2013年7月7日日曜日

Rss 17 ドストエフスキー おかしな男の夢    /  作家の日記 まとめ

ラジオ更新のすけ。全編朗読コーナー。結構長かったんだね。

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35度!!!!



 エアコンをちゃんと活用して熱中症対策をしよう、とかいうわけですが、エアコンってデフォルトでついてるものなの?エアコンないヤツなんてザラにいるし、あっても電気代払えないから一日中つけられないって人が過半数だと思うのだけど・・・。とくにアルバイターの一人暮らしとかは・・・




 普通に暑くて人が死んでるわけだから、竜巻とか、洪水とかよりも、コンスタントに殺していってるこの暑さ、ヒートアイランド、ってのを、実は、真面目に取り組まないといけないんじゃないの?暑いのは仕方ない、レベルじゃなくなってきてる・・・、毎日飛行機事故が起こってるくらい、暑さで死んでるじゃん・・・・・・・・・・・・・えらい時代だぜ。 
 エアコン無しではほんと、笑えないサバイバルが始まってますよね。


しかし、暑すぎて人が死ぬなんて、SFですよね、環境が変わって地球が住めない惑星になるっていう、ノンフィクションでそれが起こってるのに誰も驚かない。現実ではどんな異常事態も起こるのに、こんなことありっこないって誰も文句言わないってやつです。事実は小説より奇なり・・・・

 注意しろったってしようがないもんヒート・ウェーブは全方位攻撃の弾幕だもん、ボム使わしてくれ・・・



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ドスト作家の日記まとめ。個人的備忘録・・


citoyen du monde 世界市民

・民衆から断絶すれば神をもまた失う。不穏な輩はアセイズムに元気の無い輩はあらゆることに
無関心になった。

・「ワレワレはまずアセイズムを奉ずる団体である」
               ー―インターナショナル

・革命は必ずアセイズムから始めねばならない

・真実は諸君の痛みよりずっと価値のあるものだ

・全体としての人類を愛するということは、十中八九、自分の身近な人間を軽蔑、時には
憎悪することだ

・キチガイ病院を作ったフランス人に、スペイン人が言う。
「自分が利口だと証明しようとして、白痴をみな建物の中へ閉じ込めても、それで自分が利口だ
と証明することは出来ない」

・ヨシャパテの谷 (聖書の死者の国)

・人生と虚偽はまったく同義語で、嘘なしで生きることなど全く不可能だ。
どこを見ても虚偽と偽善ばかりでたまらない。

・NB=nota bene 注意せよ ラテン語

・本当のゲージュツはゼッタイニ登場人物と同じ水準にたってはいけない

・社会主義はあらゆる持てるものから財産を略奪したいという無産階級の欲望でできていて
その後のことは野となれ山となれなのである

・進歩思想(ミル、ダーウィン、科学)が神無しで社会を作ったのなら人間の知恵は暴走する
に違いない→ 現代の欺瞞 No16


・自分を評して
「満足そうな顔をしない幸福なヒトである」


・幸福は幸福そのものでなく、それを手にする過程の中にしかない
 →悪魔について 降神術
 悪魔が人類を滅ぼそうとするなら、人類にすべてを与えて堕落させるべきだ・・

・divide et impera  分裂させて支配せよ ルイ11世

・神秘思想は迫害を好む、それは迫害によって生み出されるものなのである。

・文明は人々をいきなり堕落させた、文明の種子が育つのには200年ほどかかるのではないか
                1876年

・ab ovo まったくの初めから

・sine qua non 必要不可欠な

・fraternite ou la mort 兄弟になるか死ぬかだ(ローマカトリック)

1876/3 世界戦争への預言 大当たり。

・滑稽なところのない人生などあるものではない

ドン・カルロス・無神論と人間、未成年のテーマ
→ヒトは神の変わりに、人類を神として人類と自然を愛するようになった、不死ではないので
現世を大事にするようになる、それは絶望と愛と哀愁がこもっている・・・
 戦闘と闘争は一段落し、呪詛と土くれと口笛の後に静寂が訪れた
 そして人間は1人ぼっちになる・・・・・・ 
           ――未成年

