2021年4月20日火曜日

1994 X-MEN CHILDREN OF THE ATOM

  格ゲーの歴史でいくとかなり重要な作品なのですが、現在ではプレイする方法がほぼないゲームです。アーケードにはもちろんもうないし、移植が日本ではセガサターンのみ。セガサターンなんて誰も持ってないでしょ?今動くSS持ってるやつも少ないだろうし。


 移植も、マーベルとの権利調整とか面倒そうだし二度と出ることもないでしょうね。マーベルも当時はただのコミック会社でしたが、今は映画界でもトップに君臨するようねメディアモンスターだから更に権利に厳しくなっているでしょう。


 どういうゲームかっていうと、Capcom VS X-MEN みたいな VSシリーズの原典だってことですね、基本的なシステムはその後のVSシリーズに引き継がれております。


 SSでしか発売されなかったことがこのゲームの日本での知名度の低さの原因、海外では、とくにアメリカでは、大ヒットしたようです。そりゃXmenってアメリカのコミックなんだからアメリカでヒットするのは当然のこと。ドラゴンボールの格ゲーみたいなものですね。


 もとはストリートファイター3として開発されていたようで、これがスト3として発売されていたらその後の格ゲーの歴史は変わったでしょう。


 格ゲーというよりは、キャラ格ゲー、です。バランスはご存知、むっちゃくちゃもいいところ。ガチャ押しするだけでもとにかく派手ですごい技が出る、基本ワザのコマンドが非常に簡単。ジャンプ力が高いというよりももはや飛んでいる。強いキャラはとにかく爆裂強い。キャラ同士の強さバランスとか微塵もない。

 めっちゃ派手な割にあんましダメージないのな、ってのはご愛嬌。さらに体力回復、とか避けるの不可能、みたいなとんでも技が目白押し。とにかく派手でインパクト重視、完全にバカなアメリカ人、に刺さりそうなゲームです。


 バカなアメリカ人ってのは悪口じゃなくて、褒め言葉です。バカなアメリカ人とスケベな日本人がほとんどのエンタメを担っているといっても良い。