit.  ここにCからのリングがあります、受け取って、急いでください、だんだんと白んできました Rom. How well my comfort is reviv'd by this!  なんていい気持ちが蘇ってきたことだろう! Friar. Go hence; good night; and here stands all your state: Either be gone before the watch be set, Or by the break of day disguis'd from hence.  いけ、グッドナイト、Uのすべての運命は、見張りが出るまえにここを去るか、夜明けに変装してここを抜けるかだ Sojourn(滞在する) in Mantua. I'll find out your man, And he shall signify from time to time Every good hap to you that chances here. Give me thy hand. 'Tis late. Farewell; good night.  マントゥアに滞在していなさい、そこで使いの者をみつけて良いことがおこったりそのチャンスがあるときには知らせるから。手を貸しなさい。 さぁ遅くなった、さよならだ、グッドナイト。 Rom. But that a joy past joy calls out on me, It were a grief so brief to part with thee. Farewell. Exeunt.  今の喜びを超える喜びがIを呼んでいます、こんな短い時間でお別れするのは悲しいけれど・・・さようなら。  (この別れのコトバは短いですが韻が巧妙に踏まれていてものすごい名文です) Scene IV. Capulet's house Enter Old Capulet, his Wife, and Paris. Cap. Things have fall'n out, sir, so unluckily That we have had no time to move our daughter. Look you, she lov'd her kinsman Tybalt dearly, And so did I.  なにもかもがおじゃんになって不幸なことですが娘の気持ちを動かす間もありませんでした、そうでしょう、CはTYBのことが大好きでした、もちろんIも。 Well, we were born to die. 'Tis very late; she'll not come down to-night. I promise you, but for your company, I would have been abed an hour ago.  まぁまぁ、Wは死ぬために生まれているのです。随分遅くなりました、Cはもう降りてはきませんでしょう、実をいうなら、Uがたがこられなかったら、もう一時間も前には寝ていたことでしょう Par. These times of woe afford no tune to woo. Madam, good night. Commend me to your daughter.  こんな悲しい時には求婚をしている場合ではありません、マダム、おやすみなさい、娘さんによろしくどうぞ Lady. I will, and know her mind early to-morrow; To-night she's mew'd(閉じこもる、これも鷹狩のジャーゴン) up to her heaviness.  そうします、明朝の速くにCの気持ちがわかるでしょう、今夜はCはは自分の気持ちの中に引きこもってますから   Cap. Sir Paris, I will make a desperate tender Of my child's love. I think she will be rul'd In all respects by me; nay more, I doubt it not.   Wife, go you to her ere you go to bed; Acquaint her here of my son Paris' love And bid her (mark you me?) on Wednesday next- But, soft! what day is this?  サーパリス、Iの子供のことはなんとしてもなだめてみせます、Cはその全部分をIが支配していますから、そう、疑いありません、妻よ、ベッドに行く前にCにパリスからの求婚を伝えてくれ、そして約束させろ、わかってるのか?次の水曜・・・待ってくれ今日は何曜日だ? Par. Monday, my lord.  月曜ですご主人。 Cap. Monday! ha, ha! Well, Wednesday is too soon. Thursday let it be- a Thursday, tell her She shall be married to this noble earl.  月曜か、ハハ、じゃあ水曜じゃ早過ぎるな、木曜、木曜にCはこの高貴なアールと結婚すると伝えろ Will you be ready? Do you like this haste? We'll keep no great ado-(面倒) a friend or two; For hark you, Tybalt being slain so late, It may be thought we held him carelessly, Being our kinsman, if we revel(深酒する) much.  それで準備は出来ますか?急ぎすぎですか?面倒は避けて友人を一人二人で、TYBがつい殺されたばかりで、派手にするとEを大切にしてないみたいでしょうから Therefore we'll have some half a dozen friends, And there an end. But what say you to Thursday?  だから5,6人ほどの友人で終わりにしましょう、木曜でいいですか? Par. My lord, I would that Thursday were to-morrow.  ご主人、木曜が明日だって歓迎です Cap. Well, get you gone. A Thursday be it then. Go you to Juliet ere you go to bed; Prepare her, wife, against this wedding day. Farewell, My lord.- Light to my chamber, ho! Afore me, It is so very very late That we may call it early by-and-by. Good night.  ではさようならです、木曜ということで、JULのところへベッドに行く前に行けよ、準備させるんだ、この結婚のな。さようなら、さぁIの部屋へ明かりをはこべ、Iの前に、めちゃくちゃ遅くなってしまった、むしろ夜明けといってもいいくらいだ、グッドナイト Exeunt   (TYBが殺された当日に求婚して、結婚の日取りを決めるなんてこのクライマックスへのテンポの上げ方はまさに昼ドラですね。それとJULの親父が何もわかってくれないこんこんちきだってのをこの場面で見せることで、JULの同情を買います。じゃないとJULはあまりにも自分勝手すぎますもの、ROMとの結婚を親に相談しなかったのは、相談しても無駄だとわかっていたからなんだとわかります Scene V. Capulet's orchard. Enter Romeo and Juliet aloft, at the Window.  窓辺にROMとJULが登場 Jul. Wilt thou be gone? It is not yet near day. It was the nightingale, and not the lark, That pierc'd the fearful hollow of thine ear.  もう行ってしまうの?まだ日は開けてないのに、あれはナイチンゲールでヒバリじゃない、恐怖に怯えるみみにそう突き刺さってるみたいだけど。  これがナイチンゲール  こっちがヒバリ。  (ナイチンゲールは夜鳴鳥ともいわれて、夜明け頃に泣きます、ヒバリ、ラークは朝になると泣きます、微妙にヒバリのほうが後。鳴き声はYTUで検索すれば聞けます。ヒバリの鳴き声ってのは、あっ、確かに朝だ!って感じがしますよ。Iも今YTUで聞いてみてすげぇ田舎を思い出しました。  このラインは詩的で美しいですね、こんなことをいう恋人が欲しいものですね。鳥の鳴き声で時間がわかるなんて) Nightly she sings on yond pomegranate tree. Believe me, love, it was the nightingale.  夜にCはむこうのざくろの木で鳴くんだ、ほんとだよ、だからナイチンゲールだって。  (ざくろの木。果樹園があるってわけで結構実用的なものを植えてるなって感じ。ざくろってジャムにするとおいしいよねー  なんでもない描写ですが、こういう自然の微妙な描写がリアリティをもたらすのです、都会育ちの人間、にはこういう描写が思いつけない。ラノベとかにはこういうのは一切ない。世界観を作るってのは大事です。  今回初めて知ったのですけどRとJは一回初夜を共にしたんですね、処女のまま死んだと勝手に思ってた。こんなピロートークのシーンあったっけ?) Rom. It was the lark, the herald of the morn; No nightingale. Look, love, what envious streaks Do lace the severing clouds in yonder East.   あれはラークだったよ、朝を告げる鳥さ、ナイチンゲールじゃない。みてよあっちの東の空から雲を縫うようにして妬み屋の光の筋が見えるだろ Night's candles are burnt out, and jocund(陽気な) day Stands tiptoe on the misty mountain tops. I must be gone and live, or stay and die.   夜の灯籠は燃え尽きて、陽気な朝がつま先歩きで山の先端をしらしらさせる、さぁここを逃げ出して生き延びるか、とどまって死ぬかだな Jul. Yond light is not daylight; I know it, I. It is some meteor that the sun exhales To be to thee this night a torchbearer And light thee on the way to Mantua. Therefore stay yet; thou need'st not to be gone.   向こうの光は朝日じゃないよ、知ってるんだ、I。太陽が隕石か何かを吐き出してそれが夜の松明をともしているんだよ、その光でマントゥアへと導いてくれる、だからもうすこしいてよ、まだ行く必要はないから Rom. Let me be ta'en, let me be put to death. I am content, so thou wilt have it so. I'll say yon grey is not the morning's eye, 'Tis but the pale reflex of Cynthia's brow; Nor that is not the lark whose notes do beat The vaulty heaven so high above our heads.  じゃあIを捕まえといてくれ、そしてここで死なせてくれ、満足してるんだ、Tがそう望むのなら。向こうの開けた空も朝の目ではないといえるし、それはただの月の女神シンシアの眉の反射だともいえるよ、ラークの奏でるノートはこの頭上に広がる天空になんて響かなかったともいえるしさ I have more care to stay than will to go. Come, death, and welcome! Juliet wills it so. How is't, my soul? Let's talk; it is not day.  Iもここにいたい気持ちが出発する意思よりも強い、さぁ死よやってこい、歓迎してやるぜ、JULもそう願ってる、どうだい?話してくれ、まだ朝じゃないよな Jul. It is, it is! Hie hence, be gone, away! It is the lark that sings so out of tune, Straining harsh discords and unpleasing sharps.  朝よ、朝!速く、速く行って!あれはラークが調子っぱズレにひきつった気味悪い不協和音で歌ってるだけだったの Some say the lark makes sweet division;(区切り) This doth not so, for she divideth us. Some say the lark and loathed toad chang'd eyes; O, now I would they had chang'd voices too, Since arm from arm that voice doth us affray,(小競り合い) Hunting thee hence with hunt's-up to the day! O, now be gone! More light and light it grows.  みんないうにはラークは一日の気持ちいい区切りだっていう、全然違う、だってWを別れさせるんだもの、誰かさんが言うにはヒバリと憎まれもののカエルは瞳を交換したのだそう、瞳じゃなくて声を変えれば良かったのに、こんなに腕と腕を組んでるWに小競り合いなんかさせたりして、日があけたからて狩りの歌で追い立てるのですもの、ねぇだからもう行って、どんどん明かりが強くなってるから  (ヒバリとカエルが瞳を取り替えるというのはことわざらしいですが典拠不明 HUNT'S UP、っていうのはハンターが歌う小唄のフレーズらしいです) Rom. More light and light- more dark and dark our woes!  どんどん明るくなるほど、どんどん悲劇は暗くなるってわけだな Enter Nurse.   Nurse. Madam! Jul. Nurse? Nurse. Your lady mother is coming to your chamber. The day is broke; be wary(要注意), look about.  母上さまがUの部屋に向かってますよ、日は開けました、注意して見張ってください Jul. Then, window, let day in, and let life out.  じゃあ窓を開けて明かりを入れて、人生よさようなら [Exit.] Rom. Farewell, farewell! One kiss, and I'll descend.  さよなら、バイバイ、キスをさせて、そしたら下がる He goeth down. Jul. Art thou gone so, my lord, my love, my friend? I must hear from thee every day in the hour, For in a minute there are many days.  Tは行ってしまったんだ、Iの夫、Iの恋人、そして友人、毎日毎時間手紙をちょうだいね、一分でさえすごい何日もたつみたいだから O, by this count I shall be much in years Ere I again behold my Romeo!  このぶんではまたROMを抱けるのは何年もあとのことになりそう Rom. Farewell! I will omit no opportunity That may convey my greetings, love, to thee. さようなら、どんな機会も逃さずに挨拶を送るよ、そして愛を Jul. O, think'st thou we shall ever meet again?  ねぇ!また会えるとホントに思う? (現代語形にすると Ah! Do you think we shall ever meet again? ですけど、いいシーンですね。いわゆる、決め、のカットになる場面) Rom. I doubt it not; and all these woes shall serve For sweet discourses in our time to come.   疑ってなんかない。このすべての悲劇が、来るべき時がきたら楽しい話しの種になるさ Jul. O God, I have an ill-divining soul! Methinks I see thee, now thou art below, As one dead in the bottom of a tomb.  どうしよう、なんか妙な気分になっちゃう、下にいるTがまるで墓の下で死んでいるような気がするんだ Either my eyesight fails, or thou look'st pale.  Iの視界がおかしくなってるのか、Tが真っ青な顔をしてるのか Rom. And trust me, love, in my eye so do you. Dry sorrow drinks our blood. Adieu, adieu!  信じてくれ! Iの目にもキミがそう見えるよ、悲しみを乾かして血色を整えないとね、アディオス! Exit. Jul. O Fortune, Fortune! all men call thee fickle.(きまぐれな) If thou art fickle, what dost thou with him That is renown'd for faith? Be fickle, Fortune, For then I hope thou wilt not keep him long But send him back.  運命、運命さん、みんなTをきまぐれだっていうけど、もしきまぐれなら誠実で知られるEになにをするつもりなの、むしろきまぐれのままでいて、運命さん、そうならTをながくは置いておかないですぐに返してくれるよう Lady. [within] Ho, daughter! are you up?  ねぇ、娘、起きてるの? (前も書きましたが、JUL母は20代半ばくらいです、ババァだと思わないように) Jul. Who is't that calls? It is my lady mother. Is she not down so late, or up so early? What unaccustom'd cause procures her hither?  誰が呼んでるんだろ?母様だ、こんな時間まで寝なかったの?それとも早く起きたのかな、なんでこんな慣れない時間に来たのだろう Enter Mother. Lady. Why, how now, Juliet?  どうしたのJUL Jul. Madam, I am not well.  マダム、ちょっと気分がわるくて Lady. Evermore weeping for your cousin's death? What, wilt thou wash him from his grave with tears? An if thou couldst, thou couldst not make him live.  まだカズンの死のことで泣いているのですか、涙でその墓から押し流しでもする気なの?そうできたとしたって、生き返らせることは出来ないんだよ Therefore have done. Some grief shows much of love; But much of grief shows still some want of wit. 過ぎたことは過ぎたこと、ちょっとの嘆きは愛情の表現だけれど行き過ぎるとそれは粋じゃないってことになりますよ Jul. Yet let me weep for such a feeling loss.  でも喪失感のために泣かせといてくださいよ Lady. So shall you feel the loss, but not the friend Which you weep for.  じゃあ喪失を嘆いて、友人のために泣いてるのではないのですか? Jul. Feeling so the loss, I cannot choose but ever weep the friend.  喪失が大きすぎて無くよりほかに選べない Lady. Well, girl, thou weep'st not so much for his death As that the villain lives which slaughter'd him.  そうガール、Tが泣いてるのはEの死じゃなくてEを殺したヤツが生きてるからなのね Jul. What villain, madam?  どんな悪党なのマダム? Lady. That same villain Romeo.  ROMっていう悪党ですよ Jul. [aside] Villain and he be many miles asunder.- God pardon him! I do, with all my heart; And yet no man like he doth grieve my heart.  悪党とEほどかけ離れてるものも無いのに・・・、カミサマ、Eを許して、Iも真心でそうします、けどEほどIの胸をふさくヒトもいない Lady. That is because the traitor murderer lives.  裏切り者と殺人者が生きてるからなのね Jul. Ay, madam, from the reach of these my hands. Would none but I might venge my cousin's death!  そうですマダム、Iの手がとどく限り、ほかでもないIがカズンの死の復讐をします Lady. We will have vengeance for it, fear thou not. Then weep no more. I'll send to one in Mantua, Where that same banish'd runagate(背教者) doth live, Shall give him such an unaccustom'd dram That he shall soon keep Tybalt company; And then I hope thou wilt be satisfied.  復讐は必ずします、心配することない、だから泣くのはおよし、マントゥアに刺客を送ります、そこにその追放された背教者が住んでいるのです、彼にちょっとひとつかみをやればすぐにTYBのお仲間です、それでTも満足がいくと思います。  (DRAMというのは4gほど、の何かってわけなので、たぶん毒薬ですね) Jul. Indeed I never shall be satisfied With Romeo till I behold him- dead- Is my poor heart so for a kinsman vex'd.  そうロミヲの死体をこの手で掴めば・・、親類がされたことへのこの気持も・・ Madam, if you could find out but a man To bear a poison, I would temper(こねる、調節する) it; That Romeo should, upon receipt thereof, Soon sleep in quiet.  マダム毒をもたせる刺客をみつけたら、毒はIが作ることにします、そうしたらROMはそれを受け取ったらスヤスヤとなるように O, how my heart abhors(大嫌いになる) To hear him nam'd and cannot come to him, To wreak(~を加える) the love I bore my cousin Tybalt Upon his body that hath slaughter'd him! あぁほんとうにEの名前が言われるのに会えないってのは最低。IのカズンのTYBを殺したEのカラダに、そのカズンへの愛をぶっつけてやりたいのに Lady. Find thou the means, and I'll find such a man. But now I'll tell thee joyful tidings, girl.  じゃあその方法を見つけといてね、Iは刺客を探すから、でも今は良い知らせを持ってきたんですよガール。 Jul. And joy comes well in such a needy time. What are they, I beseech your ladyship?  こんな喜びが必要な時にちょうどよく来たんですね、なんですか、お教え願いますお母様 Lady. Well, well, thou hast a careful father, child; One who, to put thee from thy heaviness, Hath sorted out a sudden day of joy That thou expects not nor I look'd not for.  うんうん、Tは面倒見がいい父親をもったね、チャイルド、EがTをそんな重っ苦しい気分から解き放つために喜びの日取りを、TもIも予想もしてなかったけど決めました Jul. Madam, in happy time! What day is that?  マダム、幸せな日?何の日なの? Lady. Marry, my child, early next Thursday morn The gallant, young, and noble gentleman, The County Paris, at Saint Peter's Church, Shall happily make thee there a joyful bride.  おめでとう、チャイルド、木曜の朝早く、若く凛々しい気高き紳士のカウンティーパリスが、セイントピーター教会で、Tを喜び多き花嫁とすることになりました Jul. Now by Saint Peter's Church, and Peter too, He shall not make me there a joyful bride! I wonder at this haste, that I must wed Ere he that should be husband comes to woo.  セイントピーター教会にかけて、ペテロ自身にもかけたって、EはIをいいお嫁さんなんかにしません、なんでそんなに急いで、まだ夫として求婚にすらきてないのに結婚しなきゃいけないの I pray you tell my lord and father, madam, I will not marry yet; and when I do, I swear It shall be Romeo, whom you know I hate, Rather than Paris. These are news indeed!  誓って、Iの夫と父に言って、マダム、Iはまだ結婚しない、するなら・・ROMとする、Iが嫌ってる・・パリスとするぐらいなの、まったくたいしたニュースでしたよ! Lady. Here comes your father. Tell him so yourself, And see how be will take it at your hands.  父が来たじゃないですか、本人に直接いいなさい、それでどうなるか自分で見てみなさい Enter Capulet and Nurse. Cap. When the sun sets the air doth drizzle dew, But for the sunset of my brother's son It rains downright.  太陽沈むと朝露が降り注ぐという、Iのブラザーの息子は落日は雨が降り続いている How now? a conduit,(溝) girl? What, still in tears? Evermore show'ring? In one little body Thou counterfeit'st a bark,(どなり声、帆船) a sea, a wind:  どうしたんだ、洪水女子、まだ泣いてるのか、まだスコールか、その小さなカラダのなかにニセモノの帆船や海や海風があるんだな For still thy eyes, which I may call the sea, Do ebb and flow with tears; the bark thy body is Sailing in this salt flood; the winds, thy sighs, Who, raging with thy tears and they with them, Without a sudden calm will overset Thy tempest-tossed body.  Tの目はまるで本当に海だ、涙が満引きをして、帆船のようなそのからだは塩辛い洪水をわたっていく、風はそのため息だ、その風で涙は荒れ狂い、もし突然の凪でもこなければ、テンペストがその船体をひっくり返してしまう How now, wife? Have you delivered to her our decree?   どうしたワイフ、命令をCに渡したのか? Lady. Ay, sir; but she will none, she gives you thanks. I would the fool were married to her grave!  はい、サー。でもいやなんですって、感謝はするけれど、こんなバカはお墓とでも結婚すればいいのです Cap. Soft! take me with you, take me with you, wife. How? Will she none? Doth she not give us thanks? Is she not proud? Doth she not count her blest,(=bless) Unworthy as she is, that we have wrought So worthy a gentleman to be her bridegroom?  へい、まってくてまってくれ、ワイフ、なんだって?イヤダって、Iに感謝のコトバもないのか、誇りに思わないのか、祝福をしようとしないのか、くだらないオンナなのに、あんなに立派な紳士を花婿に骨折って迎えてやったっていうのに Jul. Not proud you have, but thankful that you have. Proud can I never be of what I hate, But thankful even for hate that is meant love.  全然誇りにおもいません、そうしてくれたのには感謝します。Iが嫌いなものになんて誇りなんて持てるはずありません、しかしそれがラブによってなされたものであることに感謝します Cap. How, how, how, how, choplogic? What is this? 'Proud'- and 'I thank you'- and 'I thank you not'- And yet 'not proud'? Mistress minion(子分) you, Thank me no thankings, nor proud me no prouds, But fettle(ココロの状態) your fine joints 'gainst Thursday next To go with Paris to Saint Peter's Church, Or I will drag thee on a hurdle thither.  なんなんなんなんなんじゃそりゃ、切断論法か、なんだこれは、誇りがあって感謝するのを感謝しないし誇りにも思わない、なんだ娘っ子のくせに。感謝しないことを感謝しるな、誇りに思わないことを誇りに思うな、ただココロを決めて次の木曜にパリスと共にSPCに行くのだ、行かないならば引きずって苦行をさせるぞ。 Out, you green-sickness carrion (腐肉)I out, you baggage! You tallow(獣脂)-face!  出て行け、この腐った病気みたいなヤツ、お荷物だ、貴様、獣脂みたいな面しやがって  (よく翻訳ものには出てくるが実物には出会わない、獣脂、タローとはこんなものです。牛の脂身とかから作る・・グロ・・) Lady. Fie, fie! what, are you mad?  あらあら、イカれちゃったの? Jul. Good father, I beseech you on my knees, Hear me with patience but to speak a word.  父さま、跪いてお願いします、ただ一言だけ辛抱して聞いて下さい Cap. Hang thee, young baggage! disobedient wretch! I tell thee what- get thee to church a Thursday Or never after look me in the face.  首をくくれ、このお荷物、生意気なクソアマ、言うことは1つ、木曜に教会だ、さもなくば二度と面を見せるな Speak not, reply not, do not answer me! My fingers itch. Wife, we scarce thought us blest That God had lent us but this only child; But now I see this one is one too much, And that we have a curse in having her. Out on her, hilding!(=bitch) しゃべるな、返事するな、Iに口答えするな。指がいてぇ、ワイフ、神はどうしてこの子1人だけしかWに与えてくれなかったのとか、祝福が少ないと思ったけれど、今思えばこいつ1人で十分すぎる、Cを作る時に呪われたんだ、出て行けこのクソビッチめ。 Nurse. God in heaven bless her! You are to blame, my lord, to rate(厳しく叱る) her so.  まぁまぁ!Uこそ責められるべきですよそんなにキレるなんて Cap. And why, my Lady Wisdom? Hold your tongue, Good Prudence. Smatter with your gossips, go!  どうしてだよ、賢いレディー、悟って口をつぐめ、ゴシップぐらいしか知らねぇくせに Nurse. I speak no treason.  何も悪いことは言ってません Cap. O, God-i-god-en!  (= god give you good evening) おやすみ!!失せろ Nurse. May not one speak?  しゃべってはいけないってんですか? Cap. Peace, you mumbling fool! Utter your gravity o'er a gossip's bowl, For here we need it not.   黙れ、どもりの馬鹿野郎、グチグチいうのはゴシップボールでもやれよ、ここにはいらねぇんだ  (ゴシップボールってのはお酒だと思ってください) Lady. You are too hot.  熱くなりすぎですよ Cap. God's bread I it makes me mad. Day, night, late, early, At home, abroad, alone, in company, Waking or sleeping, still my care hath been To have her match'd; and having now provided A gentleman of princely parentage, Of fair demesnes,(私有地、占有地) youthful, and nobly train'd, Stuff'd, as they say, with honourable parts, Proportion'd as one's thought would wish a man-  カミサマのパンがIを狂わせてる、日も夜も朝も家でも外でも1人でも2人でも、歩いていても寝てても、Cを誰に嫁がせようかと気が気じゃない、そして今王侯に劣らぬ血筋の紳士で、土地持ちであり、若く、貴族教育も十分、カラダもムチムチしていて、プロポーションもオトコとして望むべきものはすべて持っている And then to have a wretched puling(めそめそ泣く) fool, A whining mammet,(=PUPPET) in her fortune's tender, To answer 'I'll not wed, I cannot love; I am too young, I pray you pardon me'! But, an you will not wed, I'll pardon you. Graze(草を食う) where you will, you shall not house with me.  それなのにこのめそめそ泣きのばかたれ、泣き虫人形は運命をあしらって言うには、結婚できません、愛せません、若すぎます、お願いだから許してくれだ、へい!結婚しないだと?Iのほうが、許せといいたいぜ。じゃあどこかで草でも食ってろ、この家でIと一緒にいることは許さん Look to't, think on't; I do not use to jest. Thursday is near; lay hand on heart, advise: An you be mine, I'll give you to my friend; An you be not, hang, beg, starve, die in the streets, For, by my soul, I'll ne'er acknowledge thee, Nor what is mine shall never do thee good. Trust to't. Bethink you. I'll not be forsworn. Exit.  考えておけよ、冗談じゃないぞ、木曜は近い、胸に手を当てて考えろ、UはIのものだ、そしてそれを友人にあげるんだ、そうしなければ、首吊り、乞食、餓死、野垂れ死にだ、絶対にもはや家族と思わない、IのものはUに何一つやらない、それは信じていいぞ、Iは絶対に、前言撤回はしない  (結構重要なテーマがここには描かれていて、結局のところ子供は親に捨てるぞ、と脅されたら、無権利な存在です。子供を捨てても親を処罰する法律も無ければ、子供を助ける法律も、現代においても無い。それは子供の権利を主張する、子供、がいないからです。R&Jの裏テーマには、常に、この、子供、とオトナ、とのセカイの対立、があるわけです。オトナ、は結局自分のことしか考えない、子供は、オトナの言うことをドラスティックに推し進めて、ティバルトみたいな、家の誇りのために殺し合わないといけない、みたいなヒステリックな軍国主義みたいになったり、ROMみたいに、恋の殉教者になろうとしたり、ともかく若者は純粋でまっすぐなものを求める、老人を軽蔑して・・   この子供のセカイっていうテーマでも一作品作れますね、たぶんその場合は父親殺し、っていう主題になるのだけど・・・) Jul. Is there no pity sitting in the clouds That sees into the bottom of my grief? O sweet my mother, cast me not away!  雲の上にはこの失意のどん底のIを哀れんでくれるモノはいないんだろうか、ねぇお母さん、Iを勘当しないでしょ Delay this marriage for a month, a week; Or if you do not, make the bridal bed In that dim monument where Tybalt lies.  この結婚を1月、一週間でも送らせて、そうしないかなら、新床をティバルトの横たわる曇った場所にするしかないの Lady. Talk not to me, for I'll not speak a word. Do as thou wilt, for I have done with thee. Exit.  Iに話しかけないでしょ、一言もいいません、望むようにしなさい、Iがなすべきことは終わりました。 Jul. O God!- O nurse, how shall this be prevented? My husband is on earth, my faith in heaven. How shall that faith return again to earth Unless that husband send it me from heaven By leaving earth? Comfort me, counsel me.  なんてことナース、どうしたらこれを防げるだろう、Iの夫は地上にいて、Iの誓いは天にある、どうしてそれが地上に戻ることができるのでしょう、夫が天国に行ってそれを地上に返してくれない限り、慰めてよ、相談にのって  (何度も言うようですが、キリスト教は離婚は出来ません。それがきっかけとなって、イギリス教会が出来ましたが、基本的に離婚がぽんぽん出来るようになったのは1960年代のウーマンリブの時代になってからです) Alack, alack, that heaven should practise stratagems Upon so soft a subject as myself! What say'st thou? Hast thou not a word of joy? Some comfort, nurse. なんてこってしょう、天はIみたいな弱い対象にその戦略の試し打ちをしてるんだ、なんとかいってよ、気分の上がることでも、なんとか、ナース Nurse. Faith, here it is. Romeo is banish'd; and all the world to nothing That he dares ne'er come back to challenge you; Or if he do, it needs must be by stealth. Then, since the case so stands as now it doth, I think it best you married with the County. O, he's a lovely gentleman!  誓願・・はここにある。ロミヲは追放されたわけでEはどうやってもUを責めにはこられないわけですしたとしても、ステルス出やる必要がある事態がこうなってしまった以上カウンティーと結婚したほうが良さそうですね、なんたってEは良い紳士ですから Romeo's a dishclout(布巾) to him. An eagle, madam, Hath not so green, so quick, so fair an eye As Paris hath. Beshrew my very heart, I think you are happy in this second match, For it excels your first; or if it did not, Your first is dead- or 'twere as good he were As living here and you no use of him. ロミヲはフキンみたいなものですEに比すると、鷹ですら、マダム、あんな緑の素早い目をしてしませんし、正直いいますと、このセカンドマッチのほうがUを引き立てます、そうでなくても、一人目は死んだんです、生きていたとしてもまったくここでは役に立たない Jul. Speak'st thou this from thy heart?  それはココロからの本心なの? Nurse. And from my soul too; else beshrew them both.  そして魂からもです、じゃなかったら懺悔します Jul. Amen!   Nurse. What? Jul. Well, thou hast comforted me marvellous much. Go in; and tell my lady I am gone, Having displeas'd my father, to Laurence' cell, To make confession and to be absolv'd.  TはIを素晴らしく慰めてくれた、行きなさい、母様にIは出て行ったと伝えて、父親の不興を買ったから、ローレンスの小屋に行き、懺悔して贖罪してもらうから Nurse. Marry, I will; and this is wisely done. Exit.  あぁそうします、いいことですね Jul. Ancient damnation! O most wicked fiend! Is it more sin to wish me thus forsworn, Or to dispraise my lord with that same tongue Which she hath prais'd him with above compare So many thousand times? Go, counsellor! Thou and my bosom henceforth shall be twain.