2019年12月31日火曜日

1925 陸橋殺人事件 The Viaduct Murder ロナルド・ノックス

  これも黄金時代の作品。

かなり特殊な作りになっていて、この時点でもう、メタ推理小説化しています。普通の推理小説だったらこうなる・・みたいなメタ発言が見られる。

 内容もメタ名探偵、ってわけで、詳しいことは言えませんが、ミスリードの嵐なんですね。誰が本当のことを言ってるのか、誰が正しいのかわからない。

 ・・・だった、っていうト書きまでミスリードされたら、読者は完全にお手上げ。

 なんだか、ミスリードされて、間違った推理を聞かされるのってものすげー時間の無駄をしたって気持ちにワタシはなりました。

 ただ1925年当時、この手法は明らかに斬新だと思われたのは想像出来ます、たしかに斬新ではあるが・・・。う~~ん・・・


 黄金時代、ってのは、つまり2週目ってことなんですね。まずパイオニアが、ジャンルを作りだし(ミステリーならポー、ゲームならインベーダー)、一気に大ブームを引き起こす第一世代、が現れる(ミステリーならもちろんホームズ、ゲームならDQ1)、さらにその第一世代から学んで、そのジャンルってのを完成させる、第2世代、これが黄金世代って言われるわけです(ミステリーだと、アガサ、カー、とか。ゲームなら、FF5、DQ5、ポケモン、ってとこですか)、
 一つのジャンルの寿命は50年だと言われてます、黄金世代の次に銀の時代やら、ポスト黄金世代が出てきますが、そこでもう終わり。
  
 ミステリーってのはもう終わったジャンルですが、ゲームは今死につつあるジャンル、ゲームのあとに一体何が来るんだろう?って最近思う。

2019年12月29日日曜日

2017 Star Wars: The Last Jedi

 スターウォーズの8作目ですが・・・


 こりゃひどいですねw

なんでこんなことになってしまったのか・・?

 いろんなところが、良くないんですけど、なんでしょう、キャスティング・・、なっなんでこんな配役?

 脚本・・・、なんか・・曖昧模糊としてるっちゅーのか、メリハリが無いっていうのか・・めちゃくちゃやぁ・・・ってのばっかりですし、あまりにも都合良すぎるし・・・え・・?とか・・・は?ばっかりです。

 映像、とにかく暗くて見にくいですね、絵変わりがしないっていうのか、トーンが一定で・・・

 
 めちゃくそ予算あるでしょうに、なんでこんな失敗をしてしまったのか、まったく謎という他ない、もっと能力のある人間、いっぱい雇えるでしょうに・・?

 とにかくほかはボロボロでも脚本さえ良ければどうにかなっただろうに、なんでこれでOKしたんでしょう・・?まじで色々謎です。

2019年12月26日木曜日

1908 木曜日だった男  チェスタトン a man who was Thursday : a nightmare

 ーー義務感と宗教が真に破壊される時、破壊するのは金持ちなんだ

 たぶんこの本読むの2回目なんですけど、記録も記憶も残ってないのでもう一度読むことにしました。

 チェスタトンはワタシ的には最も過小評価されてる作家、ですね。おそらくチェスタトンの知名度はものすごい低い。
 けど、ワタシはチェスタトン、が現代小説、の先駆者だと思っています、どっから近代でどっから現代か?っていう話ですけど、ワタシはオスカー・ワイルド、ニーチェまでが近代、そしてチェスタトンが現代の幕開けを告げる作家です。
 今みたいに世界が一つのシステムで動いてませんでしたから、日本みたいに遅れた国では1940年代でもまだまだ近代的な作品が書かれていましたけども、当時の最先端だったヨーロッパでは20世紀初頭には現代小説が生まれております。

 現代小説って何なん??って言われると、ワタシ、の定義ですけど
「どういうふうに生きればいいのか?」
 っていうのを探す、ってのが近代小説、もはやそういう答えを探さないのが現代小説ですね。
 近代小説ってのは、哲学、でもあって、だからこそ近代小説を読むのは、命がけみたいなところがあった、ウェルテルが死ぬならオレも死ぬ、スタヴローギンがテロをやるならオレもやる、トルストイが農園に暮らすならオレも田舎に引っ込む、ってな具合。人生の答えを探してるみたいなシリアスなものでした。

 現代小説は、気づいてしまったのだ、何も答えが無いってことに。ってことです、最高に現代小説的な本があります、ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」
 現代小説ってのはそういう調子。

 チェスタトンはかなりイカれた作家でして、ゴリゴリのカトリックでありつつ、ミステリー小説作家である。
 ワタシはチェスタトンってのは本当にイカれてたのだと信じております。霊感、エンシュージアトモス、は狂気、と同じものだと言われていた通り。
 このヒトの描くコトバって、まったく真実が一つもないような感じを受けつつ、本当に誰よりも真剣にしゃべってるようにも聞こえる、すべてを嘲笑してるようで、本気で信心を持ってるような。まさしく狂人、みたいな文章なんですよね。
 ドストエフスキーに非常に近い。どっかで、なんか全部大嘘をついてるんじゃないか?っていうような文章なんですよなぁ。


  副題に a nightmare とある通り、夢オチです。ちゃんと最初に断りを入れている。内容は、ひどく説明し難い。アナーキストを皮肉ったコメディのようであり、アクション満載のサスペンスでもあり、虚無と戦う天使たちの宗教話でもあるという具合、まさしく、悪夢、そのままです。

2019年12月23日月曜日

2006 同級生 中村明日美子

 BLマンガです。

BLマンガ初めて、というヒトにおすすめと聞いたので読んでみました。

 良いです。

BLエロマンガ、ではない。

世の腐女子たちがBLマンガにのめり込むのが理解できるって感じですね。ワタシはヘテロの恋愛ものは基本大嫌い、恋愛ものは映画も本も何もかも手に取らないし、エロゲ、同人も陵辱モノしか読まないのです。
 
 ヘテロの恋愛ものはやっぱ、どっかで「はいはい」「どうせ最後にはくっつくんだろ・・」という感じが消せなくてかったるい。
 あとだいたい、何の特徴もなくて目立たないワタシが・・・、とかいいつつ、絶対に一番かわいいという矛盾ですね。本当にブスを主人公には出来ないってのもわかりますけど。

 が、BLマンガは読めますなこれは。まず先が読めないってことですね、普通の恋愛マンガなら、オチはもう完全に見えてるけれど、BLマンガは展開が読めない。イケメンだからって、相手がノンケだったら失恋するし、世間の目も厳しい。たぶんバッドエンドが多いのかも。展開がスリリングです。

 ヘテロのものよりも、恋愛、に純粋だって思いますね、どうせセックスじゃろ、ということではなくて、プラトニックな心のつながりがBLのほうにはあるのかも。すぐにセックスのBLはダメ!と玄人腐女子が言いますけども、まさにそのとおりだと思ふ。

 作画も勉強になりますね、男をエロく書くのはやっぱりBL漫画家のほうが断然上手いですな。そのヒトの趣味が全開ですけども。女を上手く描くのはエロ漫画家だし、子供を上手く描くのはやっぱロリコンなんでしょう、もちは餅屋ってことですね。



それと♀漫画家ってのはスーツ、ロン毛、メガネ、背が高くてスリム、っていうのが好きですよな。
 ♂マンガにおける、巨乳、黒髪(か金髪)、目がでかい。っていうのみたいなものでしょうか。♀作画は目が細いですよね、それが一番の違いかも、目の大きさ。目の大きさをみるだけで何漫画かわかるのです。

BC 18 詩論 アルス・ポエティカ ホラティウス

 トロイア戦争を双子の卵から始めることはせず・・物語の核心へと導いていく・・


 ホラティウスが、詩の書き方について説明したもので、非常に短い。さすが詩人でして、詩の書き方も、詩になっているっていう感じ。アリストテレスの詩論が論理的であったのに対し、かなり感覚的です。
 詩論っていうよりは、詩を書くにあたっての諸注意って感じですかね。


・金銭欲がいったん心を蝕んだなら、一体誰が、詩など作ることを期待できるだろうか・・・

・詩は絵と同じである・・

・凡庸な詩人、は許されない。

・作品を発表するまで9年待つこと、コトバは一旦解き放たれると元には戻せない

・才能と努力は2つで友好関係を築いて初めて機能する、鉱脈が無い所を掘っても何も出ない。

・嘲笑者や追従者こそ、大げさに感動してみせる。

BC 335 詩学 アリストテレス

 アリストテレスはすべてを知っていた最後の人間だ、と言われております。それは全知、だった、ってことじゃなくて、当時知れた情報を全部知っていたってことです。
 
 そんなわけないんですけど、ただ、ギリシャにいて知ることができた事柄のほとんどを知っていたってわけです。いわゆる図書館の本全部読んだ、状態。古代ギリシャはもちろん本が少なかったからできたわけです。もちろんアリストテレスは天才でしたし。
 
 アリストテレスはソクラテスも知ってるし、ホメロスも知ってる、もちろん師であるプラトンについても全部知ってる。現在なら理系、文系とかありますけれど、アリストテレスは全科目、教えています。この詩学、を読めばわかりますが、アリスは悲劇を研究するために大量の劇を見ております、優れたものから劣ってるものまで。暇か!っていうぐらい。


 アリストテレスのワタシが思うすごいところは、プラトンっていう歴史に残りまくるような超偉人を師としてるのに、全然言うことを聞かないところですね。普通そんな歴史的な天才に教えられたら、そいつの意見に流されてしまう。けどアリスは、師とまったく違う切り口と角度で、ハッキリと自分の思索を進められる。そこが天才たる所以ですね、流されない。
 
 アリスというかそれがギリシャ哲学全体の優秀な所なのかもしれません。忖度しない、ってやつですね、自分の意見を言う、議論をしようとする態度、を尊重する。現代は、っていうか殆どの時代は、議論、すること自体が、悪とみなされます。

「おまえがそんなこと言うな!」
「うるさい!死ね!」

 みたいに。議論、しないで、人格攻撃する。別に現代の特徴ではなくて、ギリシャが特殊なんです。いつの時代も
「農民の分際で!」
「女の分際で!」
「平民が!!」
 ってな具合。
 
そんなことより、LOGOS、論理を優先しよう、というギリシャ人の発想。これは気持ち悪いくらい優秀ですね。人類の歴史を通じて、パトスよりもロゴスを尊重しようっていう人間はめちゃくちゃ少ない。


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 さてその中で詩学、文学論です。

 詩学、という学問は今存在してないですよね、文学科の、カテゴリの一つみたいになってますが、英文学科みたいに、言語ごとのカテゴリーで、詩学、という詩学全体を扱うってのはあまりないのではないですか?

 詩、ポイエーシス、ってのはいわゆる、ポエム、のことではなくて、ポイエーシスは、創作、全部を表すコトバだったみたいです。古代においては創作には必ず韻文、を用いるものだからそのまま韻文が創作、ということだったわけ。
 だから創作論、芸術論、なんですね、だからこの詩学、には音楽や演劇、舞踏などもすべて含まれるっていうわけ。

創作とは、ミメーシス、再現、である。というのがその根本的主張です。

歴史と違って創作は実際にあったことではなく、あり得ることを再現してみせる、歴史より哲学的な行為であると言っております。

 鋭すぎますなぁアリスちゃんは。確かに・・・と思わざるを得ませぬ。

よく自分では何も作らない人間は、パクリだ、どれも同じだ、ってことを言います。アリスにすれば、それが、創作なのだ。ってわけ、なにかと似ている、ことが、創作なんだってわけ。
 ワタシもアリスと同意見。何かに似ている、から感情が動かされるわけで、何にも似ていなかったら、誰にも理解できません。新しく自分の言語、を発明してしゃべったって誰にもわからんってわけ。
 何の再現でもない創作、として抽象画ってのがありますけども、ほんとにあれが絵画をダメにしたとワタシは思います。手を抜いてるだけだあんなもの。


また、優れた人間、を再現するのが悲劇、で劣った人間、を再現するのが喜劇である。というすごい角度からの定義をしています。これも、ふーむ、確かに・・と言わざるを得ない。

また、至極有名な悲劇のカタルシス(浄化)論、もあります。

プロットの3大要素は、逆転、認知、苦難

・勧善懲悪であらねばならないが、純粋悪が滅びるだけのただの当たり前の話、あってもいけない。優れた人間が、苦難に陥る、ものであらねばならない(バッドエンド擁護)

・プロットの解決は、プロットからの必然的な結果であるべきであり、「機械仕掛けの神」方式はとるべきでない

・詩作は天才か、狂気(霊感)を持った人間によって行われるべきである

・日常語と文語を組み合わせて、平板ではないが、理解しやすい文体とするべきである

・比喩、する能力は他人から学ぶことができず、ここに才能が現れる

・詩人、は自らが語ることをなるべく避けなければならない

・詩作には、信じがたいが実際には可能であること、よりも、ありそうなことであるが、実際は不可能なこと、を題材にすべきである

2019年12月21日土曜日

1982 First Blood  ランボー

 ランボーって見たと思ってたけれど、実際にはワタシは見てなかったみたいですね。


 っていうかおもろw 何この映画。めちゃいい出来やん。


 ポプテピピックで、ランボーのパロディをやってましたね、ワタシもランボーのパロディだなぁとはわかったんですけれど、こんなシーンあったか?ランボーってなんかジャングルで暴れまわる映画じゃなかったっけ?って思ってたのですが、たぶんあれは3だったんでしょうね。

 だから1は見たことなかったんですね。2、以降はハリウッド式バキバキドカンであれはあれで面白いのですけど、1は結構シリアスな内容となってます。 原題もランボーではなくて、ファーストブラッド、なる謎のタイトル。ランボー、というタイトルは、2作目である
 
Rambo: First Blood Part II

 からみたいです。


 ヴェトナムから帰還した英雄は、本国に帰ると大バッシングを浴びてどこにも居場所が無い、そして地元の保安官と問題を起こして・・っていう内容。ハートマン軍曹と並んで、大佐といえばトラウトマン大佐ですね。

 この展開って、ヒトラーと同じルートですけどね、一次大戦で出兵するが敗戦、本国に帰還するとどこにも居場所が無い。そういう連中をヒトラーは組織化してSS、を作り出す・・・


 映画の構成も良いですね、主人公であるランボー最後の5分くらいまでほとんどセリフがまったくない、最後にバーっとしゃべる、だから印象に残る、タメを作るっていうやり方。アクション映画としてアクションもいい感じです、無理がない、リアリティがある。

 M60をランボーは撃ちまくってますが、あんなふうに撃てるものなんだろうか・・もっと反動がでかそうですけど・・・

2019年12月18日水曜日

1921  赤い館の秘密  アラン・アレキサンダー・ミルン

  およそ100年前の作品。

ミステリー界隈では有名で、いわゆる、黄金時代、の作品です。

 ミステリー界隈ではこの1920年頃の黄金時代の作品トップ10とか、黄金時代トップ7とか、なぜかこのあたりの作品をまとめたがるみたいです。まぁそういう名作がとりわけ集中して発表される時代ってのがあるものですよね、日本映画でいうところの1950年代ですか。
 それ以後の全部をあわせたよりも、いい作品がその集中している。

 なんでもそうですが、名作ってのは集中するものです、でもそりゃそうだって話で、人口が多い時代、が黄金世代、になっているだけです。19世紀末の人口爆発、第一次、第二次大戦のベビーブーマー、このへんが20~30代、って時代、がつまるとこ黄金世代。ようするに確率の問題で、100人の中から一人選ばれるのと、1万人の中から一人選ばれた人間、どっちが優秀か?っていう話です。


 まぁそんな黄金時代、の分析はいいとして、かなり有名なミステリーです。ミルン、っていう作家は、劇作家でして、あの「くまのプーさん」の作者らしいです。くまのプーさんが小説だったということすらワタシは知りませんでしたけれど。


 ミルンは本格的な長編ミステリーはこの一冊しか書いていないので、たった一冊で歴史に名を残すというかっこいい経歴の持ち主。

 最初の端書き、の部分で、こういうミステリーは良くない、というのがあって、むしろそこが一番おもしろいのかも。曰く

・探偵が特殊能力や特別な知識を持っているのは良くない。誰にでも論理的に考えると導き出せるものが推理である。

 これはすごいそのとおりだと思いますね。僕は骨相学をやってるからあのヒトを見てすぐにこいつはチュートン人だなってわかった。チュートン人はこういう性質がある・・みたいなのや、遺伝子操作の結果こいつが犯人ではないとすぐにわかった。
 そんなの推理でもなんでもないですよね、なんじゃあそりゃあって話。

・色恋沙汰が絡んでくるのは良くない、そんなのどうでも良い。

 これもすごいそのとおり。捜査の進展とともに探偵と女が仲良くなって云々・・・まぢでどうでもいい、が、一般には色恋が絡んでくるものが多いですね。コナンと蘭ちゃんみたいなこって。


 トリックはもちろん明かせないのですが、たぶんこの手のトリックの元祖なんでしょう、だからこそ、歴史に残ってるわけです。



 ミステリーってのは、議論がされますね。ミステリー以外のものってのは議論、されないのに。ミルトンの失楽園の韻の踏み方はどうだ、みたいなことをしゃべってるやつはまず一人もいない。けど、やっぱりアガサが良い、ダン・ブラウンみたいなのは・・、黄金世代作家のがよい、やっぱホームズ、密室ミステリーは・・・みたいなのをしゃべってるのは結構いる。
 ミルトンになど誰も興味がない、といってしまえばそれまでなんですが、シェイクスピアは名作か?みたいなのも誰もしゃべっていないのにミステリーだけは色々議論されるのは、ミステリーってのはやっぱ、小説、とはまったく違うものとされてるからなんでしょうね。ミステリー小説、っていう小説の中にミステリーを含むのは良くなくて、ミステリーはミステリーっていう音楽、と映画、みたいに、まったく違う形式なんだと思います。

2019年12月16日月曜日

1995 desperado デスペラード

 この前書いた、マリアッチ、の続編。

 続編というよりもセルフカバーって感じでしょうか。インディーズ映画だったマリアッチ、が当たったのでハリウッドでリメイクっていうやつです。


 ハリウッドでリメイク、っていう響きからするとクソ映画にしか聞こえませんが、これは大成功リメイクと言ってよいと思います。インディーズからめちゃくちゃ予算をかけて色んな所がパワーアップしました。
 何よりもスペイン語から英語になったので聞き取ることができるようになりましたね。

 あとコメディ要素が強くなったって感じがします。誰にでも見やすくなったという感じ。とにかく爆破をたくさん使ってるので、爆破好きにおすすめしたいですね。

2019年12月13日金曜日

2007 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd

空の軌跡の第三部

 ですが、ストーリー的にはもちろんつながりなのですけど、アナザーストーリー的な話、あるいは後日談みたいな話。ダンジョン探索型みたいな感じで、これまで、のワールドマップを旅する王道RPGみたいなのとは違います。
 影の王国、みたいな裏世界に放り込まれて・・っていう感じ。

 あるいはもっと簡単にいうと、裏面、が独立して別のゲームになったって感じですね。

 なんといきなりレベル90くらいから始まります。最高何レベルなのか知りませんが。

 敵も序盤はまぁそれなりですが、途中からバキバキにパワーインフレ。バフ呪文無しでは瞬殺の嵐っていう感じで、まさに裏面をやってるって感じになります。

 仲間が大量に登場し、おきまりの2パーティに別れて、みたいなのもあり、なんとなくFF6みたいな感じですね。パーティ全員の装備だの石のセットだのが大変。常に金と石が枯渇気味。ラスダンももちろんFF6形式、全員使うハメになるので結局全員鍛えるハメになる。

 アナザーストーリーみたいなのでわりとあっさり目かな?と思われますが、サブイベなどがぎちぎちに詰め込まれてるので結構なボリュームです。よっぽどこのシナリオを作ったヒトは、自分の作ったキャラが気に入ったみたいですね。


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 SCではまったく使い物にならなかったジョゼットですが、今回は盗む、を使える唯一のキャラということで、圧倒的に存在感がアップしました。ボスからいい石が取れますし、あと敵のDEFを下げる、というアーツが地味に効果絶大なので、ジョゼを使うヒトが多いのでは?

