2014年3月20日木曜日

キリ番特別企画 BOB marley WAR  1976  和訳 解説   / bump of chicken   (please forgive)  2014

 ブログのアクセスがキリ番なので特別企画をお届け。

 BOB のWARです。

 これを取り上げるのはBSでボブ・ディラン30週年?コンサートでシニード・オコナーがブーイングで曲が歌えなくなった時に、この歌をアカペラで歌ったのを見たからです。ブーイングされた理由はオコナーがローマ法王を批判したからです。


 ボブ・ディランコンサートに来るような連中は、ほとんど、は保守的な歌謡曲大好き、みたいな人々ですから、オコナーみたいに、アンチカトリック、ラディカルな言動をするヒトにはもちろん当たりが厳しいです。アメリカは自由の国というイメージがあるようですけど、基本的にはガリガリの保守主義の国家です。カリフォルニア、NYあたりが特別リベラルなだけです。それも一面的なリベラルさではあるけれど。



 そういうことは日本人の感覚には全然ピンと来ませんね。日本のバンドが、釈迦の仏像をステージで燃やしてもそれほどクレームは・・・来るか。紅白でやれおっぱいが書いてある服だとかなんとかって揉めてたものね。
 いやでもハードコア路線だったら、かっこいいってことになるでしょう。しかれども向こうで聖書に小便ひっかけたりしたら、これはやり過ぎなんです。なんでかっていうのはわかりませんが、Iの独断によると、アメリカ人とイギリス人ってのは、戦争に徹底的に負けてコテンパンにされて、支配を受けたってことが無いから、そういう信仰とか主義というものをへし折られてこなかったのでしょうね。フランス、ドイツにはそういう経験があるから、そういう最後のリミットがぶっ壊れてる、ぶっ壊されてるっていうのか。日本ももちろんそう。廃仏毀釈とかやるのもそういうこと。フランスはバタイユとかを読むと、おぉ!さすがフランスはやるねって気になる。ドイツのそういう面は、えーーーー。18禁の世界ではドイツは世界最高峰ということを知るヒトは知ってます。世界で変態な国は?というとまぁドイツと日本のAXIS、がワンツーで入るのですよ。日本とドイツがどっかで、ユーラシアの片隅でココロが通じあうのはそれです。


 そんなことよりも!

 

Until the philosophy which hold one race superiorAnd another
Inferior
 ある人種が他の人種から優れてるなんて哲学が、
Is finally
And permanently
Discredited
 最終的に、そして永久に
And abandoned -
 捨て去られるその時まで
Everywhere is war -
Me say war.
 世界のすべては戦場だ
そうだ、 戦争 だと言ってるんだ
(黒人英語っていうのかジャマイカ英語っていうのか、文法的に正しくないと言われるのか。しかしよく考えれば、文法というのは、白人エリートがマスメディアを通じて正しいと勝手に決めた規則なんですからそんなのに従う必要はないわけです)

That until there no longer
First class and second class citizens of any nation
 ファーストクラス、セカンドクラスだの市民の区分だのがすべての国から消え失せて
Until the colour of a man's skin
Is of no more significance than the colour of his eyes -
Me say war.
 ヒトの肌の色がその眼の色と同じように何の意味も無いものとなるその時まで

That until the basic human rights
Are equally guaranteed to all,
Without regard to race -
 基本的人権が、すべてのニンゲンに公平に保障されて、すべての人種に与えられる時まで
Dis a war.
 戦争なんだ

That until that day
The dream of lasting peace,
World citizenship
Rule of international morality
Will remain in but a fleeting illusion to be pursued,
But never attained -
 永久平和に対する夢と、世界市民権の確立と、国際倫理規定が、確立されて、決して手に入れることが出来ない儚い幻想が捨て去られるその時まで
(堅苦しい国連が作るような文章です、うまく訳せない・・なんかの原文があるのかな?)
Now everywhere is war - war.
 そうだ、現在、も戦争中なんだ 戦争だ

And until the ignoble and unhappy regimes
that hold our brothers in Angola,
In Mozambique,
South Africa
 無知で不幸な支配体制が、アンゴラを、モザンビークを、サウスアフリカを支配してる
Sub-human bondage
Have been toppled,
Utterly destroyed -
 劣ったニンゲンなんていいうしがらみが、完全に打ち倒されて根絶されるまで
Well, everywhere is war -
 なぁすべての場所は戦争中なんだ
Me say war.
 戦争なんだ

War in the east,
War in the west,
War up north,
War down south -
War - war -
Rumours of war.
 東も西も北も、南へ下っても
戦争、戦争だ
 戦争の話しばかりだ

And until that day,
The African continent
Will not know peace,
We Africans will fight - we find it necessary -
And we know we shall win
As we are confident
In the victory
 今まで平和を知らなかったアフリカ大陸は、アフリカ人は戦う、そしてこの闘いは必ず勝利する、勝利をWEは信じてる

Of good over evil -
Good over evil, yeah!
Good over evil -
Good over evil, yeah!
Good over evil -
Good over evil, yeah!
 善が悪に勝つんだ
善は悪に勝つんだ
YEAH!



