2014年5月1日木曜日

アラジン 1993  CAPCOM/DISNEY

 ディズニーって結構ゲームに手を出してますよね、これより後の作品ですけどキングダムハーツとか、あれはすげぇよく出来てた。よく出来てたというよりもディズニーってところは、出来が悪かったらもっと時間をかけて良くする、ってことが出来るんですよね、これは社風とかリーダーシップとか以前に予算があるからですね、よく経営術で良くなるみたいなこというけれど、どんなリーダーだって無からは何も作れません、予算があってそれをマネージメントするやり方は教えられるのかもだけど、予算を増やすのはほぼ運ですね。

 じゃあなんでディズニーはそこまででっかくなれたのかっつーのはやっぱこれも運かなーって気がするのですよね、ディズニー秘話というか、ディズニー黒歴史というか。ディズニーはウォルト・ディズニーが作ったといいますがウォルトは駄目だし専門で絵は書かない人です、しかしウォルトの元には普通では集まり得ないキラ星の才能がゴロゴロと集まってきたBIG7といわれる伝説的アニメーター達。どうしてそんなタレントを集められたのか?というに抜群のタイミングで抜群の仕事が来たのですよね、まずアニメーションってのがちょうど誕生する時にウォルトが会社を作ったし、世界恐慌で職場を失った美大とかそういうところの才能を馬鹿げた低賃金で大量に雇用することが出来た、それで何を作ったのかというと政府のプロパガンタ作品です。それで政府をバックにカネを稼いで自分たちの作りたい作品を作り上げたってわけです。ウォルトってのはスターリンみたいな現実主義者で決して夢見がちなな詩人ではないです、天才的プロデューサーなんですよね。

 そんなディズニー黒歴史はどうでもいいとして、ともかく圧倒的エンタメ界の中での予算力でディズニーはちゃんとしたものを作りますよねー。ちゃんとしてんなーー、って気がいっつもする、任天堂もかなりの程度ディズニーからの影響を受けてますよね。ちゃんとしたものを作ってまず信頼されるようになるのが大事なんだなー、というのをディズニーは教えてくれます。SONYは良い物も作るけど外れも多すぎ。ENIXはドイツ軍みたいに、逆に時間かけてこだわりすぎ、タイガー戦車は良く出来てるけど大量生産にちっとも向いてないんです。あんなに発売延期を繰り返してたらそりゃぽしゃっちゃいますよね。

 このゲームはアクションゲームっていうより映画っぽいゲームです。一本映画を見てるくらいで終わるゲーム。ガキにとっては短っ!もぉ終わり?って感じですけど、一本の映画として考えるとスゲー良く出来てる。げーむとしてはなんか魔法の絨毯でランデブーするだけのステージなんてまったくいらないけど、映画としては非常に必要なわけです、そいでものすげーグラフィックのこだわり。どうでもいいルーレットみたいなのにどんだけメモリを濫費するのかw ともかくゲームとしてのはごたえってよりもゲーム全体としてのふわっとした感じ。空気感がしっかりしてますね。

 つまるとこオトナ向けですね。