2016年5月1日日曜日

1988 ダイ・ハード  ブルース・ウィリス

ダイハードの初代なんですが、あの、ガラスを裸足で歩くとひどい目に合う、で有名なやつです。ワタシ見たような気がしてたんですが、見てないのかも。まったくキヲクに無かった。あの最後にライターで火をつけてヘリをぶっ飛ばすのは2だったのかな?


 ワタシも裸足でガラスじゃないけど貝殻の破片が海で突き刺さったことがあって、ほんとあれって地味にめちゃくちゃ痛い、肉に食い込んでしまうとそれを抜き取るのにズバぁっと中のお肉を更に引き裂いて地獄の苦しみです。ハーーーーンス!!って最後にマクレーンが怒るのも納得です。




 ブルース・ウィリスはこの映画が当たってスターの仲間入りってわけなんですが、ブルース・ウィリスって謎ですよね。もとはテレビのコメディ俳優だったんですが、いきなり大抜擢でアクションスターへの道を踏み出す。いっつも書いてますけどハリウッドの主役はおっさんが多いのです、マクレーンは二人の子持ちのたぶん、30代中後半あたり。結構禿げてる、そして特にイケメンというわけでもない。ただなんでしょう、ウィリスはすごい声がいいとワタシは思います。声がなんか、通るっていうか耳に残るのですよね。声って俳優にとってはものすごーーーーーい大事。多少顔や演技がまずくても声、で演技出来るヒトはいろいろ出口があると思います。



ダイハード1は高層ビルを占拠するテロリストと戦うのですが、そのビルがナカトミコーポレーションという日本のゼニゲバ会社のビルで、テロリストはドイツの過激派グループっていう、なんかちょっといろんな皮肉を含んでるというのかw 明らかにディスってますよね、バブリーな時代の日本人を。ほんと当時の日本人って世界中で嫌われてたんだろうなって感じです。

「搾取しているんじゃない、繁栄させているんだ」

ってフィリピン開発のプロジェクトに言及された時にナカトミの重役が言うのですが、今でもおんなじ詭弁を使ってますものね、アフリカ、中東や東南アジアの発展に貢献する。嘘つけこの糞野郎って現地のヒトには思われてるわけです。


 結構鋭い皮肉がたくさん入っていて、楽しめます。いやアクション映画としてはやっぱこれは相当名作ですね、ダイハード・・・。かなりの程度タワーリング・インフェルノからインスパイアされてるんでしょうけど。でもよく考えられているし、サイバー担当の黒人、リムジンを運転する黒人、良い警官の黒人と、黒人を意外なところにキャスティングするという、これも相当なアイロニーが入ってます。

 ホリーの髪型・・・時代ですかね・・・。


 実はブルース・ウィリスもドイツ出身、犯人はドイツ語でしゃべってるのですが、ウィリスは聞き取れてるんじゃないでしょうか。

 実は小説が原作なんですって、一体どういう小説なん!?こんな小説があるの・・?

制作スタッフは殆ど無名なんですが、よくこんなオカネ集められるなぁ・・・・。どういうからくりなのか・・ともかくかなりヒットして続編が作られたのはみなさんご存知の通り。