2013年4月19日金曜日
op9 making 55 / police synchronicity 1 和訳
このへんはクライカットなので、描くのもモチベーションがあがらないで大変であります・・・でももうすぐ終わりだ。
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さてハードディスクの音楽整理も70年代に入ってグラムロックをぶっ飛ばしてPOLICEに入りました。BOWIEは昔に書いた気がするし。
POLICEっていうとNEWWAVEという、後になって意味不明になる悪いネーミング(現代絵画、みたいなね)のムーブメントの先駆者ですね。つっても最初はただのPOPよりのパンクバンドでしかなかったと思うんですけど、だんだん良くなっていって最期のSYNCでハイスコアを叩いて解散という、終わらし方が見事だったと思います。そうやってだんだん良くなって最高傑作で終わるってのはバンドとしてはいいですよね。ダラダラ続けられても困る。今回取り上げるのはsynchronicity 1 です、1があるということは2もあるの?というと珍しく本当に2もあります、けど個人的に2は別に音楽的に見るべきトコは無い気がする・・・POLICEは曲によって出来が全然違う前衛にありがちなパターンです。
With one breath, with one flow
You will know
Synchronicity
吐息ひとつで、流れ1つでわかるはず、シンクロニシティーってものが
A sleep trance, a dream dance,
A shared romance,
Synchronicity
眠りながらのトランス状態、夢のダンス、ロマンス融合
A connecting principle,
Linked to the invisible
Almost imperceptible
集合論理が透明に結びついて判断不可能になる
Something inexpressible.
Science insusceptible
Logic so inflexible
表現不可能で科学的に疑問のない論理は非情・・・
Causally connectable
Nothing is invincible
コネクト可能だけど 何一つ不変じゃない
If we share this nightmare
Then we can dream
Spiritus mundi
もしこの悪夢を精神融合できるなら
usはセカイ精神の夢を見るだろう
If you act, as you think,
The missing link,
Synchronicity
もしUが動いて、そして考えるなら、切れたリンクからシンクロニシティーを見つける
A connecting principle,
Linked to the invisible
Almost imperceptible
Something inexpressible.
Science insusceptible
Logic so inflexible
Causally connectable
Nothing is invincible
*繰り返し
We know you, they know me
Extrasensory
Synchronicity
WeはUを知ってるしUはμを知ってる
A star fall, a phone call,
It joins all,
Synchronicity
隕石は滑り落ち、電話のベルが鳴る、すべてはシンクロニシティーだ
A connecting principle,
Linked to the invisible
Almost imperceptible
Something inexpressible.
Science insusceptible
Logic so inflexible
Causally connectable
Nothing is invincible
It's so deep, it's so wide
Your inside
Synchronicity
深淵は広くUの中に広がってる
Effect without a cause
Sub-atomic laws, scientific pause
Synchronicity... 原因もなく効果を発揮し・・核時代のあとの法律は 科学を凍結させる・・・
シンクロニシティー・・・・・・
さて、すぐに気づくのはどっぷりとニューサイエンス、とか言われた、カルト科学というか似非科学に浸かってしまってる、という感じですか。POLICEもワーキングクラスじゃなくて、インテリですけど、ちょっとヲカルトチックなインテリですね。もちろんまじで心酔してるわけじゃなくて、おしゃれに取り入れてるだけなんでしょうが。ジャケットデザインも良いです。シンプルでかっこいい。
もちろんユング、ポパー、ケストラー、ドゥボール、ポスト・モダン、クライン、とごろごろと名前が浮かんで来ます。
こういう、ニューサイエンス。SFの新しい展開は今でも好きなヒトがいましてね、攻殻機動隊、押井守、イノセント、AKIRA・・・ってね。Iはあ~~~~~んまり~~~~~わかんないかな。マテリアリストすぎるのか科学的合理主義なのか。それってちょっと方向を間違うとゴリゴリのテロリストかカルト教団になっちまいますからね。
それってなんなんだろう?ってちょっと考えると、それはヨーロッパの大陸のインテリが、科学技術力、経済力でアメリカ、ソ連にまったく追いつけなくなってしまったから、何か物質に依存しないようなやり方で復権しようと、机の上だけで何かひねり出したものだって気がしますね。アンチリアリズムっていうか・・・実体が無い理論ですね、コトバの砂上の楼閣・・・
シンクロニシティーという言葉自体の意味は、まったく関係の無い場所で、おんなじことを同じタイミングで発見したりする事、みたいな奇妙なシンクロのこと・・・循環論法になってますが、こういうシンクロだとか、精神融合だとか、セカイ精神だとか、ってことばはアジアの言語には存在しないしそういう考え方も無いんでしょうね。吉本隆明が共同幻想とか言ってるのも、EVAの人類補完計画、みたいな事も、そういう世界観、アイデア、考え方、概念ってものが、さっぱりアジアには無いから・・・もとをたどればそれはプラトンのイデア論だし、キリスト教だって、プラトンからの影響が甚大ですからね。
シンプルにしてしまうと、このセカイ、を規定しているような、別次元のセカイがある。っていう考えかたですね、天国とか地獄っていうわけじゃなくて・・・BIOSセカイっていうのか・・・デカルト的二元論はそれを整理したものですけど・・・ん~~~~。
別に合ってもなくてもいい、説明するヒトの視点に依存するだけじゃんって気がします・・・・
そんな衒学的なことは実はどうでも良くて(!!) 一番言いたいのはこの曲のシーケンサーラインがメチャクチャかっこいいってことです、風の谷のナウシカの映画の音も、100%久石譲はこっからアイデアを取ってる、もとはといえばこれはミニマル音楽の手法ですね・・・テリー・ライリーみたいな。音のブロックを繰り返すっていう。なんでそれが耳に新鮮に響くのでしょうか・・・・久石さんのなんというか、軽い?音色のセンスはNEWWAVEっぽいって気がするんですよね、この後に続くtalking headsとかも。ライトな音色・・・・
Iも難航してる曲作りにミニマルを取り入れようかしら・・・、POP MUSICの構造を破壊したいんですよね・・・拍節構造を持たないミニマル音楽みたいなものが出来れば・・・・