2023年12月26日火曜日

1973  競馬無宿  寺山修司

  寺山修司競馬エッセイ


 ちょうどシンザンが伝説のウマとなり、ハイセイコーが第一次競馬ブームを生み出していた時代ですね。競馬がギャンブラーや裏街道人間たちのたまり場から、大衆娯楽へと変化していく時代です。


 おもろい企画がありまして、歴代最強馬は誰か?という今でもおなじみの遊びをしてます。

 一番人気 シンザン

 対抗 クリフジ またはトキノミノル

 穴  メイズイ

 ってところのようですね。この当時の人たちの意見だからおもろい。


 シンザンはご存知「神馬」と崇められた馬、間近で見た当時の人々も、シンザンの怪物ぶりに驚いたようです。クリフジも無敗の幻の牝馬、トキノミノルも無敗の幻の馬、それをおさえてシンザンが一番人気なんだからシンザンの与えたインパクトの凄さが伺えます。

 寺山修司はシンザンの圧倒的な強さを嫌って、全部対抗に賭けて全部負けたようですw競馬に絶対は無いけど、シンザンは絶対だったのですわ・・・19戦15勝、二着4回。19戦も走って一度も連対を外さなかった・・・無敗の馬はだいたい10戦くらいしか走ってないので、この19戦は異常事態です。


 ほいでメイズイ、なんですが、メイズイは強いだけでなく、最高にかっこいい馬、グッドルッキングホースでも一位になっている馬。美しい馬といえばメイズイだったようです。三冠確実と言われながら、菊花賞、単勝1.0倍、ツインターボばりの大逃げをぶちかまし、直線失速、まさかの敗戦をしました。

 JRAが三冠おめでとうのくす玉を用意してたとかなんとか・・・、このJRAが先走ってお祝いを用意するといつも非常に良くないことが起こります。勝ったレースじゃなくて負けたレースが記録に残るタイプの馬、メイズイを見てみたかったなぁ・・


 そしてハイセイコー。

 誰もが名前を知ってる馬、けど現代の人はハイセイコーがなんでそんなブームを生み出したのか知りませんでせう。

 ハイセイコーは大井競馬、地方出身なのです これに尽きるといっても良い、オグリとおなじように地方から中央へ殴り込み、雑草魂、成り上がり伝説ってことです。この時代、日本が経済大国にのし上がっていく時代で、地方からぎゅんぎゅん東京めがけて若者が押し寄せる、当然地方出身者はハイセイコーに全ツッパするに決まっている。

 またハイセイコーは白の勝負服に白のブリンカー、遠くからでも見分けがつきやすく、走り方もキレイってのもあります、初代アイドルホース。

 だけど神話は崩壊、ダービーで連勝記録は途絶えます、そっから勝てなくなってしまい低迷、終わったかと思いきや、宝塚で復活。

 地方から成り上がり、挫折、ライバルタケホープとの死闘、感動的復活、まさにマンガです。オグリもまったく同じパターンです、ハイセイコーがオグリと違うのは、種牡馬としても、結果を残しました。

 子供であるカツラハイセイコーがダービーを制覇、ハイセイコー伝説、完。

2023年12月25日月曜日

1929 ローマ帽子の謎 エラリー・クイーン 中村有希訳

  作者のエラリー・クイーンというのは架空の人物で、この小説の主人公がそのエラリー・クイーンです。そしてこの小説がデビュー作ということになっている。


 この小説の登場人物が、この本を作ったのですよ。っていう本自体がフィクションなのですね。メタフィクションとも言える。いわば金田一耕助 作「金田一耕助の事件簿」

 でもそれじゃあ本当の作者がわからないではないか?まさにしかり。つまり匿名作家ということになります。思い切っておりますね。


 そういうわけで、冒頭の序文、もすべてフィクションです、非常にわかりにくいですね。


 ただ小説本体となると、最初に登場人物をすべて紹介し、この中に必ず犯人はいる、と説明し、さらに事件の場所の詳細な図みたいなのも最初に発表します。


 いわばござんなれ体制というのか、よっぽどトリックに自信があるというのか、読者に真っ向勝負を挑んでくる、まさに王道の作品です。本を見れば一目瞭然なのですが、文庫で500ページ近くなる大作。登場人物はなんと25人を超えます。こいつは、どでかいヤマになるぜ!!って感じの本です。


 ミステリものなのでもちろん結末は明かせませんが、ワタシは正直トリックが成立してない気がしました、確かにこいつらの中の誰か、というのは決まるけども、一人には決定出来ないです、これでは。

 あと探偵は手にしてるのに読者には公開しない情報があるのはずるいし、隠し通路は無いといいつつ、隠し通路はありますし、隠し場所はないと言いつつ、隠し場所はあります、これもずるいです。とってつけたようにそれはないだろ。


 物語としても、息子のエラリーにベタベタな親バカ親父、というコンビは気持ち悪いです、なにこれ・・・?って感じ。あと謎の美女、も薄いし、犯人のキャラ造形も薄い。

 さらにこれはエラリーのせいじゃないけど翻訳の文章もヘッタクソです。なんでこの本がそんな人気があるのかワタシにはさっぱしわからん・・・。作者のデビュー作で24才くらいの作品だってことで大目に見ろってことなのかしら??

 カー、エラリー、アガサ、が三大本格ミステリ作家ということになってるようですが、アガサのほうが断然良いといえますねぇ・・・。

2023年12月20日水曜日

1997 伝説の名馬 山野浩一 Part4

  これが最後の巻。


いつかこの本をちゃんとまとめて時系列に並べ直す、みたいなことを書いてますが、実際ちゃんとまとめられた本は出なかったみたい。

 こういうふうにあとでまとめるって言って結局まとめないってのはよくある話で、整理ってのは面倒でモチベが上がらないものです。何かを生み出してるわけでもないし。

 仕事の半分は整理だとある人が言ってましたが本当にそうで人生の半分は掃除だとも言えます。


 この巻は有名馬が多い気がします、マンオブウォー、セクレタリアト、ネアルコ。マンオブウォーとセクレタリアトはアメリカ史上最強馬として常に名前が上がる馬。ほいでなぜか両方ともビッグ・レッド、というニックネーム。栗毛っていうか、アメリカの馬ってこの色だよね、っていう色、形、アメリカそのものです。


ネアルコは世界競馬史上最強の馬として名高い一頭。

 ネアルコはまじでパーフェクトとしかいいようがなく、短距離から長距離まで走り、もちろん全勝、気性も大人しく、カラダもでかくて丈夫、競走馬としても種牡馬としてもすべて最高の成績(ノーザンダンサーの祖父)、血統も最高、馬体も美しくケチのつけどころが一つもない。あまりにも完璧すぎて面白みにかけてあまり愛されないほどだったようです。

 普通気性だけは荒い、というのがだいたいのサラブレッドの唯一の弱点なんですが、それも無い。


 だいたい強い馬って、このネアルコやイクイノックスみたいに、見事に研ぎ澄まされていて、無駄な部分が一つも無い、パーフェクトや!!っていうややステイヤー寄りのボクサー体型タイプと、フランケル、この本にも出てくるギャラントマン、みたいな、弾丸みたいなはち切れんばかりのマッスルモンスタータイプがいますね。ビスケット・オリバやんっていう。こっちはもちろんマイラーです。

 わたしは、フランケルみたいな、ミサイルみたいな流線型のムキムキタイプマイラーが好きですね、こっちのほうがむちむちしていて可愛げがある。

 ブルボンみたいにギリギリまで削ぎ落として、さらにバキバキに筋肉をつけるっていうボディビルディングタイプも稀にいますが、だいたいそれでは馬が持たないです


 馬もそうなんですが、馬主やジョッキーも当然物語に入ってくるわけでこれもなかなかおもろい。

 まず馬主、これは基本王族です、そういうものとして競馬は始まったので。ただヨーロッパ以外の馬主は叩き上げの人々が多い。その来歴が結構めちゃくちゃで、やれ大博打で勝ったとか、金鉱を掘り当てたとか、タバコ、酒、ギャング、やっぱ富豪ってのはそういう人種なのですよね、ほとんどの人が負けるはずの大博打に勝った人、そして商売はオイルと麻薬、この2つです。結局ビジネス、の究極系は麻薬なのです。


 この本にも書いてありますが、商売、はつまりはギャンブルです。賭博性の無い商売なんてない、それは共産主義です。すべてのスポーツも、まずギャンブルとして始まった。賭け、とはつまり民主主義と同義なのです。主権があるとは、賭ける、ことが出来るということ。自分で何をするか決められるっていう選択の自由なのです。


 ほいで騎手、ですがこっちも特殊な人格の人が多い気がしますね。まずとにかく馬が好き、タイプ。とにかく勝負が好き、闘魂タイプ。ものすごい責任感が強い、ナイトタイプ。ものすごい紳士な人格者か、破天荒で躁鬱気味の天才の両極端が多い。

 じゃなきゃ落馬して死ぬかもしれん職業なんか出来ないってことなのかもしらんね。60キロ以上の乗り物にほぼ裸で乗ってるのだもの。


 競馬を好きな人も結構タイプがあります。ギャンブルならなんでもいいタイプ、馬という動物が好きな動物好きタイプ。血統という血のドラマ、がすきな大河ドラマタイプ。人間が嫌いな変わり者。競馬場に集まる、破滅型の人々が作る雰囲気が好きな、詩人タイプ。

 ただ速く走ったほうが勝ちというこの上なくシンプル、故に最高のスポーツですねぇ。

 

 

2023年12月19日火曜日

1997 ゴールデンアイ 007

 おそらくFPS、というジャンルを確立させた作品。


 この手の、映画とか元ネタ有りきゲームで一番売れた作品なのではないですかね?いやドラゴンボールの格ゲーとかのほうが売れてるのかしら?


 当時ワタシはこのゲーム持ってなくて、友達の家で対戦ばかりしてたのですが、持ってない勢は絶対勝てないのですよね。すぐに持ってる勢は黄金銃でスナイプしてきやがるので。


 ストーリーモード的なのあるのですけど、とっても不親切っていうか、やっぱわたしこのFPSシューティング苦手で、方向がわからんくなるし、すぐに気持ち悪くなる。よって途中で挫折しましたとさ・・・


 今ではゲームといえばFPSってくらい、一番売れるジャンルのゲームになりましたがどーも苦手ですねぇワシは・・・、二極化ですよね、FPS大好き、Eスポーツといえば、これ!みたいな人と、どうやってもやっぱり画面酔するから、TPSとかのほうがいいっていう。FPS好きなやつはほーんと死ぬまでずっとやり続けますからね、ワタシはFPS正直何がおもろいのかわからん・・・・

2023年12月18日月曜日

1997 ブレスオブファイア3

 カプコンのRPGシリーズの三作目。

 カプコンにはあんまRPGのイメージないですが、これがほぼ唯一のタイトル。


単純なターン制ロープレっぽい見た目ですが、実は素早いと二回行動できる、というシステムがあって、装備にはすべて重さ、があります。最後の最後までこの素早いと二回行動出来る がこのゲームの肝となっています。

 重さ、システムがあると装備に戦略性が出て戦い方に幅が出ます。装備をとにかく軽くして動くアイテム係。重くして防御を上げるタンクなどなど。

 さらに師匠、を選ぶことでステータスの伸びを操ることが出来て、キャラを防御型や攻撃型に振ることができます。


 また見る、コマンドによって敵のスキルを覚えるラーニングシステム。

ほいでこれがシリーズの目玉なのですが、主人公がドラゴンに変身して戦えます。


あと、ドーピング屋、でキャラに耐性をつけることができる、モンハンでいう温泉。


 とりあえず、主人公は超火力だし外せないのでスタメン確定ですが、ヒロインは回復キャラじゃなくて魔法キャラなので必須ではない、というか紙装甲なのでむしろベンチです。いかにも強キャラっぽいガーランドはダメージは主人公が担当するのでこれもスタメン確定ではありません。役立たずっぽいペコロスもレベル1で加入するので、育て方が自由と考えるとバニラ枠として運用可能でザコではない。さらに一見すると中途半端キャラ枠に見えるモモですが、こいつがヒーラー、バフ枠なので実は主人公につぐスタメン候補。レイはもちろんスピード特化のアイテムスロワーなので便利、このゲーム回復はアイテムだよりなので。虎変身はあんま使わないです。

 ちなみに主人公の龍変身はMP消費なので、主人公は魔法型に育てるのが吉。

 そういうわけでかなり戦略に幅が出せます。実は自由度の高いゲーム。



ですがこのゲーム一番の売りは、スプライト職人によるキャラのアニメーションですね。ドット絵キャラが動くのですがバリエーションの多さがハンパじゃない。そしてたいがいのゲームよりもキャラがでかいのですっごい大変だと思われる、これが格ゲーででかいキャラをアニメートさせてきたカプコンの底力。スクウェアのドット絵は一枚絵ですごいけども、アニメーションはカプコンに軍配。

 このスプライトアニメーションを見せるためにクォータービューにするしかないのですがこれがとにかく見ずらいし動かしずらい、しかもわざとその死角になるところにアイテムが隠されていることが多い。でもアニメーションを見せるためにはトップダウンだと出来ないので難しいところ


 あとブレスオブファイア3といえば砂漠です。非常に印象が残るダンジョン。ダンジョンって言うのかわからないけど。いろんなゲームで砂漠の旅は困難ですが、こんなに砂漠が困難なゲームは他にない。難易度とかじゃなくて、本当に苦しい旅になります。


 ラスボスは正直かなり強い。最初に行った通り 素早いと二回行動出来る かどうか?が勝敗をわける。二人以上二回行動じゃないと、最終盤になって相手が全体攻撃ばっか撃ってくるようになると、防戦一方で攻撃できなくなってしまいます。全員回復アイテムが何個残ってるか?ってことにもなりますが、あと即死耐性とバステ耐性があるかどうかも。バステ対策出来てないと確実に死にます。ボスまでの演出がかなり長いのでやられるとメンタルにかなりダメージが入る。

 二回行動できれば、二回目に攻撃できるので、ジリジリと追い詰めていくことが出来ます。さすがに竜でゴリ押しはしきれません、むしろMP0になるので変身しないほうがいいかも、とくに最初から変身するんじゃなくて敵が全体攻撃ばっかりつかってくる後半になってから一気に押し切るほうがいいかもです。

//////////

 問題点

・とにかく龍が強すぎる。龍のゴリ押しでほとんどボスを瞬殺できる。シナリオ的にも龍はむっちゃつおい、ってことになってるんが、その通りすぎる。


・なんで戦闘メンバー3人なん?少なすぎない?4人にしてよぉ。


・ワールドマップがなく、ルーラ的ワープもなく、移動がめんどい。さらに師匠がどこにいるかとか迷いやすい。師匠でどのくらいまで習熟した、みたいな目安がほぼ何もない。さらに何回も話しかけないとスキルを教えてくれない、一度に全部教えろ。

 

・ストーリーがずっとふわふわしている。ようするに、リュウっていう竜の生き残りが、自分の出生の秘密を探す。という物語なのですが、 敵がいない のですな。幼少期はずっとなんかヤクザものたちに追いかけ回されるのですが、オトナ編になると、ずっと自分のルーツを求めて流浪して彷徨う羽目になる。別に世界が滅びそうなわけでも、魔王的なやつが暴れてるわけでもない。リュウのルーツ探しの旅は、自分が知りたいという理由しかないのです、ずっとふわふわと彷徨い続けてるって感じの話で、はっきりとした方向性みたいなのが何もない。バックパッカーみたいな話です。


 やっぱ同時期の作品FF7と比べると、全てにおいてスケールダウンしてるといわざるを得ない、単純にFF7がディスク四枚分の超大作なので4倍のボリュームがあると言えます。ここが特に悪い!ってことは無いのですけど、ここが特に良い!ってとこも無いですね。まぁFF7が世紀の名作でしてこれと比べるのが悪いってことなのかもしらんけど。決して悪い作品ではない。

2023年12月16日土曜日

1929 毒入りチョコレート事件 アントニィ・バークリー poisoned chocolate case Anthony Berkeley

  推理小説で結構有名な作品。


 タイトルが非常に面白くなさそう、というか、なんでしょう、架空の推理小説みたいなタイトルじゃないですか? なにかの物語の中に出てくる、嘘の小説みたいなタイトル。たぶんあえて、このダサダサなタイトルにしてるんでしょう。


 構造は、複数の探偵が、一つの事件を操作して、それぞれに推理を発表する。


という 探偵が複数 というスタイルです。誰でも思いつきそうですが、たぶんこれがその最初のあたりのもので、さらにちゃんと出来たものなのでしょう。名作ってのは得てしてそういうもの。


 想像の通り、最後のほうの探偵の推理になるにつれてどんどん真相がわかってきて・・・っていう話です。


 ただ、それはズルじゃない?ってのもあります。トリックの核心ではないので言いますけども

 何の意味もなく嘘をつく、事件には何の関係も無い人間。がいます。

 ただなんとなく嘘をついた、もう一回ちゃんと聞いてみると、嘘だと認めた。それはないですわ。確かに現実にはそういうやつがいますけども推理小説でこれをやられたら読者はお手上げです。何の理由とか意味があって嘘つくならいいけど、なんとなく嘘の証言されたらどうしようもないです。なんでそこをよしとしたのかわかりかねます。



 ミステリだからもちろん、トリックについては言えませんが、ワタシは、これって本当に犯人が決まるか??ってのが疑問です。ちゃんとトリック成立してない気がする・・・


 まっべつに論理的に確実に一人の犯人が決まらないといけないというルールでもないわけで、そんなことより雰囲気を重視したものとか色々ありますし、ともかくこの作品は、複数探偵物、っていうスタイルを作ったってことで歴史に残るものなんでしょう。

 ワタシはそいでもトリックのキレが甘い気がする・・・、あと文章も決して上手とはいえません。

 

2023年12月12日火曜日

1994 伝説の名馬 山野浩一 Part3

  もちろんpart2の続き。


 連載ものを本にまとめているようなので仕方ないとはいえ、時系列がめちゃくちゃなので読みづらいですね。

 あといわゆる なんとか系  ネアルコ系、ノーザンダンサー系、ダンジグ系・・みたいなサイヤーラインでまとめてほしかったですね。

 よくこの〇〇系 って言い方をしますけども、どの馬がなんとか系、の始祖なのかってのはまちまちで言っている人の気分のようです。

 ノーザンダンサー系っていうとほとんどの馬がノーザンダンサー系なので意味ないし、ミスタープロスペクター系も圧倒的に数が多すぎる、日本の馬はほとんどがサンデーサイレンス系ってなってしまう。ってわけでその時のノリで決めるよりほかない。


 Part3はどういう基準でこの馬は選ばれたの??っていう謎の馬が多い気がしますね、たぶん作者の好みでせう。


 多分一番有名どころはベンドア Bend Or ですね。名前の通り(ベンドオールが黄金という意味です、これラテン語なので発音がいっつも問題になる)黄金遺伝子の元祖。

 ベンドアっていう馬が尾花栗毛、いわゆるイケメンホース、金髪遺伝子の大きな開祖でして、ベンドアの血はたくさん残っておりますので、今も金髪ホースが残っております。

 セリとかで見るとやっぱり派手でかっこいいので金髪ホースが欲しくなってしまうのがわかる、乗馬としてもやっぱ良いでせう。でも誘導馬とかではあまりみかけない、目立ちすぎるからですかね。王子様が乗ってる馬ですね。


 ベンドア自身はそこまですごい種牡馬じゃなかったけれど、おじいちゃんベンドア、という孫世代が大活躍するという隔世遺伝の大種牡馬となったようです。こういう孫世代に強い馬が出るっていうタイプがいるんですよね。血統ってのは奥が深い。

1971 馬敗れて草原有り 寺山修司

  寺山修司競馬エッセイシリーズの最初の本。


 まだまだ若いな、って感じがすごいしますね。バタイユにかなり傾倒していたみたいで、引用が多いですし、あぁ若い人の書く文章だなぁって感じがします。

 寺山修司は若者のカリスマ、でして、わかりやすくいうと60、70年代の尾崎豊みたいなポジションだったのですわね


 当時の人の全体がどうだったか知りませんが、寺山修司は相当インテリですねぇ、アメリカに行って普通に生活しとるし、かなり英語も堪能、その上読書量もかなり豊富なのも伺えます、シュペングラー、マルクス、エンゲルス・・・、当時そんなちゃんとした翻訳とかないと思うので原文か英文に当たったのでしょうねぇ

 昔の学生のほうがよっぽど頭良かったのは間違いなくそうだと思う。他にやること無いぶん本をちゃんと読んでいます。寺山修司というと天才で感性主義、みたいなイメージですが、がっちり勉強していて、土台はしっかりしまくってる。



 ほいで1968年のケンタッキーダービーを見に行ったという記録がありますが、この1968年のケンタッキーダービー、が非常にいわくつきのダービーで、歴史上初めて、一着馬が失格処分になったレースでして、勝ち馬のダンサーズイメージ、が禁止薬物で失格になったのですが、だれかに飼い葉にクスリを入れられたとか、八百長だったとか、不正だったとか、すべては闇に葬られて、きな臭さだけが残るレースとなりました。

 わざわざ見に行ったダービーがこんなダービーの歴史の中でも随一の疑惑のレースに当たるってところがさすが詩人、持ってるなぁって感じですね。


 さらにカブトシロー。戦後競馬最大の迷馬、のエッセイもあります。カブトシローは八百長事件に絡んだおかげで、常にヒールというかきな臭い馬、それ以上にとにかくムラ駆け、走る時は走るし、走らない時は走らない、走ったら無敵、っていうものすごい馬、それも八百長くさい走りにも見え、とにかくグレーな馬です。その事件をじかに目撃してるのも、やっぱ詩人、持ってるとしかいいようがない。

(カブトシローの脚質が追い込みでしかも猛烈なイン突きという一か八かの脚質だったのですわね)

 

なにか面白いドラマを引き寄せる、星のもとに生まれてるとしか思えない。


 なぜ馬券を買うのか?という問に

「知りたいから」

と答えるのもさすがだと思う、まさにそれしかない。


ほいで素人が次に言う言葉も決まっていて、収支はどうなのか?


 別に賭博を企業経営としてやってるわけじゃないのだからこういう手合には答えることは出来ない。これも秀逸な答え。

 競馬をやってるというと、必ず収支は?と聞いてくる人には、なんか趣味とかあります?

A.映画

収支は?と聞いてやりたい。映画を見てどのくらい収支が出ましたか?映画を見てどのくらい金銭的に得をしましたか?と聞きたい。そのくらい的外れなことを言ってる。

2023年12月9日土曜日

2007 ストレンヂア 無皇刃譚 Bones

 Bones 制作の劇場アニメ。


 知名度は低い。こういう何のPRもせぬ単発のアニメ映画ってのはどうしても知名度が低くなりがちですね。でもこれが映画のあるべき姿だと思いますけどね、TVアニメの続きとか、原作小説、ゲーム、マンガの劇場版とか、二番煎じは正直作ってて楽しく無い、見てても楽しくない。ネタバレしてるのですもの。ほいで必ず原作好きに批判されるし。やりたくない仕事です。


 なかなかちゃんと作っております。内容は、用心棒の剣士が子供を助けるために大立ち回りするチャンバラものでして、めっちゃベタです。黒澤映画みたいな感じでしょうか。


 売りはやっぱりアクションでして、アクションシーンが相当多い。とにかくちゃんばらアクションを描きたいってことなんでせう、ストーリーなど二の次である。

 アクションはかなりバラエティに富んでいてなかなか良いです。ちょっとアクションを速くして作画ごまかしすぎてない?と思うけど・・・。


 でも問題は準主人公の子供の演技が下手すぎる。なんでこれでOKだしたのかわからん・・・素人?本当の子供を使ったのか?など理由はわかりませんが、棒読みすぎて、全然入ってこない、なんだこりゃ?演技も下手ですがキャラとしての立ちも悪い。

 主人公は長瀬智也が演じていると最後にわかったのですが、こっちは、全然気になりませんでした。やや声優的な、声の音圧、が無いなぁ、と思ってたけど、まぁそういう、覇気の無いしゃべり方なのかと思えばすんなりくる。

 ただ子供はまぢでひどいなぁ・・・、こんなアニメ映画で声優下手すぎだろ、で気にかかることはあんまないですけどね。それで結構台無しになってる気がしますね。


 あと中国語のセリフがあるのですが、一切字幕などなし・・・これは・・・まぁ・・・ふぅむ。中国語くらいわかれ、ってことなのかしら?でも中国語も下手だと思う、そこまで詳しくはないけど、中国語の発音ってこんなんじゃないもの。声優に中国語しゃべらせるのもちょっと酷ってものです。こっちを中国人使えよ。


 あともう一つ、馬のアニメーションが下手です。全然走り方がちゃう。これはもっと勉強しろって感じですね。


 いろんなとこが惜しい作品、詰めが甘いぞBones。でも出来はまぁまぁなので見て損はありません。

2023年12月8日金曜日

1996 ロックマン8(メタルヒーローズ)

  ロックマンシリーズの8でPSの作品。

ロックマンX、というのがあるのでわかりにくいですが、ロックマンXの主人公Xとロックマンは多分無関係、遠い未来の話ということになっている。


 ロックマンシリーズのほぼ最後の作品となっていましたが、12年後にロックマン9が発売、でしたがダウンロード専用、というおまけみたいなゲーム、10も同様にダウンロード専用のおまけみたいなゲーム。

 完全新作となるロックマン11、までほぼ20年近く冬眠に入ります。


 ロックマン8はねじを集める、と泳げる、あとしゃべる、という要素以外はほぼいつものロックマン以外の何者でもない。


 泳げる、というアクションはめっちゃ奇妙で、ロックマンが泳げるのはこの8だけ。それもうなづける。ロックマンが泳ぐと非常に変です。


 今までの経験がものをいう手堅い作りでして、アニメもあるのですが、多分小学生をターゲットにしてる、子供向けっていう感じになってます。

 難易度もそれほど。でもE缶、みたいなチートアイテムが無いので、下手っぴにはクリア出来ない可能性もある。

 ラスボスは普通に強い。これはさすがにカプコン、ここは譲れないって感じですね。E缶でゴリ押しも出来ないし、パターンを覚えないと勝てません。


 でもPS1なのにボリュームがスーファミとかファミコンの時代と同じとはこれいかに??倍くらいにボリューム増やさないとダメなのでは?ボス8体とワイリーステージ4つの12。この時代のゲームとしてはちょっと薄い気がする・・・


 ゲーム自体の出来は良いのですが薄さが災いしたのか冬眠に入ります・・・Xシリーズが代わりに出続けますが、X5以降はクソゲーとされています、ワタシはやってないのでなぜそうなったのか知りませぬが・・・いったいカプコンになにが・・・?

