2016年5月28日土曜日

2004 ハリーポッター アズカバンの囚人 prisoner of Azkaban

映画のほうの話。


 けど小説のほうでもこの囚人、は問題作でして、たぶんハリポタファンでも、囚人、は好き嫌いが別れるところだと思います。


 基本的には剣と魔法と怪物、という部屋、がすごくなんでしょう、練り上げられたタイトな構成だったのに比べて囚人、は親父とその友人たち、母親・・・みたいな家族と友情、愛みたいなのがテーマになってて、そういうのにうへっ・・ってなるワタシみたいなクズニンゲンにはw  あまりなんかな~~って感じです。全体の構成もけっこうむちゃくちゃです。



 それに大問題なのは、囚人、のトリックとしてはタイム・ターナーという時間を戻すアイテムが登場するんですけど、これが問題で、じゃあそれ使えばいいじゃん!!!ってのがこの後何度も繰り返されます、ある人物が死んだり、ヴォルデモートが復活したり、ダンブルドアが・・・みたいなのに・・・。タイム・ターナー使えばいいじゃん、っていうシーンが何度も登場します。そんなものは無かったってことにされてますけど。まぁ長編ってのはえてしてこういう、アレ使えばいいじゃん・・・っていうのがあるものですけどね。


 ワタシはこのタイムリープってのは絶対に物語には組み込めない禁じ手だと思います、どうあがいてもタイムリープと物語の整合性をつけるのは不可能なんですよね、実際にはそんなものは無いから。タイムマシンは科学的に不可能というけど、物語的にもやっぱ不可能です。
 タイムリープと死者を蘇らせるのだけは絶対にダメ、うんこ食べるよりもダメですw 

自分の経験と感じた感情から描かないといけないってよくいいます、全部ほんとじゃなくても、ホントを練り込むことで嘘にもリアリティが出る、タイムリープってのは100で嘘なんでリアリティの持たせようがないんですよね。死者の復活も同様に。

 
 それはまぁ小説の問題なんですけど、映画も監督が変わって全体的にダークで彩度も落とした作りになっていて、1,2とくらべてトーンがだいぶ変わっています。それと子供たちが年をとりすぎてて、設定的にはホグワーツ三年生は13才なんですけどもうみんな17才くらいになってます。ちょこちょこ俳優が何かの理由で入れ替わってますし・・・。実写ってのはやっぱ大変ってことですね。エマ・ワトソンがここまでちっぱいに成長するってのは誰も予想し得なかったことでしょうw まぁ巨乳のグラマーになってしまってもえっ・・?そんな感じ?ってなってしまうし、なんにせよオンナっ気がほとんどない映画です、ワタシ的にはそういう映画のほうが好きなんですけど。


 ワタシたちアジアのニンゲンってのは欧米の学校、少年少女たちがどうやって成長するかってのがあんまりわかりませんね、学校っていうところは秘密の領域で、あんまり外部のニンゲンには伝わんないものですから。だからこういう一応学園モノの映画を見るとへぇ~~って思うことが多いですね。特にやっぱ違和感なのは、欧米は9月に学校が始まって、すぐにクリスマス休暇になるということですね、すぐにいっつも雪景色。これがほんとストンと入ってきませんよね。それで試験が終わったら長い長いバケーション、二ヶ月くらい夏をたっぷり楽しんでまた新学期というわけ。
 春休みが短い日本と違って新学期まで、がたっぷし時間があるんですね。だからその夏休みに大嫌いな家族のところに帰りたくないってわけです。確かに夏休み全部、嫌な場所で過ごすのはクソしんどいですなぁ・・・



それは欧米人にもおんなじらしくて日本の学園アニメとか見ると、ほんとにこんな感じなの?って海外のファンは言ってます。


 ほんとはあんな感じではないw だいたいにおいてアニメは美少女ばっかりいますけど実際にはクラスに可愛い子なんて1人いればいいほうでヘタすると全員ブスもありえますからね。それが現実と虚構の一番の違い。
 それに青春映画にありがちなみんなセックスしたくてサルになってるってのもウソですね。もうちょいドライ、塾だの試験だのに時間を取られがち。


 ただ欧米人ってのは大人っぽくなるのが速いって感じがしますね、16くらいで背がぐんぐん伸びる、ある意味すぐに可愛気が無くなる。
 日本人はいつまでたっても子供に見えるってのもわかります。特に最近のガキはほんとガキですよね、うそだろ?中学生?中学生ってこんなんだっけ?って思うくらい幼い。ロリコン大国なんでガキであればガキであるほどもてはやされるってのもありますしね。
 やっぱ欧米人は狩猟民族なんだなぁと思いますね、すぐに少年期が終わって戦士になる、農耕民族はカロリー節約の為に省エネ体型になるというわけです。