2016年5月7日土曜日

2004 Black eyed peas where is the love 和約 解説


 まず歌詞の和約から

What's wrong with the world mama
 このセカイはどうしちまっただいママ?
People living like they ain't got no mama
 みんなママがいないみたいにしてんじゃんか
I think the whole world's addicted to the drama
たぶん世界中の奴らはドラマの見過ぎでおかしくなっちまった
Only attracted to things that will bring you trauma
トラウマになるようなことにしか興味を失ってやがる 
Over seas, yeah, we tryin' to stop terrorism
 海外でさぁ、こんにゃろー、テロを止めようとしてんだ
But we still got terrorists here living in the USA
 けどこのアメリカ本土でもテロリストがいやがる
The big CIA, the Bloods, and the Crips and the KKK
 クソ馬鹿でかいCIA 、BLOODSとCRIPSのやつら、そしてKKKだ。

(CIAはわかりますかね、国家情報局、つまるところ、特高ですね。CIAが何をしてるかってのは結局は謎なんですが、国家を転覆したり、アメリカが有利になるように暗殺や、傀儡政権の擁立、そういうのは朝飯前だと聞いておりますw まぁようするになんでもアリなんですわ。今ではラジコンで中東で人を殺してます。
 少し前にCIAはすべての情報をネットで記録してる、みたいな暴露がありましたけど、そりゃそうじゃんって感じですよね、してなかったほうが驚きますわ。
 
 BLOODSとCRIPSっていうのは、いわゆるカラーギャング、です。日本でも一時期流行りましたね。BLOODSは想像の通り赤い服をみんな着ている、CRIPSはタトゥーでゴリゴリに固めた、わかりやすい、ストリートギャングです。日本のカラーギャングとはレベルが違っていて、若者が中心で構成されたヤクザみたいなもんです、LAを拠点に活動中。この2つはライヴァル関係にあって、次々と襲撃や暗殺みたいなことがあったんですね、まぁいつものことです。ラッパーとギャングってのはいっつも密接なつながりがあってギャングスタラップってのがあるようにいっつも誰か殺されたり殺したりの繰り返し。マンガみたいな感じ。
 KKKはもちろんクークラックスクランです。KKKは公民権運動の時代からある、老舗の白人至上主義者の団体。真っ白な三角頭巾をかぶるのがTM。ある意味ではカラーギャングです。
 
 

But if you only have love for your own race
 けどよ、自分たちの人種しか愛さないんだとしたら
Then you only leave space to discriminate
 そこには差別の余地しか生まれねぇぞ
And to discriminate only generates hate
 差別は憎しみしかうまない
And when you hate then you're bound to get irate (yeah)
 憎しみを抱いていれば常に激昂するってことになる
Madness is what you demonstrate
狂気ってやつは演技だ
And that's exactly how anger works and operates
 そうやって怒りを利用して操作していく
Man, you got to have love just to set it straight
 なぁあんたはラブをもってすべてをまっすぐに戻さないといけないよ
Take control of your mind and meditate
 自分の感情をコントロールしてちゃんと考えろ
Let your soul gravitate to the love y'all
 ソウルをラブでつなぎ留めておくんだYO

(海外のラッパーもこういうこと言うんだ、日本のラッパーが愛だとかソウルだとかいうのはこういうわけだったのかって感じですねw)

[Chorus]
People killing, people dying
 人々は殺し、人々は死んでいく
Children hurtin', hear them crying
子供が傷ついて、彼らの叫び声が聞こえる
Can you practice what you preach
 説教したことを実行することが出来るか?
Or would you turn the other cheek
 もう一方の頬を差し出せなんてさ
Father father father father help us
 牧師さん、神父さん、どうか助けてくれよ
Send some guidance from above
 天井から我らをお導きください
'Cause people got me, got me questioning
 もろ人集まりて我に尋ねん
Where is the love
Where is the love
Where is the love
Where is the love the love the love
 愛はいずこにありや?と


