2014年5月12日月曜日

家族ゲーム 1983 森田芳光  松田優作

  名前はよく聞くけどみたことない映画ってけっこうあって、ヴィスコンティとか、そーだな。これもそのうちに入ります、松田優作ファンは一応全部のぞいてると思いますけど、そうでもなかったら誰も気づかないような作品ですよね、松田優作っていうものが、どんどん巨大化してってそれを掘ると芋づる式にいろんなものが出てくるってものの一つ。じゃなかったら鈴木清順とかも若い人はさっぱしわかんないと思います。


 内容は、何か起こりそうで起こらないという寸止めがずっと続くというシュールな作品です、Iは絶対兄弟のどっちかが自殺するか死ぬんだな、と思ってたけどそれもまったく起こらず、最後はみんなが昼寝するという、すげー結末です。


 でも一時期こういう文芸的っつーか、なんか象徴的っぽいものが許された時代があったんですよね、なぜなのかはちっっっともわからないけど。今は、これはいくらいくらのリターンが予測出来る、これこれの客層が見に来るから、何人で・・・って企画出さないといけません、こんな映画は絶対に通りっこないわけです。


 しかしこれは結局のトコ、松田優作ありきの、スーパースター映画ですね、勝新ありきの座頭市みたいなものです、問題はストーリーや映画がどうこうじゃなくて、松田優作がどう演じるか、勝新が今回はどうでるか、なんです。
 それでも名俳優のスーパースター映画は見れますね、アイドル映画は見れたものじゃないけど。優作・・・・こんな映画を全部乗っ取ってしまうような壊し屋はほんと今はいないなーーー。求められてもいないんだろうけど。