 でもロックマンエグゼ?とかになって結局シリーズが続くなのですけどね。

2023年12月4日月曜日

2022 多すぎる! 国産アプリのバグ退治 幻冬舎

  まずタイトルに ! が入ってる時点でろくでもない本っぽいですが、そこまでろくでもない本でもないです。


 幻冬舎はくだらないペラペラの本を出すことで有名な会社ですが、速い、のが取り柄です。兵は拙速を尊しとせよ。ってことですね。

 でもこの本を書いてる人は、全然あくどい大言壮語でカス取り本を作ってるのではなくて、自分の経験したことをちゃんと教えようとしていますね。ただ内容が薄くてペラペラなのは間違いないです。でも昨今内容がぎっしりで、分厚い本ってのはなかなか見ない。っていうか誰も本なんて読んでないですしね。

 ちゃんと体系的にまとめてる・・・うちにもう時代遅れになっている、だから体系的にきちんとまとめられたものってのがなくなっているのかも。


 よく、銀行やら空港やら、通信やら、プラットフォームがシステムエラーを起こして、なにしとんじゃコラ!となりますが、具体的な中身の話は一切しない。

 これこれのプログラムのこれこれが間違ってました。みたいな詳細は何も教えてくれない。


 プログラムは簡潔に、エレガントに、キレイに、みんなにわかりやすく、そして同じことは一回しか書かないで仕上げましょうね。みたいなことがプログラムの教科書には書いてありますけども、そんなのは所詮綺麗事。 

 できるやつもいれば、出来ないやつもいる。天才はすぐにどっかに引き抜かれたり独立してしまうし、いちいちプログラムを書くのは面倒なので、どっかのプログラムからコピペして終わらす。新人プログラマが何もわからず体裁だけ整える。


 そういうことみたいです、なるほどなぁ。


 プログラムは数学の証明のように美しく書くことが奨励されてますけども、そんなこと実際できて理解できるのは一握り。その天才がきちんと説明してなかったらもうお手上げ。

 ワタシは数学は才能だと思ってますし、生まれつきだと思う、みんなが微分積分理解できるようにはならない。でもプログラムは、誰もが微分積分できる、もっとそれ以上、極限、非線形、行列、すべてできるという前提で書かれている、出来もしない理想の上にできている。


 ほいでなにより、更新、されるのがバグの原因なのですよね、OSの更新、ブラウザの更新、通信規格の更新、どんどん更新されていって、それに伴ってAPIが変わっただの、言語が変わっただので、更新に合わせてソフトも書き換えないといけない。

 でも元のプログラムの書き方が意味するところがわからない、よって放置、あるいは適当にパッチ、更新諦める、ほいでクラッシュ。こういうことなのです。

 MSもAMDもNVIDIAも更新するたびにエラーをおこしている。ちゃんと更新できる組織なんてこの世に一つもない。


 とにかく更新、更新、でも誰もがちゃんと更新なんてできるわけもなく、結論として、バグは絶対に無くならないし、減らないのです。

 政府の指導でシステム改善、とか口では言えますけども、そんなことは無理なのです。



 自動運転っていいますけども、ワタシは絶対更新でミスって轢き殺しまくってポシャると思うなぁ・・・。まぁ人間が運転してたって轢き殺しまくってますから、数としては減るかもだけど、文句言いたい連中は絶対文句いいますからね。逆にわざと轢かれる、次世代の当たり屋もでてくるだろうしなぁ・・

1995 レイマン UBIソフト

 PSの初期のほうに発売された2Dアクションゲーム


 ワタシUBIソフトのゲームやるの初めてかもしらん。

UBIはフランスのゲーム会社。このレイマンはそのUBIのマスコットにもなっている、いわばUBIのマリオとかソニック的ポジションです。

 マリオとコラボのゲームも出てる、くらい海外ではメジャーな存在のようです。


 ゲームはスーファミでディズニーのアクションゲームありましたが、グラフィックはディズニーで、ゲーム性はドンキーコングです。


 グラフィックは相当作り込まれていまして、ものすごいなめらか。ただデザイン的に洋ゲーやなぁ、って感じですね。特に主人公のレイマン、はたぶん・・・鳥??みたいな謎の生き物で、日本ではあんまし流行らなかったのはたぶんこの主人公が原因。

 海外は鳥のキャラって結構いますけど、東洋はあんま鳥って受け入れられないですね、やっぱ小動物が圧倒的に強い。鳥、になんか不吉なイメージがある。このレイマンが鳥なのかどうかもわからんのですけど、とにかく謎の生き物です。


 *調べてみたらうさぎでした・・・うさぎ!?全然うさぎ感0なんですけど、どこがウサギなん?耳もないし茶色いし・・・


 あと名前も良くないと思う。レイマン・・・、って何?光の戦士レイ・マン、とかだったらまだわかるけど、なんでこのキャラがレイマン・・?


 ゲームとしては非常に良く出来ていて、操作性の良さなどもドンキーコングです、相当ドンキーコングを研究したんだろうなって感じ、やりこみ要素として隠しアイテム集めるってのもまんまドンキーコングです。

 レア社のごたごたでドンキーは消滅したけどレイマンがそれを引き継いだのですね。

 けどファンシーな見た目に反して、難易度は魔界村です。なんでこんなにむずいの!?ってくらいむずい、信じがたいムズさだったりする。敵にあたってダメージを受けてその反動でジャンプするっていう信じがたいギミックもある(これは他に方法があるのかもしらん・・?)、初見殺しのオンパレード、どういう意味やねん、っていうアクションも多数。コンティニューも制限がある。じゃあよく出来てないやんって言われそうですが、そうでもない、理不尽・・・ではない。むずいだけです。

 あと海外と日本のロジックってやっぱ違うんだなって感じで、はいはい、こういうギミックね、ってやるとまったく予想外のことがおこったりする、このへんは文化の違いでおもろいですね。

 あと氷のすべりかたが尋常じゃない、日本の氷の8倍はすべる



 というわけで良ゲー、といいたいところなんですが、このゲームゲキムズのくせにコンティニュー制限がある、のはまぁいいとして、いわゆる隠しアイテム、をすべてそろえないとラスボスステージにいけません。


いや無理だろ


相当なやりこみ暇人でないかぎり隠しアイテムフルコンプは無理、しかも上述のようにコンティニュー制限があるのです。だから死んだらリセットの繰り返しでまたはじめからやり直すしかない。えぐすぎます。ほいで隠しアイテム見つけるの攻略本かなにかないと無理だろ。日本には攻略サイトすら存在しない。

 絶対真ラスボスに会える、とかにすべきでしょ、普通にクリアはさせてよ。これが洋ゲーということか・・・


 というわけでほとんどのプレイヤーはラスボスの一個手前でゲーム終了で非常に後味が悪い。超ドMゲームです。

2023年12月3日日曜日

2003 Seabiscuit シービスケット

  実在の馬シービスケットを題材にした映画です。


 めっちゃ手堅く作られた映画です。


 手堅い映画ってありますよね、明らかに賞とりにいってるなぁっていう。だいたいは実話をテーマにした話で、戦争か戦前の話。

 だいたい手堅い映画は若者が酒場でどんちゃん騒ぎする描写があって、この映画もそう。


 でもよく撮ったなぁっていう感じですね。馬に言う事聞かせるのめっちゃ大変ですからね、そんな思い通りに演技なんかするわけないし。もちろんこの当時ですからCGではないと思います。今ならかなりCGなんだろうけど、20年前はここまでリアルな動物CGは無理だろうから。


 物語は歴史の通りなので良し悪しとかはない。


とにかくしっかりした作りの映画ですね。それ以上でも以下でもない。

2023年11月30日木曜日

1996 ルドラの秘宝

 スクウェアがスーファミの末期中の末期に出した単発ロープレ。

プレステが1994年の年末に出てますから、まだスーファミでゲーム出すの??って感じのソフトです。それゆえマイナーソフトになってしまいました。スクウェア黄金時代のゲームですから、尖りまくっておりますし、名作と言われております。

 たぶんライブアライブを作ったチームが作っています、ゲームシステムはだいぶ違いますが、尖りまくったゲームデザインと、めちゃくちゃ荒いゲームバランス、そして深淵な物語はほぼ正統続編って感じですね。ほんとこの時代のスクウェアは無敵かよってくらいガリガリに尖っている、さや無し抜き身のナイフ君であります。

 

 あと16日で滅びる世界、を舞台に、三人の主人公を操作して進めていきます。途中で主人公を入れ替えることが可能。そのためにゲームをリセットしないといけない、というのが尖りまくってますけど。

 だから一人の主人公を一気にクリア、みたいなこともできるんだと思う。


わたしは一人ずつ一日ずつ進めていきましたが、いちいちロードが大変である。でも話の流れを見るのはこれが良いと思ふ・・・まぁ自分の好み次第ですね。順番は時系列的にはサーレント、シオン、リザの順です。


 いつもならここでネタバレストーリーを紹介するところなんですが、到底文字では語ることの出来ないというか、ひじょーーーに複雑で難解なストーリーが展開します。これはスーファミで一番難解なストーリーだと言えると思いますね、ゲームでしか成立もしないと思う。ほいで内容が深い。子供完全置き去りの重厚さ。でも変なハイテンション感で語られる狂気のゲームですw この時代にはそういう呼び名はなかったと思いますけど怪作ゲームです。なんだかとっても人を不安にさせる・・・。グラフィックがすごい圧がある、スクウェアピクセルアートの末期、マニエリスムって感じですか。

 ものすごい時代を先どってると思う。

 意味がよくわからんかったという人が多いというのも納得。登場人物がめっちゃ多いのです。普通のゲーム3つ分くらいの内容をぐちゃあ!!!ってマッシュしてる。主人公が三人だからそうなのか?


 戦闘のバランスに関してはこれはめちゃです。どうもパラメータが正常に作用してるようには思えない。

 とにかく能力強化魔法が強い。攻撃、防御、魔法シールド、補助魔法がバカ強いです。全部クリティカルになる、みたいなのもある。

防御性能がほぼ意味ない、属性相性だけでダメージが決まってる気がする。これは武器もそうです、パラメータよりも属性の補正がバカでかい。ボスがほぼほぼ全体属性攻撃魔法しか使ってこないってのもある。物理で攻撃してくる強敵がいない。

 固いやつはとことん固い、魔法がほぼ効かないやつ、物理ほぼ効かないやつ、極端です。

魔法の威力とかがいちおう能力で上下するはずなのですが、誰が使ってもほぼ効果は同じです。

 魔法によってはMP消費が1でも強かったり、ゲームバランス崩壊させるような魔法があったり、とにかく魔法の仕様がはちゃめちゃだんごです。自分で作れるので知ってればゲーム開始と同時に使えます。

 レベルが上がっても全然強くなった感じがしない。HPとかMPが5?くらいずつしか上がらないです。

 ザコがめっちゃ弱い、と思いきや、いきなり殺しに来たりもする。ボスの行動がワンパターン、ピンチになったら全体魔法、基本これだけです。属性相性が悪いと全滅するが、相性合わせればザコ。

 あと次に何をしたらいいのかわからん、相当不親切。マップも地図とかない。特にリザ編は相当迷子になる。グラフィック的にもどこが通れるのかわかりにくい。フラグの立ち方が奇妙で詰まりやすい。

 ルーラ的なものがないので移動がだるい、同じダンジョンを言ったり来たりがめっちゃ多くてかったるいなど問題点は山積みです。


 ラスボスもまぁまぁ弱い・・・というかこのゲーム戦闘は属性相性があってるか、それだけですので、ワンパターン、戦闘はあまりおもしろくないゲームです。別のところが売り。

///////

スーファミのゲーム、が少数精鋭で尖ったゲームが作れた一番ゲームにとってよかった時代なのだとワタシは思います、その後DSも数百万でゲームが作れるって、新規参入や尖りゲームが出た良いプラットフォームでした。

 PS4クラスのゲームになるともう数百、へたしたら数千人、予算は数十億、っていう高層ビル建てるんか、ってくらいの規模になってしまって、尖った意欲的なゲームなんて恐ろしくてつくれません。結果リメイクと、シリーズもの、あるいはだいたい売上が見込める同じようなゲーム、たいてい3Dアクションゲームばっかりが作られることになります。

 インディーゲームがあるじゃんか、と言いますけども、インディーゲームはやっぱ小規模少予算ですから、作れるゲームに制限がかなりある。まぁそいでもインディゲームから大ヒットゲームが出てますけどね。でもやっぱなんか違う、ちょうどよい、感じではない。


1994 伝説の名馬 山野浩一 Part2

  世界の名馬を紹介する本のPart2。

なぜかは知らんが、Part1よりも本がかなり整理されているし、紙質も良くなっています。


色々印象的な馬が乗ってます


エクスターミネーター  アメリカで、100戦 走った馬。近年だと、でかいレースを勝ったらすぐに引退して、5レースくらいで引退する馬ばっかりですが、100戦・・・すごいぜ。もちろんせん馬だからって理由があるのですけどね。せん馬は走れなくなるまで走るしかない。香港の馬もせん馬ですから、ずーーーっと走り続けますね、ロマンチックウォーリア、ゴールドシックスティ、勝てなくなるまで10才とかまで走ったりする。基本的には馬は せん馬にしたほうが走るものです、多少大人しくなるし、惑わされるものがなくなるし、勝つ以外に道は無い、背水の陣ってわけで。それに多少、無駄なものがなくなってはしりやすくなるだろうし・・・

 失うものはなにもないってわけ。それでも、100戦走るのは気違い沙汰。


 それとカバーの絵になっていますが、なんといっても、グレイゴースト、ネイティブダンサーですね。

 ネイティブダンサーからノーザンダンサー、また系列としてミスタープロスペクターが出て、ノーザンダンサーとミスプロが、世界を制覇することになるのですが、このネイティブダンサー自体が規格外のモンスターで、おっきくて、タフ、そして芦毛 という非常にわかりやすいスーパーヒーローだったのに加えて、母 ゲイシャ、父、ポリネシアン だから、 ネイティブダンサー Native Dancer 生まれながらのダンサーあるいは、原初のダンサー、という名前になったわけです。

 競走成績と圧倒的な血統としての重要性もありますが、このネイティブダンサーという名前も傑作とされています、ノーザンダンサーはもちろんですが、馬の名前が ダンス、舞踏系の名前と関連づけられることも、ネイティブダンサーが残した遺産です。

 ニジンスキー、ヌレイエフみたいなバレエダンサーからつけられることもありますし、ダンシングブレーヴ、日本馬でもタップ、ダンスパートナー、ダンサー・イン・ザ・ダーク、無限にいます・・・

 ほいでこの芦毛遺伝子もだいたいこのネイティブダンサーが現代の芦毛のほとんどの祖だと思われますね、遺産残しすぎだろ。


 ほいで19世紀の馬ですが、キンツェムという牝馬は


 54戦54勝


 54連勝という絶対に塗り替えられることの無い記録を持っているそうです。まぁ19世紀のことなので、何が真実かわかりませんが、上には上がいるものだなぁ。そんなことがありえるのかよ。

2023年11月28日火曜日

君はイクイノックスを見たか?

  ジャパンカップが終わって2日立ちましたが、まだ、イクイノックスショックから立ち直っておりません。

 

 なんかゲームを全クリしてしまったみたいな虚脱感がありますね。


ナリブラにはガラスの足という弱点が、ディープインパクトには追い込み脚質という弱点が、暴君オルフェにはもちろん、メンタルが不安定という弱点がありました。アーモンドアイは女子故に、たまに茶目っ気というかムラっけという、弱点というか可愛げがあった。


 イクイノックスには、弱点がひとつも無い。完璧な馬です、パーフェクトホース。

脚質は自在、逃げ先行差し追い込み、すべて自由 

キタサンの遺伝子をついでフィジカルも強くてカラダも丈夫

メンタルも素直で操縦性が高く、スタートも出る、レースセンスも抜群


 能力すべてSSS、全部が完璧。


リバティもEQさえいなかったら、三才四冠を達成して、ナリブ、ルドルフに並ぶ怪物となるところでしたしその実力がある、相手が弱かったわけでは絶対にない。

 そのリバティに4Kハンデをつけて、ノーステッキ、影も踏ませぬ圧勝、最後は流しまくってました。

 完成してしまった、能力オールカンスト。


 本当に唯一、ロンシャンの重馬場に対応できるのか?という疑問だけが残りますが、来年も現役続行で凱旋門狙うのはリスキーすぎます。たぶん今価値として、軽く100億円は超えてます。もうEQが最強なのは誰の目にも明らか。わざわざアウェーに出向いて、最後の証明をするのは野暮ってもんじゃないでしょうか。

 EQのライバルになるかもしれなかった同世代の馬は凱旋門やダービーを勝ってすぐに引退してますし相手もいません。


 有馬記念も、もう勝つのはわかりきってる。競馬に絶対は無いけどこの馬は絶対、絶対を超えてもう「理」になっている。単勝1.0倍は確実です。

 EQと同じ世代だったゆえに無冠で終わっていく馬がちょと可哀想、ベルーガもボンちゃんも。これ以上はオーバーキルって気がしますね。まぁファンは最後に有馬で見たいって思ってるかもしらんけど、2,3着狙いの記念出走馬ばかりになってもねぇ・・・競馬というよりただのウイニングランになってしまいます

 

 最後の証明、凱旋門は子供世代にまかせて良いと思います。世界中から牝馬がおしよせますな。


 確かにキタサンがまだまだ現役バリバリなんで、そことかぶるかもしんないけど、良い種牡馬なんてなんぼあってもいいですからね。ピークで引退がいいかなとワタシは思いますた。

 

 たぶんイクイノックスを超える馬はもう現れません、同じくらい強いかも、って馬は現れるかもしれませんが、もうこれ以上強いってのはどういうことなのかその基準が存在しない。完全無欠な馬です。

 ほんとーに唯一の弱点は強すぎて、競馬が成立しないってとこだけすね


 ワタシたちは老いぼれ競馬ファンになっても死ぬまで語り続けることになるでしょうね、イクイノックスっていう最強のパーフェクトホースがいたよって・・・

2023年11月26日日曜日

2017 時間とはなんだろう 松浦壮  講談社ブルーバックス

  またも時間関係の本。


 結論としては、決まっていて、時間とはなにか?その正体はわかっていません。

それがいくつか時間関係の本を読んだ結果です。誰にもわからないのだからどの本を読んでもわかるはずがない。


 でもこの本はワタシが読んだ本の中では一番わかりやすかったです。あと他人にわからせたいという意思をもって書かれている。よくあるのですが、他人にわからせようという意思がない説明ってのがたくさんあります。それは本だけじゃなくて、他のチュートリアル動画みたいなのでもそう。本当は教える気ないじゃん、ってやつ。

 そういうのは結局時間の無駄なので無視するのが正解。


この本はちゃんとしていますので、興味がある人があれば是非。


 でも最近の子は科学に興味が無いとかいうのですが、最新の科学は結局どんなものも膨大な予算と強大な権力がなきゃ実験出来ない、マッドサイエンティストが地下の研究室で見つけられるような発見はもう出尽くしてるわけです。

 だから研究するには、結局予算の獲得競争になって、学問やってるっていうより、労力のほとんどを資金集めと誇大広告やら嘘をつくこと、国からカネをせしめることしかやってないって感じがしてしょうがない。昨今嘘の論文がめっちゃ増えてると言いますがそりゃそうなるよねって話、そりゃSTAP細胞はあります!って言うよね。

 科学の勉強なんかしたって、CERNとかそういう国際研究所に採用されるとはとても思えないし、さらに国家の協力を得ようとすると、結局原爆作れ、みたいなことになる。

 科学が世界を良くするとはとてもじゃないけど思えないですわね、だからだと思いますわ。

2023年11月23日木曜日

1555  ノストラダムス予言集  岩波

  おそらく世界で二番目に有名な予言集。もちろん一番はヨハネの黙示録です。


 名は聞いたことはあると思いますが、あまり本体に巡り合った人はいない本。というかオリジナルはもう失われたようです、様々な勝手な修正が書き加えられたりしたものが残っているだけで、オリジナルは残ってない。

 それもどういうわけか改作のされかたが尋常ではないらしく、原典を再現するのが非常に難しいみたいですね。ワタシが読んだのは岩波から出てるやつ。


ただのこの岩波の本注意が必要で、予言集というタイトルがついてますが、全部で1000あるノストラダムス予言集の前半の400、からのさらに拙訳です。ちゃんとタイトルにノストラダムス予言集 拙訳 と書け!