 ジョゼは役割が出来ましたが、使えないクズキャラは増加、が、固有イベもあるので、使わざるを得ないようになっております。


 特に厳しいのは剣聖カシウス、このゲームでも屈指の壁ボス。負けると難易度下げますか?と選択肢が出ます。つまり普通に戦っては勝てない、運が悪いと敵の必殺で、全員ワンキル。この戦いでしかもリシャールというクズキャラが強制参加、さらに厳しい。
 このゲーム、敵のキャラがこっちよりレベルが低いと経験値が入らないので地道にレベルを上げるってことも出来ない。

 卑怯な手で勝つしかありません。

まずはじっこに戦闘隊形を集める、ゲージマックスにまでためてから開幕グラールスフィア、全員クロックUP+、アースウォール係二人が常にアースウォールを唱え続ける、ジンが龍神+闘魂ハチマキでひたすら殴りつつ必殺(クリムゾンアイ×2、で補強したアーツのほうがダメージ入りますが、万が一攻撃を受けると瞬殺されるのでDEFも高いジンが安定)もうひとりはアイテムでEP補給。これでノーダメで倒せます。超卑怯。が、まともにいっても勝てないのでこれです。
 ケビンのSPDが遅いと開幕グラールが打てないで一気に全滅することもあるのでアクセなどで補強する必要あるかも。

 カシウスを難易度下げないで倒すと「剣聖の紋章」というアクセが手に入ります。全能力値UP、そこまで爆裂強くはないけどなかなか強力なアクセ。が、まぁ必須アイテムでは無いので特に問題なし、とくにラスダンとかではグラールスフィアを装備することになるのでいらん。

(おっさん一人で世界救えるだろそんだけ強けりゃ・・・)

 さらに次の黒騎士も強い、また緑川さんかよ~w でも黒騎士時点では強化の方法が別にあるのでポム狩りなどをすればカシウスほどには苦戦しない。


 ラスボスも特殊で、パーティ4つに分けて、それぞれのパーティでボスを倒すという構成で、もちろん全部勝たないといけないし、しかも装備の変更とかも出来ないのでかなりややこしです。負けるとものすごい前からやり直しになる。油断しないでちゃんと準備すべし。

 ケビン、リース組が真のラスボスと当然戦うことになるのですが、ケビンリース組にグラールを全部もたせるのはもったいない。が、無駄に戦力分散してももったいない、いたしかゆし。
 ラスボスではグラールスフィアが重要になるので、ケビンに闘魂とグラールロケット、あとはリースはケビンにCP補給、アースウォール係二人、さえいればたぶん勝てる。ラスボスの最終奥義みたいなのは絶対阻止しないと全滅確定なのでグラールスフィアをとっておくべし。でも雑魚に消される、と一気に壊滅したりするのでなかなかむずし・・・


 シナリオは、好きなヒトには好きな感じ。キレイゴトですが、万人受けとも言う。なんにせよ、しっかり作られてはいます、あとは好みの問題でしょうね。やっぱりシナリオはファンディスクっぽい感じ。

1900 オズの魔法使い   the wonderful wizard of oz

ファンタジーの先駆者的な作品ですが、ぼんやりとしかワタシは読んだことがなかったですね。
  
 実はOZシリーズには結構続編があるんですが、日本にはオズの魔法使いしか知られていません。
 原作のタイトルは  the wonderful wizard of oz 、不思議な(すっげー)魔法使いオズ。です。

 が、この第一作でさえ、後半のほうはめちゃくちゃでして、続編も一作目を超えることはなかったみたいですね。いわゆる一発屋ってことです。


 けどこの一発、の影響力は甚大で、魔女、が方角、と結び付けられるのは100%このオズの影響でしょうね。西の魔女が死んだ、とか北の氷の魔女が・・・、っていうふうにオズでは北の魔女は良い魔女ですが、他の作品では北の魔女は悪いやつって場合が多い。

 というかファンタジーといえば、WIZARD、という流れを作ったのがオズなのかもしれません。ロード・オブ・ザ・リングにしろハリポタにしろ、結局WIZARD、が主役になっております。勇者、は現実にも戦記物にも歴史物、時代物にもSFにも出てきますが、WIZARDはファンタジーにしか出てきませんものね。


 そしてオズ、はもちろんアリス、からの派生であることは明白、主人公の造形はアリスそのままです。珍奇ないきものがたくさん出てくるのもアリスのやり方・・・

 そしてアリス、っていうのは「美少女もの」の走りでもあるわけ。美少女、が嫌いな人間、なんてのはほとんどいないわけで、一番嫌われない要素の集合であるわけですね・・。

2019年12月12日木曜日

2002 YAMAKASI

 すっごい昔に、友達が面白い映画を見たんだけど、タイトルが一切思い出せない、なんか素手でビルとかに登るっていう映画だ。


 って言ってたのですが、それがこれだったんですね。10何年かぶりに謎が解けました。


 実在のパルクール集団YAMAKASI、をモデルにした映画で、まぁプロットはすっげーどうでもいいです。

 が兎にも角にも、道具を一切使わないアクションってことですね。

 パルクールっていうとSASUKEに出てる選手の一人がパルクールをやってるっていうので知名度がちょっと上がったのでは。
 
 昨今筋肉ブームが起こってるので、パルクールブームも来るかもしれませんね。

2019年12月7日土曜日

2017 ジョン・ウィック チャプター2 John Wick: Chapter 2

 テレビ映画ですね。

 テレビ映画の利点ってやつは吹き替えってことです、これまでめったに吹き替えを見ることはなかったんですけど、吹き替えはやっぱり楽ですね。英語でも聞き取れるんですけど、ちゃんと聞かないといけない。
 
 原音、って声が小さいんですよね、映画を爆音で見るってのが前提でバランス調整されてるから、普通の音量だと声が聞き取れない。けど吹き替えは、テレビで見る用にセリフ、がはっきりしている、のもあるし、やっぱ声優ってやつはハッキリしゃべりますからね。俳優よりも、断然聞き取りやすい。


 そうやって、だらーっと見るにはピッタリの映画、ですジョン・ウィック。ストーリーなど殆どなくて、アクションアクション!ハリウッド映画はこうでなくっちゃってやつですね、どうせしょうもないストーリーなんだから、アクションアクション!金をかけてバキバキドカン!愚直にそれを貫くべきです。

2003 Finding Nemo  ファインディング・ニモ

 ピクサー映画を見ようシリーズ。

 ピクサーの長編5作目ですか。いわゆる、海の中を題材にしようシリーズですね。だいたいネタが尽きたころに、じゃあ海底やってみない!?っていうアイデアが出されるものですが、実際やってみると水中ものって難しいです。
 
 まず表情ってものが無いのでね、海の生き物ってやつは。あと動きで感情を表すってことも難しい。
 
 よく動物に眉毛を書くものがありますけども、やっぱし違和感。

 
 この映画珍しいのは父、と息子の話だってことですね。父と息子っていうとだいたい、フロイトの影響下、対立、から和解、っていうふうになりますね、この映画もご多分にもれずそうなんです、母と子はまぁお涙頂戴ですわね。

 WIKIを見てびっくりしたんですけどピクサーの映画の予算って1億ドル、つまるとこ、110億円くらいなんですね。高っ!!!実写よりも高いじゃん・・・。アニメーションは人件費しかかからないから実写よりは安いっていうものなんですが、ピクサーの予算はすごいなぁ。日本のアニメ映画の100倍予算使ってるんですなぁ、まぢかよ。


 総じてなんですが、やっぱり海ものは難しかったのかなって感じです、出来は悪くはないけど。

 

2019年11月30日土曜日

1989  gun fact book  銃の基礎知識 NRA 全米ライフル協会

 NRAが出している(出していた)、オフィシャルな銃の扱いに関する本で、白黒で文字ばっかり、サービス精神のかけらも無い本です。

 が、FACT、とあるだけあって、古い本ですが、データはかなり精確に載っております。あといかにもアメリカ人らしい、実験精神に富んだものもあります。弾を真上に射つとどうなるのか、とか、水中で射つとどうなるのか、水中に向かって射つとどうなるのか。弾薬に火をつけるとどうなるのか・・などなど。


 しかしながら、ほとんどの記述はやっぱしまったくわけが分からりませんね。銃の知識が無いと。スムースボア、ミニットオブアングル・・など専門用語が飛び出しまくりですし、一番の問題はフィートポンド法なので全然イメージがわきません、〇〇グレインの火薬・・とか言われてもわからぬ。

 というよりやっぱし銃が身近にないのでやっぱしイメージが全然出来ません。

 これが日本の作家の弱いところだって思いますね、GHQの仕業か知らないけれど、あんまりにも日本では軍事関係の情報がなさすぎるのです。しかれでも、ミステリーやサスペンス、アクション系の物語で銃器はほぼ主役と同等なくらい大事なもの。そしてそれはエンタメの半分以上だと思います。

 海外のエンタメがだいたいFPSだとか、TPSだとかなのに大して、日本のそれがだいたい魔法だとか超能力、気合、で戦うのはそういうわけです。銃の知識が全然ないから。それが独自の個性だとも言えるのですけど、世界市場では圧倒的に銃で戦うエンタメのほうが市場がでかいので、なかなか難しいですよね、日本も市場ががんがん少なくなってもはや国内向け、だけでなにか作るってのは無理になってきてますのでな。


 この本NRAが書いてるだけあって、銃規制は社会を安全にしない、という主張がなされてます。たぶんほとんどの日本人はNRAはアホなんだと思ってますが事実はそうではない。

  確かに銃を規制したら、犯罪が減るってのは、どう考えても楽観論すぎますね。銃乱射ができなくなったら、放火、トラックでつっこむ、包丁ナイフ類、爆破、化学兵器って別のものになるだけです。
 特に自動車ですわね。経済優先のためにどんなアホにも自動車が売られますし、はっきりいって、車の危険度は銃と全然差がない。
 メディアはだいたい自動車がスポンサーになってますので、自動車について悪くは言わない、ただそんだけの話です。


 犯罪率が高いのは、もちろん格差が激しいからですが、格差は豊かさの裏面です。格差が無いってことはつまり全員貧しいってだけですから。正直どうしようもない。犯罪をへらす唯一の方法は、人口を減らすってことですが、これも結局はみんなで貧しくなろうっていうことと変わりませんね。

1978 midnight express ミッドナイト・エクスプレス

 いわゆる脱獄物なんですけど、様子がかなり違います。

 一番の特徴はトルコ、で捕まったというところですね。

 トルコの無茶苦茶な刑務所事情みたいなのが描かれております。(まぁ刑務所なんてどこも無茶苦茶なんだろうけども)

 実際の体験記、がモチーフになっているらしく、普通の映画、っぽくないストーリーの流れとなっています。こうなるんだろうな、っていうのとまったく違う展開をする。それがやっぱり作り物と、実話、ってやつの違いなんでしょうね。そんなうまいことフリがあって、オチにつながるってことないものね。



この映画を見ると、絶対トルコになんか行きたくないって思いますねw もちろん誇張もあるし、時代もあるんでしょうけど。


 撮影もトルコでもないらしい。けど、これも普通の映画とは背景の感じとかが違いますね、石づくりってのが多い。基本石、で出来た家ってのには馴染みがないので(コンクリでない)、新鮮な感じを受けます。

 現在の映画ってのとも違いますね、この頃の映画っていうのは。60年代の映画ってもっと明るいか、尖りまくってる感じですけど、70年代は暗い。時代の色ってやつなのかもしれませんな。

2019年11月27日水曜日

2017 ハエトリグモ ハンドブック 須黒達巳

 クモの勉強その2。

ハエトリグモ、 Jumping spider はクモの中でも種類がべらぼうに多くて、無限にいるというか、さらに進化のスピードもめちゃくちゃ速く、次々に新個体が出現しておって、クモの中でも熱い分野のようです。


 著者が研究者でもなんでもない、ただのハエトリマニアが書いていて文章もマニアックです。

 JSはとにかく眼がデカくて8個もあるってのが圧倒的特徴です。しかし8個もある眼の視覚情報を一体どうやって処理してるのかって話ですよね、普通カメラが8つもあればそれを処理するCPUがでかくなりそうだけれど、JSは非常に小さい。そういうとこが虫の謎です。


 前回もそうでしたが、種族を特定できる、と書いてありますけども、無理ですって、小さすぎるもの!マクロレンズカメラを持っているのが前提って感じですね。特殊な装置でもない限り、生殖器を見るなんて無理です。

2015 クモ ハンドブック  馬場友希

 勉強用資料として読んでみました。

ワタシは結構クモが好きですね。いや、そこまで好きじゃないのかもしんないけれど、虫ってやつは、知れば知るほど、奥深すぎだろって感じですね。他の鳥とか哺乳類とかは、想像の範囲内。想定の範囲内ですね、って感じですけど、虫には常識がまったく通じない。

 身近なクモを判別するためのハンドブックなのですが、正直無理ですw クモ、小さいんだもの、でかいクモはなんとなくわかりました。あと眼がでかいのはハエトリグモで、ハエトリグモは巣を作らないというのだけははっきりわかりました。
 しかし後はまったく判別できん、かなりズームできる特殊装置でもない限り、小さい蜘蛛の個体判定はムズすぎです。

2019年11月25日月曜日

1926  ベンスン殺人事件  ヴァン・ダイン

 ヴァン・ダインのデビュー作。

 これまでのミステリー、とは違う、心理分析、を主軸に添えたおそらく元祖と思われます。

 心理分析ってのは、物質証拠、の逆ってことです、つまるとこ、足跡、とか痕跡、ほこり、床に落ちたマッチ、はしっこの破れたカーペット、グラスに残った睡眠薬・・みたいな物的証拠ではなくて、この人間は、こういうことをするタイプの人間ではない。みたいなことで犯人を特定するのです。

 トリック、が殆どないってことですね、犯人の性格分析みたいなことで、捜査をしていくってことになります。

 おわかりになったかと思いますが、これって、ミステリーの書き手としては非常にやりやすいですよね、だって正直やりたいほうだいですもの。乱暴な言い方をすれば、紫のネクタイをするやつは、ブラックのコーヒーを飲まない、ほらね?だから犯人じゃない、みたいなことです。
 それは小説だから成功するけど・・・って話ですね。

 よって、そんな捜査をするには、天才のひらめき、に頼らないといけないわけで、ファイロ・ヴァンス、なる衒学趣味で、横柄、偉そうで秘密主義、そして芸術至上主義でグルメ、女の香水からタバコ、古代文明の彫刻から文字まですべて知ってるというような、超人天才探偵が登場します。事件の始めっからすべてがわかってしまう、というタイプ。もちろん金持ちで美形。

 ある意味マンガっぽいキャラ付けになってますね、腐女子が好きそう。


 実際には心理分析、だけでなくて普通の捜査などもします。むちゃくちゃのようで無茶苦茶ではない、名作として残っているだけのことはある。


 少し前に黒死館殺人事件を取り上げましたけれど、たしかに小栗虫太郎は相当ファイロ・ヴァンスに影響されてますね。犯罪捜査は物的捜査の時代は終わって心理捜査の時代に入ってるのだ・・ってのはファイロそのままです。

 キャラ性が強い、ってのもあって後世への影響は甚大・・でもなぜかベストミステリー100、みたいなんにあんましヴァン・ダインは入ってません、やっぱしちょっとペダンチックなノリが一般受けしずらいのかも。詩、やラテン語、ギリシャ語の引用も普通の人にはただ読みづらいだけですからね。

2019年11月24日日曜日

1983 銀牙 -流れ星 銀-

  ジャンプで昔連載してた犬マンガです。

犬が主人公のマンガ、当時としては珍しかったのでは?最近でも、ケモナーだのフレンズだんとて、人外、が主人公なものが増えている気がします。
 それは非常にワタシはよく分かる。だいたい人間を主人公にすると同じような物語になりがちです

 人間は愚かだ・・自分で自分を滅ぼそうとしているのだ・・・
環境破壊、終わりなき戦争・・・だからオレは人間を滅ぼすのだ!愚かな人間を導いていくために・・・

うんぬんかんぬん。ちょっと聞き飽きた感じがしますね。なんかそうやって自己批判してるのもポーズって感じがして、なんか違う。
 もっとはっきり言うと、人間を主人公にすると、物語が暗くなってしまうのですよね。明るい物語にすると途端にリアリティが無い、こんな上手くいくかよって具合。

 このマンガ、最初は人間とベアハウンドとのバディものかと思いきや、途中から一切人間は登場しなくなって、犬たち、だけで熊と戦う物語になります。そして熊とも大して戦ってない、犬の仲間たち、を集めるための殆ど犬同士で戦っております。

 いろんな犬が登場するのですが、犬好き、にはおすすめできません。血なまぐさいシーンばっかり。今だったら色々問題ありそう、すぐに動物愛護団体からクレームの嵐ですね。

 昔のマンガといえば、侍イズムというかまだまだ軍国主義イズムが残っておりまして

オレは死んでもいい!オレの屍を踏み越えていけ!!

