2021年12月29日水曜日

2001 メタルギアソリッドツー サンズ・オブ・リバティ、METAL GEAR SOLID 2: SONS OF LIBERTY

メタルギア ソリッド の二作目


 今回は雷電というキャラクターが主人公になっております。


突然実写に切り替わったり、デジタル社会、が及ぼす影響が誇張されていたり、アメリカがまだまだ世界の中心だったり、この時代、を象徴する作品となっておりやす

 9/11と同時期に発売されて、新しい時代、ってのを印象づける作品だったようです、21世紀は9/11で始まった。そして20年後の現代、アメリカが対テロ戦争に敗北して撤退、中国によって覇権国家の地位を奪われる。

 

 21世紀前半の歴史書にタイトルをつけるとすれば「超大国アメリカの没落」になるでしょうね、ここ20年アメリカはすべてにおいて衰退しておる。 


 だから没落するまえのこのアメリカ像ってのがなんか懐かしいですね。


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物語はこの手のゲーム、この手のストーリー、ミリタリーSFみたいなジャンルではゲームでも映画でも一番練り込まれてると思います。

 が、やっぱこの手のジャンルがあんま好きじゃない人には、はぁ・・・?って感じですし、ちょっと言いたいことを盛り込みすぎてるという気もします、しゃべりすぎ。戦場でこんなしゃべってる場合じゃねぇだろって話ですし、あんな変なカッコのヤツ目立ちまくりだろ・・・みたいなツッコミポイントも多い。

 

 ですがかなり考えられて練られているのは間違いない、VRによる弊害、情報統制による体臭操作、などなど、未来を先どったアイデアも盛りだくさん、これは素直に良作と認めないほうがダサいですね。間違いなく名作!スタンプあげちゃう!

 

ただゲームとしては、ワタシはほんのちょっとだけプレイして諦めてしまったことからもわかるように、ハマらない人には全然はまらないし、正直面白くない。ゲームである必要ある??普通に映画を作ればいいんじゃないの?って思いました。映画監督になれば良いですのに。

 ゲーム自体の構造とすれば、いわゆるムービーゲー、非常につまんないです。

なんでも映画化したがる、常にネタ切れ状態の映像業界なのになんでメタルギアは映画化されないんですかね?

2021年12月26日日曜日

1981 ウィザードリィ wizardry

  すべてはここから始まった。


 D&DがTRPGのゴッドマザーであるなら、ウィザードリィはVRPG、CRPG ビデオゲームとしてのビッグブラザー。始祖的な存在です。

 初めての作品ながら相当な凝った作りでして、パーティは6人もおるし、職業などのジョブ、さらに上級職、種族、善、中立、悪というアラインメント、さらに年齢、システムまで、後のRPGで発展させられていく要素をぎっしり詰め込んでおります。

 もちろんバランスはぶっ壊れ放題、でも初めてなんだもの仕方ないという感じ、前例が無いのですもの、どのくらいの数値にすりゃいいのかわかるはずもない。まったく使えない職業もあるし、使いみちの無い鍵、理不尽なロストなどなど、しかしその荒削りのバランスがヒリヒリするレトロゲーハイを生み出してもいます。

 ゴリゴリの3Dダンジョンで自分でマッピングする必要があるので初見さんはまったくのお断り、最初の1Fの南西エリアで即死です。初めて会った敵に勝てないでしょう。昨今のロープレと比べたらゲボ吐くほどむずい。


ただこの1Fのマップ、これはワタシは芸術作品だと思いますね、1Fという初めてのマップなのにほぼすべてがある。

 ループ、ワープ、ダークゾーン、隠し扉、魅力的なイベント、特徴的なキャラクター、脳に焼き込むかのような印象的なセリフ、親の顔よりみたマーフィーの亡霊、闇の中に住む頑固じじいパピロトじいさん・・・正直3Dダンジョンのすべてがたった20x20に見事に詰め込まれている。

 普通最初の1Fなんだからもっと優しく作りそうなものです。ウィズはそうではない、ウィズははじめから全開。このマップにすべてを置いてきたってことなんです。3Dマップは無数にあるだろうけど、これが一番見事なマップだと思います。3Dマップに限らず、ダンジョン、の最高傑作かも。

 マップは時代が流れるに連れて、巨大化、複雑化していきましたが、この正方形のマップが神々しくも感じられます。



 さらにRPGでありながら、ローグライク、の要素もあって、精魂込めて作ったキャラがぼーん、と気軽にロスト、二度と蘇らなかったり魔物に食われたりします。レベルを吸い取る、みたいな極悪の魔物もおる。


 驚くべき話なんですが、このゲームは全10階層のダンジョンを攻略するのですが、5~8階層、は攻略上まったく意味がなく素通りできます(!)うそでしょ!?って話なんですがそうなのです、そして8がゲキムズとされている、なにそのバランス??トリッキーにもほどがある。

 たまたまそうなったのではなくて、8Fは製作者のイニシャルを彫り込んだ悪ふざけステージで、敵にテレポなどをかけられて偶然にワープしないと入れない秘密の部屋、などもあります。明らかに、ここは誰も通らないから遊びのステージ作ったれ、という洒落なんでしょう、今こんなゲーム作ったら炎上するね・・・そしてこの謎と不思議、作りかけなのかバグなのか狙いなのか深遠な意味なのか、ただの悪ふざけなのか?独特の世界観、これがウィズの世界観です。恐ろしく説明が無いからこそ、無限に想像が膨らみます。

 そしてウィズの代名詞である

「いしのなかにいる」

壁へとワープしたら全ロスト、という恐ろしい罠。ドラクエのセーブデータ抹消並の破壊力。


 ボスは実質中ボスとラスボスなんですがどっちも普通に戦うとゲロ強い。魔法使いが強力な魔法を覚えて一掃するしか方法は無い気がする、つまり魔法使い無しパーティでどうやって勝てばいいのかわからぬ。

 魔法使いがレベル13から使えるハマン、はランダムで効果を起こす魔法、つまりパルプンテみたいな魔法なんですが相手をテレポートさせることが出来ます、ラスボスもテレポでぶっ飛ばせる。リセット技を使えば良い効果が出るまで繰り返せばいいので絶対勝てる。これがウィズ。物語の目的が魔王を倒すこと、ではなくてラスボスが奪った宝物を奪還すること、なのでこれでよい、テレポでぶっ飛ばして宝を奪い返すのだw

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 ただ最近思うことなのですが、ゲームって面白くなってるんだろうか?と疑問に思います、もちろん演出やらグラフィックは格段に進化した。プレイのしやすさ、プレイアビリティは改善されました。

 ただ、ゲームの骨格である、面白さ、の部分。それが増えてないのではないか?という疑問です、このウィズ、にはRPGの面白さがほとんどすべてすでに存在する、キャラメイク、職業を選ぶ戦略性、アイテム収集、ハクスラ的育成、ダンジョン探索、強敵、ボスを倒した時の達成感。 

 無いといえば、ストーリー、がウィズ1にはほとんどないです、それがハクスラゲーム、モンスターとのバトルが主体でストーリーを重視してないもの、というジャンルとなっておる。

 ストーリーは、やっぱり好き嫌いがあって、みんなが良いと思うストーリーってのは無い、(みんなが悪いと思うものはあるのだけれど)、ストーリーがクソなだけでゲームが台無しになってしまうこともあって、諸刃の剣です。グラフィックもそうですけどね、なんだよギャルゲーかよ、って拒否する人もいれば、わぁ美少女キャラ可愛い、ってやる人もおる。万人受けってのは難しい。


 なんで今ウィズをプレイしたかというと、ドラゴンズクラウン、というゲームを買って、アトラスってほんとウィズが好きだよねぇ、って思って、そういや私噂に聞くだけでウィズってプレイしたことなかったのでやってみたというわけです。さぁ準備は整ったのでドラゴンズクラウンやります!

2000 Metal Gear Solid Ghost Babel メタルギアソリッド  ゴーストバベル

  なぜかGBCで出されたメタルギア・ソリッドの続編。


 ソリッドとありますが、ゲームシステムはメタルギア とほぼ同じでして、ストーリーもほぼ同じです。


 今回ゲームは私はプレイしてませぬ、プレイしてるのを見ただけ。私このステルスゲームってのが大の苦手なので・・・


 まだこの時代はアメリカが世界の中心だったんだなって感じがしますね。今のアメリカはもう世界唯一の超大国ではなくなってきている、国内も分裂してるし、中国も台頭、他にも世界的にアメリカの求心力は落ちてきてるって気がしますね。

 出来はまぁまぁ、ってとこでしょうか、ん~~・・・まぁまぁ、ですね。同じことを繰り返してるような気もするし・・・・


 結構名作とされていますが、たしかに携帯機でこの頭身のキャラってあんまり見ないし、このタイプのゲームも非常に珍しい。

 ただやっぱ・・・・まぁまぁ、ってとこですね。

2021年12月23日木曜日

1960 荒野の七人 The Magnificent Seven

  七人の侍のオマージュとして作られたハリウッド西部劇。


ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーンという豪華キャスト。


 そんな二番煎じ上手くいくわけないやん、っていう企画なのですが、予想に反してまぁまぁ良い出来となりました、スティーブ・マックイーン、やっぱしぶぃっすねぇ。こういう渋い役者って昨今ほんっっっっっと見ない。キアヌにしろレオ様にしろ、ジョニデにしろ、50超えても整形技術の発達によっていつまでも若いのですもの、しびぃ~~!!っていうかっこいいおじさんは全然いない。いつまでも若い、ってのが売りですから。


 それとやっぱアクションはCGじゃダメってことですよね、馬の動きのリアルさ(リアルなんだから当たり前ですけど)、CGでは絶対出せない迫力があります。走り出した馬に飛び乗るっていうシーンがあるんですけど、これもCGでは絶対出ない迫力、これ失敗したらめっちゃ怪我する!!ていうスリルがある。


 ただ問題も多くて、構成的にちょっと甘い、7人のキャラの立ちが甘い、三船敏郎役があまりにも三船敏郎の真似をしすぎておる。などなど、本家には及ばないところも多々ある。あとオリジナルは白黒ですからね、白黒独特のテンション感、みたいなのが強い。


ただやっぱ馬のアクションを見るだけでも見る価値があると思います。やっぱアクションといえば馬なのよ。バイクじゃつまんない。

1939 オトカル王の杖 タンタンの冒険

  シリーズ8作目。


 架空の東欧の国、シルダビア、が舞台。


シルダビアを狙う隣国の、クーデター計画を阻止する・・・っていう内容。


 あいも変わらず内容がえぐいんじゃ!子供向けなのに、陰謀陰謀陰謀、国家転覆、クーデタ、侵略、属国化・・・・


 もちろんですが、ナチスによる領土拡大計画、を繁栄したものです。国家の転覆に、王権の象徴であるセプターを盗む、っていうやり方も、ある意味カルト宗教的組織であるナチスのやり方を反映してると言えます。


マンガとしてはかなりマンネリ化してきているともいえるし、スタイルが完成してきているとも言えます、完全にタンタンってこういう感じ、という描き方が出来上がっております。


 っていうか1939年ってもう第二次大戦はじまってんじゃね?マンガなんか描いてる場合だったんでしょうか?

2021年12月13日月曜日

2008 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

  インディ・ジョーンズの19年ぶりの作品で四作目。


こりゃあひどいw


 いや面白いわけないやん、って話なんですけど、予想を裏切らない面白く無さでしたね。でも笑える面白く無さなので、おもんなーって思って見るにはこういう超大作おもんない映画は見れますね。


 たぶんシリーズ全部観てるはずなのですが記憶がまったくない、唯一覚えてるのはなんか穴の中に手を入れたら虫がうじゃうじゃうじゃあ!!っていうやつで、たまに夢とかでみてぞわぁっ!ってするトラウマシーンです。


 映画としては構成がめちゃくちゃで甘いし、なんのこっちゃわからん結末ですし、SF色強すぎだし、宇宙人出しときゃなんとでもなる、スピルバーグまったく進歩してませんし、おばさんとおじさん、いやおじいさんとおばあさんの恋愛シーン見てらんないですし、あとなんか全体的に古い!セットがなんか安っぽい。

 そしてCGがあまりにもCGくさい。

 

 やっぱワタシはCGが映画つまんなくさせた派ですね、CGならキャラもCGのフルCGのほうがまだマシ。


そして長い!


 昼寝するにはちょうど良いです。

2021年12月12日日曜日

2009 バイオハザード 5、BIOHAZARD 5, 英題:RESIDENT EVIL 5

  バイオ4を世紀の名作、っていう人々も結構多くて、そのふくらみまくった期待が向けられたバイオ5。PS3というハードの性能も向上して、さて一体どうなる!?


 結果的には

 

 む~~~~~~~~~・・・・


むぅ。


っていうものになりました。クソゲーだ!駄作だ!って酷評するほど悪くもない、ただ素晴らしい名作だ!って称賛するには、物足りない、そんな感じです。単発のゲームならもちろん名作と言われたのでしょうけど、偉大な4に続いて、ってことで低評価になってしまったようです。


 最大の原因はバディ・システム、二人で行動して戦おう!ってことで、友達いない、あるいは人と一緒にゲームやりたくない勢にはまじで邪魔でしかない、ワタシもゲームは一人でやりたい派なので、実はプレイしてません、他人のプレイを見ただけ。


もちろんこの手のゲームでAIなんてクソでしかないので、CPUとの共闘はまじで面倒、とにかくただ面倒なだけなのです。友達がいて誰かと一緒にやりたいパリピゲーマーそんな多くないでしょう?っていうかそんな暇じゃないって。


 次に詰んでしまうことを防止するためにクリアしたステージを周回して弾集めが可能になりました。


 これが一番の賛否両論ポイントでしょうね、初心者にはふぅ、これでやっとワタシもバイオクリア出来るわ、ってポイントだろうし、いや弾切れしないで打ち放題ならごマンとある海外のFPS、TPSと同じやん。バイオのアイデンティティそのものを失っては本末転倒ですやん。ホラー要素ないし、ゾンビすらでてこねぇし。

 じゃあ弾集めしたくない人はやらなきゃいいじゃん、それだけのことだろ?とも言える。いやいや、そんなのサッカー苦手な人は手を使ってもいいって言ってるのと同じやで。とも言える。

 このへんはみんなが納得する答えは無いところです。売り物なんだからみんなが楽しめるように作る、企業的にはこれが正解。そうやって顧客に媚びてばっかりいるとテレビと同じようにユーザがバカばっかりになって、ゲームも終わるぞという意見も正解。


 ワタシは、ゲームはギリギリの難易度、であるべき。それがゲームのすべてだと言えると思っておるので、マニアしかクリアできないのではなく、たいていの人には、頑張ればギリギリクリアできて達成感が味わえる、そのバランス調整にこそ、リソースをつぎ込むべきだと思いまする、よって、弾稼ぎには反対ですね、甘やかしちゃダメ。成長しません。ズルが出来るとズルするに決まってます。 


ただグラフィックやモデリング、ライティングなどのセット、そしてバラエティに富んだ場面設計など、演出面はかなり良い出来です。実写よりもゲームを見たほうが圧倒的に面白い。キレイだしリアルだしゲームっぽい演出もあって楽しい。っていう時代の到来ですね。ストーリーはめちゃくちゃだけども・・・

2021年12月11日土曜日

MTG Arena Alchemy アルケミーフォーマット

  MTG ARENAで新しく アルケミー というフォーマットが始まりました。


 簡単に言うと、デジタル版ではリアルタイムで禁止カードにバランス調整を入れていくよ、ってことです、リアルカードだと、禁止カードは存在が抹消、なわけですが、デジタル版では、カードを描き直して弱体化、することが出来るってことですね。

 さらに下方修正だけだとキレる輩がいるので、追加カードなどもあって、環境に変化を加えるますよ、という言い訳をしておりますが。


 とにかく下方修正だよ!ってことです。標的になったのは


ターン追加おじいさん  (アールンドの天啓)

黄金ドラゴン 

エシカ戦車

毎ターンカウンターおばさん


そりゃそうだろ!!!w


特にアールンドの天啓、これは使ってみてわかりますが100%ダメですね。ずっとオレのターン!!!が簡単に出せる、途中から一切ターン回ってこない。黄金ドラゴンもターン爺さんとのコンボです、黄金ドラゴン、宝物、ターン追加、ターン追加、でドラゴンになぐられて死ぬんですもの。

 いや単体でも先行に黄金ドラゴン出された時点でほぼ負け確定ですけどね、呪文でキルしても次のターンにターン追加か6マナのPW出されるから。

 エシカとおばさんはまだ許せる範囲ですけどね。たしかにいつメン、このカードばっかり見る、っていうカードではあるけども。とくにおばさんは他の狼がいたらカウンター追加、みたいな同じような効果のカードの完全な上位互換でして、他のクリが全部ゴミ箱行きですし。

ターンおじさんは予見しないと鳥が出てこなくなり、予見しても7マナに下方修正。

 じゃあだれが予見なんかすんのだ?とにかく弱体化。それでもまだ強いですけどね、ただ


オムナスは禁止カードからリターン、クズレアに上方修正もありますが、ん~まぁ使わないよね。



 でもワタシは下方修正賛成派です、数枚のカードが完全に環境を支配するってことになりがちですからね、禁止カードは売り物を紙くずにするという、詐欺といってもいい行為だからやっちゃいけないと思いますし、下方修正でも紙くずになることはありますけどもデジタルだから許してちょってことなんでしょう。

 下方修正くらったカードは売り払って交換カードに出来るようにして欲しいですけど。


 というわけでアルケミーフォーマットプレイしてみよう、その前にカードリスト確認します


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 カードを確認してきましたが、リストを作るまでもありません。


激強カードばっかりです。


カードのパワーがスタンダードとまるでかけ離れている、アルケミーはほぼアルケミー構築と言っても過言じゃないですね、アルケミーカードばっかりのデッキじゃないと話にならん。パック買えってことなんでせう。パワーインフレなんてもんじゃない、ハイパーインフレです。

 

 スタンなら禁止級のカードオンパレードなんですが、一枚選ぶとすれば

土地 Forsaken Crossroads  後攻ならアンタップで出る、全色マナ。


 ですね。圧倒的に先行が有利、っていうゲームなので、後攻なら絶対入れるべきカード。っていうか絶対入れるべきカード。入れない意味がわからない。


 でもアルケミーが根付くのかどうかが心配・・・投資しても無駄になりそう、あとユーザがどれだけついてきてんのかですなぁ・・・日本語のカードリストのページもないし・・



2021年12月9日木曜日

1938 黒い島のひみつ タンタンの冒険

 タンタンの冒険シリーズの7番目。


いくつかバージョンがあるらしく、ワタシが読んだのは多分新しいほうのバージョンですね。


 絵がスッキリして読みやすくなりまして、話の内容は007シリーズそのものって感じです、もちろんタンタンのほうが早いのですが。


 偽造紙幣を秘密の島で作るギャング一団の陰謀を暴け!っていうもう何回もこすられてるストーリー。


 でも一番のポイントは飛行機ですね。


1930年代は飛行機の全盛期、自動車感覚で個人が飛行機に乗っております。戦後になると、航空業界は産業化されて、ジャンボジェットだけになってしまい、個人が飛行機に乗るってことはなくなる。


 戦争でもなきゃ、普通の人間には飛行機に乗るチャンスなんかない!って誰かが言ってました。

 サンテックスみたいな飛行機乗り、っていう職業はもはや存在しませぬ。ジャンボジェットや旅客機ってなんであんなダサいんですかね。パイロットってのも全く憧れない、レシプロ乗りじゃなきゃパイロットとは呼べませぬ。

 ジェット戦闘機なんてほぼマシンで、パイロットの腕とか関係ないし、腕を発揮するような格闘戦ってのが無いですしね。弱い者いじめの爆撃をするだけで、それも爆撃機の仕事。さらにこれからは完全な無人戦闘機だけになるでせう。


やっぱり1930年代ってのはいい時代ですよなぁ・・・、もちろんクソみたいに大変なことばかり起きてるんですが、偉大な時代であったことは間違いない。

2021年12月5日日曜日

1998  追跡者 U.S. Marshals

  逃亡者、の警官目線のほうのスピンオフ作品。


 ですが、ワタシは同じ事件の視点を入れ替えた作品だと勝手に思ってたのですが全然違くて、警官を主人公にしたまったく別の事件を扱った作品です。


 スピンオフっていうか、主人公が変わった続編・・・それはスピンオフっていうのかしら?とまぁ、だいたいこういうのって面白くないパターンなのですが、それほどつまんなくもないです。おカネもかかってますし。


 トリックみたいなのはかなり強引、捜査ものですがほとんど力技で、アクション映画です。ただ映像はジャングルから都会、など結構よく撮れておるという気がします。CGCGしてないのも良い。80年代アクションへのオマージュって感じがしますね。


 ただ犯人役のウェズリー・スナイプスが、なんか雰囲気的に違うんじゃないかなぁ?って感じがする。この犯人が本当はいいやつなのか悪いやつなのかわからないってことなんですが、黒人で実は悪いやつだったっていうオチをほぼ見たことがない、実はいいやつだった、になるに決まってるって感じがしてしまうのです、あと彼女が美女すぎる、違和感ありすぎ。こーんな美女を彼女にしてるやついねーだろって感じです。


 トミー・リー・ジョーンズの使ってる銃がグロックで結構シナリオにもかかってくるんですが、グロックは水中でも撃てるんですね、すげぇなぁ、24でも使われてたし、良い拳銃といえばグロック、っていうイメージがついてしまいましたね。

2021年12月4日土曜日

1972  サディーが死んだとき Sadie When She Died (1972) エド・マクベイン

  全然知らないで読んでしまったのですが、これは87分署シリーズという大長編シリーズの中の一作でして、このシリーズは「警察署もの」として、1ジャンルを形成してるようです。


 推理小説では全然なく、警察署の1グループ、がみんなで活躍して操作をする、というお話です、つまり「太陽にほえろ」形式ですね、もちろん「太陽にほえろ」がこれから影響をうけたのでしょうけど。(このシリーズの最初の本は56年に出ていて、2005年に最後のシリーズがでるまで半世紀も続いたようです)


 だから推理小説を読んでるという感じではなくて、長編刑事ドラマの脚本を読んでるみたいな感じです、一つの事件を追ってるというよりも、警察署のおなじみの面々がそれぞれに動いてるっていう感じ。


 それを知らなかったので、なんか変な構成だな・・と思いましたが、シリーズを最初から読んでる人にはおなじみの展開とかおなじみのキャラなんでしょうね、ワタシにはなんかキャラのイメージが全然つかめん、と思いましたがそういうことなのでした。


 それはいいとして、この本の内容は、ジャンキー、セクシャルマイノリティ、治安の悪い街、犯罪都市、クリスマス、といかにもNYって感じの話です。結末もなんていったら良いのか、ん~・・・、簡単に言うとセックスの話ですね。ド変態鬼畜野郎のというお話、結末もすごく後味が悪い。


 ただ警察の操作のやり口みたいなのはリアリティがありました、かなり綿密に取材したんでしょう、想像では書けないようなやり方が書いてある。


 ともかく推理小説では全然ないし、ミステリーでもない、テレビドラマっていうジャンルですねぇ。テレビ時代になって推理小説も死んだってことなのでせう。

2021年12月3日金曜日

-1100 詩経 上 新釈漢文大系

 詩経というとものすごいいかめしい本のように聞こえますが、要するに中国の古代の詩を集めたもの。日本で言う万葉集、だが、その歴史は1500年以上も古い。いや古すぎだろ。


 というわけで、ほとんどの詩がまったく理解不能になっておりますが、その内容は単純、むしろめちゃくちゃくだらない恋愛詩がほとんどです。

  それを後の人々が、色んな解釈やら講釈をでっちあげてきたのですが、ワタシの直感では意味などほとんど無い、そのへんのJKが作るようなものすごい単純な恋愛の詩がほとんどです。

 

 この漢文大系では、まるで呪われたように、詩経の詩は呪術的、宗教的な意味がある!決して儒教の学者の言うような意味ではない、みたいなことが力説されてますが、それも曲解とワタシには思われます、めちゃくちゃシンプルで、めちゃくめちゃ単純な詩だと思う。

 もちろん、詩ですから、意味はいかようにも取れるものなり。童謡は実はおそろしい、とかわらべうたの本当の意味は?とか都市伝説と同じものなり。



ただ女性が、男が欲しい、って嘆いてる詩がほとんどであるのはこれは誰もが認めざるを得ないところでしょう。中国文学で、女性の意見が出ることは非常に稀であるらしく確かにそうです、中国の女性作家なんて現代を含めても一人の名前も出てこない。


 淫乱な詩もあれば、純情な詩もあるのですが、この「一途に誰かを愛する女性」って本当に存在するんか?とワタシは思う、ほぼフィクション。だから、実は男が女のフリをして詩を作ってるというような気がする。これ男が書いてるのでは?って感じが随所にする。

2021年11月30日火曜日

1937 Tintin and the Broken Ear  タンタンシリーズ 6 かけた耳

  第六作目は架空の中南米が舞台。


 美術館から盗まれた神像、その秘密とは?


