2014年5月22日木曜日

1999 ブライアン・グリーン  エレガントユニヴァース

 還元主義とカオス主義

・SS によってすべての基本の構成要素がわかりさえすれば、それ以後の構造がすべてわかるはずだ、というのを還元主義と言う。
 つまり、0と1さえわかればそれ以後の数はすべて理解できるという発想。
SSによって、ヒトの記憶や感情を100%再現可能だ、とする考え方。
 還元主義者=reducitionist
*海里はreduterに近い、ヒトがredを拒否したがるのは、精神がもっと複雑であってほしいという感傷がそうさせているだけだから。

 それと違う立場は カオス理論派、アリストテレス派で、などで、系の複雑さは、その構成要素の足し算+αであって、世界は数字のような単純な足し算ではないとする考え方。系が複雑さを増すと、要素以外のカオス要素が発生する・・・

*おそらく意識、に関してはそうだ・・・X、K同意。キヲク、情報がイシキ、へアッサンブラージュされるときに、足し算ではない処理が行われる。

・ブラックホールの近くでは時空の歪みにより時間の進みが遅い、そこにしばらくとどまると何年もワープすることができる

・ブラックホールを予測するシュヴァルツシルト解を解いたシュヴァルツシルトは戦争で病に倒れて、解を見つけた数カ月後に死んだ

・ブラックホールへ落下するものは光速に加速しその加速されたXRAYが外に飛び出すのでブラックホールの輪郭は光って見える

「quantum physics を理解している人間などこの世にいない」
                 ――FEYNMAN

量子とは、単位ということ、単位が無いと。
Σ(xn) で無限小でもnが無限になるので答えが無限になる
Σ(xk) とKを定数にすることで無限を避けられる

・速く動いているものほど時間が遅れて見える

・物質は時空の中を光速で進んでいる、加速運動はその時空を進む運動力を他の次元へと交換していると考えられる、よって加速度運動をすると時空を進む速度は遅くなるのである、空間を光速で進めば、時空の速度は0になり、時間は止まる。よって光は時空を動かない、永遠に年をとらずに0のままである。


・広島原爆はウラン1KGほどの威力。

・E=mc2 により、物体は加速してエネルギーが大きくなると重くなる

・QUANTUMによる最小の単位とかんがえられるのは
 プランク定数であり
1.05 X 10(-27) gcm2/s
(hに線をひいたエイチバーで書かれる)


・光は粒子であり波動でもある。
 FEYNMANの経路積分では、光子の動きはその取りうるすべての動きの総和である。0秒ですべての場所に存在してから、最短経路を選択して、その和が光子の動きとなる。


・何も無い、真空の中では常に、プランク時間内でミライとカコの貸し借りがあるようにエネルギーが無から生まれては、打ち消し合っている、何も無い、というものは存在しない。

・ヒッグス粒子は、スタンダードモデルの数値のパラメータの1つにすぎず、なぜそうなのかという理論的枠組を提供しない。
 スタンダードモデルは、実験による数値測定だけで作られていて、なぜ?素粒子はこういうものなのか?というのを一切説明出来ない。

・SSはオイラーのベータ関数によって記述される

・Super symmetry
 最後に発見されたSym、非可換幾何におけるSymである。Mに非常に重要。
SSymを取り入れた String theory が Super string theory である

・Super Partner 
SSによって導かれる、1/2スピンの対が存在するという予想、しかし高エネルギー体なので測定は難しい

・STRONG 、WEAK、EMGは距離によって伝わり方が違うだけで、プランクスケールでは同じチカラ 統一力となる。

・クライン・カルーザ空間
 空間は巻き込まれた形でプランクスケール以下に高次元が存在するという考え方。高次元宇宙の原理

・カラビ・ヤウ 空間
 高次元を表現することが出来る空間言語。

・科学の探索法として常に摂動法 (perturbation)が用いられてきた、それは
≒10
≒10.27
≒10.2827
 というふうに少しづつ精度を上げていく方法
 これはどこまでいっても数値代入による近似でしかない。
近似ではSSのような微小スケールではすぐに狂ってしまう。

 それに変わる方法として双対法(duality)が使われるようになった。
これは物理的に同値な違う系に変形させてもとの計算不可能な系の答えを出すもの。系を変形させることは、空間が破れて、コニフィールド転移することでKY空間が変形出来るので物理的意味を持つ。

・量子論では点粒子、空間を持たない粒子が想定されているので極小では無限になってしまう、SSはそれをプランクスケールまでで止める、ビッグバンですから無の点からではなくて、プランクスケールの塊、から始まったと考える。

 つまり宇宙はBBから始まったのではなく、それ以前がある、ということになる。空間と時間はBBと共に生まれたというBB仮説はとれない。
 M0理論はプレBBのセカイを探るもの。また宇宙がいくつも存在しうるということにもなる、その宇宙の種の塊が1つである必要がないので。

 BBモデル、あるいはスタンダード宇宙モデルは、初期の速度が遅く測定結果と異なっていた、それが修正されて、宇宙は最初のほんのわずかの時間に急激に膨張し、一気に速度が下がる、インフレーションモデルに修正された、M宇宙論モデルはそれにさらに修正を加えるもの。
 *インフレーションモデルでは宇宙は光より速く膨張する、宇宙の中では光より速く動くことは出来ないが、宇宙の外では、宇宙自体は光より速く進むことが出来る。


・ブラックホールは1つの巨大な素粒子のように振る舞う・・

・相転移
 温度の変化で急激に系の対称性が壊れる(エントロピーが増える)ことを相転移という、たとえば温度0でいきなり水が氷に変わる。相転移は突然起こるのでカオスエフェクトである。
 統一力がS-WーEMGに別れるのも相転移の1つ。宇宙という系ものその熱と空間で相転移を起こす。


・人間原理
 人間が生存できる奇跡の星地球、のようにそれはただ単にそれに会わせるように人間が進化しただけで、視点を変えれば当然であるということ。