(=separated) I'll to the friar to know his remedy. If all else fail, myself have power to die. Exit.  まったく古代からのクソババァだ。なんて最低の悪党、Iに誓いを破らせる罪を犯させようとして、Iの夫を千回も褒めたその舌でこんどはディスる。カウンセラーに行きなさい。TとIの胸中はこれで完全に別れた、Iはフライアーのところにいってその救済を教えてもらおう、もし出来ないなら、自殺するくらいの力はある ACT IV. Scene I. Friar Laurence's cell. Enter Friar, [Laurence] and County Paris. Friar. On Thursday, sir? The time is very short.  木曜ですか?時間が短すぎる Par. My father Capulet will have it so, And I am nothing slow to slack his haste.  Iの父のCAPがそういったのです、Iはその急ぎを遅らせる理由もない Friar. You say you do not know the lady's mind. Uneven is the course; I like it not.  Uはレディーのココロがわからないと言ってたじゃないですか、この道は正統じゃありません、Iは好みません Par. Immoderately she weeps for Tybalt's death, And therefore have I little talk'd of love; For Venus smiles not in a house of tears. Now, sir, her father counts it dangerous That she do give her sorrow so much sway, And in his wisdom hastes our marriage To stop the inundation(氾濫) of her tears, Which, too much minded by herself alone, May be put from her by society.  尋常じゃなくCはTYBの死を嘆いているのです、そこでは愛の語らいなど出来ません、ヴィーナスは涙の家では微笑みませんし、つまりCの父親はCの悲しみが多きすぎるのが危険だと思っているのです、そこでEは機知を働かせて結婚を急がせてCの涙の氾濫を止めようとしているのです、C1人で悩み過ぎると、世捨人になってしまうこともあります Now do you know the reason of this haste.  そういうわけで急ぐ理由がわかりましたでしょう Friar. [aside] I would I knew not why it should be slow'd.- Look, sir, here comes the lady toward my cell.  それが遅らせないといけない理由をしらなければ納得したろうけどな・・・、ほらサー、レディーがIの小屋に向かっていますよ Enter Juliet. Par. Happily met, my lady and my wife!  あぁ幸せな再会、Iのレディーでワイフ Jul. That may be, sir, when I may be a wife.  それはどうでしょうかね、ワイフになった時にそういって下さい Par. That may be must be, love, on Thursday next.  けどそれは確実ですよ、次の木曜に Jul. What must be shall be. なされないといけないことは、なされるべきでしょうね Friar. That's a certain text.  それは名文だな Par. Come you to make confession to this father?  ここにはファザーに懺悔をするために?  Jul. To answer that, I should confess to you.  それに答えると、Uに懺悔しないといけなくなりますね Par. Do not deny to him that you love me.  Iを愛しているということを否定しないでくださいね  Jul. I will confess to you that I love him.  IはUにEを愛していると告白します Par. So will ye, I am sure, that you love me.  そうでしょう、IはUがIを愛してるということを確信してます Jul. If I do so, it will be of more price, Being spoke behind your back, than to your face.  もしそうなら、面と向かって言うよりも、隠れていうほうが価値があると思います Par. Poor soul, thy face is much abus'd with tears.  可哀想に、Tの顔は涙で汚れていますね Jul. The tears have got small victory by that, For it was bad enough before their spite.  涙の勝利でそうなったとはいえません、それ以前から十分ひどい顔だから Par. Thou wrong'st it more than tears with that report.  それは涙よりもひどい間違いをしていますよ Jul. That is no slander, sir, which is a truth; And what I spake, I spake it to my face. これは中傷じゃなくて真実です、Iが自分でIが自分の顔にいうことは Par. Thy face is mine, and thou hast sland'red it.  Tの顔はIのものだ、だから中傷したことになりますよ Jul. It may be so, for it is not mine own. Are you at leisure, holy father, now, Or shall I come to you at evening mass   そうかもしれません、この顔はIのものじゃありませんから、今時間がありますか、ファーザー、イブニングのマスの時に来る方がいいでしょうか Friar. My leisure serves me, pensive daughter, now. My lord, we must entreat the time alone.   今は時間があります、思慮深い娘よ、ロード、ここはふたりきりのほうがいいのですがね Par. God shield(=forbid) I should disturb devotion! Juliet, on Thursday early will I rouse ye. Till then, adieu, and keep this holy kiss. Exit.   信仰の邪魔をしてはいけませんね、JUL、木曜の朝早くYEを起こしに行くよ。それまで、アディオス、そしてこの聖なるキスをとっておいてくれ  (YEはもちろんU、のことですが、ニュアンスが違うのでYEと書きます、おまえっち!みたいなノリとIは受け取ってます、パリスは・・・悪いヤツじゃないんだけど腹立つってタイプの典型ですね、少女漫画でも欠かせないキャラですね) Jul. O, shut the door! and when thou hast done so, Come weep with me- past hope, past cure, past help!   あぁ!もぉドアを閉めて、そしてそうしたらここにきて一緒に泣いて下さい。希望も回復も助けも無くなってしまった! Friar. Ah, Juliet, I already know thy grief; It strains me past the compass of my wits. I hear thou must, and nothing may prorogue it, On Thursday next be married to this County.  アーJUL、その嘆きについてもう知っているんだ、Iの知性の行く末もどん詰まりという感じだ、なんの前触れもなく決定的に木曜にカウンティーと結婚することになったのだな Jul. Tell me not, friar, that thou hear'st of this, Unless thou tell me how I may prevent it. If in thy wisdom thou canst give no help, Do thou but call my resolution wise And with this knife I'll help it presently.  これを防ぐほうほうを見つけるまではそれについて聞いたなんていわないで、Tの知恵で助けるすべが無いのでしたら、Iの決心をもってこのナイフで円満解決ってことになります God join'd my heart and Romeo's, thou our hands; And ere this hand, by thee to Romeo's seal'd, Shall be the label to another deed, Or my true heart with treacherous revolt Turn to another, this shall slay them both.  カミサマがIとROMのココロを繋いでくれました、Tが手を、この手をROMと誓約させてくれた、他の行為をすることになったり、Iのココロが裏切りの寝返りをしたりしたら、このように両方殺してやります。 Therefore, out of thy long-experienc'd time, Give me some present counsel; or, behold, 'Twixt my extremes and me this bloody knife Shall play the empire, arbitrating(仲裁する) that Which the commission of thy years and art Could to no issue of true honour bring.   そこでその長い経験を積んだ時間から良き助けを下さい、そうでもないと極端なIとこの血塗られたナイフが皇帝のようにTの年月や学問なんかではなんの解決ももたらさない問題に白黒つけます Be not so long to speak. I long to die If what thou speak'st speak not of remedy.  しかし長話はしません、Iは死を渇望してる、Tがしゃべることが慰めになっていないのだったら Friar. Hold, daughter. I do spy a kind of hope, Which craves as desperate an execution As that is desperate which we would prevent.  待て娘、Iには希望がうっすら見えてきた、決死の覚悟があるのならば、決死の問題も防ぐことができるかもしれない If, rather than to marry County Paris Thou hast the strength of will to slay thyself, Then is it likely thou wilt undertake A thing like death to chide away this shame, That cop'st with death himself to scape from it; And, if thou dar'st, I'll give thee remedy.  もしカウンティーパリスと結婚するくらいなら、自殺をするというくらいの強い意思があるならば、死のようなものがこの辱めを払いのけれるなら、死そのものを受け入れることによって抜け道がある、そうする勇気があるなら、解決策を与えよう  Jul. O, bid me leap, rather than marry Paris, From off the battlements(胸壁) of yonder tower, Or walk in thievish ways, or bid me lurk Where serpents are; chain me with roaring bears,  あぁ抜け道を教えて下さい、PAと結婚するくらいなら、向こうの塔の胸壁から飛び降りますし、盗賊のように歩きます、蛇の道を歩いてもいいし、唸っている熊と鎖で繋がれてもいい Or shut me nightly in a charnel house,(死体安置所) O'ercover'd quite with dead men's rattling bones, With reeky(悪臭のする) shanks(脛) and yellow chapless(顎のない) skulls;  それか死体安置所に監禁して死者のカタカタいうホネで覆われて、ひどい匂いの脛のホネや顎の無い頭蓋骨に覆われてもいい Or bid me go into a new-made grave And hide me with a dead man in his shroud-(死体を包む白布) Things that, to hear them told, have made me tremble- And I will do it without fear or doubt, To live an unstain'd wife to my sweet love.  それか真新しい墓に死者を包む布と一緒にくるんで隠してくれてもいいです・・こんなことは、自分で言っててガクガクするほど怖いけど、恐れず疑わずそれをやります、穢れ無き愛する人の妻であるために。    (真新しい死者と一緒に包まれるのはかなり、イヤですねw 虫が・・・それに死体はひどい匂いもありますし・・・やっぱり死体と匂いというのだとカラマーゾフのゾシマを思い出してしまいます、ドスト先生はシェイクスピアを穴が空くほど読んでますから、着想を得ていることは間違いありません)   Friar. Hold, then. Go home, be merry, give consent To marry Paris. Wednesday is to-morrow. To-morrow night look that thou lie alone; Let not the nurse lie with thee in thy chamber.  待ちなさい、これから、まず家に帰りなさい、明るく、パリスとの結婚を承諾する、水曜は明日だ、明日の夜は1人で寝るようにしなさい、ナースと一緒の部屋に寝るのはダメだ Take thou this vial,(ガラス瓶) being then in bed, And this distilled liquor drink thou off; When presently through all thy veins shall run A cold and drowsy humour; for no pulse Shall keep his native progress, but surcease; No warmth, no breath, shall testify thou livest;  このガラス瓶を持って行きなさい、そしてベッドに寝るんだ、この蒸溜水が飲まれるとTのすべての血管は冷たく、血流は眠りにつく、脈拍も自然な動きをしなくなりだんだんと止んでいく、あたたかみもなくなり息もしなくなる、それで生きているとわかるのに The roses in thy lips and cheeks shall fade To paly ashes, thy eyes' windows fall Like death when he shuts up the day of life; Each part, depriv'd of supple(しなやかな) government, Shall, stiff and stark and cold, appear like death;  そのバラ色の唇も頬も色あせて、青白い灰色になり、目はまるで死が生命という窓を占めるみたいに塞がれる、カラダのすべての部分がそのしなやかな感覚をうしない、かたくガシガシと冷たく、死んでいるようになる And in this borrowed likeness of shrunk death Thou shalt continue two-and-forty hours, And then awake as from a pleasant sleep. このような突然の死のような状態が42時間続いたのち、まるで良い眠りから目覚めたように起きるのだ  (こんな薬ほしいな~、というかおっさんはこの薬で一体何をするつもりだったんだ・・・って思いますけどね、エロオヤジめw。こんな薬ありっこないというかもしれませんが、何か全身麻酔の薬品を自然の草花から作るのは可能だと思われます、この時代は麻酔っていう概念がそれほど無いからそれを死んでると勘違いしてもおかしくない(呼吸まで止まったらさすがに死んじゃうけれど)、しかし麻酔で42時間後ピッタリに起きるようにやるなんて現在の麻酔技師にも出来ない技術ですね。NASA開発コールドスリープみたいなので近いことは可能なのかも。  夜何時に寝るのかわかりませんが、10時に寝るとして、二日後の夕方の4時に起きることになりますね、それだと早いから、0時に寝て、6時に目覚めるのがよさそうです。  日本みたいに仏教系の火葬の国ではこの策略は使えません。) Now, when the bridegroom in the morning comes To rouse thee from thy bed, there art thou dead. Then, as the manner of our country is, In thy best robes uncovered on the bier Thou shalt be borne to that same ancient vault Where all the kindred of the Capulets lie.  そして結婚式の朝が来て、Tがそのベッドから起こされると、Tは死んでいる、そこでこの国の様式にのっとり、一番の衣装を着せられ、カバーをかけずに棺を運ばれてキャプレットの家系が古代から眠る場所へと運ばれていくというわけだ In the mean time, against thou shalt awake, Shall Romeo by my letters know our drift; And hither shall he come; and he and I Will watch thy waking, and that very night Shall Romeo bear thee hence to Mantua.  一方でTが目覚めるころに、ROMはIの手紙によってWの策略を知り、彼は来る。そしてEとIはTが目を覚ますのを待っているそしてその夜にROMはTを連れてMANTUAへと駆け落ちするのだ。   And this shall free thee from this present shame, If no inconstant toy nor womanish fear Abate(弱める) thy valour in the acting it.  これで現在の苦境から自由になれるだろう、一貫性のないきまぐれとか女々しい恐怖がTのこれを敢行する勇気をくじけさせなければ Jul. Give me, give me! O, tell not me of fear!  ちょうだいちょうだい!恐怖になんて口にもしないで Friar. Hold! Get you gone, be strong and prosperous In this resolve. I'll send a friar with speed To Mantua, with my letters to thy lord.  落ち着け、Uは強く実りのある解決をするように。Iは早足のフライアーをMAへ派遣してTの主人にてがみを届ける Jul. Love give me strength! and strength shall help afford. Farewell, dear father.  ラヴがIに力をくれる、力が助けとなってくれる、さようなら、Fa Exeunt. Scene II. Capulet's house. Enter Father Capulet, Mother, Nurse, and Servingmen, two or three. Cap. So many guests invite as here are writ.  ここに書いてあるゲストを招待せよ [Exit a Servingman.] Sirrah, go hire me twenty cunning cooks.  ヤシ!20人くらいの腕利きのコックを雇ってこい Serv. You shall have none ill, sir; for I'll try if they can lick their fingers.  ダメなやつはいませんよ、Iは奴らがちゃんと指をなめられるか見てきますから Cap. How canst thou try them so?  どうしてそうやって試すんだ Serv. Marry, sir, 'tis an ill cook that cannot lick his own fingers. Therefore he that cannot lick his fingers goes not with me.  おやご主人、悪いクックは自分の指をなめられないもんです、だからそんなやつはIと一緒にこられません Cap. Go, begone.  わかったわかった、行けったら Exit Servingman. We shall be much unfurnish'd for this time. What, is my daughter gone to Friar Laurence?  今回はそれほど派手にはしないほうがいいしな。何?娘はFrのところへ行ったのか? Nurse. Ay, forsooth.  誓ってそうです Cap. Well, be may chance to do some good on her. A peevish self-will'd harlotry(売春婦) it is.  まぁCにいい影響を与えるかもしれんな。