こういう古典ってものは、あんまし興味が無くても、見ておくと違う場所でパロディとかネタになってる時に知らないとまったくわからんので見ておくべしですね。昔のヒトと話を合わせるのに必要だったりするし。
っていうか今年ウルトラ50週年なんですね。50って!そんなにやってんの!??ウルトラQはもっと古いですからすげぇですねー。びっくらこきまろ。そんなに映像会社が残り続けるって珍しいですね、だいたい映像制作会社というのはすぐに潰れるもんなんですけど。
最初のほうは設定がまだはっきり決まってなかったりグダグダだったりしますけど、けどちゃんとものづくりをしようってのがあってなかなか見れます。50年前の笑いのセンスはひどいですが。特にやっぱイデ隊員うぜぇっ!ってなりますね、しかし後半になるにつれてうざいだけだったイデ隊員は科学の専門化だったり、1人だけ怪獣に肩入れしたり、全部ウルトラマンがやってくれるから科特隊なんて必要ねぇ、って本質を見事についたりとキャラが変わっていきます。
個人的に第17話、四次元怪獣ブルトンは名作でして、すげぇ斬新です。ワタシはブルトンのデザインが結構好き、ゲームにも出てきますしね、ファンが多いのでしょう。今ならまぁあるかなって感じですけど当時にこの発想力は天才的ですね、名前もアンドレ・ブルトンから来てるらしく、インテリゲンツィアが中にいるな!って感じ。
その一個前のバルタン星人リターンズからなんか撮影が軌道に乗ったって感じで、ウルトラ独特の勧善懲悪だけどなんかオカルティックな感じってのが完成されたって感じです。ブルトンはその路線の最たるものですね。
あとロケがめっちゃカネかかってます、なんか古代神殿とか砂漠とか、テレビの30分ドラマでめちゃくちゃカネあったんですね。なんで半生記前のほうがカネがあるのかはほんとに不思議。
今はカネが無いというのを誰もが言うのですけど、ほんとか?ってワタシはいっつも思ってます、カネが無い無いいいつつ、みんなスマホを持ってアホみたいにネットを使ってますし、パソコンだって昔に比べれば圧倒的に高性能です。服とかだって、かっこつけて1万くらいするシャツを平気で着てたりします。
ほんとに無いのはカネじゃなくて、自分の生活を犠牲にしても、給料なんてギリギリでいいからいい作品を作りたいっていう情熱と才能、そして何より志なんだってワタシは思うんですけどね。スタジオに泊まりこんでボロボロになりながら作業とかしねぇですもん、アイドルだのモデル出身だのの似非俳優は・・・