 みたいな、カミカゼ精神が80年代マンガにも色濃く残ってますね。ワタシは嫌いではない、このカミカゼイズム。


 なんでオレが世界なんか救わねぇといけねぇんだよ面倒クセェ、っていうゆとり世代主人公みたいなのは、いやどうせすぐに戦うんだからはよせいって思ってしまいますね。そこの心理描写とかいらんねん、っていう。

2019年11月15日金曜日

1992 El mariachi Robert Rodriguez

  ロバート・ロドリゲスが売れたきっかけとなった超低予算映画。

 マリアッチとして流れのミュージシャンをしていた男が、ギターケースに武器を仕込んでいるマフィアと勘違いされて・・・


 っていういわゆる、取り違え物っていうむっちゃくちゃ昔からあるやつですね。シェイクスピアでもおなじみ。

 でもシェイクスピアならあと3つくらいは同時にプロットを絡ませますね、さらに男と女を間違えて、実は好き同士の男と女なのに二人はその正体がわからないで・・さらに、妖精が現れて・・・ってな具合。


 やっぱし冷静に分析するとシェイクスピアってむちゃすげーやんって思いますなぁ。もちろんこれは映画ですから、プロットの複雑さよりも、アクションが大事なっていますし、さらにロバート・ロドリゲス風のコメディタッチもふんだんにあります。

 いわゆるマフィアもの、のパロディでもあるわけです。90年代ってのはマフィア物のパロディの時代だったわけですね。タランティーノなどもそう。
 90年代の監督ってのは要するにはゴッド・ファーザー世代ですから。それにちょっとコメディ、笑える要素も入ってる、ってのがあの時代のもの。

 マフィアもの、ギャングもの、ってのは死ぬほど数がありますね。というかほぼ、ヒーローかギャングか、あとはゾンビってな感じですわね。

2019年11月12日火曜日

1980 FBIアカデミーで教える心理交渉術 you can negotiate anything Herb Cohen

 ネゴシエーション、の古典とも言える本。

 胡散臭い人間が使う「WIN WIN」の関係、っていうコトバを生み出したのが、この著者、ハーブ・コーエンだと言われております。

 内容は確かに、中道的、というのか、誰にでも受け入れやすい、そしてためになったような感じのする内容となっております。いわゆる名著っていうのはこういうもので、エキセントリックな意見とかは無い。古典、を除けば。

 ただもう40年ほど前の本なので、内容は古いです、ソビエトが、ニクソンが、カーターが・・・と言われても現代の人には実感がわかない。

 それにしたって、交渉術、っていうのをかじってみるには非常に良い本であると思います。


ただワタシは思うのですけどWIN WINの関係っていうのはキレイゴトのような気がしますけど、本当は WIN WINーDEATHの関係だと思うのですよね、つまり協力してるグループは両方に得をするが、それ以外、敵、には死、が待っている。
 ポーランド分割みたいなものです、分割に参加したグループは得をするけど、ポーランドは死滅する。
 WIN WINの関係ってのは絶対に敵、が無いと成立しない。全体主義的考えです、基本的に、キレイゴト、ってのは元をたどれば全体主義が考えたプロパガンタであることが多い。

2019年11月7日木曜日

BC58 ガリア戦記

 カエサル自身が書いたというどちゃくそ有名な古典中の古典。

 しかしカエサル自身が書いたといいますけどそれはどうも眉唾ですよね、カエサルそんな暇じゃあるまいよ。側近に記録を取らせていたに決まってる、自ら筆を取って書くなんてことはないとワタシは思う。
 それでも自分の業績を文才のある側近に記録させて、宣伝用に使おう、というアイデアだけでも天才の所業ですけれどね。そしていかにも!オレすごいだろ!というのではなくて、あくまで客観的に書け、という指示もあったでしょう。その文才のある部下、を選んだ選別眼、運も実力のうち。それによって二千年後の現在まで、その業績がきっちりと伝わっているのですからね。

 もし本当にカエサルが自分で書いたのなら、カエサルっていう人間は、どうも人間としては優秀すぎる。

 古今東西名将、ってのはいますけれど、カエサルこそ最高の司令官っていう歴史家は多いです。
 それにはカエサルが武勇や知略だけでなく、このガリア戦記を書くほどの文才、教養、ユーモア、機転、芸術的才能、があったっていうことも寄与してるようです。ナポレオンが書いた本とか、信長の書いた本みたいなのは存在しませんからね。ネルソン提督戦争記、義経戦争術、チンギス・ハン著「ワタシはこうして世界の三分の一を手に入れた」みたいなのもない。


 前置きはよしとして、この本はたしかに名著です、名著としかいいようがない。とにかく簡潔、で歯切れの良い文体であり、感傷的なところがないけど、書かれてる内容はひたすらリアル。
 すぐに裏切る味方、負けそうになったら掌返しで、これまでずっと友好を保とうとしていたが権力者の脅しで云々、といういつもの言い訳。そしてすぐにまた裏切る。また逃げようとする味方、臆病風に吹かれる新参者、バカな下士官、間違った報告をする部下、まったくキリがない反乱・・・、リアルそのものですね。
 でもカエサルはいちいちそれを許しています。すぐに裏切るとわかってるのに。でもそこがカエサルの賢いところで、そこでいや、許さない、全員殺す。ってやってしまうと、一気にガリア、が一致団結してしまう、さらにゲルマンも全部敵になる。カエサルの作戦としてはガリア、はゲルマンへの防波堤として維持しつつ、ガリアが統一されるのを防いで、ガリアを分断して支配する、という戦略です。非常にバランス能力のいる作戦。
 そして非常に効率的な作戦でもありますね、敵を内部分裂させるっていうやり口は。
  が、カエサルがいなければ機能しないという天才に頼り切ったシステムでもあります、やがてそれがだんだん崩壊していくのは歴史の通り。


 読んでいろんな印象を持ちますけれど、古代、は多様性が豊かな時代だって印象を受けます。わけのわからん部族やら民族が無数に存在していて、宗教、社会の仕組み、ルールなどが、全然違う。現代ははっきり言ってどこもかしこも同じです。みんな一様にカネの話しかしない。地球のすべて。
 すごい無茶なルールもたくさんあります、妻は男10人くらいの共有とされる、とか、私有財産を避けるために一年で強制的に移住させられるとか。
 戦争のやり方もユニークです、隊列の一番後ろに女を残して「私達が陵辱されて奴隷にされないために勝って」と応援させると同時に、逃げるときに邪魔になるので逃げられないようにする。


 最高の指揮官カエサルの名言

「ほかのあらゆることでもそうだが、軍事においても一番大事なのは運である」

 と言い切ってます。こういうところが、カエサルのすごいところなのかも。普通、気合だとか神の加護だとか、占いだとか、兵器の力、兵士の熟練度、士気の高さ、補給線、地の利、隊列、外交・・とか言いたくなるものですが、運、が一番大事。 
 まさしくそのとおりだと思いますね、運がいいやつ、には勝てない。自分の実力だ!と言わないで、あくまで、客観的、合理的。これがカエサリズムと言えるのかも。

 全体の構成はまさに漫画でして、こうも上手くいくものかね、っていう感じです。まず弱い敵から始まり、海での大戦、ブリタニア遠征、ゲルマニア遠征、そして最後にウィルキンゲトリクス、なる今までの敵とは別格の知略に富んだライヴァルが出現して、ほぼ全ガリアとの大決戦に挑む・・・、さらにこの後の物語も当然誰もが知ってるように内乱の勃発、ルビコン川、そして皇帝へ、最後には暗殺。ほんとに漫画みたいな人生を歩んでいますね、カエサルは。
 やはりそれも、運、があるからとしか思えない。

 そんなに優秀なのに暗殺されるなんて詰めが甘いと思われますけど、それも大きな眼で見ると、暗殺、という劇的な結末によって、さらに深く英雄として名が残ったとも言えます。アウグストゥスも、カエサルに負けずに飛び抜けて優秀な人間だったのですが、やっぱし英雄といえばシーザー、のほうが知名度がダントツだと思われますね。

 あとカエサルは人を許し、そして信じようとする、ってとこが、印象が良いところです。誰も信じないし、誰も許さない、人間なら暗殺はされないだろうけど、やっぱし嫌われますわね。

2019年11月3日日曜日

1991 バックドラフト

 名前は聞いたことがあるであろう消防士もの映画です。
ですが、消防士の活躍を描いた、バキバキドカンなアクション映画だと思ってるみると、あれ??って感じだと思います。まずロバート・デニーロが出てる時点で、おや?この映画エンタメ映画じゃないんだって気づきますね。

 もちろん消火活動、的なアクション要素はありますけども、それは全体の10%くらい、それよりも兄弟の軋轢が50%、恋愛10%、さらに放火殺人犯を探すという推理要素みたいなのが30%くらいで、一つの映画に3つくらい映画を放り込んだみたいに、いろんな要素があります。タイタニックみたいですね、恋愛映画、とアクション映画、がひとつになってる、的な。
 よって長いです150分くらいありやがる。

1991年なのにCGがめちゃくちゃ良く出来てますね、なぜ・・?こんな技術力あったっけ?91年・・・。

 ところどころリアルファイアも使っているんでしょうね、なんかすげー撮影大変だった!というのが、じわじわと伝わって来る映画です。

2019年11月2日土曜日

1952 次郎長三国志 村上元三

  途中までしか読んでません。

最近この途中で投げるってのが多いですね。大人になると激烈暇ではなくなるので、最後まで読むっていう体力が無くなってしまう。

 ようするにヤクザが勢力をつけてくお話です。そして殆どすべて、色恋問題によって喧嘩になって、喧嘩に勝って名を挙げる。この繰り返し。この喧嘩っていうのは殴り合いではなくて、江戸時代ですから切り合いです。ここがギャング物、ヤンキー物との違いです。

 むぅ・・・、なんでこれがそんなに流行ったのかわかりません・・とにかくやっぱりワタシは色恋物ってのが嫌いですね。でも時代物ってのは結局はそうなのかもしらん。女絡みで殺し合いをする。イリアスの時代から同じことの繰り返しなのかも・・・。

2019年10月28日月曜日

2008  弱虫ペダル

最後まで読んでませんが・・・

 自転車漫画です。ロードレースマンガ。

あとはだいたい予想通りです、友達いないヲタク少年が自転車で大活躍・・・

 ちょうどなんかこの時期にいいチャリブームみたいなのが起こりましたよね、特に震災後に電気とかが使えなくなって、チャリブームが加速したような気がします、ミニマリズムとも重なって、なんか高くてデカくて派手なものから、ミニマルでリーズナブルでスマートなものへ・・っていう流れに変わっていった気がする。
 服装もノームコア、シンプル、ベーシックってな調子に。


 漫画自体としては、普通です、作画が歪んでますけど、わざと歪ませているんでしょう、ちょっとイニシャルDっぽい、レースを扱うとイニDっぽくなるのか?
 で背景作画がざっくりしてるなぁと思ったら、チャンピオン連載だったのですな、納得。
 秋田書店は自由にやらせる、で有名です。マガジンとかだともっと背景をフォトリアル、フォトトレースみたいな感じで描きますものね。

 ストーリーははっきり言うてイマイチだと思いますね、結局いつものパターンというか

 負けられない!不幸自慢回想、最後は精神論、友情パワー、結局最後は気合で勝つ。

 これですな。だいたいのスポーツ漫画がこれですけどね。特にこのロードレースって短距離とかマラソンと同じで、結局生まれ持った資質なのでは?って思いますね。特に作戦とか、戦略とか、あるんでしょうけど、それでどうにか出来る余地が少ない、速いやつが勝つ。
 100Mスタートラインに並んだ時点で、ボルトに勝てないもの。どうしようもない。ペースがうんぬん言うてますけども、結局マラソンエチオピア勢が独占やんってなもんで。

 だからマンガとしては不向きなのでは・・って思いました。

 でもその普通さ、に安心を求める層に受けてるとも思いました、最近よくある劣化版エヴァンゲリオンみたいなマンガに疲れてますものね、すぐにめっちゃ強いやつとかが出てきて、じゃんじゃん仲間が殺されていくぅ、みたいなの。この手の巨人の星、アタックNO.1からずっと同じスポーツ漫画ってのが疲れなくて良いのかもにゃ・・・

2019年10月27日日曜日

1935  三つの棺  ジョン・ディクスン・カー

かなり有名な作品。推理小説トップ100、みたいなのでも常連。

 カー、ってのはよく聞く名前ですね。でも推理小説界隈ってあんましいわゆる純文学ほどには歴史がちゃんと整理されてないというか、こういう流れ・・っていうのが門外漢にはわかりにくい。
 当然ホームズが爆発的に探偵小説をヒットさせ、そっからチェスタトン・・、このチェスタトン、の時点で知らない人にはあまりよくわからない。が、ワタシはチェスタトンってのが20世紀小説、特にエンタメ系に与えた影響ってのは甚大、莫大、膨大だと思いますね。
 チェスタトンってのは奇怪な人物で、モンスターです。チェスタトン自身がミステリーの登場人物みたい。

 ワタシはカー、もチェスタトン系列だなって思いました。どういうふんなものがチェスタトン系列ってのは言葉では非常に説明しにくい。雰囲気ものですが、キレイゴトじゃないってとこですかね。
 どこか嘲笑的で、バカを蔑んでいて、犯罪を知的ゲームみたいに扱っていて、別に反抗を抑止しようという気はない。
 逆がアガサ・クリスティーで、アガサのキャラはみんなアホです。

「君の為なら命だって惜しくない!」

みたいなことを言う。そんなこと言うやつはアホですし、たぶんそういうことを言うやつは少しはいるだろうけど実際にそのとおり行動するやつはいません。アガサはすごく仕事の出来るバカなんだろうなってのがワタシの評価。

 バカは仕事出来ないって思ってる人がいますけれども、ワタシはそれは程度によると思う、もちろん超バカはまったく使い物になりませんが、有能であることの必須条件として少しバカであるってことがあると思う。
 頭の出来が良すぎると組織で働くってのが難しくなる。


 めちゃ脱線してますが、ミステリーの性質上内容に触れられないのですわね。でもまぁ名作であることは間違い無いと思います。なるほど~って感じでしょうか。

 

2019年10月26日土曜日

冠詞の使い方が100%マスターできる本  明日香出版社

 冠詞が英語で一番難しい。


 というとちょっと、上級者っぽいです。ワタシもそう思いますね。未だに冠詞の使い方がまったくわからん。だからこれを読んでみたのですが、結局わかりませんでしたが、なんでわからないのかちょっとわかりました。

結局のとこ、冠詞って、ニュアンス、なんですよね。雰囲気、なんです。ノリ。理由、がない、ただだいたいそういう言い方をするっていうもの。

 日本語の「が」と「は」の違い、と言われてますけどもまったくそう。もちろん日本人であれば、が、と、は、をだいたい使い分けられる


雨が降ってる



雨は降ってる

のニュアンス、雰囲気の違いがわかると思います。

雨が降ってる、はなんとなく、雨、がザーザー降ってるという感じ。

雨は降ってる はなんとなく雪、とかじゃなくて、雨は降ってる。他のなにかじゃなくて雨がちょっと降ってる、という雰囲気。けど「そっちの天気は?」と聞かれて、雨が、でも雨は、でも意味的には同じです。あるいは、が、も、は、も抜かして、雨降ってる、もっと省略して、雨、と一言で終わらすほうがむしろ普通ですらある。


でもでも

肉は美味い

肉が美味い

だと肉は~~、のほうは肉以外は不味いっていう雰囲気
肉が~~だと肉が特に美味いっていう雰囲気ですね。

肉うめー!

でも可。

なんで??って言われても説明できません、ただそういうふうに言うからってことしかない。

 ぶっちゃけ冠詞、ってのは無くてもいい、省略可能なんですよね。冠詞が消滅した言語もたくさんある。実際、英語でも冠詞を省略する風潮になっています。


ネイティブにはわかる、っていうのも嘘ですね、ネイティブでも適当に使ってる人もいれば、厳密に使ってる人もいる、つまりはまちまちってこと。ネイティブはほにゃらら~~ってよく言いますけど、ネイティブはめちゃくちゃです。日本人の普通の会話が日本語としてはむちゃくちゃなのと同じように。


 日本の英語教育ってのはクソですから、a とthe が違う、減点!みたいなことをやりますけども

2019年10月24日木曜日

ソシャゲに気づいたこと

 ワタシあんましソシャゲってのをやってこなくて、なんでこんなつまんないのやってるの?普通のコンシューマのほうが面白くない?と思ってたんですが、今日、いきなり雷に撃たれたように気づきました。

 ソシャゲってゲーム機持ってない人がやってるんじゃん!!

 ゲームやらない人にいきなり数万のゲーム機買ってさらにソフトも買って、ってのは初期投資が高すぎる。でもスマホはみんな持ってる、さらにだいたいソシャゲは始めるのは無料、だからか!なるほどね!

 実はゲーム機を持ってるってのはたぶん30%もいないのですよね、スマホは90%は持ってるでしょうから。
 ゲームに限らず、みんながやってる、ってことが面白さをプラスするってことがあります。ゲーム自体がどんなに面白くても、やってる人が誰もいなくてマッチングしないってのはつまらんですからね。
 よくアイドルとかでも、なんでこのアイドルが好きなん?っていうと

「人気があるから」

ってことがよくあります。本末転倒では・・・と思うのですが、実はさにあらず。なんでトヨタの車なの?特別トヨタ車にすごい機能がついてるってわけではない。けどトヨタに乗ってる人が多いから。トヨタが大企業だから、これが結構大きな理由ですよね。

NBA開幕  八村塁 NBAデビュー

 いやしかし、本当に開幕から起用されるとは。

 結構ワタシは昔からNBA見てましたけれども、ハチムラ・・、ってNBAで日本人名が聞かれるのはすっげー新鮮。MLBを見てるみたいですね、ついにNBAにもJAPが現れたか・・・。

 しかもすっげー普通にプレイしてる、まったく他のNBAプレイヤーと遜色なし。すげーぜ!!


 まぁ今年のウィザーズはウォールもいないし、正直ドアマットチーム、下位低迷はもう90%って感じですけど、それだけ出場機会もたくさんあると思うので、十分経験を積んでほしいですね。


 それだけでなく今年のNBAは面白いですね、ウォーリアーズ王朝時代がようやく終わって、去年の優勝チームラプターズからはエースが離脱。まじでどこが勝つかまったく読めない戦国時代、これは熱いぜ!!