 っていう話なんですが、これもまた、センシティブな話題ばっかり盛り込んでおりますね、野蛮な現地人、インディアン?、戦争を起こして両方に武器を売って儲けようとするロシア人、石油の利権を狙って戦争を先導するアメリカ人、いやこれ湾岸戦争やないかい!!


 戦前のマンガはえげつないですねぇ。お金のためにパンパン人を殺します、これ子供向けなんだよね一応?・・・まぁ実際現実がおカネのためにパスパス人を撃ってるんだから仕方ないのか・・・


 マンガとしてはもうなんかめちゃくちゃ、構成とかも酔っ払ってるのか?っていう感じのグダグダ具合。クスリでもやってるのかしら。


 もうなんか現実が空想を通り越していって、おちおち普通にマンガなんて描いてられないのでしょうか、なんか不安定です。ナチスが台頭し始めているのでせうか?


 本当になんか奇妙な不安みたいなのがつきまとう作品ですね。

2021年11月28日日曜日

-92 史記 司馬遷 八書

  八書とは、いろいろな雑学の本という感じで


儀礼

音楽

占い

天体占星術

祭儀のやり方

経済学


などいわゆるリベラルアーツですが、古代のリベラルアーツはほとんどがオカルトに終始しております。始皇帝は焚書坑儒で学問を根絶やしにしたといいますが、これが古代の学問であり、ほとんどが単なるオカルト、始皇帝が学問なんて無駄だ!といって学者と本を燃やそうとしたのもうなずけるといえます、ほとんど何の役にも立たぬ。合理主義者の政には不要としか映らなかったのですね。



 その中で音楽、楽書、というのが意外な感じで、音楽は、「人間の教化に最もふさわしいもの」として、ものすごい重要視されております、良い音楽を聞くだけで民は正義となり、善人になる、悪い音楽を聞くと天変地異が起きて国が滅ぶ。すごく音楽が重要視されておりますね。


あと経済は、めちゃくちゃです。まず、誰でもお金を作って良かったらしく(!)それで経済が大混乱しております。貴金属のおカネを作ると削って薄くする奴らが現れるなど、カネがかかるとみんな小狡いことをして自分の利益だけを求めるのは古代から何も変わらんようです。


2021年11月27日土曜日

イマジナリー・スクランブル 

  ここ最近迷走しまくっています運営ですが、ワタシはこの虚数海戦はなかなか良かったのではと思いました。もちろん、虚数空間ってなんやねん、めちゃくちゃや、しかも夢の中の物語という超なんでも有り設定、さらにいつもの夢だけど現実になる、夢の中でも死んだら死ぬ、みたいな、いっつもそれじゃん、などツッコミどころ満載でありますが。


 ただFateってなんなんじゃろうか?っていう基本に立ち返ると

「ストーリーが非常に充実した、ギャルゲー」

 これだと思うのです。

ギャルゲー的なお楽しみ要素もありつつ、歯ごたえのある物語、この2つの要素の掛け合わせがFateシリーズのレゾンデートル。

 言うなれば、Evaだって、美少女がロボットで戦うアニメです、美少女とロボット、という異質なもののミックス。

 普通戦闘ってのは男がするもの、美少女が戦うわけない。美少女戦士、になれすぎて忘れていますが、普通美少女というのは戦わないもの、それが戦う、という異質な組み合わせ、が面白いという寸法。

 もしEVAに美少女が出てこない、硬派なロボットアニメだったら、どんなに構図が凝っていたり物語が深淵でも、今の半分以下の人気だったと思います。

 

 だけど!作品や会社が大きくなると、いやいや、私達美少女の力になんか頼ってませんし、エロゲーなんて作ってませんし、物語の面白さだけで勝負出来ますし、みたいなかっこをつけたり、銀行やら株主、スポンサーやらなんやらが絡むとエロはどんどん扱いずらくなる。


 それで、ただ単につまらないロボットアニメやら、ただ単につまらん格ゲーなどが生まれて、会社が倒産するというわけ。


 なんにせよ、単純なロボットアニメ、単純なSF、シリアス一辺倒な戦争もの、ゴリゴリの超大作RPG、そういう、ストレートに何かを作るのはとっくの昔にもう限界、全部やり尽くされていると思われます。

 だから何かと何かの掛け合わせ、合体!合成!が必要な時代がもう30年以上前からきている、つまり第2世代ですね。


 

 今回のイマジナリー、は基本に立ち返った気がします、とにかく水着でかわいい女の子出して目の保養もさせつつキャラを好きになってもらって、時にシリアスもはさみつつ。そのバランス、これがFateっぽさ。

 キャラを好きになってもらう、ギャルゲーとしてはそこが生命線です、キャラを好きになってもらわなかったらそこでジ・エンド。物語をこねくり回しすぎていたり、イラストがいまいちだったりで全然キャラに感情移入できず、ちっとも物語が入ってこない。これはもうギャルゲ要素としてはおしまいです。

 今回登場した楊貴妃は、誰にでも好かれるキャラ作りでイラストも良く、なるほど、じゃあ物語読んでみようって気にさせてくれる当たりキャラでした。それによって物語が成立したと思われます、ゴッホだけだったら、またも意味不明な物語でしたでせう。

 もちろん天才でれば、登場人物全員を読み手が嫌いだなぁ・・・って思わせつつも、面白い物語を作れるかもしらん、けどそんなの至難すぎる技。あざとくてもいいからやっぱり好かれるキャラ、を出しとくのが賢明ですよね。


 はっきり言いまして、シリアスなだけの物語なら、もっと面白いもの書けるやついくらでもいる・・・、いやいないんですが、過去の名作がたくさんある。本当に重厚で面白い物語を求めるなら、ドストエフスキーを読めって話、あるいは美しい心情描写を求めるなら夏目漱石や太宰を読めって話なんです。あんたらには漱石みたいな文才は無い、いや誰にも無いですよ。もちろんワタシにも全く無い。

 今の時代に普通の小説とか描くやつは気が狂ってます、え?自分がドストエフスキーよりも天才だと思ってるのかしら?無理ですけどそれ?って感じ。ベートーヴェンよりもすごいシンフォニー作曲する!いや、無理だよそれ。別の新しいものに挑戦するほうが絶対良いって誰でも思うでしょう。賭けてもいいです、第九を上回ってその地位に取って代わるようなシンフォニーが今後作曲されることはありません。全然別のスタイルの名曲は生まれるでしょうけどね。


 どうも昨今、こいつら自分が文才あると思ってない?っていう雰囲気がします、無いです、無い。だから無いなりに、新しい組み合わせ、ゲームであり絵もあるってことで文才の無さをカバーしていかないと。そしたらいつの間にか新しいものが出来ていたってこと、それを目指していたのでは無かったか?


 

2021年11月26日金曜日

-92 史記 司馬遷 本紀

  誰でも知ってますが、読んだことがある人はほぼいないの本。作家っいうのはこういう誰も読まない本、を読むのが仕事だったりします。


 長大な本でして、いくつものカテゴリに分かれていて、本紀、はいわゆるダイジェスト、大まかな歴史の流れを追っていて、天地創造から、当時の現在の皇帝である、孝武帝までを記録しています。

 司馬遷の書いた孝武帝の記録は孝武帝がブチギレて削除されたようで、残されたのは偽書?誰が読んでもそれまでの文体とは全く異なるオカルト話が残されとります。


 司馬遷は孝武帝の怒りを買って、宮刑、つまり去勢されました。その憎悪?が司馬遷にこの史記を書かせたと言われとります。ふむ。つまり永続賢者モードに入ったってことですね。

 


 史記は基本敵には、王朝の最後に悪王が現れて、それを諌める健気な部下がいるんですが、聞き入れられずにぶった斬られて、やっぱり滅んで次の王朝が来るっていうのの繰り返しです。これが物語なら、健気な部下に何か良いことがあるっていうフォローがありますが、歴史ですから、無残に殺されてそこで終わりです。



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 厲王(-828?)の密告制度 情報統制

 周の厲王は悪王であり、自分の悪口をいう人間を、巫女を使ったスパイ網を張り巡らせて、密告させて処刑した、そして民衆は何も言わなくなった。

 召公はそれを諌めて、民衆の口を塞ぐことは水をせき止めるのと同じで、いつか氾濫を起こす、民を自由に語らしめ、その批判のなかで正当なものを取捨選択するのが王道だと言ったが、聞き入れられず、三年後厲王は民衆の反乱で追放された。

 

 およそ2900年前からやってることは何も変わらないという話


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 社会の規範として何を置くべきか

夏王朝は、忠、まごころを第一とした。

まごころを第一とすると小人は、他人に甘えるようになり失敗した

殷王朝は恭敬、を第一とした

恭敬を第一とすると小人は邪教に走るようになった

周王朝は、文、理知を第一とした

文を第一とすると、小人は上っ面だけを取り繕うようになり、真心を失った

 秦は周よりさらに、法、という理知を中心に据えることにより、更に厳しくなったので、すぐに滅びた。

 漢は文を尊重しすぎた弊害を治すためにまた、忠、まごころを中心とした。この忠、恭敬、文、は循環するものである。



  上古

天帝 上帝  いわゆる神様のこと、天を治める帝


三皇  中国最初期の偉大な天皇  龐羲、神農、女媧 もしくは伏義、神農、黄帝、または 天皇 地皇 人皇

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 五帝

伏義 姓は風 五行では木人  民衆が、伏して拝んだことから、伏義、という名   八卦、五行、牧畜、文字、婚姻制度などを作ったらしい 

半分蛇である半人半蛇だったともらしい


女媧 姓は風  木人    共工なる人物(水人)が、洪水を起こして、天を支える山をぶっ壊したのを直して破滅を救ったとされる  

これも半人半蛇だったらしい


神農 姓は姜(きょう) 炎帝  農耕、音楽、を作った。ので神農、と呼ばれる  牛頭であったらしい。


黄帝 姓は公孫 土人   炎帝、蚩尤(シユウ 特に強かった武将、後に悪神とされる)、を破って神農一族に変わって新しく帝となる。 

(初めて普通の人間が皇帝になった?)


堯帝  有名な名君 暦を作ったとされる  帝位を血族ではなく、徳の高い一般人であった舜へとゆずった


舜帝  有名な名君 庶民の出であり、家族は揃って舜を殺そうとするクズだったが、舜は孝行を尽くした。帝になることも辞退したが、民衆が舜の言うことしか効かないので

天命として帝位につく。刑罰を軽くして、仕方なく罪を犯したものを無罪とした。血族ではなくて有能な家臣である禹に位を譲る

 真、善、美を全て備えた名君のアイドル


禹帝 舜より帝位をついだ帝  夏王朝  地図、インフラと税収の整備をした



桀帝   夏王朝の最後  元祖悪王として、末喜という美女に溺れ 湯王に討たれる

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紂帝  殷の最後の帝  伝説的な悪帝 であり妲己を偏愛する。 暗愚ではなくてうまれながらの天才であったらしい。 酒池肉林の創始者。

気に食わないやつを一本橋渡り火炙りにしたり、塩辛にしてみたり、心臓だけくり抜いたりと、ユーモアも備えた徹底的悪玉。最後は宝玉などを自分に巻きつけて焼身自殺した。

 もちろん、そこまで悪王だというのは言い過ぎで、紂を倒した武王による正当化だと言われている。


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周 紀元前1046年頃 - 紀元前256年

武王  紂帝を倒して 周王朝を作った偉人。太公望を師匠とし、周公旦を補佐とする帝、という位を偉すぎるものとして、「王」という位にする。だから武帝でなく武王。


褒姒(ほうじ) 笑わない姫様のおそらく元祖 周の幽王に溺愛され、幽王は褒姒を笑わせるためにいろいろな無駄遣いをして政治を誤る


 周王朝はだんだんと衰微していき、諸侯がそれぞれ王と称する春秋戦国時代になる、戦乱時代がおよそ550年も続く、やばすぎだろ。

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春秋 (-771~-403?)


戦国(-403~-221)


昭襄王  秦が統一を成し遂げる礎を築いた 始皇帝の曽祖父

猛将白起などを用いて、常に戦争状態、西周を滅ぼして九鼎を秦に治める。

その方針は殲滅戦方式で、とにかくめちゃくちゃに斬首して殺しまくるスタイル。

始皇帝の礎も作ったが秦が恨まれる原因も作った。現代中国で人気が高いっぽい、たくさんドラマ化されている。


白起  昭襄王の時代に素晴らしい軍功を立てた将軍、楚を破り、40万人を生き埋めにしたとも・・・。しかし、あまりにも勝ちすぎたのか、最終的には処刑されることに。秦は薄情忘恩である、というイメージもつけることになった。


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秦(-221年~-206年)

始皇帝(-259~-210) 名は政  始皇帝が中国を統一したというよりも、始皇帝の時代にはすでに秦は戦国各国の中で最強で、あとはどうやって天下統一をするかという時期。

昭襄王譲りのとにかく厳罰、殲滅、侵略主義、裏切り者などには三族に渡って根絶やし、車裂き、生き埋めなど冷酷無比。クールでドライなタイプのリーダー、必要な時には頭も下げるプライドよりも実利主義のリーダー、経営者としては一番適している性格。

法、韓非子、を尊び、感情を抜きにした、「法治主義」を敷いた。

また諸侯として血族を統治者とするとまた戦国の繰り返しになるので、「郡県制」を敷いて絶対君主となった。

度量衡、文字の統一「小篆」、街道などのインフラ整備をし、大陸中を歩き回ってその途中で病に倒れて死す。

 五帝よりも優れたものだということで「皇帝」と名乗り、皇帝の一人称は「朕」とした。「皇」とはつまり「神」だということ。また法令は「制」命令は「詔」となった。

 焚書坑儒  李斯の意見により、秦が正しいとしていないものはすべて焼き捨てさせ、それまでの思想の類なども全て燃やし、それに従わない人々も死刑とした。始皇帝を一躍悪王というイメージにした政策。李斯の言い分は以下。

 晩年は不老不死の「真人」になるというオカルトにドハマリし、バカでかい宮殿を作ってみたり、スパイがいるとして宮廷の人々や学者を皆殺しにしてみたりと、完全なワンマン社長になっていく、全て始皇のイエスマンとなり、もちろん後継者など育たない。

 始皇帝は占いで旅が吉と出たので、また旅行を開始して旅先で病で死んだ、50才。始皇帝は「死」というものを嫌った。

始皇帝の死後、すぐに各地で反乱が起こり、秦はわずかその4年後に滅ぶ。


・王翦  始皇帝の時代の指揮官 老いを理由に引退してもまた担がれるほどの名将の様子。無敗。


・李斯 始皇帝の参謀 荀子に学ぶ。中央集権制度の生みの親。焚書坑儒を促した人で、自分の地位を脅かすかもしれないと思われた韓非子を毒殺したとも。

 学者どもは必ず「昔は良かった」と文句を言うことしかしない。どんなことをしても文句を言うのだけが仕事である、だから昔の歴史を全て抹消して、「昔は良かった」と言わせないようにし、学者どもを全員ぶち殺す。という非常に明快な論理。つまりこれまでの歴史を抹消しようとした。言論弾圧、情報統制の最高峰。

 始皇帝の死後、胡亥を皇帝へ祭り上げ実権を握ろうと画策したが、結果として処刑されるという無残な結末。つまりは全ての人間は国家の為と言いながら、自分の権力のことしか考えない、まさに中央集権制的人物、しかしこの人が中央集権制という制度を考えだし、度量衡の統一や言語の統一も推し進めたので、単なる悪人とは言えない。権力を欲するのも、全て自分が決めることで、国家をうまく運営したいという善意から出ているとも言える。


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・項羽 -232~-202

 秦を滅ぼす時に活躍して、一時権力者となった。完全なる脳筋パワータイプの猛将であり、気に食わないやつは味方でもぶち殺すスタイル。秦滅亡の動乱の時代にあってそのパワープレイが成功したといえる。

 ただ捕虜を穴埋めにしたり、敵を煮殺しにしたり、残虐行為も多く(残虐行為や殲滅を行うと、敵が絶対に投降しないで徹底抗戦をしてくるようになってしまう)漢王沛公(劉邦)をなんども追い詰めるも、だんだんと人が離れていって最後には敗れる。四面楚歌(敵が故郷の楚の歌を歌っていたので、もう味方が全部裏切ったと思ったという話、しかし劉邦も同郷の出身なのだが・・・?)、妻の虞を歌った詩など逸話も豊富。

 たった30才で死んでおる・・、良くも悪くもドラマティックで感情的な男。

戦えば無敵であり、項羽が来るというだけで敵は逃げてガチガチに守った。


 項羽が負けたことによって、残虐行為が強調されてることは間違いないので本当にそんな残酷な人間だったかはわからぬ。

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前漢 紀元前206年 - 8年


・劉邦 -256~-195

 漢の高祖。武力に優れたわけでも、知力に優れたわけでもない、連戦連勝でもなく大敗も多い、だが、素直で部下の言うことをちゃんと聞くというリーダー、そして何より幸運の持ち主。劉備に重なる。

 生まれは全然高くなく、下役人であったが、顔が龍のような龍顔であったとされ、酒と女が大好きでホラ吹きで金もなかったのだが、次々に彼を慕って人々が集まった。


 人が評価して曰く「項羽は情にもろく人を愛した、愛するが故に敵を殲滅した、劉邦は心底では全ての人間を軽蔑して下に見ていた、項羽は英雄であるが支配者にはならず、劉邦は英雄ではないが、支配するものは、冷厳であらねばならない、始皇帝もまさに劉邦と同じ、冷厳」


彼の死後、妻の呂后と諸将ですぐに権力争いとなった。そういう身内へのツメの甘さも劉邦らしさといえる。呂后は糞鬼畜悪女として有名。



・韓信  ???~196 劉邦の参謀 

 生まれはめちゃくちゃな貧乏で、最初項羽の軍へと入る。その後劉邦配下となって、戦をすれば連戦連勝の軍略家、三傑の一人となる。だが野望も大きく、みずから斉王となる。項羽を倒して漢王朝が成立すると、すぐに左遷されただの名誉職のような立場となる。その後謀反を計画するが失敗し、三族皆殺しとなる。

 頭がキレすぎる戦略家、というのはいつもこの道筋をたどる。


・呂后 -241~-180

 劉邦の妻。劉邦の死後に権力を握り、自分の呂氏ばかりを優遇したり、鬼畜行為を行ったり、劉邦の他の子供を殺しまくったりと、女性が権力を持つと必ず悪政を成す、という典型を作った伝説的悪女。

 もちろん、呂后が倒れた後にすぐ呂氏はすべて皆殺しされたので、ひどく改ざんされてるのでどこまでほんとかはわからぬ。

 呂后がこんなことになってしまったのは、劉邦がだんだんと他の后ばかりを愛するようになり、年をとった呂后をないがしろにした為であり、やはり劉邦に原因があるといえる。


 更に呂后はあまりにも血みどろの権力闘争をしたが、それは権力内部の権謀術数だけであって、天下自体は平和であったともいう


・(孝)文帝 -203~-157

 呂后を継いだ嘘みたいに有能な皇帝。連座処刑の廃止、言論統制の廃止(政治を悪く言うのは罪であったが、それだと誰も意見を言わなくなるから)、わけのわからん祈祷職の廃止、皇帝のための祈祷を廃止、肉体刑の廃止、宮中の奢侈娯楽の禁止、質朴を旨とする。皇帝の女官たちを故郷に返す。

 その遺言も、人が死ぬことは道であり、何ら悲しむことはない、葬儀と服喪は簡便とし、無駄な金を使うべからず。

 とあまりにも完全無欠な皇帝、聖人レベル。なのにあまり有名でないのは一体なぜ?あまりにも完璧すぎた支配者だったのか?

 だが、あまりにも寛大であったため、部下は増長し、匈奴に甘くみられて何度も来寇を受けることに。

 名君としてショーアップされてるとはいえ、名君だったことは疑いなし


・孝武帝 

 司馬遷に刑罰を与えたその人。孝武帝本紀、はその怒りを買って抹消されてしまい、残っているのは偽書。




ウガンダ ベーシックインカム社会実験

  結構前にNHKでやってたドキュメント番組

 ウガンダのクソ田舎の村で、ベーシックインカムを与えたらどうなるか?という社会実験。

 えぐいことしますなぁ。


 なんか閉鎖集団での実験というと、必ずオチはみんな狂気に陥って殺し合いを始め、最後には誰もいなくなる、っていう「蝿の王」みたいな話と決まってるのですが、これこそ、まさに迷信ってやつなんでしょう。


 結果的には、お金の使いみちは、投資、健康、食料、家、教育。といった堅実な使いみちがほとんどで、ギャンブルやらコミュニティを破滅に導くような結果にはならないという結果でした。そりゃそうだ。


 よく経済を回すためにお金を使わないと、と知ったようなことを言っている輩、凡愚な大衆がいますけども、たしかに、お金が循環するならば、どんどんお金を使ってもどうせ帰ってくるのだから、バシバシ使って良い。

 けど実際はそうではないのです、おわかり?こんなのマルクスじゃなくてもわかりそうなもんですが、お金をは循環しません。企業の売上余剰は、純利益、となって、純利益は所有者に集積される、株式会社なら株主。つまるとこお金を使えば使うほど、お金はお金持ちに集まって、消費者はどんどん貧しくなる。経済が回れば回るほど、ますます資本は集中し蓄積される。それによって、資本の蓄積が起こり、蓄積された資本は、軍事費となり富国強兵、強化された軍隊は領土や権利を拡張し、さらに市場を拡大する、これにより世界市場、が生まれより多くの人間が貧しくなり、貧しくなった分だけ、さらに資本家は富裕となり、そしてすべてを支配する、おしまい。

 

 良い悪いではなくて、資本というのは競争なんですから、競争したら最後に勝つのは一人だけ、こんなことどんなアホにでもわかる話、トーナメントをやっていけば、最後の勝つのは一人。後はすべて敗者となると言うわけ。


 それを防ぐためには、金を、自分たちの中だけで使うという方法があります、自分の親から買い、自分たちの村、グループの中だけで金を循環する、そうすれば、グループ内を循環するお金の量は減らない。これがユダヤマジック。ユダヤ教グループは、自分たちの仲間内でしか金を使わない、そうすれば、他の資本家たちに搾取されない、他のグループとも商売をすれば、グループ内の資金は増えるばかり。やったぜ。

 宗教と経済は相性抜群であって、保護貿易とも言う。経済的持続可能とは保護貿易ということになります。以上保護貿易についての授業でした。

 つまりみなさん、金を使うなら、使う相手を選べってことです。

2021年11月24日水曜日

1993 逃亡者 The Fugitive

  なんだか噂では何度も聞いてたのだけれど、実際には見たことが無かった映画。もちろん午後のロードショー。チャンネルをテレ東へ・・♪


 逃走犯と捜索の立場を入れ替えた、別視点からの映画もあることで有名。wiki によるともともとは1960年代のテレビドラマなんですって、さらにそれは実話をベースにアレンジされたものだとか。


 道理でなんか普通に思いついたっていうよりも、何かリアリティがありますよね。やっぱり事実をベースにするってのがフィクションの基本であります。


 1993年なのですが、この時からすでにハリソン・フォードもトミー・リー・ジョーンズもおっさんですねぇ、ずっとおっさんなのだな。

 

 ただハリソン・フォードの顔ってなんですかね、妙に映画映えする顔をしてますよね、映える顔している、イケメンだってことではなくて、肌質とか凹凸の感じが、妙に映像でくっきりと浮かぶ造形をしております、こういう言語化できないところが、スターってことなんでしょうか。


 映画はなかなかおもしろいです、冒頭列車が脱線するシーンがあるんですけど、すごいリアル、CGじゃないと思うんですが、めっちゃリアルに撮れてます、これはすごい。


 妙に演出過剰にならないで渋い絵作りをしてるのも良し。全体的に渋い。確かにこれは名作の棚に挿れるべき一作ですね。

FGO 2.6 アヴァロン・ルフェ 感想

 文章むちゃくちゃです。整理する気力が失せた。


感想を要約するとこうです。


つまんないとかいうレベルじゃなくて、人格を疑うレベル。呂后婦人の空想日記、でも読まされてるのかというくらい、 とにかく、鬼畜、下劣、下品。面白くないとか言いたくない、評価したくない代物、作品というより汚物。鬱展開で嫌気がさすとかそういうことじゃない、ただ残虐描写で客におもねろうというその志の低さが許せない。

 だけど、こういうものが評価されるファン層であるようです。感想などをちょっと見てみると、マシュの結婚どうなの?みたいなくだらない感想ばっかり、あぁこういう奴らが課金してるんだな。こういう奴らに媚びてゲームとか作らないといけないのな、アイドルとこの手のやり口ばかりがもてはやされる時代、死にたくなるよ、生きていたいよって感じ。


 というわけでもうこのゲーム辞めます。少なくともメインシナリオはもう読まない。


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 以下未整理のメモ


 これまでの流れをぶった切って、妖精王国となったブリテン島が舞台。


 ギリシャで無茶苦茶になってしまってので、まったく違う話にしようというのがすごくよくわかる。なんにせよ、もう一回二部、は畳んで新しく三部、キャラ総入れ替え、ってしたほうが良いという気もする。

 このあとおそらく南米ですが、南米って、一番資料が少なくて、期待出来ないです。アステカ文明とか、データがなさすぎる。といって、ブラジルのファベーラを舞台、みたいなリアルすぎる物語も難しいでしょうし。


 


今回のシナリオは、なんというか・・・、あれ?まったく同じような話を見たような?なんか古めかしくてダサい。いつもの流れ。

 

いきなり強い敵現る、ふん、殺すまでもない、と見逃す、力をつけて反撃、別の勢力もやってきてどんでん返し、フィクサー登場、これまでの敵も味方になって倒す。


ん?これまったく同じシナリオどっかでやってなかった?なんだこの既視感? 