なんてこんちきやろうで、自分の意思で売春するようなやつなんだろうか Enter Juliet. Nurse. See where she comes from shrift with merry look.  ほら懺悔から帰ってきて明るくなったCを見て下さい Cap. How now, my headstrong? Where have you been gadding?(ほっつき歩く)  おいおい頑固ちゃん、どこをほっつき歩いてたんだ   Jul. Where I have learnt me to repent the sin Of disobedient opposition To you and your behests,(命令、願望) and am enjoin'd By holy Laurence to fall prostrate(ひれ伏す) here To beg your pardon. Pardon, I beseech you! Henceforward I am ever rul'd by you.  罪を悔いる場所へです、今まで命令に不従順であったことUの命令をちゃんと聞かなかったことFaにひれ伏してUからの赦しを得るように言われました、許して下さい、これからは命令に服従します Cap. Send for the County. Go tell him of this. I'll have this knot knit up to-morrow morning.  Coに使いをやってこのことを伝えてやれ、明日の朝にはこの繋ぎ目を固く結ぶことにしよう Jul. I met the youthful lord at Laurence' cell And gave him what becomed love I might, Not stepping o'er the bounds of modesty.  IはLaの小屋で若きロードにアイまして、Iがどんだけ愛しているかということを、節度を守って伝えておきました Cap. Why, I am glad on't. This is well. Stand up. This is as't should be. Let me see the County. Ay, marry, go, I say, and fetch him hither. Now, afore God, this reverend holy friar, All our whole city is much bound to him. ふむ、それは結構、これはいいことだ、立て。これがそうあるべき姿だ、Coと会おう、じゃあ行きなさい、そこでEを連れてこい。カミサマにちかってあのFrは尊敬されるべきだ、すべてのシティがEとキズナを持っている。  Jul. Nurse, will you go with me into my closet To help me sort such needful ornaments As you think fit to furnish me to-morrow?  ナースいっしょにクローゼットにいって明日必要になるだろう装飾品を整理しましょう Mother. No, not till Thursday. There is time enough.  木曜までいいですよ、まだ時間はあります Cap. Go, nurse, go with her. We'll to church to-morrow.  行けナース、Cと一緒に、明日にも教会に行くのだから Exeunt Juliet and Nurse. Mother. We shall be short in our provision.(供給、準備) 'Tis now near night.   それでは準備出来ません、もう夜なんですから Cap. Tush, I will stir about, And all things shall be well, I warrant thee, wife. Go thou to Juliet, help to deck up her. I'll not to bed to-night; let me alone. I'll play the housewife for this once. What, ho!  チッ、イラぁと来たぜ、全部うまくいくったら、保証するよ、ワイフ、TもJULのとこに行って準備を手伝ってやれ、Iは今日は眠らない、1人にしといてくれ、人生で初めてIは家事をやることにするよ、ウホー! They are all forth; well, I will walk myself To County Paris, to prepare him up Against to-morrow. My heart is wondrous light, Since this same wayward girl is so reclaim'd.  前途洋々だ、Iは自分の脚でCoPのとこに行って準備を促そう、明日に向けて、なんてココロが軽いんだろう、あのごんたくれが改心したんだからな Exeunt. Scene III. Juliet's chamber. Enter Juliet and Nurse. Jul. Ay, those attires(アタイア、衣装) are best; but, gentle nurse, I pray thee leave me to myself to-night; For I have need of many orisons(敬虔な祈願) To move the heavens to smile upon my state, Which, well thou knowest, is cross and full of sin.  ふむ、この衣装が一番良さそうだな、けどナースお願いだから今夜は1人にしておいてね、真面目なお祈りをいっぱいしないといけないんだから天がIに微笑むようにね、知ってのとおりそれを横槍いれるのは大変な罪ですよ Enter Mother. Mother. What, are you busy, ho? Need you my help?  あら大変なの?Iの助けがいるかしら? Jul. No, madam; we have cull'd such necessaries As are behovefull(必要な) for our state to-morrow. So please you, let me now be left alone, And let the nurse this night sit up with you; For I am sure you have your hands full all In this so sudden business.  いやマダム、必要なものは全部まとめました、明日のためには準備万端です。だからIをちょっと1人にしてください、ナースは今日はUと一緒にいるように、だってUはこの突然の行事でたくさんの仕事があるでしょうからね Mother. Good night. Get thee to bed, and rest; for thou hast need.  おやすみ、ベッドに入ってゆっくりおやすみ、ちゃんと休まないといけませんからね Exeunt [Mother and Nurse.] Jul. Farewell! God knows when we shall meet again. I have a faint cold fear thrills through my veins That almost freezes up the heat of life.  お別れ! もしかしたらもう出会えないかもしれないのに、まるで背筋が凍るみたいなスリリングさ、まるで命が凍りついてしまうみたいに I'll call them back again to comfort me. Nurse!- What should she do here? My dismal(陰鬱な) scene I needs must act alone.  誰かを呼んでちょっと励ましてもらおっか、ナース! ちょいまってCは用なしだ、この暗い場面は1人で演じきらなければね (このセリフからもわかるようにJULの名演技が必要なシーンがここまで続いています。このシーンはもう明らかに場面は真っ暗にしてスポットライトの1人舞台です。  こんな名演技をできる13才の少女なんているわけないので、R&Jは実演するのが難しい劇です、主役が若すぎる上に演技が難しすぎるから、映画とかにしてもどうも上手くいかないのは其のためです。けれどどうやらグローブ座には天才子役の美少年がいたようですね、ある意味あて書きしてるような印象を受けます、当時はオンナもオトコがやるのです、逆宝塚ですね) Come, vial. What if this mixture do not work at all? Shall I be married then to-morrow morning? No, No! This shall forbid it. Lie thou there. Lays down a dagger.  さぁ小瓶よ・・・、けれどこのミクスチャーが効かなかったらどうしよう、ほんとに明日の朝結婚しなきゃいけないわけ?イヤイヤ、そんなの絶対に・・Tはそこにいてね            短剣を置く What if it be a poison which the friar Subtilly hath minist'red to have me dead, Lest in this marriage he should be dishonour'd Because he married me before to Romeo?   もしこのFrが丁寧に作ったこの毒は、IとROMを事前に結婚させていたということでEは名誉を奪われるのかもしれないから、本当にIを殺すためだったりして  I fear it is; and yet methinks it should not, For he hath still been tried a holy man. I will not entertain so bad a thought.  そうかもしんない。けどそうは思ってはいけない、Eはいつも聖なる人であるようにしているもの、こんな悪い妄想膨らましてる場合じゃない How if, when I am laid into the tomb, I wake before the time that Romeo Come to redeem me? There's a fearful point! Shall I not then be stifled in the vault, To whose foul mouth no healthsome air breathes in, And there die strangled(絞め殺す、窒息死する) ere my Romeo comes?  でももし墓に入れられた時にROMが来る前にめがさめちゃったらどうしよう、それはサイアクの展開だ!そこには吸い込むべきキレイな空気なんてないから納骨堂でROMが来る前に窒息死してしまう Or, if I live, is it not very like The horrible conceit of death and night, Together with the terror of the place-  もし息が続いたとしてもそこは死と闇が支配する怖いところ、なにせ場所柄も恐ろしいところだし As in a vault, an ancient receptacle(入れ物、容器) Where for this many hundred years the bones Of all my buried ancestors are pack'd; 納骨所は古代からの何百年ものIの祖先たちの骨が埋められている場所だから Where bloody Tybalt, yet but green in earth, Lies fest'ring(ただれる) in his shroud; where, as they say, At some hours in the night spirits resort-  そこでは血まみれTYBも、まだ埋められたばっかしで、肉が布の中でただれてるだろうし、そこには人がいうにはある時間には幽霊がふわーー Alack, alack, is it not like that I, So early waking- what with loathsome smells, And shrieks like mandrakes torn out of the earth, That living mortals, hearing them, run mad-  ひゃあ、早くに目覚めてしまうのはイヤダ、まったくひどい匂いだろうし、マンドレークの叫びが地の割れ目より吹き出して、生きてる死人がそれを聞いて、狂ったように・・・ O, if I wake, shall I not be distraught,(錯乱状態で) Environed with all these hideous fears, And madly play with my forefathers' joints, And pluck the mangled Tybalt from his shroud., And, in this rage, with some great kinsman's bone As with a club dash out my desp'rate brains?  あぁIが目を覚ましたときにパニックになっちゃまずい、こんな隠れた恐怖に囲まれて暴れてしまうとおじいさんの関節をぶっ壊したりTYBの死衣を剥いだりしちゃって、そんな状態では偉大な親戚の骨で自分の脳みそを棍棒みたいにさらけだしちまうわ O, look! methinks I see my cousin's ghost Seeking out Romeo, that did spit his body Upon a rapier's point. Stay, Tybalt, stay! Romeo, I come! this do I drink to thee.  あぁ、見て、Iのカズンの幽霊がROMを探してる、Eのカラダを引き裂いた張本人の、待って!TYB待ってよ! ROM、行くよ、これを飲んでTのもとへ She [drinks and] falls upon her bed within the curtains.  Cは飲んで倒れてベッドのカーテンに隠れる (というわけでライティングにより、シルエットに切り替わるってことですねWSは演出家としてもやっぱりすごい、名シーン中の名シーン。たぶん作品一の長台詞、基本WSは長台詞は多いです。それとWSは結構、エログロ、っていうかスプラッター系も好きだし、オカルティズムも好きですよね、ハリーポッターみたいな作品にもWSのエコーが聞き取れます。またバキバキドカンの戦争映画とかでさえ、WSの足跡が見える、超真剣な純文学から、キワモノのキッチュさも持ってるのです、こんな作家は他にいない。 Scene IV. Capulet's house. Enter Lady of the House and Nurse. Lady. Hold, take these keys and fetch more spices, nurse. 待って、この鍵をもってスパイスを取ってきておくれナース Nurse. They call for dates (ナツメヤシ)and quinces(マルメロ) in the pastry.  パストリーに入れるナツメヤシとマルメロを探してますよ  (パストリーというのはパイ生地っぽいものを使ったお菓子全般を指すとのこと、O THIS IS ENGLISHって感じのイギリス感あふれる食い物です)  これがナツメヤシ (これがマルメロ、両方共クセがちょっとあるフルーツですね。果樹園があるからそこで作ってるのかも、マルメロってマーマレードが作れるみたいですよ) Enter Old Capulet. Cap. Come, stir, stir, stir! The second cock hath crow'd,(鳴く) The curfew(門限、消灯) bell hath rung, 'tis three o'clock. Look to the bak'd meats, good Angelica; Spare not for cost.  ほら急いで急いで、二番鶏が鳴いたよ、消灯時間の鐘がなった、三時の合図だ、ベークミートの調子をみてよ、アンジェリカ、コストは惜しむな (一番鶏が12時、二番鶏が3時、三番鶏は夜明けの一時間前に鳴くみたいです、どう調教したらそう出来るのであろ?昔の人は夜になったらすぐ寝るという勝手な思い込みがありますが、結構夜中まで置きてますね、ROMは寝ないでうろうろしてるというし、JULもROMを真夜中まで待っているし、R&Jは実は夜の場面が異様に多いです) Nurse. Go, you cot-quean(日曜主婦), go, Get you to bed! Faith, you'll be sick to-morrow For this night's watching.  もぉ、口だけの人は行ってください、ベッドに!誓って、明日風邪をひきますよこんなに夜番してたら Cap. No, not a whit.(ちっとも) What, I have watch'd ere now All night for lesser cause, and ne'er been sick.   何全然大丈夫だ、もっとつまらない理由で何度も徹夜をしてきたが一度も風邪になったことなんてない Lady. Ay, you have been a mouse-hunt in your time; But I will watch you from such watching now.  えぇ若い時はネズミ取りみたいにね、けそそんな時にはIもU見張りすることになりました Exeunt Lady and Nurse. Cap. A jealous hood, a jealous hood!  妬くなよ、もぉ Enter three or four [Fellows, with spits(焼串) and logs and baskets.  3,4人が焼串、薪、バスケットを持って登場 What is there? Now, fellow,  なんだそれはおまいら Fellow. Things for the cook, sir; but I know not what.  コックが入用だと、何かには知りません Cap. Make haste, make haste. [Exit Fellow.] Sirrah, fetch drier logs. Call Peter; he will show thee where they are.  急げ急げったら、畜生、もっと乾いたやつを持ってこいよな、ピーターを呼べ、Eに乾いたのはどこにあるか教えさせる Fellow. I have a head, sir, that will find out logs And never trouble Peter for the matter.  Iにも頭がありますので薪を見つけられます、ピーターの手をわずらわせないでも Cap. Mass, and well said; a merry whoreson,(馬鹿で苛立たしくあほらしい人々に対して向けられる侮辱的言葉 と辞書にありました、長っw)ha! Thou shalt be loggerhead.  ボンクラども、よく言ったぜ。このばかたれども。Tはきっと包茎だな [Exit Fellow.] Good faith, 'tis day. The County will be here with music straight, For so he said he would. Play music. I hear him near.  やれやれ、今日はCoが音楽隊を引き連れてやってくるんだ、Eにはそうすると言ってた、音楽が聞こえたらEが近いってわけだ Nurse! Wife! What, ho! What, nurse, I say!  ナース!ワイフ!おい!どうした、おいったら! Enter Nurse. Go waken Juliet; go and trim her up. I'll go and chat with Paris. Hie, make haste, Make haste! The bridegroom he is come already: Make haste, I say.  JULを起こしにいけ、そして準備させろ、Iは言ってパリスと話してくる、ふぅー!急げ急げ、新郎はもう来てしまってるぞ、急げって言ってんだ! [Exeunt.] Scene V. Juliet's chamber. [Enter Nurse.] Nurse. Mistress! what, mistress! Juliet! Fast, I warrant her, she. Why, lamb! why, lady! Fie, you slug-abed!(床についている) Why, love, I say! madam! sweetheart! Why, bride! What, not a word? You take your pennyworths(ちょっとのもの) now!  お嬢さん、お嬢さん、JUL、急いでほんとにCが、へい、寝坊助、レディー!まるでナメクジみたいにベッドにくっついて、ねぇ!ラブ、ねぇ!マダム!かわいい人!花嫁さん!何?何の返事も無しで、そんなに少しでも眠りたいのですか Sleep for a week; for the next night, I warrant, The County Paris hath set up his rest That you shall rest but little. God forgive me!  一週間でも寝てなさいよ、今度の夜は、COPAが休むときには、Uはちょっとも寝れないってわけですからね、まぁカミサマ! Marry, and amen. How sound is she asleep! I needs must wake her. Madam, madam, madam! Ay, let the County take you in your bed! He'll fright you up, i' faith. Will it not be?  あらら、なんて熟睡してるのか、これは起こさないと、マダム x3、Coに寝付けさしてもらいなさいよ、びっくりさせるだろうから、そうじゃないのかな [Draws aside the curtains.]                    カーテンをサッとひく What, dress'd, and in your clothes, and down again? I must needs wake you. Lady! lady! lady! Alas, alas! Help, help! My lady's dead!  