2016年5月12日木曜日

1966 初代 ウルトラマン 第26、27話  ゴモラ

http://www.fun.tv/vplay/g-119041.v-507126/


 26、27話は初めての前後半に別れたエピソードで相手はゴモラです。地底に潜り、2つの角と長いしっぽが特徴。


 ウルトラが負けるのはゼットン、というのはウルトラをあんまり見ないヒトでもなぜか知ってる情報なんですが、その前にゴモラに一度ウルトラは負けてるんですね。ゴモラの皮膚が硬いので格闘が通用せず。しかし負けたといってもタイマーの時間切れでウルトラは途中で逃げ出すのです。


 このエピソードめちゃくちゃカネがかかってますね、大阪ロケをやってるってのもあるし、ジオラマも等身大の大阪城を作ってゴモラがぶっ壊すっていう、ものすげーーー、時間もカネもかかる撮影をやってるし、爆破や弾薬もてんこ盛り。


 一番驚いたのは、ゴモラのしっぽが燃えるシーンがあるんですが、あぶねーー!!って見てるこっちが心配になっちゃいますw 中に入ってるヒトが燃えちゃうよぉ!!今だったらぜってぇムリな撮影ですね、危なすぎる。けどものづくりに対する情熱がすげー伝わってくる、体はるねぇ!


でもなんかすごい思うのは、このころの日本ってのはすげーポジティブなんだなーって感じですね、みんな前向きですし、エネルギーに満ちてる。科学に対する信頼ってのもあるし、ミライは良くなるっていう信念みたいなのがすごい伝わってくる。ほんとに、空気でそれが伝わるのですね。いきいきしてやがるこいつら。 バブル崩壊後のアポカリプスの後に生まれたワタシにとってはw かなり新鮮です。
 三丁目、みたいなノスタルジー映画はクソだなって思うのは変わりませんが、でも実際、本当にあの時代、のほうが良かったんだから仕方ないですよね、ウソでほんとはそうじゃないのに過去を美化してるんじゃなくて、ほんとうにあの時代のほうが良かったんですもん。まいったね。


 FUKUSHIMA 弐号機 メルトダウン、っていうのを聞くとなんかちょっとしびれますね。弐号機・・・溶けて無くなったんだ、初号機じゃなくて、弐号機か。
 科学を真面目に勉強すれば科学者として人類のミライに貢献できる、こういう単純なアカルイミライのディストピア感がパネェすね。


 
 クリエイターってのはやっぱし子供の頃に見たものからすげー影響を受けるものです。ダウンタウンの作るコントにはやっぱし60年台特撮の影響が色濃いですし、EVAも元をたどればウルトラです。今のガキたちはオトナになった時に何を作るのでしょうか・・・、心配です。 ワタシというと子供の頃の思い出っていうと、何度も日テレでやってた、ナウシカ、ラピュタ、もののけなどのジブリ映画。EVA、ドラゴンボール、スラダン、とかのジャンプ黄金期アニメ、そしてポケモン、FF7、って感じ。割と恵まれてた気がします。

 ほんとガキには良質の経験をさせないといけないよね、ってガキを育てる気も一切無いワタシは思いますね、ガキの頃に経験したことがやっぱりすべてですから・・・。ちょっとした経験がその後をすべて決めたりしますものね、一回褒められたとか、感動したってことが。逆もそうでトラウマも絶対に忘れませんもの、怖っておもう。


 たぶんこのウルトラを作ってる人たちってのはガキの頃は戦争もあるけど黒澤映画とか日本映画黄金時代の作品を見てるんですよね、だから映像作りに真摯っていうか志がたけーんでしょう。