 

 ほいで1000あるといいましたが、最後の100、はノストラダムスの死後出版で、偽作だとも言われております。あの有名な恐怖の大王、はその最後の100に含まれていて、偽作の可能性が高いです。

 まぁ最後の100に限らず、オリジナルテクストは失われてしまっているので、全て偽作なのではないか?という疑いもありまして、要するにすべては闇の中というわけです。


 ようはただのオカルト本なのですが、これこそ16世紀らしい本だと言えるようです。16世紀、中世末期から近代初期ですが、暗黒時代、とルネサンスの狭間の時代。とにかく暗黒時代とは精神ではなくて、気候が、フィジカルに寒冷化した時代で、それが不作を招き、飢餓、ペスト、それがカルト、プロテスタント、新教を生み宗教戦争が激化するという時代。すべては繋がっていて、とにかく、食べ物がなくて腹ペコで死にそうな時代だったのです。それに尽きる。まともではいられないのです。

 食べるものがあるか?結局最後はそれに尽きるというわけです。

2023年11月16日木曜日

1979 旅路の果て 寺山修司

  戦後日本で一番大事な作家は誰かといえば寺山修司となりましょう。


 戦前まで小説はメディアの王でして、人々はなんのために生きるのか?っていう答えをガチンコで小説の中に探していた。小説の人物が自殺すれば自殺するし、革命を起こせば自分も革命を起こす、農村に隠棲すれば自分も農村に暮らす、それくらい本気で小説を読んでいたのです。

 戦後になると急激にすべてのものが嘘っぱちであらゆるものがくだらなくなりました。もうオトナの言う事なんか絶対に信じない、30を超えた人間を信じるな。


 そういう時代なわけで、寺山修司は小説、からめちゃくちゃいろんなジャンルへと挑戦していくことになるわけです、まずアングラ演劇、詩、エッセイ、映画、その他いろんなインスタレーションみたいなことからイベントだったり、テレビだったり映像、ラジオ、脚本・・・つまりは迷走です。答えの無い迷走、戦後の昭和そのもの、時代の寵児です。戦後という、ポエジー、がまったく絶滅していく時代にあって、詩人なのです、最後の詩人なのかもしらん。逆説的ですわね。

 漱石が明治そのもの、太宰治が戦前の昭和そのもの。ほいで平成は宮崎駿が時代を映す作家ということだったでしょうか。


 そんな寺山修司は大の競馬好きで、競馬のエッセイをめちゃんこ書いている。これはそのエッセイ集の一つで、テンポイントとトウショウボーイ、昭和の最大のライバル関係を描いております。

 テンポイントについて知らなくても、なぜかテンポイントが死んだということはみんな知ってる。今テンポイント見てた人はまだ現役か知りませんが、その時代の人にとっては、テンポイントってのはほんとーに重大な意味を持ってるみたいですね。今の世代にとってのスズカやライス、あるいはそれ以上。

 テンポイントにはトウショウボーイという宿命のライバルがいたってのが非常にドラマチックな物語なのです。スーパーエリート良血、完璧な馬体を持つパーフェクトな馬、天馬トウショウボーイ、そして悲劇の主人公、ガラスの足、輝く流星、いわばスリム病弱イケメンのテンポイント、まったく対照的な二頭のドラマ。たぶんトウショウボーイっていうライバルがいなかったらそこまでみんなテンポイントに感情移入することもなかったと思われます。

 でも競馬にはこういう運命の出会い、運命の対決、すべて仕組まれてたんじゃないか?っていうドラマが本当によくあるのです。競馬好きな人は、ポエジャンなんですわね、詩を理解する心がある。散文的で打算的な人間にはわからんのです。


 競馬の快楽は、運命に逆らうことなのさ


 他にも「旅路の果て」の通り、落ちぶれた馬たちの最後悲しい最後を取材してるのと、競馬好きたちのプロファイリングみたいなのが乗っております。

 馬たちの最後は悲惨な話ばっかりなので暗い物語です、まぁポエジーってのはそういうものなのかもしらん、幸せを描いた詩なんてないですものね。詩ってのは物質的豊かさの真逆にある。


 馬の話もそうなんですが、ちょこちょこかなり物騒な話が出てくる、夜の街のホステスとかママとかはいいとして、戦後の闇市、ヤクザ者たち、沖仲仕(港湾労働者のこと、なぜか伝統的に港で働く者たちはギャングと決まっているらしい)、ほいで多いのが、学生運動で政治やセクトに入っていてその後の人生を棒に振ってしまった人々。

 70年代、80年代ってのはそういう時代なのですね、学生運動敗北組と、うまいこと生きてるやった奴らの明暗がはっきりした、勝ち組と負け組が出てくる時代。それまではみんなで焼け野原から這い上がってやろう、だったけど、そっから格差が広がっていく。

////////

 ちょっと関係ない話ですが、昨今「日本は貧しくなった」なったみたいなことを物知り顔にほざいてる輩がおります。こういう恐怖を煽っているやつは100%詐欺です。なんでそういう詐欺がCMとかに出れるのか、メディアの志が低すぎますわ。


 貧しくなったんじゃなくて、元に戻ってるだけですわ、日本が豊かだったのなんて50、60年代だけで、それは朝鮮戦争特需とかベビーブームとかでたまたま運が回ってきただけ。地図を見れば誰でもわかります、こんな小さい国が金持ちなんておかしい。「貧しさ」と「普通」、を入れ替えとるのですわ。

 円高がてぇへんだ、みたいなこと言ってますけど、敗戦してデフォルトして、円の価値が0になってからまだ100年も経ってない。

 だいたいにおいて、お金なんてすぐに紙くずになるものなのです、アメリカだっていつ破産するかってぐらい財政はガタガタです。だけどカネの価値が0になったって、そんなのたいしたことじゃない、所詮人間の考えたルールでしかない。なしなし!今までのなし!って言ってしまえば終わり。いつでも0からリスタートできる。さも世界の終わりみたいな顔してるけど、経済なんていっつも破綻してるのです。デフォルトしたって水がなくなったり、農産物が取れなくなったりしない、死にゃしないよ。というか死んだっていいじゃない、何をそんなに長生きしようとしてるのか理解できません。

 むしろ気候変動のほうが圧倒的脅威、こっちは人間の決めたルールじゃなくて自然のルールですから公平です。なしなし!って出来ない。むしろ財政や経済なんて全部ぶっ潰れてもいいから、人類の資材ありったけを気候変動対策にあてるべしです。

1996 フロントミッションシリーズ  ガンハザード

 フロントミッションシリーズの続編ですが、いきなりまったく違うゲームへと変化して、派生ゲームということになったゲーム。1の次にいきなりスピンオフが出るという珍しいタイプ。


 フロントミッションはシュミレーションでしたが。このゲームはバリバリのアクションRPG。ステージが短くて育成要素の多いロックマンって感じですかね。

 これ本当にスクウェアのゲーム??っていうくらいスクウェア感0のゲーム。重装機兵ヴァルケン、というのを昔制作したチームをまるごとひきぬいたのかなんなのか知らんがそれがスクウェアで作ったということみたい。


 こういうアクションロープレって楽しいけどすぐ終わるってのがネックです、ロックマンがまさにそれ。

 このゲームはそれに挑戦するかのようにアクションロープレなのにかなりボリュームがあります、相当なやりごたえあり。2Dのアーマードコアって言えばいいのかもしれない。よってかなりの良ゲーといえますね。アクションゲームでボリュームを出すってのはとにかく大変なのです。アクションゲームの敵一個作るのにロープレのザコの50倍くらい労力がいると見ていい。



 かなり強化、育成など攻略に幅がききます。ロープレ、なので、育成すれば難易度は高くないし、回復アイテムがあるのでゴリ押しがききますが、後半何の前触れもなくいきなり敵が紫色になって強敵になり、それまでまったく使わなかったシールドやダッシュでの回避が必要になります。それまで結構ヌルなのでちょうどよくなる感じでしょうか。でもまじでいきなり難易度が急変するので、えっ!?進むとこ間違った?ってなります。


 敵の死んだ爆風でダメージを受けるってのがこのゲームの一番のキモでこれで一番ダメージをくらうと言ってもいい。下がりながら撃つのがいいのですがこれがなかなか操作性悪くてなれないとむつかしい。あと銃の上下の打ち分けもなんか操作性が悪い。わざとなのかもしれませんが。そうじゃないとサブウェポンの出番が無いので。


 ほいでラスボスが嘘みたいに強い。まじか???ってくらい強いです。さすがこの時期のスクウェア。これまでアクションロープレだったのに急に弾幕シューティング始まった?ってくらいの強さ。特に武器が弱いと正直ダメージがまったく入りませんのでそこで試合終了です。ラストステージを出入りして、武器育てないとダメ。あとこれも一応隠しですが、ドラグーンという機体を買うのもあり。サブウェポンのスロットが増えるのがでかい。

 ラスボスが攻撃されると反撃する、という仕様なのでこれまで最強だったショットガンも相性が悪い。ナパームがオススメ。攻撃できるタイミングが少ないので単発威力のナパームでいきましょう。

 ふざけんな!勝てない!って人は隠しショップでスパークガンを買うと楽勝で勝てますがさすがにこれはずる。でも普通に戦うとラスボスはまじで強い。アクション苦手な人だとクリア不可能かもしらん。スパーク以外になにかサブウェポンが通用するのかしら??


 あまり他に似たものが無いゲームなので、続編を待ち望む人が多いみたいですし、キャラの人気も高い。FM1、2が最近リメイクされたのでガンハザのリメイクもありえるかも。ただもうこういう2Dアクションを作れる人材がいないのでは?みんな3Dアクションばっかり作ってるからもうこの手のゲームの作り方を忘れたのではないかい?


ちなみにこのゲーム、わたしはパッケージがすげーダサいと思う、天野喜孝デザインなのですが、主人公の顔これであってるか???天野氏は正面から人を描けない人間だと思う。明日のジョーと同じ。

 

 ヒャア!続編が我慢できねぇ!!

2023年11月14日火曜日

2022 時間とはなにか 改訂三版 Newton 別冊

  雑誌の別冊、一昔前にMookと言われていたもの。


グラフィカルに、ザーッと時間、についてのトピックが書いてあります。もちろん雑誌ですのでざーーっとしか書いてない。ただ詳しいものを読んだところで素人にはわからんし、ほいで専門家にも、結局のところ、わからない。のです。

 人によって言う事が全然ちゃう。でもとにかく、時間、というのは単純なものではなくて、まったく理解されてないってことはわかりました。

 でもほとんどの人は、未だに、相対論について一ミリも理解してません。時間が空間と一体であるってこともほとんどの人はまったく知らないという状況。相対論が発表されてから100年以上たってますが、一般にはまったく普及してない気がする。 


やたらタイムマシンってものに固執して、どうやったらタイムマシンが可能か?みたいなのにページを割いてるのですけど、ワタシは、まだ全然その段階じゃないって気がする、タイムマシンは可能か??みたいなことの前に、時空、についてまったくわからないのだから、それを一挙に飛び越えて過去に行く方法、みたいなのを探すのはとんだうぬぼれって気がしますが、よっぽどみんな過去に行きたいのですわね。



 後半に生物学とか脳とか、心理学の話になるのですが、このへんはまったくいらないと思う。脳医学って、ほとんど、・・・だと思われる・・・、とか、・・と考えられる、みたいにアバウトにしかわかりません。確かめる方法が全然無い。だいたいは電気反応とか、熱が集まってるところが活動してるに違いない!ってやってるんですが、本当にそうなのか?ってのはまったくわからん。心理学にいたっては、ワタシはまったく科学でもなんでもないと思います。

2023年11月13日月曜日

1993 伝説の名馬 Part1 山野浩一  

  競馬史に残る伝説の名馬を紹介する本。何かの雑誌の連載だったみたいで、時系列にもなっていないし、整理もされてない、列伝形式の本となっております。日本の競馬、ではなくて世界の競馬、を扱っています。


 競馬に興味ない人にはまったく興味の無い本。しかしいわゆる血統派。競馬は血筋、それが全てという純血主義者たちにはおもろい本、ただ競馬の歴史を知りたいという人にもそこそこおもろい本。

 たいていは、〇〇レースを勝った、〇〇レースを勝った、みたいな列挙ですので、まじで興味無い人にはおもんないでしょう。


 とりあげてるウマは実質サラブレッドの祖「エクリップス」から、現代サラブレッドの祖、「ノーザンダンサー」、新しいのだとだいたい70年代くらいまでを取り上げてるみたいです。


 サラブレッドは三大始祖、といわれてますが、実際にはほぼ90%ダーレー、さらにダーレーの直系である「Eclipse エクリップス」系が、サラブレッドの98%をしめているらしく、サラブレッド、の祖です。

 

Eclipse first, the rest nowhere. エクリップスが一着、他は無し


 のエクリップス。これは、ギャンブルで、何連単かを賭けようという話になったが、エクリップスが、他のウマを1ハロン、200M、100馬身ちぎって、他のウマを失格させるから、三連単でも五連単でも、一着エクリプス、ほかは失格。となるという意味のようです、あとエクリプスが強すぎて他にレースをしようとするウマがいなくて、一頭だてのレースになり「エクリプス、以上」ということのようです。


 このエクリップスっていうウマが、気性が荒く、後ろ足のトモが異常に発達していて、後ろ足がソックスを履いたような白になっていたことが、そのあとのすべてのサラブレッドに遺伝したというわけです。エクリップスがおとなしいウマだったら、サラブレッドはおとなしいウマたちになっていたのですね。まぁこの気性の荒さ、こそエクリップス因子、サラブレッドそのものなのかもしれませんが。

 このエクリップス、Eclipse 日食、という意味は Equinox イクイノックス 夏至、というのに非常に似通ってるし、後ろ足のソックスもそのまま。めちゃ似ている。

 イクイノックスを見たら、いやサラブレッドの絵やん、ってくらい完璧な馬体をしてるんですが、それがエクリップスの姿だったのでせう、おもろいね。


2023年11月7日火曜日

1960 To Kill a Mockingbird アラバマ物語

  和訳のタイトルが意味不明な、現代文学の古典。タイトルは聞いたことあるけど読んだことないシリーズ。

 私は英語で読んでみました。


 直訳するなら・・・、といいたいところですが、直訳することはできない英語ですね。タイトル専用の言葉。意味は通じない言葉です。

 「モッキンバードを殺す・・・」、みたいな尻切れ言葉ですね。


 内容は1930年代のアラバマで暮らすジェムとスカウトの兄妹が、社会の不条理、人種差別、法律、貧困、精神障害者、痴呆、アル中、死、南部と北部の対立、無教育、文盲、みたいなのと直面しながら成長する、って話です。

 が話の中心は、無実の罪で起訴された黒人の弁護を、親父であるアティカスがすることになるって話で、アメリカの物語ってぜっっっったいに人種差別が絡んで来るのですよね、他に語ることないんか?ってくらい。アメリカ人以外には理解できませんが、アメリカという移民国家の根幹にある問題なんでせう。アメリカとは人種差別の国であるって行ってもいいくらい、アメリカと人種差別は同じものみたいです。

 

 ほいで当然ながら人種差別のないほうがいい!っていう結論です、あたりめーの話ですが、南部、という黒人差別の根強い、しかも1930年代の話ですからね。これが出版された1960年というのも、ご存知公民権運動の時代ですのね、まさに時代に突き刺さった話というわけです。それを子供の視点で描く、ってのはある意味卑怯、政治的なやり方とも言えます。


 この作者のハーパー・リー、私は男だと思ってましたが、女なのです。ハーパーって女の名前のようだ。

 この物語の主人公スカウト、も男みたいな、女の名前です。私ずっと男だと思ってましたが、中盤でスカウトの本名がジャン・ルイスだとわかります、ジャン・ルイスも男ともとれる名前ですけどね。だからハーパー自身の投影なんでしょうね、男みたいな女の名前ってことなんでしょう。


 このハーパー氏は、このモッキンバードが大当たりして、ピューリッツァー賞を取り、その後一切作品を発表しませんでした。つまり一発屋。確かにでもこういうたぶん自伝的な作品で世に出た作家は、続編は出しにくいですわね。明らかにフィクションじゃないので。

 ですが最近になって続編が出たのですがとんだ駄作だったようです、さもありなん。


アメリカでは長らく教科書にのってる小説だったようで知名度は抜群です、夏目漱石の「こころ」と同じポジションですね。


 ただ英語はやっぱり古くてしかも30年代の話ですし、さらに南部方言が多くてけっこうよみずらかったです。文体もなんだかはっきりしないというか。


 ただ、この人種問題は別にして、「子供が社会の不条理と出会う」、っていうテーマは非常に的を得てるっていうか急所をついたって感じですよね。

 なんだか大人はごちゃごちゃマナーだとか礼儀だとルールだとか抜かしてるけど、駅前のホームレスを誰も助けない。ほいでホームレスの正体は保護者を失った知能障害者だったりするわけです。みんな中高生の頃にこういう、見たくもない現実、に出会う。たいていの人間は、諦める、無視することを選ぶ。そうすることでオトナ、になるわけです。


 さてあなたはどうする?

2023年11月1日水曜日

1995 フロントミッション

  スクウェア黄金時代のターン制シュミレーションゲーム。スクウェアが油乗り切っていた時代なので、かなり手強いゲームです。シビアでハードなゲーム、女子供完全無視。つまらない冗談一切なし。ファンタジー路線から、スチームパンク時代への変革期でもある。


ヴァンツァーなるロボットに乗って戦います。


 絵面は相当地味です。可愛げのかけらもない。ボトムズっぽいですね。

 基本武器はミサイル、近接火器、パンチ。それぞれに特性がある。ロボットには排気量と重量制限があり、近距離、遠距離型など考えて運用しないとだめ。さらにパイロットにも適正とスキルがあって、きちんと考えて運用しないとだめです。


 そんなこといってわりと適当にクリアできるっしょ!みたいな最近のスパロボをやるような調子でやると、バギャーン!!すぐに全滅です。

 とにかく打たれ弱い、これがこのゲームのバランス。最強装備で揃えても、集中砲火を浴びればすぐに落ちます。これは敵も一緒で、だいたいはワンキルできる。

 幸いコロシアムで資金は∞に稼げるので、粘れば誰でも攻略できます。FEみたいにキャラ死んで途中でどん詰まり、にはならない。あとロボット爆散してもパイロット死なない。

 ガチガチにチューンアップしていかないとすぐにスクラップ、かなりキビシイです。敵のミサイル攻撃がまじで容赦ない。敵のAI甘えが一切ない、最短で殺しに来る。

 というか敵と味方のユニット性能がだいたい同じ(パーツも同じ)なので、同じ戦力同士の戦いになり、つまりちゃんと考えてやらないとすぐにスクラップです。オーラバトラーみたいに敵陣に単身切り込んでいく、なんてのは確実に自殺行為。誘い出して各個撃破、これに尽きる。

 

 シリアスでシビアな、最前線、の物語です。


主人公がいろいろあって落ちぶれた男で、自暴自棄になって死にたがっている、みたいなのとこのすぐにバギャーン!な世界観がマッチしてるのかもしれません。ボディが壊れると即死なのですが、パンチ一撃!ドギャーン!!が非常によくある。すぐ死ぬ。パンチは基本強くないのですが、ダメージが集約するので、相手のボディ狙いで即死を狙える、と格闘にもスポットが当たるようになっております。ロマン武器ですわね。両手パンチはキリングマシーンです。


 といって全員の装備を揃えるのは金がいくらあっても足らないしめんどい。正直育てるのは、初期メンの主人公、サカタ、ローズ、JJ、キースの5人で十分。格闘キャラのギョクランとゴリラも育てたくなりますが、実際は最終的に近距離マシンガンでどの敵もワンキルなので格闘は不要です。あと遠距離のサポートもあると安心。普通にいくとJJ、ローズ、ポール、ハンスあたり

 初期メンは全員万能キャラで、どのタイプに育ててもいい。基本近距離、遠距離両方こなせるようになるとグッド。ワンタイプだとすぐにカンストするので、マルチにしておくのがよきです。特に主人公とサカタは重点的に、他の三人は途中離脱がありますが、サカタだけはずっといます。

 特に重要アイテムがチャフでして、ミサイル回避力をあげるというアイテムですが、これが大事。要はいかに敵のミサイル集中砲火を抜けて、接近して一撃で殺すかっていうゲームですので、このアイテムは非常に有効。だが自分には使えないという謎仕様なので、常に味方と一緒にチャフをかけつつ接近していく、つまり主人公とサカタが切り込みってのが安定だと思われます。主人公死ぬとゲームオーバーなので、事故死を防ぐために、JJとサカタが特攻していくのも良き。さらにダメージを減らすシールド装備も地味に大事。

 後半になるにつれてスキルが上がって簡単になります、ラスボスも弱い。


 シナリオはスチームパンクってだいたいこれだよね、っていうお話ですが、かなり暗いうえに結構衝撃的、わりかし鬱ゲーでもある。この頃のスクウェアは攻めるねぇってことです。

 後半のゲームバランスがちょっと怪しいですが、なかなかの良策といえます。あと格闘が弱いのが難点か・・・ただシュミレーションゲームって難しくしすぎると、ストレスが貯まるし、初心者お断りになってしまうのでバランスが難しいですよね・・・ロープレみたいにレベル上げできればいいけど、出来ない系のシビアなシュミレーションって容易に詰んでしまうので・・・そうすると何十時間もなんの意味もない時間になってしまってそのままになりがちです


1995 スレイヤーズ(劇場版)

  スレイヤーズの劇場版の第一作。

 「角川アニメフェスティバル」なるもので、『はじまりの冒険者たち 〜レジェンド・オブ・クリスタニア〜』とのカップリング上映。


 今ではそういうのがなくなりましたが、当時はこういう短いアニメ映画が抱き合わせで上映されるっていうのが多かったですよね、東映アニメフェスティバル的な。


 海外のアニメニキは「Jap 90’s Anime Style」が最高であった。と訳知り顔に昨今語っております。デジタルアニメの無駄なグラデーションなどがない、ソリッドな絵作りと手書きの味わい、これがジャパニメーションの絶頂期であったなり。みたいなことを述べております。

 日本ニキじゃなくて、海外ニキたちが、90年代アニメを評価するってのが面白いところですわね。彼らこそCG大好き民族として、3Dアニメを支持していった人ですが、CGIアニメおもんない・・・と最近言ってるみたいです。


 90年代アニメ、要するにセルアニメですが、たしかにセルアニメの、重み、みたいなのがデジタルによって失われたのは本当にそう思う。セルアニメの、色の濃さ、みたいなのがデジタルだと再現できない、デジタルはどうあがいても色が軽い、んですよね。これがなぜなのかはわからん、たぶん撮影、が重要なのだと思う。セルアニメは当然、カメラで撮ってるわけでして、デジタルはカメラで撮る、作業はなくなった。

 カメラで撮るとマルチプレーンなどの、独特の、空気、表現があったのですが、デジタルは非常に画面が平たく感じられてしまうのです。

 千と千尋以降宮崎駿レイアウト下手になった、と言われますが、実は、駿が下手になったんじゃなくて、デジタルアニメによって、奥行き、が失われてしまったとも言えると思ふ。

 CGによってZ方向にカメラを動かせるようになりましたが、絵自体に奥行きはなんだかなくなった感じなのです。やっぱり絵で奥行きを出すのと、カメラで実際に奥にある、ものを撮るのでは、埋まらない溝があるみたいです。


 ほいで90年代はアニメブームで、バブル崩壊したとはいえ、まだまだ金があったってのもあります、今では、あんな手作業でアニメ作るのは到底無理です。まずアナログは画材代が非常に高く付く。絵の具だけでなくて筆、の消耗も馬鹿にならないし、紙ももちろん高い。そういうわけでは、昔出来てたけどもう出来ない、ディズニー黄金時代みたいに、昔のほうが良かったといえるのかもですね。


 内容なんですが、ご存知スレイヤーズ、はライトノベル、というメディア自体を確立させた、パイオニア作品。今の異世界もの、RPG世界に飛び込んだら・・・みたいなのも全部ルーツはここにあると言ってもいい。スレイヤーズがなかったら、現在のアニメジャンルはたぶんかなり違うものになってしたはず。

 女が主人公、っていうのも斬新ですし、今見ると、この当時としてはデザインがポップで垢抜けてますね。同人っぽいっていうのか、エロにも振っていて、やたらおっぱい作画も多く、オタクの目を養いました。

 RPGっぽい世界観ですが、いかにもオタクオタクしてないで、ポップで軽いタッチで、万人受けするってのがスレイヤーズ最大の功績だと思いますね。それ以前のファンタジーってもっとD&Dみたいに、わりかしシリアス目だったように思われます。

 プロットは60分ですし、結構はちゃめちゃです。まぁアニメフェスティバルの映画なんてこんなもんよ。けど作画は枚数使って結構頑張っている。

2023年10月15日日曜日

1994 LUNAR ETERNAL BLUE

  ルナシリーズの二作目。

前作の未来のお話となっている。


 相変わらずゲームアーツは手堅い作りで、とにかく手堅いRPGです。王道ファンタジーRPGとしかいいようがない。じいちゃんと二人暮らしの青年、お供の小動物、空から女の子が降ってきて、龍の力を集めて封印を解き・・・RPGやなぁっていうお話です。最初から最後までひたすら王道ファンタジー、王道はつまり最強なのです。


 前作と同じでたくさんアニメが入ってるのが特徴、現代でもこんなアニメが入ってるゲームは見ない。FFみたいに3Dムービーもりもりの作品は死ぬほどあるけども、2D手書きアニメがいっぱい、ってのはレアですね。ギャルゲーとかアドベンチャーではあるのかもしらんが、RPGはなかなかない。


 声優が豪華、というか当時は若手だったんでしょうが、今となればレジェンド声優ばっかりです。主人公はヒイロ、緑川光・・おや? ほかにも置鮎龍太郎が僧侶、魔法使いは林原めぐみです、なんて豪華なパーティーなんや。


 この魔法使いのキャラ作りが後々リナ・インバースになったとかならないとか、いやそのまんまですけどね。

 今では知らないかもしれないけど90年代なかばはアニメブームだったんです。今もアニメブームといえますけどね、鬼滅とか爆流行りしてるので・・・・、まぁずっとアニメは人気っちゃ人気だからブームとは言えないのか・・・


 ゲームはすげーシンプルなレベル上げてぶん殴るっていうシステムですね、特に戦略とかはない。紋章装備の組み合わせで効果がいろいろ変わるのですが、チロの紋章、二個づけで絶対先制攻撃、ってのが圧倒的に便利です。

 このチロってのがはぐれメタル的なやつですぐ逃げるので、紋章集めが大変。だが先制攻撃できるかどうかでまるで違う。

 MP回復手段が乏しいので、いかに雑魚は先手必勝で倒すかがポイント。


 昔のゲームらしく、ボスがわりと強い。MP切れるギリギリで勝てる、っていうライン設定にしてあります。

 特にラスボスがイベントめっちゃ長いうえに強い、負けたら最初から、なのでかなり厳しい。しかも戦い方とかをわかってないとあっさり死ぬ。魔法が強力なので、魔法対策をアクセサリでしてないとほぼ死ぬ。あとラスダンには回復ポイントが一個もない。これも昔ゲームですねぇ。プレイヤーにキビシー。まぁ普通に考えれば敵の本拠地に回復場所があるのはおかしいんですけどね。

 ラスダンは敵の体内なので、まぁそりゃそうかという話なんですけど。


 この時期のゲームとしては珍しく、ラスボスを倒してからもかなり裏面が長い。裏面っていうよりも、普通にエンディングのあとに続きの物語が始まるって感じ、裏面とは言えないのかも。普通エンディングだけだと非常にハギレが悪い終わり方をするし、裏面やれよな?っていう念押しをエンディングでされます。


 裏面までを含めるとアニメが結構あることも含めてかなりの超大作といえます。メガドラ最後の超大作、ってのは伊達じゃない。

 裏面のラスボスはほとんどイベントバトルみたいなもんで、誰でも勝てる、シナリオ的に負けてる場合じゃない。


 私がやったのはPS版でCD三枚組、こういうCD何枚か組っていうのなつかしい、そういやあったわ。でももしやるひとはオリジナルのメガドラ版のほうをおすすめします。メガドラなんて今持ってるわけねーだろって話なんですが、ミニメガドラにちゃんと収録されております。

2023年10月14日土曜日

Blender  新しく導入された ヘアカーブシステム Hair Curve カーブの根本を細くする hair curve root thickness

  この一週間新しく導入されたヘアカーブシステムと格闘してました。


結論

 ヘアカーブは毛皮とか雑草とか全体をざっくり仕上げるものには便利、これはジオメトリ全体に言えることだと思われます、背景などのディテールが必要ないものを、ざっくり作るのには有効、細かなディテール調整は難しい。

 ジオメトリノードは、プログラミングみたいな感じで、非直感的でアーティストには非常に難解。

 髪の毛などの細かな調整があるものには向かないし、まだ開発途上で操作性が悪い。

 スカルプトモードで髪の毛を制御するのも、ふわっと全体を動かすにはいいのですが一本一本調整するのはめちゃくちゃやりにくいです。断然カーブのほうがやりやすい。EDITモードも機能が少なくて複製も出来ません。


 ちなみにジオメトリで根本の部分を細くするは、Min、Maxを操作します。Root、Endって書けやボケ、と思いましたが、どっちが、上か下か、はオブジェクト次第ってことなのでしょう。これも直感とは逆で、下が根本で上がEndです、

 だからシェイプをマイナスにすると上のほうが、生え際が根本になります。

 そしてMaxを少なくすれば根本が細くなる。Minを小さくすれば毛先が細くなる。

 が!細かなプロファイルの調整は出来ません、カーブプロファイルで制御するようにできればいいのですが、ジオメトリでは難しいみたい。


 


2023年10月9日月曜日

2012 ONE PIECE FILM Z

  ワンピースの映画。

この作品も尾田栄一郎本人が総合演出を担当。

  

 かなり当たったみたいで、興行収入も稼いだようです。


これで10年前か・・・、ワンピースってまじで10年で少ししか進んでないような・・・


Zという、元海軍大将だった男が、海軍を抜けて海賊滅亡を企み、ルフィ達と戦うのだ。っていうお話です。

 

 正直お話はむちゃくちゃですね。まぁ長編漫画の映画版なんて、すっきりちゃんとした物語を作るなんてハナっから無理な話。適当に整合性つけるしかありませんわ。


 しかもワンピースはキャラも多い。ドラゴンボールなら、とにかく最後は悟空とボスの対決さえ描いときゃえぇねん、ってことなんですが、ワンピはいろんなやつを活躍させないといけないから難しい。後半はめっちゃ駆け足です、ハイライト見てるんかって感じ。


 ほいで結局のところは精神論で、全然勝てなかった相手にも


うぉおおおあああああああ!!!気合だぁ!!