(聖書からの引用なので聖書風にしてみました、イエスは片方の頬を殴られたら、もう一方の頬を差し出せ、と言っておる、もう一回殴ってみろってことなんですが、実際やられたら滅茶苦茶腹立ちますねw
 イエスの言ってることはそれまで、の逆を言ってるのであって、それまでは目には目を、復讐法が刑法の基本だったのに、剣には剣で返してはいけない、という。実際には!イエスの教えとは裏腹に、キリスト教は十字軍として中東に復讐しにでかけていきましたとさ、今でも復讐を続けてるともいえます)

It just ain't the same all the ways of change
 変化ってやつはいつだっておんなじってことはない
New days are strange
Is the world insane
 けどこの時代ってのはなんだかおかしい、セカイはイカれちまったんか
If love and peace is so strong
Why the pieces of love don't belong
 もし平和と愛の願いがそんなに強いってんなら、なんで個々の愛情ってのは結びついていかねぇんだ
Nations dropping bombs
Chemical gases filling lungs of little ones
国は爆弾を落っことし、キッズに肺には毒ガスが詰め込まれてる
With ongoing suffering as the youth die young
 悲劇が続いて若者は若く死んでいく
So ask yourself is the lovin' really gone
 ちょっと自分で考えてみろ、ラブってやつはほんとに消えちまったのか
So I can ask myself really what is going wrong
 Iも自分にたずねてみるよ、一体なんでこんなことになっちまったんだってさ
The world that we're living in
People keep on giving in
 人々がなんとか良くしようとしてWEの生きてるこのセカイ
Making wrong decisions only visions of the dividend
Not respecting each other
Denying thy brother
 利益を受け取る権利者たちだけの見解で決断が下される、互いを尊敬することを知らない、隣人を否定する輩どもだ
A war going on, but the reasons undercover
The truth is kept secret
 戦争は続いてるがその理由はいっつも秘密のままだ、真実は隠されたまま
It's swept under the rug
 それが見つからないようにすべて処理されてる

If you never know truth then you never know love
けど真実を知らなきゃ、愛することなんて出来っこない
Where's the love y'all, c'mon, I don't know
ラブはどこにいったんだYO わかんねぇ
Where's the truth y'all, c'mon, I don't know
真実はどこにいったんだYO コラ わかんねぇ
Where's the love y'all
 クソっどこにラブがあんだよ

[Chorus]

I feel the weight of the world on my shoulder
 セカイが自分の肩にのしかかってるみたいだ
As I'm gettin' older y'all people gets colder
 みんな冷たくなってくばっかでIはどんどん年老いていく
Most of us only care about money makin'
 ほとんどのやつらはカネを稼ぐことにしか興味がない
Selfishness got us following the wrong direction
 自己中どもがみんなを堕落させていく
Wrong information always shown by the media
 メディアはいっつもウソの情報を流し続ける
Negative images is the main criteria
 ネガティブイメージばかりがお決まりの戦略だ
Infecting the young minds faster than bacteria
若いやつのココロをバクテリアよりも速く汚染していく
Kids want to act like what they see in the cinemas
キッズは映画で見たようなことをしたがる

Whatever happened to the values of humanity
人類愛の価値とかそういうのは一体どうしちまった
Whatever happened to the fairness and equality
公正と平等ってのには何が起こっちまった?
Instead of spreading love
We spreading animosity
 ラブを広げる代わりに憎悪をぶちまける
Lack of understanding
Leading us away from unity
 互いの無理解が団結からUSをとおざける
That's the reason why sometimes I'm feelin' under
 こんなわけで時々おれはすげー落ちちまうんだ
That's the reason why sometimes I'm feelin' down
どうしようもなく落ち込んでしまうってわけなんだ
It's no wonder why sometimes I'm feelin' under
Gotta keep our faith alive 'till love is found
 けどそれがもはや普通って感じだ、落ち込んでるのが普通、なんとかいつか本当のラブを見つけられるって信じて生きていくほかないぜ