あれ、服をきている、服を着て二度寝したの?でも起こさないと LADY X 3・・あっ!ひぇっ、助けて!助けて!レディは死んでる! O weraday that ever I was born! Some aqua-vitae, ho! My lord! my lady!  まぁ生まれて以来のなんて日だろう、気付け薬を!ご主人、奥様! Enter Mother. Mother. What noise is here?  何をわめいてるの? Nurse. O lamentable day!  嘆くべき日です Mother. What is the matter?  どうしたの? Nurse. Look, look! O heavy day!  見てみてください、あぁ陰鬱な日だ Mother. O me, O me! My child, my only life! Revive, look up, or I will die with thee! Help, help! Call help.  あー!!Iの子供、Iの命、生き返って、目を開けて!それかIも一緒に死ぬ。助けて!助けて!助けを呼んで! Enter Father. Father. For shame, bring Juliet forth; her lord is come.  なにをしてるんだ、JULを越させろ、主人が来てるんだ Nurse. She's dead, deceas'd; she's dead! Alack the day!  Cは死んでます、死んじゃいました、死んでるのです、なんて日でしょう Mother. Alack the day, she's dead, she's dead, she's dead!  なんて日でしょう、Cは死んじゃった x3 Cap. Ha! let me see her. Out alas! she's cold, Her blood is settled, and her joints are stiff; Life and these lips have long been separated.  はん、ちょっと見せてみろ・・・あぁ、Cは冷たくて血は固まり、関節はカチカチ、生命とこのリップは長くかけ離れたようだ Death lies on her like an untimely frost Upon the sweetest flower of all the field. まるで花畑の上に季節外れの雪が積もったように死が彼女の上に横たわってる (親父落ち着いて比喩なんか練ってる場合か) Nurse. O lamentable day!  あぁなんてことでしょう Mother. O woful time!  なんて悲しみ Cap. Death, that hath ta'en her hence to make me wail, Ties up my tongue and will not let me speak.  死が、Cを連れ去ってしまって、Iはうるうるしてる、舌は絡まってコトバもでない Enter Friar [Laurence] and the County [Paris], with Musicians.  FrとCOPAが音楽隊と共に登場 Friar. Come, is the bride ready to go to church?  さぁ、花嫁は教会にいく準備は出来ましたかな Cap. Ready to go, but never to return. O son, the night before thy wedding day Hath Death lain with thy wife. See, there she lies, Flower as she was, deflowered by him. Death is my son-in-law, Death is my heir; 行く準備ができているが戻ることはない (親父、上手いこといってる場合か) あぁ息子よ婚礼の日の夜に、死がCを犯してしまった、このようにCは横たわっている、まるで花のように、死神に処女を奪われた。死神がIの義理の息子となり、死神が跡取りとなるのだ・・ My daughter he hath wedded. I will die And leave him all. Life, living, all is Death's.  娘はこのように死神と結婚した、Iも死にすべてをEに託すことにしよう、人生も、生きていることも、すべて死神のものだ Par. Have I thought long to see this morning's face, And doth it give me such a sight as this?  この朝のことを熱望していたのに、まさかこんな光景をIに見せるなんて Mother. Accurs'd, unhappy, wretched, hateful day! Most miserable hour that e'er time saw In lasting labour of his pilgrimage!  呪われて、不幸で、イカれていて、疎ましい日!こんな悲しい時は今までなかった、途切れることなき巡礼の労苦の中で。 But one, poor one, one poor and loving child, But one thing to rejoice and solace in, And cruel Death hath catch'd it from my sight!  けれど、どうしてこの子が、この愛すべき子が、喜びと太陽をもたらすこの子が、残酷な死神によってIの視界から奪われるなんて Nurse. O woe? O woful, woful, woful day! Most lamentable day, most woful day That ever ever I did yet behold! O day! O day! O day! O hateful day! Never was seen so black a day as this. O woful day! O woful day!  悲劇、悲しみ悲しみ、なんてひどい日、最悪の日だ、Iがこらえたなかでも最悪です。なんて日だ、日よ、日よ、憎んでも・・こんなに暗い日はこれまでなかった、なんて、なんて・・・・ Par. Beguil'd, divorced, wronged, spited(悪意), slain! Most detestable Death, by thee beguil'd, By cruel cruel thee quite overthrown! O love! O life! not life, but love in death  裏切り、離婚、不和、悪意、殺人!最も憎むべき死神、Tにより、その残酷限りない破滅よ。あぁ愛する人、Iの人生、もはや人生などない、愛の中に死がある Cap. Despis'd, distressed, hated, martyr'd, kill'd! Uncomfortable time, why cam'st thou now To murder, murder our solemnity? 軽蔑され、責め苦を受け、憎まれ、殉教者となり、殺された!なんて時にだ、どうしてTは今殺したんだ、この晴れの日に・・ O child! O child! my soul, and not my child! Dead art thou, dead! alack, my child is dead, And with my child my joys are buried!  あぁ我が子、我が子、その魂はもはや我が子ではなく、Tは死なのだ、死。あぁ我が子の死なんて、Iの子とともに喜びももはや土に帰した Friar. Peace, ho, for shame! Confusion's cure lives not In these confusions. Heaven and yourself Had part in this fair maid! now heaven hath all, And all the better is it for the maid.  まぁ、静粛に、混乱の解決は混乱の中にはありません、天とUがた自身がこの娘の一部でしたが、今では天がそのすべてを持つことになったのです、そしてそれはこの娘にとって良いことなのです Your part in her you could not keep from death, But heaven keeps his part in eternal life.  Uがたの足跡はCの中に残して置くことは死によってもはやできませんが、天はCの部分を永遠の生とするのです The most you sought was her promotion, For 'twas your heaven she should be advanc'd; And weep ye now, seeing she is advanc'd Above the clouds, as high as heaven itself?  UがCに最も望んだことはCを高めること、天においてCは高く舞い上がるでしょう、Uがたは泣いていますけれど、Cが天高く上ったのを見たでしょう、雲の上は天国ほど高い場所でしょう? O, in this love, you love your child so ill That you run mad, seeing that she is well. She's not well married that lives married long, But she's best married that dies married young. このようなラブ、ではUは子供を間違った愛し方をしてます、だってCが良いことになるとまるで狂人になるのですから。Cは結婚して長く生きるのは向かなかった、結婚してすぐ死ぬのがCにとって一番だったのです Dry up your tears and stick your rosemary On this fair corse, and, as the custom is, In all her best array bear her to church; For though fond nature bids us all lament, Yet nature's tears are reason's merriment.  さぁ涙を乾かしてローズマリーをこの遺体にはなむけましょう、慣例の通り一番の衣装を着せて教会まで運びます、自然の呼び声では悲しむこともありましょうが、感情のまま泣くのは、理性には馬鹿げたことです (ローズマリーには貞淑、誠実、の他に、記憶、の意もあることはROMへもこれを送った時に書きました。今度はJULの棺桶を飾ることになるのです) Cap. All things that we ordained festival Turn from their office to black funeral- Our instruments to melancholy bells, Our wedding cheer to a sad burial feast; Our solemn hymns to sullen dirges(哀歌) change; Our bridal flowers serve for a buried corse; And all things change them to the contrary.  お祭りをもりあげるためにそろえたものがすべて黒い葬式の為になるとは、Iたちの楽器は陰気なベルになる、ウェディングの喜びは悲しい遺体を埋める行事となり、荘厳なヒムは重苦しい哀歌にかわり、花嫁のハナは遺体を埋めるのに使われる、すべてがまったくさかしまになった Friar. Sir, go you in; and, madam, go with him; And go, Sir Paris. Every one prepare To follow this fair corse unto her grave.  サー、中に入って、そしてマダムも一緒に行ってあげなさい、サーパリスも。みんな遺体を墓まで運ぶ準備をしなさい The heavens do lour upon you for some ill; Move them no more by crossing their high will. 天はUが成した悪にたいして、その返答をしている、それをこれいじょうむやみに動かして、天の高き意思にそむかないように Exeunt. All but Musicians [and Nurse]. 1. Mus. Faith, we may put up our pipes and be gone. 誓って、楽器は置いてずらかったほうがよさそうだな Nurse. Honest good fellows, ah, put up, put up! For well you know this is a pitiful case.  その通りだわ、しまってしまって、こんな悲しいことになってしまって [Exit.] 1. Mus. Ay, by my troth, the case may be amended.  あぁほんとに、これはまぁ修正が必要ですよね Enter Peter. Pet. Musicians, O, musicians, 'Heart's ease,' 'Heart's ease'! O, an you will have me live, play 'Heart's ease.'  音楽屋、音楽屋、ハートイース(ココロの安心)を、Iを生かせておくためにハートイースをやってくれ 1. Mus. Why 'Heart's ease'',  どうしてハートイースなんだ? Pet. O, musicians, because my heart itself plays 'My heart is full of woe.' O, play me some merry dump to comfort me.  音楽隊、Iのココロはマイハートイズフルオブウウォー(Iのココロは悲しみで満ちている)をやってるからだ、もっと明るい曲でIをなぐさめてくれって 1. Mus. Not a dump we! 'Tis no time to play now. いやぁどうもね、それに音楽なんてやってる場合じゃないです Pet. You will not then?  やらないってか 1. Mus. No. やりません Pet. I will then give it you soundly. じゃあIが変わりにUにやってやろう 1. Mus. What will you give us? 何をやってくれるってんです? Pet. No money, on my faith, but the gleek. I will give you the minstrel.  金じゃねぇよ、誓って、ただの悪ふざけ。吟遊を聴かせてやろう 1. Mus. Then will I give you the serving-creature. じゃあこっちはお返しに奴隷でもやらないといけませんね Pet. Then will I lay the serving-creature's dagger on your pate.(ドタマ) I will carry no crotchets.(気まぐれ、4分音符) I'll re you, I'll fa you. Do you note me? じゃあてめぇのドタマには奴隷のダガーを打ち込むぞ、Iは嘘言ってないし4分音符も持ってない、レー、してファーしてやる、わかったか? 1. Mus. An you re us and fa us, you note us. UはWをレーやファーしてくれんなら、わかりました 2. Mus. Pray you put up your dagger, and put out your wit. 頼むからダガーはやめて、なにかうまいことでも言ってください Pet. Then have at you with my wit! I will dry-beat you with an iron wit, and put up my iron dagger. Answer me like men. じゃあIのウィットをくらえ、ボンボンやるぞ、鉄のティットで、さぁダガーはしまって、オトコらしくいきましょう 'When griping(ひどく痛む) grief the heart doth wound, And doleful(沈鬱な) dumps the mind oppress, Then music with her silver sound'- Why 'silver sound'? Why 'music with her silver sound'? What say you, Simon Catling?  ひどい悲しみで胸がいたい~ うんざりするようなことで気分が重い~ そんなとーきミュ―ジックのシルバーサウンドが~・・  なんでシルバーサウンドなんだ?なんだこのミュージックのシルバーサウンドってのは、どう思う、サイモン・カトリング(カトルというリュートの弦のことらしいです、リュート太郎、みたいな名前です) 1. Mus. Marry, sir, because silver hath a sweet sound. しかしさー、シルバーは甘い音色ですもの Pet. Plate!(駄話) What say You, Hugh Rebeck?  やぁ、なんだって、ヒューレベック? (レベックというのは三絃のフィドル、ヴァイオ林の助みたいなこと) 2. Mus. I say 'silver sound' because musicians sound for silver. つまりシルバーサウンドってのはミュージシャンはシルバーのために音を奏でるからです Pet. Plate too! What say you, James Soundpost? しょうもな、何言ってやがる、ジェームス・サウンドポスト (サウンドポスト、はヴァイオリンの魂柱、ボディの鳴りを産む部分。柳屋弦二郎みたいなことか) 3. Mus. Faith, I know not what to say.  さぁなんといったらいいのやら Pet. O, I cry you mercy! you are the singer. I will say for you. It is 'music with her silver sound' because musicians have no gold for sounding.  へい、慈悲を祈りな、Uはシンガーだ。言ってやろう、ミュージックのするバーサウンドとは、ミュージシャンはどんなにがんばってもゴールドは手に入れられないってことさ 'Then music with her silver sound With speedy help doth lend redress.  ミュージックのシルバーサウンドが、素早く再出発の手を貸す・・・ '[Exit. 1. Mus. What a pestilent(やっかいな、伝染病の) knave is this same?   なんてうるせぇくそったれやろうだ 2. Mus. Hang him, Jack! Come, we'll in here, tarry(とどまる) for the mourners, and stay dinner.  首にしろ、ジャック。さぁここにとどまって、慰問客を待とう、そしたら夕飯が出るだろう Exeunt. ACT V. Scene I. Mantua. A street. Enter Romeo. Rom. If I may trust the flattering truth of sleep My dreams presage(虫の知らせ) some joyful news at hand. My bosom's lord sits lightly in his throne, And all this day an unaccustom'd spirit Lifts me above the ground with cheerful thoughts.  眠りの中でのことを真実として信じるならば、夢の前兆ではなにかいい知らせがくるみたいだ、Iの胸の王様は玉座に軽やかに座って、妙に一日わくわくした気分、楽しい空想で地面からふわふわ浮かんでいるみたい I dreamt my lady came and found me dead (Strange dream that gives a dead man leave to think!) And breath'd such life with kisses in my lips That I reviv'd and was an emperor.  Iが見た夢はIが死んでるところに、Iのオンナが来る、変な夢だな、死んでるのにまだ考えれるんだから、Iにキスすることで其の息吹を吹き込む、そしたらIは生き返って皇帝になっているんだ Ah me! how sweet is love itself possess'd, When but love's shadows are so rich in joy!  あぁ、ラブというものを持っているだけですごいことだ、そしてその影でさえ喜びにあふれているんだから Enter Romeo's Man Balthasar News from Verona! How now, Balthasar? Dost thou not bring me letters from the friar? How doth my lady? Is my father well? How fares my Juliet? That I ask again, For nothing can be ill if she be well.  Veからの便りだ、だおうたBal、Frからの手紙は持ってきたか、Iのオンナはどうだ、Iの父は元気か?JULはどんだけ美人だ、同じことだけど、もしCが元気なら何も悪いことはないからな Man. Then she is well, and nothing can be ill. Her body sleeps in Capel's monument, And her immortal part with angels lives. I saw her laid low in her kindred's vault And presently took post to tell it you.  じゃあCがいいなら、なにも悪いことはないというわけで、Cのボディはキャペル(カプレットの)記念碑のところに、Cの不死な魂は天使たちのところに。IはCが親族の廟堂の下深くに入れられるのを見ました、そこで其の知らせを持ってきたというわけです O, pardon me for bringing these ill news, Since you did leave it for my office, sir.  