 *未成年は実存主義へのドストの同情がこもっている・・・


・ヨーロッパでは奴隷の解放には常に火と血の海で行われた・・・ロシアだけが階級の断絶を
恐れないで奴隷を解放したので、団結して、断絶によりバラバラになってしまうヨーロッパを
導くことが出来るだろう。
 ヨーロッパでは今でも、何も持たないプロレタリアをものすごい悪党か、ひとでなしとみなして
実際そう扱っている。ヨーロッパ文化とそんなもので、本当に価値あるものか?
 →これも当たり、実際ソ連が階級を抹殺して、ヨーロッパを救う事にはなった・・・


・さてアフセーエンコにはこれからは口が腐って言及しないでおこう・・(ドストのユーモア)


1876/4/3 逆説について
 →ドストによる戦争擁護論
長き平和は常にあくどい富へと人心を動かし堕落させる、戦争だけが、団結や高潔なものへと
人間をよみがえらせる、戦争は人間にはまったく不可欠である・・・

・第四のローマはなかるべきだが、しかしローマなしでセカイがやっていくことは出来ない。

・カノジョは(25才で自殺した助産婦へ) 生きるのが始まる前に疲れ果ててしまった
理想を失ったことに、まったく幻滅してしまった。


・人生は素晴らしくい、醜悪だったのはワレワレだったという日がきっとくる


・(逆説家) 最大の幸福は、少なくとも何故不幸であるかを知ることだ

・ロシアのトモダチは、まぁ会うのは5年に一度くらいのもので、それ以上に会うのは彼らには耐えられないのである

・人は土地の上に生きなければならない、土地のないプロレタリアは、コンクリートの上にコドモを落とす、それは国民ではなく、国民を飲み込む者となる
 プロレタリアは国民、にはなりはしない

・露土戦争では義勇軍を応援する・・・ ドストはキリスト教だが、非暴力主義者ではない。現実を見ないただの空想家ではない・・・

・どうも世の中には良くないことがあまりにもおおすぎる・・

・0、虚無よりも簡単で、人を安心させるものはない・・


・世界が単純なのに腹がたって、魂がもっとフクザツなものを求めて自殺したマテリアリスト・・ 1876/10

・意識があるということは、裁判官と被告、原告を同時に引き受ける喜劇をしているのだと同じ事でとてもやりきれない

戦争よりも悪い平和がある、強力に武装された平和!

・私は常に悪をなそうとしながら正義を為す力の一部分なのですよ (メフィストF)

ニンゲンという動物は卑劣な行為を最もよく理解できるものなのである

オンナには独創性というものが無い、これはIにとってもう公理なのである (柔和な女 より)

あまりにも大きな悲しみは、最初の感情の爆発がおさまると常に眠くなるものだ。死刑宣告された人は。最後の夜は異常なほどよく眠るということだ (柔和な女)

惰性!あぁ・・自然! この地上でニンゲンはあくまで孤独だ、厄介なのはこのことだ
「この世に生きているニンゲンはいるのか?」

最高で唯一の理念は 魂が不死だという理念、 すべての理念はここから生まれているにすぎない

liberte egalite fraternite  ou la mort
 自由、平等、博愛 フランス社会主義の理念は、その4つ目、あるいは死を、ここに集約されている。人類の強制的融合、それがカトリックの夢であり、フランス革命の理念は
カトリックの理念である。ただそれを神無しでやろうとしているにすぎない。

 ゲルマン人の、プロテスタントの理念はただそれに反発するだけで、自分から何か新しい理念を提示したことはない。カトリックがなくなれば共に滅びるだろう・・

 中性の騎士の誓約は
JUSTICE INNOCENCE HONEST 正義、純潔 清貧(正直)

 フランス(革命)社会主義はエゴイズムの極地、非人間性の極地、支離滅裂で無秩序な経済理論の極地、人間の本性に対する中傷の極致、ありとあらゆる人間の自由抹殺の
極致である・・・・


 

 自由なるものは圧倒的大多数の人間を他人の思想の前にへいこらするだけの人間に仕立てあげてしまう、なぜなら人はお膳立てして与えられたものならなんでも大好きだからである


 プロレタリアが街頭へ出てきた、街頭に出たプロレタリアは危険である
プロレタリアは、危険である!


