2013年9月14日土曜日

中国映画 review の続き。

紅高粱 1987

 これもなんかしょうもない作品でしたねw またあの美人が苦難を受けました、今回は残虐非道な日本帝国軍の仕業です。シアワセな家庭を壊す日本軍。

またこれか・・・、別に日本軍を悪者にするのが悪いというのではないです、決して。ただまたその、こんな悲劇がありました。美少女が犠牲になりましたっていう。

 またAKを出して申し訳ないけど、AKは美人はほとんど使わなかった。白痴くらいですが、白痴は美人という、設定が重要なのでやむを得ないのです。ただ意味もなく美人を使ったら、またただのアイドル映画です。じゃあこれが美人じゃなかったら映画成立する?ってのを反省してみるといい。ブサイクがこういうひどい目にあってたって、死ね、雌豚。くらいにしか思わないでしょう。

 
色彩が綺麗だというけど、・・・・キワモノってだけじゃないですかね。そういうしょうもない小技に頼る必要なんてないはずです。あと妙に民謡だの、文化だのを押してくるのも勘弁してくれ。後付ですそんなん、誰も文化なんてそれがあるうちは大切になんかしない。 


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心香 1992

 これもひどい映画でしたなぁw
老人と子供の心の交流・・・
 うぉえた!!ってぐらい吐いちゃいますね。そして京劇・・・・・・・・・・・・・・・・。伝統文化押し。というか儒教価値観押し。
 正気の沙汰じゃないですよね。
 
 毛沢東主義が頓挫したら、また儒教道徳に社会道徳を巻き直しにするわけ?そんなことは出来ません。時計は元には戻せない。
 よく子供向けの作品ってのがありますが、ありもしないキレイ事を子供に吹き込むのは一番子供によくないとIは思う。一番ニンゲンがキライになる、セカイが嫌いになる、そういうやりかたって。
素直で純粋なこどもが一番、ブンレツしてしまう。何の意味もなく偏屈でキレてばかりいてボケててどうしようもない老人なんて腐るほどいるし、ソッチのほうが多い。利己的で残虐な子供のほうが普通です。
 弱い者いじめだって、動物としてそっちのほうが普通でしょう、いきなり自分より強いやつに噛み付くやつなんていない。社会から強制されない限り、まずそうするでしょう。

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蓝风筝  1993年

 どうもまとまりの悪い映画です。演出が弱いっていうか。構成がまずい。と、演技があざとい。日本資本(徳間コウカイ)がカネを出してて、映画祭で自分で賞をあげるというデキレースなんですね。まぁよくあるハナシです。敦煌もそうじゃなかったでしたか?じじぃの権力者のやりたいことはわかんないですね。

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霸王别姬 1993

 内容薄い映画ですね。しかしこれぞ共産主義映画なのかもしんない。何も無い。安ピカで、歴史や伝統ばかりで、観光用商材にしか思えない。役人とPTA系BBAが良いという意見を採用していくと、こういうものが出来るのでしょう。
 けどこういうものに賞を上げてる外国映画祭ってのは一体どういうつもりなんでしょうね。映画祭ってのは、よく出来た映画に賞をあげるのではなくて、政治やらカネで決まってしまうってことなんでしょう。アカデミー賞だけでなく、あらゆる賞が。映画祭にも誰かが予算を出してるのだからさ。映画祭ってやつは信用しないほうがいいですね。
 あるいは、映画祭のスポンサーをまず調べるべきなんでしょう。

 ただ、信用はカネじゃ買えないぞってことです、こういうものに賞をあげるような映画祭も、それに参加してるような人も、何を言っても信用しない。

 主演俳優の張國榮は自殺したみたいなんですが、Iは納得って感じだな。周りはへいこらへいこら、すごいですね~、いいですね~、とか言うヤツラが集まってくるけど、自分が一番、しょうもないな。ってのに気がついてしまってるって感じですかね。
 おそろしく価値が無い作品ばかりに出て人生を無駄にしたなっていう実感が50近くに襲って来たんでしょう。

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洗澡  1999
爱情麻辣烫 1997

 张扬という監督のもの。あれです。インデペンデント映画っつーか、日常を切り取った映画、みたいなレヴューをされるやつです。

 これはよくないw
 
 特に知的障害者ものってありますね、レインマン系の。あの・・・ジョニーデップや、ディカプリオもそういうのをやってましたね。そういうのってレヴューをするやつはメチャクチャ言わないものです。八方美人ですから。 
 ただしIは言う。I知的障害者って大嫌いです、見たくない。と!みんなそう思ってるから、障害者のアイドルもいないし、テレビにも出ないんでしょう。嘘をつくなよ。Iは嘘は言いません、キライなものはキライ。偽善よりはまっすぐな敵意のほうがありがたいものです。
 痴呆老人ものもね。Iはそういうのは演劇装置としては使わないです、使いたく無いから。
 プラトンと同意見ですね。生まれたときこっそりと、洞窟へ・・・

