2013年10月5日土曜日

random review 2013 R100 松本人志

 R100を見てきました。内容には触れませんので安心して読んでください。

Iはすごい好きでしたね~、めちゃくちゃ面白かった。ここ10年でもTOP5入りは確実です。

 Iは親子物は嫌いなのでさや侍はあんましハマらなかったですけど、今回は笑ったなぁ・・・


 実写映画なんてほぼもう見ないのですけど、まだまだ実写もやれることあるよねっていう感じがしましたね。お笑いってのは、明らかに悲劇よりも下に見られてきて、それは2400年前からそうなんですけど、その、下に見られてるっていうことは、実は表現の余地がまだ無限に残っているってことでもあるのですよね。シェイクスピアもドストエフスキーも第一級の天才は、喜劇を忘れはしなかった。世間は悲劇ばかり賞賛するけれど、実は喜劇のほうが、才能が必要なんですよね。HOW TOが全くないから。方法論が無いから。
 笑える映画ってのは、まじでほんとにまだまだ未開発の分野です。パイソンの映画くらいだものね。これからも頑張ってほしいものです。



 やっぱり思うのは松本人志ってのは、理論派の天才なんですよね、ぜ~~~んぶ、かっちり、理論で下支えされてる、ギャップはなるべく多くして、ここがこうフリになるからこうなる、だからもっとギャップを多くとる、タイミングはちょうど忘れたくらい。あえて、期待通りにする、そして意外なところで外す。ピタゴラスイッチ的な見事な構造で笑いを作る。天才っていうと、なんか感覚、感性型の天才(ランボーとか)を思い浮かべるけれど、ほんと~に、理論で下支えがある。だから無茶苦茶が出来るのですよね・・・



 よく松本さんはテレビでいつ死んでもいい、とか家にかえってもやることなくて机のカドをじっと見てたりする、っていうことの、本当の意味がわかってきましたね。だんだんIもそうなって来ました。だって、自分が一番おもしろかったら、他にやることないんだもの、自分自身で生み出していくしか。人生を楽しくするには自分で作ってそれを見るしかない。(Iはお笑いは見れるけど、最近劇映画はまじで見れなくなった。ストーリーがあるものが殆ど見れない)

 机のカドを見てるのは何もしてないのじゃなくて、考えてるんですな、それが一番楽しいものなんだもん。自分の中を見るのが。

 でもそれってしんどい生き方ですよね、一番自分が面白い、お笑いで最高の人間だってことは、実はすごいしんどい。もちろん他の分野で自分を超える人はいるけれど。ダウンタウンで笑えない、人生ってのはほんとにキツイ人生ですね・・・