 ヨーロッパは誠実さ、欲得のない潔癖さを何よりも恐れる、買収することが出来ないからだ

1877/12  メッテルニヒとドンキホーテ
 最も物悲しい本 ドンキホーテ ・・・リアリズムへの憧れ!(不幸の始まり)

 実利よりも、真理を重視せよ・・・

1878/2 
 アンナ・カレーニナ批判 トルストイ批判 (下に詳細)

・現在では高尚な人間よりもろくでなしのほうが多い、ろくでなしは常識で武装しているのに、高尚な人は理想を語る道化でしかない

・神無しの社会の拝金主義、金儲けこそ勤勉な正義、すべては自分のためという理念
 これこそユダヤ教であり、その支持者のブルジョアの価値観である、世界はユダヤ教化されたのだ


・戦争は必ずしも災厄ではなく、救いでもありうる

1877/4 戦争肯定論 (逆説家)
 長い平和ほど人類に深刻な悪影響を与えるものは無い、堕落と拝金主義....


・おれが苦悩を望むのは、愛するためなのだ・・

 彼らが邪悪になったとき、彼らは同胞愛とか人類とかいうことを口にし始め、初めてそうした観念を理解するようになった(おかしな男の夢)


・自分よりも優れた人間がいるということがどれだけ喜ぶべきことか!

・土地所有の性格こそ、国家の性格である

・1789年の恩恵にまったく預かれなかった第四身分、あらゆる無産者、労働者、貧民をまとめて人類を強制的に結合させる、カトリックの野望・・・
第四階級には理念などはまたく関係なく、生きるに足るものを手に入れるためにどんな力とも結託する、それはどんな専制でも、どんな独裁でも
ましてローマやカトリックでもよい(→ナチスへの預言)

・復讐するは我に有り、我これに報いん (聖書)

・現代には偉大な思想が無い、親が子に伝えるような何物もない。子はまったく何も持たずに人生と対峙せねばならない

・われわれはただ破壊ばかりしている、それは精神的に満ち足りているからだ、理性は隣人を愛せよと命じることはない(アンナ・カレーニナ)

・現に今も誰かがドアを叩いている、新しいコトバをもった、新しい人間が中に入ろうとしている、それは一体誰か?それが問題だ。全く新しい人か・・・
それともまたしても古い人間であるわれわれとよく似たニンゲンなのか?

・ダブル は失敗作だった・・形式をものにすることが出来なかった・・

・バイロニズム(ロマン主義) はフランス革命の失敗の絶望から生まれた・・

・プーシキンは民を貧しいから哀れみをかけたわけではなくて(それこそヨーロッパの正義だ)民を民として愛した最初のロシア人である。民を民として哀れみ
奴隷として軽蔑せずに愛した・・


・ヨーロッパの最後のコトバは文化的で人間的な無神論でしかなく。民衆が教育によってインテリの水準まで引き上げられないならば、民衆を始末しろという・・・

・空腹を満たすという目的に寄る団結は最も無力で最低の理念だ。

・どこか外部からもってきて、社会を担当するシステムなどありはしない。

・ローマ帝国は地上の蟻塚で帝国は道徳的なものとして皇帝を神格化させ、人神を生んだ。 しかしこの蟻塚は完成せず地下に気づかれた教会によって切り崩された。

 
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 ※

自殺者の一節はドストの信仰論が一番わかりやすく述べられたもの。けれど信念は変わるのである、何かを作家の研究をしてる人はそれを
まったく考慮しない。作品を書いてる途中に、ふとしたきっかけで信念が変わる、考え方が変わるということはある。これこれがドストの思想だ
と断定することは出来ない、あの時点でそう思っていたということでしかない。