 BOB MARLEYも最後の言い方からわかるように熱心なキリスト教徒ですがカトリックではありません、ラスタファリアリスムという・・・まぁ土着キリスト教ですね。彼の愛読書は聖書でずっと聖書を読んでたということです。
 Iはこの曲を聞くと IMAGINEが想起されて仕方ないですね。IMAGINEとWAR、真逆。


 あなたはどっちを選びますか?


IはWARですね。


 まぁIの意見はどうでもいいとしてこの曲の感じはもぉ、歌というよりは、マニフェストをそのまま節にしたって感じです、こんなの歌にならない、けれどレゲェってのはそれでも歌になるんですね、レゲェとラップってのは親近性があるのがわかります、なんだって言える。メロディではなくてリズムの音楽だからですね。

 そして調べてみるとわかりますが、この歌詞はやっぱ元ネタがありました。エチオピア皇帝だったハイレ・セラシエが1963年国連でアメリカに向かってぶちまけた演説からほとんどそのまま取ったということです。なるほどですね。国連の文章みたいっていう勘はすげぇ当たってたようです。
 

  しかし普通のレゲェ好きーー、みたいなヒトはこの曲の深刻さってのは全然知らないでしょうね。基本的人権が本当に保障されてるヒトなんて、世界のぉ・・・・まぁ2%くらいですかね。WARは継続中です。







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 やっぱ取り上げないといいつつこの曲はやっぱ取り上げるべきだと思いました。すげぇ曲です、ほんとはCOSMONOATに入る曲だったらしいですよ。






あなたを乗せた飛行機が
あなたの行きたい場所まで
どうかあまり揺れないで
無事に着きますように


最近は別に元気じゃない
それが平常で不満もない
生活に変化は求めない
現実とマンガは重ねない


いつまで続けるの
終わりがあるものなの
頭はずっと忙しく
心はずっと
もうずっと


絶え間無く叫んで
私を叫んで
たとえ耳を塞いでも
聴こえてしまうんだ、ああ
ただ怖いだけなんだ
不自由じゃなくなるのが
守られていた事を
思い知らされるのが


自分で選んできたのに
選ばされたと思いたい
一歩も動いちゃいないのに
ここがどこかさえ怪しい


あなたを乗せた飛行機が
私の行けない場所まで
せめて空は泣かないで
優しく晴れますように


どこまでごまかすの
誰に許されたいの
頭はきっと嘘をつく
心はきっと
もっとずっと


遠くを見ていて
近くに見ていて
閉じた瞼の裏側に
映してしまうんだ、ああ


まだ憧れちゃうんだ
自由と戦う日々を
性懲りもなく何度も
描いてしまうんだ


求めない
重ねない
望まない
筈がない


生きているから
生きているなら


残酷な程自由だ
逃げようのない事実なんだ
震える手でその足で
全てを決めるんだ
絶え間無く叫んで
あなたを見ていて
それを続けた心で
あなたは選んだんだ


あなたを乗せた飛行機が
私の行きたい場所まで
あなたを乗せた飛行機が
私の行きたい場所まで





////////////

現実とマンガは重ねない
 .....


まだ憧れちゃうんだ
自由と戦う日々を
性懲りもなく何度も
描いてしまうんだ


求めない
重ねない
望まない
筈がない


生きているから
生きているなら


残酷な程自由だ
逃げようのない事実なんだ
・・・・





 こんな事をメジャーのバンドが言っていいのか?っていうくらいすごい歌詞ですね。えっ・・・!!!そんな、ことまで言っていいの、って感じがする。現実とマンガは重ねちゃいけない、ギョッ(I実はマンガ家)としますね。


 でももうそういうことを言わないといけないトコまで来ちゃったっていう気がするのも事実。
MARLEYは世界中が戦争なんだ、って言ってるし。ごまかして、考え中、ってのももう出来くなってきてる。



 戦うのか?

そうだよ、だって世界中がもぉ戦場なんだもの
 安全地帯だったけれどそれがもう崩れてるんだもの

じゃあどうやって戦う
 というよりも、何を掲げて何と戦う?
 
わからない、でも戦わないといけないことはわかってる
 というよりもほんとうに怖いのは、戦わないで死ぬことだ、このまま、何もせず、見たくないものには目を塞いで、自分たちの周りにはイエスマンばかりそろえて、その中でダラダラと年をとって、老いさらばえて、早く死ねと他人に疎まれながら生きていって、病院でくたばる、それが一番怖い。
 自分の人生が、くだらない人生なのかもしれないってことが死ぬほど怖い

 何の正義もなく、ただ生きているってことが耐えられない・・