Sing with me y'all:
 一緒に歌ってくれ
One world, one world (We only got)
 1つのセカイ、1つのセカイしかWEには無いんだぜ
One world, one world (That's all we got)
One world, one world
And something's wrong with it (Yeah)
 そいで何かが間違ってるんだ
Something's wrong with it (Yeah)
確かに何かが間違ってんだ
Something's wrong with the wo-wo-world, yeah

 




////////////
 さてどっから手をつけたものか?w

まずblack eyed peas というグループの名前なんですが、黒い豆。っていう感じの、は?っていう感じの名前なんです。元はBlack eyed pods 黒いさや(えんどう)、っていう名前でした。どういう意味なんですか?って昔のインタヴューにあって、ウィルが言うには、俺らの音楽はソウルにとってのフードだから、食い物の名前にした。ってわけなんですって。
 デビューするはずだった会社の社長EAZY-Eという人物がエイズで死んだことから名前をそういうふうにしたんだそうです。

 グループのメンバーは・・・、なんてのはWIKIを見てください、ともかく多様な人種のグループだってことです。

 
 最初のヴァースに、「トラウマを生むようなことにしかもはや興味を失ってやがる」ってのはすげー絶妙なとこをついてるって気がしますね。


 日本ではエヴァンゲリオンに象徴されるように、なんでしょうトラウマ型の物語がどんどんエスカレートしていった時期なんですよね、大抵快楽殺人者だとかレイプだとか、精神病、痴呆、障害者、離婚、シングルマザー、捨て子、精神汚染、震災、貧困、戦争、自殺、そんなんばっかしです。今でもそうです、もういいよ、うるせぇってなりますよね。


 なんでそういうのが偉いってことになってるの?って思います、お笑いだとかギャグ、だってその震災のドキュメンタリー、みたいなのと同じくらい真剣に、作られてるわけです、なんかカワイそうな人を映すだけで何か作った気になってるやつはすげームカつく。映像なんて回してねぇでてめぇがカネ出せって思うし。


 昔放送室で高須ちゃんが
「最近のドラマってなんかかわいそー・・とかひどい状況・・みたいなので最後にちょっとだけ解決みたいなのばっかしで見るのがイヤになってくる。昔のドラマはこんなふうになりたいな、楽しそうだなって思って見れた、もうそういうのはリアリティが無いんかなぁ」

 って言ってました。特にこの2000年代半ばってのはそういう感じでしたね。けどそれに変わるようにして、アイドル目指して頑張る!みたいな反吐が出るようなネアカドラマが始まってそれには更に嫌気がさすことになるんですけど。



 さて実はこっからが本題でして、なんでこの曲を扱ったかというに、今アメリカの大統領選、共和党はドナルド・トランプがほぼ候補として決定しそうな勢いなんですね。


 知らない人には伝わらないかもしれないけど、すごいわかりやすくいうと、ホリエモンの何百倍も金持ちの、金の亡者みたいなヤツが大統領になろうとしてるって感じなんですね。またやってんのかよ、こりないなぁこいつらって感じでして、リーマンショックの時にも、ある投資家は、GREED IS GOOD、強欲は正義、みたいなことを言ってて、その直後にバブルが爆発したわけなんですが、今回もまったく同じそれです。

 金持ちは金持ちのことしか考えてない。株式保有者どもの見解だけでモノゴトが決まる、って歌われてるまさにそれで、金持ちだけのことしか考えない政府になるのは見え見えです。アホなんじゃねぇかこいつらって思いますね。けど実際のとこ、こういう政府になると会社の売上や利益は伸びるわけで、金持ちにとってはいいことづくめなんです、だから投票するというわけ。




 確かにオバマはほんと見かけだおしで実際何をしたかっていうと何もしてませんから、タダ色が黒いって以外にはほんと何にもしませんでしたね、今回のヒラリーにしたって、ただ女であるってこと以外はクズです。だからほんとにトランプ大統領になる可能性は十分あるわけです。けどそんなことになったらほんとムチャクチャになる可能性大です。ブッシュよりもっともっとひどい。ブッシュはただのバカなんですが、トランプは頭のいいクズなんで、もっとひどいことになります。もしかしたら、アメリカ、だけにとってはいいコトをするかもしんないけど。