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あっ、運営も気づいてたんだ、っていうシーンがありまして、マシュ、二部だと話の邪魔してるだけでどんどん嫌われてきている。それを一応フォローするシーンがあります。

「お主、自分が一体なにをしたいのか?」

 というのが何も無いよね。っていうこと。



 とにかく長くて、いろんなところに話が飛びすぎたり、色んなプロットを同時にはしらせてるおかげでちぃとも意味がわからんかったぜよ。途中でまじめに読む気がうせてしまったきに。だいたい妖精王国もそのルールも、書いてる作者には納得いっとるのかもしれんが、こっちには何を言ってるのかさっぱりわからんぜよ。中2が勢いだけで描いた物語のようぜよ。匂わせ伏線が多すぎてもうちゃんと読む気が失せたぜよ。

 何を言ってるのか、わからん、もそうだし、一番は

「何がいいたいのか」

わからんぜよ。


演出面について


色々新しい演出があるのですがすべていらないと思われる、演出がすごいものが見たけりゃFF15でもやればいい話チープな演出など時間の無駄。なんでFGOのテキストはこんなに送りが遅くてサクサク読めないのか謎。


 戦闘ギミックに関しては今までで一番うざい。いちいちゲストキャラが参加して1からパーティ組み直すのがまぢでダルい、さらにちゃんと組んでも雑魚しか出てこなかったり、かと思えば強かったりまぢで最悪。

 さらに負け戦闘、この負け戦闘っていうものをゲーム業界から追放するべきだと思う、ちゃんと対策したら、5ターンで終わり?なめんな。本当にただただ時間を無駄にさせてるだけ。人生でも最低レベルのクソ時間です、負けイベントで負けるまで待ってるの。

 ノーヒントの謎ギミックも多い、なんじゃそれ。


2021年11月23日火曜日

1979 『アルカトラズからの脱出』(原題: Escape From Alcatraz)

  脱獄、っていうのは映画ととても相性が良くて名作がたくさんあります。ショーシャンクもそうだし、大脱走だの、ブレッソンにも名作がある。

 

 この映画はアルカトラズからの脱獄という実話?の映画化でクリント・イーストウッド主演。なんだか名作の匂いがしますね。


 結論としてやっぱりなかなかおもしろいです。


 こういう刑務所、学校、病院みたいなずっと一箇所で同じ人物だけで物語が進行する話をクローズド・サークルっていうのですが、映画っていうのは長くて二時間、最高90分で物語を終わらせないといけない。色んなものを詰め込み過ぎたらわけのわからんものにしかならん。そう考えるとクローズド・サークルがやっぱりぴったりと合うんですなぁ。


 脱獄、というたった一つの目的のために、問題を一個ずつ解決していく、それがやっぱわかりやすくてわくわくしますね、役者の演技もなかなか良い。


 クローズド・サークルであるから、キャラの掘り下げもしやすいです、こういう脱獄ものには必ず魅力的な囚人仲間がつきもの。ネズミを飼っているやつ、絵が好きなやつ、ホモ野郎、クソ嫌なヤツ、ベタをしっかり抑えておる。お涙頂戴もなくて、ドライな演出も良い。

 やっぱ脱獄ものだよねー。

2021年11月21日日曜日

2014 ヘラクレス

  ドウェインおじさんの出演していた映画。もちろん午後ロードショー


 ぶっちゃけまったく面白くないですw


でも、なんじゃこれ!ふざけんな!時間とカネ返せ!っていう面白くなさではなくて、あはは、なにコレ!?めっちゃおもんないじゃんw っていう笑える面白くなさですね。B級映画っていうのか。


 でも作ってる側の狙いとしては真面目に作ってるのか・・・、そんなわけないか。ヘラクレスっぽい無敵のジョンソンが大暴れするだけです、他になにもない。ドウェインの筋肉を見るだけの映画。


 でも結構お金かかってるらしくて、映像とかキレイです、CGを使ってるにしろかなりエキストラもいっぱいおるし、絵作りはわりとしっかりしてます。ただこんなしょうもない映画にいっぱいお金をかけられるってのがハリウッドのすごいところですよね。

 ワタシがプロデューサーだったら、なんやねんこれ!なめんな!って一蹴してしまいそうな話なんですが・・・


 チラチラと作業しながらBGとして流すにはもってこいの映画、真剣に筋を追う必要などまったくないけど、映像はキレイで、いろいろためになる。

2021年11月15日月曜日

MTG 真紅の契り Crimson Vow

  忙しくってかなり出遅れてしまいましたが、MTGの新ブースターが登場してますね。


今回ワタシ的大注目カードだけ


赤3 PWチャンドラ  マナソース兼、3マナの疑似ドローソース、3マナドローソースは必ず強い、っていうかこのカード強すぎる。単色でしか生きないけどこれは使える。


白5 招待制   生贄 のリセットボタン 破壊不能も消せる万能さ、ドゥームと8枚揃えでリセットが完全になる


白7 両面カード 信仰縛りの審判官  3ターン後に呪われたほうが敗北となる、という無茶なカード。白青のエンドカードにぴったり。 


緑4 吠え群れの笛吹き  2マナでマナ踏み倒しでクリ召喚 ・・・、手札から、という制約があるものの、蛇と組み合わせるデッキが出てきそう。


 全体としては、狼デッキが更に強化されて、もうキャパってますね、どんだけ強化すんねん、もういらんよ、ってくらい狼ばっかり。吸血鬼、ゾンビもありますが、ややいまいち、PWソリンは強そうですが。



 現在の環境、赤単速攻がめちゃ弱くて、白単、緑単の速攻しかなく、除去に弱いんでコントロール有利だと思われます、赤緑速攻もありますが、こちらもやっぱ除去に弱い。黒の全体除去が優秀なんで、なんにせよ赤青、黒青、白青、とにかく青絡みのデッキとばっかり当たるなぁって感じです・・・。

 ワタシは基本速攻至上主義なので、現状は辛い。PWチャンドラが赤の起死回生になるか?って感じですかね。


FGO 2.5.5  平安京 地獄界曼荼羅

  さてまさに地獄であったオリュンポスを抜けると、そこは名だけは地獄とあるが、実際には楽園のような世界でしたとさ。


 えっ?ライター刃牙の作者に変わった?っていうくらい、金太郎と一緒に悪いやつらを筋肉パワーでぶちのめすという単純明快豪傑譚と相成り候。

 レイシフトで過去に戻って歴史の舞台を下敷きにした物語、という構造も、一部の頃に戻って反省したって感じ、懐かしの聖杯戦争までありますし、基本に帰ったということなんでしょう。ワタシもそのほうが絶対良いと思う。ゼウスだのなんだの、思い出したくもない。


 オリュンポスが散々な悪評だったので、一気に方向転換した模様です。これは大正解といってもよい。ひねりなどほとんど何もなく、愚直にぶんなぐりあう、thjs is RPG game.


 悪役である道満は、もはや悪役を演じてくれた、って感じで感謝すら覚える。なんにもいいことしない悪役でして、最後まで、まっすぐ悪役をして、まっすぐ倒されてくれる。道満はFGOを救ってくれた。

 大長編ってやつは、何年もかけて作ったのに、途中でコケて終わる危険がある、一回までは許される、けど2回連続でコケたらジ・エンド。ワンピースも空島編クソでしたし、ワタシはサンジの過去編もクソだと思ったので今は読んでません。


 物語、というのは悪役は作るものです、主人公は、悪役がしたことを批判するだけで自分からは何もアクションをおこさない。世界観を作るのも物型をつくるのも、すべて悪役の仕事。道満がシンプルでとにかく外道という悪役になったおかげで、主人公たちもシンプルにヒーローを演じることが出来るというわけ。


 物語としては、特に優れたところは何もないはずなのですが、最悪だったオリュンポスを超えた後としては、なにかすごいシンプルでまっすぐで良かった、という錯覚を引き起こされます。たぶん単体で抜き出したら、ん?ってところも多かったはずなんですけど・・・。 

 ぽんと召喚されたヤマタノオロチ、あんだけひっぱったゼウスよりも強くて草・・・オロチがゼウスよりも強いってどういう世界観やねん。


 あとリンボの横にいた二人の悪魔どこいった??チェルノボグ・・・?なんか終盤打ち切りにあったマンガみたいにバッサリ終わったのですが、でもバッサリと終わらせてくれたおかげで中だるみと、長すぎるというのが避けられた英断だと思われます。長い、というのはあらゆるものにおいて良くない。ジャンプ編集部はそれを勘違いしている。

 可能な限り、コンパクトに凝縮して濃ゆいものを作らないといけん、それは日本人は得意なはずなんですけどね。



 みんなの感想などを見ると、平安京やりたくてオリュンポススキップしまくって来た、みたいなことが書いてあって、えっ?今って先にレビューとか評価見て、つまんないシナリオはスキップしていいところだけつまむ、みたいなプレイスタイルになってきてるの?もうそこまで来た?ってちょっとビビりました。アニメとかマンガもそうなのでしょうか?面白そうなとこだけつまんで観てるの?

 少し前に勝手に映画をハイライト編集してアップロードする、ってのが問題になってましたが、需要があるからそういう物作るわけで、そういうハイライトだけ見ればいいって人が増えているのでしょうね。時代変わったわ・・・。


2021年11月10日水曜日

FGO 2.5 アトランティス & オリュンポス

 やっぱりというか、インドの後にギリシャなんですが、アトランティス、オリュンポスの二部構成で非常に長いです。


シナリオの感想は


セイレムの悪夢を超える最悪の出来 

 クソ面白くないしクソ長い

そんなにこのゲーム辞めてほしいの?って思わせるほどの駄作でした。

 とにかくゲロ吐くほどつまらない物語でうんざりさせてユーザーを減らしてやりたい、この苦行を超えるものだけがついてこい、という挑戦かとも思いました。あるいは結構売れててシナリオも良いとされてるゲームがこの程度ですよ、君たちにもチャンスはいくらでもある、簡単にプロになれるって若いシナリオライターを安心させるためだったのかも。


ただ、ワタシはつまんないもの、をつまんないものとして読むことが出来るのでちゃんと読みました。ドストエフスキーの未成年も読んだし、失われた時・・・も読んだワタシ、この程度ではへこたれぬ。

 何度も言いますが、夏目漱石の「明暗」、ものすごーくつまんないです。明らかに意図的に、読者に対する嫌がらせなんです、嫌な気持ちにさせてやろう、っていう狙いがある。面白い、読者に媚びるものを描きたくないっていう作品もたくさんあります。


 いやもしかしてワタシだけが面白くないと思ってるのかしら?と思って、ちょっと他のユーザーの感想も見てみましたが、アトランティスは良かった、オリュンポスは糞。ってのがみんなの意見のようでした。

 ワタシはアトランティスも糞だと思ったけど、オリュンポスはさらに糞以下ってのは同意。

 アトランティスは、悪い推理小説、みたいな作りでした。結局最後には全員自爆攻撃して死ぬ、という結論から物語を考えて、最後の自爆が華々しくなるようにストーリーを組み立てている。

 それがいかにも、はいこのひと死にますよー、感動的に死にますよー、はい感動してくださーい、命がけで死ぬの好きでしょー?カミカゼだよー、っていう感じで、特攻を大安売りしてるような展開で、つまんないというよりは腹がたった。オマエが一番痛みが無くシステマチックに人を殺すタイプじゃないか。キャラクターは読み手を感動させるために自爆特攻するための装置じゃない。

 庵野秀明も同じように、はいこいつ殺すよー、死ぬよー、みんな衝撃受けろよー、トラウマに苦しめよーって感じで物語のために平気で人を殺しますが、殺した時に、一番嗚咽して、死にそうに苦しんでるのが庵野秀明本人なんだなってのが伝わる。えっ!?オマエが一番ダメージくらってるやん!その、自分をぶっ壊して作品を作るっていう痛み、みたいなのがこっちにも伝わってくるから、グサーっ!!っとこっちもベコーっ!って胸が塞がる。一番苦しむ才能があるから監督なんだってことですね。

 このアトランティスのシナリオ書いたやつには、そういう痛みみたいなのが感じられない、ただの物語を組み上げるだけの法律家みたいなやつ、シナリオの出来云々よりもとにかくこんなのを書くやつが人間として嫌いです。嫌い、です。


 けどまぁこれは物語慣れしすぎてる裏側の意見かもしれません。いやここむちゃくちゃだろ、パリスが矢になる?は?最後に隠してた証拠出してきて、これがトリックでした、やってるやん。なんじゃそれ。みたいなとこもありましたが、まぁ形、にはなっていましたでしょう。


 オリュンポスはまじでほんと目も当てられない、小学校低学年の妄想レベル。こんなもの人前に出して恥ずかしくないの?どういうつもりでこれでGOっていうことにしたのか、理解不能でした。コロナで脳炎にでもかかったのですか?


 端的にいいますと「神様」と戦う、っていう物語って、ダサすぎない?

物を書く時の一番の基本


知らないものを知ったように書いてはいけない。SFを書いてはいけない


 これは基本中の基本、知らないものを知ったかぶって書くとどうなるか


薄くなります。


当然ながらわからないので書きようがない。この宇宙船は人類よりもはるかに優れた機能をもっていて、ワープやらいっぱいできる。

 という設定は出来ます。でもディテールを書きようがない、だって人類の知らない技術を持ってるのだもの。

 同じことで、不老不死の人間、天才数学者、天才科学者、っていうキャラも作るべきではない。実際のところ、そういう人間がどういう風に感じてるか、わからないのですもの。作家は天才じゃないから。いざどういう数式なの?と言われると何も答えられない。

 そういうのを、想像だけでかくとペラッペラの薄いものが出来上がる。

宇宙船の中でコード付き電話でしゃべるみたいなことをやらかす、宇宙に出るような技術があるのにコード電話でしゃべるわけなかろうよ、普通に考えて、もうコトバ、を口に出してコミュニケーションしてるとは思えない。

 その最悪の例、が神、です。神をどうやって描くというのだ?神の気持ちなんてわかりっこないし、リアリティの欠片も無いでしょう。

 機械仕掛けの神がいたとして、笑ったり怒ったりしないでしょう、そもそもコトバしゃべらんでしょ。設定が無茶すぎる。

 神との戦い、というコトバの響きだけに釣られているんです、それじゃドラマにならないんよ、小学生。ひらがなから学び直せ。


このオリンポス編!とにかくすべてがペラッペラのベニヤ板のように薄い!


 人間と人間が戦うからドラマ、なんであって、人間と神が戦ってもドラマにはならん、宇宙人でも、ゾンビでも蟲でもそう。人間がゾンビと戦うのは アクション映画 だから成立してるんです、ノベルゲームでやってどうすんだバカ。「ゾンビとの戦い」っていう小説買うアホがいますか?ロボットアニメの小説読むアホがいますか?


 とにかくひどい、あまりにもひどすぎる!逆にそれがワタシに火をつけましたね、こーんなクソみたいな面白くないシナリオぜってぇ最後までやってやるっていう、ワタシのマゾ読者魂に火が付きました。もっと誰一人共感しないクソシナリオにして、大炎上してほしい。おすすめは夢オチと、ラスボス相手に為す術なく全員死ぬっていうバッドエンドです。


 唯一のプラスは、あまりにもクソだったので、次はもうこれ以下にはなりようがないからどんなものでも面白く思えるだろうなってことですね。エロゲーのアプリとかでも、よく出来たシナリオだなぁと思えそうな気がする。

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やってはいけないタブー演出集


1負け確定戦闘ばっかり

いきなり強いやつが来る、全滅する、見逃されるて生き残る


見飽きました、これ。もううんざり。負け戦闘は必要無いし、敵は絶対に見逃さない!

いい加減学べよボス!見逃した時点で負けフラグじゃないか。平清盛の時代から、情けをかければ復讐されるのは決定事項。アホすぎるだろ。

 敵は有能で知性もある、というキャラ付けと矛盾する、見逃すのはアホです、見逃したら絶対に負け確定フラグなんですもの


2みんなが散り散りになってしまって0からリスタート


 一度負けて全滅バラバラ、一人からリスタート、っていうのはFF6、もう25年前から繰り返し使われておりますが、もちろん最初の頃は目新しかったですが、四半世紀も繰り返してるとただのシナリオの遅延行為です。


3 死んだ人間を蘇らせる

 これは最悪のタブー行為。死んだやつを生き返らせちゃってますね、それも、絶対に蘇ることは出来ない!って念入りに説明していたヤツを。これはもうだめだ・・・このゲーム止めようかってくらい最悪のシナリオですね。つまらないのはまだいい、実力不足、ただ、裏切るのはダメ。志が低い、夢オチと同じですこれは。


 これは些細なことですけど、悪役がシルエットで登場して、匂わせゼリフをしゃべるっていう演出ももう古いって気がする。


「ふん、XXXが破れたか、しかしあいつは四天王最弱の雑魚!それに我々にはまだ切り札もある・・・・」


っていうやつ。なんでそんなこと口に出して匂わせる必要がある。会議する必要もねーし。わざわざ集まって話す理由もない。

2021年11月7日日曜日

1997 ルパン三世 ワルサーP38

  このあいだテレビでやってました。TVサイズの映像を見るのが久々で逆に新鮮でしたわ。

 でも1997年なんですね、もっと古いのかと思った。まだ1997って4:3の時代か・・・


 アニメもデジタル作画じゃなくて手塗りの質感がまだ残ってるころでこれもなんか新鮮です、あぁこういう感じの塗りの床ね!っていうやつ。


 シナリオはツッコミどころ満載で、なんでやねん!ってとこが多いのですが、全体としてはシリアスルパンでして、わりかしダークな作りとなっていいます。エンディングも悲しみ、って感じのバッド・エンドでこれも新鮮。ルパンってバッド・エンドってあんまり無い、エンタメ作品なんだから最後は明るく、ってのが多いので。

 プロットもひねりが効いていてわりかしよく出来ている、ミッション・インポッシブルとメタルギアっぽい。


 テレビのためだけにアニメ映画を作るという、謎の特権がルパンには与えられていて、他にこんなことしてたアニメって他に無いですよね。なんだかんだいってまだまだカネがテレビ局にあったのだなぁ・・・。


 デジタルアニメになってたぶんちょっとアニメ制作費ってのは安くなったはず、だって絵の具台がかからないのだもの。3D作画とか楽も出来るようになったし、外注とか分業体制になりましたしね。ただやっぱ手塗りアニメには手塗りの良さがありますねぇ、絵の具の発色とかランダム要素が多い、デジタル塗りだと綺麗すぎるんですよね、絵っぽくない、写真っぽくなってしまう、じゃあ写真でえぇやんって感じになってしまうものね。

2021年11月4日木曜日

1988 ダーティハリー5 The Dead Pool

 シリーズ最終作


 いきなりなんか現代っぽくなったなぁって感じですね、ミュージックビデオだとか、ヘロインだとか、精神病だとか。


 犯人が精神病で他の人間だと自分を思い込む、みたいな話です、


いやぁ90年代だなぁって感じがしますね。


世間の評判はかなり悪い。確かに同感、こんな老人の刑事いねぇだろ!ってのに相当無理が生じてます、終わって仕方ないのかなと。


 なんでかわかりませんが、ハードボイルドってのが急激にダサく感じられる時代になったのですよね、世紀末、ってのが近づいてきて、どうもかっこつけてる場合ではない。っていう風潮になってきた。X世代の仕業なのかなんなのか、情報革命だとかいって社会全体が荒れていたような感じです。バブルも崩壊したし。戦後の繁栄の時代は終わって、衰退が始まったっていう感じでしょうか。


 でもワタシは90年代好きです、戻れるなら1994年に戻りたい。

2021年11月3日水曜日

FGO 2.4 ユガ・クシェーストラ

  今回はインドが舞台。


インドが舞台というよりマハーバーラタが舞台って感じですかね。


 今回の出来は・・・


良い。


 いっつも文句言うだけの人だと思ってた方、裏切られたのではないでしょうか、今回のシナリオは練られていた・・というか、刺さる、内容でしたね。


 バーラタと、このプロットであるカルナとジナコが出てくる、CCCっていうゲームをプレイしてないとなんのこっちゃ?ってとこもあるのですが。



 今回の世界観としては、いらないものが消滅される世界ってことですね。不要なものは神様が消してしまう、その記憶も含めてなくなってしまう。


 前回もそうでしたが、テーマは「見捨てるか、見捨てないか?」ということなんですね。老害は消えてほしい、障害者は税金の無駄、ニートは死ね、就職氷河期世代は見捨てろ。

 SNSが無い時には、「存在しない」とされていた、こういう本音が、ほんとは少数はとはいえない、消されていた本音、が表面化するようになりました。誹謗中傷、といいますけど、そんなに簡単に切り捨てていい問題ではない、これは本音、です。


 それが現代のテーマ、だと思う。現代に何かを作ってる人間なら避けて通れないテーマ。

競争を勝つためには、効率化するためには、見捨てて進んでいかなきゃいけない。見捨てなきゃみんなで滅びるだけ。

 ただ誰が見捨てるのか?誰が処分するのか?誰に手をくださせるのか?みんないいかっこしたい、ヒーローを演じたい、誰が悪役をやるのか?悪役を押し付けあってる、それが現代という時代だとおもふ。


 ジナコは、いわゆるニートキャラ、カルナは「見捨てない」英雄です。そして今回のプロットは一言でいうと、「見捨てられた人間」が世界を救う物語。

 もちろん現実はそんなにうまくいきっこない、けど、これこそ私達が今、見たい物語なんだろうって思います


 「社会から必要ないって捨てられた人間」が、世界を救う物語。 


 出来っ来ない、ありえない、けどここの奥底では信じていたい、そういうものに、どれだけ真実性を与えられるのか、それが物語の作り手の腕の見せドロコですね。ロックンロールです。ロックンロールが現実的なこと言ってどうする、出来るわけないであろう野望とか夢を歌わないと。

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 出来は良いのですが、もっと良くなるポイントもたくさんあると思います。

まず物語でやっちゃいけないタブーをいくつも犯しておる

・死んだ人間が蘇る、死んだと思わせておいて実は死んでない。

 典型的やっちゃいけないの代表格。これやりだしたら終わり。カルナが生き返るよりももっとおしゃれなやり方いくらでもあったと思う、鎧だけ残った、とか、太陽が助けてくれる、とか。最悪、幽霊となって味方してくれるというドラゴンボール方式でもいい、よくは無いけど。ともかく生き返らせちゃダメ、絶対。


・タイムマシンで過去に戻って解決

 代表的タブーその2。タイムシフトは一回しか出来ない!今だから可能だ!みたいなとってつけたような設定がありますが、じゃあこの時点に戻ればよかったじゃん、とか考え出すとめちゃくちゃになる、クルクシェーストラでアルジュナを倒せばよいし、やっぱりですが、アルジュナの生まれる前に戻れば簡単に解決可能ってことにもなる。過去に戻るタイムリープは絶対にダメ。

 絶対にダメなんですが、このFGOの全体の物語が、過去に戻って世界を救うって話なんですけどね・・・


・ラクシュミのキャラが立ってない。

 いろんなプロットを同時進行させるのはいいんですけど、ラクシュミのルートだけ消化不良、って感じです。ここはカットして、もっとジナコ、とぺぺのお話に絞って掘り下げるべきだったでしょうね。もとからCCCで知ってる人はいいけど初めてみた人意味わからん。ぺぺももっとじっくり描くべきな気がする。この後描くのだってことかもしらんが。

 

アシュヴァッターマンに関しては、これはいい感じにキャラが立っていると思います。一番いい出来だったといえるかも、なんか知らないけど最近こういう、赤髪のヤンキーっぽい兄ちゃんは、めっちゃいいヤツ、っていうパターンが多い。

 

 オリジナルのバーラタではカルナは結構なクズで、アシュヴァッターマンも更に。なんですが、アシュヴァッターマンの怒り、は共感出来ます、とにかく彼は世界のすべてに怒ってるし、怒りを持つことは大事なこと。


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 おせっかいかもしれませんが、インドは物語の最後にもってくるべき話なんじゃないの?って思います。

 ワタシはインドの神話とか物語が、世界で一番完成度が高いと思っています、論理の深度っていうか深さが一番深い。


 インド神話がおそらく世界ではじめて

「心の豊かさが、物質的豊かさよりも大事だ

さらに心の豊かさは、命よりも大事だ」

 ということを主張したと思われます。死、すらも超越して。自分の命よりも、精神の豊かさを重視する。これを悟り、解脱、というものなり。

 

 さぁ何千年後かの現代を見よ。

「結局カネ、ごちゃごちゃ言ってるけどみんな一つのことしか言ってない、カネを寄越せってこと」

 これが現代の神話。


 本当は結局カネなのではなくて、カネが無いと生活出来ないようにされた、社会に飲まれているわけです、社会によって価値観を植え込まれて、それを自分の価値観だと思いこんでおる、これが一番救えない人間。


何千年たっても、何一つ進化無し、というより退化。二段階手前なんですね。まず物質よりも精神、命よりも精神、っていう地点にいかなきゃいけんとして、第一段階にたどり着く気配すら無し。


 地球にはインド神話よりも、深い話なんてのは無いんで、これを最終章にして終わらせないといったいどうやって続けるの?って思いました。まぁいきなり最終章にして主人公空気でジナコとカルナの物語になったら、ありゃ?と思いますけどね。

 でもインドの深淵な世界の後に、ギリシャの物語ってなると、なんか俗っぽいすなぁ、って感じにならないのか心配です。とくに中国、日本はインドのソレ、の二番煎じって感じが強いので・・・

 

2021年11月1日月曜日

Fgo 2.3  シン

  中国も突破。だんだん現代へと近づいてきた感があります。


中国のシナリオは・・・・


ぶっ飛びすぎていてよくわからん、でしたね。


 シナリオも構成、というよりもお説教臭い話ばかりでした。まぁでもみんな考えそうなことです、いわゆるSFディストピア物語ですね。


完全な世界とは何か?