 ドストの信仰告白
 ドストはいわゆるキリスト者ではない、イエスの信者ではなく、理神論である。ドストはロシアのセルビア遠征、イスラム教への対宗教戦争
に賛成してるし、あからさまなユダヤ人嫌いである。(ユダヤ人が嫌われる理由・・・)

 魂の不死、について。2500年ほど前に、これもある種のシンクロニシティーで突然世界に登場した考え。魂が肉体と離れて存在して
それは死なない。死後の世界の保証、宗教の誕生。ソクラテス、プラトン、老子、ゾロアスター。
 宗教において一番大事なことは、神が存在するよりも魂の不死があるということ、神はその象徴でしかない。

 ドストの本体論的証明、存在しなければいけないのだから存在するのだ。神はあらゆるすぐれているものであるのだから、存在しないよりは
存在するほうが優れているのだから存在する。はデカルト、古くはトマス・アクィナスによるもの。あるいは存在すると信じるほうが、ありがたいの
だから存在すると信じればいいのだという理神論はヴォルテール的なもの、あるいはパスカル的なもの。

 20世紀初頭の論理学の進歩は、言語は言語ゲームの中で成立し公理は証明不能であることを示す。魂が存在するかどうか?神は存在するか
どうか?はそのコトバがどのように言語ゲームで定義されるか、言語ゲームで何が正しい命題とされるか、という公理による論理計算でしかない。
そしてゲームはゲームを超えない。言語ゲームで存在を証明しても、言語ゲーム外、自然世界で果たしてどうなのかはまったく関係が無い。

 よって世界的にはむしろ魂の不死を信じない人が増えているのかというとまさしくこれが逆で、アセイズムを掲げた共産主義は衰退し、宗教は
確実にまた信者を取り戻しつつある。現在世界を制圧している、そして他の国家のほとんどがそれと同じ社会システムを採用しているアメリカ
合衆国は、公式にキリスト教を標榜する団体である、中国と対立しているといえでも、実は中国はアメリカになろうとしているのであって、アメリカ
と異なる社会システムを標榜しているわけでもなんでもない。アメリカという国家が滅んでも、アメリカシステムは存続し続ける。中国も
完全にアメリカナイズされていて、イデオロギーの対立ではなく、ただの内部抗争でしかない。
 
 では果たして魂の不死は?
そんなの科学的ではない、というコトバを使う人はだいたい科学というものをまったく何も理解してない。そして科学的でない、ということは
実際には何も意味してない。科学的でないから、それは存在しない、という根拠は何もない。というより科学的という言葉は特に意味もなくなんと
なく使われている、みんなそういってる、程度のコトでしかなくなっている。科学は魂が不死ではないと証明はしていない。魂というものが定義
出来ないからである。魂を、意識、であるとすれば。意識は未知である。
 科学は原子論的世界観、を正しいとしている、いまのところ。原子論的世界観で意識を考えると、意識を捉えることは出来ない。というのは
原子論は1+1=2という数学的システムを持っているから。では、1+1=2になるなら、炭素原子2つは炭素原子1つを2つ合わせたものとする
なら、いくつの原子が意識を作るのだろう?356だろうか?1024だろうか?あるいはもっと多くの複雑な原子であるとして、いったいいくつの
?100万から100万1になった瞬間に意識が突然現れるのか?
 つまり原子論は意識というものを捉えきれない不完全のシステムである、実は1+1=2ではないから。単純に一般数学のシステムでは自然を
記述することは出来ないのである。数学は常に近似であって、自然とは関係の無いものである。量的変化は質的変化をもたらす、これは数学的
解法が無いということである。数字をもたない数学、はたぶん数学とはいわれない。新しい論理のシステムである。
 結論は意識が不滅であるかどうか、はわからない。ということ。死ねば意識はなくなるじゃないか、というけれど、果たしてそうなのかどうかは
誰にもわからない。ただ、こちらから意識があると確認する手段がなくなるというだけ。宇宙全体として1つの意識があるのかもしれないし
意識はもっと別次元の何か、なのかもしれない。 