 大方の予想はどこなんでしょうか?もちろんレイカーズの復活ってのが注目ポイントだと思いますけどもちょっと補強の仕方が無茶があるかな、プレイオフには出てくるでしょうけどね・・・・あとウェストブルック、ハーデンコンビ復活のロケッツ、PGとレナードのクリッパーズと上手いことスーパースターが分散しましたね。リーグってのはこうでなくては。


 ワタシの優勝予想は・・・バックスです
 他のチームが新規チームって感じのばっかしだけどバックスとヤニスのチームは結構かっちり固まって来てる。ヤニスの怪我さえなければ相当強いと思われます。今シーズンはヤニスの時代が来る・・・。

2019年10月21日月曜日

2005 おいでよ どうぶつの森

 ワタシぶつもりってのをやったことが無かったので、あまりにもよく聞くのでスタートしてみました。

 ようするには、普通のゲームのバトル、にあたる部分が無くなって、おまけ、がメインになってるゲームですよね。
 モンスターハンターが、物語、が無いロープレ、なのの真逆です。

ぶつもりとモンハン、ってのはなんか対極にあるもので、同時期に出てきましたよね。なんか大作ナンバリングゲームに対するアンチテーゼなのかもしれません。なんとか5、なんとか6、って大作ナンバリングばっかりになっていて、物語も全部ありがち、そしてどんどんグラフィックがキレイになると、なぜかどんどんゲームが窮屈になる傾向があります。出来ることが少ない。いわゆる一本道ゲーム。
 モンハンとぶつもりはその窮屈さ、を解消するもので、どうするか?が結構ユーザまかせになっております。

 特にぶつもりは、ユーザーが、何を楽しむか、を見つけないといけないスーパーフリーなゲーム。

2019年10月20日日曜日

1976 こちら葛飾区亀有公園前派出所

 こち亀です。こち亀知らない人はいないと思いますが、ちゃんと読んでる人ってのもあんまりいない。が、まんが読みは実はこち亀面白いってことを知っています。しかし何分長いので面白い時期、ってものがある。だいたい~20巻、くらいまではアイドリングって感じで、20~から、中川、レイ子、本田、部長、ひぐらし。といわゆる派出所スタメンが確定。面白くなってきます、全盛期。


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  とにかく両さんのポリシーってのは粋、ってことなんですな。

1980年、の巻に「最近はみんな個性がなくなってきている、いい意味でもキチガイがいなくなってしまった」というようなことがかかれています。まったく現代と同じこと言ってますな、みんな個性がなくなったと。けど現代ではキチガイ、というコトバすら使えなくなっているわけで、個性が無くなった上に、さらに規制が強くなって、共産主義に近づいているのかも。

両さんが中川の豪邸に言った時に、バカでかい風呂を見て

「おれはこんなプールみたいな風呂よりもひのきの風呂がいいな、それが粋ってものだろ?」

 ってなことを言います。こち亀がなにか?っつったらこの下町の粋、ってことにつきるんですよね。

現在だったら、粋、なんかよりも豪邸のほうがいい、っていう価値観が世論でしょう。それは日本、だけじゃなくてセカイ、の世論。
 中川みたいな金持ちが羨ましい・・・っていうのが、現代。でも1970年台にはまだまだ「粋」の文化が残っていた、ということではなくて、そういうものが消えかけている、から昔気質の両さん、が主人公なわけで、だから1970年台よりももっとまえ、やっぱりつまるところ60年台、あの頃は良かった、のあの時代を描いてるわけです。

 ルパンも

「粋じゃねぇなそんなやり方は、おれはルパン流のやり方でやらしてもらうぜ」

ってことを言っております。だからルパンは悪党だけれども愛されるわけで、カネのためならなんでもやるぜ、ならただのギャングになってしまう。

序盤のほうではフータローだの、ヤクザっぽい同僚がいたりの今ではBAN、される内容が多分に含まれております。猿の頭蓋をぶち割って脳みそぶちまけてやる!というセリフがあったりします、今なら絶対アウトですなーこりゃw

 でも都合の悪いことは、無いことにする、箝口令を引く、っていうのと、それをギャグにできるって、どっちがまともかっていったら後者がまともに決まっています。
 
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 作画はモノ、を描くスタイルですよね。モノ、がとにかくいっぱいかかれている、週間連載なのにものすごい丁寧です。アシがすげー優秀なのか、それともものすごい速筆なのか、ですね。
 そしていちいち描かれているモノ、のディテールが細かい。銃、車、バイク、機械、ガジェット、いわゆる男が好きなもの、がふんだんに入っている。たぶん「こち亀」が好きな人は、こういういわゆるモノマニア、の人が多いと思いますね。(ちなみにワタシはこういうモノ、に対する興味がものすごい薄い、ミニマリストです、モノは少なければ少ないほどいい、特にクルマ、が好きな人の意味がわからん、あんなダッサイ乗り物無いとワタシは思ふ・・・)
 今では古臭いかもしんないけど当時としては、かなり美少女を描くのが上手だったと思いますね。

 あと実は実験的なマンガにも相当チャレンジしてます、横書きにしてみたり、上下二段で別のストーリーとか、星とうでん、が出てくる回では劇画調など・・・
 

2019年10月19日土曜日

2011 Thor

マーベル映画を見ようのコーナー。

 これまでのシリーズと違って現実世界よりもファンタジー要素が強いです、トールはカミサマですしね。人間社会の軋轢とか社会問題みたいな要素は薄め。
 ストーリーはまぁ神話モチーフなんで、グダグダ言うことのものではない。オリジナルの神話とはもちろんかなり違いますけど。

 そんなことよりいやドチャクソ予算ぶっこんでメタンカスCG作ってるやん!!マーベル金ありすぎかよ!ってのにびっくりしますね。オープニングから、湯水のごとく金をかけている。景気のいい話ですね。

 トールは神話にあるように、ミョルニルっていうハンマーを持ってるわけですが、だぁっさいですね、打ち出の小槌みたいなの。いや本当はそうなのかもしんないけれどもっとかっこいい感じにすりゃいいのでは・・・。まぁだいたいにおいてハンマーっていう武器がカッコ悪いのですけど、斧だったらまだしも、ハンマーて。萌え怪力少女キャラとかにしか合わない武器です。

 あとトールの俳優、演技力とかどうこうではなくて、ワタシの考えるトール、のイメージとまったく違うなぁ・・って感じです。ワタシのイメージのトールってもっと、テンション高めというか、脳筋直情径行タイプって感じなのですが、この映画ではなんでしょう、女好きのマッスルでしかない。もっと子供っぽいイメージなのですよねワタシ的には。

2019年10月17日木曜日

2014   ジョン・ウィック

 またテレビ映画を見るの巻。

 ワタシは普段は洋画は英語音声で見て、殆ど聞き取れるんですが「ちゃんと聞かないと」いけないので見てると疲れます、ダラダラと見れない。
 吹き替えのほうが楽ってのを最近思いますね、そんな真剣になって見ないといけない映画ってのも無いし。
 

 それとやっぱ声優の声のほうが俳優の声よりも聞きやすいですよね、滑舌がハッキリしてる、英語、日本語って問題じゃなくて、声優の発声はやっぱ別物ですわね。

 
 この映画は・・、キアヌかっこいい映画ですね、凄腕の殺し屋であるキアヌがとにかく暴れまくるというアクション映画です。
 普通、どうだぁ!ギリギリ!・・・くそぉっ!!

ってアクションにはすったもんだがあるものですけど

 ズドン!おらぁ!ドガン!バゴ!ドカン!!

いやすぐ撃つやん!!すぐ殺すやん!!しかもヘッドショットばっかり。なんかそれがすごい新鮮ですね。

 最後に一番のターゲットみたいなのを追い詰めて、普通

「これで終わりだ!」

「たっ助けてっ!」

みたいな会話がありますけども、何も無い。見つける、腹に一発、うぐっ・・何も言わずにとどめ、バン、終わり。

 いや、何も言わないで殺した!なんかそれが新しいですね。

2005 失踪日記 吾妻ひでお

 ちょいとある界隈では有名なマンガ。

 マンガ連載に疲れた作者が失踪してホームレス生活をした体験記、アル中になって病棟に入れられたことなどが書かれています。


 重い話ですが、タッチは軽く書かれています・・、が弱っている人にはズシーンと来るものがあるかも。つげ義春よりはましですけどね。


 全編ホームレス話ってわけじゃなくて、いろんな章がありますけどやっぱしホームレス編が一番おもしろい、労働編などは正直つまんない。

 ホームレス編、どうやって食料を確保するとか、毛布などをどうやってゲットするかなど、やっぱ体験記ってのは強いですよね、想像で書くのとはやっぱし全然違う。

「家ってのは屋根があるだけでありがたいものだったんだな」

っていうセリフにはやっぱし体験したものにしかわからない重みがありました。

 ホームレスといっても、家はあるけど、帰りたくない、のであって、作者は結婚もしてるらしく、正確にはホームアル、タイトルにもある通り、失踪、です。蒸発ともいう。


 ホームレス、浮浪者、路上生活者、ブルーシーター、なんか出版社によっても規制されますよね、NHKではなんと言ってるのか?言葉狩りする暇があるんだったら、無料住宅でも作って収容すればえぇやん、言葉だけ狩って処理するなよって思いますけど。


 聞いた話では、ホームレスの殆どが知能障害者らしいです、面倒を見ていた親が死んで、一人残されて、ホームレスになるというわけ。確かに、普通生活保護受給者か、犯罪者になりますよね。
 ただ最近あまり見なくなった気がする、ワタシが東京にあんまし行かなくなったからからかも。駅でぶっ倒れてる人は良く見るけど。



 ワタシも一度上野恩賜公園で野宿したことがあります。けどホームレスばかりじゃなくて帰るのが面倒な人とか、飲んでる人とか、何をしてるのかわからん人などが結構いっぱいいて、にぎやかであんまり眠れなかったです。仲間が多すぎてあんまし悲壮感がなかった。
 あと一人ひとりに話しかけていく集団、慈善事業なのか詐欺集団なのかわからん連中、そして宗教の勧誘、など、普段の生活ではわからない地下の社会があるんだなーってのが勉強出来ました。

2019年10月12日土曜日

2010 キングダム ハーツ バース バイ スリープ

 最初にプレイ上の注意。

ストーリー的にやる順番はテラーヴェントゥスーアクアの順番ですが、難易度的にはテラのボスが一番強いので、この順番だとだんだんかんたんになってしまう。テラを始めにやるとゲームになれてない感じでやることになるので、ヴェンーテラーアクアの順でもいいかも。

 テラが特に要注意で、ゼアノートレポートってのを集めてからクリアしないとグッドエンドにたどり着けないのですが、テラのゼアノートレポートが一つミラージュアリーナにあってこれが一番見逃しがち。アリーナはオンラインじゃないと遊べないような説明ですけどソロプレイもあります。
 これをやっとかないと、レポートをまた取りに行って、さらにそれでまたラスボスを倒してクリアデータを更新しないとラストエピソードにいけなくなります。

ネタバレってほどでもないですが、3人のレポートを全部獲得したクリアデータがあるとラストエピソードに行けて、ラストエピソードではアクアで真ボス、と対決します。よってアクアをちゃんと鍛えておかないと、ですが、アクアにはタイムスプライサーというチートコマンドがあるので無敵です。ケアルガとスプライサー、デトネがあれば勝てます。最悪何もなくてもカウンターだけ狙えば勝てる、回復なしでは厳しいけども・・・。

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キングダムハーツシリーズの・・・、何作目でしょうか?1、2、2/365、re code?だと思うので・・5作目?

 最近のゲームがナンバリングを避けて、サブタイトルっぽくするのはナンバリングだと、新規の人が1からやってないからわかんね、と思って買わなくなるから、わかりやすいタイトルではない、真、とか、アッパーとか、風の章とか、空の章・・・そういうタイトルになっている模様。

 それによってワタシは間違ってドリームドロップからやってしまうとこでした、あぶないあぶない。

 物語としては、1より更に前、の物語なので、順番としてはもうめちゃです。KHシリーズ、夢とか眠りとか、物語的には、ディズニーのもとのお話とかとの兼ね合いもあったりして、めちゃです。スパロボと同じようなものですね。お祭りゲー特有のめちゃ。めちゃのわりにはよくまとまっているとも言えます。


 さらにこのBBS、はゲームのシステムが入り組んでいて、主人公を3人から選び、そいつでクリアして、また最初の3人から選び・・・って強制的に3週することで、やっと進めるという仕様です。

  この仕様かなり欠点があります。
1 せっかく育てたのにレベルやアイテム、コマンドなどを持ち越せずにまたレベル1からスタートになる。
2 エンディングまで短い、急げば7時間くらい
3 同じイベントを結構何回も見ることになる

 ダンジョン、ボス、ストーリーなどぜんぜん違うので同じことを3回繰り返すわけではないのですが、せっかくレベル上げても意味ないので、ボスを倒せるギリギリくらいまで強くすればいいかという感じになってしまう。ラスボスを倒すだけなら、正直デトネ、ケアルガx2 の3コマンドで十分。十分というかほかはほとんど当たらないので邪魔になって意味無し。
 強化していけば実はたくさん隠し技などあるのですが、まったく必要ない。D-linkという仲間の力を使う、みたいなのもあるんですが、これもまったく使わない。


 アイデアを思いついてしまって、それで突っ走るとこういうことになりがちですよね。主人公を3人にして同じ物語を3人の視点から見るって面白くない!?
いいねー!面白そう!それでいこう!!っていうこと。

 しかし!こういうアイデアが斬新なものって実際に形にして、面白くなるかっていうとものすごい難しい。トリッキーなものを機能させるってのは非常に厄介。そして結局、シンプル、が一番ということを改めて思い知らされるってことになる。
 
 物語の時間の流れを逆にしたら・・・画面二分割で同時に二つの物語を作ったら・・・過去と未来のそれぞれの行動は相互に影響しあったら・・・というこの手のトリッキーなものはたくさんありましたが、やはりどうも完全に機能したっていうのは見たことがない。
 ほいでどちゃくそストレートに友達、を助ける、っていうポケダンみたいな物語がやっぱりいちばん胸に刺さるものです。シンプルには結局勝てない。これって絶望的な答えでもあります。じゃあもう答え出てるじゃん、新しいものなんてないじゃんってことでもあるので・・・

2019年10月11日金曜日

1998 マリア様がみてる

「あらセーラーのカラーが曲がっていてよ」

でおなじみのマリみて、です。

 名前は聞いていても実際読んだことがある人はどれくらいいるでせう?ワタシはコバルト文庫すら初めて読みましたね。でも元ネタ回収ってやつです。

 よくパープリンの若者が「知らねー!」「知らなーい!」って言いますけど、知らないことをえばるな!って思います、質問することは恥ではないみたいなこといいますけどそれが勘違いされてる節もある。無知は恥です、悪ですらある。無知は恥だからそれを無くそうとして質問することが恥ではないってことなのに、知らないことが恥ではないって勘違いしてるような気がする。
 ソクラテスも「無知の知」ってのもそうで、別にソクラテスは無知であることをえばってるわけではないし、知らないってことが偉いとも言ってません。知らないってことを知っている のが大事なのだってわけです。どんなことでも、知らないよりは知ってるほうがいいに決まってます。

 というわけでみなさんもマリみてについて知ったほうがいいでせう。

 ベタ中のベタ、みたいなのがわんさか登場しますが、これがマリみて、がベタへとしたのか、もともとベタだったのかはわかりません。
 お嬢様学校、超金持ちの社長娘で習い事をしていて、華道、茶道、日舞、社交ダンス、英会話、習字なんでも出来る美女、という設定、平凡でなんの取り柄もない主人公なる設定、チャラい感じでレズビアンの先輩、冗談に本気を出すユーモア中毒の先輩、ほぼ完璧なイケメンだが実は残念なゲイ(デフォで登場人物はほぼすべてイケメンイケジョのみ)、絶大な権力を持つ生徒会・・・エトセトラ、エトセトラ。ふとしたきっかけで、文化祭で演劇をやることに、というストーリー。あるあるあるある・・・ってのがこれでもかってマシンガンで来る。

 ワタシが一番思うのは、平凡でなんの取り柄もない主人公、が茶髪のツインテールっておかしいですやん、ツインテで目立たないカワイイ女の子なんてのはありえないぜよ、むしろ抜きん出て目立つでしょう。超金持ちでなんでも出来るスーパー超人のほうがまだ現実にいる気がする。目立たないツインテよりは・・・貧乏な縦ロールみたいなもんですね、いや縦ロールする金あるんかい!みたいな。

 

 なんにせよ「百合」ブームを作ったマリみてですが、マリみてはもっと古い作品だと思ってましたね、90年代初期だと思っていました、98年って結構世紀末に出てたんですね。わりかし新しい。なんと全38巻も出てます・・こういう小説でやたらめったらシリーズ出てるものって手が出ませんよね・・一体誰が読んでるんだろう・・・って思う。ちらと背表紙とかだけみて、なんとかシリーズ30・・・30!?全然知らないが30巻もあるんだ!って驚く、海外のSFとかに多い。たまにマンガでもありますけどね、60巻!?まったく知らないマンガなのに60巻も出てる!?ってこと。何のマンガなのだこれは?っての。

 まっ小説ってやつはほぼ予算がかかってませんから、作家が血反吐吐いてる以外はタダみたいなのものなので、続けようと思えばいくらでも続けられますけどね。


 あとマリみての制服は黒セーラーってのは珍しいですよね。キリスト系だから?漆黒の黒とロンスカ。紺で無く黒、黒セーラーって実際見るとすごい違和感を感じます。アニメでは濃いグリーンになってます。アニメに限らず絵の世界では黒ってのは使えない色、線が潰れてしまうから・・・

2019年10月10日木曜日

2009 インビクタス/負けざる者たち

 久々にテレビで映画を見ました。最近テレビを録画出来るようになったので(いやいったい何時代の話をしとるのだこいつ・・)

 マンデラ大統領と南アフリカのラグビーチームを描いた作品でして、それだけで内容は押してしるべし、で監督はクリント・イーストウッド、ははぁん、どうせいい映画だなって感じで、そしてそのとおりなんですが・・・

 なんかおかしい・・?
編集が強引っていうのか、ん??っていうシーンが多いです、イーストウッドはそういうミスをするような監督ではない。


 なんか途中で予算がなくなるとか、キャストが突然死んだとか、パソコンがぶっ壊れてデータが吹っ飛ぶ、みたいなトラブルがあったんじゃないか?っていう感じですね、それで編集で強引に映画としてまとめあげたみたいな、そういう違和感、が残る映画でした・・・。

2019年10月4日金曜日

1841 モンテ・クリスト伯

 ワタシは学生の頃に、世界文学ってのはザザーっと一通り読んだのですが、デュマは通ってこなかったですね。
 だいたい世界文学全集ってやつには、デュマが含まれてるのと含まれてないのがあって、デゥマは大衆小説、と文学、のちょうどライン上なんですよね。だからデュマが含まれてる方は、軟派は文学全集、デュマとかラブレーとかがなくて、ミルトン、バニヤン、とかが入ってるのが硬派というわけ。

 デュマのスタイルってのは新聞連載のエンタメ小説です、読み手、への配慮がめちゃくちゃしっかりある、読みやすく、わかりやすく、そして読んでいて面白いように、意識して書かれています。デュマは、プロ、の作家です。物語を売ってカネを稼ぐ。

 たぶんガチの文学、ってのは、読み手、のことなんて何も考えてないものです。一冊も売れなくても良い。
 最近思うのですけっど、死ぬ直前の漱石の小説、あれが文学なんだと思いますね。はっきり言ってめちゃくちゃつまらない、というか読むのが苦痛になります、敢えて、読み手がうんざりするように描いてる。けどそこには、真実がグサーっ!!っと書かれておるというわけ。いっぱい売ってカネにしようという気などサラサラ無い。