というとほぼ99%、完全に管理されて平和だけれど、個人の意思の無い、ビッグブラザー的な管理社会。

 けれど、マザーコンピューターにエラーが発生して??

みたいなやつ。この話ではマザーはエラーしないですけど。



 それと今回、不死の吸血鬼、も登場します、吸血鬼って好きですよねー、この会社。TypeMoonはしょっちゅう吸血鬼を出している。

 吸血鬼でも、ほかの誰かから噛まれて吸血鬼になったのではない、初めての吸血鬼、のことを「真祖」というらしいです、誰が決めたかは知らんが。


でも最近ちょこちょここの、死なない、存在ってのが出てきますね。これも99%自分だけが死なないのに、周りの人がどんどん死ぬので、不死であることは悲しい、という物語になっています。

 

 ただ安易に使いすぎって気がやっぱしますね、不死ってのは、タイムマシンと同じ程度にバランスブレイカー、筋が崩壊する。じゃあなんでもありじゃん、ってなる。でもだいたい都合よく、不死だけどこれでは死ぬ、みたいなバックドアがあって普通に死ぬ、これもダサい物語ですよね。無敵、だがこれだけは弱点、いやそんなトリックってなんでもありじゃん・・・。後出しで例外を出すのは卑怯。


 不死って宇宙の構造と相容れないという気がするのですよね、宇宙だって滅びるのに、不死?は?



もうすぐCOP26?があって、そこで気候変動にどう対応するか、人類の岐路、みたいなことを言ってますけども、いや、まだそんなこと言ってるの?ってワタシは思う。

 どうせまた何も決まりませんよ、悲観でも楽観でもなくて、だいたい人類の賢さ、ってのはこのくらい、という「事実」をちゃんと見ろって思います。


 このシナリオでも、人類には無限の可能性がある!っていういつもの着地点に落ち着くんですが、そんないつまでもそんな空虚なキレイゴトにしがみついてないで、コールドハードな、ファクト、に目を向けませう。

 無限、って言葉の意味がわかってない。無限なわけないやん。

2021年10月29日金曜日

Fgo 2.2章 ゲッテルデメルング

  2.2章も突破しました。


ネタバレ警報

 

今回は北欧神話が舞台。


 シナリオの出来はまぁまぁでしょうか。


 というかシナリオライターの腕、というよりは、北欧神話自体、がおもろすぎる世界設定なんですよね。世界設定が抜群に面白くて、使えるネタもふんだん、ありすぎるくらいあるんだから、これでつまんなくしようってほうが難しい。単純に神話通りに物語にするだけで十分面白い。

 リア王を演出しろ、と言われたら、よっぽどのことがない限り面白くなります、リア王がだってめちゃくちゃおもしろいのですもの。

 

 RPGの原型はD&Dと言われておりますが、それよりも、本当の母体、は北欧神話にあるとワタシは思っております。

 北欧神話ってものすごい特殊、でして。その一番の肝、がこのタイトルにもなっているゲッテルデメルング。つまり「神々の黄昏」 運命の女神によって、ラグナロク、最後の戦いが起こり、神々は全て死ぬ。というのが最初に予告されて、神話がスタートする。物語のはじまりでグッと心を掴んできやがる。


 まず神、が死ぬ、って設定が斬新ですよね。神は全知全能、無敵、なにより不死、死なない。ってのがだいたいの神話のお決まり。冥界に行くことがあっても、存在ごと抹消されるってことはない。

 けど北欧神話の神々はもう全員死ぬ。これを思いついた古代の人、自分のアイデアに震えたでしょうね。


 オリジナルの原典を読めばわかるのですが、北欧神話って、真面目一辺倒、殺伐としてシリアスな殺し合いだけじゃなくて、どっかユーモアがある、戦う英雄たちの陽気さ、みたいなものがある。カラっとして清々しい。


 何より戦うこと、を肯定しているのが大きいと思います、だいたいの神話の着地点は戦うことが愚かであり、全ての欲望を捨てよ、解脱して悟りを得よ、殉教、殉死、をよしとする、っていう、結果的には生きること、を否定する結論に至る。


 北欧神話は、戦って、笑って、酒を飲んで、恋をして、泣いて、かっこつけて、生きることを楽しもうぜ、っていうポジティブエナジーがどっかにある。それはどこから来るんだろうか?っていうと最初に戻りますが、やはり死ぬ、からだろうと思いますね。

 

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 このシナリオ、良いと思うところがあります。

ゲルダという少女が出てくるのですが、この世界の人間は25までしか生きられず、人間牧場みたいなところから出ることが出来ずに生きるという運命を負っている。最近こういう設定多い。


 だいたいもうこういうシナリオでは、ゲルダはその牧場から抜け出して、自由に生きていくのでした、おしゅうまい。っていうくだらない終わり方をするものですが、このシナリオではゲルダは世界の消滅と共に消滅します。


 子供を殺してはいけない、っていう不文律があります。自殺を称賛する物語は書いてはならない、っていうルールと同じように。子供が殺される映画とかも撮ってはいけない、ビデ倫みたいな審査で通らない。出版も出来ぬ。


 もちろんこのシナリオでもキレイに後味が悪くないように何重にもフォローしてますが、子供を殺してシナリオが進んでいく、その咎を負って進め。っていうのは珍しいですよね。

 オレは世界を滅ぼしてしまった、みたいなのはありますけども、はっきり、子殺し、を主人公がするってのはなかなか珍しい、思い切った決断。「主人公は嫌われてはならない」っていう鉄則がある。特に長編では。


 ゲルダがいかにもこの子は絶対に殺させない、っていう綾波レイみたいなタイプじゃないのが惜しいところです。読み手が感情移入して、いやだ!絶対この子は救う!運営許さねぇ!っていうくらい、ギャルゲー美少女みたいなキャラだったら、さらにワタシは褒めてあげたいですね、攻めますなぁって。


 実は生きてました、っていうクソみたいなオチだけはやめてほしいと願うばかり。


 

2021年10月27日水曜日

1983 ダーティハリー4

  シリーズ四作目はイーストウッド本人が監督。


 内容としては、レイプされた女性が、復讐としてレイプに関わった人間を殺していくっていうお話です。


 こういう非常に取り上げづらいテーマを扱うってのがイーストウッドスタイルになっておりますよね、人種だったり、尊厳死、マイノリティ、エトセトラ。エンタメ映画にするにはあまりにもえぐいテーマ。映画賞がすぐにべた褒めするようなテーマです。


 そういうわけで全然エンタメ映画じゃなくなってしまいました、シリアスがすぎるぜ。


イースウッドがすでにおじいちゃん過ぎて、こんな年食った刑事いるわけねーだろ!って無理が出てきています。

 ベッドシーンもあるんですが、さすがに無理がないかい?こりゃシリーズ終わらせたほうがいいなと誰でも思うよね。

 でもハリウッド映画ってこの、おっさんと若い美女のベッドシーンがありますよね、日本人的には、いや、そんなわけねーだろって思うんですが、海外の人は、そういうこともあるよねー、ってことなんでしょうか?老け専。

 噂では海外の人間は大人であることを重視する、みたいに言葉では聞くのですが実際の確証めいたものはまったくない。


 でも映画としては、さすがそこはイーストウッド、ちゃんとしてるっていうのか、地肩が強いっていうのか、ダーティハリーっぽいアクションはなりをひそめましたが、なかなか見れますね。

2021年10月26日火曜日

2017 アニメ Fate/Apocrypha

  オリジナルは小説で、2012年。

Fateのアポクリファ、外典、ですね。


 スピンオフ、とありますが、アポクリファ、ってのは外典、ですからちょっと違いますね、言葉の意味的に。


 一言で言うと、劣化版、本編よりも、いろんなところがダサい。そういう意味でも正しく外典です、聖典として認められてない。


 ワタシが見たのはアニメ版ですから、小説は出来が良いのかもしれません、それはわからぬ。でもゲームのスピンオフの小説なんて普通読む?

 アニメの小説版スピンオフとかって言われても・・えー??って感じがしませんか。


アニメはアニメ、小説は小説、マンガはマンガ、だとワタシは思うものなり、アニメ化とかマンガ化、みたいなコンバージョンで良くなるってことは滅多にない。小説で面白い物語と映像で面白いものって違うもの。

 小説をベースにしてるけど、全然違う話、っていうのならアリなんですけどね。キューブリックの「ロリータ」とか、原作よりもむしろ良い。

 でもそれが機能するのって、映像化、とかをしてる作家のほうが、原作作家よりも優秀な場合のみですね。というかそれはコンバージョンが成功してるってことではなくて、オリジナルよりも優秀な人間に描き直してもらってるってだけなのかも。


どこが良くないかと改善点を模索します。


・しゃべりすぎ


これがノベルから映像化でだいたいやる失敗なんですが、小説のセリフの尺感ってのは映像にすると、ものすごいダサい。声に出すように書かれてませんから、実際声にするとものすごいダサい、こっちが赤面、聞けたものじゃない。

 自由ってのは何だろう?

こんな言葉、って頭おかしいやつじゃなきゃ声には出しませんよ。変です。めっちゃ書かれた言葉を読んでるって感じがする。

 アクションシーンでもべらべらしゃべってるんですが、それもやっぱおかしい、戦ってるやつはしゃべりませんよ。

 とにかくがっつりセリフをカットですね。意味なんかわかんなくてもいいんです、アニメなんだし。言葉じゃないもので伝えるのがアニメですし。


・浅い

 これは根本的な話になってしまいますが、話の内容が浅い。特にヒロインのジャンヌですね。最初は弱気だったり、ワタシには何もわからない・・みたいなこと言ってみたり、突然強気になったり、いきなりデレたり。言ってることもどっかで聞いたような一般論ばかり。頭悪いやつの哲学講義ほど耳障りなものはないです。お笑い芸人に人生の生き方、みたいなの講義されたくないでしょう?

 作家が頭悪いですね、単純に才能と頭脳が足りてない。それならそれで、何も考えないで気楽に楽しめる物語にすればいいのに、一応ジャンヌ・ダルクっていう実在?した人物をモデルにしてるのにこんなペラペラなキャラにして、浅い正義を語らせてしまっては失礼ってものです。それじゃ他人を騙って勝手に自分の意見を言ってるのと同じですもの。

 物語の構造的に、ジャンヌってキャラはいらないですね。ジャンヌのせいで、主人公も空気になっている、邪魔してるだけです。


 面白さが足りない

いや!じゃあダメじゃん!ってとこなんですが、もっと面白くなるようにしなきゃいけないのでは?と思いますね。

 基本的に、技名を大声で叫んでるだけです。それで強いやつはとにかく強くて無敵。はなっから戦っても無意味。


「技名!!」

「効かない!強いから!」

「うわぁ!」


「技名!」

「効かない!無敵だから!」


「オレは無敵だ!」

「無敵を貫く武器を持ってた!」

「うわぁ!」


小学生の喧嘩レベル。クソです。


 なにか制限とか理屈、がなきゃいけないと思いませんか?

なんでこいつが勝ったの?

もとから強いから。

 ・・・おもんなー。


必殺技は何回まで、とか、クラス相性とか、それがなきゃ戦略性みたいなものがまるで無い。というより、戦う理由がない。

 ジャンプ式のマンガであれば、修行する、ってのがあります、勝てない相手に、努力して必殺技を習得して、それで勝つ!ベタですが、王道です。

 ジョジョみたいに戦略で勝負ってのもあります。殴り合いでは勝てなくても、罠にハメたり協力したり。

 なんでもいいから、勝つための、理由付け、をしなきゃまったく面白くないです。生まれつき強い、もともと武器が最強、そりゃないぜ。

 確かにそれはリアル、ではありますけどね。現実はそういうもの、生まれた時点で圧倒的強者。どうあがいても無敵。だから現実は面白くないわけです。エンタメなんだから面白くしたほうがいいのでは?

 いや、どうしてもオレは現実の不条理を描きたい、面白くなくていい!っていう志があるなら、それはまぁ仕方ないですが・・・。確かに面白くなくてはいけないっていう決まりはない。夏目漱石の後期の作品とかも、お話の面白さ、を放棄して、めちゃくちゃつまんないのですが、もはや面白さを求めない、っていう領域に達したようです。確かにもうすぐ死ぬんだし、誰かのために書く理由がなくなったのでしょうが。

 その代わりに誰も見ないですけど。


 小さな問題

・主人公ジークのキャラデザが非常にイマイチ。髪型が変、コスデザも悪い。単純に良くないとしかいいようがない。


・作画はそれなりに、パーツが多すぎて描きにくいキャラをちゃんと動かしてると思うのですが、アニメーションの基本として、「重さ」、が感じられるのがいい動画だっていいます、量感っていうのか。足をちゃんと大地に踏みしめてる感。

 でもこのアニメのアクションはその重さ、が全然ないんです、とにかく派手でスピード感を出したいってことで、魔力で戦ってるんだから重さがなくてえぇねん、ってことで、たしかにそのとおりなんですけど、自由すぎると、逆に不自由になるってことで、アニメーション自体としてはつまんない動画になってしまってますね、エフェクト多用しすぎ。

 誰かが、ロボットが宇宙で戦うアクション一体何がおもしろいのかわからん、って言ってました。ただ銃撃ってるだけやん。宇宙はもちろん重力ないですから、面白いアクションをつけんのが逆にむずいんですよね。共感もしずらい、宇宙行ったことないし。

 足が地面の雑草に触れる感覚、相手を殴った時に自分の手も痛くなるような感じ、そういう共感出来る感覚を起こさせるのが良いアニメーションだと思いますけどね。

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 まぁ結論としては、このアニメ、クソつまんないです。面白いものを作ろうとしてるのであれば、この作家はもう二度とものを作るべきじゃないです、単純に才能が無い。

 それが現実ってもの、現実の不条理を伝えたくて、あえてつまらないものを作ったのだとしたら、まさにそのとおり、これを作った人には生まれつき才能がなくて、努力ではどうすることもでない。何をしても無駄、面白い作品を作れるかどうか、生まれつき決まってるから。




 

 

2021年10月25日月曜日

FGO アナスタシア 編

  今更アナスタシア編をクリアしました。


ネタバレ有り



セイレムのシナリオがひどすぎたので、続ける気力奪われてしまうところでしたが、このロシア編は、無難な出来ですね。

 謎解きみたいな要素は無い、ワタシの分類では


 うぉぉおおおお!!  系の物語です。ようするになんかトリックとかミステリーみたいな要素はなくて、最終的には気合でどうにかなる。うわぁぁあ!!って主人公が覚醒すると無敵になって、メカでも出力を超えて新しい必殺技が使えて、絶対攻撃を受け付けない!!とさんざんふれこんでいた強敵でも簡単に倒せるっていうあれです。

 ロボットアニメってだいたいこれ。気合でなんでロボットが強くなるのかまったく意味不明、実はロボットではなくて生体メカだとかうんちゃらかんちゃら・・・。

 機械仕掛けの神方式って言ってもいいのかも、最後には非常に都合の良い無敵の存在が登場してすべてまるっと収まる。


 別に批判してるわけではなくて、子供向けにわかりやすい作品を作るには一番の手法です。古代から、いやそれなんでもありやん、とアリストテレスにもツッコまれてもこの手法が残ってるのは、これがエモくて熱いシナリオにはピッタリだからですね。だって感情とか情熱で強くなれるんだもの、エモーションがそのまま力に変換できる、こんな便利なものはないぜ。 

 どんなに最悪の状況でも強引にハッピーエンドに出来るってのもあるし。


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 それよりもこの第二部、が始まって、さんざん頑張ってきたはずなのにあっさり人類滅びてるやんってのがウケますね。そしてまぁそれは過ぎたことっしょ!って感じでスルーされてるのもウケる。


 このロシア編、弱者を見捨てるかどうか?ってのがテーマのようで、弱肉強食の世界の世界じゃいやだ!幸せになれない!って共産主義者みたいなことを言います。(ロシアだからか?)

 もちのろんで、主人公はキレイゴトばっかりほざく、ワタシは誰も見捨てない!なるべく殺さない!みんなを救いたい!世界を救うのだ!


 共産党の政治家かよ。

 

 現実でも選挙が近づいていて、共産党だけじゃなくて誰もかれも、弱者を見捨てない!全員幸福になれる社会!ってことをほざいております。


 マルクスの時代からそうなんですが「貧富の差のない平等で幸せな社会」ってのが

「実際にはどういう社会なのか?」

 っていうのを誰一人掲示出来たものはいません、想像することすら出来ぬ。

いわば「重力の存在しない、新しい物理法則の世界」

と言ってるみたいなもの。それって実際にはどういうことなの?ってのを誰も理解出来ないし、考えることも出来ない。

 あまりにも現実とかけ離れすぎるている、言葉を組み合わせただけの概念で、ほぼ意味不明なんですね。そんなもの本当に信じてるなんてアホすぎる、言葉に酔ってるだけ。


 SNSなどで誹謗中傷が問題となっていて、AIがそいつらを自動で排除する、っていうふうになってますが、それが見捨てる、ってことです。どうしようも無いやつの存在を抹消する、それが見捨てるってことです。


見捨ててるじゃん、見捨てるでしょう?普通。


 見捨てるってゲームの中みたいに善良で無垢な弱者を見捨てるってことじゃない、他人の悪口を言うことしか生きがいの無いどうしようもないクズを見捨てること、これが現実の、見捨てる、とうことです。

 誹謗中傷といいますが、いわれのないことで悪口を言ってるのはそうかもしれないけれど、本当に死んでほしい、本当に大嫌いだ!という怒りや憎悪、妬みは別に嘘ではない。まじで死ねばいいのにって思ってるのは本音でしょう。

 クズやカスみたいな人間が、現実には、存在する。ゲームの世界はそういう存在を始めっから見捨てることで成立してる、だから楽しい。だから見捨てないってことも出来る。

 

それでも見捨てないの?


どうやって見捨てないの?


見捨てないってのは一体どういうことなの?意味わかっている?死刑制度のある国なのに誰も見捨てないとか言ってる人たちの頭はどうかしてますわ。


ちょっと話変わりますが、抹殺されてる意見、にワクチンを拒否する理由。ってのがありますね。明らかに、メディアには流してはいけないっていうことになってるみたいです。

 

 副反応が怖いから、とか、陰謀論に凝り固まってる!っていう、ワクチン拒否者はアホっていうネガキャンをやってますが、ちゃんと考えてワクチンを拒否してる人だっておりますでしょう。


 その一つは「自然に逆らうな」ってことだと思われます、人間が伝染病で死ぬのは自然のこと、季節が変わるように、人間の数が減るだけで、自然破壊も少なくなり、気候変動も抑えられる。可愛そうだ!「見捨てない」「命が何よりも大事!」みたいなことを言って、無理に自然に逆らうと、自然のバランスがぶっ壊れて、システム自体が完全にクラッシュして絶滅することになる。

 明らかに人間が増えすぎて、この星のバランスが圧倒的にぶっ壊れてるのは誰の目にも明らか、ウィルスは、自然のシステムがそれを元に戻そうとする、スタビライザー、それにまた逆らって、自然を攻略する、という愚行を繰り返せば、アクセル全開でさらにスピードを上げて生態系の破滅へと突き進むことになりますよ。


 ってことだと思います。この意見を支持するかどうかは別にして、意図的に反対意見だけ抹殺して、ワクチン拒否者はアホ!っていうレッテルを貼るのはやり方が汚いですわ。



2021年10月21日木曜日

2019 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

  子供向けの60分の映画なのですが、異様に高評価で大ヒットした作品。


 すみっコぐらしワタシは良く知らないのですが、たぶん、サンリオ、たれパンダ、みたいなグッズキャラ・・・ですよね?マンガ、とかそういうことではないと思われる。キティさんみたいなことだと思います。


 60分の映画ですけどなんかと抱き合わせ上映?東映映画祭りみたいなことではないと思われる、でも60分の映画で普通のチケット代?色々謎。


 手書きアニメと思わせて、手書き風3Dアニメなんですが、背景などは手書き、というか、「手書きの絵」を「3D空間にテクスチャとして張り込む」っていうやつですね。これをどういうジャンルとして扱うのか謎、たぶんアカデミー賞にもこの区分がまだ無いんじゃないですか?Fake 2Dアニメっていうのか。

 でも実際は現在の2Dアニメ、ほぼどっかしらに3Dが入っていて、もはや手書きかフル3DCGか、なんて意味の無い質問であります。

 キャラは基本3Dモデルを作ってありますが、この手法がこれからどんどん増えると思われますね。まぁ予算の問題ですわ。

 


 映画だけでなくて、ゲームもなんでもですが、金をかければいいというものではない、っていう時代になっております。Tiktokが流行ってるのとかもそうで、問題は画質とか、作画クオリティとかじゃなくて、結局のとこ、面白いかどうか。なんですよね。

 ムービーばっかりの大作RPGよりも、ユーザーとの相互関係が強いスマホゲームだったり・・・

 

ただのこの「面白さ」、ってのは数値化出来ないし、こうすれば面白くなる、という方程式も作りにくい、ようは才能だとしか言いようがない。曲、とかもそうですね、金をかければいい曲が出来るかというとそうではない、「アイデア」、がすべて。でもグッドアイデアを出す、やりかた、マニュアル、みたいなものは無い。

 

 でも一番大事なのはこの「アイデア」、そこに金や人材をつぎ込んでどんどんおもしろくさせることは出来るけども、アイデア、自体は才能、が生み出すしかない。



 映画の内容は、要するに、すみっこ、達が絵本の中に入り込み、一人ぼっちのひよこ?の居場所を探すっていう物語です。

 この「友情もの」ってのはいつだって普遍的。恋愛とか戦争とかは受け手を選ぶけども、友情は誰にでも伝わる。好きな人間のタイプはそれぞれ、戦いを好むかどうかも人それぞれ、でも友達がいらないやつなんているかい?って話。

 人は誰か一人でもいいから愛されていれば生きていけるといいますが、ワタシは別に誰からも愛されてなくても、友達がいれば生きていけると思う。というより、友情は愛情の上位互換だとワタシは思っている。愛情は血の繋がりだとか、性欲だとかが付随してきますが、友情にはそれがない、さらに愛情ってのはクローズド・サークル、誰か一人、だったり家族、だったり、周りに壁を作るけれど、友情は炭素みたいにどんどん鎖を無限に増やせるというわけ。

 だから「友情もの」映画がたくさん生まれそうなものですが、実際にはそうはならない。だいたい恋愛ものか、残酷なバトルものです、なんで「友情もの」が多くないのかというに、エンタメ、としてそれを作るのが難しいからだと思います。


 エンタメとはなにかっていうと基本的には「他人の不幸を見ること」ですから。不幸な境遇から頑張る話でも、ただ不幸に残虐に殺される話でも「他人の不幸」、がエンタメの柱、それを「友情」と絡めるのはなかなかむずいのですね。

 だからいわゆる癒やし系、ゆる系、日常もの、に落ち着く。それと「友情もの」の一番の弱点は、観客が友達のいない一人ぼっちだと、ただただ寂しいってことですね。でも友達がいる、人のほうが本当はレアなんだと思いますけどね。

 

2021年10月14日木曜日

 2016  i am Brian Wilson Beach Boys ブライアン・ウィルソン自伝

  不安と創造力は同じもの、何も無いのに不安を感じることが出来る人は、何もないところから物語や歌を作れるはずだ 


ビーチボーイズというと、ワタシの中では、アメリカそのもの、アメリカのバンドと言えば?と聞かれたらビーチボーイズと答えます、未だにレッチリではなくてビーチボーイズ。


 けれどビーチボーイズは、謎の多いバンドです。謎だらけだと言っても良い。その主たる原因は、ビーチボーイズの天才作曲家であるこのブライアン・ウィルソンが謎の人物だからです。


 医者に30年近く洗脳されていた、あるいはもともと気が狂っていた、重度のジャンキー、アル中、肥満、などなど、嘘か真か、虚々実々。

 

 この催眠をかけられたいた、とか、洗脳されていた、とか、やっぱり本人に原因が9割あるとワタシは思いますね、X Japan、オセロの黒い方、トム・クルーズ、マンソン・ファミリー・・・、催眠や洗脳ってのは自分からされに行かない限りそうそうされるものではない。もちろん強制的に監禁されて、薬物漬けにされたとかそういうことなら話は別ですが、そんなアメリカのグアンタナモ収容所みたいなこと普通の人はあまりされないでしょう。


 洗脳されていたが、まともに戻った、と言われても・・・、いや全然やべーやつだけどな、と思います。洗脳されていた、人間は、明らかにすぐまた洗脳されますもの。


ただビーチボーイズでブライアンだけがやべーやつというのは間違いでして、まぁこの時代のアーティストは全員ですがどっぷりドラッグに浸かりきっていて、デニスはアル中で酔って溺れて死亡、カールはヤニとドラッグで肺がんで死亡、マイクはスピリチュアルにどっぷり、瞑想だなんだとほざく始末、ついでにいうと親父は典型的DVクソ親父。

 という具合、まぁまぁ早めにウィルソン兄弟は死んでおるのです。フィル・スペクターは殺人容疑で牢屋行きして、今年コロナで死亡してますし、一番やばいやつであったブライアン・ウィルソンはまだご存命でいらっしゃる。


 でもワタシはそういうものだと思う、普通に生きれない人間だから、ミュージシャンであり、エンターテイナーであるわけです。マリリン・マンソンじゃないですが、犯罪者になるか、アーティストになるか、の二択。


 「Good Vibration」の生まれた理由は?


