2014年6月26日木曜日

武田弘光 同人とプロの絵面 おすすめ同人作家

少し前に池田康成ってヒトの画集がいいよって書いたのですけど、実際かなり売れてるみたいですね、大手の本屋にも置いてありました。Iがそれを発見したのは、結構ワンフロア丸々アートブックがあるようなお店、(といっても9割マンガなんですけど)、の隅っこの棚でしたから。


 というわけで今回はあまり知名度が無いけれど、絵面的に新しいと思う同人作家を紹介します、商業雜誌はだいたいにおいてフルカラー印刷できませんので、白黒ばっかしで、デジタルの画風、ってのを開拓するのはいっつも同人が先であったりします、けど同人とプロってのもスゲー曖昧でして、アニメスタジオを抜けて同人サークルになるみたいなのも多いですね、描き筋でわかります。士郎正宗みたいにプロから同人系になるヒトもいますし


 

石恵 偽MIDI泥の会っていう謎のDAW用語をもじった名前でしたよね昔、MIDIでぃーの会って読むのか泥の会なのか知らぬ。つやつやした塗りかた、こぉいうつやつやというかヌルテカみたいな塗り方の発明家だと思います、ルノワールもびっくりw腐った魚には見えませんが、肌というよりは油まみれのラテックスみたいな感じ。


武田弘光  真珠貝っていうサークル名でした気がします、一見普通のアニメ塗りなんですけど、このヒトの絵面ってスゲーアイデアがある気がするのです、アニメ塗りの常識を打ち破るアクションって感じ、あっ!そういう明暗!そういう影線!っていう発見があります、最近Iは一番ハマってる作画方式、ってかTVアニメもやってますよね、そっちは原画やってないので見てません、安彦良和もびっくりw たぶん線画はアナログ、でそれを拡大して塗ってるみたいな質感

 

 Cottage  同人以外の活動は不明、けどなんだろーーー・・・、新しいという気がする、等身の描き方が新しいのですかね、なんと言えばいいのか・・・、デフォルメなのにディフォルメーションされてないって感じ、塗りはミニマルで二段カゲなんですが・・・たぶん・・・、線が少ないのが新しい感じがするのかな?クロスハッチとか線で質感をつけない感じなんですね、デジタル作画ネイティブ世代って気がする、勝手にそう思ってるだけ


PINK DRAGON   丁寧な塗りのヒトって感じ、目の描き方に特徴があると思います、黒目が少なくてハイライトをスクリーンじゃなくて、リニアバーンみたいな調子で入ってる、全体に彩度が高くてカラフルですOKAMA氏に似てる、OKAMA塗りをもっとオトナっぽくした感じ。ハイライトの入れ方がなんか好き。


アマゾネス  たぶん元プロ系の描き筋、そしてパソコンのスペックが高いなって気がするw そんなの描いてる側にしかわかんないことだけど、4Gメモリくらいだとこういうサイズの描き方だとフリーズする、16Gは積んでるなぁー。影とのコントラストがおっきい描き方、ペルソナのデザイナーのヒトもそういう感じ、あとデスノートのヒト、なんでしょう。流行りなんですかね。カラヴァッジョリスペクトなのか。



十六夜清心   なんて読むのか知らん、けど劇画系っていったらいいのか、スタイルが確立されてる感じです、見たら一発でわかる、たぶんでもいいおっさんなのでしょうね。ごぶごぶかなんかで浜ちゃんがなんか子供の美少女みたいなのじゃなくて劇画のエロ漫画が読みたいと言ってました、そういう感じにばつっとハマる感じですね、アナログ塗りでは無いと思うのですけど、昔のエアスプレー時代のデジタル塗りって感じです。
 


 あとは西村キヌ、タカミチ、など、がデジタル世代の作画って感じがしまする。デジタルコミックっていうのかイラストじゃなくて何枚も書かないといけない場合のデジタル作画のスタイルって確立してるようで白黒マンガのようには確立されてないという気がします、書き込みすぎてもテンポが悪くなるし、完全なアニメ塗りだと面白くない。研究あるのみです。


 バンクシーみたいなグラフ、ベンジャミンみたいな厚塗り、メビウス、スクイテンみたいなデシネのカラーも参考になる気がします、ようは速くて、表現力があって、綺麗な描き方の探求です・・・