って感じで気合を出せば勝てます。なんでやねん。


 でも作画がかなり凝っているというか相当遊んでいて、金田サーカスみたいなパースをぎゅんぎゅん使った派手な作画をしています。

 それいるか?ってとこにもなぞのズームをしてたりしてますが、たしかに派手でおもろいですね。作画枚数も相当使っておりまして、これはなかなか良いです。金があるのですな、昨今のアニメじゃこんな金使えるのは珍しい。やっぱし手書きアニメっていいよねって話ですね。


 深いことは考えずに、わぁ、と見るにはかなり良く出来てると思います。売上好調なのも納得ですね、これまでのワンピ映画の中では明らかに一番良い。

2023年10月4日水曜日

2010 Secretariat セクレタリアト

  アメリカで最強馬は誰か?と尋ねると、必ず「セクレタリアト」、という答えになります。日本だと、ディープに決まってる、いや、全盛期のナリブラ、ちゃんと走ったオルフェ、サイレンススズカ、マイルだったらタイキ、スプリントならロードカナロア・・・エトセトラ、と議論になるのですが、アメリカではなりません。

 

 そのぐらいセクレタリアトは信じられない能力の馬で。


ベルモントステークスという、アメリカダート三冠の最終レース、ダート2400のいわばダートの長距離レース、で


 31馬身差


 で勝ちました。

いやいや、そんなわけないやんw G1でしょ?地方の新馬戦じゃあるめぇし。

でもこれは事実なのです、映像も残っている、別に他の馬がまったく手を抜いて走ってるわけじゃない、単純に早すぎたのです。

 そのときのタイムが 2:24フラット これは50年以上たっても残り続けているウルトラレコードで、永久に破られることはないと言われております。

 レコードといっても競馬場ってのは場所によって形や馬場が全く異なるので、比較はできないんですけど、とにかくこのタイムは規格外で、2:25秒台、に届く馬もいないのです。だからわかりやすくいうと、まぁ人間でいう100M8秒台ですね。そんなわけないやん、っていうタイム。

 1972年の出来事ですから、さすがに時計が間違ってるってことでもありますまい。


 レース展開は、まさにサイレンススズカが怪我しなかったら見えていた景色ですね、最初からぶっ飛ばして大逃げし、さらに加速し続けて、そのまま最後までトップスピードで走る。いわば2400Mスパートです。


 まぁダート2400ってのがアメリカ以外ではあんまし行われないレースなので、あんますごさがわかりにくいのは確か。でもとにかくダート王国アメリカで、最強はセクレタリアト、これは議論の余地ない、数字、として残っております。

 ディープインパクトのレコードはたぶんもう残ってないです、まず馬場がどんどんよくなってサーキット場なみに整備されて、どんどんタイムが早くなってますからね、比較は難しいです。

 人間のマラソンも、選手の進歩もあるけど、靴、が進歩してタイムが更新されてしまいましたからね。なんか反発シューズ的なことで。水泳もレーザーレーサーでタイムが更新されてしまった、あの記録今どうなってるのかしら?

 

 なんにせよそのセクレタリアトの伝記映画で、日本で公開されてるのかも微妙、競馬好きしか見ない映画です。

 でも配給がディズニーなことからもわかるように、手堅い作りというのか、冒険しないしっかりした映画です。

 

セクレタリアト、という名前は「秘書」 でして、めっちゃかっこわるいというか、面白ネームです。ヒショ っていう馬ってこと。


 このオーナーが女性の秘書で、父が老衰して、経営が傾いている牧場で、セクレタリアトにすべてを賭けて三冠へ挑むっていうお話です。

 やっぱ競馬っていいよね、って話ですね。でも競馬に興味ない人はつまらんのかも。私は一番好きなスポーツは断然競馬なので、なかなかおもしろでした。

 やっぱ他のスポーツと違って、予想して、賭けて、って自分も参加できるのが楽しいですわね。ほいでやっぱ馬はかっこいいし、可愛いですわ。こんなすごい生き物ほかにいない。だって乗れるんだもの。

 象にだって乗れますけど、人馬一体、とはいうけど人象一体とは言わないものな・・・



2023年9月26日火曜日

2008 イップ・マン 葉問

  ブルース・リーの師匠であり、詠春拳の達人であった、イップ・マン の一応伝記映画ってことになるのでしょうか?

 

 どこまでほんとかわかりませんが、イップマンが日本に占領された中国で、中国人の誇りをかけて日本の空手と対決するっちゅーお話です。

 この内容だけ聞くとなかなか面白そうな格闘映画やんけ、と思いそうですが中身はかなりシリアスで暗いです。まぁ日本帝国軍の残虐非道で鬼畜なことw これがでも中国の日本のイメージなんでしょうなぁ・・・


 盧溝橋事件のことを、英語だとマルコポーロ事件って言うのやね・・・。歴史の授業だとこのへんまさに腫れ物に触るって感じで、教師の主義主張によって、やんわり、まっこんなことがありました。みたいなことで終わらされる、日中戦争の実際の経過みたいなことは全然わからん。


 歴史の教科書には、侵略戦争、ってはっきり書いてあるのかしら?なんかワタシが習ったころは、石原寛治などの陸軍が勝手に起こした事件、それにひきずりこまれた・・むにゃむにゃってうやむやに責任転嫁しておりましたが・・・


 ロシアのウクライナ戦争がまったく理解できないとほとんどの人が思ってるんでしょうけど、一番同じようなことをしてる国だから一番わかりそうなものですね。


 映画自体はかなり当たったらしく、伝記映画なのに続編がいっぱい作られるという謎の展開を見せています。 

 アクション映画なのに重苦しくてシリアス映画なので、あんま楽しい、とかそういうんではないですね。ちゃんと作られてはいます、が確かに日本人は見るのがしんどい映画なのは間違いない。中国人は胸がすく思いで見れるのかもしらん。

2023年9月24日日曜日

1600? マザーグース The real mother goose

  謎の多い詩集、マザーグース。聖書、シェイクスピア、の次に引用が多いのがマザーグースらしいですわ。


 これがマザーグースだ!という決まった本はなくて、いろんな昔の短い歌やら詩やら、ただのダジャレやら、を集めたものがマザーグースです。


 特に日本語になりずらい本としても有名、というか英語以外では意味が全く通じない。その英語も昔の英語なので、今となっては意味不明のものも多いし、そもそも意味がないものも多い。


 この意味がないもの、ってのをナンセンスものというのですけど、これが日本には全くないユーモアのジャンルですね。なにかっちゃあ意味を求める、強引にこじつける、東洋のやり方の真逆。まったく意味がない連想ゲームみたいなもんですわ。


 幼児向けの英語の教材とかでも登場しますが、これはまったくオススメできません。マザーグースの英語はトリッキーすぎる、普通の英語、とはまったくかけはなれております。

 けどもいろーーーーんなものの元ネタになったりしてるので、とりあえずは知ってないと話をうまく理解できません。

 わらべ歌、とか童謡、とかでありがちですが、実は怖い意味がある・・・みたいな都市伝説も非常に多い。

 でも一番こういうのがネイティブ以外には伝わらないもんですね。

2023年9月21日木曜日

1994 真・女神転生if…

  メガテンのスピンオフシリーズであり、実質ペルソナの原型となったゲーム。


 メガテン2があるいみ、すべてを詰め込みまくった世界の終りみたいなゲームだったので、それとは別のベクトルのもの作りたいってことになったゲームで、2から数か月後にスピードリリース。


 だいたいはメガテン2のシステムを借用している、文字通り、if 、別バージョンって感じですかね。


 ゲームの構造はほぼペルソナ1でして、高校が舞台、でそこをベースキャンプにダンジョンを攻略するっていう、ワールドマップが存在しない、シンプルなダンジョン攻略ゲームとなっております。

 高校でいじめを受けていた天才ハザマが魔界の門を開き魔界の王となって復讐をする・・・っていうお話、物語自体は非常に短くてシンプル。


 ただ独自のシステムとしてガーディアンシステムというのがあります。これが評判悪いw

死んだときに、ランダムでガーディアンとして悪魔が主人公に憑依してステータスを挙げてくれるっていうシステムなのですが、問題は、ヒロインの魔法がそのガーディアンの魔法になってしまうという点。

 つまりヒロインの覚える魔法はランダムになってしまうし、新しいガーディアンがつくと前の魔法を忘れてしまう。だからヒロインの魔法には頼れないのです、特に今回一番大事な魔法は「スクカジャ」と「パワーブレス」です。命中を挙げる魔法。これがないと一切攻撃当たらなくなる。


例によって魔法は弱い、というか あたらない なんでかしらんがこっちの魔法の命中が低い。

さらに今回は銃に弾制限がかけられて、弾を買わないといけなくなって銃が弱体化(豊富に金があれば強いのですけど、気楽に撃てなくなった、これはでもそりゃそうだろという気がする、今まで銃が強すぎた)

 よっていよいよ主人公の物理だけが生命線、仲魔のストックも非常に重要です(補助魔法最優先)。というかヒロインが弱体化したってことですかね、ヒロインも脳筋として育てるべきなのかもしらん。

 魔法は弱いといっても敵の魔法は強いし当たる、魔力はある程度は必要です。


 ゲームのシステム自体がシンプルになった分、周回要素、二週目の別ルート、が用意されて、これもペルソナに引き継がれることになりました。というかペルソナ1はほぼメガテンif

です。


 発売当初は学園もの? なんじゃくもの!メガテンはこんなんじゃない!ってオコな人もいたようで、評価はまちまち。だが後にはこの学園モノであるスピンオフが、本家を圧倒的に凌駕することになるのですなぁ。

 でもひとにぎりの人間はメガテンはギャルゲーになっちまった・・って言ってるオールドファンもおりますね。結構あんまゲームしない人に多い、いまだにチュンリー使ってるやつは変態だと思ってる人々。


 ゲーム自体はかなり短い。二週目もやれば長いですが。

パートナーにレイコを選ぶと真ボスと戦えるって感じですかね。真ボスは戦い方をわかってないとまったく勝てません。とにかくスクカジャ、パワーブレス持ちがいないと勝負にならない。さらに魔力が一番小さいやつを即死、という魔法をつかってくるので、仲間無しだと確実に主人公があの世行きです。幸い近くにでるザコのヤマタのオロチ、あるいはランダがパワーブレス持ちなので途中でスカウトすると良き。ただレベル59なのでそこまで上がってないとはなしにならん。

 あとヒノカグツチを入手してない場合もほぼ負け確定です、攻撃は当たらないしダメージは少なすぎる。 

 ヒノカグツチには、上位ガーディアンがいる必要あるので、実質レベル59、上位ガーディアン、は攻略には必須。

 そこまで言ってるとヒロインはネクロマとサマリカ覚えると思うので、あとはパワーブレスを連発しつつ殴るのみ、死んだらサマリカ。常に仲間を維持してないとだめです。なかまの攻撃は一切あたりません。



 このゲームスピンオフだからってことなのか、バランスはいつもどおりめちゃくちゃですし、それ以上に、ダンジョンの構造が不親切です。邪教の館までがむっちゃ遠い。ベースキャンプみたいなものが無い、とプレイアビリティが非常に悪いです。銃の弾も遠いし。難易度が高いとかじゃなくて構造的に面倒です。

 悪名高い怠惰界も、苦行でしかないです。ちょっと名作判定は出せませんね。急いで作られた感が強い、なんでそんな急いで作られたのかは謎です。ストーリーも薄い。

  

2009 ONE PIECE FILM STRONG WORLD

  ワンピースのアニメ化10周年ということで制作されたアニメ映画で、監督に尾田栄一郎本人が参加しております。


 ワンピースの映画というとあまり面白くないというイメージですが、これは・・・、まぁまぁ面白くないですね。


 でもワンピースってのをぎゅっと二時間にまとまると確かにこういうことだよねって感じです。

 ワンピースってのはなんかアニメになると面白さがなくなってしまうマンガですよね、ドラゴンボールはそんな感じはしないけども・・?

 やっぱワンピースってのは「長い」ってのが、その面白さの根源にあるのかもしれませんね。ワーグナーのオペラみたいなもんで。とにかく長い。大河ドラマっていうのでしょうか、長いっていう前フリがありきのもの。

 

 前も書きましたが、こんなに我慢の効く作家はいませんね、同じネタを10年もひっぱれますものね、普通の作家なら、もっとぎゅっとまとめて、ぱっと種明かしをしてしまいます、それをずーーーーーーーーーーーーーーっとひっぱるのなんてなかなか出来たもんじゃない。


 それでももう14年?も前の作品なのでCGがダサいですね。東映アニメーションですか・・・東映アニメーションって、最大手?ですが謎の多い会社で、誰が作画とか、監督とか、そういう内部情報がまったく出てこないですよね。メイキングドキュメンタリーとかもまったくない。

 スーパーブラック企業なのか、その逆に情報管理がいきとどいためっちゃしっかりした会社なのかどっちかでしょうな・・・

2023年9月18日月曜日

2020 時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 吉田伸夫

  講談社ブルーバックスっていう、講談社の科学とかの新書ですね。このブルーバックスっていうの読むの初めてかもしらん。


 この筆者が言うには、すべては「場」の理論で説明できるってことみたいです。量子論も場、であり、素粒子も場の振動、時間も場、時間が流れているのは、ビッグバンの爆発のエネルギーが時空をエントロピーが増大していくということが「時間が流れる」。ということらしいです、たぶん。


 この相対論、量子論みたいなのを解説した本無数にありますけども、語っている人によって言ってること全然違うのですよね。学者の信条によって法則が変わる。じゃあ法則、じゃあないじゃんって気がしますけど、それは法則、原理主義的発想なのかもしらん。


 コンセンサスが取れた一般的な理論です「場」の理論は。っていう書き方をしてますけど、ほかの本だと、世界はヒモ、だったり、泡、だったり、高次元宇宙だったり、無から発生した量子が無限のエネルギーを持っていたりします。他の人は無、なんてない!という。


 この場、の理論も、え?「場」はじゃあなんなん??ってのをまったく説明しません。場はあるのだ!場があることを前提として話を進める。っていうことになっています。これはビッグバン以前にも場は存在してるっていう前提なのかしら?っていうかビッグバンってなんやねん。謎すぎるだろ。

 正直わかんないことだらけです。


 だけどそれが量子論ってことなのかもしらん、真実が一個じゃなくてゆらいでる、いかようにも解釈できる。

 物理法則がはっきり一個で、はいマクスウェル方程式を覚えましょー!っていうことはできない、いくつも量子論は存在するってことなのかもしらん。量子論は永久に完成しないものなのかもね。


 そもそも物理学はなぜ?ってことに答えるものじゃなくて、物理のふるまいを分析するだけで、理由は問わないものなのかもしらん。

 

 これは数学の世界でもそうみたいです、おれはそんな数学認めない、そんな前提はダメだ!いやありだ!みたいな、数学なのに答えが一つにならない、それぞれの主義主張の問題になってくる。

 つまりは「相対的」になってるんですな。


2023年9月7日木曜日

2011 ~ 2022 ジョジョリオン ジョジョの奇妙な冒険 第八部

  気づくのが遅かったですが、ついに八部が完成したというわけで一気読みです。


ワタシはマンガは溜めて一気に読む派なので。


 さてこの八部ですが、たぶん連載媒体が変わって、月間連載?になったんでしょう、一話一話のページ数が50ページ?くらいになって長い。もはや連載というよりも書きおろしって感じですね。

 ほいで少年誌じゃなくなったのであろうこともあって、かなりエロ要素というか、アダルト要素が多いです。


舞台はまたしてももりおう町であって、4部の続きかと思いきや別世界線の話ということになっております、が主人公は吉良吉影だし、スタンドはキラークイーンに似通ってるというわけでかなり重なっている部分もある。


 だいたいどんなマンガでもうまくできていようが、へたくそだろうが、だいたいこういう話の流れ、ってのはすぐにわかるものです。むしろこの話の流れ、ってのはシンプルであればあるほど良いとされています。

 たぶん意図的なんでしょうけど、この八部は、こういう話だろ??っていうのを、外す、ってのがテーマになってると思われます。これは一体どういう話なんだ?ってのがなかなか見えてこない。だいたいこうなるだろ、ってのをすべて外しております。展開がまったく読めない。

 

 流れに逆らう、型、を破る。

ってことですわね。


 ほいで主人公のスタンド「ソフトアンドウェット」SW も非常に曖昧です。シャボン玉を飛ばして、破裂したら何かを奪う、と最初に説明されますが、シャボン玉の中に何かを入れたり、出したり、運んだり、とはっきり言えば何でもできる、射程も結構長い。

 正直この能力はキラークイーンと同じで「当たれば即死」「触れば即死」の更に中距離能力なので、つまりKQの上位互換。KQでさえ普通にチートなので、強すぎます。なんでこのスタンドがバチクソ強いのか、という理由がちゃんとあって、それは物語の核心になってはいるのですけどね。

 

 時空間系のはちゃめちゃ能力じゃないにせよ、普通に強すぎる。いきなり主人公が持ってるにしては無敵すぎる。物語の構造として、最初から最強ってのは異世界系のギャルマンガとかでよくあるけども、長編マンガには非常にトリッキーですよね。


 だから今回ジョジョのいわゆる、なるほどそういう勝ち方があったか!という謎解きは無くて、本気だせば、SWは無敵の能力、あっさり勝てるのです。常に主人公は「様子を見ている」だけです。問題はそこではもはやなくなっているのだ。


 一見すると勝てそうもない強大な敵に、知恵や努力、仲間との絆で勝つ、というのが、「型」、なのでこれも型を破ってるわけですね。

 能力系バトル漫画、という、いわゆる型、があって、昨今の少年漫画はだいたいそれです。ジョジョはその開拓者でもある、だがジョジョはそこはもう超えて行ってしまって、もはやバトル、というのを超えたところに来ています。 


 マンガの中でもちゃんと書いてあるのですが、この八部のテーマは「呪いを解く」です。これもトリッキーなテーマでまさに「奇妙」です。


 扱われる内容も奇妙、ふるうつ、昆虫、岩人間、再生医療、紐理論、ストーカー、マナーの悪い人物・・・

 でもよくよく見れば、なーるほど、現代、の科学の問題を扱っている、なるほどテーマなのです。


 ほとんどの客層は、型をやぶったものではなくて、おなじみのものが大好きです。忠臣蔵もワンピースも、型は同じ。型にはまったものが一番人気なのです、イケメンイケジョはだいたいみんな同じ顔をしているし、だからこそAIが型、にならって、誰もが好みそうなものを作れる。


 型から外れたものは、受け入れられにくい。人と違うということは、常に迫害の対象。けど、ほかと違う道だから見られる景色というものがあります。新たな発見に満ちている。いろんなマンガがあるけども、マンガを進歩させているのは、ジョジョだけですね。ここがマンガの最前線。


 たぶん世間の評価は、「よくわからない」ということなのだろうけど、ワタシ的には、やっぱジョジョは最高に面白いですね。

 すでに第九部が始まったということで、ジョジョの続きを見たいってのは、ワタシには重要な、生きてく理由、の一つです。


 


2023年9月3日日曜日

2019 スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム Spider-Man: Far From Home

  MCU 23作目。ほいで一応これで完全に第一部完ってことみたいです。


 だけどストーリー的には全体のアヴェンジャーズの流れとはほとんど関係ない。まぁアイアンマンがいなくなった後の世界っていうつながりはあるんですけども。


 ほいで一言で言うと全然面白くないです。


 というかワタシは、このマーベルのスパイダーマンシリーズあんましだと思いますね。ずっとソニーに権利を奪われていて、それがやっと本家に帰ってきた、というわけでタイトルに

Home が入ってるわけなんですが、本当にこういうの作りたかったのかしら??って感じですね。


 別にスパイダーマンフリークじゃないのでわかりませんが、スパイダーマンってのはティーンエイジヒーローっていうのが、固定観念としてあるのでしょうか?