マリファナでリラックスしていたから。


 なんて正直な。昨今、ぶっ飛んだ突き抜けたトリップ感を持つ曲が少ないのは、骨の髄までドラッグでずぶずぶっていうミュージシャンが少なくなったからなんでしょう。自分のカラダを犠牲にしてまで、歴史に残る名曲を生み出す、ということじゃなくて、ドラッグに頼らないと生きていけないタイプの人間だからこそ、アーティストなんだってワタシは思うし、ワタシはそういう破滅型のアーティストが大好きですね。そういうぶっ壊れたやべーやつが見たいだけのために生きてるとも言える。

 日本ではそういうアーティストが少なめなのは、そういう人間がいないのではなくて、そういう人間を社会的に抹殺するからですね、「社会の恥」として存在を抹消しようとする、アメリカは未だに、「勝手に死ぬなら勝手に死ね」、っていうところがあって、そこはアメリカのひじょーに良いところ。

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 ビーチボーイズというバンドは、ほとんど身内で組まれたバンドで、ウィルソン三兄弟と、いとこ、そして友達、の5人組。ウィルソン三兄弟が、ほとんど顔が同じなので見分けがつかない、そしてもちろん声も似ている、それによって、誰が歌ってるのかもわからない。これがビーチボーイズの独自のハーモニーであって、他のバンドには絶対真似できない。三人兄弟でない限り。まず三人兄弟って現在少ないですから。

 この家族ぐるみのバンドってのもアメリカだなぁって気がします。そして必ず確執があって揉めるんですよね、ジャクソンズしかり。

 そりゃもめるよ!って話だと思う、家族ってのはカネの管理をするには最悪の母体ですから。揉めないわけがない。殺人で一番多いのは身内といいますし。


ビーチボーイズをさらに初心者お断りにしてるのは、曲のクオリティの変動がめちゃくちゃ激しいのです、歴史的名曲もあれば、カスみたいな曲もたくさんある。こんなのカネを取って売っていいクオリティではないってアルバムもたくさんあります。


ブライアンは片耳がもともと聞こえなかったらしく、それがブライアンの作曲のスタイルになってと思います、横の広がり、じゃなくて、縦のハーモニーなんですね、対位法、和声法、音の縦の並びが大事なスタイル。どんどん単純化されてる最近のポップミュージックではこの縦のハーモニーのスタイルってのはほとんど聞かれないですね。

 ミュージシャンには実は耳が不自由って人が多かったりします、もちろんベートーヴェンは難聴、ブライアンも片耳、フランク・シナトラも片耳、確かシュトックハウゼンも片耳しか聞こえなかったといいます。そういうことって実は多くて、失うことで逆にセンスが敏感になるってことが大いにある、目や手が不自由な絵描きなども多い。



 大衆ってのはアホですから、「最近の曲は全部同じように聞こえる」、と文句をいいつつ、斬新で新しいものが出てくると、「意味がわからない」、って文句を言うんです。大衆が本当に求めるのは、いつだって、「新しいように見える、本当はまったくいつもと同じもの」です。実験、が出来るのは成功者の特権、金がなくては実験は出来ぬ。



 この本自体は、ブライアンの語り、みたいな体裁をとっていて、時系列などもめちゃくちゃ、思い出した順に書かれてるって感じなので、ちゃんと整理されてもいずにビーチボーイズの全体像ってのはぼやーっとしかわからない。でもやっぱり本人の語ったことってのがそれが嘘っぱちであったとしても他の人間から聞く間違った情報よりも断然大事です。


 ワタシも、最高の一曲をあげるなら?と聞かれたら

「God only knows」か「Good Vibration」と答えますね。ブライアンの1,2フィニッシュ。どっちも、狂気に堕ちるスレスレのエクスタシーみたいなものを感じる、そんなヒリつくような限界ギリギリの状態で作られているのに、曲にはとてつもなくポジティブなエナジーに満ちてる。何万回聞いても震えるほどすげぇ!ってなる曲です。真似しようと思っても絶対ムリ、発狂する寸前まで自分を追い込める天才にしか作れない曲ですわ。


 




2021年10月13日水曜日

FGO セイレム 

  さて、FGOのメインシナリオをもりもり消化していて、セイレムをクリアしたんですが・・・



 いや!こりゃひどい。結論先に言います、読まないでスキップするべき。


これまでの中でも最低のシナリオでした。なんでこんなことに・・?とにかくひどいです、これはワタシの好き嫌いじゃなくて、シナリオの出来がめちゃくちゃ。悪口ばっか言ってても仕方ないので、改善策を考えて今後に活かしましょう。


 物語の流れとしては、宗教的なキチガイばかりの村に監禁されて、魔女裁判的でどんどん人を処刑していく環境でどんどんみんなSAN値が下がっていき、最終的に、アビーという無垢な少女に「外なる神」が降臨して、戦うことに・・・っていう流れです。

 これはまぁ良いです、いっつもそれじゃん、隔離されたクローズド・サークルでみんな狂気に陥って・・っていう批判もあるけどそれはまぁ仕方ない、そういうスタイルだといえばそうだし、Fateに限らず最近はこのタイプのストーリーがめっちゃおおい。何か閉じ込められた環境で狂気に陥ってバトルロワイヤルっていうの。つまりエログロ、ですね。平和が長く続きすぎると、退屈すぎてどんどん猟奇的なものを求めるようになっる。


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 まず第一に「無垢なる少女」、の悲劇、っていうパターン、これ、もう時代遅れも甚だしいです、いったいいつまでそれやってんの?ナウシカじゃあるまいし。無垢な純真な少女、は?このアビーという主人公が全然共感が持てない。「純真な少女」は救われないといけない。幸福にならないといけない。なんで?

 ずっとアビーは被害者面です、あの子を助けてあげて、無実な人を殺さないで、ひどいことしないで、なんかすごいムカつく。とにかくひどくイライラする。なんなんだこいつ。

 美少女で純粋無垢な子供を主人公にするってのはシナリオとして最悪だとワタシは思います、それってもう最初にバッドエンドに出来ないってオチを言ってるようなものじゃないですか?

 子供は純粋だったけど、めちゃくちゃに〇〇されて無残に〇〇されました。なんの救いもありませんでした。って終わりには出来ないじゃないですか?そして敵が、「絶対悪」になってしまう、子供の女の子殺そうとしてくるやつを、どうやったら魅力的な悪役に出来ますか?

 こういう目的があった、こういう志があった、というフォローを入れたって、女の子供殺すやつを、オーディエンスも誰も許さないでしょう。

 これがとにかく一番の悪い点「主人公がムカつく」 それだけで話が全然入ってこない。どんだけシナリオがめちゃくちゃであっても、主人公さえ、魅力的でさえあればなんとかなってしまうもの。つまりはエンジンです、このシナリオエンジンがはなからぶっ壊れている。

 ナウシカは、魅力があるのです、なぜか?まずナウシカは全然無垢じゃないです、普通にキレて人を殺したり、めっちゃ差別もする。そして他の人が嫌悪する蟲を愛する。何より、自分でなにかを変えようと行動する。

 

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第二のポイントはとにかく都合が良すぎる、ご都合主義すぎる。設定がめちゃくちゃすぎる。

村は隔絶されていて脱出出来ない

お約束どおり通信は出来ない

村は特殊な環境で能力が使えない

記憶を操作されていて思い出せない

歴史、過去も改変されている

未来も改変できる

別の宇宙から干渉を受けている

でもある特定のキャラはその制約を受けない


 ちょっとまってくれ!!なんでもありがすぎるだろ??そんなミステリーってありますか?さんざんトリックや謎をふっておいて

「記憶を改ざんされていた!」

 こんな種明かしってあるかよ!ふざけんな!って話です、夢オチと同じです。さらに過去も未来もすべて変えられるんならなんでもありじゃん、何それ??

 設定があまりにもひどい。さらに処刑されても仮死状態になる薬を飲んでいたから大丈夫・・いやいやいや・・・、小学校低学年かよ、なにそれ・・。

 記憶や狂気で証言が間違っているってもうミステリーの根幹から崩れてる、それじゃ謎になりません。読む気が失せる。


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 第3はストーリー全体で無駄が多すぎる。


キルケーというギリシャの魔女、聖書に出てくるシバの女王、なども登場するんですが、それぞれの物語が単発で全然絡んでない。本当に関係ない人の関係ない話がぶっこまれているって感じで、シナリオとして無駄でしか無い。全カットです、そういうゲームという仕様上仕方ないと言っても、もうちょっと工夫しないと駄目です、まじで途中で全然関係ない話をされる。

 さらに劇中劇という、主人公たちが旅芸人となって、劇の中で劇をやるっていうのも、それももうやり尽くされておる・・・。聞き飽きた展開です。またこれか・・・、だいたいどのロープレも一回はあります、なぜか劇に参加することにぃ!?ってやつ。

 ようするにハムレットなんですけど、ハムレットのようには全然効いてない。なんとなく魅力的そうなギミックを挿れてみただけって感じ。

 

 全体として当然、クトゥルフをベースにしてるんですけど、クトゥルフ的な雰囲気の魅力ってのが全然ない、ただたんにグロかったり残酷なだけ。そしてクトゥルフ知らん人はどうすりゃえぇねん、っていうフォローもない。突然、外なる世界の神が降臨します・・・なんて言われても、はぁ???って感じだと思います。

 言うなれば、美学、が無い、ラブクラフトはホラーですけども、どっかホラー的美しさみたいなものを残してます。

 単純に文章が下手でもある、無駄なセリフばっかり。


 バシッと言ってしまいますが、才能、が無いです、この脚本。物語って作曲と同じでほぼ単なる才能の問題ですから、努力でどうなるものでもない。向いてないってことです。





1976 ダーティハリー3

  ダーティハリーの3作目。


イーストウッドってこの時期からおじさんだけど、ずっとおじさんですよね。50年近くおじさんのまま。

 若作りしようとして、めちゃくちゃになっていくパターンはあるけれど、若いのに激渋で、ずっと激渋ってのは少ない、かっこいいおじさんってのは、なかなかいないものです。いつまでも若い、よりも、かっこいいおじさんになりたいものです。やっぱ山田康雄はいいなぁ。


 今回のDHでは女性新人刑事とコンビを組む、って時点で結末は読めたようなものですが、そこはDH、お涙頂戴みたいな、野暮なところがない、いつだって、ボガーン!!!って一発で仕留めて終わりです。ごちゃごちゃしゃべらない。けどシリアス一辺倒ってわけではなくて、ハードボイルドギャグみたいなものもあります。

 

おい!


ボガーーーーン!!


終幕。


 セリフというのは少なければ少ないほど良い。これはいつだって見習いたいものです。

2021年10月6日水曜日

1973 新釈漢文大系 38 史記1 本紀上

  なんか最近軽薄な、何も考えずに読める、見れる、系のものばっかりだったので、どっしりしたものが久々に読みたくなって「史記」を読み始めました。


 史記のダイジェストみたいな本はいくらでもあるんですが、全訳はかなり少ない。この新釈漢文大系、は原文、読み下し文、翻訳文、さらに用語解説が詳細にあって、めちゃんこしっかりした本。翻訳というのはこうあるべしっていう本ですね。


 ただ1973年と古いし、文章が当然のことながら漢文調なので、かなり読むのはきつい。ネットで調べようにも漢字が出てこない。ここがネットの弱いところでもある。


 本紀、とはつまりダイジェストで、ササッと、王朝の全体の流れを時系列に書いてあります。だから春秋戦国、など複雑極まる時代は、〇〇が死んだ、XXが勝った、XXが滅びた、みたいな単純な事実の羅列でなんのこっちゃまったくわからぬ。

 この本紀上では伝説の皇帝、半分龍?半分人間、の化け物が王だった時代から、秦の崩壊までを扱っています。


 けれども、始皇帝、の扱いだけが別格でほとんどが始皇帝の記述と言ってもいいですね。殷の伝説的悪王紂帝、を武王が討って周王朝ができた。ってことなんですが、このあたりもまだまだ半分伝説半分事実、みたいなところで、ほんとかなぁ?って感じ。

 紂王も悪として誇張されすぎてる気がしますし、武帝が完全無欠すぎます。実際いたんだろうけど、実際とはかなりかけ離れてると思われます。

 周王朝が衰微して春秋戦国になってようやく、本当の歴史、が始まります。特に戦国、になって、急にすべてがリアルになる、ようするに何万人殺した、何万人殺した、っていう殺戮のオンパレード。急に数字が出てきてハッとしますね。歴史ハジマタ・・・


この春秋戦国っていう、戦乱の時代が中国では550年続くのですね。


550年!? シンジラレナーイ。550年も常に戦争状態だったら、やっぱおかしくなってしまいますよ、もう完全に狂ってると言っても良い。


 それを始皇帝が統一するわけですが、始皇帝が一人で覇道を極めたというわけではなく、始皇帝の曽祖父昭襄王、が秦をすでに列強での最強国にしていたので、始皇帝は、最後のまとめ、を行ったという感じです。


 秦、という国は、山奥にあって、山に囲まれて唯一通れる入り口がカンコクカン、という要塞となっており、さらにそこも、崖に囲まれた細い一本道となっていて、守るにしてはまさに鉄壁なのです。いくら他の国が100万の合従軍を作っても、要塞で防いで、さらにそれも突破されたら狭い通路に誘いこんでそこで潰してしまえばおしまい。どんだけ大軍を動かしたところで、軍隊が動けない地形なんです。航空兵器の無い時代にはまさに最強。

 だからがっちり守りつつ、じわじわ領土を広げて、ついに統一をしたというわけのようです。だがそのじわじわ、に550年がかかった・・・。


 始皇帝というと悪逆無道の暴王と名高いですが、それは一面的見方で、冷徹な合理主義者というタイプのようです。経営者に向いていますね。そしてこれが一番民衆に嫌われるタイプでもある。

つまり「老人は社会の役に立たないから殺せ、障害者も生まれたら始末しろ」

 こういうことを言うタイプだってことです。プラトン、ナチも同じようなことを言って、現代でも批判されております、始皇帝も同じこと。感情、ではなくて法、で国家を運営しようとした。

 現代でもまったく同じことですね、合理的で正しい選択は弱者切り捨て、命はかけがえないもの、みたいな感情論で袋だたきにされる。結果、感情論が勝って、経営が傾いて破滅するというわけ。


 始皇帝が感情に流されるタイプだったら当然戦国の統一にも失敗するに決まっているわけで、それを非道で残酷と批判するのは、まさに感情論でしか無いです。始皇は非情、だから成功したので、キレイゴトばっかり吐いてるやつがなにか成し遂げたのを見たことがない。始皇帝が優秀な人間だったのはまず疑いない事実。

 

始皇帝最大の悪行として知られる「焚書坑儒」ですが、これも一理あります

「学者というのは、昔は良かった、ということしか言わない、口先だけで文句を言うだけで何もしない、だからすべて本を燃やして、学者を埋めろ」

 つい昨日、気候変動研究がノーベル賞をとってて、気候変動は科学で実証された、政治家たちはアホだからそれを認めない、と文句を言ってましたが、文句を言ってないでオマエが行動しろ!って話。なにかを知ったところで、行動しないのだったら何も知らないのと一体何が違うのか?そんなやつら全員埋めろってことです。

 めちゃくちゃでもあり、合理的でもある、行動と結果を求める、政治家、始皇、の判断。

特に本を全部燃やして、歴史、を抹消する、っていうアイデアは斬新ですよね、どうせアホだから歴史や本なんかから何も学ばない、歴史を無くせという・・・


 ただ晩年に差し掛かると明らかに始皇帝は痴呆になっていき、不老不死の真人になりたいとか、むちゃくちゃになっていきます。これがワンマン社長システムの怖いところ、秀吉も同じようなことになりましたが、まさに自分が冷静に判断して処刑しないといけない人間になっても、自分が優秀で全てを仕切っていたために、周りにはぼんくらのイエスマンしかいなくなっていて、誰にも止められない。


 始皇帝はたしかに、英雄であります。無能じゃなくて英雄、であったがゆえに功罪どっちも計り知れないほどある。始皇帝の名が政、っていうのがまさに名は体を表すですよね、政、に正解ってのは無い。なにをやっても批判される。

2021年9月18日土曜日

MTG  イニストラード ミッドナイトハント

 この前イニストラードのカードを紹介したけど、あれって旧イニストラードのリストだったみたいですね、新しく出るイニストラード・ミッドナイトハントとは別物。紛らわしい!道理でなんかカードが古いと思った。


 ミッドナイトハント、がスタン変遷と共に導入されましたが、ぱっとみた感じでは、カードパワーが弱いですね。でも現在の環境全体でカードパワーが抑えめになってるので、使える、便利そうなカードもあります。エルドレインみたいに禁止カード祭りになることはまずないって感じですね。あーこれ、禁止カードだな、ってのが一枚も無かったです。


注目カード。


冥府の掌握  黒2 2マナ2ライフでクリーチャーを殺せる 新時代のマストカード

食肉鉤虐殺事件 黒2X  Xマナ 全体除去 +ライフドレインまでついてくる超便利エンチャ リアニとも相性抜群

月の帳の執政  赤4 ドラゴン  手札入れ替え 死んだ時ダメージ  ドラゴンデッキを更に強化

不自然な成長 緑5  タフネスパワーが倍になるという脳筋カード 5マナというのが良い、ただマナ制約がきつい・・・

ヴォルダーレンの末裔、フロリアン 赤黒1 3/3 先制攻撃  ドローソースになる吸血鬼 

ドーンハルトの主導者、カティルダ 緑白 2マナ 全ての人間がマナ能力を持つようになる マナブースタ

年経た枝指  緑黒X X枚クリーチャーを墓地に送り込むというリアニ爆発能力 コンボデッキのキーになりそう 唱えた時、なので打ち消しにも強い

日没を遅らせる者、テフェリー 青白2 今回のプロモカード 能力は複雑だけどハマれば強力 だけど昔の3マナのテフェリーみたいなゲキヤバ禁止カードではない

月皇の古参兵  白  クリが出るたびライフゲイン、さらに降霊もする、ライフゲインで起動する系デッキの主軸になる、1マナ!白ウィニーに光明。

心悪しき隠遁者 青1  サクりで打ち消しとしても機能し、降霊も優秀 明らかに入れ得カード

復讐に燃えた絞殺者 黒1  変身での呪い?が非常に鬱陶しい、抜群の嫌がらせカード サクリデッキにピッタリ

敬虔な新米、デニック  白青  墓地を呪禁にする珍しいカード でも色が白青なのがいまいちか・・?黒白、黒青だったらいいのに


 一番よく見るようになるのは明らかに冥府の掌握でしょうね、2マナでクリ除去。2ライフでも安い。宝物ドラゴン対策にも絶対に入るカード。


 特定の強いカードというわけではないんですが、ゾンビ、サクリデッキには豊富にカードがラインナップされていてどれを使うか迷うくらい豊富、これは黒が明らか飛び抜けて強くなる。ミッドナイトって言ってるし。

 全体として速攻が弱い環境なんで、マナドライブからの大蛇デッキってのも見るようになりました。原理主義から比べると確実にパワーダウンなんですが大蛇は打ち消し不能なのが嬉しい。

 現在一番速いデッキでも6ターンキルなんじゃないですかね?エンバークレイブがあった時は普通に4ターンキルだったので、遅いデッキに出番が回ってきておる。黒に全体除去がいっぱいあるので、コントロールで白の存在意義がないですね。黒絡みが非常に多い。赤単がこんなに弱い環境も珍しい。


 宝物ミッドレンジ、サクリゾンビ、緑青マナ、がトップメタって感じですかね。次点で白ウィニー。ただ白はドローソースが無いから全体除去一発で終わりがち。が、どのデッキもめちゃくちゃ強いって感じではないので、デッキリストはカオスです。バランスが良いとも言える。

2021年9月11日土曜日

1989 バットマン 映画

  バットマンの映画の第一作目らしいです。


ワタシバットマンには全く詳しくないんですが、色々驚きがありましたね、バットマンってあぁいうなんかコウモリ人間的なモンスター?なんだと思ってたんですが、ただ金持ちのボンボンが科学兵器で武装してるだけなんですね、つまりコスプレ・・・、だとしたらあのデザインセンスやばない??