 そういうわけで、デュマはプロ中のプロ、超一流のプロですが、文学ではないんかな?とワタシは思いますね。別に文学が偉いとも思わないし。ただカテゴリとして文学、ではない。

 よく本がつまんないっていう人はそこを勘違いしてます、面白いものが読みたいなら、文学に手を出しちゃいけない。面白がらせるというのが目的のものじゃないから。面白いものがほしいなら、ゲームをやるべき。



 さてデュマの文体なんですが、デュマはハムレットを見て、劇作家を志したというもともと劇作家で、そっから小説家という経歴。
 よってシェイクスピアの影響が大きいと言われますけど、大きいというかそのままやん!って感じ。シェイクスピアが長編小説を書いたらっていう感じ。そこらへんの二流がそれをやったら当然失敗しまうけれど、そこがデュマの一流たるところで、それを成功してます。
 なんでもビートルズやん、っていうのと同じように、結局なんでもシェイクスピアなんです。それはビートルズやシェイクスピアが天才だったのはもちろんですけど、生まれる時期、ってのが大事で、最初に、手をつけたやつがやっぱり王者なのです。先手必勝。先に一番わかりやすくて、一番ストレートなテーマを扱えるから。
 面白いものを作ろうとするとシェイクスピアに似てくるし、いい曲を書こうとするとビートルズに似てきてしまうわけ。


 実はワタシ最後まで読めませんでした。牢獄からの脱出編・・まででこの小説は十分です。後半は・・・

2019年10月3日木曜日

1977  サザンオールスターズ

 最近サザンを聞いております。

聞く音楽が無くなってしまったので、今までスルーして来た音楽を聞いてるというような次第。
  
 サザンってどういうバンド?っちゅーのを説明するのはまさに野暮ってもんなんでしょうが、なんで売れてるのかっていうのはわかってきました。

 坂本龍一が「ダサい音楽ほどよく売れる」ってことを言ってました。

でもそれって当然の話で、ダサい人間が人間の9割なんだから、ダサい人間に向けたダサい音楽が売れるのは当たり前の話です。ダサい人間がかっこいい音楽聞いてたらダサくなくなってしまいますもの。


 だからといってサザンがダサいってわけではありません、むしろサザンは不思議とダサく無いんです。歌詞の内容は非常にダサい、日本っぽいって言ったらいいのか。あぁだっせぇ歌だなぁって詩だけを見たら思う感じ。そのダサさが好きな人が9割ですからね。


 しかし曲を聞くと不思議とダサくないのです、歌詞はダサいのに曲は洒脱である。なんでダサくないのだろうか?って分析すると、別にアレンジが特別気が利いててすごいってわけでも、バンドが超絶技巧のプレイヤーばっかりってわけでもない。

 当然桑田佳祐の歌唱力、にあるわけです。歌唱力っていうのも違いますね、歌唱力っていうと音圧がすごいとか、低音、高音のレンジがめっちゃひろいとかいう感じ。歌唱力というか、歌い方、ですよね、歌のリズム感っていうのか。それがすごい、ダサくない。
 桑田佳祐ってのはよくモノマネされますけど、モノマネされるほど、個性的ってことです。何がどういうのが桑田佳祐スタイルってのは言葉には出来ませんが、やっぱり抑揚とリズム感、なんでしょうね。


 サザンの曲でも桑田佳祐がボーカルじゃない曲もあるんですが、まぁ凡曲でして、桑田佳祐の個人技ですべてダサくなくなっているのは明らか。桑田佳祐に作曲のセンスがあるのかどうかはわかりませんが、シンガーとしては圧倒的です。
 あと英語の発音が特別上手い、日本人で一番ではないでせうか。英語で歌を歌わせたら一番上手い。宇多田ヒカルよりも上手かもしれん。たいていのネイティブよりも上手。クリアで歯切れが良い。

 ひっどい英語・・・、っていう日本人シンガーは死ぬほどおりますものね。こいつ一切英語とか勉強しないで、作詞家に歌わさせられとるなぁ・・あるいは、グーグル翻訳でもしたんか?ってくらいダサダサのダサな英語。特に女性シンガーに多い気がする・・。



 とにかく詩はすっげーダサいけど、音、で聞くと洒脱で耳馴染みが良い、これがサザンが売れてる理由なのでしょうね。詩がこまっしゃくれてたり、深淵だったり、複雑だったり、よかったりしたら、売れてないでしょう。

1999 テニスの王子様

  テニプリです。このマンガ、ちょうどワタシがジャンプを読まなくなった、その瞬間頃に始まっていて、本当に最初の触りくらいだけ読みました。

 最初のころはまぁ、かなり怪しいものでしたが、テニス・・をしていて、スラムダンクみたいなシリアスなスポ根ものを目指していたと思われるのですが、途中から様子がおかしくなりテニスというよりは、特殊能力?必殺技??みたいなので戦うような感じ、キャプテン翼、あるいはくにおくんのゲームみたいな感じになりました。
 
 それ以上に!最初は、少年、に向けて書かれていたのですが、だんだん、イケメン乙女マンガへと変貌していき、もぉイケメンコメディ、っていう感じへと、シフトチェンジしていきました。舞台化とかにもなり、なんかこういう、腐女子向けマンガ、の走りみたいになりましたね。

 なんじゃこりゃ、むちゃくちゃやぁ!っていう人々もいると思いますが、ワタシはこれはこれでいいんだと思います、良い、というか、結局シリアスにスポーツやるとスラムダンクになってしまうんですよね。しかも劣化コピーのスラムダンクになってしまう。スラダンはもう答え、みたいなもんですから。スポーツ漫画ってもう答え出てしまってるんですよね、演劇の答えはシェイクスピア、クラシックの答えはベートーヴェンです。小説の答えはドストエフスキー、答えが出ちまってるんですもの、それを超えるのは無理。別のジャンルにトライするのが正解というか、そうせざるをえない。




 21世紀、あらゆるジャンル、に女子、が侵略してきました。ゲーム、アニメ、少年漫画、ソシャゲ、サバゲー、最近ではエロ同人誌、ギャルゲー、エロゲー、アダルトビデオまで。いまやAV女優まで、セクシーアイドルみたいなこって、女子ファンもいるような次第。

 ♀のほうが金払いがいいので、あらゆるところが、女子向けにシフトしてきたわけです。♂はあんましキャラグッズだの買いませんもの。金を出した奴の意見が通る、それがマテリアルワールド。
 やっぱし♀にはマゾが多くて、貢ぎたい欲、みたいなのがあるのかもしれませんね。


 これも最近のマンガの潮流なのですが、キャラデザが細かいので、コマ割りが大きくって、ストーリー的内容はすっげー少ないってのがあります。小さく書くのが不可能なわけで。
 テニプリ一巻、3分くらいで読めます。今こち亀も読んでるのですが、こち亀は一冊読むのに15分はかかる。
 どうなんですかね、これ?こういう流れを作ったのもスラムダンクだと思います。負の遺産もたくさん残しとるよなぁ・・・

2019年10月2日水曜日

1998 バグズ・ライフ

  ピクサー祭りに突入してます。

 長編二作目のバグズ・ライフですが。

 まぁ失敗作ですねw トイ・ストーリーがあまりにもよく出来すぎていた。二作目のジンクスというやつです、二作目ってのはほぼ間違いなく失敗する、特に初代が成功した場合には。
  

  何が失敗したのかを考えるとよい教訓が得られます。

 一番の失敗は「しゃべりすぎ」です。
映像っていうメディアは長いセリフにはまったく向いてない。脚本とか小説ではよく書けてると思えても、実際口に出して言うと長いと全然入ってこないわけです。アニメーションはアクションです、アクションが無いアニメーションはまぁつまらんと言って良い。それって紙芝居ですからね。アクションとアニメーションってのはほぼ同じ意味だと言ってよいです。セリフが多すぎて、アクションが少ない。こりゃだめですね。


 第二の失敗はキャラ多すぎ、です。
映画ってやつは90分しか無いわけで、マジック7と言いますけど、キャラを深堀りできるのは7が限度、それ以上だと全部キャラが薄くなる。主人公のフリックがサーカスの虫たちを雇ってきてそれでバッタと戦うってのですが、フリック、ヒロイン、ヒロイン母、ヒロイン妹、バッタ親玉、バッタ2、バッタ3、サーカスの一団9人・・・名前すら覚えられませんもの、こりゃだめです。

 第3の失敗は、やっぱアニメといえど虫が気持ち悪い、です。ハエ、ゴキブリなど、やっぱし可愛くない。


 とにかくこの映画は、モブ、シーンがアニメでもできるぞ!っていうのをやってみたかったんでしょうね、レンダリングエンジンが進歩して、たくさんのキャラを同時に動かせる!どうだ!っていうことなんですが、映像が綺麗だとかすごいってことと、映画が面白いかってのは全然別の話。NHK4K、ってやってますけど、誰一人見てないでしょう。どうせつまんねーからです。

 もちろんピクサーはこっから教訓を生かしてトイ2、でまた大成功ってわけです。失敗から学ぶところが偉いですね。失敗してもまたチャンスが与えられる環境ってのを作った人はもっと偉い。一回失敗したらグッド・バイでは、そりゃ人材が育ちませんわね。

2019年9月25日水曜日

1999  トイ・ストーリー2

 トイ・ストーリーの2です、当たり前ですが。

いや、それにしたってよくできてるとしかいいようがないですね、映画も90分ほぼぴったし、ワタシは最高の映画は90分だと思います、それ以上は集中力も持たないし、それ以上に膀胱も持たない。
 映画に限らず、何か一つのことを全力でできるのは連続90分が限界。それ以上は絶対どっかで落ちてきます。
 この映画はしかも、エンドロールにもぎっしり遊びがつまっていて、90分、最後の数秒まで、ぎゅーーーーっと濃縮して面白さが詰まっている。これは本当に素晴らしいこと。面白いのかもしんないけどダラダラ長いってものが多すぎます。海外ドラマ面白いとかいいますけど、どう考えたって長すぎる、短くすれば本当に短くできるようなものばっかり。たいていの小説は長すぎだし、昨今のマンガもそう、ギュッ!と濃縮させること、これが作品作り、ものづくり全般のキモですね。


 脚本もまぁ、こいつは練りに練られていやがる。台詞回しやアクション一つ、すっごい時間と熱量が詰まっている。アニメーションだからカネはまぁほぼ人件費なのです。1の成功でたっぷし時間とカネをかけられたって感じですね。


 日本アニメは90年代なかばにピークを迎えて下降線です、それに変わる形でやっぱピクサーがアニメーションの主役なんだなぁ・・・って思いますね。1の時にこういうアニメが主流になるのかぁ・・・という感じでしたが、2で、もうはっきり実力の差を見せつけられた、完全に世代交代だったのだって、20年後の今になってより強くそれを思いますね。アニメーションの主戦場はピクサーですわ。万人向け、アクション要素が強くて、シリアスすぎない。覇道を歩み始める・・・。
 そういうみんなを幸せにする!みたいな王道が作りたければ留学してピクサーに入るべしですね。



 21世紀ジャップアニメはマニア向けというか、オタク向けにシフトしまして。まぁそれはそれでいいと思います、メイン、ってのは大変ですし、制限も多い。二番手、ってのが一番やりようがある。トップの座は譲って良かったとも思えます。
 けどともかく美少女出せばえぇやんってのはいい加減うんざりしてきましたけどね。といって天才でも現れない限り限られた時間と予算で、練り込んだアクションってのは難しいですけどね、昨今の作画の風潮からして作画枚数増やすのは難しいでしょうし・・・

2019年9月18日水曜日

2004 英雄伝説6 空の軌跡SC

 英雄伝説シリーズナンバリングがややこしいのですが、これは一応空の軌跡、シリーズの2つ目、SCとはsecond chapterのことなり。

 がっつり前作の続きから始まるタイプの珍しいゲーム。普通話は続きだけれどレベルは1から、ってものが多いですが、いきなりレベル30くらいから始まるという、本当に続きから、という感じ。前作を遊んでなくても・・、ってのは絶対にダメ。前作をやらないとまぢでまったく意味不明です。


 これだけは注意ですが、賭博師シリーズ、というアイテム、何の役に立つのかというと最後に最強の武器の素材になります。ワタシはまったく集めてなかったので手に入らず。だけど集めるのもかなり難しいです。時期限定イベント、隠しイベントなども多い。

 
 色々と珍しいゲームです。まず主人公がツインテ女子(やや脳筋のポンコツ)、そして最初の仲間は年上だけど乙女のポンコツ、というポンコツ女子二人でゲームがスタート。非常に珍しい。ゲームを通して味方キャラの出入りもかなり激しい。FF4並です、最初のパーティと最後のパーティまったくちゃうやんってなる。

 女ばっかりのゲームでも主人公だけは男ってのが多いです。それはゲームの主人公に自分を投影するから男じゃないとダメ、っていうゲーム業界のルールがあるからなんですが、本当にそうか??って思いますな。

 このゲームはいなくなった恋人(♂)を女が探す、というテイルズリバースの逆って感じでして、いわゆるヲタク男子にはまったく共感を呼ばない物語であるはずですが、むしろその逆でむしろヲタクユーザがこのゲームは多い気がします。
 基本的に、♀、目線で物語が進むってのはやっぱり珍しい感じ。


 ゲーム自体はどちゃくそベーシックで王道なロープレでして、ファルコムってのはそういう会社です、どちゃくそ王道。どちゃくそ王道ですが、実はシナリオはよく練られているというか、しっかりしていて、全体の流れとしては、まさしく王道のそれなんですが、その基本をしっかりやっています。チープな作りのようで、実はしっかりと作られています。




 超ネタバレですが、どのキャラを使えばいいのか?というアドバイス

エステル  主人公なので絶対に使うハメになる、が物理にもアーツにも中途半端。けれどアーツ担当が他に居ない場合が多いので、アーツ担当にならざるをえない。


ヨシュア  加入時期は遅いけれど固定メンバーなので使うしかない。こいつもやや中途半端。結局ボス戦になると味方にクロックアップ、ダウンを掛けるだけのサポート役。エステルよりも攻撃力が低い!ヨシュア君非力、隠密担当とはいえ、その隠密能力が戦闘にはほぼ役に立たない。みんなが言う通り、暗殺密偵特化で姿を表した時点で誰よりも弱い。
 

ジン  エース。真ゲッター並の最強キャラ。自己強化スキル、自分回復スキルとクラフトが超優秀、ブレイクも強い。グラールロケット、闘魂ベルトはこいつにつける。あとはただ殴るだけ。物理が効かない相手以外には無敵。絶対お前1人で兄弟子に勝てる。

アガット  劣化版ジン、クラフトがいまいち。

クローゼ  回復役・・・なのだけれど打たれ弱いのと離脱期間が長すぎてレギュラーとして使うには難しい。ただ女性キャラ専用装備が多いし、物語上でも准ヒロインであり、王女でもあり・・とゲームの内容的にはクローゼを使うと据わりが良い。


シェラザード  非常に使えない。アーツも弱いし物理も弱い。エロ担当であるが、レトロゲーなのでおっぱい描写もない。

ティータ   HPがあまりにも低い。後半は一撃で死ぬので使えない。ロリコンだったら無理して使え・・・

オリビエ  スロットの関係で、アーツ担当はこいつしかいない。こいつしか使えない魔法もたくさんある・・・が裏切る!? オリビエが抜けるとアーツ担当がいなくなってしまうのでエステルがアーツ担当になるしかない。(最後の最後に帰ってくる)

ケビン  上位互換クローゼ  加入時期遅めだけれど回復役はこいつしかいない。クラフトで回復、アーツで攻撃、なのでCP、EP切れにもならない。

ジョゼット  加入時期がおそすぎるしアーツも少ない、なんじゃこりゃ。足手まとい要員。(加入必須のイベントがあるのでちゃんと足でまとってくれる)

ユリア PSP限定隠しキャラ。だがラスボス直前のみ。
ミュラー  同上  ふたりとも対して強くもない。ただファンが使えるというだけ。
でもこういうふうにおいそれとキャラを増やせるのがドット絵ゲームの醍醐味。1キャラ数千万かかる3Dモデルキャラをちょっとしたお楽しみに増やせないので。


 とにかくオリビエに頼ってるとげげっ!!!ってことになるということだけは注意。他のキャラもレベル上げればそこそこなので気に入ったなら使ってもいいってとこです。

 ゲームの難易度なんですけど、状態異常対策さえしっかりしてれば死ぬことはない、ただ状態異常対策なしだとすぐに壊滅ってことが多い。ボスというよりも、変な雑魚が大量に群れてくるのが怖い。ペンギンとかイカとかワームとか、あんまし強くなさそうなやつらにボコボコにされることがある。

 あと剣帝、だけは異様に強いです。噂では最初は弱かったけれど、弱すぎる!というクレームが来たので強化されたとのこと。イケメンキャラ補正がかかっておりますw(緑川ボイス)
 ラスボスなどよりも圧倒的に強い。ラスボスなんてほんとただのやられ役です。


  このゲームボリュームも相当あります。クエストを全部無視しても50時間、クエストをこなすと軽く70時間、全部こなすと80時間くらいはかかる。RPGは50時間は遊べないとダメ、というワタシのルールからいって、相当合格点。実質FCから完全につながってるので100時間超える、超大作となっております。さらになんと3部もあります・・・本編中も最初っからまだまだ謎はあるよ、ってのを匂わせているので、はじめっから膨大なストーリーとして作られたものです。ファルコムすげーなぁ。そんな長期目線でものを作れるなんてカネがあるのですな。

 
 クエストもただのお使い、ではなくて、色々と手が込んでいるので、面倒くせぇのもたくさんありますけれど、単調ではない。(特にやっぱり釣り、クエストはクソ面倒。ワタシはほぼ一度も釣りはしなかった。あと料理、も充実してるんですが、これもほぼまったく使わず・・・)

 レトロゲーなんですが、暇だ!という人にはぜひおすすめのゲームですね。
唯一の欠点はロムの入れ替えが面倒です、後半街が変わるたびにとっかえひっかえしないといけないのが面倒。PSP版だけの仕様なのかな?

2019年9月11日水曜日

2006 戦国BASARA 2

  今どきこのゲームをやってる人は皆無だと思いますが、元ネタ回収です。BASARAシリーズってワタシはやったことなかったので

 いやそっちの伊達政宗のやつ!!

