2021年4月1日木曜日

2021  シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 

ネタバレ注意、ではないです。


というのもこの映画ネタバレのしようがない、こういう映画だったよって説明しようがないですね、こういうオチだった、といいようがない。



  とにかくようやく見てきました。そして終わりました。


なんにせよ見終わった・・はぁ~~~、肩の荷が降りたぜ、ってのが素直な気持ちです。SNSとかでネタバレを食わないように気をつける必要もなくなり、エヴァ論争、みたいなことをする必要もなくなり、次回作が永遠に出来ないのを待つ必要もなくなり、とにかく終わった!ぷはぁ!!

 

 なんだこの解放感は!これがエヴァロス?



 辻褄があってないとか、なんのこっちゃわからんとか、9割何言ってるのかわからんとか、鬱展開だとか、ぐるぐる画面が回ったり、ストロボやエフェクト多様しすぎでむっちゃ気持ち悪くなるとか、長すぎてトイレ我慢出来ないとか!説明ゼリフがすっごい説明だったりとか!CGのクオリティがシーンごとに差がありすぎだとか!やっぱそういう着地点ね、それしか無いもんね、結局それか、とかそういうのはもうどうでもいいんです!!うるせーー!!w


 

とにかく一生懸命作ってみました!やりきってやりました!祭りじゃあ!!どんがどんが!っていうやる気、みたいなのだけは伝わりました、それでいいじゃないの。

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エヴァっていう作品がなんだったんじゃろか?ってワタシなりの感想なのですが


エヴァってのは、誰かを大好きになって、その人が無残に死ぬ、ってのを何度も何度も繰り返す話です。主人公だけじゃなくて、みんな同じように、誰かを好きになって、その人が死ぬ。

 結局のところ、生きていて一番嬉しいことも、一番悲しいことも、それを超えるものってのは無いのかもしれません。大好きな人と一緒にいられること、それよりも嬉しいこともないし、それを失ってしまうこと、よりも悲しいこともない。


 だんだんエヴァは見ることが苦行になっていくのはそういうわけ、どんどん好きになればなるほど、失った時に受ける衝撃もでかい。トラウマになる。ロボットバトルなんてそのおまけみたいなもの。


 宮崎駿さんはエヴァを見て世界の終わりみたいな作品だって言ったとか、ワタシもそう思う、一番うれしいことは?一番悲しいことは?それを突き詰めていって、行き着いた先みたいな作品。

 別にエヴァに限らず、だいたいの悲劇作品はそうです、誰かを死ぬほど好きになって、その人が死んでしまって悲しい。それをゴリゴリまで突き詰めていった結果こんなことになりました。


 もちろん、それを乗り越えることが出来たら、もう怖いもの無し、愛する人の死を超えて生きていきましょー。ってことなんでしょうけどね。修行であり苦行です。


 ワタシは悟りの境地にはいけませんでした、さっきからすっごい気持ち悪い。吐きそう。


エヴァをちょっとおどけて紹介してみたり、軽いノリで客観的に見ようとしたりするのはまともに見るとその喪失感に耐えられないからです。ワタシはその喪失ってのを超えていけないメンタルヨワヨワ人間です。でも、まぁそれでいいかなって思う。悟りを得たいとは思わない。


 そういうメッセージもあると思います、だからって感情の無い人間にもなっちゃだめだよ、死ぬほど悲しいということも受け止めつつ、生きていきましょーねっていう。庵野さんを過大評価しすぎかもですけどね。もっと、こういうふうな流れでこうやってここで死ねば一番盛り上がる、って映画製造マシーンのように冷静に組み立てられる人かもしらん。


とにかく


ありがとう、そしてさようなら エヴァンゲリオン