2015年10月3日土曜日

1979 Police No time this time 和訳 解説



No time for the complexities of conversation
 会話みたいな複雑なことをする時間はない
No time smiles, no time for knowing
 スマイルを作る余裕も、知り合う余裕も
No time for the intricacies of explanation
 ごちゃごちゃになった説明とか
No time for sharing, even less for showing
互いに何かを分け与えたり、ましてや見せびらかしたりする時間はもっとない

If I could
I'd slow the whole world down
 もし出来ることなら世界の動きをスローダウンさせて
I'd bring it to it's knees
 ひざまずかせてやりたいんだけど
I'd stop it spinning round
 ぐるぐる回るのをやめさせたい
But as it is
I'm climbing up an endless wall
 だけど現実はこんなわけ、終わり無い壁に這いつくばって昇ってく
 
No time at all
No time this time
No time at all
No time this time
 時間がねぇ、今回は時間が無さ過ぎるよ・・・

No time for a quick kiss at the railway station
 電車での帰り際のキスもなし
No time for a suitcase, sandwich and a morning paper
 スーツケースもサンドイッチも、朝の新聞も無し
Only time for time tables, calls and transportation
あるのはタイムテーブルに区切られた時間と、呼び出し電話、そして移動ばっかし
No time to think no time to dare
 考える時間も、ハメ外す時間もない

If I could
I'd slow the whole world down
I'd bring it to it's knees
I'd stop it spinning round
But as it is
I'm climbing up an endless wall
 *REPEAT

No time at all
No time this time
No time at all
No time this time

If I could
I'd slow the whole world down
I'd bring it to it's knees
I'd stop it spinning round
But as it is
I'm climbing up an endless wall

No time at all
No time this time
No time at all
No time this time
No time at all
No time this time
No time at all
No time this time
No time at all

No time at all...



 ともかく時間が無いのだ、ってことは伝わる歌ですねw テンポも超早いし。この曲が収録されている、レガッタドブラン はホワイトレゲェ、というフランス語。なんでフランス語なんか使うんだこのインテリめ、と思いますが(日本人のインテリがかっこつけて英語を使うようにイギリス人はかっこつけてフランス語を使うものなり、フランス語=カッコイイ言語っていうのは19Cからヨーロッパではあまねく常識)
 POLICEはインテリです。みんな賢い。作曲もこなせるし、感覚だけっていう一般的なロッカーとは全然違います。


インテリのCLASHって感じがIにはするんですけどいかが?パンクとレゲエ、っていうスタイル、もそうですし、何よりPOLICEはルックスが優れたバンドですわね、スティングもサマーズもコープランドも全員見れる顔です、ジャケ写で、全員まぁまぁかっこいいな、っていう写真が使われるバンドって超珍しくないですか?3ピースでベースがボーカルっていうのも珍しいですね。



 そういうわけでPOLICEは♀ウケするバンド、♀がこのバンドが好き、っていって超ポイントが上がるのは、POLICE、 BLUR ,RADIOHEAD 、このイギリスのスーパーバンド、フロントマンがイケ様であるというとこがあるのですね。それでいて音楽性も図抜けて素晴らしい。ルックスも音楽もすごいなんて向かうところ敵なしですやん。音楽のクオリティを追求するのだ、っていうブスがぐぅの音も出ない。
 
 ただポリスベスト、みたいなベスト盤を買ってるとちょっとポイント下がりますね。


 そんなことはどうでもいいとしてこの曲を取り上げたのは、というかPOLICEを聞く音楽好きにとってPOLICEはコープランドのドラムを聞きたいのですよね。コープランドのドラムはIはもしかしたら一番好きかも。ボンズやキースみたいなおれがスーパースターだ、っていうドラマーに人気が集まるのはわかるけども、コープランドは曲を活かしつつ、それでいて凄腕を披露するという、オレオレドラマーじゃない、バンドドラマーとして最高ですね。

 特にこの曲、リズムがものすごい早いのにものすげぇテンポ感だ!っていうのもありますけれど、バスドラのこの刻み方ってのは一体何なのでしょう?これどうやってやってんですかね?これ1発撮りで全部叩けるの?それともバスドラとかだけオーバーダブなんですかね、ライブの映像を探したのですけどちょっと見つからず。
 しかしこの1979年っていう時代にはそんな打ち込みみたいなことは出来ないだろうし、音が干渉してるっていうのか、混ざって聞こえてますからたぶん普通に録音してんだろうけど、ツーバスでもないのにどうやってこのバスドラの刻みをやってんのかわかりません、結構いいヘッドフォンで聞かないとわかりませんけどこの曲のバスドラはほんと素晴らしいです。1人の人間が全部叩いてるとはどうしても思えない。パンもシンバルでかなりふってるし・・
 コープランドはタイミングがかなり前、いわゆる走ってるドラマーと言われてますが、この曲もかなりそうで、ドラムだけが前で叩く感じなのですよね、それがまたどんどん急がされてるというこの曲の狙いなのかもしれません。それが今のような打ち込みの曲とは違って、曲にグルーブ感を与えておるわけですね。ある意味、ズレ、てるんです。

 しかし一体なんについての曲なのだ?っていうに普通に聞くと、ともかく時間がないからヤラせろ、と言ってるようにしか聞こえませんw


 英語的なハナシをすると日本語に DARE、に当たるコトバって無いですよね、かなり重要なコトバなのに、HOW U DARE? 


 あえて…する   、というのが辞書の定義ですけど、あえてする、ってのはまったくオカド違いっていうか全然DAREとは違う気がしますね、それはTRY、とかCHALLENGE、です。あえて・・する、っていうコトバの意味してるところが曖昧ですしね、あえて・・する、ってのは困難に立ち向かうっていうふうにも聞こえるし、馬鹿げたことをするってふうにも両方とれる。 それも意味が真逆ですわ。


DAREは・・・、やってやんよ!って感じですね。 

 how dare you!
も、ナマいきいいやがって!っていう意味じゃなくて、そうくるかいこのべらんめぇちきしょう、っていう感じ。まずナマイキ言いやがって、っていう日本語が誰も使わない文字コトバですしね。