 とかたまにラジオとかで聞くけど、BASARAの伊達政宗がどういうやつ?ってのを知らないのでわかりませんでした。やってみて、なるほどね~、っていう感じ。

  このゲームが出た当時は、いや三國無双じゃん・・・まぢか?CAPCOMみたいな大手ゲームメーカーがこれほどまでにパクリゲーム作っていいの?って思いました、で実際やってみると、やっぱりパクリゲームなんですがw ゲームシステムはほとんど同じでもノリは大いに異なっていて、まぁバカゲーなんですねこれ。


 どういう風にバカゲーなのかはやってみるほかないですが、なぜか知りませんが、徳川家康の小物感がすごい、何か家康にでも恨みがあるの??

 忠勝・・・。

 とにかくキャラ設定がぶっ飛んでるゲームということです。もちろん(ほぼ)全員美男美女になっております。



 今ではなんか大手ゲームメーカーでも平気でよそのをパクる、ミニファミコンが売れたらこぞって他のメーカーも同じように出すって具合で、なんかそれはアリ、ってことになってきましたね。ありとあらゆるものが美男美女化されるのをもはや定番中の定番になりました。武将のみならず、刀剣、艦隊から戦闘機まで、とにかくなんでもイケメンイケジョ。
 そりゃどうせならカワイイくて若くて巨乳のほうがいいに決まってますものねー。

2019年9月9日月曜日

アシックスウォーキング  足型測定  体験記

アシックスウォーキングで足型測定を行い靴を買って来ました。

 よく靴とカバンだけは安物を買うなって言いますね。カバンは最近は全然安いのでもすぐにぶっ壊れるってことは無いですが、やはり靴だけは、良いものを買うべきだとワタシも最近気が付きました。


 それまではずっとセールのワゴン売みたいな靴を履いては一度も洗わないで汚れたら捨てるっていう使い捨てをやってましたが、ニューバランスの880っていう割と高めな靴を履いてみたら、まぢかよ、疲れないやん!!って唖然としました。

 靴変えるだけで全然疲れが違ってくる。クルマの心臓はエンジン、って言いますけど、人間は心臓を取り替えるわけにはいかないので、カスタムするならタイヤしかありません。歩くときに接地するのは靴だけ!カラダ全体を支える面積は靴しか無いんですもの。


 あとなんでも通販の時代、何故か店で買うよりも通販で買う方が安い、さらに自宅まで届けてくれる、じゃあ誰が店に買いにいくねんって話です。通販のほうが圧倒的に品揃えも多いし、これも大事なのですけど値段がハッキリしている。よく実店舗だと、いや値段いくら?ってことありませんか?おしゃれすぎて値札をつけてないとか、何%OFF、とかで・・で結局いくらなん?ってわからないことも多い。


 でも靴だけは、実店舗で買わないといけないですわね。靴は履いてみなけりゃわからないんですもの。いくらレビューで高評価とかでも自分の足に合わないとやっぱり全然ダメ。メーカーによってサイズ感が統一されてないし、靴によってまったく違う。通販で返品がすぐ出来るってのもあるけどまぁ面倒この上ない。返品でいちいち郵便局いくのとか。

 別に回しものでもなんでもないのですけど、足型計測をしてもらって、サイズを確認してからためし履きして買うのは必須ですね。
 足型測定、最近流行ってきてると思います、というか今までよくサイズを測らないで買ってたなって感じです。ニューバランスとアシックスの店ではだいたいやってますので、ぜひやってみるべしですね。(ただしNBの直営店、ってのが超少ない)それに伴い、最近ニューバランスとアシックスを履いてる人が増えてるって気がします、ワタシは割と靴で人間を判断します、時計よりもその人の性格が出る。高い時計つけてるやつはだいたい成金かクズですけど、先の尖った靴を履いてるやつもサイコ野郎。色の派手なランニングシューズを履いてるやつは、実はまったく運動能力は無い。超無難なオールスターとかスタンスミスを履いてるやつはファッションセンスが無いのがバレたくない奴。逆に高いNB、ジョブスが履いてるの、とかハイテクモデルを履いてるやつは、こいつ!出来る!って感じですね。安いNBを履いてる若い女は、あぁ・・・貧乏なんだな。って同情しますw
 東南アジアとかの出稼ぎ労働者はなぜかナイキ率が非常に高い。だからなんかワタシはナイキは最近、東南アジアのブランドみたいに感じる。あとリーボックを履いてる若い女、これは良いセンスの持ち主。ノーブランドの安物を履いてるやつ、ワシもそうじゃった、若いな、って感じ。安物の革靴、ダメサラリーマン。リーガルなどの高い革靴、こういう場合はかばんも見る。かばんもハイブランド、バーバリー、ぼんぼん、家が金持ち。本人の能力は低い。かばんはニクソンとかのスポーティタイプ、はい出来るサラリーマン・・・・

 中高年層のニューバランス率がものすごい高くなってますね、やっぱ機能性が高いですわ。ナイキ、アディダス、プーマはかっこはいいかもしんないけど機能はあんましです。
 アシックスのロゴってわかりにくいですものね、NBはロゴが目立つってのもある。あっそれアシックスなんだってよく見ないとわからん。


 写真の靴はTDW536 ハダシウォーカー 10800円くらい、また、中敷きをカスタムしたので+2000円くらい。もちろん通販で買ったほうがかなり安いです、が、まぁ計測代を払ったと思ってください。
 地味で、これ1万円?って感じですが、はきごこちはすげー良い。中敷きカスタムで土踏まずサポートをつけたのでピッタシ来ました。サイズがぴったりの靴を履いたら、もうパカパカの靴なんて履けませんわ。

 みなさんも靴なんてどうでもいいわい、って人は是非一回、足型測定、試してみるべきですね。

2019年9月8日日曜日

1995 トイ・ストーリー

 初代トイ・ストーリー。ワタシ見たと思ってたんですけどどうやら見てなかったようですね。

 これは売れるわw

1995年、20年以上も前です。この時代に、ここまでのアニメーション作るのって、むしろ今作るよりもめっちゃくちゃ難しかったと思いますね。ノウハウ、みたいなものが出来てない、ソフトをプログラミングするところから始めなかったと思われます。
 よってCGはもちろん現在と比べると荒い感じがしますけれど、当時としてはスーパーレンダリングに時間がかかったのでせう。だってWIN95の時代だものな・・・すごいとしか言いようがない。
 もちろん関節の動きの不自然さを、おもちゃ、を主人公にすることで、自然に見せるというトリックが効いております。


 80分程度に短くまとまっているのも最高に良い。ワタシはいつもは映像はだるいので1.5倍速で見るのですけど、ノーマルスピードでも、だるさを感じさせない。テンポが良い、スバラシ。
 ワタシはこのテンポっていうのが、映画監督の一番重要な才能だと思いますね。テンポが悪いとどんだけ良いことをいってたりシナリオが良くても、なんか見るのがきつい。最悪内容がなくてシナリオが悪くても、テンポさえ良ければ見れてしまう。

 要するにはアクション映画なんですが、台詞回しなども気が利いている。絵コンテチームの技量も高いです。

 とにもかくにも恐るべき完成度。このトイ・ストーリーからアニメーションは3Dが主流になりましたけれどさもありなん、これはエポックメイキングな作品でしたね。

2019年9月7日土曜日

2004  ドカベン スーパースターズ編

  プロ野球編に続くスーパースターズ編。


 ドカベン連載終了というわけで、一気に読んでいるわけですが、これもまたひどい出来ですなw

 明訓チームが、またプロでスーパースターズというチームを作って再集合して、プロ野球を戦うっていうストーリーなんですが、ハッキリ言って全然おもしろくない。
 ワタシがプロ野球をほとんど知らんってのが原因かもしれません。プロ野球好きには楽しめるのかも。

 でもマンガとしては絶対メジャー挑戦、新たな強敵・・っていうストーリーにするべきですよね。だってプロに入った時点で、山田には敵はいねぇんですもの。最初から最強、それでは物語になりませんがな・・・。

 でも作者がどうしてもメジャー嫌いらしいので、メジャーには結局行かないじまいでした。


 このドカベンと同じようにプロ野球の人気ってのも低迷していきましたよね、テレビで放送が無くなって、ワタシみたいなまったく見ない人間には本当に助かる。テレビをそもそも見ないのですけど、ラジオでも野球でなくなるってことが少なくなったのは助かり。

 テレビ放送が無くなってから、カープ女子だのってまた少しづつ盛り上がってるのかもしれないです。まぁそれでもワタシは断然メジャー派ですね。だってメジャーのほうがチーム数っていうか規模がまったくちゃいますわね。
 ワタシだったら、チームJAPANとして、2チームくらいメジャーに入れてもらう。ってのが良いと思いますね。カナダのチームはメジャーに入ってるんですもの、日本だってメジャーに入れてもらったほうが断然面白くないですか?

2019年9月3日火曜日

2010 iron man 2 アイアンマン2

 よってマーベル映画ですが、アイアンマン2。1のヒットを受けてすぐに制作されましたが・・・


 まぁいわゆる、2はコケる、というベタを踏んでますね。踏みにいったっていうほうが正しいのかもですけど。とにかく長いって!120分も絶対必要なし。
  
 それにアクションシーンが少なすぎ。お話が長すぎます。いやいや、みんなアクション期待してるでしょ、誰がごちゃごちゃしゃべるのを聞きに映画に行ってるものか。アクションが映画全体の7%くらいしかありません。あとスカーレット・ヨハンソンのエロシーンが10%、あとは無駄話って感じ。

 アクションシーンをたくさん作るのはカネがあまりにもかかりすぎるのか、なんかもったいぶりすぎてます。でもだとしたら70分くらいにギュっとまとめれば、テンポの言いスッキリした映画になったであろうに。

 興行収入的にはどうだったかわかりませんが、確実に、1のほうが良かったですね。

2019年8月30日金曜日

2008 ハルク  The Incredible Hulk

 あまりにもみんなマーベルマーベル言ってるので、やはりこれは元ネタ回収のためにも勉強として見ておいたほうがいいということで、マーベルシネマティックユニヴァースを見始めております。アイアンマンは見たので第二作のハルク。




 ハルク、名前は知ってるけど実際に見るのは初めて。まぁようはムキムキになったスパイダーマンじゃんってことなんですけど、スーパーヒーローものって時代劇みたいなもので、よっ何とかや!みたいなことなんでせう。都合よく美女がいるとか、悪役が現れるとか、伝統芸能みたいなもんです。むしろそのわかりきったプロットを楽しむものということで。CGはやっぱりカネがかかってますのでよく出来てますね。

 でもバキバキドカンのエンタメ映画なんだからもっと見やすい画作りのほうがいいと思いますね、全体的に暗くってあんまりよく見えない、アクションが見にくい。なんかかっこよく撮ろうとしてんなぁって感じ、あと長い。アクション映画に2時間は長すぎる、80分でまとめられるでしょうに。


 それでもやっぱりマネーがかかっていて、うぅん、マネーのちから恐るべき。っていうとこも随所にあります。


 世界で一番売れてる映画はマーベルシリーズです。これは二位のスタウォーズにもう完全に大差をつけてぶっちぎり。本数が違いますからね。だから数字的には、人類に一番人気のある映画はマーベルシリーズってことになります。さらにそれは一番予算が使える映画もマーベル映画ってことになる。監督もモデラーも、デザイナーも、一番高い才能陣を使えるわけで、これはやっぱり、一応見ておくにこしたことはないんでしょう。

 あと出てくるのがおっさんとおばはんばっかりってのがこれがハリウッドと日本アニメの一番の違いだなぁと思いますね。萌えアニメばっかりの日本エンタメにうんざりって人がマーベルに食いつくんでしょう。

2019年8月23日金曜日

2014 ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア



 いわゆるポケモン ORAS、第6世代のシステムで、ルビー、サファイアをリメイクしたゲーム・・ですが、いままでのリメイクものは、アップデート版って感じでしたが、このORASはほぼ全然違ったゲームになってます。
 まず2D調から3Dマップになったので見た目からしてまったく違うし、シナリオも相当変わってます。いろんな新規追加要素、メガシンカはもちろん、ゲンシカイキ、オープンエンカウンターシステム、フェアリータイプ追加、アプリの新要素、などなど、すげー盛りだくさん、完全新作って言ってよい感じとなってます。
 むしろホウエン地方、と御三家ポケモン、くらいしか残ってないくらい全然違うゲーム。
 さらにおおぞらを飛ぶ、ではポケモン初のワールドマップが登場。なんかすごい新鮮な感じ。こういう世界だったのか!って初めてわかりました。

 そして そらをとぶ、で街だけでなくてマップのどこにでも飛べるように なりました。道路とかにもひょうと飛べる。クソ便利とはこのことか。


 ワタシは初代、金銀はそれこそゲームボーイがホワイトアウトするくらい遊びましたが、あんまりRS、は覚えてない。それでも確実に2周はしてますね、御三家を育てた記憶はある。今回は一番誰も選ばなそうなキモリを選んでみました。
 ポケダン、をプレイした人ならわかりと思いますが、ジュプトルはポケダンではすごい重要ポジション、ポケダンでジュプトルを好きになった人も多いのでは?
 三段進化形は中間が影が薄いけれど、ジュプトルはすげー良いですな。とにかく素早い、という説明もかっこいい。

 ちなみにジュプトルの敵として現れるのがヨノワール(ヨマワル)なんですが、ワタシはずっとヨワマル、とヨオワールだと勝手に勘違いしてました。ヨワマル・・ステータス攻撃ばっかりするからか・・ヨオワール・・、なんて不吉なポケモン・・・


 ピカチュウにだけきせかえが可能で衣装が5種類もあるというスーパーえこひいき仕様。まぁイーブイの進化と考えればいいのかな・・。個人的にドクターピカチュウ推し。子供の好きそうなものを貪欲に取り入れる、が最近のポケモンのやり方で、明らかに、アイドル、プリキュア路線です。


 さてそんなことよりもORASというと・・・

シーキンセツ

 という嘘みたいに邪悪なダンジョンが登場します。ほんとに、嘘だろ??ってことのオンパレード。シーキンセツ、のキンセツ、ってのはホウエン地方の一番の都市の名前、その開発として海洋資源開発施設として海の上に作られたシーキンセツ・・・・、爆裂ブラック企業で、洗脳じみた社員教育と、半監禁で奴隷労働をさせていた様子で、今は廃墟となって半分海に沈んでいます。
 何か(ポケモンの生体エネルギーを利用した)無限大エネルギーなる情報を、デボン社に企業スパイを送り込んで研究していたが、情報漏えい?か何かで滅びた様子・・
 イヤイヤイヤ!!何を子供向けゲームに取り入れとるのだ!
さらにさらに、ここに登場する人物がパワーキャラばっかり、鍵をかけた密室で何かいけないことをしてる百合カップル、危ないヤンデレ姉妹、掘り出し物を探そうとしているヤクザ屋さん、エロ本、ホモ雑誌、そして亡霊・・などなどなど・・・

 いやいやいや!!!まぢかこれ??すごない?なんかゴリゴリのホラーゲームよりももっと邪悪な何かが込められています。よくこんなことが出来たなっていうすごい作り。別にこのダンジョンは必須攻略でもないのですが、ルギア、ホウオウがいるダンジョンなので結構重要ポイント。それなのになんだコレは・・・。攻めるねぇ・・。

 もちろん元ネタは軍艦島のことなんでせう。ホウエン地方は九州をモデルにしていて火山があったりしますし、レジシリーズ、といわれる・・原爆をモデルにしたポケモンもおりますし、なんか南の国で海もキレイ、という側面もありつつ、どこか虚無的で物悲しい雰囲気も漂っています。


 難度調整もかなりバランスを丁寧に作ってあると思います、このあたりはさすが。どう考えても良ゲー。ものすごい作り込まれてやがる。

 ポケモンリーグも意外と強い。あく、ゴースト、こおり、ドラゴン、はがね。といやらしい、というか強ポケが多いタイプばっかり使ってきやがる。チャンピョンのダイゴのメガメタグロスはたぶん今までのチャンピオンのポケモンの中で一番強い。ORASほのおタイプがあまりクリア前に強いのが出てこないってのも辛い。(まぁイベントボスであるグラードン使えば楽勝なんですけどね、それはあまりにも汚いw)

 シナリオも裏面的なものである、エピソードデルタ、はかなり深いお話です。初めてポケモン世界の創世神話みたいなのが体系的に明らかにされました。 
 ポケチームの脚本はやっぱ優秀よなぁ・・・。アトラスとポケモンが今シナリオ力がピカイチですね。時代の声みたいなのを一番反映してる、そういう映画とかマンガとかが無いのでね。これが今の時代を象徴してるやん!っていうの、ゲームがやっぱし現代のツァイトガイストですね。


 ポケモンシリーズの中でも屈指の出来だと思います。これまでの総決算的な作品なので、是非やってない人はやるべきですね。まさにアルファ、オメガ、これまでのポケモンシリーズの一つの完成形って感じ。


PS
「あっレジアイス、じゃあアイスを売ってあげます」
 いや、あっレジアイス じゃねぇ、ふういんされてた古代の伝説のポケモンやぞ、もっと驚け!・・・いや・・レジアイスを知ってるってことは・・まさかこのガキ・・・古代人!?



2019年8月22日木曜日

2019 甲子園 終了

 というわけで甲子園オワタ・・・。


 やっぱワンマンチームってのは勝てないものなんですよね。エースが最後までビシーーーっと締めるなんてのは昨今ではなかなかありませんな。研究されつくされてしまうものね。


 夏オワタで・・・。


 まぁ夏が終わるのはいいことです。もう暑いのはイヤですわ・・・


あと今年はFIBAのバスケワールドカップがありますね!

 バスケめちゃ弱国であったジャパンですが、今年からは違います!もちろん違うのだ!なんたってNBA選手が二人もいるんですからね。これは優勝はまぁほぼありえないけれどアメリカにさえ当たらなければいいとこまで行けるんじゃないでしょうか。よーーーーーーーやく、日本バスケ世界で戦えるスタートラインに立ったという感じ。
 
 たぶんリトアニア、スペイン(ガソール兄弟来てるの?)、フランス?(でもパーカー引退したから弱化してるかも)、とかが有力ですかね。


アメリカ代表はけが人ばっかでスター選手不在ですが、若手が揃ってます。ルイがどれだけやれるか、これはNBAの開幕にもかかってますね、ここで世界にアピール出来るか・・・。


 って!予選からアメリカと当たるんかーーーーい!!予選二位まで通過なので、実質トルコ、チェコに勝てなきゃ終わり。9月1日(日) 対トルコ戦 が天王山ですな・・・。

 

2019年8月11日日曜日

2019 第101回 甲子園  

いやぁやってますねぇ。

 只今一回戦が終了したところ毎年外しまくってますが、ワタシの優勝予想。


 むずかしい・・・・


 が!

 智弁和歌山でしょう!