こんな悪いニュースをもってきて申し訳ない、けれどそうしろとUがIにしましたので Rom. Is it e'en so? Then I deny you, stars! Thou knowest my lodging. Get me ink and paper And hire posthorses. I will hence to-night. まさかそんな!星よ、あの前兆はなんだったんだ!、TはIの宿を知ってるな、インクとペーパーをもってこい、早馬を借りてこい、今夜発つ Man. I do beseech you, sir, have patience. Your looks are pale and wild and do import Some misadventure.  お願いですから忍耐してください、真っ青でワイルドでは何か悪いことを呼び寄せます Rom. Tush, thou art deceiv'd. Leave me and do the thing I bid thee do. Hast thou no letters to me from the friar?  クソ、Tは何もわかってない、Iをほっといてただ命令を実行しろ、フライアーからは何の連絡もないというわけか Man. No, my good lord.  ありません、ご主人 Rom. No matter. Get thee gone And hire those horses. I'll be with thee straight.  この際どうでもいい、Tは早く馬を借りに行け、Iもすぐ追いつく Exit [Balthasar]. Well, Juliet, I will lie with thee to-night. Let's see for means. O mischief,(いたずら) thou art swift To enter in the thoughts of desperate men!  そうかJUL、Iも今夜Tと共に眠りにつこう、手段を見つけないと、イタズラ、Tはなんて必死の人間の考えに忍び込んでくる I do remember an apothecary, And hereabouts 'a dwells, which late I noted In tattered(布切れ) weeds(衣服), with overwhelming brows, Culling(摘み取る) of simples.  思い出した、薬屋のことを、ここらあたりに住んでいるとキヲクしている、ボロ一枚の身なりで、眉はゲジゲジ、サンプルを収集してたっけ Meagre were his looks, Sharp misery had worn him to the bones; And in his needy shop a tortoise hung, An alligator stuff'd, and other skins Of ill-shaped fishes; and about his shelves A beggarly account of empty boxes, Green earthen pots, bladders, and musty(カビ臭い) seeds, Remnants of packthread(荷造りのヒモ), and old cakes of roses Were thinly scattered, to make up a show.  貧相な身なりで、厳しい経済でガリガリ君、がめつい店には亀が吊るされていて、アリゲーターが瓶詰め、ほかの動物の毛皮、腐り果てた魚、その棚には乞食みたいな空っぽの箱緑に変色したポット、金玉袋、カビカビした種、ヒモの切れっ端、古びたローズのケーキみたいなのがばらばらと散らばっていてこれは見ものだ。 Noting this penury,(貧窮) to myself I said, 'An if a man did need a poison now Whose sale is present death in Mantua, Here lives a caitiff (卑劣な)wretch would sell it him.'  こんな貧乏では、誰かが毒が欲しいのならこのMtではそれは死罪なのだけれど、この卑劣漢が売ってくれるだろう O, this same thought did but forerun my need, And this same needy man must sell it me. As I remember, this should be the house. Being holiday, the beggar's shop is shut. What, ho! apothecary! あぁなんでこんな記憶が必要な時にパッと浮かぶものかな、この貧困の極みのEならきっと売ってくれる、記憶通りならここがその家だ、祝日だし乞食の店は休みだ、おや!薬屋! Enter Apothecary. Apoth. Who calls so loud?  誰がそんな大声で呼ぶのか Rom. Come hither, man. I see that thou art poor. Hold, there is forty ducats.  こっちに来い、おっさん、Tが貧乏なのは見たらわかる、ほら、ここに40ドゥカットある。 (40ドゥカットとはいくらなのか?というのが古い文学ではいつも度量衡問題ってのがあります。ドゥカットというのは金貨でして、金貨、というのはこの時代のヨーロッパで今のユーロみたいにどこでも使えるんです、ナポレオン金貨がイギリスでも使えたみたいに。昔のヨーロッパってのは、ナショナリズムが勃興する以前にはインテリはみんなラテン語が使えたし、金貨はマテリアルとして流通するので、インテリブルジョア、には開かれたセカイだったのです、だからグランツール、徒弟旅行みたいな、ヨーロッパ中を旅して修行みたいなことが出来たのですね。 金貨で40枚ですから、これはかなりの額です。たぶんROMが全財産をぶちまけてるという感じがわかれば良いのではないでしょうか、毒薬を飲むつもりなら出し惜しみする必要は無いので) Let me have A dram of poison, such soon-speeding gear As will disperse itself through all the veins That the life-weary taker may fall dead, And that the trunk may be discharg'd of breath As violently as hasty powder fir'd Doth hurry from the fatal cannon's womb. だからちょっとばかしの毒薬をくれ、ものすごい効き目が速くて一瞬で血管を駆け巡り、はつらつとした人間でさえも即死するような、火薬が詰まったものからドカンとぶっ放されると致命的な死が大砲から飛び出るみたいに襲うやつを Apoth. Such mortal drugs I have; but Mantua's law Is death to any he that utters them.  そのような即効性の薬はありますけれど、MTの法ではそれを口に出すのも死罪です Rom. Art thou so bare and full of wretchedness And fearest to die? Famine is in thy cheeks, Need and oppression starveth in thine eyes, Contempt and beggary hangs upon thy back: The world is not thy friend, nor the world's law; The world affords no law to make thee rich; Then be not poor, but break it and take this.  おいおい、そんな裸同然でボロボロなのに死ぬのを恐れているのか、飢餓がその頬に忍び寄り窮乏と絶望がその目の中で飢えているじゃないか、軽蔑と乞食がいつも背後に立っている、このセカイはTのトモダチなんかじゃない、もちろんこのセカイの法律もだ、このセカイの法はTを金持ちになんかしないんだ、だから貧乏なんて辞めろ、ルールなんて全部無視してこれを受け取れ  (まるでテロリストの宣伝文句みたいですがw 恐ろしく説得力に満ちている、ROMはそぉいう組織の人間の才能がありますね。ROMってのはやっぱしかっこいいヤツです、真面目一辺倒のつまんねぇ人間じゃないし、パッションに満ちていてそれを得るためには手段を選ばない、闘いを好まないけれど決闘となれば相手を瞬殺、教養もあって、MERとの冗談合戦にも負けないノリの良さ、トモダチが殺されたらその復讐をし、恋人と一緒に死ぬことを厭わない、ルックスも抜群、Iでも惚れちゃいますね) Apoth. My poverty but not my will consents.  Iの意思ではありませんが、貧困が同意せざるを得ません Rom. I pay thy poverty and not thy will. ではIの意思ではなく貧困にカネをやる Apoth. Put this in any liquid thing you will And drink it off, and if you had the strength Of twenty men, it would dispatch you straight.  これを液体に溶かして飲んで下さい、20人ほどのパワーがあったとしたって、ぽっくり行ってしまいます Rom. There is thy gold- worse poison to men's souls, Doing more murder in this loathsome world, Than these poor compounds that thou mayst not sell. これがカネだ。この憎むべきセカイでは人間の魂には最悪の毒薬だ、Tが売ろうとしなかった毒薬なんて目じゃないくらいにな I sell thee poison; thou hast sold me none. Farewell. Buy food and get thyself in flesh. Come, cordial(ジュース)and not poison, go with me To Juliet's grave; for there must I use thee.  IはTに毒を売ったんだ、TはIには何も売らなかったさ、じゃあな。なんか食い物を買って栄養をつけなよ、行こう、甘露じゃ、これは毒じゃなくて、一緒に行こう、JULの墓へ、そこでTを使うことになるだろう Exeunt.  (かっこぃぃ・・・、ハードボイルドですね。 この時代、ルネサンスはキリスト教の影響が薄れたとはいえ、まだまだその影響はあるわけで、カネは人間の魂を汚す、だから貧困は悪いことじゃないってのはまさしくそれです、むしろキリスト教の心臓部に近い教え。現代はそれも廃れたので、貧困はむしろ罪悪みたいな扱いですね。金持ち=正義っていう考えに歯止めが効かない、カウンターカルチャーが存在しないのです、みんなただひとつのドグマ、金になることが正義、というのを信じてる。モノカルチャーです。 だから現代が貧困を描くやり方とルネサンスが貧困を描くやり方は違う、ルネサンスの貧乏人や乞食はどっかで、聖なるモノ、イノセンスを持っていて魅力的なキャラクターです、現代はユーゴーのレ・ミゼラブルみたいに、憐れむべき、同情の対象でしたし、もっと現代的には、ニート、ひっきーなど、セカイに対して復讐するヤツとして描かれる場合が多いですね) Scene II. Verona. Friar Laurence's cell. Enter Friar John to Friar Laurence. John. Holy Franciscan friar, brother, ho! 聖なるフランシスコ会のフライアー、ブラザー、ほー! Enter Friar Laurence. Laur. This same should be the voice of Friar John. Welcome from Mantua. What says Romeo? Or, if his mind be writ, give me his letter.  これはフライアーヨハンの声に違いない、MTからようこそ、ROMはなんて?もしそのココロが文字になっているなら手紙を見せてくれ John. Going to find a barefoot brother out, One of our order, to associate me Here in this city visiting the sick, And finding him, the searchers of the town, Suspecting that we both were in a house Where the infectious pestilence did reign, Seal'd up the doors, and would not let us forth, So that my speed to Mantua there was stay'd.  つまりこぉです、裸足の兄弟を探してて、同じ戒律に従う、2人一組になってもらうために、病人を見舞ってまして、死体監察官なので、そうしたらWは伝染性の病気が支配している家から出てきたというわけで、ドアを封印されて、そこに軟禁されてしまいました、MTへの使いもそこに足止めを食ってしまいました  (まずフランシスコ会の戒律では、遠出する時には必ずツーマンセルでお互いの行動を監視するという決まりがあるので1人では出歩けないのです。そしたらそいつが、おそらく黒死病の患者の死体を見舞ってたので、分離されてしまったというわけです。WS自身が、ペストの大流行により、グローブ座が閉まるってことで田舎へ帰るって経験があったのでこぉいう筋になったのでしょう、同じようにニュートンも大学がペストで閉まったから田舎に返り、そこで微分法を完成させたというエピソードがあります。WSのセカイを支配している、刹那主義、みんなが生き急いでる感じ、妙なテンションの高さ、楽しむのも悲しむのも全開な感じ、はペストで人がばったばった死ぬという経験がかなり背後にあるようです)  Laur. Who bare my letter, then, to Romeo?  じゃあ誰がROMへの手紙を持っているんだ? John. I could not send it- here it is again- Nor get a messenger to bring it thee, So fearful were they of infection.  送れなかったんです、まだここにある、Tに知らせるメッセンジャーも送れなかったのです、伝染するのが怖かったので (しゃべり具合からしてヨハンはローレンスよりも後輩で若いという感じがします) Laur. Unhappy fortune! By my brotherhood, The letter was not nice, but full of charge, Of dear import; and the neglecting it May do much danger. Friar John, go hence, Get me an iron crow and bring it straight Unto my cell.  なんて不運だ、兄弟、あの手紙はいいものじゃなかったが、とても大事なものだったんだ、重大な知らせがあって、それが無視されるとひどい危険がある、ヨハン、行こう、ツルハシをもってIの小屋ですぐに John. Brother, I'll go and bring it thee. Exit.  ではいって取ってきます Laur. Now, must I to the monument alone. Within this three hours will fair Juliet wake. She will beshrew(呪う) me much that Romeo Hath had no notice of these accidents; But I will write again to Mantua, And keep her at my cell till Romeo come- Poor living corse, clos'd in a dead man's tomb! Exit.  Iはすぐに記念碑のところに行かないと、三時間ほどえJULは目を覚ます、ROMに事件について何も知らせてないとしったらIを呪うだろう、けどまたMTへ手紙を書かないと、ROMが来るまでCをかくまって、あぁかわいそうに、死人の墓に閉じ込められて! Scene III. Verona. A churchyard; in it the monument of the Capulets.  カプレット家の廟堂がある教会墓地 Enter Paris and his Page with flowers and [a torch].  パリスが使いの者と花とトーチを持って登場 Par. Give me thy torch, boy. Hence, and stand aloof. Yet put it out, for I would not be seen. Under yond yew(イチイの木) tree lay thee all along, Holding thine ear close to the hollow ground.   トーチを寄越せボーイ、そこに立っていろ・・・いや消せ、見られたくない。向こうのイチイの木の下のところへいって耳を大地につけて塞いでいろ  (イチイの木、墓地に植えてあることが多いみたいです。ものすごい長生きする樹木で、フォーティンガル、ランゲルニューなど、2000年以上の樹齢を持つ固有名を持つ木も存在します) So shall no foot upon the churchyard tread (Being loose, unfirm, with digging up of graves) But thou shalt hear it.  墓地に誰も入ってないようにしろよ、何度も墓を掘られて地面がゆるんでふにゃってるからな、だから聞き漏らすなよ Whistle then to me, As signal that thou hear'st something approach. Give me those flowers. Do as I bid thee, go.  誰か来たら口笛を老け、そのシグナルで誰か来たとわかるように、じゃあ花を寄越して命令通りにしろ Page. [aside] I am almost afraid to stand alone Here in the churchyard; yet I will adventure. [Retires.]  ふぅ、こんな墓地1人で突っ立ってるのはかなり怖いんだけどな・・まぁ冒険するしかあるまいね Par. Sweet flower, with flowers thy bridal bed I strew(撒き散らす) (O woe! thy canopy is dust and stones) Which with sweet water nightly I will dew; Or, wanting that, with tears distill'd by moans.  カワイい花、その新婚のベッドには花をまき散らしておこう、しかしなんて悲劇、そのキャノピーは石とダストなんて、Iが優しい水でそれに露を落としておこう、それか悲しみあふれる涙でそれを濡らすこともできるよ The obsequies(葬式) that I for thee will keep Nightly shall be to strew, thy grave and weep.  Iはずっと葬式をして毎夜キミの墓を涙と花で飾ろうとおもうのだ Whistle Boy.                    ボーイの口笛 The boy gives warning something doth approach. What cursed foot wanders this way to-night To cross my obsequies and true love's rite? What, with a torch? Muffle(覆い隠せ) me, night, awhile. [Retires.] ボーイが警鐘を鳴らしてる、誰か来たんだ、どこのバカがこんな真夜中にこの愛の葬式の儀式を邪魔しようとするのか、なんだ?トーチを持っている、闇よIを隠してくれ、暫く) Enter Romeo, and Balthasar with a torch, a mattock, and a crow of iron.  ROM BATがトーチ、マトック、ツルハシを持って登場   Rom. Give me that mattock and the wrenching iron. Hold, take this letter. Early in the morning See thou deliver it to my lord and father. Give me the light. Upon thy life I charge thee, Whate'er thou hearest or seest, stand all aloof And do not interrupt me in my course.  そのマトックとレンチアイロンを貸せ、待て、この手紙を持っとけ、朝まだきそれをカミサマと父へ届けてくれ、明かりを。Tの命にかけて、何を聞いたり見たりしても近寄るな、Iのやることの邪魔をするなよ Why I descend into this bed of death Is partly to behold my lady's face, But chiefly to take thence from her dead finger A precious ring- a ring that I must use In dear employment.  こうやって死の床へと入るのは、レディーの顔を見る為だが、大きな目的としてその手からリングを外すためだ、そのリングには大きな役目があるから Therefore hence, be gone. But if thou, jealous, dost return to pry In what I farther shall intend to do, By heaven, I will tear thee joint by joint And strew this hungry churchyard with thy limbs.  だから行け、Tが嫉妬か何かでもどってきて邪魔をし、Iがしようとすることをを止めるなら天にかけてTを関節で全部バラバラにしてこの墓地に四肢切断してぶちまけてやる The time and my intents are savage-wild, More fierce and more inexorable(容赦ない) far Than empty tigers or the roaring sea.  