第二回~。 そしてノート公開・・・
第2回
GLOUCESTER.
England ne'er had a king until his time.
イングランドは彼までは王を持ったことはない
Virtue he had, deserving to command:
彼が持っていた美徳こそ、指揮するに値するもの
His brandish'd sword did blind men with his beams:
剣を閃かせば、その光で人を盲目にさせた
His arms spread wider than a dragon's wings;
両手はドラゴンのように広く広がった
His sparkling eyes, replete(満ちさせる) with wrathful fire,
その輝く瞳が憤激の炎に満ちれば
More dazzled and drove back his enemies
相手は錯乱して引き下がった
Than mid-day sun fierce bent(? 熱中する) against their faces.
真昼の太陽が恐ろしく彼らの顔に集中するよりも
What should I say? his deeds exceed all speech:
なんといおう!彼の偉業は言語を絶していた
He ne'er lift up his hand but conquered.
指を動かしたら!征服は約束されたようなものだ
EXETER.
We mourn in black: why mourn we not in blood?
we(人称を日本語になおすのをやめます、そうじゃないと伝わらないネタがあるので)は黒で死を悼む、なぜWeは血に染まり死を悼まない?
Henry is dead and never shall revive:
ヘンリーは死に、よみがえる事は無いだろう(→キリスト今日では?)
Upon a wooden coffin we attend,
木の棺にWeは出席している
And death's dishonourable victory
死が、その不名誉な勝利を収めた
We with our stately(堂々とした) presence glorify,
Weは立ち尽くして、それを栄光とする
Like captives bound to a triumphant car.
凱旋する戦車にくくりつけられた捕虜のように
What! shall we curse the planets of mishap(不運)
なんてことだ!この不運に満ちた惑星を呪うべきか
That plotted thus our glory's overthrow?(転覆させる)
こんなOur栄光をひっくり返すようなプロットを作った
Or shall we think the subtle-witted(狡猾な知恵の) French
Conjurers(呪術士) and sorcerers, that afraid of him
By magic verses have contriv'd(たくらむ、考案する) his end?
もしくはHeを恐れていた、狡猾なフレンチの呪術士やまじない師のやからの魔術が彼の死をもたらしたとでも思えばいいのか?
WINCHESTER.
He was a king bless'd of the King of kings;
Heは王の中の王として、祝福されていた
Unto the French the dreadful judgment-day
So dreadful will not be as was his sight.
フレンチにとってはかの審判の日でさえ、Heを目の当たりにする時ほどには恐ろしくはなかっただろう(語順がめちゃめちゃなのは詩形を揃えるため)
The battles of the Lord of hosts(万軍の主=GOD、神の天使の軍団 host of heavenじゃない、誤訳 host には多数の軍勢という意味がある) he fought:
神の戦いを彼は戦った
The Church's prayers made him so prosperous.
教会の信者の祈りがhimを満ち足りたものとしたのだ(自己肯定)
GLOUCESTER.
The church! where is it? Had not churchmen pray'd,
教会だと?どこにそんなものがある?教会野郎どもが祈りさえしなかったら
His thread of life had not so soon decay'd:
his命の糸はこんなに早く壊死することはなかった
None do you like but an effeminate(女化された) prince,
貴様らが好むのはオカマちゃんのなよなよした王子だけだ
Whom, like a school-boy, you may over-awe.
まるで学生のガキみたいに、Uは熱心にペコペコへつらうだろうよ
(訳が難しいっていうかどっちにもとれる、なよなよした王子に聖職者はへつらうのか、王子が、聖職者にペコペコするのか。WHOMでつないでいるから・・・他の人の役だと、聖職者の言いなりになるから、っていう感じの訳し方 でもそれなら you may over owedって受身形になる気がするんだけど、どちらにしろグロスターは軍人肌で聖職者嫌いなんでしょう)
WINCHESTER.
Gloucester, whate'er we like, thou art Protector,
And lookest to command the Prince and realm.