 なんか選手層あちー!って感じがしましたね。

もしくは智弁学園。そっちかい!ってこともあると思うので。

今年は去年みたいな、スーパースター現る!って感じではなさそう。星稜のピッチャーがやっぱり優秀ですが、打線がいまいち。エース1人だけでは、絶対にどっかで力尽きるもの。チーム力はやっぱ、数が違うであろう、有名校が強いですね。飛び抜けたスーパースターがいなくても分厚いです。

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 コミケもやってますねぇ、今年はオリンピックの影響でなんか会場がバラバラみたいなこって、なんだか不安、そして分散してる感じがしますね。今年でこれなんだからオリンピック本番の来年は中止になるんじゃないの?会場抑えられないでせう。


 オリンピックだから電車の混雑を解消しようとか、治安を良くしようとか。街をキレイに・・とかやってますけど、いやそんなのオリンピック関係なくやっとけや!!ってワタシは思いますね。でもいざとならないと何も出来ない、何も変わらないってのがこの島国の特徴なのかもですね。
 とりあえず臭いものにふたして、表面だけキレイに、っていうハリボテ作戦、でやるつもりなんだろうけど・・・

 どうもオリンピックはどうせなんか色々渋滞するし、どうせテレビで見るだけだし、近くでやんないでくれってワタシは思うなぁ・・・。

2019年8月7日水曜日

1995 ドカベン プロ野球編

 ドカベンの第三章的なことで、プロ野球編なんですが。


 正直このマンガまったく面白くありませんw
でもそれって水島新司が悪いのでもマンガが悪いのでもなくて、題材が悪いのですね、一発トーナメントの甲子園と、プロ野球では、そりゃ甲子園のほうが面白いに決まっています。

 もちろん、普通、の野球漫画なら、甲子園編、のあとは、当然メジャー挑戦が始まるわけですが、水島新司はメジャー嫌いのようで、プロ野球編、という時代錯誤なマンガとなっておるわけです。

 普通こんなに面白くなかったらいくら昔の栄光があるとはいえ、打ち切りなんですけど、それがチャンピオンという雑誌でして、自由放任主義、好きなようにやらせていますね。
 めっちゃフリを入れたのにまったく回収しなかったり、なんじゃあそりゃ!っていう展開ばっかりなのも、ほぼ編集の手が入ってないって感じです。


 「キャラの立ち」ってのがマンガ、特に長期連載ものでは重要なんですけれど(だんだん構成の緻密さ、とかよりはキャラの人気、で連載は進んでいくものですから)、ドカベンの明訓四人、ってのはこの抜群の「キャラ立ち」のお手本、教科書のようだと思いますね。
 スラムダンク、はやっぱりドカベンにかなり影響を受けております。

真面目で優しい、がデブ、のドカベン山田
ルックス良いが、体は弱いエース里中
男・岩鬼
鼻がでかくてチビ、見た目はルンペンだが、音楽の天才、トリックスターの殿馬


 やっぱり「完璧な人間」を作らないってのがキャラ設定の基本なのだと思います。ルックスが良くて頭も良く、スポーツ万能。これでは物語にならない。
 ただ、女、はそういうパーフェクトキャラが好きな傾向があると思います、だけどそれでは「物語」にならない。いいキャラってのは何もしなくても物語を動かしていってくれますけども、パーフェクトキャラはむしろブレーキをかけてしまう。
 だからそういうときに「だけど性格は悪い!」みたいな風に少女漫画はなってるんですけど、性格が悪い、は弱点じゃないし、それに、結局は性格悪くないんですよね、ほんとに性格悪いと人気出ないし。いぢわるってだけだったりする。

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 甲子園が開幕して、甲子園休暇って感じですね。なんにせよあつすぎてなんにも手が出ませんわ・・・。ダラダラ甲子園見るくらいしか出来ません。今年は冷夏とか言ってたやつまじ出てこいや!!

2019年8月4日日曜日

2010 モンスターハンターポータブル3

 今更ですがMHP3、MH3のアップデート版っていう感じでしょうか。MH3はやってないんですけどね。

 新武器、スラッシュアックスが登場。使い勝手は非常に微妙w また他の武器も新アクションがちょこちょこと追加されております。ワタシは前回は大剣だったので今回はハンマーにしてみました。

序盤のボスは今までのボスと様変わりしていて、クマとかアルマジロとかたくさんいます。レイア、はいつもの通り登場。ジンオウガ、を倒すとかっちりエンディング、が流れます。これまでハッキリエンディングってのはなかったですが、今回はジンオウガ討伐、ちゃんちゃん。こっから裏面です、ってハッキリとしてます。当然ながら裏面に行くとソロでは厳しくなるばかり。

 ちょっとかんたんになった気がしますね、レウス、レイア二頭討伐、みたいな無茶クエが減りましたし、運搬クエも無い。フルフル倒せない、オワタ・・・みたいな、序盤の壁ボスみたいなのもいません。
 ジンオウガはラスボス的な扱いのためにかなり手強い。手強いというか、攻撃力のインフレがやばくて、ほぼ一撃即死。かなり強化した防具を持ってない限り、即死攻撃のオンパレード。ただ、見切れば、全部前回転で避けられるので、全部回避して一発殴る、回避、殴る、で集中力を切らさなければノーダメでも勝てます。ハンマーを使って思いましたが、やっぱ大剣のほうが使いやすいw
 この敵方向に回避、して避けるってのが、モンハンの極意だと思いますね。初心者は横とか後ろに回避するけど、前、敵の攻撃に合わせて、前、に回避するとだいたいの攻撃は無力化出来る。


  同じゲーム、がやりたいユーザーと、違うゲームがやりたいユーザーがいて、MHP3はだいたいは今までのモンハンと同じゲーム、敵が変わったというだけです。でもどっちもの要求に答えるのはもちろん不可能。難しいジレンマですわね。
 ワタシも2Gを終わったあとにもうモンハンはいいかな、と思いましたが、しばらくたつとまたやってみっか、とも思う。同じゲームであっても。でも違うゲームもやりたいとも思う・・。かといってまったく違うゲームだとこれモンハンじゃなくね?みたいになるし、難しいところですね。
 操作性を快適にしすぎると、同じようなゲームはたくさんありますからね、PSO2だのゴッドイーターだの・・、不自由さがモンハンらしさ・・・なのかなぁ・・・

2019年7月28日日曜日

2009 スターオーシャン4 -THE LAST HOPE


 スターオーシャンの四作目

 SO3というととんでもない超展開ゲームとして記憶に新しいw

SO3のことなどすべて無かったことにして4が始まります。 

が・・・。


 シナリオは今回もかなりひどいですなぁ・・・、古臭いというか・・まじかよ・・というか、それにしてもムービーが多すぎるし長すぎ!テンポが激悪いです。途中から全部スキップしてしまってシナリオはよくわからぬ・・・

 というか、ワタシはすごい今更なことに気づきました。ワタシは映像、ってのが嫌いなんですね。最近のゲームってシナリオのシーンは3Dモデルが演技するわけですけどそれが嫌いなんです。
 なぜ嫌いかというにワタシがせっかちさんだからですね、確か芥川龍之介が言ってましたが、自分は速く読むことしかできない。ゆっくり味わって読むってことができないのだ、って言ってましたがワタシもそう、とにかく早く早く!ってやってしまう。声、で演技されるとちんたらちんたらと遅いのです、テキストベースだったら、すぐに読んでいけるわけですけど、ムービーだとそれができない。
 だからワタシはテキストベースだった昔のゲームのほうがシナリオが良かったなぁって思うのだし、やっぱり最終的にマンガが一番面白いと思うのでしょう。このゲームのシナリオが良くないってのもあるし、ワタシが根本的にテキストベースじゃないと物語を読めない人間なのですわ。
 でもこれってワタシだけじゃないと思ふ・・・。このゲームは親切にもムービーをスキップするとあらすじだけ教えてくれます。でもやっぱそれだけだと、こいつ誰!?ってのが急に出てくる。
 ワタシが声優の演技をスキップしないでちゃんと聞いてるのはエロゲの時だけですな・・・。エロゲは声優が7割。本当の実力が問われるとワタシはおもふものなり・・・


 なんにせよ!!ムービーは本当に大事な決め!のところだけに使うべきですね、ムービーゲはだめです。
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 移動が面倒ですなぁ・・・。これも最近のゲームあるあるですが、ワールドマップがなくて、おっきなダンジョンマップがいくつかあるっていう感じ。いやルーラ使わせろ!!このなんでルーラないの!?っていうゲームほんとありますよね。ただの嫌がらせとしか思えない。
 このゲームはじめっから宇宙船あるんだし、なぜ目的地にそれでいかない!?ってすげー思う。せめてセーブポイントワープくらいさせてくれや!すごい時間の無駄です。バーニィにも乗れますが、バーニィも遅い!
 ラスダンに入ると、ワープがようやく解放されます。あるならはじめから出せ!
 というわけでクエストとかアイテム回収とかはラスダン突入後に一気にやりましょう。



 文句ばっかし言ってますが、ゲームとしてはそこまで悪いことは無いです、一通りたのしめまする。

 やはりバトルシステムのトライエース、そこは上手ですね。レベル上げも苦にならないくらいバトルシステムは気持ちいいです、ただ物理ほぼ無効みたいな敵多すぎ、特にボスはひどい。コアにしか攻撃通らないみたいなボスも非常に多い。(つまるとこ部位によってパラメータが異なるんです)
 ただし、クリティカルスキル、を最大にすれば、クリティカルは通るのでなんとか戦えるようになります。このゲームHPブースト、クリティカルのスキルは必須。特にやっぱクリティカルですね。物理はクリティカルがないと話にならない。

 またいわゆるカレー装備、がこのゲームの肝で、カレーライスを合成すると経験値が20%アップ、しかもつければつけるだけアップ!というわけで、経験値300%とかにできて、途中から爆裂レベル上げが可能、ただしやりすぎるとすぐにゲームバランス崩壊・・?
 
 カレー以外にもIC、合成、を駆使することでめちゃくちゃ強化できます。ちょっと強くなる、ではなくて、爆裂強くなる。このバランスはFF8に近い。  
 まぁ裏面、のトライエース、いっつも裏面が充実してるので、これは裏面用ですね。
 過去のSOはICが運まかせだったのでレア武器などを作るために何回もリセマラさせられたものですが、今回は素材があればかならず作れるので非常に楽になりました。

 あとキャラバランスも良いです。パーティ8人と多めなのですが、それぞれに使い所があって、こいつは誰も使わないトルネコみたいなクズキャラっていうのもいません。主人公だけ異様に強いってこともない、全員使える。ただ、最強を目指すと、エイミがやっぱり最強ですね、ゲームの設定上エイミはなんか生まれ持っての超人なのでまぁそういうわけだ。ようするにこのゲームはエイミのケツを楽しむゲームなわけだ・・・
 あとメリクルは足が速いので操作して攻撃避けるのに良い。サイトアウト狙いならメリクルですね。あとワタシは猫が好きなのでメリクルですね。貧乳でもメリクルですね。

 
 普通にクリアするだけならかなり短いです、25時間もあればクリアできる。でもトライエースを買う人は、トライエースといえば裏面、ってのがわかってると思うので、それも含めると40時間くらい、ボリュームとしては普通だと思います。

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 結論としては・・・SO2、SO3のほうが面白かったような・・・。グラフィックがよくなったからってゲームは面白くなるとは限らないという典型ですね。すごく最近感じるのですが、ゲーム機の性能がよくなったけれど、ゲーム開発に注がれてる労力とか情熱、時間、っていうのは、最近は厳しく少なくなってるのかもしれません、特に時間、でしょうね、ちゃんと予算通りに、回収できるようにっていう圧が大きいのでせう。
 これは気合入ってんなぁ!っていうのをあんまし最近感じないですね、その分むちゃくちゃなゲームってのも減りましたけどね、地雷的クソゲー。平均点は確実に高くなってる。それはゲームだけじゃないです、あらゆるものが平均点が高くなってるけれど、突出したもの、抜きん出たもの、はみ出してるものってのはなくなってきている。
 
 緊迫感、が無い。もっというと、最後感、が無いんです。これが最後になるかもしれない、これが最後だと思って、本気出す。っていう感じじゃない、こいつ続けようとしてない??っていうものばっかりです。
 人生100年時代とか言って、年金だけじゃ足らないよ!なんて騒いでますけど、オイオイまぢかよって思いますね。そんなことより、今、すごいもの作っちゃうぞ!残り時間なんて気にしてる場合じゃねぇ!今!すげぇことやっちゃうぜ!っていうやつはいないものかね・・、そうやって今、本気出した先にしか、続き、はないと思いますけどね。これが梶原一騎イズムです。

「今日全力を尽くしたやつにだけ、明日はやってくるのだ」

 そういう熱い、人間に会いたいものです。

2019年7月26日金曜日

900 x ベーオウルフ.

 成立年代など定かではありまえんが、最古の部類の現存する古英語の詩。

英雄ベーオウルフと、グレンデル、その母、そして竜、との対決を描いています。

 至極当たり前に悪霊とか、もののけとか、竜とかが、出てきます。全然ファンタジーとして作りました、という気配が無い。当然いるけども、グレンデルっていう化物がね、っていう感じ。

 そういうわけで、ファンタジー、の始祖とも言われていて、特に指輪物語の作者はこのベーオウルフの研究者でもあって、影響が特に強くあります。

 ファンタジーの源流というと、オデュッセイアがそうなんじゃねぇの?っていう感じもしますが、オデュッセイア、ってすごく謎ですよね。まず完成度が高すぎる、1500年くらい時代を先取りしすぎてるオーパーツみたいに、時代から浮いている。
 
 しかしギリシャ物語が、地中海を舞台としているのと、このベーオウルフが北海を舞台にしてるのでやっぱり色彩が異なりますよね、やっぱり寒くって、ひんやりした感じがある。 
 温度や湿度ってのは本当に大事で、温度が違うと人間の発想とか考え方が変わってくる。


 この詩は、英雄を褒め称えてるけど神様も称えるという、ごっちゃごちゃになっています。神がいるのに平和を求めない、神の助力を受けて、戦おう、というギリシャ神話とキリスト倫理観がないまぜとなっています。

 復讐、ってのが裏テーマになっていて、グレンデルの母親もそうですが、つねに復讐、裏切り、に気をつけよ、というメッセージにあふれている。それほど、復讐、怨恨ってのが重要な問題だったのでしょうね。
 今でもそうです、恨み、過去の歴史、禍根、そういうのが結局キリが無い。この詩では、お宝をやるので以後復讐はするな、みたいなことをやってますが、今も昔も変わりませんね。結局カネかよ。
 でもどうせカネを渡したところで、やっぱりまた復讐をするもの。結局のとこ、復讐ってのは終わりがない。


 それとことあるごとに、物惜しみしない、宝を分け与えた、ということが強調されています、それが賢人のふるまいだと。宝を独り占めしない。これもまったく現代でも同じで、カネをみんなに分けろ、独り占めするな。アダム・スミスもそんなことが言ってましたが、いつの時代もそんなことが出来る賢いやつはいません。最後には、悲劇が起きる、という予言でいつも終わるものです。

2019年7月21日日曜日

2000 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面


 3Dゼルダの二作目です、64で発売されましたが、ワタシがやったのは3DSリメイク版。
 二作目、というよりは一作目の裏バージョンっていうほうが正しいのかもしれません、一作目時のオカリナのシステムを使って別バージョンを作ったって感じ。

 ワタシあんまりゼルダに手を出してこなかったのですが、それはワタシは謎解きってのが苦手なんですよね。苦手というか面倒くさい。そういうあれでは隠れるってのが嫌いなのでメタルギアもほぼやったことないし、ホラーもあんましなのでバイオにもほぼ手を出してない。FPSも気持ち悪くなるのでやらない。

 ただゼルダはブレスオブザワイルドの評判があまりにもよく、ワタシはなにかをやるにはやっぱり順番にやりたい人なのでムジュラからやりはじめたというわけ。なんだかんだいって、トライフォース、時のオカリナはさすがにクリアしてたのでね。


 ゼルダってのは基本難しいのですが、このムジュラ、はその中でも特に難しい気がします。難しいというか、何をしたらいいのかわからない。ノーヒント感がえぐいですね、べつにそれだけならいいのですが、ムジュラ特有の、3日間でセカイが消滅する。という時間システムがさらに難解にさせております。常に時間に追われている、アイテムなどをためて置くとかができない、攻略する手順、時間、を間違えると同じことを繰り返すハメになってやる気がだだ下がりになる。
 イベントの起こる、時間、が決まってるのでフラグ回収が異様に難解・・・など。常に、時間、を意識して進めないといけないので、すごいムズです、ムズというか・・・せかせかします。あーもう!!ってなる。せめてダンジョンの状態を戻すのだけはやめてくれたらいいのに。
 というか普通に謎を解いていたら確実にタイムアップ、謎解きの手順を全部把握していて、それをどうやってスピーディにこなすかっていう感じですからね。妖精集めを無視すればすんなりいきますけどラスボスでかなりシビアになります。
 

 アクションの難度も割と高め。最初のダンジョンから燭台越しに矢を放って、松明に点火、などという離れ業が必須だったり、それわかる??っていう仕掛けも多数。ダンジョンの作りも複雑。どん詰まりになりやすい、さらにどん詰まりになると時間が来てふりだしに戻される・・・。
 そういうわけで64当時は途中でめげたユーザがかなりいたようで、せっかく作ったのに途中までしかプレイされずに終わったこと多数だった模様。それがこの3DSリメイクのきっかけだったらしいです。
 次に何をすればいいのか?を教えてくれる石みたいなのがありますので、そいつに聞けばとりあえずやることはわかる。まぁ今となってはその石の代わりにネットで攻略情報見れますからね。2000年の64の時代にはまだまだネットの攻略サイトってそこまで充実してなかったですものね。
 でもやっぱり常に時間がまったくないってのは変わらず。いろんなディテールがあるので見てほしいというのですけど、周りを見てる余裕が全然無いのですな。


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 任天堂というとファミリー向けで誰でも楽しめる・・・ってのが最近のカラーですが、たしかに昔は別に簡単ではなかったです、マリオ1はともかく、2、3はアクション苦手な人にはクリアできなかったみたいですし。このムジュラ、はそんな昔の任天堂、な難易度してます。ほんとは任天堂はむずいゲームを作りたいみたいなんですね、でもユーザがそれを許さないっていう状態。
 

 とにかく非常にとがったゲームづくりで、唯一無二の作品だと思います。キャラもシステムも、異様に尖っている。3日間で巨大隕石が落ちてセカイが滅ぶ、その終わりの3日をエンドレスに繰り返す。(本当は3日、じゃなくて4日目の朝5時くらいまでです)それなんてエロゲ?って感じですものねw ゲーム全体としてもなんか暗いっていうのか陰鬱な雰囲気に覆われている。仮面をかぶって変身するのですけど、なぜか変身するたびに絶叫して変身する。
 ゼルダなんて非常にメジャータイトルなのにこんな尖ったゲームを作るなんて冒険心にあふれておりますな。挑戦的、です。
 そう、このゲームのテーマは挑戦、なのですな。よって、あんまし自信が無い人は手を出さないほうがいいです。プレイヤースキルの要求が相当高い。頑張ればクリア出来るってものでもない。忍耐力、が必要です。お気軽にながらプレイってのには全く向いてない。

 でも最後までやってみて思ったのですが、これじゃん。って思いましたね、最近のゲームってどれもみんな似通ってる、全部同じゲームなんじゃね?ってなんか気づいてしまってがくーっとなることが多いのですが、これは、まったくどのゲームとも違うゲーム感です、世界観やキャラデザも非常に独特。とっつきにくい、いやこんなにとっつきにくいゲームも珍しいって感じですが、ものづくりをするってこういうことだよな、ってのを気づかせてくれるゲームだと思います。シナリオも実は非常に良い。
 やっぱ宮本茂って天才なんだな・・・って思いました。

2019年7月15日月曜日

wimbledon 2019 Joker Vs Federer

 いやぁ、すごい決勝戦でしたね。ファイナルセットタイブレークのルールが追加されて、いきなり決勝でそれが採用されるとは。最後まで勝敗がわからないとってもいい試合でしたわ。


 途中でフェデラー勝つチャンスは相当ありましたけども、やっぱり後一本で勝てる!っていうところでミスをするものなんです、これはフェデラーでもミスするものなんですよなぁ。

 でも3強、フェデラーももちろんですけど、ナダルもJOKERも33才?結構おっさんばっかり、フェデラーは38ですか?まず4時間も走ってられる体力がすごいですよね、それだけですごい。それも毎日のように試合をしてです。どっからそんな体力が出てくるのか?


