2013年9月25日水曜日

Op9 making 107  ジャンヌ・ダルク







 これで17話は終わりと。

 一番下はラジオ用のカバー二枚目です。



 どういうわけか、ジャンヌ・ダルクを狙ったわけでもなくフィーチャーしてますね、最近。

 別にIはオンナキャラにこだわってるわけでもなく、ただ単に、違和感があるほうがいいなと思って科学者やら、アスリートでもオンナキャラにしてるわけですけど。ジャンヌっていうのは、女版キリストっていうか、すごい主題としては完成されてますよね、いまいち東洋では馴染みが薄いけど、オンナのヒーローと言って、ぱっと思いつくのは、やっぱジャンヌなんじゃないですか、西洋では。


 日本人はナウシカ、とか言うかもしんないけど・・・。太宰が何か書いてましたね、日本の歴史には強い主体性を持ったオンナというのはあまりいないなぁ・・才女というと紫式部やら清少納言みたいに、なよなよしたインテリ・・・



 ジャンヌはでもイエスとは違って攻撃的で、誇り高いって感じですか。よく書かれるように純粋無垢で弱々しいように描かれるのは納得いかないですよね、そんな奴は馬にのって闘ったりしないだろうと。シェイクスはもちろんイングランド作家ですから、ジャンヌは悪役として描くし・・・

 個人的に金髪じゃないと許せない、あとイメージカラーはこのTEAL色ですよね、なんの歴史的考証もなく(本当はブルーです)、ジャンヌは金髪とTEALのアクセントカラーです・・・



 このいわゆる、エメラルドブルー、ターコイズブルー、ティールって、こうやって書いてわかるように、この色って東洋に存在しない配色なんですよね、コトバ自体が無い。歴史的に東洋にはこの色使いは存在しないんです。たぶん顔料が無いのだと思いますが。そういうのって不思議ですな、この色は自然界には殆ど無い。
 
 Iは個人的のこの色がすごい好きです・・はっきりしないところがいいんですよね、純潔の白、海と空のきれいな青、植物の緑、っていう風に。迷いがあるところが。


 ジャンヌは19で死んだけれど、Iはただの神がかりのキチガイだったとは思えないですね、そんなんで本当には兵隊はついてこないもの、宗教戦争でなんかそこが強調されてるだけで。なんというか、オーラがあって、けど明るくて、決然としてて、時にはユーモアも言ってみたりするようなヒトだったと思います、というか指揮官って、そぉいうタイプじゃないと無理だと思う。ムスッとした奴とか、優しすぎるやつとか、純粋無垢な奴とかには無理でしょう。




 ドレイヤーの映画は良く出来てるけど、教育を受けてないジャンヌがあんな宗教的だとは思えませんね、ちょこっとかじったくらいでしょう。


 まぁともかく難しいですね、だからこそみんなジャンヌを描くのでしょうね、難しいから楽しい・・・