2013年11月3日日曜日
ブラッカムの爆撃機 Blackham's Wimpy 1982 ロバート・ウェストール /日露安保
1982年の出版ですからかなり新しい。Iは基本的に新しい本はほ~~~ぼ読んでないのでかなり珍しいですね。本って小説のことです。
もちろん、宮崎駿のマンガつきの岩波版を読んだわけですが、でもきっかけは別にあったと思う。
たまたまロアルド・ダールとロバート・ウェストールを勘違いしていてR・・なんだったけな・・ロバート・・・ウェストール?だっけな?
と洋書を探してたら、間違ってウェストールの方をつかんでしばらく読んでから、あぁ、ちゃうわ!ウェストールじゃなくてロアルド・ダールだ。Rしか
あってないや。と思って、どうせ途中まで読んだからあとは日本語でさっと読もうと思って本を切り替えたのです。
そしたら駿先生がめはしっこく見つけて、マンガなどをつけて岩波とタイアップしてたというわけですね、岩波もなんか最近カネになりそうなところに
飛びつくようになりましたね。終いには帯に有名人にコメント書かせるつもりか?
内容はというと、これはかなり楽しいです。戦争ものなんて読み飽きた・・・というヒトばかりだと思いませんがw、それにしてもマニアックっていうか
かなりもぉヒコーキ大好きのおっさんに向けて書かれていて、児童文学?ってのがほぼ意味不明です。児童文学?っていうジャンル分けってまったく不必要だと
思いますけどね。エロ本と普通の本でいいじゃん、ガキ向け、の本というけれど、それはガキをなめているというのもあるけれど、オトナを過大評価し過ぎ。
オトナのほとんどは児童文学すらも理解できないですよ。オトナ、のレベルはもっとずっと低い。オトナになると賢くなるというのは大間違いで
オトナになると賢くなるヒトも少しいる、ほとんどの大多数はよりバカになる、最終的にはみんなバカになるのですが。エロ本の知的レベルを考えればそれは
明らかでしょう。
ざっくり言うと幽霊ものなんですけど、そぉいうざっくりカテゴリしても実質とは何の関係もないので控えめに。
なんでこぉアングロサクソンにはユーモアがあって、ゲルマンとアジア人は悲壮に物事を捉えるんだろうか。って思いますね。やつらは飛行機にのってそのまま
地平線の向こうに行った。なんてことは書かないですね、枢軸国は。すべてヒトラーやら天皇の為に神になったのだ。彼らの英霊やすらかに・・みたいにおもた~~い
ことになってしまう。神風パイロットたちの霊を悼む・・・とかいって。近距離リモコンミサイルコントローラー達はどこへいった?みたいなシャレを言わないですね。
Iはやっぱしユーモアのあるイングランド人たちが戦争に勝ってよかったと思ってしまいますね。
ゲルマンは(アーリア人は)カントやベートーヴェンの国ですから・・こいつらもまぁ、おもっくるしい世界観を持っていることで。もちろんその真剣さが刺さる時もあるのですが、どっちかというとIはユーモアが好きです。泣くよりも笑うほうが好きですね、どうも泣きたい奴ってのがいるんですよAXISには。
あいつらの隊は死亡リストに名前が載っちまった、とかね、まぁこういう表現って無いなぁ・・・、仲間の伍長は膝をかかえて遠くを見ていた。人間の尊厳が!人間の
自由が、のしかかっていた。さきほどガソリンで燃やした中国人が・・・・
おもた・・・・重たいわ。
中国人でキャンプファイヤーをしていたあとで軍曹は悪酔いして
ゲロっていた。という書き方は出来ないのですね。それは負け国だからではなくて、ずっと昔からそうです。そういうじめじめしたのが好きなんですよね。
それは自己洗脳だと思いますけどね、ほんとはヒトの命になんてちっとも価値はないし、いくら殺したって罪なんてないし、バチもあたらないし、人生なんてものは
たいした意味なんて無いってのが本当でしょう。それを拒否して自己暗示をかけて、やれ神だ国だ故郷だ家族だ、仲間だ。というと偉いように聞こえるけど、現実を