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 おかしなニンゲンの夢

 おそらく、未成年を書いた後の短篇で、ご存知のようにカラマーゾフがその絶筆になったので、これが最後のドストの短篇ではないかと思う。調べてませんが。

内容は、ドスト自身が描いた神話である、楽園がこの世に存在したという前提で始まる、キリストが誕生するまでの神話。しかし、恐ろしく現代的であるし、内容も描き方も
群を抜いている、内容に文句がある人々は、その構成と、順番、語り口を詳細に研究してみるといい、これはこれ以外にはありえなかったというやり方で書かれている。

 20世紀に腐るほどあらわれた、こういう人類の歴史的神話は、すでにこの時点で完成されたいたのである。


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 トルストイ批判  ラジオ原稿

 トルストイが考えるような絶対平和主義はこれは結局コトバだけの、土地をもった地主のタワゴトで。彼らは決してタワゴトを掲げるけれど土地を手放したりしないし
実際に彼らの愛すると言っている民衆が、近くに来たら怖気をふるって逃げ出すし、自分たちが彼らのような貧しい生活を送ることはゼッタイに無い。(事実その通り)
そしてこういうコトバだけの理念に追従するのも、生活が保証された、地主階級のクズどもだけだ。彼らは根本で民衆を軽蔑しているし、民衆などゼッタイに愛してはいない。

(丁度このころロシア・トルコ戦争が起こっていて、トルコのイスラム教徒によるブルガリア人の虐殺がニュースになっていた)
 また、目の前でイスラム教徒が、ブルガリア人の少女を虐殺し、目を針で刺し、バラバラにしてヤリの上に掲げもやしても、それでも、暴力に頼ってはならない、キリストの
教えに従わねばならないと言うのだろうか?本当に目の前でそんなことが起こっても、そのイスラム教徒を殺そうとしないのか?それでも人を殺すことはゼッタイに悪で
暴力は悪なのだろうか?自分で何を言ってるのかわかっているのか?そんなことが出来るニンゲンなどいないし、そんなニンゲンはもはやニンゲンじゃない。それは結局は
自分が犠牲を払いたくないというだけだろう。そのイスラム教徒は人を殺しているのである、平和主義といいつつ、何もしないことへの言い訳だ。似非自由主義者
口先だけのニンゲンの、怠惰な言い訳だ。そんな残虐行為は許せないし、ロシアは戦わねばならない。


ということ・・。

 ドストとトルストイの断絶。ドストはスラブ主義者というか、ナショナリスト、に近づく・・。


 けど注意してほしいのはドストは本心をそのまま書くような浅いニンゲンでは無い、検閲逃れや、タテマエを使い、ニュアンスで真実を伝えることもできる。シェイクスと並んで
人間観察、造形の、人類最大の天才なのであるから、そんなことはお茶の子さいさいである・・・



 結局しかし、ドストがタテマエで書いてたような、ロシアの民衆と社会が一体となり、全人類に奉仕する、という希望は、まったく裏切られ。ドストが毛嫌いしていた、社会主義
もっと悪い官僚共産主義、共産主義独裁、と流れ、ロシアという国家は崩壊して、ソ連になって、ロシアという国家自体が無くなってしまったのである。25年ほど後で。

 ドストはヨーロッパの崩壊、世界大戦、共産主義の崩壊、実存主義の虚しさ、虚無主義のエゴ、などをすべて的確に預言したのに、ただ自分の国家であるロシアのコトだけは
まったく的外れだった。
 神を失ったヨーロッパはボロボロに崩れ去り、カトリックの陰謀も失敗しカトリックは崩壊し、ユダヤ人が上手く立ちまわって、利益を根こそぎ奪うだろう。(アメリカはユダヤ人の
国家だ)・・・素晴らしい的中度。 
 ワタシには共産主義がゼッタイに成功しないということがわかっているので、それだけは嬉しく思う、これも大正解。
 人類への愛が、神への信仰の代わりをすることは出来ない、人類とてすぐに滅びるものだから。(実存主義批判)



 ともかくもドストは民衆、人類に希望を描いた、それはマルクスもそう

1969年以来そのグランドストーリーは崩れ去った。人類への希望、を無くした人類はどこへいく?



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