2013年7月14日日曜日

Op9 making 87 /風立ちぬ インタヴュー/ 旅のチカラ 松本明慶





 4枚ですか。昨日からちょっと具合悪いのでしゃあない。そして人間が多いカットは時間かかる・・・風邪については明日?にでも。


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 風立ちぬのインタヴューを読みました。アニメージュの。なんで庵野さんがおるのかね?えっ作画?って思ったら声優が庵野さんなんですね、正気か?w
  
 駿さん73才ってことをやけに押すのだけど、別に何才でも変わんないでしょ。別に。100才の映画監督、とか別に年齢関係無いし・・・

 なんか今回宣伝鈴木P手抜きじゃないですか? なんか、こぉ、意地でも売ってやるっていう気迫が無い。まぁなにもしなくてもどうせ客はいるからどうでもいいのでしょうか。そして事実入るしね。宣伝うたなくても他になにもやること無いから特集されとるし。

 
 けどやっぱジジィになっても駿氏、急所をちゃんとついてる

「庵野がなんで声優かというと、彼が今の時代で一番傷ついているニンゲンなんだと思ったから、それが声にも出る」

 いーーこというなおい、そこらのクソコメンテーター、クソ監督には言えないセリフです。

一番傷ついてる彼に声優を頼んだ。
 
顔あかぁなりますw そしてたぶんその通り。傷つくのも才能で、感性が無いヒトにはそれが出来ない。そしてこのごろはそういう感性の鋭いヒトってのは滅多に見ない。
 
 巨匠ってやつはだいたい弟子はカスってものですが、駿さんはちゃんと弟子も成長させて後進も育成してて偉いですね。

 ほいで、恋愛をストレートに描いた理由は?という問いに

「時間が無い時代にはストレートに生きるしかない。そして世界はいままたそういう時代を迎える、だからそういう作品を作った」

 まぁ!ちょこちょこいろんなテレビやら経済ニュースやらを見る機会がありますけど、ちゃんとそういうことを伝えたヒトは初めてですね。Iがやりたかったのにw 
 
そのとおりなんですよね、今子供を作ってる若者たちよ。

 
 キミたちの子供は戦争に行くことになるぞ

 
それでも子供を作る勇気があるのか?それ以前に覚悟があるのか?

 ってことをちゃんと言わないと。もうすぐ選挙とかいうけどそういうホントウのコトバを吐くニンゲンは一人もいない。

 もちろん普通の戦争、マシンガン持ってエッサホイの事だけを言ってるわけではありません。戦争はもっと広くて根深いもので、テロやら貧困やら民主、領土、財政破綻、そういうものすべてが恐ろしく困難な時代になるってことです。それは本当に明日、もわからないような。

 職もなく、食べ物もなく、刑務所はパンパンで生活保護は財政破綻になって、他人から奪うより生きるすべが無くなったら、それはもう戦争状態ですよ、どういう対立なのかはわからない、国家間の、自分と国家の、あるいは全てに対するすべての。


 30代後半になってもニートやフリーター、といいます、たぶんそういうヒトたちはそれでもきっといつか国家や社会が助けてくれる、と思っているという気がします、今のもっと若い10代の子も、きっと何か良くなるのだろうと。経済は立ち直ることもあるだろうと
 
 

 良くなりません。



別に日本だけのこっちゃなくてね、EUも失業が大変、デモ、クーデタ・・みたいなこといいますが、それが普通になるってことです。今のシリア、エジプトみたいなことが、あらゆるところで起きることになる。

 
 今日明日、生きるか死ぬか、まで追い込まれることになる。大学出て、就職できなくて、みたいなかなりの大多数のヒトも。残された時間は無い、ちゃんとした仕事が見つかって長生き出来るなんてミライは無いですよ。

 人生は極端に短くなりました。もう30くらいで、死ぬようなことが普通になる。それでも人生と向き合っていかねばね。
 

 残された時間は少ない。


 ワタシタチのコドモはまた戦争世代だってことです。もちろん今若い人も中年に戦争を迎えて、一番失うことが多い世代になると思う。けど誰も助けてくれないし。社会は何もしてくれない、ただ、時間が恐ろしく無いということ。それだけです。



 駿最後の作品では?というけど、それはないですね、結局83くらいまで、あと10年あるから2本は作りますね、それ以外に何もやることないし、作らなきゃ死んでしまう、そういうイキモノでしょう?
 死ぬその時まで鉛筆は離さない。それは執念とかじゃないです、すがってるというか、それが自然だってだけです。

 
 

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旅のチカラ 松本明慶 ミケランジェロ

 仏師である妙慶がミケのピエタに会いにいくというドキュメンタリー、あぁこれはもぉテーマからして良いに決まってる。って感じ。実際良かった。っつーかピエタをじっくり映像にしてくれるだけでもう平均点は取れるのです。だってピエタなんだもん。Iも彫刻の中では一番好き。
 あの一番有名なピエタは、ミケ25才の時の作品だったんですね。さすが芸術家のカミサマですな。25であれ? もぉ答え出してるじゃん、25で・・ありえへん。まぁ昔は学校言ってませんから25でもうキャリア15年のピークってことになるわけで、今と同じには考えられないけど、25で!? 普通のニンゲンには1000年かかってもあのマリアは彫れない。
 そしてミケが唯一完成出来たのがこのサンピエトロのピエタだけなんですが、未完成の最晩年のロンダニーニが最高だと称える人もあり・・・。完璧を求めるか真心を求めるか、ってことですね。ロンダニーニは失明したミケが手触りだけで彫ったという伝説もあり・・・

 サン・ピエトロのピエタは見る角度によって馬鹿でかくて、天使のようで、15才の少女のようで、カミサマのようにも見える、いろんな顔を持ってると言われています。なるほど、確かにそれは彫刻でしか出来ない技です、彫刻こそ最高の芸術、というミケの自負がわかる。モナリザには角度はないものね。あのマリアは立ち上がると3メートルを超す巨大な女なのですけど、それでも何の違和感もない。カミサマを彫る、というゲージュツのすごい長い歴史があるわけですけど、あれがたぶんトップなんじゃないですか。アセイストでもあのマリアみたいなカミサマだったら、受け入れざるをえないじゃないですか。くそったれ、しかし認めるより他にない。こういうカミサマはいるに違いないって
 
 そしてニンゲンが作ったすべてのゲージュツの中でも、これは最高傑作なのかもしんないですね。ん~、別にそんなん決める必要無いんだけど。

 あとイタリアの街ってふつーに街に彫刻があるんですね、あれがびっくりする。そんなすごいものを街に置かないものねゼニゲバ民族の日本とかアメリカは、入場料でカネとろうとする。
 ふつーの街角にうわっ!っていうレベルの彫刻がごろごろ置いてある、そしてそれが彫刻のあるべき姿なんだろうけど、まぁ、真似しようにも出来ないものです・・・それに邪魔だとしか思わないだろうしな、この民族は・・・・

 ほいでイタリアのおっさんがいいこといいます。誠実でありなさい、それだけを言うよ。って。正直でいなさい。 

 まったく!正直でいるってことが一番むずかしいのに!すごい重荷を背負わせるものだ・・・
 

 それと妙慶が自分を見張らせるためにちっちゃな鬼の彫り物を出してくるんですけど、めっちゃ良い、めっちゃ欲しい。Iも彫ろうかな・・・