この時とIの意思は残忍獰猛なもので、その恐ろしさはまったく呵責のないものだ、腹をすかしたタイガーや猛る海よりも尚 Bal. I will be gone, sir, and not trouble you.  行きます、邪魔はしません Rom. So shalt thou show me friendship. Take thou that. Live, and be prosperous; and farewell, good fellow.  そうかそうして友情を保ってくれるな、これを受け取れ、長生きして幸せにな、さようなら、いいやつだったぜ Bal. [aside] For all this same, I'll hide me hereabout. His looks I fear, and his intents I doubt. [Retires.]  あんなことまで言ったけれど、ここらへんに隠れていよう、まったく恐ろしいが、何をしようとしてるんだ Rom. Thou detestable maw, (胃袋)thou womb of death, Gorg'd with the dearest morsel(一口) of the earth, Thus I enforce thy rotten jaws to open, And in despite I'll cram thee with more food.  この憎むべき胃袋、死という子宮め、地上で一番優れた部分を飲み込みやがって、その腐った口をこじあけてその口にもっと食い物をぶち込んでやる Romeo opens the tomb.                      ROMは墓を開ける Par. This is that banish'd haughty Montague That murd'red my love's cousin- with which grief It is supposed the fair creature died- And here is come to do some villanous shame To the dead bodies. あれは追放されたMONの野郎だ、Iの愛するカズンを殺した、それの嘆きによってあの愛する人は死んでしまったんだ、またここで死者に対して恥ずべき行為をするために来たのだな I will apprehend(捕まえる) him. Stop thy unhallowed toil, vile Montague! Can vengeance be pursu'd further than death? Condemned villain, I do apprehend thee. Obey, and go with me; for thou must die.  捕まえてやる。  止まれ、とどまる所なき悪行をなすMONの悪党め、復讐心は死をしてもなおとどまるところを知らないのか、呪われし犯罪者よ、お縄頂戴しろ。Iに従ってIと共に来い、Tは間違いなく死罪だ Rom. I must indeed; and therefore came I hither. Good gentle youth, tempt not a desp'rate man. Fly hence and leave me. Think upon these gone; Let them affright thee. I beseech thee, youth, But not another sin upon my head By urging me to fury. そうだ死ぬためにIはここに来た、行け若き人、必死の人間に手を出すな、ここから立ち去ってIを1人にしておけ、ここには死者たちがいるぞ、それの仲間入りがしたいのか、お願いだから行けったら、Iに更に罪を犯させる気なのか、Iのかんしゃく玉を爆発させて O, be gone! By heaven, I love thee better than myself, For I come hither arm'd against myself. Stay not, be gone. Live, and hereafter say A madman's mercy bid thee run away.  行けったら!  天に誓って、Iは自分よりもTを愛しているよ、Iがここに来たのは自分に決着をつけるためなんだ、ここにいるな、行け、そして生きろ、そして狂人の慈悲によって逃げられたと言うがいい Par. I do defy thy, conjuration(呪文) And apprehend thee for a felon(重罪人) here. そんな戯言は聞きたくない、Tを重罪人としてここから連行する Rom. Wilt thou provoke me? Then have at thee, boy!  Iを怒らせたな、ならば来い小僧 They fight. Page. O Lord, they fight! I will go call the watch.  あぁ決闘が始まった行って見なきゃ [Exit. Paris falls.] Par. O, I am slain! If thou be merciful, Open the tomb, lay me with Juliet. あぁIはやられた、Tが慈悲があるならIをJULと一緒の墓にいれてくれ[Dies.] Rom. In faith, I will. Let me peruse this face. Mercutio's kinsman, noble County Paris! What said my man when my betossed soul Did not attend him as we rode?  誓ってそうするよ、顔をよく見せてくれ、MERの親戚のCOPAじゃないか、なんかぼんやりしていた時にIの使いが馬に乗りながら何か言っていたぞ I think He told me Paris should have married Juliet. Said he not so? or did I dream it so? Or am I mad, hearing him talk of Juliet To think it was so?  確かパリスがJULと結婚することになってたとか、そうじゃなかったか?Iが白昼夢を見てたのか、それともIがイカれてしまって奴がJULの話しをしてると思い込んでたのか O, give me thy hand, One writ with me in sour misfortune's book! I'll bury thee in a triumphant grave. A grave? O, no, a lantern, slaught'red youth, For here lies Juliet, and her beauty makes This vault a feasting presence full of light. あぁ手を貸してくれ、Iと同じ悲劇の脚本に描かれた者、Tを栄光の墓に入れてやるから。墓?あっランタン、若くして殺された者、ここにJULが眠っている、Cの美しさがこの天蓋をまるで光であふれているようにしているぞ Death, lie thou there, by a dead man interr'd.  さぁ死者よ、ここで眠れ、死者が死者を埋葬する (聖書からの引用ですね、死者をして死者を弔わせよ。イエスのセリフ) [Lays him in the tomb.] How oft when men are at the point of death Have they been merry! which their keepers call A lightning before death. O, how may I Call this a lightning? O my love! my wife! 死の直前には人は喜びを得るという、守り人がいうにそれは死の直前の稲妻、あぁこの稲妻をなんと呼んだらいいのか、愛する人、Iのワイフ!  (たぶん、ランタン!と呼んだときからJULの墓をライティングで照らすという演出なのでしょう、それでぱぁっと舞台が明るいという感じ) Death, that hath suck'd the honey of thy breath, Hath had no power yet upon thy beauty. Thou art not conquer'd. Beauty's ensign yet Is crimson in thy lips and in thy cheeks, And death's pale flag is not advanced there.  死神、Tの甘い吐息を奪った者には、Tの美しさを奪うことは出来なかった、Tはまだ制服はされてない、美がTにまだ宿って、唇は赤く、頬は明るい、死神の青白い旗はまだここへは前進してきてないようだ Tybalt, liest thou there in thy bloody sheet? O, what more favour can I do to thee Than with that hand that cut thy youth in twain To sunder his that was thine enemy?  TYBTもそこで血に沈んで眠っているのか、何をしてやれる?Tを引き裂いたその手でその敵を引き裂いてやろうか Forgive me, cousin.' Ah, dear Juliet, Why art thou yet so fair? Shall I believe That unsubstantial Death is amorous,(好色な) And that the lean abhorred monster keeps Thee here in dark to be his paramour?(情婦) 許せよカズン、あぁJUL、どうしてまだこんなに美しいのだ、死神も色好みをしてあのガリガリの化け物でもTをここに暗闇の中美しいままにして情婦にでもするつもりか For fear of that I still will stay with thee And never from this palace of dim night Depart again. Here, here will I remain With worms that are thy chambermaids. それが怖いからIはここにずっといることにしよう、この薄暗闇の宮殿で二度と離れることはない、ここでウジ虫たちと一緒にキミの同居人となろう O, here Will I set up my everlasting rest And shake the yoke of inauspicious(不吉な) stars From this world-wearied flesh. ここに、永遠の安らぎの場を得た、セカイにつかれた肉体から不吉な星の戒めを解きはなとう  (名文) Eyes, look your last! Arms, take your last embrace! and, lips, O you The doors of breath, seal with a righteous kiss A dateless bargain to engrossing(熱中させる) death!  さぁ目よこれで見納めだ、腕よ、最後の抱擁だ、リップ、この息吹のドア、最後にキスで封印をしよう、熱狂的な死との永久の取引をしよう   Come, bitter conduct; come, unsavoury(芳しくない) guide! Thou desperate pilot, now at once run on The dashing rocks thy seasick weary bark! Here's to my love! [Drinks.] O true apothecary! Thy drugs are quick. Thus with a kiss I die.  さぁ苦き導き手、嬉しくないガイドだけれど、捨て鉢のパイロット、いまこそ走りだし、荒波の海の座礁へむけて漕ぎ出せ。愛する人にこれを捧げる(毒を飲む)、あぁ薬屋、これは本当だ、一瞬で効くぜ・・最後にキスをしてIは死ぬ・・・ Falls. Enter Friar [Laurence], with lantern, crow, and spade. Frがランタン、ツルハシ、しゃべるをもって登場 Friar. Saint Francis be my speed! how oft to-night Have my old feet stumbled at graves! Who's there?  セイントフランシス、Iを守って下さい、なんで今日はなんどもこの老いた脚は墓石によろめくことか、そこにいるのは誰だ? Bal. Here's one, a friend, and one that knows you well.  ここにいるのは味方ですUをよく知る Friar. Bliss be upon you! Tell me, good my friend, What torch is yond that vainly lends his light To grubs and eyeless skulls? As I discern, It burneth in the Capels' monument.  祝福あれ、教えてくれ、良き友よ、向こうで鈍い光を放って目のない骸を照らしているのはなんだ、あれはカプレット廟のところじゃないのか Bal. It doth so, holy sir; and there's my master, One that you love.  そうです聖なる人、そしてそこにいるのはIの主人です Friar. Who is it? 誰だ? Bal. Romeo. ROM Friar. How long hath he been there?  どれだけ長くそこにいる? Bal. Full half an hour.  30分ほど Friar. Go with me to the vault.  Iとともに墓閉口 Bal. I dare not, sir. My master knows not but I am gone hence, And fearfully did menace me with death If I did stay to look on his intents.  行けません、マスターはIがここにいるということを知りません、恐ろしい脅迫をして殺すといわれています、Eのやっていることを覗こうとすると Friar. Stay then; I'll go alone. Fear comes upon me. O, much I fear some ill unthrifty(発育不全の) thing.  じゃあ1人でいこう、恐怖がIを襲う、なにかとんでもないことが起きている気がする Bal. As I did sleep under this yew tree here, I dreamt my master and another fought, And that my master slew him.  Iのイチイの木のところで眠っていますとなにかマスターと誰かが闘って、マスターが相手を殺したような気がします Friar. Romeo! Alack, alack, what blood is this which stains The stony entrance of this sepulchre?(お墓) What mean these masterless and gory swords To lie discolour'd by this place of peace?  ROM、なんてことを、どんな血がこのお墓の石を汚すんだ、どうしてその持ち主の無い血塗られた剣がこの平和の場所を汚してしまうんだ [Enters the tomb.] Romeo! O, pale! Who else? What, Paris too? And steep'd in blood? Ah, what an unkind hour Is guilty of this lamentable chance! The lady stirs.  ROM、あぁ真っ青だ、誰だ?パリスもか、血にまみれている・・あぁなんてひどい時にこの嘆くべき罪・・娘は起きるのだろう Juliet rises.                       JULは目覚める Jul. O comfortable friar! where is my lord? I do remember well where I should be, And there I am. Where is my Romeo?   あらフライアー、どうも、Iの主人はどこ、どこにいるべきかもしっかり覚えてるし、自分が誰かもしっかりわかる、ROMはどこ? Friar. I hear some noise. Lady, come from that nest Of death, contagion(空気感染する), and unnatural sleep. A greater power than we can contradict Hath thwarted our intents. Come, come away.  何か物音がする、レディー、死のすみかより、汚染された不自然な眠りの場所より出よう。Iたちがどうすることもできない力によって、Iたちの目論見はおじゃんになった、さぁ来たまえ Thy husband in thy bosom there lies dead; And Paris too. Come, I'll dispose of thee Among a sisterhood of holy nuns.  Tの主人はTの胸の中で死んでいる、パリスもだ。来なさい、修道院でTを預けることにする Stay not to question, for the watch is coming. Come, go, good Juliet. I dare no longer stay.  ここにとどまって質問なんてするな、夜警が来る、来なさいいい子だから、ここにはとどまれない Jul. Go, get thee hence, for I will not away.  行ってください、Iはここを離れるなんて出来ない Exit [Friar]. What's here? A cup, clos'd in my true love's hand? Poison, I see, hath been his timeless end. O churl!(粗野な人) drunk all, and left no friendly drop To help me after? I will kiss thy lips.  何が起こったの・・カップ?Iの本当に愛する人の手にある、毒薬だ・・わかった、それがその突然の死をもたらしたんだね。なんて人なんだろ、全部飲んじゃったの、すこしくらい残してくれたっていいのにIが後を追うために・・こうしてキスをするね Haply some poison yet doth hang on them To make me die with a restorative. [Kisses him.] Thy lips are warm!  そこに残っている毒がIが一緒に死ぬための毒となれ(もう一度キスをする)  まだリップは温かいままだ! Chief Watch. [within] Lead, boy. Which way?  夜警の長官 (中で)ボーイ案内しろ、どっちだ Yea, noise? Then I'll be brief. O happy dagger!  物音?じゃあ決着をつけなきゃ、あぁダガーがあった! [Snatches Romeo's dagger.]                   ROMのダガーをつかむ This is thy sheath; there rest, (rust となっている版もあり)and let me die.  ここがTの鞘だ、ここで眠って(ここで朽ち果てて)、Iを死なせてね She stabs herself and falls [on Romeo's body].           Cは自分をさしてROMの上に倒れる (本来ならここで演劇は幕ですね。でもたぶん物分かりの悪い連中がいるだろうってことで以下、蛇足的な種明かし、があります。WSは舞台にかけるために脚本を書いていて、ただ脚本を描くために脚本を描いてるわけじゃないのです。だから一般のオーディエンスも納得するように種明かし、というかエピローグをちゃんと書きます。WSはそういうちゃんとした社会人的なとこがあるアーティストです、破滅型じゃない。  これも蛇足ですが、JULは死ぬのは今のセカイではちょっと受け入れられないのではないですか?最愛の人が死んでも、苦境に陥っても生きていくのが正しいんだ、潔い死なんて自分勝手すぎるっていうふうに。それは日本が戦争で負けた国なので負けたのにおめおめ生きてる自分を自己肯定ってのもあるだろうけど、日本にかぎらず欧米の調子でもこういう潔い死に様を賞賛する感じではありません、社会が高齢化してるから、老醜をさらすことを自己肯定するのが多数派になってるってこともあるかもしれませんね。60sのベビーブームで若者の数が多かった時にはI wanna die before get old this is my generation!ってわけだったのに。  けどJULはある意味幸せというか、大好きな人が、自分が死んだら本当に自分と一緒に死んでくれるんだ、ということを知ることが出来たわけです、普通はそんなこと出来ない。巧妙なトリックによって、それを確認してからJULは死ぬわけです、口先では死ぬまでキミと一緒云々いうけれど、本当に行動でそれを確認出来た、それはとっても嬉しいことです。劇中で何度も何度も、恋の誓いなんて嘘ばっかしだ、という伏線を張っています、これは純愛演劇ではなくてメタ純愛演劇なんですよね、そんな穢れ無き愛、プラトニックラヴなんて嘘ばっかしなのだけれど、そうなんだけれど、それでも本当の愛を探さずにはいられないっていう。  WSもそう書いている気がします、起き上がったJULのコトバの調子ってのは絶望に沈んでるっていうよりも、そうやってこのセカイでたった一人でも本当に信じあうことが出来たってことへの安心というか、満足みたいなものが感じられる気がします。むしろそれを予期していた、期待していたって感じで。  (普通の凡人にはそんな幸せは一生訪れませんから。恋愛物、というジャンルは誰でもわかる一般性があるものととられられがちですけど、恋愛ものは、美男美女にしか通用しない本当は限られたニッチのストーリーです。だって実際街とかに出てみればわかりますけど、とんでもなくレベルが低いですもの、キッタナイ顔した人ばかり。こんなんじゃ恋愛ものなんてありえない。