 なんか、いわゆる学園もの、ってのをひきずりすぎている気がします。


 ほいで今回の敵もひじょーにイマイチ。これはよろしくありませんなぁ。はっきり言うと完全なネタバレになってしまうので言えませんが、スケール感がちいせぇというのか。


 正直見なくていいと思います。

2023年8月25日金曜日

2019 Avengers: Endgame アベンジャーズ/エンドゲーム

  MCU 第22作目であり、大団円って感じの映画。


 ですが、内容は、かなりローテンションから始まる物語であります。


 っていうかそこまで秘密でないと思うので言ってしまいますが、つまりはタイムトラベルものです。

 過去へ戻ってやり直す。



・・・・ワタシ的にはこれは禁じ手ですね、あー・・・やってしまったか。って感じですわ。タイムトラベルやりだすと必ずすべてがむちゃくちゃになってしまう。タイムトラベル、が矛盾だからです。

 その矛盾をどうにかするためにごちゃごちゃ理屈はありますけどやっぱこれはダメですねぇ。


 でも映画としてはやっぱり死ぬほど金かかってて、とにかく派手、物量作戦、しかも過去に戻るってのかこれまでの映画のハイライト、にもなってフリも効いてるというわけで、シリーズを追ってきた人にはやっぱり楽しいものとなってるようですし、レビューの評価もすこぶる高いし、興行収入ランキングも塗り替えることになりました。


 ふ~む・・・でもやっぱダメですね。

じゃあもっかい過去にもどって、さらにじゃあもっかい過去に戻って・・・いたちごっこですわ。


 過去に戻ってはならない

死んだ人間をよみがえらせてはいけない


 これは絶対守らないといけないこの世界のルールです。これだけは破っちゃあかんのよ。

正直私は冷めましたね。


 MCU的には、実はこの映画が第一部完、ではなくて、次のスパイダーマンで第一部終了ってなってます、ここまで見たのだし、ついでに見てみるか。

1992 天外魔境Ⅱ

  PCエンジンの看板RPG、PCエンジン最高傑作と言われております。


 PCエンジン、令和キッズは知らないでしょうが、スーファミ、メガドライブ、PCエンジンは一時期三つ巴のシェア争いをしてました。 

 といっても三国志と同じく、スーファミが一個抜け出た「魏」、的な存在であります、スーファミに対してメガドラ、PCエンジンの連合軍で戦うって感じですかね。

 スペック的にはCDを使えるPCエンジンが上回っていたようです、ただカセットは読み込みが速い、という利点がある。CDはロードが遅い。これが任天堂がずっとカセットにこだわってた理由みたいです。だがカセットは高い、CDは安い。


///////////

 とにかくすっごい金使って作られた超大作であるのは間違いないです、声優もむちゃくちゃ豪華に使ってるし、音楽はなんと久石譲、オーケストラアレンジのBGMはまじぃ!?ってくらいしっかり作ってあります。

 さらにドット絵のアニメーションが非常に豊富で、ボスの攻撃モーションのアニメーションなど昨今のゲームでもこんな動くやつはない、っていうかドット絵でアニメーションって、地獄のような作業ですね、こんなゲームは二度と現れないです、もうドット絵職人があんまいないだろうから。

 ゲームシステムはむちゃくちゃシンプルなターン制一本道RPGです。1ターンで味方全員が動くのではなくて、一人ずつ行動が回ってくる。ただ行動が回ってくる順番は素早さも関係しますが結構ランダム、どういう計算なのかわからんが、二回行動できたりもする。


 とにかくボリュームはすごく分厚い、これが一番の特徴かも。正直こんな長いRPGほかにないかも。体感ドラクエ3の倍くらいの容量があります。とにかく長い。私は長いゲーム好きなんですが、こんななっが!って思うゲームなかなかないですね。街の数だけで50くらいあんじゃないですか?超大作です。普通に攻略するだけで65時間、攻略情報なしでは80時間行きます。

 裏面とかやりこみなしで80時間遊べるゲームってなかなかないですよ。ゼノブレイド3がそれくらい長いという噂ですが。

 バブリーですなぁ。やっぱ景気がいいってのはクリエイターにとってはいいことなんですな。

//////////

 戦闘システムは鬼クソシンプルなのですが、バランスは良好です、ややムズかもしれません。歯ごたえ有ります。ザコ敵で急にむちゃ強いやつが出てくるのはザラ。相手が5体くらいでてきて、主人公タコなぐり、なんにもせずに全滅もよくある。主人公死んだ時点で終わりなので事故ですぐに全滅します。一回も全滅しないでクリアできるゲームが最近多いですが、このゲームは普通にやってればまず30回は全滅しますね、別に死んでもペナとかはあんまないので死に進みするのが良き。

 物理が入らない敵も結構多くて、魔法も大事です、ただなぐってりゃいいだけのゲームではない。また属性とか当たり判定とかもいろいろ考えられてるみたい。特に魔法が命中率低い、ってのがこのゲームのポイントであり、命中判定が素早さなので、素早さが非常に大事。

 魔法にあたるのが巻物、なのですが、巻物は道具なので交換することができます。これが結構いいとこで、回復の巻物を渡すことで回復役を入れ替えられますので、どいつを回復役にさせるか、など巻物の構成で変えることができます。この巻物の構成、がこのゲームの戦略です。

 それと1レベル上がった時のステータスの上がり方がおっきいです。1レベル上がるだけで戦力がまったく異なる、逆を言えばレベルが低いとめっちゃむずい。が、FF5みたいに、低レベルでも勝てる攻略法、をたまたまなのか、計算してなのか作ってあります。

 後半になるとシンプルなようでいて奥深くなってきます、自分の分身を生み出す赤影の術、豊富なバフ、デバフ、ダメージ反射、ヘイト集め、基本的にボスは普通になぐる、をやっても攻撃が当たらないかダメージ少ないので、サポートが非常に大事。正直ダメージ反射が一番安定した火力です。確実に受けたダメージの半分返すので、相手の防御無視できる。


あとアイテムと装備の持てるスロットが異様に少ない、装備6、アイテム6しか持てません、イベントアイテムとかで埋まるのでほぼ何も持てないと思ってよい。たしかにリアルと言えるかもしれんがイベントアイテムはスロット分けてくれてもいいのでは?


 中盤の後半になってきて、絹とその連れのシロ、が仲間になると急激に楽になります、というかそれまでのカブキ、極楽との二人旅は地獄。回復手段が乏しいけど敵が強いっていう典型的むずRPGのあれです。

 絹は回復役としてすばらしーのうえに、連れのNPCシロ、は目を疑うくらい強い。素早さも攻撃力も圧倒的、なんでや!?ってくらい強い。製作者が犬好きなのか、シロのおかげで急激に難度が下がります。


 終盤のボスはほとんどが超火力。一撃事故死はあるある。

基本戦略として

・1カブキが悪態でヘイトを集めて、城壁、でダメージ無効。これを維持して卍は特攻、あるいは卍切り、極楽は棒立ち(アイテム係)。

 ってことになりますが、城壁が切れたときに猛攻撃でカブキ即死、防御力0の卍即死がよくあります、正直運です、あと城壁でMP切れするので七玉というこれもギャンブルアイテムでMP回復を狙うことになる、これもかなり運です。

・2はカブキに花咲、凍龍、で凍らせて、突撃系の攻撃で一気にとどめを刺すという方法。これもまず相手が凍るかどうかが運しだい(ほとんど凍らないと思っていい)さらに凍らせるとダメージ無効というボスもいる。氷がとけた瞬間に猛攻撃、全滅もある。とにかくこれはこれは1よりもさらに運です。

・3正攻法は、レベル上げしまくって、卍だけ攻撃、ほかは全員回復、バフ、極楽はアマテラス、いわゆる常に毎ターンベホマズン、さらにラストエリクサー的な貴重アイテムを全消費するっていうやりかたです。このラストエリクサー的なやつ、一個も持って無いと一個だけもらえるという仕組みなので、アイテム無くてラスボス勝てない、詰みってことにならないようにされてます。これ無しだとまじで上限ギリギリまでレベル上げないといけない羽目になるのでは???

  

 そんくらいラスボスは強いです、バカ強、激強の部類。むかつくくらい強い。っていうかほぼ防御無視攻撃なので防具一切意味ない。裸でも最強防具でも同じ。

 行動パターンもシンプルで全体攻撃大、と全体攻撃特大を連発するという無慈悲な仕様。

 普通のゲームの裏ボス、隠しボス的な強さしてます。でもRPGってこうあるべきだと思いますね、強いからラスボス。勝てないところからゲームは始まるのです。

 こういうバチバチのレベル上げ必要だったなぁ昔のRPGって・・・ってなつかしくなりましたね。

 確かに難易度はライトユーザにはかなり厳しい。ラスボス以外にも強敵ぞろいなので心折られるかもしらん。私は夏休み利用してやったけど、普通の時間ない人には無理ポかも・・

 私は攻略情報見ながらなるべく最短でやったので62時間、レベル70でした。

 70あればラスボス倒せる。体力的にラスボスの二回攻撃耐えられる体力ないと、まじで運頼みしかない。

////////

 ストーリーは大和地方を舞台にした、日本風の物語。火の一族と根の一族の戦いというお話。敵が根の一族であり、だいたいの敵は植物です、植物が敵ってのは非常にめずらしー。だいたい樹は味方だろ。

 物語は、コミカルな時代劇風で、いってしまえば90年代のださーいコミカルアニメって感じですね。これは当時もダサかったような・・・、あえてダサめなのかしら・・?あと下ネタが多い、よくこんなの任天堂センサーをかいくぐったな・・・と思ったら、そうなんです、PCエンジンだからこそできる下ネタなんですね。

 作風がコミカルですが、内容は残酷非道で、結構むちゃくちゃ、人死にすぎ、ほかにもちょっとうぇっ・・・ってなる描写も数多い。のちにリメイクされたときに結構ストーリーが変えられたらしいのですが、やっぱNSセンサーにはひっかかりまくりだよね。

 絹が仲間に入るくらいから急にシリアスになる。この脚本書いてる人相当モテないんだろうなーって感じの「女性」像ですね。

 でもオタクは、こういうこんな女いるわけねーだろ、っていう理想化された?女性が好きですわね。歪んでるのですわ。

 めちゃくちゃだったり無理やりだったりな展開も多いのですが、大筋としては時代劇風の「型」にはめこんでるのでそこまで大崩れしない展開ではあります。

 ワンピースが人気なことからもわかるように、結局みんな時代劇風の勧善懲悪、めでたしめでたしぃ!あっ!一件落着ぅ!!っていう粋な人情もの、みたいなのがずっと好きですから、まぁ平均点以上はあげられますね。これやっときゃ70点はいく、ってのをおさえております。エンディングは私はちょっと釈然としないけども。


 超大作ってものは後戻りできませんから、ベタなほうがいいですよね。超大作でめっちゃとがった話にして大滑りでは目も当てられないものな・・・。テイルズとか、たまに話がまったく意味わからん・・・ってのありますものね。



 暇だったらぜひやってみるとよいですが、これは1992年にやりたかったゲームですね、当時だったらスゲーゲームだ・・・ってもっと感じたと思う。

2023年8月22日火曜日

1963-1965  Blueberry (comics) Jean Giraud ブルーベリー ジャン・ジロー Moebius メビウス  1st Navajo Cycle series

  日本ではほぼまったく知られてませんが、欧米でコミックといえば、まずタンタンシリーズのエルジェ、日本でいうとのらくろと手塚治虫を合わせたような存在。次にメビウス、ことジャン・ジローです。いわば宮崎駿と鳥山明をあわせたような存在。とにかく巨人です。アメコミのスタン・リー、デシネのメビウスですわね。

 描いた作品も幅がものすごい広いのもメビウスの特徴で、ゴリゴリの西部劇、ゴリゴリのSF、ものすごいアーティスティック、子供向けファンタジー・・・とにかく巨大な存在、でかすぎてその外形がつかめない。


 日本で知名度は低いですが、実は日本の漫画に与えた影響は甚大で、メビウスの作画スタイル、から日本の漫画の作画が変わった、作家だけは海外から取り寄せて読んでいたようです。

 その一番有名な漫画家が 宮崎駿 です。ナウシカ、の作画はメビウスの書き方だと本人が言っております。


 そんぐらい、漫画の作画、に圧倒的進歩をもたらした、メビウスの線。

けどそのメビウスの作画スタイルもずっと変わり続けております。


このブルーベリーという作品はそんなメビウスのほぼデビュー作でありライフワークでもあって、50年近くにわたって、少しずつ出版されております。

 メビウス最初期の作品ってことで、まだまだ作画は荒いですが、5巻くらいになってくると、メビウスの圧倒的作画力が発揮されてきます。

 メビウスの作画ってどんなのか?って言われると、そのスケール感です、それまでの漫画って絵がのっぺりしていて平坦でしたが、メビウス作画は、すごーく広い空間が表現される、空間把握力ですね。日本のマンガは、キャラが中心でキャラがでかくて背景はおまけ。というかコマの半分以上はキャラの顔だったりする。

 メビウスのデシネは人間は小さいが、空間がすごいひろーい。真逆のベクトルです。


 1~5巻が、第一部 ナバホ族との闘い。って感じになっております。


 舞台はたぶん1860年くらいの西部、メキシコ人の陰謀で、敵対することになった、アメリカとアパッチ族。ブルーベリーはほとんど単独で全面戦争を食い止めるために、砂漠を大冒険する、っていう西部劇です。

 フランスの漫画なのにゴリゴリの西部劇。いわばマカロニウエスタンのデシネ版ってことですね。たぶん地理的な正確さとかはめちゃくちゃ。アメコミが書く日本の時代劇みたいな感じ。

 内容はいかにも、な王道西部劇です。ただこれ1963年の作品ですからね、読んだ漫画家たちはぶっ飛んだことでしょう。嘘やん、マンガってこんな描き込むものなの??いれ1ページ描くのに数日かかるじゃん。って感じ。

 マンガを描くじゃなくて描き込む、ということを始めたのがメビウスなのかもしらん。

2023年8月21日月曜日

2019 Captain Marvel キャプテン・マーベル  スタン・リー マーベルメソッド

  MCUの第21作品 次のEND GAMEで、実質、大団円。っていう感じなので、その前フリっていう感じの作品です、直接フィナーレへとつながる「過去」の物語なので、アヴェンジャーズをおっかけてる人は見るべき映画。


 キャプテンマーベルって誰やねん、キャプテンアメリカが名前変わるの?って思いきや、まったく新しいヒロインです、最終版に突然現れるバカ強い味方、ってのは物語の構成上良くない、いわゆるデウスエクスマキナです。


 でもこれにはある事情が絡んでおります。


 マーベルの実質創始者であり、ゴッドファーザーである 「スタン・リー」に捧げられた映画だっていうことです。そのスタン・リーが映画に出演してますし。

 

 マーベルはいわばジャンプです、DCがそれ以外の漫画雑誌の集合体でこっちが老舗。そこへマーベルっていう新たなコミック雑誌が生まれた。

 そのマーベルコミックでほとんどの漫画原作を手掛けたのがスタン・リー。


スタン・リーが原作参加したコミック


ファンタスティック・フォー

ハルク

マイティー・ソー

アイアン・マン

ドクター・ストレンジ

X-Men

スパイダーマン

アヴェンジャーズ

・・・・


 全部やん!


つまりスタン・リーこそマーベルであり、マーベルはスタン・リーです。ジャンプの漫画の原作全部書いてるみたいなもの。巨人すぎる。


 そのスタン・リーが2018年の年末にお亡くなりになって、それに捧げられた映画というわけ。

 スタン・リーの作風として、それまでにはなかった、現実の社会問題を取り上げる という作風でした。Xmenが非常にわかりやすいと思いますけど、Xmenはミュータントとして特殊能力をもっているがゆえに社会から迫害を受ける、ミュータント内でも迫害してる人類と敵対するものと、それでも味方する者とに分かれる、という葛藤をテーマにしておる。

 スーパーマンみたいに、シンプルにめちゃくちゃヒーロー、敵はシンプルにめっちゃ悪いやつっていう構図にしないで、構造を複雑化させた。アヴェンジャーズも基本そうです、みんな一枚岩にしない。これがいわばスタン・リースタイルですね。


 もう一つ マーベル・メソッド という、作画の方法もスタン・リーが開発したと言われてます。

 これは簡単に言うと、作画担当には、おおまかなプロットだけを教えて、細かいセリフは作画が終わった後に入れる、という方法です。

 これは漫画や絵コンテを描いた人にしかわからんと思いますけど、脚本のセリフをちくいち入れようとすると、絵コンテとかカットのつながりがしゃべってばっかりでぎくしゃくすることになります。

 よく漫画でセリフばっかりってのがありますが、それがまさにそれ。脚本を書いてそれに合わせて作画すると、テキストばっかりの絵作りに陥りがち。小説原作の作品とかもこういうことになりがち。説明多すぎる。

 だから絵のつながり、ページ全体としての絵、のレイアウト、動画であればカットのテンポを優先して、セリフは後から考えたほうが、絵、が良くなるというわけ。

 これはもちろん、スタンが多忙すぎて、細かいセリフが出来上がってなかったので、とりあえず作画だけ先にやれ!って言ってやらせた結果、作画に勝手に絵をまかせたほうが断然良くなったという事故で生まれた方法です。

 香港アクション映画もいわばマーベル・メソッドですね。台本を作らないで、アクションの動き、を優先して、セリフとかは後から考える。

 松本人志のコントもそうだって言います、台本は用意しないで、大まかな流れだけであとはその場で面白いほうを優先する。

 音楽でいえば 曲先、です、だいたいのアーティストは曲先です、詩先で、リリックに合わせて曲作るのは非常にむずいから。


 ほいで映像や作画を先行させて、限られたスペースとか時間にセリフを当てはめるようにしたほうが、短くて切れ味のいい、あるいは味わいのあるセリフになるんです。セリフは可能な限り短いほうがいいし、むしろ説明不足なほうが、見る側に考察の余地を与えて広がりができるというわけ。

///////////

 前フリ長くなりまして、映画自体なんですが、まぁ黒人のあとは女を主人公にしましたって感じの作品、むしろ主人公はフューリーのほうが、キャプテンマーベルというややこしい名前のヒロインは、ふぅん。って感じですね。とってもわかりやすく金髪の美女をヒロインにしてまして、普通です。


 注目すべきポイントは、フューリー役のサミュエル・ジャクソンが、特殊メイクで「若く」なってるんです。特殊メイクで「老人」になるってのはよくありますけど、特殊メイクで「若く」なるってのは、斬新ですよね、ってかそれ出来るんだってなるとまじで俳優業界が一変するんじゃないの?って思う。

 もちろん実際は70を超えたじいさんなので、動きは悪い。でも見た目はアラ40くらいに見える。


 それができるなら、顔がいいだけで演技バカ下手な若手俳優使うよりも、ベテランの実力派に、若くする特殊メイクをさせたほうがいいに決まってますよね。まぁ特殊メイクとCG補正に金かかるんだろうけど。

 とにかくこのCGとかで「若く」させるってのはこれから流行るんだと思います。


2023年8月16日水曜日

2018 Ant-Man and the Wasp アントマン&ワスプ

  マーベル映画の20作目。


 まぁ一言でいうとたいして面白くないんですがw めちゃくちゃつまらんというわけでもない。でもマーブル映画の続き物じゃなかったら見ない映画ですね。


 ほんでもって、アヴェンジャーズにつながる重要なストーリーとかも絡んでこないスタンドアローンな物語なんで、別に見なくてもいいと思われます。


 要するには、でっかくなったりおっきくなったりするよ!っていう数年に一回必ずハリウッドが作るやつの最新版ですね。

 よくよく考えればなんでやねん、っていうことばっかりなんですが、まぁ細かいツッコミは無しにしませう。(なんで小さくなったら重さもなくなるの?みたいな)


 ただ気になったのは、おじさんとおばさんとババァとジジィしか登場しないってことですね。ジジババの再会のハグとか見てられるもんじゃない。でも昨今いろんなエンタメの登場人物の年齢が上がってる気がしますね。

 テレビなんて老人しか見てないからそれに合わせてってことなんでしょうけど、高齢化は別に日本だけじゃなくて世界的なもんですから、そういうことなんでしょうけど、老人の恋愛は見てられんわね、別に私は恋愛ものキライですから若いやつの恋愛も見てられませんが、さらにひどいですな・・・

2023年8月14日月曜日

-100 旧約聖書外典  エノク書

  長らく読んできた旧約聖書最後の本であり、外典で一番悪名高い?書、エノク書。


 エノク、というのは、聖書のはじめのほうで一回だけ名前が出てきた謎の人物で、神に選ばれ天に上げられた、とされており、だんだんと話におひれがつき、エノクこそ、神に選ばれた最初の人間であるといわれるようになってきました。

 

 そのエノクの名を借りて書かれたこの書は、いわば旧約の黙示録、であって、ほかの聖書とははなはだ異なる物語が展開されてます。


 まずノアの洪水が起こったきっかけは、「ウォッチャー」と呼ばれるサムヤズ(シェムハザ)とアザゼルを中心とした二百の天使が地球に降りて、人間の女と交わり、その子らが、巨人、ネフィリム、または悪霊となって、下界を腐敗させ、さらにアザゼルが天界の知恵を人間に教えてしまったため、それを一掃するために、神がウリエル、ラファエル、ガブリエル、ミカエルの四大天使に命令して行わせたという説明があります。


 新しい情報の洪水w シェムハザはほかの書には一切出てこない天使、堕天使の長はルシファーではないみたいです。アザゼルは明らかにプロメテウスの役割を与えられています。

 他にもウォッチャーと呼ばれる天使がいっぱい出てきますが殆どまったく初見の名前。


 ちなみにエノクによると7大天使は、上記に加えて、ラグエル、サリエル、レミエルの三体、この七大天使が一番古いオリジナルメンバーだと思われます。



 ようやく旧約聖書読了・・・、失われた時を求めて、を超える苦行でした・・・しかも英文で読むというキチガイザタ。まぢでしんどかった・・・ふぅ。

 


 

000 聖書外典 バルク書 エレミヤの手紙 ダニエル書補遺

 ・バルク書  イスラエルが滅んだあとの小さなメモ書きのようなもの。イスラエルは罪を犯したが、いつか再興する、という予言の繰り返し


・エレミヤの手紙 バビロニアへ捕囚された人々へ偶像崇拝を禁止する勧告


・ダニエル書補遺  預言者ダニエルの名前をもらって作られた、小話

-170 聖書外典 シラの書  Ecclesiasticus  集会の書

 集会の書、エクレシアスティカス。


 アポクリファの中でも長い書物


内容は論語みたいな、倫理の教え、みたいな本です。


「仕事をするときに理屈をこねるな」


など、非常に明言もあります。


またこのヘレニズム後期時代の特徴なのかもしれませんが「知恵」に重点を置いていて、神は知恵である、みたいなことも言ってます。どうやらこの本が書かれたアレキサンドリアで知恵を称賛する社会ができていたみたいですね。


 シラの名前はイエスス、でありつまりジーザス、イエス・キリストと同じ名前です、ややこしいですね。

2023年8月11日金曜日

-000 聖書外典 聖書 トビト記 ユディト記 マカバイ記 知恵の書

 ・トビト記

 明らかに作り話の、説教話。ようするに良いことをすると必ず神が救ってくれますよ、という非常に簡単な作り話。


・ユディト記

 ネブカドネザル二世によって包囲された町を、ユディトが敵の大将の寝首を掻いて助けるという話。やけにディテールが細かいが、史実ではネブカドネザル2は完全にイスラエルを制圧したので、めちゃくちゃ嘘です。誰でもすぐにわかるような嘘、だから外典なのですね。それでもユディト、ジュディス、という名前にはなにか不吉な音が残りました


 ネブカドネザル二世は聖書でとっても大事な人物なのですが、聖書によると彼は発狂して動物と同じ生活をするようになったとか・・・、これは聖書の復讐ともいえますが、実際にも彼がどうなったかはまったくわからないようです。梅毒か?


・マカバイ記

 アレクサンダー大王がイスラエルを支配し、アレクサンダーの後、ギリシャ帝国の分裂、崩壊時代のイスラエルの物語。事実なのかどうかわかりませんが、とにかく分裂したギリシャ帝国の内戦にずっとユダヤ人は巻き込まれて迫害されて、それによってユダヤ教がカルト、急進化、神のために死ぬ者こそ良し!みたいな狂信者集団へと変貌していったようです。

 迫害や差別が狂信者を生むってのは覚えておくべきことですね。

 また周辺国から見て、ギリシャがだんだん没落していく様子と、ローマがどんどん強力になっていくのが目に見えてわかります。


・知恵の書 

 ソロモンが書いたとされていますが、実際には0世紀前後に書かれた偽書であり、明らかに伝道の書を参考に自分の言いたいことを書いてますが、伝道の書と比べて明らかに薄いです。

2023年8月10日木曜日

-200 十二小預言書 聖書 Bible Twelve Minor Prophets

  ユダヤ教聖書では、ダニエル書のあとに、短い預言書が付録的についていてこの短い預言書が12なので12書、と呼ばれております。


 だいたいはほかの予言書の繰り返しなのですが、異色の話もあります。


一番有名なのはヨナの予言書。ヨナは神の予言を無視しようとしたら、海に放り投げられて魚に飲み込まれる・・・っていう話。


 ほかの書はほとんどあまり意味のない文章です。


これでいわゆるユダヤ聖書(旧約聖書)は終わりです・・・聖書外典がつづきます・・・

2023年8月9日水曜日

-200 ダニエル書 聖書 Bible Book of Daniel

  エゼキエルよりもさらに新しい時代の予言で、ユダヤ教では預言書とは認められていないようです、ほかの聖書外典、みたいなのも、時代が新しすぎる、アレクサンダーによる制圧の後のもの、は聖典とは認めない、みたいな区分によるものらしいです。もちろん認めている教派もある。


 読めばすぐにわかると思いますが、内容はエジプトでエジプトの王に認められて高官になったとされている、ヨセフの物語を、バビロニアのネブカドネザルに置き換えたという完全な作り話となっております。


 ダニエルは夢占いが得意とされ、預言者というよりは、幻視者みたいなふるまいをします。基本的にダニエルといえば、夢で未来を見るというイメージだと思われます。

 

 このトランス状態で幻視をするっていうのは明らかにインドの麻薬(ソーマ)文化から来てます、紀元が変わるころになるにつれて、宗教とドラッグによるトリップの結びつきが強まり、カルト宗教化していくってことなんでしょう。ヘレニズム文化。アレキサンダーがヨーロッパとインドをつなげて一つの世界にしたことで、結局はドラッグだけが残ったって感じですかね。


 ダニエル書の内容もだんだんオカルトじみた話になってきます。

-300 エゼキエル書 聖書 Bible Book of Ezekiel

  エゼキエルはエレミヤよりやや年下の人、とされてますが、エレミヤと違って確実な情報は何もないですし、さらに内容がかなり後代のエッセンスが入ってるので、相当後のものかもしれんと言われております。

 YHWHの周りには、頭が四つと車輪がくっついた生き物(ケルビム)が4体いる・・・みたいな描写からみて、相当インド、あるいはギリシャの影響が感じられます。ひょっとするとアレクサンダーの遠征の後のものかもしれません。


 また

罰は罪を犯した人間にのみ与える

悔い改めた人間も救済する


 とそれまで罪を犯した人間の一族郎党すべて根絶やしにする、罪を犯した人間は必ずコロース。だった方針からかなり軟化しております。だんだん新約に近づいているとも言えます。


人の子よ、(son of man ) というフレーズもエゼキエルから、ほかにも死者の谷、ゴグ、マゴグ、など新しい概念がエゼキエルから生まれております。

 いわばほかの予言書のリメイク版ですね。

 

1991 ソニック・ザ・ヘッジホッグ

  ぷよぷよと並んでセガのマスコット


 でもプレイできるのが基本メガドラだけなのであんましプレイしたことある人は少ないと思いますね。

 海外では日本よりも爆流行して知名度も高い。


 いわばタイムアタックに特化したマリオで、タイムアタックアクションゲームですね。まずはコースを覚えて、いかに最短距離でビューンと走るか、ってのを楽しむゲームですので、初見さんはあまり楽しめないゲーム。

 

 海外勢は妙にタイムアタックが好きですから流行ったのでしょうね。なんで海外勢はタイムにそこまでこだわるのかわかりませんが、特にヨーロッパはモータースポーツが好きですからそういうことなんでせう。

 基本マリカーとかでも順位にはこだわるけど、タイムにそんなこだわらないですものね、海外勢はタイムにこだわるようです。


Sonic The Hedgehog Speed Run 13:03 any% SS (Non-TAS) - YouTube


 YTにもちろんタイムアタックがありました。普通にやるのとはまったく別のゲームです。特に2面のワープなんじゃこれw

2018 Avengers: Infinity War アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

  アヴェンジャーズのいわば、第一部、の終幕、となる映画、の前編。って感じでしょうか。


 フィナーレなので、とにかく全員集合!お祭り騒ぎだ!って感じの映画なのですが、全体的なトーンは暗いです。

 でもとにかく莫大な予算がつぎ込まれてるのは一目見ればわかります。普通の映画の50本分くらいの時間と金がバチバチにつぎ込まれてはちきれそうになっている。


 とにかくもう、カネカネカネ!湯水のごとく金をつかってやがりますね。


 興行収入的にもほかの映画をダブルスコアで上回る20億ドル、っていうか二位もブラックパンサーなのでマーベルが首位独占・・・


 20億ドル!???


