2021年5月13日木曜日

2020 古代エジプト解剖図鑑  近藤二郎

  インドに続いてエジプトについてお勉強。


これはざっくり描かれた入門書で最近出たものです。

この本にもあるように、エジプトについてざっくり知りたいと思っても、ほとんどの本はピラミッドとスフィンクス、ツタンカーメンばっかり。歴史というよりはほとんどオカルトみたいな本ばっかりなんですね。


 エジプトをざっくりって一言で言いますが、古代エジプトってほぼ3000年近くあるんです。日本史の二倍ある。それをざっくり教えろってのが無理な話。


 3000年もあれば何もかもが代わっちまう、っていうか100年で相当なものが変わってしまいます。


 しかし3000年て!


3000年も続いたことが一番の古代エジプトの謎じゃないでしょうか。ローマも1000年持たずに崩壊、チンギス・ハーン帝国は100年持たず、大英帝国も300年ほど、パックス・アメリカーナも現在絶賛崩壊中250年くらいしか持たなかったわけです。


 3000年の間ほとんど進歩してないってのが古代エジプトのすごいところで、進歩は寿命を縮めるのですね。


現代のエジプトというと、いっつも軍事独裁やないか。という近づきたくない国です、これもほとんど進歩してないところなのかもしれませんね。王国っていうのも結局は軍事独裁みたいなもんですから。


 それにしても、4500年前の建造物が残ってるというのは信じがたい話です。なにかを残したいと思ったら石に掘るというのがやはり一番確実みたいですね。後世になにか残したいと思ったら、どんな偉業をなすにせよ、石を加工して残すべしです。