恋愛ものってのはほんとーーに一部の人間たちにしか起こりえない物語で、普通はこんなストーリーはむしろ人気が低そうなものです  ただのIの個人的見解ですね。JULが、ここでそれでも生きてく、悲しみを抱えて、っていうエンディングにしたら、どうでしょうか? 作家っていうものは感情移入しすぎて、登場人物殺せない病にかかってしまうものです、アバン先生が復活したり、エースは実は生きていたみたいなね。WSは容赦なく、ズバっと幕を切る、あっけないほどに次々死んでいく。それを情に流されない鮮やかさというべきか、ココロ無い冷血漢と思うのか、これは趣味ですね。 悲劇なのにテンポが速いんです、お涙頂戴じゃない、WSの作品が古い作品なのに、現代でも楽しめるのはそのテンポの速さだと思います、場面の切り替えがとても速い、墓地、朝、森、墓地、真夜中、果樹園、森、邸宅、街、って切り替えがすごい速い) Enter [Paris's] Boy and Watch.  パリスのボーイと夜警が入ってくる Boy. This is the place. There, where the torch doth burn.  ここです、あそこでトーチが燃えている Chief Watch. 'the ground is bloody. Search about the churchyard. Go, some of you; whoe'er you find attach.  地面は血まみれだ、墓地を探しにいけ、おまえら、誰でもみつけたら捕らえておけ [Exeunt some of the Watch.] Pitiful sight! here lies the County slain; And Juliet bleeding, warm, and newly dead, Who here hath lain this two days buried. Go, tell the Prince; run to the Capulets; Raise up the Montagues; some others search. なんて光景だ、Coはここで死んでいる、JULは血を流していて温かい、まだ死んだばかりだ、2日も前に埋葬されたっていうのに、行ってプリンスを呼んでこい、CAPの元へ走れ、MONの人々を起こせ、そして死体監察官も呼んで来い [Exeunt others of the Watch.] We see the ground whereon these woes do lie, But the true ground of all these piteous woes We cannot without circumstance descry. この悲劇の場面を見渡すことはできるが、本当の悲劇のある場面をすべてみることは状況説明が無い限りできない Enter [some of the Watch,] with Romeo's Man [Balthasar].  夜警の人間はROMのオトコ、BALと共に登場 2. Watch. Here's Romeo's man. We found him in the churchyard.  これはROMの使いのものです、墓地にて発見しました Chief Watch. Hold him in safety till the Prince come hither.  安全にEをかくまっておけ、プリンスが来るまで Enter Friar [Laurence] and another Watchman.  違う夜警とFrが登場 3. Watch. Here is a friar that trembles, sighs, and weeps. We took this mattock and this spade from him As he was coming from this churchyard side.  このFRはため息をして震えて泣いています、このマトックとシャベルを回収しました、墓地のそばにて発見しました Chief Watch. A great suspicion! Stay the friar too.  これは重要な容疑者だ、ここに待たせておけ Enter the Prince [and Attendants].   プリンスと取り巻きが登場 Prince. What misadventure is so early up, That calls our person from our morning rest?  どんな事件がこんな朝っぱらからあったんだ、朝のまどろみをたたき起こして Enter Capulet and his Wife [with others].   Cap. What should it be, that they so shriek abroad?  何があったっていうんです、外で喚き散らして Wife. The people in the street cry 'Romeo,' Some 'Juliet,' and some 'Paris'; and all run, With open outcry, toward our monument.  あるものはROMと叫び、他はJUL、他はパリスと叫んで走り回り、叫んでこの廟堂へと連れてきたのです Prince. What fear is this which startles in our ears? どんな恐怖がWの耳を脅かしているのだ Chief Watch. Sovereign, here lies the County Paris slain; And Romeo dead; and Juliet, dead before, Warm and new kill'd.  支配者様、ここにPAは殺されて、ROMは死に、JULは死んでいたはずなのにまだ暖かく新たに死んでいるのです Prince. Search, seek, and know how this foul murder comes. 操作して見つけだせ、このような痛ましい殺人がどうやって起こったのか Chief Watch. Here is a friar, and slaughter'd Romeo's man, With instruments upon them fit to open These dead men's tombs.  ここにFRがいます、殺されたROMの部下、そしてこの墓を開けるためにおあつらえの道具をもっています Cap. O heavens! O wife, look how our daughter bleeds! This dagger hath mista'en, for, lo, his house Is empty on the back of Montague, And it missheathed in my daughter's bosom!  なんてこったワイフ、Iの娘がどのように血を流しているか見ろ、ダガーは間違いだろう、 モンタギューのヤツの背中には何もない、それがIの娘の胸に間違って突き刺さってるじゃないか (まさかROMのダガーは背中にさしてあるタイプだったとは!勝手に腰差だと思ってました、かっこいいなROMが剣を背負ってるのは) Wife. O me! this sight of death is as a bell That warns my old age to a sepulchre. あぁ!なんて光景だ、死のカネがIの老齢を墓へと向かわせる  (27才くらいのはずですが・・?) Enter Montague [and others]. Prince. Come, Montague; for thou art early up To see thy son and heir more early down.  こいMON、Tは早起きしてその息子と跡取りが倒れたことを見るだろう Mon. Alas, my liege, my wife is dead to-night! Grief of my son's exile hath stopp'd her breath. What further woe conspires against mine age?  なんと、Iの家系は途絶えてしまった、Iのワイフは今夜死んだ、息子の追放の悲しみがその息を止めたのだ、これ以上の悲劇がIの老齢を脅かすのか (このように、これでもかというくらいバタバタ人が倒れていきます・・) Prince. Look, and thou shalt see.  見ろ、そしてちゃんと事実を見るんだ Mon. O thou untaught! what manners is in this, To press before thy father to a grave?  なんてことをしたんだ、これはどういう礼儀なんだ、父よりも先に墓にいくなんて Prince. Seal up the mouth of outrage for a while, Till we can clear these ambiguities And know their spring, their head, their true descent;(没落、墜落) And then will I be general of your woes And lead you even to death.  その感情的な口を暫く閉ざせ、不明瞭な点を明らかにしよう、そしてその生まれと、その頭と、その決着点を見出そう、そうしたらIがUの絶望の指揮官となって、死ぬまでIがリードしよう Meantime forbear, And let mischance be slave to patience. Bring forth the parties of suspicion.  それまで耐えて、悲しみを忍耐の奴隷としてくれ、さぁ容疑者を連れてこい Friar. I am the greatest, able to do least, Yet most suspected, as the time and place Doth make against me, of this direful murder; And here I stand, both to impeach(告発する) and purge Myself condemned and myself excus'd.  Iがその一番の容疑者です、何も出来ませんながら最も疑われています、時と場所がIに状況不利となっています、この悲惨な殺人において、ここにおいて自ら自分を告発弾劾して、罪を負い、釈明もしたいと存じます  (いきなり法廷的な調子になりました、物語の最後に法廷的に大団円をつけるというのは、罪と罰で使われてますね) Prince. Then say it once what thou dost know in this.  ではこの件について知ってることを洗いざらい話せ Friar. I will be brief, for my short date of breath Is not so long as is a tedious tale.  短くしますIのつたない息が、大河物語を語ることは出来ませんので Romeo, there dead, was husband to that Juliet; And she, there dead, that Romeo's faithful wife. I married them; and their stol'n marriage day Was Tybalt's doomsday, whose untimely death Banish'd the new-made bridegroom from this city;  ROM、ここで死んでいるのはJULの夫なのです、Cもここで息絶えていますのはROMの忠実な妻です、Iが2人を結婚させました、その奪われた結婚の日こそ、TYBの宿命の日、その若き死により。新しい新郎は街から追放されることになりました For whom, and not for Tybalt, Juliet pin'd.(希望を抱く) You, to remove that siege of grief from her, Betroth'd(婚約させる) and would have married her perforce(否応なしに) To County Paris.  TYBの為ではなくROMのためにJULは嘆いていたのです、UはCの悲しみを取り除くためにPAとの婚約を否応なしに決めてしまった Then comes she to me And with wild looks bid me devise some mean To rid her from this second marriage, Or in my cell there would she kill herself.  そこでCはIのもとへ来て、ひどい形相でどうにか二重結婚を阻止するための方法を見つけてくれと懇願してきたのでうs、そうでなければこの小屋で自殺すると言って Then gave I her (so tutored by my art) A sleeping potion; which so took effect As I intended, for it wrought on her The form of death. Meantime I writ to Romeo That he should hither come as this dire(恐ろしい) night To help to take her from her borrowed grave, Being the time the potion's force should cease.  そこでIはCにIの知恵によって作られた、眠り薬を与えたのです、Iが望んだような効果をそれは発揮して、Cを仮死状態にしました。一方でROMに手紙を書いてこの恐ろしい夜に来るようにと、Cを仮の墓より助け出すために、薬の効果が切れる時にそこにいるようにと But he which bore my letter, Friar John, Was stay'd by accident, and yesternight Return'd my letter back. Then all alone At the prefixed hour of her waking Came I to take her from her kindred's vault;  けれどIの手紙を持ったヨハンはアクシデントで足止めになり昨日の夜手紙は戻ってきてしまったのです、そこでたった1人でIはそのCが目覚める約束の時間にCの親族の廟堂へと来たのです Meaning to keep her closely at my cell Till I conveniently could send to Romeo. But when I came, some minute ere the time Of her awaking, here untimely lay The noble Paris and true Romeo dead.  IがROMとちゃんと連絡が取れるまで小屋にかくまっておこうとしたのです、しかしIが来てみると、Cの起きる数分前にパリスとROMが死んでここに横たわっていたのです She wakes; and I entreated her come forth And bear this work of heaven with patience; But then a noise did scare me from the tomb, And she, too desperate, would not go with me, But, as it seems, did violence on herself.  Cは目覚めました、IはCにこの天の成した悲劇を耐えて一緒に来るように促したのですが、物音がしてIは墓から出ていってしまいました、Cは・・おそらく、決死の覚悟で、Iとともには来ないで・・おそらく自分の身体を害したのでしょう  (JULは次々と味方を失っていくということに注意です、まず父親に捨てるぞと脅されると、母親はIは知らないよ、と冷たくあしらわれる、乳母もROMよりもパリスをとれと諭す、パリスは味方であったけど、墓を涙と花で飾るために妙な儀式をするだけで、ROMのようにまっすぐ自分と一緒に死んでくれるというわけじゃない。ローレンスも、自分が現行犯で捕まりそうになったらビビって1人逃げ出していってしまう、ROMだけを信じたJULは間違ってないってことになります) All this I know, and to the marriage Her nurse is privy; and if aught in this Miscarried by my fault, let my old life Be sacrific'd, some hour before his time, Unto the rigour of severest law.  これがIの知っているすべてです、Iの結婚にはCのナースが秘密で絡んでいます、このような悲劇はIの落ち度で起こりました、厳しい法には、Iの老いた命が犠牲になろうと思います、これより数時間後に。 Prince. We still have known thee for a holy man. Where's Romeo's man? What can he say in this?  それでもTは聖なるオトコだとWは知っている、ROMの部下はどこだ、何かいうことはあるか? Bal. I brought my master news of Juliet's death; And then in post he came from Mantua To this same place, to this same monument. IはマスターにJULの死についてのニュースを教えました、駅馬によってMAからEはここにきて、この廟堂へと来ました This letter he early bid me give his father, And threat'ned me with death, going in the vault, If I departed not and left him there.  この手紙は父へと渡すように頼まれたものです、墓に行くときに行かなければ殺すぞと脅されてEをここに残しました Prince. Give me the letter. I will look on it. Where is the County's page that rais'd the watch? Sirrah, what made your master in this place?  手紙をくれ、Iが見てみる、Coの使用人で夜警を起こした者はどこだ、ちっ、Uのマスターはこんなとこで何をしてたんだ Boy. He came with flowers to strew his lady's grave; And bid me stand aloof, and so I did. Anon comes one with light to ope the tomb; And by-and-by my master drew on him; And then I ran away to call the watch.  Eは花を妻の墓にたむけるためにきたのです、Iに離れてるように命令したのでIはそうしました、まもなく誰かが明かりをもって墓をあけようとしにきたのです、すぐにマスターは剣を抜いて斬りかかりましたので、Iは走って夜警を呼びにいったのです Prince. This letter doth make good the friar's words, Their course of love, the tidings of her death; And here he writes that he did buy a poison Of a poor pothecary, and therewithal Came to this vault to die, and lie with Juliet.  この手紙はFrのコトバを裏書しているな、ラブの道筋、死の知らせ、貧しい薬屋から毒を買ったことなど、そしてこの墓ヘ来てJULと共に眠ろうとしたこと Where be these enemies? Capulet, Montage, See what a scourge is laid upon your hate, That heaven finds means to kill your joys with love! And I, for winking at you, discords too, Have lost a brace of kinsmen. All are punish'd.  おい敵は一体どこにいるんだ、CAP MON、Uらの憎悪によってこのような厳しい仕打ちになったのだ、天はUの喜びを愛によって葬ったんのだ、そしてIが願うことは、不和もこれ限りで終わりだということだ Cap. O brother Montague, give me thy hand. This is my daughter's jointure,(寡婦の財産) for no more Can I demand.  あぁ兄弟MON、手を握ろうじゃないか、これがIの娘が残してくれた遺産だ、これ以上は望むべくもない Mon. But I can give thee more; For I will raise her Statue in pure gold, That whiles Verona by that name is known, There shall no figure at such rate be set As that of true and faithful Juliet.  IにはTに与えることがまだある、Iは純金でCの銅像を立てる、ヴェローナという名前が残り続けるかぎり、忠実なJULの真実の姿が色あせることはないでしょう Cap. As rich shall Romeo's by his lady's lie- Poor sacrifices of our enmity!(敵意) その像の隣にはROMのものも劣らぬ豪華さで、ワレワレのいがみ合いの犠牲として Prince. A glooming peace this morning with it brings. The sun for sorrow will not show his head. Go hence, to have more talk of these sad things; Some shall be pardon'd, and some punished; For never was a story of more woe Than this of Juliet and her Romeo.  新しい平和がこの朝と共に生まれた、悲しむための太陽はまだ顔を見せてもいない、行けそしてこの悲しい出来事について話すこともあるだろう、いくつかのことは許され、いくつかのことは罰スべし、このROMとJULの話しよりも悲しい話など聞いたこともないから・・・ Exeunt omnes. (全員退場) THE END