ざっくり今の円安でいうと5000億円です。


制作費も3億$・・・まぁ500億円くらいですわ・・・・は?って感じですね。劇場版アニメ映画50本つくれますわ。


 世界の人口は膨張してるってのがわかりますね。世界最大のヒット作なんじゃないでしょうか。


 まさにこの映画のテーマもそれで、サノスというやつは、増えすぎた宇宙の人口を半分か三分の一にする、しかも死ぬ生き物はランダムに平等に選ばれる、という審判を下そうとする、それをアヴェンジャーズが止めようとするってのがだいたいの流れ。

 サノスはただ単に悪いやつでなんの目的も明かされてませんでしたが、ようやくサノスの目的がわかるというお話。


 サノスはバカクソ強いですが、デザインがめっちゃシンプル。これ以上ないくらいただの坊主のマッチョです。シリーズ最大の敵で、最強の敵なんだから、もっとごちゃつかせたくなりそうなもんですが、恐ろしくシンプル、コスチュームもむっちゃくちゃ普通。あごがしわしわという以外なんの特徴もない。武器も基本パンチです、とにかくパンチ。

 これはどういう狙いなんですかね?別に合成面倒だからなんてのはありえないですよね。日本だったら絶対こういう最大最強の敵、はイケメンのスレンダーにするでしょうね、セフィロスを見よという感じ。

 シンプルマッチョ、アメリカですねぇ・・・いや、ワールドですねぇ?なのかも。ワールド的には、やっぱりシンプルマッチョこそが強さの象徴なのかしら・・・・



 これまでのシリーズを見てないとなんの意味もわかりませんけど、でも時間対費用でやっぱお得な映画だと思いますね、1秒にかけられてるコストからして、非常にお得な映画です。

 サノスの人口爆発を止める、というモチベーションもいいと思いましたね、時代をよくとらえている。結局のとこ、すべての原因は人口が多すぎる、というただ一つ。強い意志を持ってそれをやりぬく、むしろ私はサノスが好きになりました。マーベル映画で誰が好き?と言われたら私はサノスと答えます。




2023年8月7日月曜日

-585 エレミヤ書 聖書 Bible Book of Jeremiah  哀歌 Lamentation

  日本語だとエレミヤだけど英語だとジャレマイヤ、ジェレミーですね。


このエレミヤという人物は珍しく生死年月日みたいなのがはっきりわかっているようです。ほかの文書からも、かなりの程度実在していたみたいでエピソードもリアリティがある。


 イザヤの書よりも辛辣で、悲観的な諦めの書です。


イスラエルやユダの人々がいかに堕落し汚染されているか神がしつこいくらい糾弾して、戦争と飢饉、病により、これらの人々を絶対に絶滅させる、いくらあとから悔い改めたといっても、もう完全にこの人々を見捨てる、人間はいかに愚かであるか・・ユダ王国はそもそもできたその時から神を怒らせることしかしていない・・・くどくど・・・


よってエレミヤは悲観論者、というイメージがあるようです、もちろん預言書ですから、バビロンによって滅ぼされた後に、イスラエルが蘇る、というイザヤの予言も踏襲しております、というか、そう書き加えられたのでせう。


 エレミアはイザヤと違って、バビロン捕囚が行われたまさにその時に、バビロンが侵攻してきて、ユダ王国は滅びると言っていたようで、捕まっていたみたいです。殉教者のプロトタイプって感じですね。地下の水槽に投げ込まれて殺されそうになったりもしている。


 たぶん、バビロニアの侵攻によってこの国は亡びる、という予言、は本当にしていて、それが当たっていたからエレミアは預言者として名が残ったのでしょう。そしてそれを公言したから捕まった。そのあとの復活については非常に疑わしいけれど。


 後半は周りの国々やバビロニアに対しての呪いの言葉であふれております、貴様ら滅びてしまえ!っていうこと。これも改ざんっぽいですね、ほかのエレミアの部分と文章が全然ちゃうもの。

 預言者じゃなくても、当時の情勢を見れば、巨大帝国であるバビロニアにイスラエルが飲み込まれるのはだれでも分かったでしょうけど、認めたくない事実をはっきりと指摘する勇気があったのは偉いですね。


 付属として、エレミヤが作ったとされる、哀歌、悲しみの歌が付属しております。

滅びたエルサレムの惨状を嘆いた歌、非常に暗いけど文章は聖書の中ではかなりしっかりしている部類です。

 

1994 真・女神転生2

  メガテンシリーズの・・・およそ4作目。


 ほいでメガテンシリーズの最大の問題作と言えます。


 とにかくバグい


 激烈な量のバグ、ノーデバッグゲーム。


「だめだ!はやすぎたんだ!!」


ってあの人が言いそうなぐらい、深刻なバグのオンパレード、攻略不可能かと思わせるくらい。

 ほいでそもそもバグがなくても戦闘バランスもイカれ気味。まず攻撃魔法がいつもながらなんの役にも立たない。銃のバステがバカ強い。いや!とにかくバステがそもそもバカ強い。ラスボス付近のボスは回避が高くて攻撃が当たらない!など、こっちも問題山積み。


 ほいでPS版でリメイクが出されたのですが


これもバグい(!)


マサカドの呪いがふりかかったのではないかと思わせるほどのこっちもバグの嵐。リメイクでバグが治せないなんて呪いとしか思えない。


そしてリコール、修正版の配布

 フィジカルゲームでリコールなんて珍しいです。ネットが普及してる現代だったらさらに猛烈な炎上してたでしょう、アトラス終わってたかもしれん。

 なんにせよ金銭的にも大打撃だったと思われます。今みたいに修正パッチ配布、みたいなのができませんから。倒産してもおかしくないです。


ATLASって結構堅実でしっかりしてるイメージなので、まさかこんなことになるとは、って感じだと思います。特にメガテンシリーズなんて名作、名作!とすごく調子いいシリーズだっただけに、Ⅳ、でこんなバグ地獄になるとはだれも予期しなかったでしょう。

 Ⅳ、なんてこれまでのノウハウがもう結集してるんだし、そんな大ミスしそうにないものです。


ゲーム中で体を6つに引き裂かれたマサカド公を復活させる、っていうイベントがあるんですが、やっぱりこれが原因か・・・、マサカドで遊んではいけないのだ・・


 たぶんこのシンメガ2で大問題を起こしたことにより、ドラクエⅤ、FFⅣ、という二大RPGにメガテンは後塵を拝す形になってしまったようですね。


//////////

 ワタシがプレイしたのはGBA版でこれはかなり後のリメイクなのでバグは改善されてる模様、詳しくはわからないですが、ワタシがやる限りではバグは無かったです。戦闘バランスがめちゃなのはそのままです。


 ただ2Dマップ、ワールドマップは馬鹿みずらいの一言、正直意味がまったくわかりません、とにかくみずらく、どこになにがあるのかもわからんし、世界観もよくわからん。これはだれがGo出したん?ってくらいイミフです。


 アトラスゲームのお約束なのですが、序盤から中盤にかけてがむずいです。ろくな武器もなく、ろくな悪魔もつくれず、いい武器も買えないし、仲間も出入り激しくて頼りにならない。タルカジャ持ちの悪魔は瞬殺される。

 さらに序盤はMAGの消費が激しい上に、MAGを落とす敵が殆ど出現しません(地下世界は、妖精の町、とか地霊の町、みたいに種族がほぼ限定されていて、ダーク悪魔がほぼ出てこない)だから仲間召喚に頼ってるとすぐガス欠になる。ほぼ主人公一人で戦わざるをえない。ボスのときだけ仲間出す、みたいな感じ。


 そこでなんですが、攻略法は一つ、今まで死にステータスとされてきた「運」を上げると、バステ付着率があがります。手数の多い銃を装備してCharm弾を連発して、相手の同士討ちで倒す、これしかありません。銃効かない敵は基本逃げる。

 別の意味で「運」ゲーです。運を挙げているとさらに裏面でボーナスもあります。今までまったく日の目をみなかった「運」にスポットが当たったゲーム。

 旧赤坂、くらいになると銃も強力になり、物理反射の防具も買えて一気にゲームがスムーズになります。


 ここで気づいた人は賢いのですが、このゲーム上にも書きましたが魔法が弱い、物理しか意味ない、ほいでどくろの稽古着は物理反射・・・?おや? 主人公に物理反射の装備をさせておけばほぼ無敵なのでは?


A そうです。


ちょっと魔力をあげておけば、物理反射でほぼノーダメになります。バステ、即死魔法で成仏しない限り、最後まで主人公一人でほぼ何もしなくても勝てる。ラスボスにも通用します。無敵です。これもある種バグですね、なんで魔法がこんなめちゃくちゃ弱いのかって話です。


 ボス、はそこまで強くない、ザコがとにかく脅威。連戦の確率も高い。とにかく銃、物理反射の敵が脅威(ハマ系が効きますけどね)


////////////

 そういうわけで、システム面もバトル面も結構めちゃな作品なのですが、シナリオはかなり良い出来だと思います。非常に奥深い、というか初見ではほとんどまったく理解できない。


この第三避難所、といういまは消滅して、キャッシュだけが残存してるサイトが非常に深くまでこのゲームを掘り下げています、一体何者??ってくらいこのゲームを理解しています。サイトが閉鎖されてるってのもメガテン2らしいですね。メギドアークくらったんでしょうか?

第三避難所/年表 - 真・女神転生Ⅱ@wiki | メガテン2 - atwiki(アットウィキ)


 ざっくりとしてネタバレあらすじ(カオスルート)

 まず舞台は1のLAWエンドからの続きで、悪魔が出現して滅びた世界に、センター、といわれる教会、が混乱した世界を安定させてから結構未来の話。

 センターは宿敵ガイア教を放逐し、だんだんやばいカルト化しつつあり、人造人間?なのかミュータント?なのか、とにかくメシアを自分たちで生み出して、世界のさらなる浄化?審判?みたいなのをしようとしておる。

 主人公はその作られた「メシア」の一人。他にも自分がメシアだと名乗るやつらがいっぱいおる。

 センターのやり方に対抗する人々が現れるが、センターは魔界から魔王アバドンを召喚して、反乱分子たちをその世界ごと飲み込ませて滅ぼしてしまう。

 さらに地下には、センターによって地下にとじこめられた、かつて東京、と言われた都市の廃墟があり、ミュータントやら悪魔やら、ガイア教徒たちが逃げ込んでくらしている。

 国津神という古い神々は天津神、によって地下に閉じ込められていて、反乱を起こすのだが敗れ、その頭目であるマサカド、は体をバラバラにされて封印されてしまう・・

 マサカドを復活させ、さらに天津神も救ってあげると、アマテラスは昇天する。地上に戻って、セイレーンに洗脳されている労働者を解放する、センターことミレニアムは、反乱をやめないと空気をなくしてみんな殺す、という脅しをかけてくる。

 ミレニアムにかちこみにいくと、ミレニアムの指導者たちは、ミカエル、ウリエル、などの大天使たちだった。大天使達を倒すと、創造神とも戦うことに・・・創造神を倒して、ミレニアムの支配から解放、めでたしめでたし・・・?


 大天使ラファエルが詳細を話してくれる。ミレニアムは救世主を待ち望んでいたのだが、その救世主はなぜか現れなかった。だから人造のメシア(主人公たち5人)が作られた、しかしミレニアム科学者は裏切って、その人造メシアの一人(主人公)を外へと逃がした・・・そのころからミレニアムはおかしくなりはじめた・・・

 ちなみに5人の人造メシアたちの顛末

主人公、ヒロイン、は旅の途中

ヒロイン2はカオスヒーローから主人公をかばって死亡

ロウヒーロー ミレニアムを裏切って人々を守ろうとするが大天使に石にされる

カオスヒーロー 主人公に負けて主人公を恨むが、策略があだとなり、妖精に惚れ薬を使われて恋の奴隷になってしまう・・・


 どういうことやねん、と思っていると魔界からモロクのしっぽが次元を突き破って登場(?)、魔界(Nether)へ行くことに。

 魔界でルシファーから、主人公が倒した唯一神は大天使達が生み出した偽物だと教わる。ルシファーは裁く者「サタン」がよみがえろうとしてるという。サタンが目覚めればすべてのものは一切は無に消える。だから協力してサタンを倒そうと提案してくる。

 そののちすぐにガブリエルとロウヒーローから接触があって、ルシファーはミレニアムを倒そうとしてるだけだという、ルシファーを倒すために協力してくれという。

 これを選ぶとLAWルート決定・・・


 魔界からアバドンの体内へ入り込み、アバドンに飲みこまれたヴァルハラへたどり着きメカダ、に真相を聞かされる。

 主人公はなんとヒロインの子供で、強化されてたった一日で成人になったらしい。ヒロインの父であったメカダはそれが嫌で主人公の記憶を消してミレニアムの外へと逃がした・・・


 神の裁き手、であるサタンの半身であるセト、がよみがえり、サタンが復活する。ルシファーと一緒にサタンを倒しにいこうぜ、ルシファーに協力→Chaosルートへ。

 ルシファーも殺す、サタンも殺す、神も殺す→Neutralルートへ。


こう書くとニュートラルが一番誰でもゴース!っていうバーサーカールートに思える・・・とにかくおれはおれしか信じない、全員ゴース!ってのがニュートラルです。


カオスルート

 ロウヒーローがセトと合体し、裁く者「サタン」であると判明。


 物語の流れ的に、1でLAWルートを選んだあとの世界がミレニアムによる、ディストピアだった、っていうお話なので、普通に考えたらLAWは選ばない、むしろ2はChaosが一般的なルートだと思います、ゲームバランス的にはもちろん、全部の悪魔を使えるニュートラルが一番簡単。カオスルートだと、剣合体に必要なのがLAW悪魔ばっかりの剣合成はほぼ無理です。

 最強の剣、であり最強防具の素材でもあるヒノカグツチを作るには、ドロップアイテムである剣に、Law悪魔がわんさか必要。正直無理です。そこまでしてヒノカグツチを作らなくても普通に攻略できるし。

 ワタシは今回カオスルートにしてみました。カオスとニュートラルはだいたい同じで一番の違いはルシファーが仲間になります。

 ラスボスはHPが少なくなってくるとルシファーの攻撃しか当たりません

 あとは最強悪魔である、シヴァー、メタトロンが持つ「天罰」、一部の悪魔が持つ物理特技、は当たるらしい。主人公の攻撃は一切当たらぬ、これは武器が悪いのかしら?でもカオスルートだと合体剣はほぼ作れないんですけどね・・・?ナニコレ?バグ?わからん、まぁルシファーが最後主人公になったと考えましょう。

 ニュートラルルートだと、伝説の剣みたいなのが手に入る、たぶんこれはラスボスにも当たるんでしょう。LAWはさらに難しいっぽい、仲間の特技に頼るしかないが、シヴァーも作れない、メタトロンに頼れってことなのかしら?

 カオスルートのエンドは、唯一神のいない、誰も知りえることのない白紙の未来、それをカオスと呼ぶか、自由と呼ぶのかはキミシダイだ・・・みたいな、まぁ普通のRPGっぽい終わり方をします。

 

このゲーム主人公が一言もしゃべらず、リアクションしないので、えっ?次は何すりゃいいの?ってなりやすい、占い師に聞けばわかりますが、この主人公がまったくのノーリアクションってのはちょっと変です。まぁ感情移入しやすいようにっていうドラクエシステムなんでしょうけど、あまりにもとんでもないことが起こってるのに無反応すぎるか・・・

///////////////

 というわけで、問題点が山積みで、バグを無しにしたとしても、ゲームバランスがはちゃめちゃな、とにかくデバッグは大事だよってことを教えてくれるゲーム。

 でもボリュームはもちろん分厚いし、仲間の数も尋常じゃない数いるし、魔法継承させれば相当な攻略のバラエティが出るし、二週目には隠しダンジョンもあるなど、決して手抜きで作られた作品ではありません、仕上げの部分でどちゃくそミスったってことかも。

 あとシナリオも、かなり考えこまれていて、世界観も、サイバーパンクオカルトファンタジーという、唯一無二のジャンルだと思われます。このサイバーパンク路線は続きのゲームには引き継がれなかったメガテン2独自の要素。


 手放しで名作とは言えませんが、好きな人はやってみるべしなソフトですね。だがメガテン初心者は絶対やめたほうがいいです、素人はメガテン3のリマスターがやっぱりオススメ。

 


 

2023年8月4日金曜日

-500 イザヤ書 聖書  Book of Isaiah

  預言者イザヤ、英語ではアイザイアと発音しまする。

 

 預言者イザヤは-750くらいの人であると言われておりますが、イザヤ書には、-600年ごろのバビロン捕囚のことについても書かれているので、イザヤが書いた本のわけはありません。

 

 そういうわけで、このイザヤ書は、のちにイザヤの弟子?達によって改変されてるというのが一般の認識です。


 イザヤが、イスラエルの崩壊を予言し、さらにイスラエルが崩壊したのち、またイスラエルは蘇り、すべての戦争は無くなり、繁栄を迎えるだろう・・・


 という破壊と再生の未来を語っています。預言書ってのはどうやらそういうものらしい。破滅を語り、そののちに来る希望について語る。


 預言書らしく、断片的で脈絡がありません、こんなの専門家じゃなくても、あきらかに何度も改変、改作が行われているとわかります。しかし大筋として、イスラエルは滅び、神の怒りによって世界は滅びるが、罪人たちが一掃されて、世界は復興する、という 「審判思想」、が根幹となっております。


 ほいでおんなじことの繰り返しで非常に長いです。もうちょい整理してくれればいいのに・・・

2023年8月1日火曜日

-300 雅歌  聖書 Song of Solomon Bible

  順番的には逆なんですが、ソロモンが若い時に書いたとされる歌で、完全に恋愛の歌でして、正直聖書とはまったく関係の無い恋愛の歌です。


 内容はほぼまったくなくて、ソロモンが若い女の美しさをほめたたえ、女がソロモンの美しさを称えるというのが交互に続くという形式となっています。


 これを聖書にいれるべきか?という論争は昔からあったみたいで、さもありなん。

他に言うべきことは何もない。

-300 聖書 コヘレトの言葉  伝道の書 Bible Ecclesiastes

   なぜか呼び方がいっぱいある聖書の中の本。

聖書のなかで一番哲学的様相が濃い本で、ソロモン王が晩年に書いた本と言われています。


 英語のEcclesiastes、はヘブライ語の コヘレト、のラテン語からの直訳とされてますが、なんでコヘレトがエクレシアステス、になるのかはまったく不明。


 コヘレト、とは「集める物」という意味らしく、コレクター、のことのようです。


 空の空、すべては空である。  という禅の奥義書みたいな衝撃的な始まりをします。


あらゆることは無意味で、生まれてこなかったものが一番幸せである


 みたいな非常に異教的な発言も見られる。ワタシの独自の見解ですが、あとから聖書のほかの部分と整合性を得るために、すべては無意味だから神を信じろ、という文章が追加されているけど、本当は、ソロモンは「空」の概念にたどり着いたのでしょうね、その何百年後かに仏教がたどり着いた境地です。

 あるいはソロモンはアーリア宗教の知識を得たのかもしれない。ソロモンが晩年異教に走ったというのは、ギリシャやバラモンなどのアーリア系の哲学的な宗教に触れたのかもしれませんね。


 けどそのあとの宗教がどんどん禁欲的になっていくのと違い、ソロモンはあらゆるものが無意味であり、結局は運、神の決めたようにしかならないのであれば、可能な限り人生を楽しめ、という独自の結論に達したようです。

 とにかくソロモンは周りのやつらとは段階の違うところに達して、周りにまったく理解できないとこに行ってしまったというのは確実のようですね。

 

2023年7月30日日曜日

-300 箴言 聖書 Bible Proverbs

  箴言、というよりは、ことわざ集。


もっと言えば、単なる忠告、の集まりです。


 この本はソロモン王によるものとされています。少しだけソロモン以外のことわざも収められている。


娼婦に近づくな、スケベな女に近づくな、不倫するな、連帯保証人になるな、ちゃんと働け、怠けるな、勉強しろ、しゃべりすぎるな、他人の悪口を言うな、バカとは付き合うな、犯罪を犯すな・・・

 

 みたいな至極当然なことをソロモン先生が教えてくれております。


 ただこのソロモン、という人物が、聖書で一番問題のある人物でして、歴史書を読めば結末はわかっていますが、最盛期は最高の知恵を持った王として君臨しましたが、晩年は外国の女に溺れて、異教の神をあがめ、イスラエル没落の原因となった人物でもあります。

 始皇帝、とか秀吉に似通っておりますね、最高の天才とあがめられていたが、晩年めちゃくちゃになっていくっていう。


だいたいの人間は年をとると愚かになっていきます、特に権力者は。権力は人間を腐らせるってわけですわ。権力者で最後まで偉大だったというやつはほとんどいない。


 ごく少数の人間が、晩年になるにつれて、死ぬ最後まで成長しつづける、ベートーヴェンなどまさにそれ。ただそういう偉人、は本当にレア。芸術家にはいるけど権力者ではいないかもしれない。

 シーザーが最高の政治家であり、最高の武将とされるのはやっぱ暗殺されて、老いぼれることなく生涯を終えたからですね。ある意味シーザーの栄光はブルータスのおかげだと思います。

 リンカーンも悪い噂をほとんど聞かないと思ったらこっちも暗殺されたのですか・・・


 とにかく、ソロモンこそ、聖書の核となる人物だと思います。聖書の中で、一番異端的な人物でもあるから。ここから続くソロモンの本が旧約のコアになっています。


 この箴言の中にソロモンの堕落のヒントがあって


Wealth is clown for wise.


