2013年10月23日水曜日

MAKING 117 / シャーロック・ホームズ 緋色の研究 オーディオブック





 頭痛は回復したんですけど鼻水と目がしばしばする、これはあれですね。



 花粉

 ですね。仕事出来なくはないけど能率オー幅ダウン!

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A Study in Scarlet




  Sherlock Holmes




Sir Arthur Conan Doyle


http://www.booksshouldbefree.com/book/a-study-in-scarlet-by-sir-arthur-conan-doyle

 オーディオブック。


 ちょとしたきっかけでホームズを聞きました。Iはこぉいうエンタメ小説のたぐいは一切読まないヒトだったのですけど、純文学的な古典はだいたい読んで小説はもう読むまいと思ってたのですが、やっぱ食わず嫌いはよくないもので、聞いてみるとやっぱりしっかりしてますね。ほんとはスカーレットからじゃなくて赤髪組合から聞いたのですけど。

 そういうわけではちょっと犯人の動機のメロドラマがいもっぽい感じを除くと、やっぱしよく出来てる。ほんとは、ワトソン君、とは言わないでドクターワトソンというのですね。しかもワトソン君は三枚目ではなくて、かなり・・なんだろう?シリアスなキャラクターですよね。道化役はアフガン戦争に軍医として行かないものね。
 この世紀末もの、はスチームパンクみたいなことで、何時の時代になってもその雰囲気の愛好者が多いものです、実際楽しい時代だったのでしょう。1870、80年台のロンドンを馬車でホームズが駆けていくってのは、まぁ今の世界には無い、感じです。それを擬古典的に書いてるんじゃなくて、本当にその時代にかかれたこの、近代と現代の中間の感じを、このジャンル、で超えるのは無理でしょうね。
 そして現代ってのはこういう探偵物は成立しねぇですからね。やれ携帯で電話だの、遺伝子検査だの、薬品検査だのでは、推理、ってものが必要無いから。この時代特有の、ものなんでしょう。

 
 そいでホームズってのはこういう、アンチヒーローのヒーローだったんですね。あのアニメのホームズはサイアクですね。ホームズはオンナに恋したりするようなタイプじゃなく、正義感でもなんでもない、ただの殺人事件マニア(それがスカーレット 緋色 血 のことです。この和訳タイトルは珍しくいいですね、緋色の研究)のような、危ないヒトです、そこがかっこいいのだものね、あのアニメみたいのはひどい、ホームズの良さがさっぱし出てない。ルパンはコミカルでもいいのかもしんないけどホームズは逆ですね。駿さん大失策してますよ。
 ホームズは第二巻ではいきなりコカインを吸いながら、存在は退屈だ、みたいな後ろ向きなことばっかいうシャブ中状態でいきなり現れますw でもそこがホームズのいいとこなんでしょう、不健康で。絶対子供向けアニメには出ちゃいけないヒトだけどw
 たぶんテレビドラマとかでもそういうホームズはカットされてるのでしょう。けどコカインをやらないホームズはヤですね、ヒロポンやらない芥川も太宰もヤです。



 英語はワトソン君の経歴みたいなとこはちょっと背景知識が無いとなんのこっちゃわからないですけど、事件と推理はけっこう単純な英語で聞き取れるんじゃないですかね。シェイクスピアとかよりは全然簡単です。オーディオブックってやっぱリスニングでは最高レベルですね、テレビとかニュースとかよりも、やっぱ書き言葉はむっかしい。けどともかく目が疲れないのがいいです、オーディオブックは。