直視しないだけなんでしょう。たとえなんの希望が無くてもまっすぐ前を見るほうがいいと思う、たまにシャレをいってそれを笑うことだってできるし。
ヒトは何も持たずに生まれる、墓へ持っていくものなどあるはずもない。
ウェストールはもちろん、実際の飛行機乗りではなくて、やっぱりただの戦争あこがれだけの、戦後の作家ですから。どこまでいっても、本当の飛行機乗り、サンテックス
みたいな感じには出来ないですね。どこまで調べてもやっぱり想像だけでしかない。それは戦後作家の全員がそうです。だからやっぱし世間的にもサンテックスみたいに
扱われることは無いでしょう。戦後作家はやっぱし、平和な時代、つまんない時代の作家ってことで、歴史にはほとんど残らないでしょう。ウェストールの知名度が
それを物語っているでしょう。
そうはいってもやっぱし才能のある作家です、経歴は教師と作家という、まぁ死ぬほど退屈な人生ですけど、平和の時代に生きただけあって、作品数も多い。
けれどやっぱし、本当に戦争の時代に生まれていたら、この才能があれば、もっともっといいものが産めたんだろうな・・・
戦後作家が10年かけて推敲したとしても、その場にいた人間の殴り書きにも及ばないってことがあります、経験が、圧倒的な経験の差がある・・・
追記
本の残りの部分、チェスマッギル、Iを作ったもの、も読み終えました。 けっきょく全部幽霊ものだったのか、とウェストールがどういうヒトなのかというのがわかるように組まれているわけです。やっぱし、戦争で死ねなかった戦後作家、っていうのは間違ってなかったみたいです。
なんでそういうことが気になるかというに、Iたち、まぁIは、戦争へ参加出来るその時代の作家になるだろうと思うからです。あと30年以内にはなにかしらがあるだろうから、まだよぼよぼのジジィではないので、何らかの形でIは参加出来ると思います。
作家、というか、想像力、理性、人格、ってのは経験からしか生まれない、もちろんもともとの出来の差はあるけれど、経験がそこに加わらなければ、ソフトのないCPUにしかならない。いくら計算力があっても無駄です。
Iの好きなコトバがあって、チャーチルが世界大戦の時にした演説のコトバです
ワレワレの時代は、暗い時代ではない。ワレワレの時代は、最も偉大な時代だ、これまでの人間の歴史で最も偉大な時代だ。
ただのつよがりでしかないけれど、作家、というのは、たぶんそういうもので、絶望と苦難が大きければ大きいだけ、マイナスをつけてそれを素晴らしいものに変えていける。無から無を生み出す仕事だと思います。
Iは無に属しているから無を愛する。無はタダだからどんな大きな無だって描ける。物でセカイを作れば限界がある、無でセカイを作れば、限界は無い。
名言を吐いておきますw
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しゃっとなんでもないニュースのように日露安保協定が結ばれていますが。えっ!?って感じですね。そんな大事な事をこんな簡単に、しかも勝手に決めるのか。日独伊三国同盟をちょいちょちと決めたみたいに。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131103/k10015770031000.html
これで東南アジア、ロシア、アメリカの中国封鎖ブロックが完成したわけで、中国はインドに歩みよりをはじめているところへ、ウイグル族のテロだなんだって、欧米には格好のディスるネタが出来て、中国を内部から切り崩そうとしてるわけです。今だにこのセカイはこのような足の引っ張り合いとやっかみ、いがみ合いをやってるのですね。中国は上手く立ち回らないと、また列強の食い物にされるよ。ということを中国政府は気づいてるのかね、あの人たちってほんと、政治的手腕が無いですね。日本人がなに言ってやがると言われそうですが、まぁやっぱでかすぎるんだよね・・・