2013年10月20日日曜日

核融合エネルギーの本  日刊工業新聞社 

これもリサーチのための本ですけど、この本ってでもこの手の本にしてはかなりみっしり詰め込んでやがるなと思ったら書いてる人がその日本の核融合推進者本人でして、だから各所に自己正当化と日本礼賛に満ち満ちている、なんか保守的なサラリーマン気質にあふれているのですね。
 つまり当事者バイアスってやつです、JASRACの野郎は著作権は大事だっていうに決まってる、医師会は医師会が必要だっていうに決まってる、それって意見になってない。
 しかれども、別にIはNFの安全は本当はどうなんだ?カネの無駄遣いじゃないのか?みたいなコトを言いたい人ではないので、別にそこはどうでもいいことです。しかし前半の80%でこんなに進歩した、と語っておいて、後半にちょちょいと、実働には21世紀の実現もむつかしいかもしれない・・・と本音を漏らすのはかなり卑怯ではある。こんなに成果が出た、というけれど、費用対効果は示さない、それにいくら使ったのかを出さないで、結果だけだすのは卑怯ですね。
 核融合じゃなくて、他の技術に投資してれば、もっといい結果が出たのでは?単純に人口抑制策をしたほうがいいのでは?
 人口抑制は実は簡単で富を独占してる国が世界に分配すると、ある程度豊かになるとセックスが減ってガキが減るというデータもあるし。そもそも人口さえ減らせば、新しいエネルギーはいらないしね。
 あるいはNFの研究費を世界のコンドームの無料化にでもすればもっと簡単だったのかもしんない。

 ほんとのトコ、核融合が安全なはずがないですね。だって核融合発電自体が安全であったとしても、それを利用してより強力な兵器や軍隊が作られるのだから。権力の抑圧がさらに完全になるだけでしょうね。NFをちゃんと運用するには社会のレベルがひくすぎる。


 まぁそんな社会批判はいいとして、純粋に核融合の読み物としてはまぁまぁちゃんとしてるなと思いました。けど、やっぱ分かる人にはわかるけどわかんない奴にはわかんないでしょうね、もともと知ってる人は、そうだねっておもうけど知らない人には入ってこない、本としてはそれは失格なのですけど。
 でも所詮、核融合、が簡単にわかるはずがないですよ。そんな簡単だったらもうとうにできとるわい、難しいから完成してないわけで。
 
 核発電をなくそう、じゃあ変わりにはどうするの?が何も無いただのヒステリーで無責任なバカとポイント稼ぎの糞政治家のポピュリズムが支配してる世界において、核融合はこれから予算を得るのがむずかしくなりそうです、たぶん21世紀にも22世紀にも完成しないのかもしれないですね。特に、人民向けとしては、戦争用としてはすぐに完成するのでしょうけど。
 NFはNDよりも安全なんだ!ってのを力説してもはじまんないですよ、そんなの人民が理解出来るわけがない。原発の仕組みをちゃんと理解してるのなんて10万に1人くらいじゃないですか、それとNFが違うんだ、ってのを説明するのはどうやっても無理ですよ。核力以前の化学、で大半つまづいてるのに。

 人民というのはバカなのだから、人民に本当のコトを言ってはいけない。彼らには現実ではなくて幻想を与えるのが優れた政治家なのだ。これはヒトラーのやり方ですけど。ヒトラーは政治家としては超一流の天才だと思いますね。ある意味エンターテイナーです。



 ともかくほんとに改善すべきはNFの限界ではなくて、民主主義の限界というか、サピエンス、の限界ですね。それは革命とか、社会改革とか教育の問題じゃなくて、サピエンスの知能分布として、やっぱり相対論はサピエンスの大半が理解するキャパを超えてしまってるもの。








///////////////

 そいでやはりレッドソックスがワールドシリーズでWSは真っ赤対決になりましたな~。明日は将棋の王座最終戦がありますよ。羽生先生の腕のみせどころですね~。Iはまだ風邪でノックアウト中なのでゆっくり将棋を見て寝る・・w