 あとジョーカー、この映画ではジャック・ニコルソンがキャスティングされてますが、なんか特別な能力があるわけではなくて、ただの悪い普通の人間です。ワタシは勝手にバットマンってもっとアメコミっぽい荒唐無稽なアクションだと思ってたんですが、わりかしファンタジー色は薄めなんですね。


 この映画監督はティム・バートンがやっていて、全体的にイラストっぽいというか、マンガ、アニメっぽいので絵的にはおもろい。ストーリーはまぁアメコミなんで、ご察しの通り。でもこれは批判してるんじゃなくて、いいと思います、アメコミのスタイルですから。昨今のなんか社会的なメッセージ入れたろう、悪役にも実はこういう過去があって・・・みたいなのは鬱陶しいですものね。回想入れだしたら映画は終わり。


 いつからバットマンはなんかジョーカーが悲劇的な悪役で・・・、みたいなダークヒーロー路線になったんでしょうね?ワタシ確かダークナイトも見たのですが、なんのこっちゃなんにもわからんかった。


 じゃあ原作読んでみよっかなとも思うんですがアメコミってこっちと文化が全然違ってて、会社が作品を作ってて、いろんな人がバットマンを描いてるみたいなことなんですよね、だから無数に作品があって、どう読めばいいのかわからん。

1935  The Adventures of Tintin The Blue Lotus 青い蓮

  タンタンシリーズ5作目。


 舞台は満州事変当時の香港、上海、という、世紀末のロンドンと並んでもはや伝説的にありがちな時代設定。そして日本だけはこの時代をモチーフにしない時代。


 当時の香港はまぢで、魔窟、魔界、って感じで、あらゆる良からぬものがいかに中国から搾取してやろうかと策謀をめぐらしているという状態、さらにアヘンが大量に出回り、ジャンキーが歩き回るという、ファンキーな世界だったようです。


 アヘンを大量に輸出して大儲け、なんて大英帝国クズすぎない??アヘン戦争、なにこの正義の欠片も無いやつが勝ちまくる感じ?って歴史の教科書で思いませんでしたか?やってることは完全にギャング、といよりも、ギャング、マフィアというのは大英帝国の商売を見習ったということですね。


 その策謀、の極地、が「満州事変」、ってことになるわけですね。でっちあげで鉄道を爆破して、それを口実に占領する。清々しいくらいクズです。

 というわけでもちろん悪役は日本人で、日本人がいやらしい悪人として描かれているんですが、昨今、日本人が悪役になってるのってあんまり見ないので新鮮ですね。


 現代だったら当然日本人が味方で中国人が悪役になるでしょう、要するに欧米にとって敵か味方か?ってことなんでして、結局こういう「現実」を舞台にしたものってのは本人の利害関係でしかなくなってしまうものです。だから私は「現代」を舞台にした作品って好きじゃないですね、創作の余地が少なすぎる。何をどう描いても絶対どっかから苦情が来ますしね。


 内容もコミカルではあるけどもかなりエグくて、要するに暗殺合戦ですね、毒殺しようとしたりされたり、常に暗殺者に狙われるっていうお話。当然警察も掌握されていて・・っていうやつです。そして悪役であるミツ・ヒラトは割腹自殺して死ぬ。まずミツ・ヒラトって名前がおかしいですし、あんまり日本ってのをわかってないってのが随所に見られます、しかしこれが1935年のヨーロッパが持った日本の印象ってことです。

 また中国人を差別しまくってる白人も登場したりして、非常にセンシティブな問題ばっかり。これ今だったら発禁処分なんじゃないのかしら・・・?


 立川談志が言うに

「警察が不祥事を起こすってのはいいことなんです、誰かが不祥事で問題になってるってことは、まともな警官が多数派ってことですから、全員がマフィアとぐるなら不祥事なんて起きませんからね」


 確かに。


漫画としてというよりも、当時の雰囲気、ってのを知るには非常におもろい本です。



2021年8月30日月曜日

1934 ファラオの葉巻 The Adventures of Tintin Cigars of the Pharaoh

  タンタンシリーズ四作目。


 今回の舞台はエジプト、そしてアラブを通ってインド、とオリエント世界を横断するスケールのでかい作品。


 今作からおなじみのキャラクターが登場


双子のドジっ子刑事 デュポンとデュボン

こちらもおとぼけ考古学者 フィレモン・サイクロン


 などタンタンシリーズおなじみのサブキャラが登場し、単なるアクション一辺倒だった構成が、サブキャラたちのドジとかボケに助けられたり、窮地に陥ったりと、コメディ色が強くなりました、ずっとタンタン視点で描かれいくのではなくて、いくつかのグループの視点を取るっていう具合になっていて、格段に進化、もはや完成形といえます。


ストーリーとしては、ファラオの墓を根城とした、大規模なアヘンや麻薬のシンジケートを追っていくという、90年後もまったく同じことやってるよ、という物語。KKKみたいなマスクをした秘密結社が登場するんですけど、これは木曜の男とかの影響、当時ソ連などの状況などもあって、こういう秘密結社、っていうのが流行ってたんでしょうね、合言葉を言え!っていうやつ。

 現代はこういう秘密結社ってのはギャングと大企業に取って代わりましたね、大企業は合法的に悪事をして、それに対抗するためにギャングがいるというわけ。半ばどちらも社会的に公認された組織であって、秘密、にする必要がなくなりました。


 作画のクオリティも相当上がっていて、コマ割りは非常に細かいかれど細部まで書き込まれたタンタンのスタイルってのが完成しております、とにかく全体的にハイレベルに仕上がった初期の代表作といえますでしょう。


 実はカラー版と白黒版で相当手直しが入ってるみたい、ワタシが読んだのはカラー版。


1934年でこのクオリティは当時、確実に漫画の最先端だったでしょうね。

2021年8月26日木曜日

MTG イニストラード スタンダード変遷

  9月半ばのスタンダード変更に向けて、新しく「イニストラード」のカードリストも公開になっております。


https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000034/


スタンダード変更というよりは「エルドレイン」のスタン落ち、が事件ですね、はっきりいってエルドレイン強すぎた。現在の環境のデッキのコアカードはほとんどエルドレイン、禁止カードを5枚?も出してめちゃくちゃでしたね。「創案の火?」こんなの禁止カードになるに決まってんじゃん、見た瞬間気づけって話。

 

 スタンダードのトップメタデッキはほぼ全滅、まず物語デッキ系がすべて消滅、リサイクルデッキも消滅、ローグデッキも消滅、赤の速攻もエンバークリーブを失ったことにより消滅、根本原理、の原理系も消滅

 スタンダードが変更になったからといって、ここまでそれまでのデッキがほとんど使えなくなるってことも珍しいのではないでしょうか?それほどエルドレインを主軸にしたデッキばっかりだったってことです。


 唯一生き残ったのは 宝物ドラゴン、を中心にした赤青ドラゴンでしょうね、これがゴリゴリにトップメタ。ドラゴン除去は絶対に必要、宝物ドラゴンに2ターン攻撃されたら負けって感じです。


 さて新しく入る「イニストラード」なんですが・・・・


 はっきりいって完全なるカードパワーダウン。それまでに出てる、ゼンディカーとか他のパックもすべて弱めだったので、環境全体がめちゃくちゃパワーダウンしますね。これまで登場できなかったカードもようやく日の目を見るのでは。パワーインフレをゴリ押しで止めに入ったってことなんでしょう。

 なんとイニストラードはゾンビと狼男、吸血鬼、という、ふる~いマジックのギミックが出てきて、なんかふるっ!クラシックやなぁ!っていうカードが多い。ゾンビデッキて!なつかしー。墓地を利用したリアニ系のカードが主です。


 中でもこれはよく見るようになるだろうってカードをピックアップ。


緑1 アヴァシンの巡礼者  1マナでタップマナというマナブースト。ラノワール以来の1マナ・マナブースト枠、生み出せるのが白マナというのが違いますけど全然問題にならない、とにかく1マナでマナソースが出ることで、環境全体のスピードが全く変わってくる。正直これがイニストラードで最強のカードでしょうね。


土地 ケッシグの狼の地   赤白Xでトランプルとアタック+Xができる土地・・・、ん?普通にめちゃつよじゃない?トレジャーデッキとも相性がいいし、赤緑白の3色でも、赤白絡みのトークンでも、簡単に火力が出せる、しかも土地で破壊されにくい。

 土地からクリーチャーになるっていうカードが現在いっぱいあるので、全体除去をくらっても立て直せることになり、土地クリ主体のデッキも増えそうです。マナブースト系が強くなりそうですね。


黒2 心なき召喚 クリーチャーが-1/-1されるけど2マナ軽くなるという、かなりやばそうなカード。これも環境のスピードを激変させるかも。3ターン目で宝物ドラゴンが来ることになる。他にも重いけど能力強いクリーチャーを出しまくれる、黒緑ストンプとかにもできる。ミッドレンジデッキのエンジンになるカード。どういうシナジーを生むかわかりませんが、禁止カード最有力w あれ?このカードと組み合わせるとやばない?ってのがかなりありそう。



 現在の環境、速攻系のデッキが相当弱体化したって気がします、アナレックスがいなくなったので全体除去に無防備になりましたし、白もそこまで速くない。

 だからコントロール有利の時代がまた来そうですね、エンバークリーブで5,6ターン決着ってのがザラだったので、とにかく今回の環境は激変、です、宝物ドラゴン以外にどのデッキが強いのかまったく想像もつきません、こういう環境こそ面白いですね、デッキメイクの腕の見せ所であります。

1973 ダーティハリー2 Magnum Force

   もちろん午後のロードショー


ダーティハリーっていうとエンタメ映画っぽいイメージがあるのですが、内容は結構社会派。

犯人は、ギャングやポン引きなど社会悪は無裁判で殺しても善いと考える、潔癖な警察官の若者グループであり、悪いやつは殺してもいいじゃないか?と開き直るタイプ。最近のマンガとかのミステリー物の犯人ではよくある設定ですが、当時としてはかなり新しい感じだったのでは?と思いますね。


 非常に善いところは、お涙頂戴がまったく無いところですね、一応相棒みたいなのがいて爆殺されて死ぬんですが、ハリーは心配はするんですが、殺されて「くそぉ!」みたいなことを言うシーンは一切ない。

 あとしっかり人を殺しよるなぁってとこですね、これも歯切れが善い。特にこういった、犯人は正義感が空回りしたっていうタイプの場合、生きて罪を償え、云々、っていうのが多いんですけど、ハリ―はチョップでしっかり殺す。相手が先に攻撃するまでは攻撃しないが、一度でも攻撃してきたら殺す、それがハリ―のやり方、かっちょえぇですね。

 最近のものはどんなものでもそうなんですが、たいてい喋りすぎなんです、説明しすぎ、説教しすぎ、セリフってのは少なければ少ないほど良い。


 イーストウッドの吹き替えを山田康雄、つまりルパン三世がやってるんですけど、これが渋いですね~。いい声ですなぁ。

 それと音が、いかにも嘘っぽくて、それがなんだか良いですね、くっきりした音。マグナムが、ボガーン!!って音がします。

 やっぱ実写のアクションってCGが無いほうが圧倒的に面白いですよね。普通にこの映画面白い。

2021年8月16日月曜日

1931 タンタン アメリカへ Tintin en Amérique Tintin in America

  タンタンシリーズ第三作目はギャング時代のシカゴが舞台。第一作がソ連、第二作がコンゴ、ときて、またしても今で言うセンシティブなテーマを選んでおります。


 さらに原住民のインディアンなども登場して、いよいよ、今なら問題有り有りのテーマばっかり取り上げていますね。

 コミックの流れとしては次々とタンタンにギャングが襲いかかり、それをほとんど強運だけで突破するっていう話で、コミックの展開としてはちょっと単調ですね。でも発表されたのが1931年ですから、当時としては最先端すぎるエンタメだったのだと思われます、売上もなかなか良かったみたいで、タンタンシリーズの人気確立に貢献したタイトルだったようです。


 今となって読むと、やっぱこの時代ってむちゃくちゃですよね、20年代30年代ってやつは、あらゆるものがむっちゃくちゃ、だけど張り裂けそうなエネルギーに満ちている、第一次大戦から開放されたっていう喜びもあるし、その負の遺産で死にそうにあえいでる人もおる。WW1が残したものとして、命の軽さってのがあるようです。

 めちゃくちゃ簡単に機関銃で人がばったばった死んでいくのを目の当たりにして、どうせすぐに死んでしまう、っていう刹那主義的な考えになっていったってことですね。だから今日が人生最後の日、みたいなめちゃくちゃさ、がこの時代にはある。


 この時代のアメリカってのはいわゆる黄金時代で、ヨーロッパの没落によって世界の覇権国家となり、なぜか禁酒法を制定し、マフィアが暗躍する、という資本主義の明暗、が非常にハッキリしだした時代です。


 禁酒法についてのロックフェラーの言葉

「禁酒法によって、飲酒はむしろ増加しました。不法酒場がサロンに取って代わりました。犯罪者の巨大な群れが現れました。我々の最高の市民の多くでさえ、禁酒法を公然と無視しました。法律の遵守は大いに軽んじられました。そして犯罪は、かつては決して見えない水準にまで増加しました」


 正しいこと、ばかり言っても誰もついて来ませんよってことです、見返り、がなければだめってこと。酒を飲んでは駄目!ではなくて、酒を飲まない人間にはカネをあげます。これがルールってものです。

 コロナだから外に出ては駄目です、これじゃ駄目ってこと。外に出ない人間にはカネをあげます、これじゃないと誰も守らない。


2021年8月10日火曜日

2013 ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII

 FF13三部作の完結編的なゲーム。


ですが(ターン制)ロープレじゃありません(!)。

 ロープレというよりはアクションロープレ、って感じですね。戦闘キャラはライトニング一人だけで、戦闘システムは、簡単にいうと相手の動きを見てタイミングよくガードや攻撃を入れるっていう音ゲーみたいなシステムとなっています。


 最大の特徴として、時間がリアルタイムで流れていき、2週間で世界を救わないといけない、時間帯に応じて街やイベントが変化していき・・・どっかで聞いたことありませんかこれ??

 そう、これはまったくムジュラの仮面と同じシステムなんです。トリッキーすぎて難易度が高い、とゼルダファンから賛否両論だったあのシステムですね。このFFLRも同様に非常にトリッキー。

 っていうか普通にやったら絶対ムリだろ、っていうゲームです、知ってなくちゃ攻略の順番とかもわかんねーし、サイドクエスト、サブクエストはほぼノーヒント、マップも広くて見つからない。

 一番困るのは、ライトニングが弱いってことです。強化、する方法がほぼ無いんですね、敵を倒してもレベル上がりません、経験値っていう概念がない。イベントをクリアすると能力値が上がるっていう使用、ですがイベントをこなしても上がる能力値は雀の涙。

 とにかく強い武器と防具、アビリティを揃える、ほとんどこれしか強化の方法が無いと言ってもいい。そしてその入手法はそれも知ってなきゃムリ、どこで強いアイテムや装備が手に入るのか。どれが強いのか、そしてどういう順番で攻略するのか。


 この攻略順序もぶん投げていて、好きなようにやってくださいって感じなのですが、当然強い敵のところに行っても即死。ザコにボスより強いのがゴロゴロいる。さらに回復アイテムもスロット制でアイテムでゴリ押しも不可能。

 さらに!なぜか回復魔法が存在しない。(存在はするけどライトニングは使えない)


 時間制限があるおかげでロープレの醍醐味である、じっくり育てる、ことは出来ません。

 FF13、が完全に攻略する順番が決められていてマップも無い「一本道ムービーゲーム」という批判を受けたからかわかりませんが、FFLRは「スーパートリッキーなげっぱなしゲーム」です。とにかく親切じゃない。

 ホープ君のナビゲートがあるんですが、ここに行け、というだけで肝心のどうやったら勝てるの!?ってのは何一つ教えてくれません。

 敵が強い、っていうよりもライトニングが弱いんですよね。相手の弱点をつかないとほとんどダメージが入らない。弱点だと普通の10倍くらいダメージなので、つまり弱点で攻撃しない限りほぼ無駄ってことです。倒し方、が全部設定されていて、それに従わないと倒せない。敵によって、いやどうすりゃえぇねん!?ってやつかなりいる。

 これをNO攻略情報ですんなりクリアできたら相当なゲームセンスしてます。90%ムリ。あるいは相手の攻撃をすべてジャストガードで切り抜けるという完全な音ゲーとして楽しむことも出来ます。ただ強敵はちゃんと弱点のアビリティを仕入れておかないとほんとロクにダメージも入らない。何十分も戦うハメになる。

 

 けれど実は!このゲーム救済措置があって、時間が終わって、世界が滅びたらまた引き継いで1日目からやり直せます。(イベントの経過はリセットされます)何周もすることが前提になっている、強制周回ゲームなんです。だから2週間でクリアしようなんてのははなっから諦めて宿屋でグーグー眠りまくってOK。急ぐ必要なんかない、急いでも一周目じゃスノウすら倒せない。2周目に備えて野菜などを確保したほうが良い。攻略サイトはこぞってEASYを推奨してますがまったくそのとおり、一周目ノーマルクリアは普通のゲームでいうVeryHardです。ロープレなんだから難易度高くてもレベル上げりゃ勝てるだろって思うのは誤り、ロープレじゃないです。


 とにかくよっしゃわかった、一本道じゃないゲーム作ってやるわ!っていう逆ギレ?wみたいなシステムがあって、なんと魔物を倒し続けると魔物が絶滅します。

 じゃあ取れなかった素材とかレアドロップとかどうなるの??ってことなんですが、たぶん、確率じゃなくて、アイテムドロップは決まっている?のかな?魔物が絶滅するということは、レベル上げやあらゆる強化、も上限が全部決まってるのかしら??手に入るアイテム、ギルの量、すべてだいたい決まってるといったほうがいい。

 すべての魔物を絶滅させろ、みたいなムリだろ?っていうミッションがありますが、隠しダンジョンをクリアするとすべての魔物を絶滅させたのと同じ扱いになるので、本気でラストワンをすべて出そうとしないことです。


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  総じていえることは、たしかに意欲的で新しいものつくってやろう!っていう気合が感じられる作品なんですが、いかんせん、ロープレからレベル、ってシステムをなくすのはやりすぎた気がしますね、美少女ゲームから美少女取り上げてるみたいなもんです。レベル上がらないって思うと、まじでザコと戦う気が失せる、ほんとうに徒労なので(実際にはアイテムとかあるんで徒労ではないんですけど、あまりにも実入りが少ない)、レベル上がらないと思うとこうもザコ戦鬱陶しくなるんだっていう発見があります。だからすでにロープレではありません、まじでゼルダと一緒、武器やアイテムが強化されるだけでゼルダの能力自体はほぼ変わらない。

 ちゃんとよく作られているし、無闇矢鱈にファッション要素が多いし、できることもたくさんあるんですが、ちょっと、プレイ感としては、しんどい、っていう感じが多い。途中で投げ出した人多数だと思います。クソゲー、ではなくて、失敗ゲーですね。ゼルダならまだ時間を笛で自由に操作出来たけれど、これはそれもない、宿屋に止まって時間を動かさないといけずにただただめんどい。


 確かに今までの問題点を全て解決しようとはしてるんです。あまりにも一本道だから自由度を高くする、その結果としてぶん投げたノーヒントワールド、結局たたかう、やっときゃ勝てる、の対策として弱点を攻撃しないと勝てないようにする、ロープレは単調なレベル上げの作業になりがちなのでレベル制度そのものを廃止する。ありきたりな悪の大王がいて、そいつを倒すという物語を変えるために、ぶっ飛んだ世界観、神が敵というストーリーとする。最近のゲームはぬるい、だからノーマルをかなりクリア不能難易度にするなどなど、ユーザの声に耳を傾けてそれを解決しようとしてます

 それによってロープレであることすらも辞めてしまったというわけ。カレーって全部味同じやん、という問題を突き詰めた結果、ラーメンになってしまったのです。

 お約束はお約束でやっぱ大事やん、ってことだと思います。レベル上げは作業だけれど、ロープレを買うヤツってのは多少その作業をやりたくて買ってるとこもあると思ふ。アプリゲームなんてほとんどが単純な作業ですけど、周回ハイみたいなものがあって、苦行を楽しむユーザがかなりいるのが見て取れます。努力が報われるってのが、ゲームの本質だとわたしは思う。

 そしてこの時間経過システムも、アイデアだけとると面白そう!って感じがするんですが、実際プレイすると時間待つのが鬱陶しいだけです。ダンジョンの途中で終わったりするし、常にせかせか動くハメになり、きれいな町並みとか見てる余裕がまったくない。ゲームの中でくらい時間に縛られたくない。それとずっとダッシュをしないと行けないので普通に指が疲れる。はっきりと言えます、ゲーム内時間経過システムは辞めたほうがいいです。これはプレイアビリティが悪い。


 あとストーリーもはっきりいってほとんど意味がわからない。ぶっ飛びすぎてるんですね、これは三部作の最初っからそうだったから今更変更不能なんですけど、世界が滅ぶとか、年を取らなくなって500年が経ったとか、設定があまりにも現実からかけ離れすぎていて感情移入がしずらい。それでも結局は大切な人にもう一度会いたい、みたいなスーパー古典的動機づけしかなかったりする。結局それかい。

 最後はまぁいつもの、人間の絆の力、心の力はまじゴイゴイスー、辛いことがあっても頑張って生きよう、みたいなウルトラベタなことを言う感じなんですが、もうこの世代ってエヴァの影響受けすぎなんですね、全てがエヴァのアングル、誰かが闇に堕ちる、それを手を伸ばして手と手が触れ合って引きずり出す、どれもこれもエヴァで見たカット・・・

 ただ映像はキレイ、これは間違いない。他では見れないスクエアパワー。アニメスタジオなんかよりも桁違いのレンダリング力。人間も自然も建築も、現実よりも美しい、そりゃみんなもう現実なんかやめてゲームの世界に転生したいと思うよね。

ちなみに最後のエンディングだけライトニングが全然顔が変わってたのは・・?これはライトニングが弱い自分を受け入れたからってことなんでしょうか?えっ・・誰??って感じで違う人になってる、10才くらい若返った。わざとそうしたのかしら?

2021年7月28日水曜日

頭痛の直し方  

  今年の6月、梅雨くらいからずっと頭痛でやばいなーこれは死ぬかな?って思いつつ、虱潰しにいろんな頭痛対策を試してみた結果!解決法が見つかりました。すべてワタシの個人的な実験の結果でして、もちろん万人に通用するわけではない。けれど個人の意見、こそ貴重、企業の宣伝などよりも、一番信用できるというもの。


・薬に頼る、病院に行く

これだけはやってはいけないの代表格。薬に頼りだすと毎日薬飲まないといけなくなるし、さらにだんだん効かなくなる。もっと悪化すると頭痛薬を飲んだことによって頭痛になる。麻薬とおんなじです、頭痛薬ってカフェインが入ってるんですけどカフェイン中毒にもなる。しかもカネもかかる、これだけは避けたい。

 病院に関しては、話し出すと長いので割愛しますが、医者だからって良い人間とは限らないってことです、ちょっとふりかえって見て、世間的に成功してる人間、金持ちの人間で、他人に優しい人っていますか?できる人間ってのはずる賢くて自分の利益だけを守ろうとしませんか?


 医者が患者を治して何か得がありますか?


歯医者や外科みたいに上手い下手がすぐにわかり、口コミで悪評がすぐ広がってしまうようなのは別として、内科とか精神科、神経科、素人にはまったく手が出せないような領域は、言ってしまえば、詐欺し放題であります。

 もちろん良い医者だっています、ただ医者に限らず、良い〇〇。は全体の10%です。90%はクズ。10%のスーパーレア医者ガチャを当てられるかどうかってことですね。


肩こり説  ずっとデスクワークで肩こり、ストレートネックだから頭痛になる、ストレッチで解消せよ。

 結論  一時的にしか効果なし

 たしかにストレッチしたら一時的にラクになるけどすぐにまたズキズキがやってくる。同様にマッサージ、ツボ押しも一時的にしか効果なし。気休めです。



・ストレス説 

 なんでもストレスと言っておけば収まるし、ストレスを解消する方法なんて無い。どうあがいてもストレスがなくなるなんてことは絶対に無い。ストレスを解消しようなんてのは、病気になるのは生きてるからですよ!死ねば病気にならないです!って言ってるのと同じこと。ストレスを解消しようというのがストレスになりますからね。

 結論 ストレスは無くならない


・角度説(方向説)

 寝る時の方向、角度が問題になるということ。別に風水的オカルトを言ってるのではなくて、一番重要なのは、頭が下がってるか、上がってるかということなんです。最近の説では足をちょっと上げて寝ると、足がむくまなくて良い、NASA推奨ってことをいいますが、これが頭痛的にはアウト、頭に血がのぼることによって頭痛になります。

 古代エジプトでは、斜めのベッドで寝ていたとか。足を下げて寝ることで、頭がスッキリします、ただ足はパンパンにむくみます、どちらかを選ぶしかない、足パンパンか頭ズキズキ、もちろん足パンパンでパンツを履くほうがましですよね?

 ちなみに頭を下げて寝ると夢を見やすくなります、頭に血が上ると夢を見るようです。


 方角ってのも実は大事で、なんで大事なのかわかりませんが、ワタシは試してみて相当効果ありました、ベッドをぐるぐる回して、良い方向を探してみましょう、北がいいとか南がいいとかはわからぬ。ただ頭がどっちの方角になるかで本当に違いが出ます、また、頭の上にすぐ壁とかベッドのヘリとかがあるとよろしくない、頭の上に空間をもたせるのも大事です、なぜか理由はわからん。

 結論 頭を上げて、ベストな方向で寝れば、かなり効果有り!