 富こそが、知恵の王冠である。

 とソロモンは言ってます。つまり知恵は物質的豊かさを得るための手段だってこと。ソロモンんは知恵者と言われながら、アーリア人みたいに、精神的豊かさを物質豊かさよりも重視しなかった。富裕さ、がこそ知恵の証。これは現在のユダヤ人にも通じるのかも。

 カネ、が正しさの証明、ってことです。


 キリスト教は、アーリア系の宗教の影響を受けることで、清貧、を重視しました、キリスト教とユダヤ教の決定的違いだと思いますね。仏教でいうところの現世利益。

 マテリアルかスピリチュアルか。

2023年7月28日金曜日

1991 ゼルダの伝説 神々のトライフォース

  ご存じ2Dゼルダの一つの完成形とされる名作。


 わたしこのゲームやったことがあったと思ってたのですが、どうやらやってなかったらしい、ワタシがやったのは「夢を見る島」、だったみたいですね。基本的システムは同じですが、「夢島」、はジャンプできるのでクセでジャンプしようとしてしまう。


 ゼルダっぽいゲーム、トライフォースっぽいゲーム、というように、一つのジャンル、を確立した作品です。


 昨今ブレワイからゼルダブーム再燃というか、ゼルダ人気が過熱しておりますね。FF16よりも、ゼルダのほうが売れてるんでしょうたぶん。結局いまだにPS5売ってないしね。あとPS5高すぎる、通常版が今6万。海外では売れてるらしい、でもまわりでやってる人一人も見ない。一部のYoutuberとか業界の人だけ。

 まぁ海外では安いのかも、特にアメリカではドル高で体感2/3だから4万って感じでしょう。インフレだからもっと体感安く、3万くらいなのかもしれませんね。3万なら買える範囲ですわ。 

 (ニューヨークは現在最低賃金は13ドル、つまり時給1800円、最低、ですから平均は2500円くらい。およそ日本の倍ですから、プレステ5は実質3万、グラボと考えたらこれは買いです)

 それでも一部の豊かな国の一部の中流以上しかやれないゲーム機ではありますね。まぁ昔からゲームってのは高級なエンタメですからね。

 子供がおこづかい貯めて買うのはまず不可能ですけどね、6万は。


 そんなことはいいとして1991年でこのクオリティはえぐすぎますね。ファミコンからスーファミになってこのゲームやった人はぶっ飛んだでしょうね。


「とぶぞ」


すべてが高いレベルでまとまってると思うのですがまずボリューム満点、非常に広いマップを旅する、あるいみオープンワールドのはしりですね。ダンジョンもひねりが効いていて、ほぉ、って感じ。数も相当ある。さらに表、裏の世界を交互に入れ替えて進むってのも、ワールドマップ自体が非常にギミックだらけのダンジョンとも言えます。

 確かに、こんなんわかるかよ!!っていうドはまり要素もあります。水の神殿の滝の裏の道は気づかないと気づかない、詰みますねこりゃ。それがゼルダですけどね、下手したら詰む。やれること全部試す・・・あとオカリナの入手方法もめっちゃむずい。スコップで掘り出すってのはきびしすぎる。


 どんどんアイテムが増えるごとにアクションが追加されていくので、飽きさせないってのもあります、ずっと同じことだけだと飽きる。これはロックマンシステムといったらいいのか。

 結構難易度もあってやりごたえもあります。難易度はかなり高めかもしらん。アクションの難易度はそこそこ、謎解きも最近のゲームに比べるとかなりむじ。

 闇の世界回復手段乏しいし、ボス前に回復とかもない。適当に剣ガチャ押しするとはじかれる、ってのもいいバランスだと思う。

 キッチュで謎の、ゼルダ、っぽいサブキャラ、豊富なサブイベント、とゼルダらしさも確立されております。


 実はシナリオがかなりシリアスです。説明書に結構な分量の物語も載ってるし、よくよく読むと重めのストーリーとなっています。ゲームに夢中でみんなぽんぽんスキップしてると思うけど。

 親父も死ぬし、神父も死ぬし、悪いやつは若い娘をイケニエにしとるし、ファンシーな見ためと裏腹にシビアな内容。ドラゴンボールの悪いやつもむちゃくちゃ悪いのと同じです、絵面がシリアスじゃないだけで、街ごとぼかーんってやったり、星をばごーんってやったり。あんな悪いやつ他では見ないね。ピッコロいいやつ、みたいなことになってますが、大魔王時代はまじでむちゃくちゃしてました。


 とにかく間違いなく名作、やってないとゲーマーとは呼べない。やるならむずすぎる部分に修正が入ったGBA版をオススメします。

2023年7月27日木曜日

-400 聖書 詩編 Bible Psalms

  神を称える歌が120近く収められてる本です。


 完全に独立した本でして、いわば歌集、ですね。


内容はほとんど全部同じです。


神よ、ワタシを助けてください

悪いやつに罰を与えてください

弱いものを守ってください

犯罪者を殺してください

神を信じるワタシを豊かにしてください

敵を殺してください


 だいたいこんなもんです、この繰り返し。

非常にシンプルで直接的で、哲学的な問題みたいなものが無い、つまりアーリア人の影響を受けてないってことですね。


 正直めちゃくちゃつまんない本であります。まぁ歌だからね。

ダヴィデ王が作ったとされる歌がたくさん残っていますがこれは非常に疑わしい。

2023年7月26日水曜日

2023 シン・仮面ライダー

 庵野のシンシリーズ、最後?は仮面ライダーなのでせう。

まさかシン・ガンダム、シン・ナウシカはないよね?ガンダムはありえそうか。シン・ルパン三世もありえそうですね。


 まぁこの映画一言で言いますと


面白くなかったです。


 めっちゃ長く感じました、たるかった・・・。


 ただこれはなんで面白くなかったのか検討していく必要があるでしょうな。まず脚本、これはいつも通りの庵野節でして、そんな悪くないと思う。好き嫌いあるけどいっつもこの調子です。

 ほかにもカット割りとか、いわば絵コンテの部分、これも、そこまで悪くはないと思う。とにかくカットのスピードが速い、のですわね庵野氏は。2Dアニメだと膨大な作画量になるからできないけど、実写なら、高速カット割りが可能です。


 演技、これがひじょーーーーに悪かった。キャスティングが悪いと思う。特にヒロイン、これが一番よくなかった。顔だけで選んでるとしか思えない。ライダーよりもほぼこの人が主人公で、この人に好感持てるかどうかがこの映画の鍵だと思うのですが、正直顔がかわいい以外になんの魅力もない。だから日本の映画嫌いなんです。顔だけで女優選ぶから。AVじゃないんだから。

 ほとんどの観客は顔がかわいければそれでいいと思ってるんでしょうけど、ワタシはルックスがいい女ってのは女優に向いてないと思う。リアリティが全然ない。日常に溶け込まないもの。こんな美人がOLなわけないとか、こんな美人がこいつの妻なわけないとか。浮きまくってる。

 黒澤映画にほとんど美女なんか登場しない、「白痴」、で絶世の美女、というキャラクターのときだけ美女をキャスティングしたくらい。

 蜘蛛女もひどかった。文化祭レベル。


逆に男性はイケメンでも素直に入ってくるのですよね、むしろブスは俳優向いてない。

 

 本当に庵野監督が選んでるのか不明。映画の話題作りとかでごり押しキャスティングされてるとしか思えない。


 ほいで主人公の仮面ライダーもまったくよくなかった。動きのキレも悪いし、立ち姿もサマにならん。声もよくない。まず体格が仮面ライダーっぽくない。

 この人は演技がよくないとかじゃなくて、このキャスティングが間違ってるだけだと思う。

 森山未來を仮面ライダーにするべきだったのでは、じゃあ敵はどうすんだ?っていうとそれも困るんですが・・・


 結局実写映画は運です、監督の才能とか技量ではどうにもできない問題が多すぎる。

 俳優もスタッフも、いい人材を自摸れるかにかかってる、スケジュールアウト、予算、集客力、麻雀と同じで、山に無い、そもそも同時代に優れた俳優がいない、っていう問題もある。

 アニメはキャラクターを自分でデザインして作れるってのが最大の強み、アニメのほうが監督の才能と作品が直結する。


 庵野監督にも三船敏郎みたいな頼れる相棒、名俳優がいればいいんですけど、こればっかりは運、そんなカリスマ性を持った俳優いねぇもんなぁ・・・別に日本に限らず。


 っていうかやっぱりアニメ、もっといえばゲーム作ってほしいですね。庵野さんには。

シン・ファイナルファンタジーとかどうですか?

  

2023年7月21日金曜日

2018 Black Panther ブラックパンサー

  これもマーベル映画


架空のアフリカの国「ワカンダ」、はベイブラニウムという鉱石によって、ほかの国よりも優れた科学技術を持っていた・・・


 っていうスーパーヒーロー映画であります。


科学なんだ・・・・。


 アフリカのヒーローというわけで、いかにも太古のパワーとかスピリチュアルなもので戦うのかと思いきや、独自に発展させた科学技術によって、衝撃を跳ね返すアーマーで戦います。なにか特殊能力みたいなものは何もない。

 科学技術、で戦います。そういうわけではアイアンマンと同じですね。中身は普通の人間、鎧が強い、というわけ。

 普通の人間?ではないのかも、変な薬で強化されてるみたいですが、そこまでものすごいパワーがあるというわけではない。


 まぁそんなことよりも、やっぱり人種的なことが目に付く映画ですわね。出演者が殆ど黒人、当たり前だが。白人は二人?くらいしか出てこない。

 確かにハリウッドではこれは異例です。アンチテーゼってことですわね。


 ただ・・・・ふ~む・・・、特別面白いところは無いという感じですね。別にひどい出来ってこともないけど、こういうひねりがあった!とかこういう伏線があった!みたいなのが全然ない。ちょっと台本が弱いかなぁって気がしますねぇ。

 例によって、あなたには本当は、いとこがいたのだ・・・っていう家族確執ものですし。

 

 でもレビューの評価はまぁまぁ。これも、つまらん、って言うとレイシストめ!って言われそうで避けてる逆バイアスがかかってる気がしますなぁ。

 

-400 ヨブ記 聖書 Bible Book of Job

  この本もそれまでとはうってかわって、いきなり哲学問答のような話になります。


ヨブというなんの罪も犯していない人間がいましたが、サタンは神に挑戦します、彼がなんの罪も犯さないのは、彼が裕福で健康だからだ、すべての財産を取り上げ、苦痛を与えれば、彼も神を呪うに違いない。


 神はやってみろ、とサタンに許可します。


創世記以来、初めてサタンが再登場しましたね。


ヨブは苦痛に耐えかねて、神以外のものを呪います、なんで私はなんの罪も犯していないのにこんな目にあっているのか・・・・


ヨブの友人がヨブと対話して、神を擁護する・・・というお話。ギリシャ的神学の対話ですね、あまりにもできすぎた話ですので、作り話でしょう。


 けど聖書で初めて、物語ではなくて、哲学的な本です。明らかにギリシャの影響が中東世界へ入って来てますね。


 聖書の中でもかなり長い独立した物語で、明らかに作者がそれまでと異なるものです。


論理の要旨は至極簡単に言うと「何も知らないくせにごちゃごちゃ言うな」ということです。ある意味「無知の知」ですね。自分が何も知らないということを知れ。神を批判することなどお門違いだ。というわけです。

2023年7月19日水曜日

1993 ファンタシースター 千年紀の終りに

  ファンタシースターの実質4で、いわゆるロープレファンタシースターの最後の作品。

 3はややクソゲーと言われてますが、この千年紀の終りに、は非常に名作という評判があって実際そのとおりだと思います。


 オーソドックスなロープレなんですがたくさんいいところがあります


まずキャラデザは90年代だなーって感じで私は好きです、この90年代の三段塗り。スレイヤーズっぽい感じと言えばわかるでしょうか。

 演出もこってて、漫画のコマ割りみたいにイラストが出て、漫画風にストーリーが流れていきます、私はこの演出も好き、漫画読んでるみたいだから。ドット絵なのですがかなりの枚数が作画されております、これは相当大変。ラスボスのデザインも結構おしゃれ。

 あと歩いてると自動で障害物をよけるオートウォークという謎機能が採用されてる、近未来的ですね。

 

 さらに「マクロ」という超便利機能があります、これは1ターンに全員の行動を登録しておくて、1~8のスロットに登録できるというもの。

 こいつは攻撃、こいつはこの魔法、こいつはこの防御、さらに道具や武器の使用まで登録可能。他のRPGも絶対この機能搭載するべきやん!!っていうすごいシステムです。メガテンのオートだと、事故で死ぬけどこのマクロは痒い所に手が届く、いかに効率よいマクロをセットするかっていう別ゲームが始まります。


 ほいで、ここが名作と言われるものと、普通のRPGとの違いだよな、ってとこは、会話が凝ってて面白いってことですね。街の住民のセリフなどもユーモアが効いてるし、ものを調べたときのセリフなども、調べるものごとにいちいち全部別のセリフが設定されてます、芸が細かい。神はディテールに宿るといいますが、そういうことですわね。どこにいけばいいかわかんなくなった時用のそうだん、コマンドも芸コマです。


 昨今街の住民のセリフをAIで自動生成ってのがあるみたいですけど、じゃあ絶対住民となんか話さないですわね。自動生成でしゃべってるやつストーリーに関係あるわけねぇんだもの。

 このゲームはちゃんとすべての住民と話したり、いろんなところを調べてみたくなるゲーム。


 難易度はこれまでのシリーズと比べればかなり簡単。ちょっとぬるいとさえいえるかも。2のバカ強いザコ敵がちょと懐かしい。道具使用で使える魔法もめちゃ強力です。

 味方キャラの出入りが激しくて、さらに装備品二度と帰ってこないのが困ります。

僧侶のジジィがめちゃ強いのですが、すぐにいなくなって悲しみ・・と思ったらラスダンの手前で帰ってきます。待ってたぜジジィ!!



 名作なのですが、今のRPGに慣れたキッズにはむずかしいかもね。まず魔法とかとくぎの説明が無い。説明書にのっているのみ。

2023年7月14日金曜日

-450 エステル記 聖書 Bible Book of Esther

  これまでとガラっと変わっておとぎ話みたいな話。


 ペルシャのクセルクセス王が、ユダヤの美女、エステルに一目ぼれして王妃にしました。

叔父のモルデカイはユダヤ人であることから処刑されそうになっていたところを、エステルは王に頼み込んで助けてもらいました。

 さらに、ユダヤ人を迫害する人々を皆殺しにしてよいという命令を出しました。


ほいでユダヤ人がその敵を殺害した日はプリムの日という祝祭の日となりました。というお話。


 ユダヤ人にとってはそりゃいい日なのかもしれませんが、いい奴が一人もいない話であります。美女だからという理由で王妃にしてそれのいいなりになるクセルクセスもクソだし、モルデカイをユダヤ人だからといって迫害する敵もクソだし、だからといって皆殺しにしてその日をお祭りにするユダヤ人もいかがなものかです。


 教訓は、結局のところ美女ならなんとでもなる、でしょうか。

2023年7月12日水曜日

-400 聖書 エズラ記 ネヘミヤ記 Bible  Book of Ezra / Nehemia

  この書からいっきに時代が下って、キュロス大王 -600年が、バビロンへ捕囚されていたユダヤ人(こっからユダヤ人はイスラエル、とかユダではなくて、Jewという呼び方になってますね)、にイスラエルの神殿の再建を命じます。


 キュロス大王の命令でユダヤ人はエルサレムに送られて、神殿の再建を始めるのですが、妨害などもあって-440年くらい、アルタクセルクセス王の時代にようやく神殿が完成し、バビロニアから、書記官のエズラが派遣されるという話です。


 エズラは別になんもやってなくて、バビロニアから派遣されて、律法の専門家として契約を人々に広めようとしたようです。



 なんでキュロス大王は神殿の再建を思い立ったのかは謎です。とりあえず祟りがありそうなことはすべて避けようということだったのかもしれません。

 それまでは、異教徒はすべて死すべし!みたいな態度だったユダヤ人ですが、支配者であるペルシャの王をディスるわけにもいかず、やんわりした調子になっています。エズラは普通にバビロニアの官僚ということですからね。体制派の人間です。


 戦争は何も変えないとかいう人がいますが、戦争はすべてを変えると私は思う。結局のところ、武力でなにもかも覆るというわけです。

 ローマの歴史と違って、ペルシャの歴史、ってのは世界史とかでもほとんど一切出てこないですよね。むちゃくちゃ歴史が長いし、重要なのですが、現在のイランは歴史の研究とかできる状況でもないし、情報がめっちゃないです。


 ネヘミヤ記もエズラと同じものと考えられていて、エルサレムの城壁を作るときのこまごました話が載っています。ネヘミヤも預言者でもなんでもない、ペルシャの役人ですが、ユダヤ教に熱心で、原理主義的なところがあって、ほかの民族をパージしたようです。

-500 列王記  Bible The Kings 年代記 Chronicle

  ソロモン王より始まる 歴史の続き。


 最盛期の王ソロモンですが、ご存じの通り非常にいわくつきの人物。神から「すべての知」を与えられた男。


 赤子から手を離したほうが本当の母親


シバの女王との対話


 エジプトの王妃


 ソロモンの書を書いて、すべての魔法を記録した・・・


ソロモンの宮殿と神の神殿を作り、妻を1000人持ったとか・・・


などエピソードに事欠かない男。


だが聖書では晩年に、異教の神へと帰依して神から離れたとされております。

 ダヴィデが理想の王であり、ソロモンじゃないのはそういうわけ。

でもこれは、ソロモンの後王国が衰退したからソロモンのせいにしたってことかなとも思いますね。

 ダヴィデはずっと生涯戦争しっぱなしだったのに対してソロモンはほとんど何もしてない。良く治めた、と言えばいいのか、ダヴィデが制圧を済ませたというのか。


 ソロモンの後は短命の王が続き、離反や内戦、戦争などが相次ぎどんどん王国は弱体化していきます、ユダヤ人と一口にいいますけども、イスラエル人とユダヤ人というのは微妙に違うらしい。兄弟関係ってことなんでしょう。


 話の中心はエリヤとその弟子エリシャ、などの「神の人」、いわゆる預言者に移っていき、彼らの仙人みたいな伝説のお話となります。

 このエリヤ、はヘブライ語でヤハウェでして、預言者というか、宗教人というか、そういうライフスタイルの始祖となってるようです、人々から離れて弟子と人里離れて暮らすというスタイル。預言者のことをエリヤとも言う。


 さらに後半はアッシリアとバビロニアの侵攻によってイスラエルとユダが滅ぼされます。これは歴史にがっちり残ってるお話なので本当のこととみて間違いなさそうです。正直、アッシリアやバビロニアは大帝国なので、まったく勝負になりません、神の力もなんの意味もなかったってことです。


 続く年代記、 Chronicleはこれまでの歴史をまとめたものですので飛ばします。

2023年7月10日月曜日

2021 浅草キッド ドラマ

  ドラマ?というか映画?なのかしら。別にどっちでもいーけど。

Netflixでやってたやつですね。


 どうやら、映画、というくくりらしい。


 昨今ラジオとかで、話題になってるものはだいたいこういうサブスク系の作品ですわね。確かに見た人はしゃべりたいかもしらんけど、ほとんどのリスナーは見てないでせう。そこまでサブスクって一般的じゃないとおもうし、サービスもいっぱいありすぎますしね。

 業界の人とか、それ関係の人はそりゃ見てるんだろうけど、かなりギャップがある気がする。ドキュメンタルとか有料のバラエティとかも。そりゃ業界の人は見てるんでしょーが、聞き手はほとんど見てないですわ。ライブの話してるみたいなもん。ライブ行った人なんて一握りです。


 スポーツとかもPPVとかが増えてきてまして、あのスポーツ見た!?って言ってもちっとも伝わんないですね、ツールドフランス見た?(Jsports?)MLB見た?(MLB.com?)、ボクシング観た?(Abema?)、見てるわけないですし、共通の話題ってものが無い。あの映画見た?あのドラマ見た?みんな別のサービス、見てないって。ゲームとかもなんでもそうです、みんなバラバラのものやってて、みんなで盛り上がれる話みたいなのがない。昔はスマブラやろーぜ!ってみんなできたし、ポケモンやろーぜ!でみんな持ってた。

 それが自由度が高くなったってことなのですが、結局、みんなでおんなじものでワイワイするってのが一番面白かったような気がしないでもない。


 ワタシが思うにサブスクって詐欺だと思うんですけどね、カルト宗教の金の巻き上げ方と同じじゃあないか。なんでそれが許されとるのかよくわかんない。チケット制とかにしてくれりゃあいいじゃないか。


 まっ、それが時代なのでしょうがねぇと。


 この映画もまさにそれで、まっ時代の流れですわ。っていうノスタルジー物語です。テレビが流行って劇場が廃れる、その時代に劇場で下積み時代を過ごしたビートたけしのお話というわけ。

 なんか日本映画のだせー感じが少なくて、渋いつくりになっております。みんなが褒めてたのもうなづける。でもやっぱ芸人ズムービーというか、芸人が見て面白いもので、芸人が芸人の映画作るのはちょっといかがなものかなとも思う。漫画家が漫画の話描いたり、アニメでアニメ制作の話を作ったり、ちょっと内輪ネタがすぎるもっと広い視野をもとーぜとも思う。知らなかった世界、新しい物事、そういうのを見れるってのが、作り手にとっても、面白みですからね。


 みんながおもろいおもろい言ってるものを見るのも癪ですので、今見るのは正解かなと。サンクチュアリも数年後に見ようかな・・・。



2009 Redline (2009) 小池健

  マッドハウスのアニメ映画


小池健監督。 川尻善昭の弟子みたいですね、だろうね、って感じです。


 ただ川尻監督みたいな、美麗なイラストよりも、アメコミ風の独特なスタイルが特徴。ベタ黒一段塗りです。

 1影が真っ黒ってこと。わりと作画的には楽なスタイルですね、その分枚数描けるからいいねってことで。かなり手書きにこだわってるみたいです、でも全部手書きってのは嘘ですわね。


 映画の内容は、チキチキマシン猛レースをもっとアメコミ風でド派手なアニメにしたって感じですね。こう説明するとすごくつまんなそうですけど、なかなか面白いです。でも万人受けするかと言われると・・ふむ・・特にキャラデザはどういう意味??って感じです。


 ストーリー的内容はほとんどなくってハイテンションなレースとなぜかどんぱちが主体であります。


 なぜか主役の声優は木村拓哉・・・ふ~む・・・・、私はこれはよくないと思いましたね。映画の配給的な話題作りってこともあるんでしょうけど・・・、合ってないかなぁ・・、やっぱ声優と俳優では、マイクでの音圧みたいなのが違いますよね、それ用の発声法みたいなことですからなぁ。マイクに乗りやすい音、ってのがあるものです。ギターでも、録音と実際のプレイはまったくの別物ですからね。別に木村拓哉が悪いわけじゃないけど、それようにチューンアップされたマシンじゃねぇってことですわね、車のアニメですのに。まぁなんとか知名度あげて資金回収せにゃって苦渋の決断でしょうけど、実際この映画知名度かなり低いと思うし・・・


 あとなんか生物兵器とかが出てくるんですが・・・そこいる??って感じもあった。もっとレースを深堀すべきだったかも、チキチキマシンはもうちょっとほかのキャラ立ってるけどこのアニメはほかのレーサー名前もおぼえられん。


 でも日本のアニメにしてはすごい音楽がスタイリッシュでエレクトロだったりダンス調なので、これはセンスがありますね。あんまし、アニメでダンス系の音楽って聞かないものね。わたしはとりあえずクラシックにしとけばえぇやろっていう古典派は嫌いなのでこの音楽は良きです。


//////

 ツイッターでたまたま見たのですが、アニメ業界は高齢化して、暗黒物質かってくらいドス黒の黒々ブラック企業で、給料もバカ安くもう限界って言ってました。

 リニアモーターカーや地球環境と同じで、もう限界もう限界、って30年くらい前から言ってますけどね。地球環境が悪化すれば、人間が減り、環境はもとに戻る。地球からすれば、全然それで調和はとれてるわけで、何の問題もないってことですわ。


 だからワタシは、別に問題ないと思ふ。むしろ、アニメスタジオもアニメ作品も多すぎる、才能が分散しすぎてると思う。アニメ会社二つ、テレビアニメも年2本、劇場は年1本。ぐらいに絞って、才能をぎゅぎゅっと集めたほうが良いと思う。

 祭り理論です。一年のうさをぎゅーーーーっと一日に凝縮させるから祭りの爆発力は生まれる。毎日晩酌だ、とかなんとかいって酒飲んでいては、全然パンチ力が生まれない。

 一人の超人よりも、やっぱりぎゅっと集めたときにおこるケミストリーが見たいですわね。




2023年7月6日木曜日

2022 Avatar: The Way of Water アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

  ジェームスキャメロンが、13年 もかかって作ったアバターの続編。


 予定では全部で五部作になるらしいです・・・・


はい絶対完成しなーいw

 このペースではあと40年かかる計算ですからね・・・無理ゲーです。


 13年かけただけあって、3DCGのクオリティは確実に世界トップレベル、すごいとしかいいようがない。実写を使ってるのかどうかすら不明。全部合成なの・・・かな?だってアヴァターというキャラがCGだものね、でもちょこちょこ普通の人間もいる、どうやって合成してるのか不明。とにかくごりごりにマシンパワーを使って、激重流体シュミレーションをしているのでしょう。CGはほんととにかくすごい。

 でもこれ以上どこを改善したらよいのか?ってとこに来てしまいましたね、レベルカンスト。レベル99です。リアル、です99.99%。 ではこれからどこに向かえばよい?っていう感じ。


 ほいで全然面白くない


 なんだか説教臭くて、巨匠が晩年に陥りがちなメッセージ性過多ですね。そのわりに内容は薄い。崖の上のポニョを思い出しましたね。ポニョもめちゃめちゃつまんなかったものなぁ・・・(´・ω・`)


 三時間以上ありやがるのですが、途中で何度も見るの止めようと思った、見るのがしんどい映画・・・


 前にも書きましたが、何の内容もないバキバキドカン映画でいいのだと思いますね、なんも覚えてないわー。って気楽に見れる、それが映画のかっこよさ、だと最近は思いますね。

 お笑いもそう、社会風刺なんていらん、くっだらねーwっていうのが、エンタメのかっこよさ、だと思ふ。これはダサい映画でしたね。ジェームスキャメロン初めての駄作なんじゃないでしょうか。


 何が悪いのかと考えるとでもやっぱ最終的には、アヴァターのデザインがキモすぎるか・・・もっとかわいいかかっこいいかどっちかにしてくれ。なんでそこのデザインセンスだけ無いんですかね、世界最高のクリエイターが大集合してるはずなのに・・・顔も見分けつかないし・・・

 興行収入もマリオにボロ負け・・・ マリオに!?まさかアヴァター制作チームもマリオに負けるとは思わなかったでしょうね、13年もかけたのに・・・マンマミーア!