グロスター、We(聖職者)がどんなものであろうと、THOUはプロテクターなんだから王子を操作して、権力を支配できるではないか
(THOU人称。 人称を英語のままにする意味を持つのはこのTHOU人称、ロシア語でいうとBbi系 フランス語で言うvous /tu の関係にあたる、敬称二人称があるからです。中国語でもニー、とニンがある。英語ももともとあったのですけど、英語はそれが失われてyouだけになった、イタリア語スペイン語は知らないけれど、ドイツ語にもある。
英語には敬語が無いという人がいて、そんなことはないと反論する輩もいるけど、Iは前者のほうが正解だと思う、英語は敬語を無くす方向に変わってる、それはフェミニズム的観点もあるし、人権的平等、公民権運動の流れもくんでる、THOUもほぼ無くなったわけだし。
THOUは日本語にはならないですね、あなた、も汝、も違う、だいたい汝なんてコトバは使われてないし。あなたも誰も使わないことばです。キミ、も歌とかだけの書き言葉でしょう。日本語ってのあ人称を省略する言語だから、イチイチ人称をつけないほうが自然です
http://ja.wiktionary.org/wiki/thou
変化のまとめ。
Thy wife is proud; she holdeth thee in awe,
More than God or religious churchmen may.
THY妻は誇りに思ってるだろう。THEEを畏敬をこめて抱くだろう
神や僧侶がする以上にね
(訳文ではだいぶ違う、妻は誇り高いから、THEEを恐怖させる、神や僧侶がする以上にね・・? 全然違うと思うけど・・・)
GLOUCESTER.
Name not religion, for thou lov'st the flesh,
宗教のことをいうな、あなたが欲しているのは肉欲だけだろう
And ne'er throughout the year to church thou go'st,
Except it be to pray against thy foes.
敵の破滅を祈る事以外では、1年に一度も教会などには行かないクセに
BEDFORD.
Cease, cease these jars and rest your minds in peace:
静まれ静まれ、おしゃべりはそこまでにしてココロを落ち着けろ
Let's to the altar: heralds, wait on us:
祭壇へいこう ヘラルド、Usを待て
Instead of gold, we'll offer up our arms;
黄金の代わりにWeは武器を捧げよう
Since arms avail(役立つ) not, now that Henry's dead.
ヘンリーが死んだ今となっては武器はもはや役に立たたないから
Posterity(後世の人々), await for wretched years,
子孫たちよ、惨憺たる年月が待っているぞ
When at their mothers' moist eyes babes shall suck,
Our isle(島 ブリテン島のこと) be made a marish(湿地) of salt tears,
母親のうるんだ瞳を赤子はしゃぶるはめになる、塩辛い涙で
And none but women left to wail the dead.
死者に涙を流すのは女しかいない
Henry the Fifth, thy ghost I invocate(祈り唱える):
ヘンリー五世、その亡霊に祈り唱える
Prosper this realm, keep it from civil broils(焼ける),
この国を豊かにさせたまえ。市民が焼け落ちるのを防ぎ給え
Combat with adverse(反対する) planets in the heavens!
その天空の凶兆の惑星と戦ってくれたまえ
A far more glorious star thy soul will make
Than Julius Caesar or bright--
ユリウスカエサルよりもはるかに光り輝く栄光の星をTHYの魂は・・・
[Enter a Messenger.]
伝令が入ってくる・・
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130822/k10013941901000.html
うぉいうぉい!ってスピードで軍部の発言力が増しにましてるんですね。
国家安全保障会議、なる組織がいつの間にか発足しておって、これが主導権を握るんですって。んな無茶苦茶な・・つまり国家公安委員会だろって。小説の世界ですね。
法案の名前!
秘密保全法案
って! 情報治安維持法でしょうに・・・
国家に都合の悪い情報を流したら、懲役10年ですって。メチャメチャやぁ・・・・・・
って、なんで第二次大戦で、日本を止めることは出来なかったんだ、とか言うヤツにいいたいな。これこそまさにそれだぜ、でも誰も何もしないでしょう。
出来やしないよ、だってそういう時代なのだもの。世界中が戦争を欲しているんだもの・・・