ハリポタ映画の二作目。ワタシは個人的に小説ではこの秘密の部屋が一番好きです。
実のところファンタジー小説といいつつ、学園ミステリーみたいな内容なんですよね、シークレットチャンバーの秘密・・・を次々と解き明かしていく。クモが逃げ出していく理由、めんどりが殺されたワケ、水浸しの廊下・・・(映画ではメンドリのフラグが回収されないで投げっぱなしになってますね・・・)
次々と犠牲者が出てきて、真相が近づいていくってのもミステリー小説とおんなじ構造ですね、金田一少年、みたいなね。
けどよくよく考えたらミステリー小説なら犯人はこいつかな!?って考えながら読めるけど、この物語ではバジリスの習性なんて書いてる作家しか知らないんだからミステリーになってないんですけどね。
けれどもなんか最もファンタジー小説っぽい小道具が出てくるのもこの2の特徴で、不死鳥フェニックス、伝説の剣、クモの化物アラゴグ、蛇の怪物バジリスク、古代の勇者四人の遺産・・・っていうふうな調子。戦闘的な感じもこの2の特徴・・・。
ガキの頃は読んでてあまり気づかなかったですけどやっぱローリング氏は上手いなぁって思いますね、いろんなイベントを同時進行でやる、ハグリッドの小屋に言ったら魔法省がやってきて、ハグリッドを捕まえてしまう、みたいに、食い気味で次のイベントが入り込んで来るから退屈しないで読めるというわけですね。
ただワタシがハリポタ好きだから面白いのか、この映画自体が面白いのかよくわかりません、読んでないヒトには面白いのかなぁ?・・・
ワタシは小説とかマンガの映画化、みたいな二番煎じみたいなものには基本的に反対なんですけど、やっぱレイヤリングというのか、小説があることで設定とかバックグラウンドがしっかりするってのはあるんですよね~~、キューブリックも黒澤もタルコフスキーも、巨匠はみんな小説原作の作品を作ってます。
・・・小説の実写化ってのはまぁ1つの手段なのかも・・もしワタシが映画作るとしたらやっぱりそれでもやりたくないけど。どうせ小説のほうが面白いっていうバカが現れるから。じゃあ小説読むのにどれくらい時間かかったん?12時間くらいかかるんちゃうの?その情報量を2時間で上回れってほうがムリな話、土台比べるのが間違ってますしね。
マンガの実写化に関してはこれはやっぱり絶対に反対ですが・・・・。今までマンガの実写化で面白いってのにほぼ出会ったことがありません・・・。アニメ化は別にいいんですけどね。
ただアメコミやバンドデシネの映画化は見てるかも・・・、どーもあのアメコミ調の絵の描き方、特にキャラクターは好きになれない・・・ほんとにアメリカ人ってのはマッチョのおっさんが好きなんだなぁ・・・1ミリもわかりません、マッチョのおっさんの良さってのが・・・。
ただアニメのほうが絵が下手になってるってのがありますね、特に最近はマンガがコマ割りが大きくて絵が上手いですから。ベルセルクとかなんて圧倒的にマンガのほうが絵が上手ですもん、劣化コピーじゃんってなる。ジョジョとかもそうですね。アニメーターの力量が劣ってる。ワンピースとかは絵面は簡単だからアニメにしやすいですな・・・