 

・枕が合ってない説

 古典的ですが、これはまぢで本当にそうでした。枕が合ってないというか、枕が高い!と頭痛悪化率が跳ね上がる。水平に見たときに、首が背骨よりも上に来てるのはダメです、4種類くらい試してみましたが、ポイントは高さ、材質は関係無い。

 真ん中が凹んでいるタイプの平べったい枕にしましょう、ワタシも戦国武将ばりにずっと高枕派で、こういううっすい枕だとすごい違和感だったんですけど、枕を変えるだけでめっちゃ効果があります。こいつ高い枕売りつけようとしてんじゃねぇか?と思った人安心せよ。ワタシの枕はニトリでマットレスを買った時についてきたおまけみたいなやつ。

 安物でいいので、とにかく

 まんなかが凹んでる薄い枕を買え!


それもできなければ、バスタオルでドーナツ型を作って枕にするのも有り。とにかく枕を低く、低く!ラグビーのタックル並に低さを意識しましょう。

 結論 まず枕を変えるのが頭痛対策の第一歩であり最終奥義である。

2021年7月27日火曜日

オリンピック日誌

  ブログ更新すんのめちゃ久しぶりですね、なんでもTwitterで事足りるからなぁ。


 オリンピック始まってますねー、こんなにオリンピック見るの始めてかも。まず前回はテレビを持ってなかったですし、今回自国開催なこともあってかNHKのサイトで見逃し配信っつって全部アーカイブを無料で見れるのですよね。

 まぁワタシが生きてる間にもう日本でオリンピックは開かれないだろうから、これが最後のオリンピックの思い出になる可能性大。


 日本のメディアは日本人の活躍ばっかおいかけてるから興味無いです。これはでも日本だけじゃなくてどこでもそうだから仕方ない、アメリカのメディアはアメリカの活躍だけ追ってるし、BBCはGBの選手しか映してません。



 日本のメディアでは1秒も紹介されてないところで世界最高峰のバトルが地元で行われてるってのはすっげー不思議ですね。ロードレースなんか、ものすごい選手がものすごいレースしてたのに誰が買ったかすら誰も知らないでしょう。ツール・ド・フランス組はやっぱ体力的にしんどすぎたんでしょうね、ポガチャーは本気じゃなかったですもの。でも個人戦とはいえ強い国家はチームファイトしていて、それずるくない・・?って感じもありますた、でも勝ったのはカラパスでしたので、急造ナショナルチームはやっぱチームとしてそれほど機能しないみたい。沿道で応援してる阿呆なファンどもをXXXって思いましたけども・・・


 柔道をちらと見て思ったんですけど、ずっと前から思ってたんですが柔道ルールめちゃくちゃじゃないですか・・・?なにこれ?一応格闘技なんだから、いわゆるバックハグの状態、あれになったら敗けですよ、確か相撲でも後ろとられたら敗け扱いだったハズ。だって後ろから抱きつかれたら、あとは首の骨折られて死ぬだけですわ。それなのにへっぴり腰でペタペタ技の掛け捨てして倒れ込み、時間稼いで指導が来るように待つ・・・、なんじゃーこりゃあ。ダサすぎ、柔道がダサすぎます!!柔道の評判が悪くなりますよ。よくあんな勝ち方で喜べるますね。やっぱ世間は内容よりも結果重視なんですね、試合内容クソだったね、って誰も言わないものな・・・。

 とにかく相手を落とすかギブアップさせたら勝ちっていう格闘ルールにしないとダメです。ほんとバキとかでいう、所詮はスポーツ、って言われても仕方ない。あんなの見て柔道やろうって思わないですよ。


 同じような理由でワタシサッカーも好きになれない、いいオトナがいたいよー!!って嘘ついて寝転がってるの見たくないもの。一体何を見させられてるんだ。シュミレーションは一発退場にして欲しい。それと自陣でのボール回しになんで30秒ルールとか無いのかまじで意味不明。なんでこんなガバガバルールのスポーツが人気あるのか理解不能。


 あとテニスも暑すぎなめんな、って苦情が出てますね。そりゃそうだって感じです。っていうかなんで屋外コートなの??糞暑いってわかってて屋外にした意味がまったくわからん・・・。一回もテニスやったことない人のお役所仕事丸出しですね。それか屋根つけるカネが無かったか・・・。コナミスポーツクラブとかのコート貸してもらうしかないんじゃないですか?


 新しい種目でスケボーがありますけど・・・ぶっちゃスケボーすごい地味じゃないですか?w ワタシはそう思ったけど・・・ 

 あとサーフィン、これにいたってはまぢでどうやって見たらいいのって感じw ずーっと海の映像が流れててポツポツと選手が波に乗るというスーパーシュール映像です。ある意味癒やしですねざぱーん・・ざざぁ・・・ってのを一日中見るだけ。誰が勝ったのかとかまぢ何一つわからぬ。


体操団体は惜しかったですね~。中国か日本か?ってワタシはずっと見てたのになんとロシアが勝つという波乱でした。

 内村航平はなんと予選落ち。やっぱ1年延期ってのがでかかったですね、ベテラン勢はこの激動の時代についていけないってのが結構いろんな種目で出てる気がします。激動の時代に若手が世代交代するんですね。



 




2021年7月16日金曜日

20217/23 Magic and The Gathering D&D:フォーゴトン・レルム探訪 forgotten realm

  MTGの基本セットが更新される時期になったんですが、今年はスーパーイレギュラーで、基本セットの代わりに、D&Dとコラボした、forgotten realm が導入されまする。


 ストリクス、がカードパワーが弱くって、全然スタンダード環境変わってないやん、相変わらず、サイクル、ローグ、アドベンチャー、原理。ストリクスが入ったことで何一つ変化してない。ってことでがっくりスタンダードだったんですが(っていうか、エルドレインが強すぎたんですよ、物語、が追放領域から唱える、で対処する方法がほぼ無い。踏みつけ巨人、まぢでてめーの顔は見飽きたぜ)、ストリクスで唯一スタンダードで採用されたのは宝物ドラゴンって感じでした。


 が、このレアルム、まさにゲームチェンジャーです。スタンダード激変。まずダンジョンとかいう超謎システム導入、クラスという職業?みたいなものの導入。プレーンウォーカー導入みたいな、激烈な変化をもたらしそうです。

 そしてぱっとみた感じでもぶっ壊れカードがかなりある。明らかにカードパワーが違う。


たぶんドラゴンデッキ、そして特に宝物デッキ!!絶対に主流になりますね、宝物ドラゴンと合わせて、赤絡めた、赤青?パーミッションドラゴン宝物デッキかな・・・

 ワタシの注目カードをPU


「砂漠滅ぼし、イムリス」 青5


護法も強く、ドローも異常に強い。こいつは明らかにスーパーぶっ壊れクリーチャーな気がします。なにこれ?禁止カード行きになるのでは・・


ターシャズ・ヒディアス・ラフター 青4

 かなりやばいデッキ破壊カード。刺さるデッキが多そう。


偽りのパラディン 黒

 宝物を生み出す、+の能力、1マナ。黒を絡めたトレジャーデッキのエンジンになるっぽい。黒主体のトレジャーでも良いものね。あの物語ジジィと同じポジションになりそう。っていうかふつーにマナブーストとしてあらゆるデッキで使える。パラディン5色みたいなロマンデッキも組める


よろめく怪異 黒

宝物or除去の選べる万能コモン、使わない理由がない。


スフィアー・オヴ・アナイアレイション 黒X

X以下のクリーチャーカードを場、墓地含めて追放する、黒の超優秀除去カード。っていうかレアルムでは全体除去は黒のこのカードのみ。追放ってとこがポイント。


インストゥルメント・オヴ・ザ・バーズ 緑1

カウンターと同じコストのクリを選んで引っ張ってこれる+宝の生成 普通に強い


群れ率いの人狼 緑2

 普通に2マナ3/3 さらにドローソース、変身と、久々に緑速攻というデッキを可能にするカード


アイ・オヴ・ヴェクナ  無2

無色のドローソース、しかも軽い。これで黒だけにあったロークス城の優位性が消える。速攻デッキじゃなかったら絶対入れるカード。


ダンジョン探索が使い物になるかどうか全然わかりませんが、クラスカードは基本的に使えるっぽい。優秀な感じ。デフォルトでみんなクラスカードを導入しますでしょう。


そんなとこでしょうか、やっぱトレジャーデッキが猛威を振るうのが目に見えますね。アーティファクトにゲキヤバカードが多いので対アーティファクトが必須になる環境になりそうです。


 今回はまぢでMTG、別のゲームなんじゃね?ってくらいの変化を持ってきました、これは楽しみ。



2021年7月13日火曜日

1999 デッド オア アライブ2  ( ハードコア )

  DOAの格ゲーとしての完成形って感じで作られたゲーム。

 ゲームってのはだいたい2で完成するって言われます、1でだいたいのシステムを作って、2でちゃんと形にする。1でいきなり完成度高いの求めるなって話です。


 後のDOAの展開を考えると、セクシーレベルはまぁまぁって感じ。まぁ・・・まぁ。2000年としてはかなり3Dのモデリングはきれいな方だと思われる。


 システムとしては、鉄拳とだいたい同じなんですが、ジャンプが無い、ボタンひとつでカウンターが打てるという、カウンターシステムが特徴です。

 相手の攻撃に合わせて、カウンターボタンを入れるだけでカウンターが出せます。そしてカウンターの攻撃力がバカでかいので、読めるならカウンター狙いが相当有利。投げにもカウンター出来ます。

 パンチ、キック、投げ、カウンター。というボタン配置だと思ってくれればよいです。


 コンボ狙いかカウンター狙いか、戦略に幅が出て、とりあえず投げたら勝ち、っていう格ゲーのステレオタイプに対する答えって感じになっております。


 ストーリーは究極にざっくりしていて何一つわからぬw


 ハードコアの更にアッパー版、というかリメイク版として、Ultimateってのもあります。

2021年7月9日金曜日

Billboard top 100 の歴史

  Youtube で Billboard top 100を1960年から2020年まで見るっていう自分企画をやっていたんですが、やっぱ売れてるのと曲のクオリティってのはほとんど関係無いということがわかりましたね。

 売れるかどうかは、知名度の要素が非常に大きい。あと見た目。でもまれに本当の名曲ってのが飛び込んでくる、でもこれは非常に稀で1年に2曲くらい、純粋にすごい曲のクオリティ、あるいはアーティストの実力、っていうパターン、1年に1人くらいはそういうのが現れる。最近でいうとAdele ,Post Malone とかがそうですね、突然現れて、実力だけで頭角を現すっていうの。見た目の顔ファンじゃないファンがついてるやつ。


 60年代は音楽の進歩の最盛期で名曲揃い!っていうイメージがありますが、毎年のチャートで見ると全然そんなことない。いわゆるロックの名曲みたいなのはヒットチャートにはほぼ入ってきません、ジミヘンとかツェッペリンみたいなレジェンドもほとんど無いですね、1、2曲? ただbridge over troubled water , top of the world みたいな時代を超える超名曲が多かったのは事実。



 そしてやはりマイケル・ジャクソン、KING OF POPが最強だってことです。MJがいる時代がポップ・ミュージックの最盛期でしたし、ミュージックビデオ、ってものの最盛期でした。阿呆みたいに金かけて10分くらいあるビデオ作ってますからね、ミュージックビデオの中でダンスをするのが一般的になりましたけども、MJみたいにキャッチーなダンスってのは現れません。

 MJのダンスは本人の意思かどうか知りませんけども、誰でも真似できるようになってます、ヘッドスピンとかアクロバットみたいな、身体能力が無いと出来ないダンスは無い。

 MJがいなくなって、パワーダウンがすごい。ポップ・ミュージックの衰退。


 そして2000年ぐらいからYOUTUBE時代に突入すると、圧倒的に女の人がケツをふってるっていうのが増えます、チャートの70%はそれって感じ。酒を飲んで、エロい女がケツをフり、リアーナがチクビを見せてくれる。これがここ15年くらいのPVの有様。


 なんでそういうふうになるのかっていうと、やっぱり再生数が伸びるんでしょうね、エロい女出しておけば。Bruno Marsとか別に再生数稼がなくてもいいんじゃないの?って人でもそうですもの。

 もっとこれがエスカレートして、タモリ倶楽部のオープニングみたいになっていくのかも。おしりしか映ってないっていうやつ。それか普通にAVになるかもですね。


 ビリー・アイリッシュがダークな感じなのになんで売れるんだろうね?明るいものしか売れないっていう風潮だったのにって誰かが言ってましたが、顔がカワイイから、がワタシの分析した理由ですね。

 パンキッシュだったり、個性的なファッションってやつは、普通の地味な服よりも、顔の出来がさらに重要になるわけです。めちゃくちゃ美人だけど、親しみやすくて、ギャルだったりストリート系だったり、飾らない、自分の好きな物着る、昔で言うなら青文字系、っていうのがそりゃ若者には受けますよね。

 何度もいいますすけど、めちゃくちゃ美人である、ってのが一番のポイントであって、ブスが自分のスタイルを主張してもだれも賛同してくれませぬ。


 多様性とか個性の尊重って口先だけではいいますけども、ベースに美男美女である、ってのがなければ、ココロの底から、好意を持ちません。上っ面のコトバだけ。特に若者は、ルックスを最重要視する傾向にあります。見た目に一番差別的なのは若者だとワタシは思う。

2007 『アイ・アム・レジェンド』 I Am Legend

  原作は1954年の小説なんですね。


 いやこれバイオハザードですやん、いくらなんでもパクリすぎでは?と思ったあなたは間違い、この小説のほうがバイオの元ネタのようです。


 ガンに対するワクチンが失敗して、疫病が流行し人類が死滅する、ここまではまぁわかる、でもなんでそれが凶暴化して、身体能力が活性化して吸血鬼?みたいになるのはまったく不明。そうはならんやろ、とおもふ。

 そういう狂化したやつをダークシーカーと言うのですが、このネーミングのダサさが50年代の小説が原作って感じがしますね。


 それにガン、ってウィルスじゃないからワクチンっておかしくない??ってのもありますけど、3回も映画化されているので人気の小説なんですね。


 映画の出来としては 

 う~~~ん・・・


 薄ない?


 なんか内容薄すぎる気がする。ペラペラです、20分にまとめられたんじゃないの?ほとんどがウィル・スミスの一人芝居なのもしんどい。やっぱ映像、って会話、が主体なんですよね、たった1人生き残るっていうのは小説ではいいかもだけど、映像だとなかなか難しい。マンガでもモノローグばっかりだとダレる。


 小説や、医療関係者の都市伝説でしかなかった殺人ウィルスのパンデミック、がコロナでまぁまぁ現実になって、まさにディストピアの未来が来てしまいましたが、まさかこうなるとは思わなかったでしょうね、昔のディストピアを書いていたSF作家も。

 温暖化であつすぎて人が死にまくったり、ウィルスが蔓延して外にも出られなくなったり。小説が本当になってしまった、フラグを立ててしまったわけですね。


「・・・なんてね、まさかこんなことが現実になるとは思わないけど」


 完全なフラグです。カナダで50度くらいまで気温が上がったってニュースがありましたけど、コロナとかよりも、ガチンコで一番やばいのは温暖化ですよね。圧倒的にもはや手遅れ感。

 夏っていうと、夏休み!っていうイメージから、暑さで死ぬかも・・っていう心配しかないもの。

 米中対立とか中東の治安とか言ってますが、そんなくだらないことよりとんでもない熱波と台風による飢餓、っていうのが一番ありそうな未来ですね。

2021年7月7日水曜日

1931 Tintin in the Congo  タンタンのコンゴ探険

  タンタンシリーズの二作目。


タンタンの作画スタイル、ってのはこの時にもはや完全に確立されてますね、ほとんど変わっていない。


 内容は・・・、これもソビエト編と同じくらい、現代で言うところの炎上しそうな内容で、アフリカ=野蛮人、っていう当時のヨーロッパ人の偏見が如実にあらわれております。

 別にエルジェが悪いってわけではなくて、これが当時の人々の考えるアフリカなんです、もはや歴史ですね。戦前なんですもの。植民地主義を現すような内容も含まれてます。でもそれも仕方ないですよ、だってそうなんだもの。


 さらにはギャングとしてアルカポネの一味も登場し、時代やなぁ・・・って感じがすごいしますね。戦前のものって、とにかく内容がえぐい。尖ってます。


 作画のスタイルは完全にできたのですが、マンガとしての構成は甘いと言わざるをえません。悪いやつが悪いことをし、ピンチになるが助かる、また悪いやつがあらわれ、助かる・・・の基本的には繰り返し。ちょっと単調ですね。あとアフリカっていう舞台もジャングルばっかりで絵が単調になってしまいます。

2021年7月6日火曜日

同人声優依頼向け 文字数計算方法 台本文字数一発抜いてけ君 音声作品制作 Visual Studioでの代用。

 https://twitter.com/lilim404/status/1411437285761978368


「兎月りりむ」  さんという声優様が、Excelマクロを使って、指示書きなどを一発で消去して文字数をカウント出来るようにしてくれました。


 エクセルを持ってるヒトは是非利用させてもらいましょう。


ワタシはエクセルを持ってないのでフリーのソフトでもできないかと試してみました。

結論先に言うと無理でした

・Open office  ☓  マクロ機能なし

office online  ☓  マクロ機能なし

Libreoffice △ VBAではなくてJavaがネイティブサポート、設定をいろいろいぢらないと使用できない様子、かなりややこしい、なによりこのソフト動作が不安定すぎる。ワタシは諦めました。

Google スプレッドシート  こちらもVBAではなくてJavaを基本にしたGoogle独自の言語GPA、らしくて互換性なしぽ。スプレッドシートのマクロに書き直してくれれば、インターネットが使えるヒトは使えるので汎用性が高そうです。オマエがやれよって話ですね。

 

ちなみにエクセルって16000円もするの!?

そりゃみんなイホーダウンロ0ドで使うわけだ。じゃなきゃエクセルは10億本くらい売れてるはずだもの。

/////////

 というわけで無料で出来るワタシなりの代替案を考えました。

Visual studio 2019(スクリプトエディタ) を使います。

*Visual studio は登録すれば無料で誰でも使えます。 


Visual studio で台本を書き、ト書きやSEなどの頭に

//

 というコードをつけて書く。

// (以下の文字列はコメントとして扱われる)

 Comment Removerという拡張機能(無料)をつけると、一発でコメントラインだけ削除出来ます。直接声に出すテキスト以外の前に//をつけるクセをつけるだけで一発で抜けるようになります。

 

・すでに書いた台本などでは無理。あとVisual studio 重いのが難点。普段は普通のテキストに描いてあとでVSにペーストするだけでok。

・テキストエディタにはなぜか無い、背景を黒で文字を白、に出来るので、目に優しく、プロっぽい。他にもエディタとして拡張性バチクソ高い。

・CharacterCount という拡張機能をつければリアルタイムに文字カウント可能。


以上現場からお伝えしました。

soft ether vpn アップロード量が異常  Jcomから通知

  クソサーバとして名高いJCOMですけど、jcomさんは一日30Gを超えるアップロードを記録すると、内容証明のおどろおどろしい郵便で、規制すっから!と通告してきやがります。


 いや30Gで?じゃあ光回線の意味なくね?


5Gで驚きの速さとかいうけど、数GBで通信遅くなる今の料金体系じゃ使いどろこなくねってのと同じ感じです。


でも30Gもアップロードしてない・・何が原因だ?と調べたところ


SoftEtherVpnというVPNソフトが原因でありました。このソフト筑波大学が作ってるので、大学がソフト作ってるのなんてめずらし・・、と思いきや、なんか色々ワケ有りのようです。

 VPNソフトっていうのは「あなたの国籍ではこのサイトは使えません」、っていうのを回避するためのソフトです、中国大陸ではグーグルもYTも使えないので仕事にならないわけで、VPNをかませるのが普通になっております。ちなみにPIXIVも中国からはつながらないらしい。

 ほかにも日本からだとアクセスできないサイトというのがたくさんあって、FAKKUという欧米では最大のエロ本を売ってるサイトも日本から繋がりません(無修正だから)、日本のマンガ売ってるのに。

 またBBCとかそういうのも国内限定、ってのが多いです。


 で!このsoftetherってのがとんでもソフトでして、起動してなくても自動で起動し、一日50Gとかとんでもない通信を勝手にします。設定をちゃんとすればそうはならないんですけど、ほとんど説明皆無。恐ろしいソフトやで。無料で使えるVPNだからといって、素人は手を出してはいけません、古典的タダより怖いものは無いってやつでしたね。


 どうやら、何か陰謀めいたものがありそうな・・・対中国のアレみたいなことのようですね・・・


 確実に、対中国のスティールカーテンってのが形成されていまして、それが中国を悪者に仕立て上げるでっちあげなのかどうかわかりませんが、一般人としては、いつ中国製品は使えません、ってなるかわかんないから最近チャイナ製品は買わないようにしてます。


2021年6月27日日曜日

1998 METAL GEAR SOLID

   8年ぶりに復活を果たしたメタルギア。


 MSXのチープなファミコン的グラフィックから、スーファミを飛び越して、いきなり3Dとなって帰ってきました。


 こういうと、とてつもないゲームフラフィックの進化であり、実際そうなんですけど、今みるとPSの3Dは見られたもんじゃない。これも時代の流れですね。何も変わって無いようで、CPUの性能だけは進歩しております。ほかは退化してるかもしれん。


 これってHDリメイクされたりしてないのですかね??


 ワタシが思ってたイメージと全然違いました、もっとメタルギアって、フォトリアル的な世界観で、リアルを追求してるゲームなんだろうなぁと思ってたのですが、相手の精神に飛び込む超能力を持つ、サイコマンティス、遺伝子手術を受けたニンジャ兵士、ゲノム兵、など現代SFっぽい世界観だったんですね、ほえ~、こういう話だったんだ。


 アメリカの雑誌によると20世紀最高のシナリオと言われておる。まさに、アメリカ人が好きそうな話ですね、舞台がアメリカですし、アラスカですが。

 

 戦争は・・・・、戦場は・・・・、そして愛は・・・。だいたい、戦争ものってみんな

「戦争ってのはXXXXだ」

ってことを言いたがるものですが、戦争に限らず、何かをそんな一言で説明出来ないよって思うのですよね、人生は野球だ、とか、マンガは映画だ、みたいな。いやそういう面もあるけど別の側面もあるだろ。って思う。一言で片付けるな。


 時間が無い!って言ってるにしてはめっちゃくちゃ長いことしゃべりよるのですね、相手も殺すと必ず死ぬ前に会話シーンがある。普通傭兵なら、すぐに止めを刺せと言われていそうなもんですが。とにかく会話が主軸のドラマゲーム。


 戦場に、愛はあるのかな!?


こんなセリフって、日本語であって、日本語じゃないですよね。ワタシ今まで生きてきて、口に出して、愛、ってことを言ったことが無いですわ。海外のヒトは言うのかもしらん。

 is love really exist in the war?

ん~、やっぱ相当キレてる、オノ・ヨーコみたいなヒトじゃないとこういうことは言わないと思うのですけどね。 

日本語ではそんなコトバは無いんですね、海外の翻訳で生まれたコトバでして、口に出すと奇妙な響き。基本的に、日本語って会話でなんかロマンチックだったりセンチメンタルなことを言うように作られてない。普通の人間はそんなしゃべんないんですよ。

 メタルギア・インテグラル、という完全版では英語音声しかないのもわかる。日本語にするとなんか、不自然で奇妙な会話劇なんです。



 でもアメリカ人は、戦争が身近なわけで、イメージだけで戦争を描いてる日本人とは違うはずなんですけど、アメリカ人が評価するってのは不思議ですよね。

 普通、いや本当の戦争は全然ちげーから、想像だけでしゃべんな。って言いそうなものですが、そうなのよ、戦争ってのは悲しくて、激しくて、かっこよくてあちーのよ。ロマンチックなのよ、わかってるね、Good!!っていう反応なんですよね。

 実際に身近にあるものだから戦争ゲームとかやらなそうだけど、アメリカで主流のゲームってほぼFPSの戦争ゲームです。これがやっぱ戦勝国と敗戦国の違いなんですよね。


 非常に斬新で、新しいゲームで、シナリオもかなりよく練られているんですけど、ワタシはちょっとしゃべりすぎかな?って思いましたね、自分の生い立ちそんな説明する?しかも戦場のど真ん中で?

