オペラと名がつくように、まぁオペラっていうよりはオペレッタ、ミュージカルに近いですかね。演劇の途中途中で歌がぶっこまれてる。
内容は盗人と乞食と娼婦と王女と警官、19世紀のロンドン、っていうベタ中のベタ、です。最終的には盗人は死刑・・・にはならずに終わるわけですけど。ともかく狙ってなんだと思いますが、ベタ中のベタ、くだらない上にくだらないハナシです。そのくだらなさ、ってのを狙ってる作品ですので、三文オペラの名の通り、だからくだらない作品です。
ほんとにくだらない作品なんじゃないか・・・という疑惑がふとよぎりますが、まぁそれがオペラというものです、オペラの脚本なんて、目も当てられないほどひどいほどよい、ひどければひどいほど、浅はかであれば、浅はかであるほど、大衆は食いつくもんです。もとはといえばくだらないってのは、大衆的とほぼ同義なんですから当たり前ですわね。糞くだらないものってのは、糞くだらない大衆の大好物であるわけです。
よってまぁ三文の価値も無いオペラ作品ですこれは。・・とまぁ何周も回ってるギャグといえばそうなんですわね・・・
ひとつ前のシュヴァンクマイエルが芸術はすべて死んだと言いましたが、芸術ってのは貴族のものですので、貴族がいなくなったら芸術がなくなるのは当たり前ですね。