2013年9月5日木曜日

PEREAT making #1 / バンドデシネ入門 玄光社









PEREATという、Op9と対になる作品にいよいよ本格的にとりかかろうというこってす。
で今日一日かかって、どういう風にフォーマット書いていこうかなと、思案した結果。やっぱ縦にコマを並べるのがいいだろうと思いました。左読みでも右読みでも縦は同じだから。
 そしてテクスト部分と絵は分離する、じゃないと読みづらいから。

そしてサイズの問題です、二段組か三段組か。4段だと、コマが狭すぎる気がした。というかデジタル画面だと、コマが少ないほうが良い。
 よって基本二段のほうが良さそうですね。A4として、15*21でした2センチテクストにして、13*21だとアスペクトで1.66、フルハイビジョンで1.77だからまぁよいでしょうって感じです。
 つまるとこOp9はフルハイの二倍3860*2160で描いてるので、だいたい2/3くらいのサイズですね。だからどうやって塗ろうかなぁ・・・・



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 ってフォーマットを色々考えてたのですがそれの参考になるかなと思って今までのマンガなどを見てますが、やはりカラーじゃないのであんまり参考にならない。そういうわけでバンド・デシネいわゆるフランスのマンガだけど、フランス語だけじゃないので、ユーロマンガでしょう。デシネっていわないでユーロマンガって言えばいいけど、向こうはマンガって呼ばれるのを嫌うだろうからデシネで行こう。


そいでこの本読んでみました。



初めてのヒトのバンドデシネ 玄光社

 デシネの紹介本です、メビウス、ホドロフスキー、エンキ・ビラル、ヒメネスなどなど有名どころから新しいところまで色々と乗っています。が、インタヴューやら翻訳家のハナシなんてどうでもいいからもうちょっと本と中身のスタイルがどんなものか載せろや。って気が大いにする、しかれども、ようやくマンガが落ち目になったところで、アメコミやらBDやら、と外国のものが流れ込んできてこれは良いと思います、というかどこの国も海外にどうにか市場を持たないと存続出来なくなってるというのは前回人口と文化で述べた通り。特に一番見る目があるヒトが支持者の質の高いもの、アート市場なんてのはまぁ!微々たるものですから。けど熱心さは凡人の数倍はあるのが唯一の救いですね。
 名著やら名書ってのが何冊も売れてないのに後世に残るのは、熱心なユーザーがしつこく保管するからです。ベストセラーは読んだらポイだけど。

 おそらくデジタル化が進むと、マンガのカラー化がどんどん進むと思うので、そして印刷用のトンボだの、なんだかわけわかんない、出版社のルールだのを無視できるので、フォーマット的に自由なデシネは大いに参考になります。
 Iが描いてるものも、たぶんこれはデシネって言ったほうがわかりいいものですよね。ただ音楽を使いたいってのがIは強い(全然使い切れてないけど・・)から・・・・

 ただデシネ自体はIは結構読んでるほうだと思いますが、なんか理論やら、頭でっかちで、肝心の内容がペラペラって感じを受けますね、もちろんスタイルや色の付け方、純粋に絵、としてはさすがにゲージュツの国だよね、って感じです。
 まぁ短いからそんながっつりとストーリーを語れないというのもあるけど、短篇にはやっぱ限界があってですね、ようするにキワモノにならざるを得ないですよね。だからまったく読めなくても読めるといえば読める、どうせ大した内容ないので、描線とか色彩、構図に目が行く・・・

けど1人で書いててあのQの絵を書き続けるってのもしんどいので長編はまぁ無理です。前書いたことがあるかもしんないけど、短篇で戦争とか戦いを扱うと、ただの戦争賛歌か、一面的な反戦のくだらない平和主義になってしまう。重層的に書くってのが出来ない。けどリアリティってのはその多様性にあるのだと思います。同じ人物だけど全然性格が変わってきたり、一貫性が無い、それがリアルなんでしょう。ずっと同じやつってのはつまんない。そんなやついねぇし。



でもフランス人ってもともと物語を作るのは得意のはずなのにね。バルザック、ユゴー、カミュ、セリーヌ、サンテックス・・・マンガを書かせると内容がない。絵を書く才能と、ストーリーを作る才能は両立しないのか、それともただフランスという国が、周辺国へ堕落したってことなのか・・・