 無線機のやりとり、という形式になってますけども、これってノベルゲームなんですよね。アクションゲームとしての出来自体は、時代的なものもありますけども、結構つまんない、まぁハードの性能の問題もかなりあるのでなんともいえません。

2021年6月17日木曜日

1990 メタルギア2 ソリッドスネーク

  メタルギアの続編。続編らしく、すべてがパワーアップして帰って来たという感じですね。


ゲーム、よりも演出に力を入れているような、ある意味時代を10年先どったゲームです。まず音楽のクオリティが爆発的に上がりましたね、かっこよい。

 

 あとグラフィックも、小さなグラフィックなんですが、とっても洗練されている、90年の作品とはとても思えない。これは15年は時代を先どってますね、この頃の他のゲームってもっとダッサいもの。


 UIもレーダーなど凝っていてかっこいい、ゲーム自体は例によって、攻略法知ってなきゃ無理じゃね・・?っていうクリアさせる気ない感じです、これは時代ですね。でも初代よりもちょっとしたコメディ要素みたいなのも加わり、メタルギアっぽさが確立されて来ているのでしょう。



 プロットは、なんかルパン三世にこういうのあったよね?っていう感じの物語、東西冷戦とベルリンの壁。まぁこの時代はそれを扱うよね~、ソ連崩壊。朝鮮大戦、ヴェトナム戦争、ソ連崩壊、これが20世紀の戦後の歴史の重大事件簿として必ず入ってきますもの。決まってソ連の美女と亡命、ってのがテーマになります、スパイ映画のお約束なんでしょうか。そしてソ連の美女はスパイで、バレエかスケートをやってる。日本のニンジャ!サムラーイ!と同じように他にイメージがないだけかもしれん。



 MSXというマイナーハードのこともあって、売上はたぶんそこまで伸びず、幻の名作と言われていました。今はもちろん入手出来ますけども。確かに名作であることは間違いないと言えるでしょう、時代のはるか先を行ってましたね。

1929 タンタン ソビエトへ  Tintin in the Land of the Soviets

  おそらく最も有名なバンド・デシネの作品。つまりはマンガのことなんですが、フランス・ベルギーではデシネ、アメリカではコミック、日本ではマンガ、と言われています。


 それだけじゃなくてエルジェは最も有名なベルギー人じゃないでしょうか?他の人だれも知らん、サッカー選手で有名な選手はいますけども。


 マンガのルーツ、を探していく、マンガオリジンのコーナーがワタシの中で始まってますが、タンタンがマンガのルーツだとワタシは思いますね。もちろんそれ以前にもマンガっぽいものはいっぱいあるのですが、このタンタン、がマンガフォーマットの確立に相当寄与してる気がします。


 つまりは「面白い」ってことです。「面白い」ってことがマンガの一番のルーツだと思います、つまんないマンガっぽいものはこれより前にもいっぱいありますけども、めちゃくちゃつまんない。だいたいそれ以前はとっても短くて、一枚絵が何枚かあるって感じで、マンガになってはいず、長尺の物語を語るってものでは無い。タンタンは結構な尺があり、連載で続き物であり、絵物語じゃなくてコマだけで表現されている、マンガ的表現(エフェクト、効果線)。などなど、まさにマンガっぽいスタイル、が確立されてます。

 さらに、タンタンとスノーウィという人間と犬が主人公、犬もしゃべるが、人間には聞こえない、というこの世界観。犬がしゃべるというファンタジー要素、これも非常にマンガらしいです。


 オフィシャルのマンガの歴史では、手塚治虫がディズニー映画の影響を受けて、マンガに映画的表現を組み入れて、そこから日本のマンガが始まる、っていうことになってますが、ワタシは手塚マンガが面白いとは思えない。タンタンのほうが圧倒的に面白くないですか?


 ここからシリーズがどんどん続くので深くは考察しませぬ。


このタンタンソビエトへ、はエルジェ自身も、適当にソ連のイメージで描いたことを後悔していたらしく、コミュニスト=悪、っていうイメージだけで描かれているややプロパガンタ色の強いものになってます。すぐに逮捕、監禁、銃殺、拷問、っていうことになるのはやっぱこの時代特有のものでもありますけどね、殺伐としておる。

 それはこのタンタンが連載していた新聞が実はファシスト支持の新聞だったことも影響していて、それによって、エルジェもファシストだというレッテルが貼られてしまって戦中戦後に色々迫害を受けたりもしたようです。だから反共産主義的になってるというわけ。


 ベルギーっていう国家自体が難しい存在なのです、ドイツ、フランス、オランダ語がいりまじっていて、当然枢軸側と連合国側で国家的にも分裂してるわけですからね。


 そういうわけで作者的にもこの作品は黒歴史になっていて、ずっと再販されていませんでした。確かにちょっと血生臭すぎてギスギスしすぎていますね、子供向けなのに。

1987 メタルギア

  どんなゲームにでもよくある、敵に見つからないように移動するのだ!っていう部分を切り取って一つのゲームとして、ステルスアクション、というジャンル自体を作ったのがこのメタルギア。

 ハードはもはや誰も持っていないMSX2。


 ワタシがあらゆるゲームの中で一番苦手とも言えるのがこのステルスアクション、だから今回も他人のプレイスルーを見て感想を執筆。


 レトロゲーだから仕方ないんですけど、今このゲームやるのは地獄ですね。マップのグラフィックが使いまわしばっかだし、マップボタンみたいな便利機能もないので、絶対迷子になる、見つからないように・・・行動しないといけないのですが、ハッキリ言って無理。仕掛けなどもほぼノーヒントと言ってよい。ボスなども攻略法を知らなければ死。


 べつにそれはこのゲームの欠点ではなくて、この時代のゲームなんてそんなもんです、基本クリアさせる気はない、それでもクリアできたらキミはすごいって感じ、必ずクリア出来るように作られてるってのはスーファミ以後のことです、それまでのゲームは選ばれたものだけがクリア出来るという感じ。

 でもゲームのボリュームっていうか作りは非常によく出来てると言えます。独特の世界観、ハードボイルド?ミリタリーアクションみたいなの、のツボを抑えた演出。

 ミリタリー好きってのは本当にこういうのが好きだよねぇ・・・っていうヤツ。女子ウケは悪いらしく、♀がメタルギアやってるのを見たことがない。

2021年6月15日火曜日

2005 バイオハザード4

  自分でプレイするバイオシリーズは初めて。


このバイオ4からゲームシステムがガラッと?結構変わり、ホラーゲームから完全にTPSゲームへと変わりました。


 敵はまぁまぁ普通の人間、オカルト宗教のカルト集団を銃火器でぶっ殺していくというゲームです、簡単に言うと。


 操作性は相変わらず悪い。モタモタ動く、前転回避みたいなものも無い。敵はうじゃうじゃと湧いてくる。弾数も少ない。つまり激ムズソフト、というよりは、攻略法謎解きソフトと言えます。普通のアクションゲームっぽい感じで突っ込んでさっとかわして連打をぶちこむ!みたいな感覚だとすぐに死ぬ。

 そういうことじゃなくて出現場所を把握、囲まれない位置に誘導、ヘッドショットで弾数節約しながらキル、あるいは無視していく、って感じ。初見でクリア出来るようには出来ていません。何度も死んで、攻略法を考える、って感じですね。

 操作性の悪さとエイムのむずさ。素人向けでは全然ありませぬ。大人しく激ぬる難易度を選びましょう。公式で激ぬる、って書いてあります。ヌルってそんな万人に伝わるコトバ?イージーでも昨今のゲーム感覚だとハードより難しいくらいの難易度。即死が多いので難易度関係無かったりするし。ゲーム苦手は人は激ヌルでもたぶん無理は人は無理。

 (ちなみになんですが、WII版だとリモコンでエイムが出来て劇的に簡単だし、手ブレ、の再現もされてるようです、PS2のエイムはまじクソです、WII版がおすすめ)

 さらに、なんか異様にむずいなぁ?ノーマル難易度でこれ?チェーンソーマン強すぎない??一撃即死かよ・・って思うのですがそれにも理由があって、ゲーム難易度が最初に選ぶものからプレイの質によって変わるシステムが入っております、ノーマルモードでもノーコンでプレイしてるとどんどん難易度が高くなっていくというわけ。死んだからといってコンティニューが残らないようにロードするとノーコンプレイ扱いでどんどんムズくなっていくという仕様。


 その他にもドラマチックアクションというのか、ムービー中でも突然操作を求められビクっ!とするようになってます。ムービースキップしようとすると突然ボタン入力になって、なんだと!?って感じで即死することがよくある。このドラマチックアクションってのを導入したパイオニア的ゲームだと思います。ムービー多すぎ、かったるい・・っていうユーザーをビビらせます、いつ操作くるのかわかんないのでムービーちゃんと見るハメになる。


 バイオみたいな謎解きものが嫌いなワタシみたいな人でも、ガンアクションメインになった4は楽しめました。バイオ4じゃなくて、バイオガンアクション、みたいな別タイトルとして発売したほうが良かったのではないですかね?

 

 何度も言いますがこの手のゲームとしてはかなりのムズ。とにかく弾丸が制限付きというのは非常に厳しい。ストーリー結構長いんですが、弾切れでどうしようもなくなり、容易に詰む。はじめっからやり直しはしょうじきしんどい。それを防ぐための難易度変化システムなんですけども、弾切れてから難易度下がってもやっぱり詰み。おカネの使いみち間違っても詰み。

 とにかくこの非常に馴染みづらいコントロールとエイムを身に着けなければどうしようもない。

 

 このゲーム一番の罠は武器商人で、武器の選択を誤るのが一番の詰まりの原因。どの武器を選んでも勝てる、ようにはまったく作られてない。あと武器の説明が異様に少ない!!この詐欺師が一番の敵w


・ハンドガンは売ってはいけない!このゲームの基本はやっぱハンドガンなのです。ワタシはハンドガン手放してえらい目にあいました。ハンドガンの弾以外は基本手に入らないと思ったほうがいいです。カスタムもハンドガン中心にすべしです。レッド9かブラックなんとか、をバシバシカスタムして威力を高めるのが吉。フルカスタムすると限定解除みたいなことが出来る。

 このゲームの基本戦術は、ハンドガンで転ばして、蹴っ飛ばして脳天吹っ飛ばすか、倒れたところをナイフでめった刺しです、これでだいたいの敵は弾2発で倒せる。これでドロップ弾>消費弾 になるので弾切れしないで攻略が可能になる。何の説明も無いですが、ストックをつけると射程も伸びるらしい。


・ショットガンは緊急回避用として必須、威力よりも、吹っ飛ばすのに必要、ハンドガンでとにかく殺す、囲まれたらショットガン、逃げる、ハンドガンで殺す、これです。特にトロッコとかのギミックではショットガン無いとどうやって攻略すりゃいいのかわからん。

・マシンピストルもあると便利ですが、そのカネはハンドガンのカスタムにつぎ込んだほうがスムーズだと思われる、連射してたらすぐ弾切れになるし。ただ時間火力は最強なので、遅いボスとかを倒すのに使える。後半におカネがあまりはじめてからで良い。

・ライフルは4章でカルコブリーナ?みたいな名前の敵をサーモをつけて倒さないといけない強制イベがあるのでその時だけ必須。カスタムは必要無し。


マグナム、マインスロアーは完全な罠、買ったところでまったく弾が手に入らない。まじで無用の長物。

 弾数節約のためにボスにはロケランをガンガン使っていくのが正攻法。まじでいちいち戦ってたら弾いくらあっても足らん。つねにロケランは常備するのがバイオの世界のあるきかたです。

 めっちゃタフな雑魚に弾を使ってしまうのも完全な罠。倒したら負け。倒せないやつもいる。

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 このゲームは傑作と名高いのですが、たしかに納得ですね、非常に芸が細かいというかリアルです。キャラがノロノロとしてるのもリアル、たしかに普通の人間は前転中に無敵時間とか無いものね。あと5Mも垂直にジャンプしたりもしないし、チェーンソーでぶった切られたら確かに即死するよね。

 敵のアクションも作り込まれています、足を撃つとふらつくし、顔を撃つと顔をおさえる、爆弾に火をつけたところを撃つと自爆する、とってもリアル。普通の人間が人間を撃っている、というリアルがすごい。ボスなどのアクションもひじょーに凝っている。

 ハッキリ言うと、人間を銃で撃つ快感を突き詰めたゲームです、他のTPSとかに比べて、ちゃんと撃ってる、という実感があります。だいたいのTPSって打感が軽すぎるんですよね、パパパパ、うわー。って感じ。弾数もだいたい無限なのでついつい撃ちまくってしまう。

 バイオは、バン!ドチュ!ぎぃやあああ!!っていう感じ。やっぱし弾数制限がこのゲームの肝であり心臓です、そこに緊張感があり、戦略がある。これだよ!オレはこういうゲームがやりたかったんだ!っていう人がたくさんいるんでしょうね。


物語は割とあっさりめ。アクションが主でホラーとか演出はどうでもいいっちゃどうでもいい、いやレオン、クールすぎへん?死ぬような目の連続なのですが何が起こっても全然動じないで軽口叩いております。ゾンビから生き残って感情失くしちゃったの?

Roland garros 2021

 https://ok.ru/video/2579838077540


 全仏決勝。流れがいったりきたりする不思議なゲームでしたね。途中いきなりリズムを崩したり、急に入りだしたり。


 チチパス、こいつもしかしてバックハンド弱いんじゃね?ってジョーカーに見破られてからはストロークで劣勢になってしまってやられてしまいました。あとドロップなどの小技が下手。やっぱ時代的にシングルハンドのバックはもはや弱点でしかないですね。

 ジョーカーのバックハンドの正確さってのはもうやばい領域に達していて、型、にハメて打てばミスはしないです、あっ型に入ったってのがすぐにわかる。


 けどジョーカーもけっこうおぢさん化してきていて、かなり足に来てましたよね?もっと若さを生かして、粘りまくる、スタミナ太郎、みたいな若手が出てきたら、ジョーカーの牙城もあやういのではないか?って気がしましたね、いままでもはやパーフェクト、付け入るスキが無いって感じでしたが、ジョーカーにも衰えが見えました。ネットぎわに引きずりだして走らせまくるっていう戦い方をすればジョーカーに勝てるかも。


 ただ今若手有望株でとにかく繋ぐ、粘りのプレイ、っていうタイプがいません、ズベレフにしろ、メドベにしろ、けっこうバカ打ちするタイプ。このバカ打ちタイプって、流れに乗れば無敵状態で強いんですけど、やっぱりその時の調子によってブレが大きいのですよね。若手は粘らないといけんですよ。フェデラーみたいなテクニシャンタイプってのも全然いませんけども。ベテランにしてみれば、やっぱ粘るタイプが一番鬱陶しい。


 というわけであっというまにウィンブルドンが始まりますので、6月は忙しいですよね。去年はイレギュラー続きでしたが、毎年6月はNBAプレイオフ、全仏、ツール、ウィンブルドンと目が離せないし、熱くて仕事やる気0なので、ダラダラ過ごしませう!

 オリンピックはあと一ヶ月なのに観客入れるかわからんってもうほんと正気の沙汰ではないですなぁ・・・。無観客、完全隔離でさっさと準備すすめるでしょ普通。感染対策、とかいって、入り口を選手と観客でわけるとか言ってるんですよ。


 感染対策ってそんだけ!?選手は完全隔離、関係者は全員防護服、半径5Km以内関係者以外立ち入り禁止、選手は死んでも良いっていう同意書、死んでもいいからオリンピック出たいってやつだけでやる。こういうのが感染対策、ってものでしょ?


 無為無知無能無策・・・

2021年6月12日土曜日

2004 Steel Ball Run ジョジョ第七部

   以前一度読んでいたはずなのですが、全然覚えてないのは一体なぜ?DIOが恐竜になったということと、「男の勝負」、そしてエスプレッソのエピソードだけは覚えていたのですが。


 この第七部、初めの構想からこうするつもりだったのかなぁ?ってすごく感じます。最初の前半部は、あえて、これまでの「スタンド」による対決ではなくて、回転、という人間の技術、にフォーカスをした新しいスタイルのシリーズにしようという展開をしていたような感じがしたのですが、途中からいきなりぎゅん!と方向転換されて、聖人の遺体、それに触発された「スタンド」という、ハイパートリッキーな物語へとなっていきます。

 明らかに途中でファンからスタンド出してよ!というメッセージが届いてテコ入れされたような印象を受けます。それとも、全部始めっから構想の内に入っていて、あえてスタンドを登場させるのを焦らして待たせたのかもしれません、確かに聖人の遺体、っていう物語は、めちゃクソ超展開というか、苦し紛れにいきなり考えついたというには、あまりにも、飛び抜けたアイデアすぎます。

 他にも、明らかに途中からプロットが変更されたって箇所はいっぱいあります、まずヴァレンタイン大統領の顔が変わりすぎ、体型もすべて全然別人になっている。絵がうまくなって絵面が変わるっていうレベルの人ではもうないので、たぶん最初は大統領はそこまで重要なキャラになる予定は無かったんでしょう。

 さらに途中までは遺体、がカラダの中に無いとスタンドは出せないという設定だったのですが、途中からそんなことはありませんでした、って感じで当然のように遺体無しでスタンドを出すようになります。

 とにかくぶっ飛んでいるということだけは間違いない、ヴァレンタインの能力もツェペリも言ってるようによく意味がわからん。それが悪いとか良いってことではない、マンガってのは何年もかかって描くものですから途中で気が変わるのは当然、しかしこのSBRはとにかく超展開でしたね。あまり人がSBRの話をしてるのを聞かない、3部、4部、5部の話はよく聞くけども。


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 連載媒体が、ジャンプからウルトラジャンプっていう月刊誌?に移ったのも大きいですよね、明らかに読者層を高めに設定しております。ハイレベルのマンガ読みへ向けたハイレベルマンガになっていますね。

 世間が面白い、と言ってるものはたいていあんまし面白くないのですが、それは当然の話で、世間が面白いと言うということは、あんまりマンガを読まない人間にも面白いというわけです。いわば入門書。

 一般受けを狙ってつまらん、ってのは誤った意見です。初心者向けの入門書ほど大事なものはない。90%の参考書は、入門向けに作られているのです。ビギナー向けのものが無いと新しい漫画読みは入ってこれない。新しい人が入って来なくなったらそこでおしまいです。常に優れた入門者向けマンガは必要なものです。

 ですが、マンガをアホみたいに読んでるエキスパートにはつまらないと感じるものです、だから上級者向けのマンガも必要なわけ。このSBRはあきらかにハイレベル向け。


 正義と悪、がハッキリしてるほどわかりやすい、ビギナー向けのモノは勧善懲悪であることが大事です。子供は、正義の味方が大好きですから。それに悪がもう救いがたいほど悪であればあるほど、倒すのに何の罪悪感も感じない、それを倒すための仲間を登場させるのも容易い、疑問の余地の無いくらい悪なんですから。何も考えずに見たい、テキトーに見たいってものは、悪は本当にシンプルに悪であるほうがよい。善が悪に勝つに決まってるんだから、もう最初からわかってるんです、安心して見れる。


 善悪を曖昧にさせると途端に物語は複雑になり、ややこしくなり、スッキリしないものになり、結末がわからなくなる。このSBRはまさにそれで、悪役、というのが一応いるけどもハッキリしていない。


ツェペリは子供を助けるため

ジョニーは希望を無くした自分を救うため

大統領は故国アメリカの発展と平和のため、愛国心

サンドマンは故郷のインディアンのため

ディオは貧しく死んだ母親の復讐のため

リンゴォも家族を殺された復讐と「男の戦い」のため

ホットパンツは過去に犯した罪から贖罪されたいため


 どれも一言で悪とは片付けられない。とくに大統領の 愛国心 という正義は、あるいは愛国心という悪は、一番厄介極まりないものであります。

この「男の戦い」ってのがやっぱりキーとなっていて、今までジョジョは敵をボコボコにしても再起不能になるだけで死なないことが多かったのですが、SBRはハッキリと殺したり、死にます。

 マンガ内でも言ってますが、時代の流れとともに、男の戦い、は現代の価値観から離れていった。それでも男の戦いの中に光がある、と言います。

 正義と正義、の戦いは、というか信念と信念の戦いは、殺すまで終われないということですね。悪だったら懲らしめてごめんなさい、っていう終わらせ方が出来るけど、両方ともに信念があったら、どちらも譲るわけには行かない、行き着くところまで行く、男の戦い、になるというわけです。

 現実は、まさにそうであって、麻薬王だってその麻薬で儲けたお金で巨大なファミリーを養っているし、民族関係のものだって、故郷や家族を譲れないという理由がある、大企業の大金持ちとて、それで雇用が発生することで生活できる人がいて、その納めた税金で救える命もあるというわけ。そして正義も常に移り変わる、大麻は合法になり、戦争中は英雄だったものが、平和になると殺人鬼になる・・


 でも現代は男の戦い、は推奨されない、ではみんな信念をどのように守っているのか?

 古いコトバだとノンポリってのがあります、ノンポリシー。信念が無いこと。

けれど信念が無いから戦わないのではなくて、戦うことが出来ない現代だから、信念を持てなくなったのかもしれませんね。


 主人公である、ジョニーには「漆黒の意思」がある。目的の為なら人間を辞める、邪魔者を殺す、っていうフリが男の戦い、で示されます。これって今回は主人公が負けるというオチなんじゃあないの?その後何度も、ジョニーの残酷さ、みたいなフラグが立てられ、どっどういう落とし方をするつもりですか??ってハラハラさせますね。ジョニーはジョナサンみたいな正義の力!!みたいな人間では全然無いんです。意図的じゃないにしろ、無実の人も殺しまくってる。どっちにも転がる、むしろDIOに近いキャラ。最終的にはやっぱり、う~む。ってオチのつけかたなんですが、そこも含めてほんとこのSBRは複雑、こういう話だ、ってのが説明のつかない、多次元的な話ですね。

 ワタシはSBR好きです、これぞ21世紀のマンガだと思う、今、マンガを描いてるのは実質飛呂彦だけだとも思っています、ほかはみんな初心者向けですね。


2021年6月8日火曜日

2002 007 ダイ・アナザー・デイ Die Another Day

  007シリーズ第20作目。午後のロードショーはここでおしまい。


ピアース・ブロスナン最後の007、その次のシリーズからはダニエル・クレイグが担当しております、ワタシは見てませんが・・・。


 完全にCG時代が到来して、007っていうよりは、ハリウッド式バキバキドカンになっております。007とミッション・インポッシブル、ほとんど違いはない。

 まだまだCGのクオリティが低くて、おもいっきりCGやないですか・・って感じなのですけど、CGによって、想像可能なものはなんでも映像に出来る、時代に突入して、好き放題やった結果、なんだか・・・あぁCGやね、っていう感じのがっかり感を生む感じになってしまいました。未来的な兵器もたくさん登場するのですが、まぁCGやからね・・っていう感じになる。

 といっても、この時代はまだまだ全部CGってことではなくて、一部CGってのが多いです。車とかそういうのは実際のものが使われていて、一番おカネがかかる、映画の撮り方になっております。


 どんな絵コンテでも映像に出来るんだから、監督の思い描くものが出来て、CG映画は作家性がより強く、楽しいものになると思いきや、だいたい似たりよったりのものになってしまいがちです、衛星兵器、サイボーグ、ミサイル迎撃装置、あぁいつのもやつね・・ってなる。想像力への慢心、ということですね。想像力ってのは、やっぱり、なにか、を素材にしてるわけで、素材が手に入れられる、実際に体感することで、自分では思いつかないようなものが出てくる。

 松本人志のコントは台本を作らず、出来たセットに立ってみたからコントを作っていくっていう、香港映画方式をとっております。机の上だけで考えていたら、イスを使ったアクションとか、思いつきませんから。


 考えても、おもろい構図、アングル、アクション、ってのは思いつけるものじゃないのですね、やっぱり何か元となるものが必要。体感、が必要なわけ。

2021年6月4日金曜日

Butter-Fly  和田光司



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ずっと気になっていたのですが、曲名がわかんない曲があって、それがこの曲でした。たまたまマヂカルラブリーラジオで流れていて発見しました。

この曲なんか変なじゃないですか?


もちろんサビの歌詞のことです


この曲、デジモンアドベンチャーっていうアニメのOPだったらしく、だから聞いたことがあったのかって感じです。デジモンあんま見てなかったけどたまたま耳に入ってきたのですね。

 子供の時から、は・・・?一体何を言ってんのだ?って違和感がずっと残ってました。
無限大な夢のあとのなにもない世の中? 

 デジモンって別にそんなディストピアの世界に降り立った、みたいな物語じゃなかったと思うので、アニメから来た歌詞というわけでもない。


なにこの歌詞のセンス。耳だけで聞いても聞き取れないわけです。こんなコトバないもの。

たぶん、ですけど、この歌詞からすると、日本が敗戦して、航空機を作ることをGHQに禁止された。っていう歌のようです。

いや子供にわかるかい!っていうかメッセージ性よ!そんな鋭いメッセージアニメのOPに入れ込んでくる??しかももう2000年って時に?

 作詞家は千綿偉功 ちわたひでのり
という非常に読みづらい名前の人。

 どういう理由でこの曲とこの歌詞になったのか知りませんが、何かが刺さる、名曲だと思いますね。

 でもワタシの記憶だとこんな甘ったるい声じゃなかった気がするんだけどなぁ?誰かのカバーとかがあるのかな?
 あとサビ前が福山雅治のHELLOと同じですね、どっちが先か知りませんが。