 ひどいとか、クズとか言いますけど、じゃあほんとに、差し迫って、生きるか死ぬかってときにそういう人を助けるかってハナシです、介護がいるような人も。津波がサーッと来ます。はい、どうする? 助ける人はそうでいいですよ、Iは出来ない。だから出来ないって言います。
 Iは自分のガキでも助けないし、恋人でも助けないでしょうね。だからそう言います。Iは助けないよって。本当に助けれる人が、子供を作ったり、キミが好きなんだ、みたいなことを抜かすべきですよね。
 IはIが好きだからそうするってのでも無いと思います、そんな助けるほど重要なやつなんていないって思うからそうするだけで、もしドストエフスキーが隣の部屋で死にかかってたら、Iはなんとかします、シェイクスピアでも・・・カミュでもサンテックスでもセリーヌでも、このヒトは死なせちゃいけないって思ったら・・・
 でも今の時代に日本なんて国に住んでるって情況証拠で、たいしたニンゲンじゃねぇでしょう。

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变脸 1996

 これもまた、ありがちな京劇旅芸人の物語なのですが、老人と子供、悪い役人、という、これもふる~~~い、家なき子以来の型なんですが。1つ言いたいのは京劇は、中国政府や文化人類学者が言いたがるようには、人気は無いってことです。
 しかし恥ずかしくってふつーの人はこんなもぉこすられ倒したタイプの物語は出来ないですよね。桃太郎で映画作れみたいなもんで。ゼッタイヤダもん。
 逆にこれは、そのよめよめ感で、もぉある種のコメディなんかもしれないですね。そこまで狙ってるとしたら、たった一つのギャグに固執している、コンセプト映画です。ほんと1から100までベタ中のベタだから。


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红色恋人 1998

 これは中国映画というよりは、中国を舞台にしたアメリカ映画、というかイギリス人が好きな上海映画、大英帝国のころは良かったね映画というか中国も欧米に引き入れたい、西洋映画というか・・・マルローっぽい映画っていうか、美化された共産主義映画というか・・・

 そしてこれも、まぁベタやなぁ・・・。戦争に引き裂かれた恋人ですって。ぷ~~んって感じw WWⅡ映画ですね~。けど予算が無いので戦争シーンは出来ないって感じですか。
 ここでようやく気づいたのですが、中国の客ってまともな教育受けてないから、難しいコトを言うのはゼッタイにダメなんじゃないってことです。インテリが極度に少ないというか。市場の特性としてこぉいうタイプの映画に、いやがおうにもならざるを得ないのじゃないかってことを思い当たったわけです。
 そしてもちろんデカダンス系は検閲なんだろうしね、ジャンキー映画、とか、乱交ポルノ映画、ゾンビ・・・・むっかしぃですね。かといってタルコフスキーみたいに、ハイアート芸術映画を作っても誰も見ないし・・・、ロシア人は、本の虫が多い民族だけど中国人はもっと、ゾクアクなものが好みみたいだし・・・。
 ある程度インテリ文化があった後に共産主義化したソ連と、まったくの無教育、無教養、から共産主義化した中国、どちらもトップダウンの共産主義ですけど、やっぱ違いはありますよね。
 

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那山那人那狗   
 でこれはそのアート映画的アプローチになると思うのです、舞台を田舎にして。プロットをひねらない。スロームービーとでもいうんですかね。

 でも見れたものじゃないですw

 道徳の教科書が読み物としてはサイテーなのと同じですね。アート映画は、じつは一番反社会的なものです、アートってのは、自己破壊か、社会破壊か、ともかく破壊の美しさです。自然っていいよね、っていうアート映画は映画になってない。アートはアートを否定するとこで成り立ってるようなものですね。
 ファッションなんてくだらない、カネの無駄だ、というけど。そのまったくの無駄で残虐で、虚栄で空っぽだからこそ、ファッションは美しいってことです。やれフェアトレードだの、相互理解だのがあったら見れたものじゃない。
 クレーが言うに、自然が美しいと思うのは、酒で醉うのと同じだ。(自然が豊かなとこが好ましいのは、ニンゲンがそういう生き物だからだ、生きやすい環境を誰もが望む)、ポルノ映画レベルの価値しか無いってことです。
 もっと理不尽でまったく無意味な破壊を出せなければ、美しい映画ってのは難しいよね・・・

 意味もなくこの親父が、田舎のオンナをレイプしてボコボコにするような映画が生まれたなら(あるいは、昔の官僚独裁時代はこういう無茶苦茶が出来たんだ、毛万歳といいながら、か)おや、いよいよ中国の映画が動き出したな、という気がするのですけどね。そのとき息子はどうする?