 


2023年7月5日水曜日

-540 サムエル記 聖書 Samuel Bible

  サムエル記、は私が思うにめちゃくちゃ旧約の中でも重要なお話で、「王」というものが生まれる場面を描いた本。


 それまでジャッジ、裁き人、というのがリーダーだったイスラエルの人々でしたが、彼らは、サムエルに、私たちもほかの民族のように「王」が欲しいと言います。


 サムエルは「王」は様々な暴政を行うことになるぞ、と人々に警告をしますが、それでも人々は戦争を指揮する王を求めます。


 そしてサムエルは、一度断絶しかけたベンジャミン家から、サウルを、初代のイスラエル王に任命する・・・


 サムエルの言う通り、王、というのは暴虐の限りを尽くし、権力をほしいままにするわけですが、それを民衆が望んで生まれてくるものです。なんで人々が「王」を求めるのか?というのは非常に興味深いですね。


サウルが「王」になってから、フランス革命までの3000年近く、「王」の時代が続くことになります。それくらい重要な決断です。


 サムエル記は上下巻になっていて、サムエル記といいつつ、サムエル、サウル、ダヴィデ記です。

 サウルは最初の王ですが、ダヴィデに嫉妬してサウル陣営とダヴィデ陣営で内戦状態に陥る、随分お話が神話から離れて現実的になってきましたね。


 サウルはそういうわけで予言の通り悪い王となり、二代目のダヴィデがイスラエルの繁栄期を生み出す偉大な王となります。それは現在サウルという名前の人はいないけどデイビッドはかなりの数いるということでもお分かり。

 ダヴィデの在位期間はBC1000~、つまりキリストの誕生のちょうど1000年前ってことになってますがちょっとできすぎな気がしますな・・・、ダヴィデの実在は結局のとこわからん。やっぱり聖書の記述通りとは言わないまでも、モデルになる人物はいたんでしょうね。

 

 ダヴィデは非常に人間的で、行動に性格の一貫性があります、ダヴィデはこういう人物ってのがはっきりわかる。


 ほいでその子があの「ソロモン」です。

2023年7月4日火曜日

1992 真女神転生1

  これが初代みたいなタイトルですが、真、がつかないのがあるので、実質的にはメガテン3です。


 スーファミになったことでボリュームがスーパーアップ、特に悪魔の数が劇的に増えました。

 ほいで今作の特徴が、アライメントシステム。向こうのTRPGではよくあるシステムなんですが、JRPGではあまり見ない。


 これが非常に厄介で、自分の属性がLAWかCHAOSかNEWTRALになるわけですが、自分の属性と一致した悪魔しか召喚できないし、属性一致の装備しか装備できません。

 ぶっちゃけLAWのほうが断然有利。というのはLAWには回復とかバフ持ちが多く、メガテンってやつは伝統的にバフが強いのです。攻撃魔法なんて後半はほぼ役に立たない。

 CHAOSは常に回復役不足です。


 序盤の金剛界ってところでカオスはかなり厳しい・・・、この金剛から出ることはできないので、手持ちで戦うしかないが、カオスの悪魔がほぼ作れない材料しかでてきやしねぇ。LAWよりのザコばっかり。外に出れないので精霊も作れないし、装備も変えない。ドハマリポイントになっています。


三島由紀夫みたいなやつとトルーマン、どっちを殺すか、というファンキーな二択を迫られ、トルーマンを倒すとカオスになってしまう・・・、ジャップは普通そっちを選んでしまうだろう、でも三島を倒すのが正解です。


 それとかなり交渉が難しくなりました、仲間になる可能性が相当下がった気がします。さらに主人公の知力ステータスが仲間になりやすくなる(これが本当なのかわからん、でも説明書にはそう書いてある。昔ゲームって説明書にはそう書いてあるけどバグで実は意味ないってことがひじょーによくある)

 

 よって説明書を信じるならば、主人公は知力にステを割かないといけないし、魔法が使えないのに、魔力、は魔防、でもあるので、ある程度あげなくてはならず、速度も上げないと命中が低い、力に鬼ぶりしてマッチョマンにするっていう作戦がとれずに平均的な能力のザコとして運用せざるをえない。知力は戦闘ではなんの役に立ってるのかわからん。もちろん終盤になれば、武器、が強いので役に立つようになるのですが、序盤はかなりきつい。


 ですが序盤を超えると攻略の自由度がかなり上がり、強化の方法もぐっと増えるため簡単になっていき、さらに終盤には、主人公の武器が強くなり、ほぼ一人で勝てます、主人公とヒロインの二人でラスボスまで何の問題もなく勝てる、ぶっちゃけ仲魔いらん。

 ボスにもBINDやジオ系が入るボスはスタンさせられるので、なんにもさせずに勝ててしまいます、アトラスゲームはだいたいこの序盤が一番むずいってパターンが多いのですけどこの作品はちょっと終盤のボス弱すぎかもしれません。


 ストーリーは、とんでもないことがなんの前触れもなしにどかどか起きまくる、とんでもない話です。さっくり親が悪魔に食べられたり、核戦争で世界が崩壊したり、大洪水が起きたり・・・

 普通にプレイするとだいたいはNewtralルートだと思います。たいていメガテンはニュートラルがグッドエンド的なことだと思う。

///////

 問題点

ワールドマップが崩壊後は特にどこをみてもまったく同じ風景だし、どこが通れるのかもかなりわかにくいです。ルートも奇妙。

 これはGBA版のバグなのか知りませんが、フィールドでのエンカウント率が異常に高い、数歩で敵にあたる、ロンダルキアレベル。あとBIND、が回復しないし、解除する方法もありません。これは完全なバグ。BINDがとにかく強い、パラライズはアイテムで治るけどBINDはどうしようもない、敵にも同様。BINDが強すぎます。

2023年6月30日金曜日

2017 Thor: Ragnarok マイティ・ソー バトルロイヤル

  マイティソー、というかトールというか、マーベル映画というか、の作品であります。


 トールとありますが、ハルクも出てきます、トール&ハルクって感じですかね。

 

 すごい、なんか、いろんな要素のある映画で、全然別の映画三つをマッシュアップしてリミックスしたみたいな映画。

 全然違う映画やん、ってくらいシーンごとに雰囲気がちゃう。


 要するには、死の神ヘラを倒そう、というパートと、異世界でとらわれの身になってグラディエイターになってしまった、反乱を起こして逃げ出そう、っていう話と、ハルク大暴れ大活劇!っていう三つのお話が、ごちゃごちゃに混ざってるというわけですな。

 

 もう0から新しいものってのは無いから、別の要素を混ぜ合わせてその化学反応を見る、という時代になって久しいですが、これもその試みと言えます。


 なんのこっちゃわからん、なんじゃい?っていう感想の人もおると思いますけど、とにかく派手で、明るく暗すぎないようにして、バキバキドカンという映画で、私は結構いいと思いました。やっぱハリウッドはこうでなくっちゃ。

 一時期、なんか難しいこととか、いいこと言いたいとか、社会問題とか、演出をダークな感じにしてみたりとか、そんなくだらないかっこつけでハリウッドらしさが失われてしまいましたが、やっぱハリウッドは全然内容の無いバキバキドカン映画でなくっちゃ。誰に批判されても、それを貫くことが大事ですわね。それがハリウッド映画道でしょ。


 芸人の感動物語みたいなのが流行ってますけども、私は常にふざけ続ける、真面目になんか絶対やらない、という芸人道、をもった芸人が好きです。

2023年6月24日土曜日

-500 士師記 聖書 The Judges bible

  士師記、という言葉はまったく意味がわかりませんが、英語ではJudges、和訳では「裁き人たち」の章となります。


 ヨシュアがイスラエルの征服をなしとげてからの、続くリーダーたちの話が語られます。そのリーダーたちを、裁き人、と呼ぶようです。


 モーゼがそうであったように、リーダーは立法者であり執行者であるので、判決を下すもの、であるので、裁き人、ってのはピッタリの名前ですね。


いきなり聖書のスピード感が上がってかなりの数のジャッジが列挙されているのですが

まず初めて女性でリーダーとなったデヴォラ、が印象に残りますね、女傑が聖書で出てくる初の例だと思う。

 そしてナジライト、神に選ばれて、髪を切ることを禁止された存在「サムソン」が出てきます。サムソンは、ごりごりの脳筋の豪傑でして、こういう豪傑こそ、ほかの歴史ではよくでてくるタイプの人間です。素手で何千人も殺した、みたいなほら話を含めて、やっと普通の歴史の人物って感じ。死に際も派手で豪快です。

 結構民衆はこういうわかりやすいパワー型人間を愛しますね。


 ほいでかなりめちゃくちゃではちゃめちゃな事件がつらつらと書いてある、ちゃんと想像すると目を覆いたくなるような出来事ですが、まぁこれが古代というものでしょう。

 

2023年6月22日木曜日

1989 ファンタシースターII 還らざる時の終わりに

  *黄金の石の入手方法ですが、ほかの攻略サイトの情報は間違っていますので訂正

カインズを仲間にいれた状態で、ピエタのロトと会話を何回かして博士の情報を得る

モジックハットをかぶって!! アウクバルの住民と話す


 マジックハットともうひとつ、モジックハット、という装備があります。デゾリア人で会話にならないNPCはマジックではなくて、モジックをかぶることによって会話可能になります。間違えやすいので注意。


 黄金の石を持って再度ロトに話すと、持ってるだけでこうげきりょくがあがるアイテムが手に入ります。このゲームザコ敵がバチクソ強いので必須アイテム。


//////////////

 ファンタシースターの続編。

 

鬱ゲーの始祖と言っていいのではないでしょうか、それまでのRPGってだいたい悪いやつがおって、お姫様をさらわれて、それを取り戻す、みたいなドラクエ1みたいなお話ばかりか、ウィズみたいにほぼまったくストーリー無いってものだったとおもうのですがこのPs2は序盤から非常に、えぇ・・・、ってなるような展開、中盤以降はずっと犯罪者扱い、中盤の最後にもかなりがっくりくるシナリオがあり、さらにラストには・・・


 みたいな終始いいことが起こりませんw 終わり方も、衝撃的なラスト、と言われる通り、えーーーっ!?っていう終わり方をします。


 このゲームボス、がめっちゃ少ない 4体?? のですが、ザコ敵が驚異的に強いです、まずほとんどダメージが入らない。どういう計算なのかわからんが、唯一ダメージが通用するのはルドガーの銃、ほか剣は通用するやつにはまぁまぁダメージが入るのですが、後半敵がメカばっかりになってからはまじでまったくダメージが入らない。

 よってアイテムによる魔法攻撃だけが頼りになる。


普通のザコにもバフ、デバフ、総力戦でいかないとあっさり死にます。ダンジョンの構造前作は3Dで今作はオーソドックスなドラクエ式2Dなのでやさしいかと思いきや、きぃーーー!!!ってなるくらい複雑ですw

 最近のロープレではめったにお目にかかれない難しさ。あぁ~~、昔のロープレだわぁって感じですね。これがあるからレトロロープレはやめられないのかもしらん、とにかく難易度が高い。


 

と私は思う、そっから攻略法を考えていく、最近のゲームは勝てない敵がいないまま終わってしまったりするので、そうなるとゲームが始まらないまま終わってしまう。


 武器などの値段もとにかく高い。


 唯一の攻略法としては回復アイテムが安いということです、回復は魔法で行うべからず。アイテムアイテム!アイテムが頼りです。リュックにパンパンにはちきれるまで回復アイテムを買い込むのが吉。


 メンバーですが、主人公、ルドガー、これは絶対に入れないと攻略できない、ほいで回復役のアンヌを入れたくなりますが(実際私はそうしましたが)実はアンヌは必須ではありません、とにかくアイテムが大事なので、素早さを重視してシルカ、さらに全体攻撃のアーミアが使えそうにみえて、攻撃力低すぎてダメージはいらないので、ここは必殺技の強いヒューイがオススメ、とにかく硬くて強いメカ特攻のあるカインズでも可。アイテムがかりは盾二枚装備すると前衛よりも固くなります、アイテム使うだけなのでこれでOK。

 

 デバンドというバフが超強力でダメージが全員半分になります、雪の冠というアイテムで使えるのでこれが超必須。まず戦闘になったらデバンドをかける、これがセオリー、じゃないとすぐに全滅する。


 まぁいまさらこのゲームやる人いないか・・・・


-550 ヨシュア記 聖書 Bible Joshua

  モーセ五書が終わってここからは「歴史書」という扱いになります。どうやらヨシュア、には実在のモデルがいるらしい。


英雄ヨシュア、の戦いの記録が殆どになります。


 ヨシュアの戦略ですが、とにかく「殲滅」、これにつきます。街を攻略したら一人残らず皆殺し。女子供にも容赦なし、もちろん内部の罪人も死罪。とにかく厳しい。


 ただ見知らぬ土地に侵入し、そこを制圧し、そこに定住するというのであれば、これは冷静な判断と言えます。生かしておくと、結局ろくなことにならない。これは歴史の教訓であります。遺恨は残り続けるし、結局和解なんてできない。

 特に敵地で戦争してるのであれば、捕虜にしたり、和平を結んだりしても、劣勢になったときに裏切るに決まっていますので、合理的に判断したら、全滅作戦というのが最善ということなのでせう、事実この戦略でイスラエルはこの地域に勢力を確保したというわけなので。


 もちろん残虐非道の誹りはまぬがれませんがこういうときに「神の命令により」という論理が役に立つわけですね、ヨシュアの命令で・・・では弱い、「神の命令で」殲滅させた。これが大事だということなり。

2023年6月19日月曜日

-500 申命記 聖書 Deuteronomy

  モーセ五書の最後の巻


 モーセが死ぬにあたって、イスラエルの人々にこれまでの歴史と、法律、をおさらいする、という内容と、モーセが死んでからのことが描かれています。


 繰り返し、あのイスラエルのあたりにはたくさんの「巨人族」がいたが、神の威光によってそいつらを倒した、という話があります。

 たぶんちょっと背の高い民族、身体がでかい人々がいたのでしょう。


 モーセは、こんだけ丁寧に説明しても、ワタシが死んだら、すぐにお前らは神を忘れて破滅するに違いない!と決めつけていて、実際に神も、イスラエルの民はすぐに堕落すると予言しております。

 いかに懇切丁寧に、何度も何度も何度も何度も教えたとしても、法律は破られる。非常に簡単に10個ほど!たったこれだけのルールなのに!?


 確かにモーセのルールは非常に簡単

唯一神だけを信仰すること

偶像崇拝しないこと

殺すな

盗むな

浮気するな

嘘をつくな

贅沢するな


 だいたいはこんな感じです、このすごくシンプルでほぼ当たり前みたいなルール、永久に守られることはありません。2500年、何の進歩も見られず。


 これで最大の預言者モーゼの物語はおしまいです・・・

-500 聖書 民数記 Bible Numbers

  民数記、英語だとNumbers、ですが、それだけ見るとなんのこっちゃわからん。


聖書の四巻目ですが、数、というのは、この章でモーゼがイスラエルの人口調査をしているからです、それでだいたい60万人ということになる。


 微妙にリアルで微妙に嘘っぽい・・・、エジプトから逃げてきた流浪の民が60万人も移動できるか?60万もの人を統率できるものか?って感じですね。

 しかも砂漠を40年もさすらうということになります。だからNumers、ではなくて砂漠の章と言われることもある。


 内容は人口調査もあれば、律法もあるし、イスラエルがだんだんとあの地域で勢力を拡大する様子の描写もあります、アーロンは死に、モーゼも余命宣告される。


 たぶんかなり嘘もありつつ、現実にも近づいてきている、ちょうど中間って感じですね。


 あととにかく厳しい、原理主義的っていうのもあります、戦争に勝ったら、相手の女も処女を除いて皆殺しです、もちろん神の教えに従わない人も死刑、とにかく死刑です。これが砂漠の掟ということなのかもしれませんね。そんなにちんたら考えてる余裕などない。

2023年6月16日金曜日

-500  レビ記  聖書 Bible  Leviticus

  聖書の第三巻


 レビ、というのは、氏族の名前で、このレビ族が、ほかの偶像を作っていたイスラエルの氏族を3000人抹殺したとありますので、レビ族はいわば原理主義者というか、武力的なパージによって氏族の中で権力を握ったのかもしれませんね。


 レビ記はほとんどが立法でして、法律の条文がつらつら書かれているようなことで、物語はまったく進展しませんので非常に退屈です。


 ですが、法、というのはそういうものなのかしりませんが、その影響力は大きく、このレビ記、がホモセクシュアルは石で打ち殺せ。ほかの性的マイノリティもすべて死刑としていることによって、現代においでも、文字通り、根が深く、血、の部分にまで食い込んでる、正統派至上主義、みたいなものが生まれております。

 要するにはマイノリティは殺せ、というのがこの立法の教えなので。

 とにかく非寛容、これにつきます。


が、それ以外はとても普通のことを言っています、外人にやさしくせよ、みたいなこともある。ただ、とにかく、正しいのはこれで、それ以外は認めない。これが旧約のコア思想ですわね。

-500  出エジプト記 Bible Exodus  

  Genesisに続く、聖書のいわば第二巻が出エジプト記。 Exodus、ですが日本語の出エジプト記、っていうタイトルはセンスないですね。

 エクソダス、のすわりの良さと語感の良さからはかけ離れている。


 エクソダスの前半は、モーゼとアーロンがエジプトで奴隷となっているイスラエル人たちを、約束の地カナーンに導くという話ですが、後半はずっと、儀式の細かな指定でしてめちゃくちゃつまらない、ほとんど別の本といえます。

 イスラエルの神殿のことをタバーナクルという言うようですが、ずっとそれの説明。ほいで儀式は、やれ生贄を捧げろだの、血に浸せ、とか血なまぐさいおはなしばっかりです。よって前半の、モーゼと神との対話、みたいなのがこの本の主軸なんですが、神、の性格がジェネシスとまったく異なっていますね。

 エクソダスの神は、めちゃくちゃ積極的に介入してくるし、そしてよくしゃべる、非常に自分が唯一の神であって、ほかの神は許さないというのを強調する。

 モーゼの神、とジェネシスの神はかなり別の存在という気がしますね。モーゼはヒミコみたいに神の言葉を受け取って民に伝える神官的な役割となっています。


 けど、最初のほうはモーゼは自分は民を導くには向いてない、人前でしゃべるのが苦手だから、と拒否してるのに、神が無理くりモーセを導いていくように描写されていたり、最初の神官として命じられるアーロンも、神の契約を無視して偶像崇拝をしてみたりと、モーゼやアーロンが自己弁明としてこの物語を描いてるような感じはしません。誰が書いてるのか??ってのが非常に謎な本ですね。

 エジプト人に対する神の罰が非常に厳しいことからも、エジプト人が嫌いな人物によって書かれているのは間違いないと思いますが。


 なんにせよ、このエクソダスで大事なのは、十戒、本文は全然十ではなくて、神が与えたルールはめちゃくちゃたくさんあるのですが、重要なのが十戒として残されています。

 宗派によって「偶像崇拝の禁止」があるかどうかだけが違う。カトリックは偶像崇拝の禁止を削っています、だからキリスト像、マリア像とかがあるわけ。

 これは実務上の問題だと思いますね、そうはいっても、何か象徴としてわかりやすいイメージ、があるほうが、信者を獲得しやすいわけです、見た目、がすべて。特に教育が少ない人々にとっては、視覚、の比重が巨大だということなり。

2023年6月15日木曜日

-550  聖書 創世記 Bible Genesis

  聖書、というと一つのでっかい本みたいに聞こえますけども、実際はいくつかの本をまとめて一冊にしたもので、最初の5冊がいわゆるモーセ五書、あるいた「トーラー」律法と呼ばれておりまする。


 ついに聖書読みだすと来るところまできたって感じですが、一応ものを書いたり読んだりする人にとっては、やっぱり避けては通れない本であります。歴史上一番読まれている本ですしね。


 でも、聖書ってのは結局、ユダヤ人たちの神話と歴史でして、ひとつの民族の歴史、であって、世界のすべての人にとって聖書って呼べるものではないです、特に旧約は。


 ただこのユダヤ人の神が、ほかの神の存在を許さない、唯一神であったっていうこと、ここにすべての始まりがありますね、これこそが、いろんなことのすべての原因であるといってもよい。


 とにかくGenesis、は聖書の最初の本。超有名な、はじめに言葉ありき・・・、世界の創造、アダムとイブの堕落、カインの殺人、ソドムとゴモラ、バベルの塔、ノアの箱舟とみんなおなじみのお話が続きます。世界で一番有名な創世神話。


 ただ創世記は結構長くて、そっからの物語もかなり続きます、そこはあまり有名ではない。アブラハム、太祖、がユダヤ人の元となる民族となり、子孫がずっと続いて、ヨセフ、という人物が、波乱万丈の生涯を送り、エジプトで権力者となり、ユダヤ人がエジプトに引っ越すことになる・・・、ここまでが創世記。


 書き手としての目線になってしまいますが、ノアの箱舟、までのストーリーは素晴らしいですね。もちろん創作ではなくて、いろんなほかのもっと昔の神話、から採用してるのでしょうけど。ノアの箱舟と似たような物語はほかの民族の神話にもたくさん残っています。


 ほいでアブラハムの物語は正直ユダヤ人以外にはまったくピンとこない。人名の羅列です。

 そしてヨセフの物語、これはまた、一人のヒーローの話みたいで、兄弟にねたまれて殺されそうになったり、奴隷になったり、いわゆる「物語」っぽい物語です。

 エジプトの歴史にはヨセフなる人物はいないらしいので作り話だといわれてますが、もちろん誇張とかがあるにせよ、似たようなことはあったんでしょう、それを膨らませたんですわね。単純な想像だけでは書けない物語となっている。



 なんにせよ、創世記、これはみんな読んでみるべき本。無限に引用が可能、普通に本として面白い。やや、というかめっちゃ読みにくいですが。

Neon Genesis エヴァンゲリオン・・・、新しい「創世記」、というアニメでした。創世記・・・、ふーむ。こいつは奥が深いね。

2023年6月14日水曜日

1987 watchman ウォッチマン

  オススメのアメコミを教えて。みたいなランキングだと、必ず上位に入る作品。コミックなのに、SFの賞や、小説の賞なども獲得していて、コミックであり文学、として認められてるということなんでせう。


 だが!私みたいなアメコミ初心者が、アメコミってどんなもんじゃろか?と手を出すには一番よくない作品ですので、アメコミの名作とりあえず読んでみっかー、っていう人は絶対に手を出さないほうがよい。


 いわばドン・キホーテ的な作品で、ドン・キホーテは騎士道物語、というのがたくさんあって、それのパロディ、アンチテーゼという作品です、このウォッチマンもそうで、アメコミのヒーロー作品が有象無象とあるが、それのアンチテーゼです。

 だいたい名作や歴史に残る作品って、王道の作品よりもこういう、アンチテーゼ的な作品が多い。いわばロック歌手が唯一うたったバラード、みたいなもの、それだけが代表曲として残るみたいなことが多い。


「ヒーローに人類は救えない」

 というのがこのコミックのテーマです。ドン・キホーテはコメディですが、このウォッチマンはそれをとってもダークで陰鬱に救いがなく惨憺とした世界で描いております。

 あぁ世紀末の作品やなぁって感じですね。濃密に漂うもうすぐ世界が終わるっていう、終末感。ひさびさに濃厚にコレを感じる作品が来たかって感じ。


 ひじょーーーーーに複雑で難しく、アメリカの現代史の背景知識などもないと解読困難。舞台も1930年から1980年代後半にかけて、非常に長い。

 舞台も時間や空間をころころ変わる、ポストモダン的な演出でややこしい。ただ、まったくめちゃくちゃなごりごりのポストモダン小説と違って、コミック、絵がありますので、エンタメ作品としてちゃんと成立しています。これを言葉だけでやろうとすると、まったく意味のわからんものになってしまうわけ。


 確かに名作と言われるのは納得、なんにせよ、すごい熱量、で描かれている。病的な、エネルギーを注ぎ込まれている。本文にあるんですけど、あまりにもグーーーンと重苦しいものが注ぎ込まれているので、息苦しくなって本を閉じたときにあ、はぁ・・・って安心するような本です。

 

 疲れてる人や、精神的にちょっとまいってる人にはまったくオススメできない。めちゃくくちゃヘビーな本です、ワタシ英語で読んだんですが、むっちゃくちゃ難しかった・・・コミックなのにここまで難しいのってほかにないんじゃないでしょうか、まじで、ぎちぎちに内容が詰め込まれていて、すごい熱量です。胃もたれまくり、むかむかしまくり、くらってしまう、胸糞でもある。健康状態を整えて、精神衛生もよくして、じっくり腰を据えて読めるひとは是非読んでみるべき作品。ただ本当に、アメコミ初心者、にはおすすめできない、超エキスパート向けの作品だと思う。


 映画もあるので見てみようと思います、というのは、ちょっとやっぱ難しすぎて内容が汲み取り切れなかった気がする・・、映画のほうがたぶんわかりやすくなっているでせう。