 しかしいっつも思うのですけど、いちいちチャレンジなんかしないで、全部のラインにアウトになったらブザーが鳴るようにしたらえぇやんって思いますよね、あのラインズマンとか要らないのでは?球のスピンの数なんか数えてないでラインにセンサーを入れたらいいのに。まぁ機材がエラーした時ってのは問題になるから結局保険としてラインズマンを入れることになるんでしょうけど。


 しかしJOKERは相変わらず人気がないですねw 会場はほぼフェデラーびいき、それでも勝つJOKERはすごいですけど。やっぱ見た目が悪いですよな、あの髪型・・・、JOKER髪を伸ばせばいいんじゃないですかね?それとJOKERの家族席も、まぁ悪そうな顔のやつばっかだなおいw やっぱ見た目ですよな・・・、どっかの国みたいに美女軍団みたいなの連れてきたらいいのかもw 

2019年7月9日火曜日

雑談 2019 梅雨

 ツールが始まってウィンブルドンが始まって・・、とこの時期が来たなぁという感じですね。

 梅雨。

 雨ばっかりですが糞暑いよりはマシですな、今年は特に過ごしやすい気がする。どうせ梅雨明けたらすぐに40度!みたいなことになるんだろうし。

 ウィンブルドン、今年もワタシはJOKERだと思いますね、3強と言ってますけれど、ワタシに言わせれば1強時代です、クレイじゃない限り誰もJOKERを倒せないでせう。錦織氏はブロックが悪いですよね、次フェデラーで勝ってもその次ナダルかよ!きびしすぎる!逆にJOKERのブロックは決勝までザコばっかり。楽勝すぎるぜ!


 ツールはこれはもう混沌としてますね、まず最強チームであった、チーム・スカイ、が撤退!? 新しいスポンサーを探して、チーム・イネオス、になりました。ワタシそんなサイクリング業界詳しくないんですが、スポンサーの名前が変わると名前が全部変わるのですね。

 阪神・タイガース、みたいに、スポンサー名、名前、じゃなくて、スポンサー名しかない。だからまったく別のチームみたい。
 しかし一番最強のチームが撤退するかね、って感じですね、メルセデス・ベンツF1撤退、みたいな感じ。うそーん。


 さらに絶対王者のクリストファー・フルームが故障。他のチームもなんか聞き慣れないチームが多い。誰が勝つかまったく予想がつかない展開です、これはおもろいぜ!


 あとNBAトレードシーズン面白いですね、まずデュラント移籍、さらにレナード移籍、NBAファイナルを戦った両チームからエースが離脱してるのですもの、さらにレイカーズが最強センターのA・デイビス獲得して本気出す・・・これは来シーズンのNBAは面白くなりそうです! 八村塁なる日本人選手もNBA入りして、ジョーダン以来のNBAブームが来そうな予感。

 そしてだいたいウィンブルドンが終わると、甲子園って感じで、暑いのはワタシは大嫌いなんですが、夏はイベントは盛りだくさんで、部屋に籠もるにはいい季節なり・・・。

 

1934 黒死館殺人事件

「ドグ・マグ」と並んで、日本三大奇書、とされてる本。

 殺人事件、という名から、ミステリーかな、と思いきや、なんというか・・・、なんというか・・・w 奇書、というのが確かに正解なのかもしれません。

 ワタシはこういうのは「列挙型」の作品だと思います。とにかく膨大な固有名詞とかもの、とか、を並べる、という形の物語。この並べる、っていうのは歴史はものすごい古くて、ダンテのディバインコメディ、もこの列挙型、ガルガンチュアもこの列挙型です。近代だともちろんユイスマンス。
 この列挙、っていうのは、単純には知識の誇示、作者はこんなにものを知っているよ、という証明の為です。それと意味がわからん、という衒学的幻想効果でもあります。とにかく、頭がぼやーっとしてくる。とにかく不吉な感じがする。ミステリーとしては、当然「雰囲気モノ」になると思います。

 一つだけ言えるのは爆裂読みづらいってことです。戦前の言葉遣いってこともあるし、内容も意図的に非常に込み入って、ごっちゃごちゃになっております。更に、登場人物の名前とかも全部一癖も二癖もある難読名ばかり。文体のリズム、という点でいくと、もうマイナス100点ってくらい、すごーーーく読みづらい。

 それとこれも言えるのですが、とにかく気合の入った作品だってことです。1934年とありますが、やはりこの30年台ってのは日本文化の一つのピークでして、すごいものはだいたいこのへんに生まれておる。そういう時代、ってのがあるものです、やっぱりその理由は、いつ死ぬかわからない、その実感だと思いますね。死ぬ気でやる、なんて口先ではなんとでも言えるけれど、ほんとに死ぬと思ってるやつはいない。けど30年台の死ぬ気で・・・、はガチなのです。本当に一寸先は闇。これが最後の作品になるかもしれない。っていう感覚が、リアル、なのです。そういうやつのほうが、いい作品を作るのに決まっているし、そういう時代の文化が狂熱的に盛り上がるのも当然。



 作品の内容として、やっぱこの時代特有のやつなんですかね、催眠術とか(
超)心理学、遺伝学、みたいなのがふんだんに盛り込まれています。ワタシは心理学ってのはエセ科学だと思ってますけど、まぁ30年台には大流行、最先端の学説だったというわけ、もちろん遺伝学、もっとはっきりいうと優生学。も当時かなり力を奮っていた学説です。
 心理学はエセ科学ですが、優生学は、科学です。が、優生学は、いまやタブーとされておりますね。(逆に心理学はまだ学問として扱われている)でも、優生学をタブーとしてる人たちの言い分ってのはただの感情論で、冷静に考えれば、優生学はやっぱり正しいことを言っています。認めたくなくても、優生学には多分に真実が含まれておるわけです。
 非倫理的だからといって、間違い、ということはできないわけです。信じたくなくても、事実は事実。
 これは非常に大事なことなんですけど、そいつが嫌い、だからといってそいつが言うことをすべて間違い、ということはできないのです、でも実際には、世間っていうのは、嫌い、なやつの言うことはすべて間違い、無視、完全に無かったことにする、っていうやり方をします。

 犯罪者には遺伝的要素があって、犯罪者も子供は犯罪者になる可能性が高い。という単純な主張なんですけど、これはまぁそうだろうねっていう感じですよね。


 同時代のドグマグもまったく同じような、犯罪の遺伝、っていうのがテーマになっていますし。

 この優生学、ユージェニクスについて語りだすと切りがないし、BANされる可能性も高い。ひとつ見方を変えると、ユージェニクスが発展した背景には、やっぱり30年台の危機感、があります。戦後、ユージェニクスが衰退したのには危機感の無さ、があると思います。
 倫理や道徳、っていうのは裏を返せば、物質的な豊かさでしかなくて、物質的に困窮すれば倫理や道徳は消えて無くなる、という単純なことです。



 読んでいて気づくことですが、この作品は英語圏の知識半分、ドイツ語圏の知識半分っていうふうに、大陸側の情報がかなりたくさん含まれております、虫太郎がドイツ語を勉強してただけってことなんですが、これが戦前、の特徴だと思います。戦後、の本ってのはほぼ英米圏の情報ばっかりで、大陸、側の話ってのは極端に少ない。第二次大戦ってのは大陸、の没落だったってわけで。
 現代のセカイ、はその延長上で、セカイがアメリカ一つ、のモノカルチャーになっています。だいたいすべての人がまったく同じことを言っている。つまりカネだ。と。
 それに反抗してるのは中東と北、くらいなもの。が、彼らも要するにはカネがほしいというのが透けて見えております。本質的には同じ。
 このセカイが一種類の考え、一つの何か、に収斂していくってのが、すごい窮屈、退屈、つまらない感じが与えます。現実、が面白くない。全部同じなので。

2008  メイメイ×まりやのわからないにもほどがあるッ!!

 ラジオ番組です。

業界の宝、こと御園生メイと倉田まりや の二人がお送りするラジオ番組。全69回。

 69回でメイメイが自分で決めて卒業、それ以後はAGプロモーションの若手声優?が入れ替わりで登場するっていう番組になりましてん。

 メイメイ「もっと強ぇやつに会いてぇ!」

という卒業理由w 

 というわけで、メイメイはワタシの数少ない、この人の言うこと共感できるわぁ~、という人でした。どういう感じで?っていうのは聞いてもらうしかありませんな。


 某動画サイトに動画が残っているので気になる方はチェック2ですよ~。

2019年6月7日金曜日

2013 真・女神転生IV

 メガテンの超久々のナンバリングで3dsで出た作品。
携帯機なので、メガテンというよりも、ストレンジジャーニーに近い感じですね。SJ、がメガテン4として発売されることになりそうだったという噂もあり。デモニカスーツも登場するし、SJ2って感じ。
 
 メガテン3ノクターンの評価はゲーマーの中ではひじょーーーに高くて最高のロープレ、に推す人もたくさんおります。逆にそれで、4を出すのが難しくなったのかなとも思いますね、やることだいたい全部やっちゃったしなぁ・・っていう。

 基本システムはいつものメガテン。ただターンの最初にすべての行動を選ぶんじゃなくて、順番になったやつが行動選択できるので、ちょっとだけ使用感は異なります。そのほかにも、主人公が死んだだけでは全滅扱いにならず、開幕ムド、全滅ってこともなくなり、さらに死んでもカネを払えば復活出来たり、さらに難易度、を変えることも出来ます。いろいろ微妙な変更点がありまする。
 が、ボスの強さはノーマルでもアトラスクオリティ。


 最初のボスに一撃で昇天させられて

「あっ・・、これは長い戦いになりそうだw」

 っていういつものアトラス先生の洗礼をくらいます。いつものことですが、ザコもボスも火力が爆発的。一撃で死ぬのなんか普通。生き残ったらラッキーってくらい。しかし、最初、のボスからこれですかw

 実は最初、のボスから、これというよりは、最初、のボスが強いゲームです。奈落、を超えるまでがしんどい。まさしく奈落。なぜかアトラスは最近この序盤がむずい、序盤ゲームにバランスを調整してます・・なぜなのかはわからん。



 奈落を超えるとかなりスイスイ、テトラ、マカラで反射しまくればどんなボスでも楽勝、で終盤プルート、くらいまではそれでいけますが、プルートはいわゆる壁ボス。このくらいから、マカラで反射出来ない万能属性連発ってのが主になってくるので、反射から積みステ戦法に以降しないとダメです。
 プルートはさらに万能全員麻痺といういやらしい攻撃なので、精神無効がないとすぐに死ぬ。


 SJのような3Dダンジョンではなくて、ペルソナっぽい普通のダンジョンになり、オープンエンカウンターです。ワタシも含めて最近のゲーマーには3Dダンジョン苦手っちゅー人が多いと思うのでこれは良いですね。SJとの最大の違いはそこかな。


 一つ前のアークライズファンタジアがレベル上げがめんどくせー、と書きましたが、メガテンがレベル上げがめんどくさく感じないのはやっぱり、合体、できるからでしょうね、育成要素、これがあるとレベラゲがあまり面倒じゃなくなる、こいつを強化して、こいつと合体させて・・・って考えながらできるから。

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 最近巷で見ることが多いペルソナ5でもそうなんですけど、アトラスってキービジュアル、が男、なんですよね。たぶん昨今90%以上のゲーム(ゲームに限らずあらゆる媒体)がだいたいは美少女、がポスターとかの前面に出てるのに、アトラスだけ、がメガテンでもペルソナでもSJでも、♂が前なんです、しかも男しか写ってないってこともある。それがアトラスの志の高さだと思いますね。うちは美少女に頼らなくてもゲームの出来で売ってみせる、という。


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 ネタバレ


 さてメガテン恒例のルート分岐があるのですけどワタシは攻略情報みないで素直に進んだ結果

 無ルート、に入ってしまいましたw


 このルートは突然終わります。えっ!?終わった!って感じで。だからバッドエンディングなんでしょうけど、妙に説得力がありました。

 LAWルート、秩序を重視する
CHAOSルート 弱肉強食の世界にする

 っていうことなんですが、無、ルートは、どちらのルートを選んでも破滅のミライしかない。すべてを無にすることでしか、神、が与えた運命から逃れる術はない。という選択です。


確かに・・・。


 いや確かに、じゃないだろ、っていうのが普通の人の選択なんでしょうけどワタシは、そのとおりだ、と思ってYESにしてしまいました。そしたらエンディングへ。


 でもまぁそういうことなのでせう。みなさんも自分に素直にやってみるのがいいと思います、狙ってニュートラルとかにしなくても。 ロープレとして考えた場合ラスダンにまったく行かないで終わるので、ゲームのデータとしてはかなり無駄にしてるのですけど。

 ゲーム制作者としては、ホワイトエンド、もあり、だと思ってるフシがあると思います。 「ほんとにこの選択肢でいいですか?(バッドエンディングですよ!)」っていう注意みたいなのも無かったので。

2019年6月3日月曜日

1966 ギャビン・ライアル  本番台本 shooting script

 なんというのですかね、スリラー・・・かな?

 元戦闘機乗りのパイロットがひょんなことから(このひょんなことから、っていうことばあらすじではよく使われるけど、だせーコトバですよね)、カリブ海の革命に巻き込まれることになり、オンボロのB29で戦闘機と戦うことになる・・・
 もちろん都合よく美女が現れ、恋に落ちて・・っていうやつです。

 
 なんかハリウッド映画の台本を読んでるみたいな感じ。ひとつ違うのは飛行機のうんちくが非常にまじっぽい、それもそのはず、このギャビン・ライアルっていう人は元空軍のパイロット、そのへんのただの戦闘機好きとは雲泥の違いがあるというわけです。


 戦争経験、ってのはサンクチュアリでして、戦争行ったことが無いやつが何を言っても

「オマエに何がわかる!机上の空論だ!!」

で一蹴されて終わりです。言ってることが正しいとかはまったく問題にならない。経験したものだけにしかしゃべる権利が無いっていうふうにされるのです。その中でもさらに、戦闘機乗りと潜水艦、は門外漢には一切口出し無用って感じで、自分たちだけのサンクチュアリを作り出すもの。
 さらに実戦経験がある、のは、ほとんどアメリカ、とロシアにごくわずか。しかおりません。というか現在はほぼいないんじゃないですかね、ちゃんとした戦闘機の実戦、があったのは朝鮮戦争まで、ですものね、ヴェトナムは一方的に森を燃やしてただけだし、中東戦争だって、一方的に戦闘機は虐殺してただけです。


 朝鮮戦争、これはタブーになってるのかしらんけど日本のメディアでは一切!扱われることがありません。日本が経済大国になった大きな原因、は朝鮮戦争なのに、なんかなかったことにされてる節がある。
 まぁ取材出来ないっていう理由もあるのですけどね、朝鮮戦争はどうでした?なんて韓国や北、中国、ロシアに聞きにいくわけにはいかんのですな。


 朝鮮戦争ってのはジェット戦闘機、が初めて(そして最後)活躍した戦争で、セイバー、ヴァンパイア、MIG、ってのは初期も初期のジェット戦闘機。MIGは性能は高かったけれど操作性が悪かったらしくてセイバーに結構ボコにされてしまったようです。



 そんなことはいいとして、結局これはサンクチュアリものだから、戦闘機に乗ってた人間がそうだ!っていえば、そうなんだ・・・って言うしかないのです。そうなんだ・・・って思って読むしかないですね。


 その戦闘機うんちく、の要素を除くと、かなりダサいハードボイルド小説なんですが、そりゃ50年前の物語なんだからダサくて当然。

 ただやっぱり、実戦、の時代の戦闘機乗りの時代のコトバは全然ちゃうってことです。イギリス本土防衛戦、ノルマンディー、朝鮮戦争、もはや伝説の物語みたいな感じですからね・・・

2019年5月30日木曜日

1990 幽☆遊☆白書

  ジャンプ黄金世代の漫画の一つ。
中2、という悪口がありますけど、だいたいの中2、的なものはこのマンガから生まれている、中2のバイブルだとワタシは思ってます。


 もちろんだいたいは知ってますけど、しっかりマンガを読んだのは初めてだったかもしれませぬ。こんな感じだったんだ・・っていう。初期の方は絵も下手ですし、トガッシーらしさもほとんどありませんね。

 しかし急激に絵が上手くなり、上手くなったというか、なんかガイガーみたいな感じの絵を書くようになり、独特の世界観を持つようになりましたね。やっぱり戸愚呂が出てきたあたりから、急激に面白くなります。


 おまけページみたいなんに興味深いことが書かれております

週間連載の作家の生活時間。週19ページ。ネームに2日、原稿1枚だいたい4時間。およそ80時間。週に自由な時間なんて4時間くらいしかない・・・。


 なるほどぉ、そりゃ休みたくなるよねーw でも1ページ4時間、ってかかりすぎではないですか?幽白、そんなびっちり描き込むというスタイルでもないのに、一日8時間フルタイム働いて2ページしか進まない・・?
 ほんとにトガッシーは作画、は全部自分でやってるみたいです。トーンとかベタとか効果、吹き出しとかだけアシにまかせてるスタイルのよう。じゃないと4時間はかかりすぎですもの。
 たぶん普通の週間連載の漫画家って、ラフと大事なとこだけ描いてあとは分担して描いてると思います、ペン入れ、はアシに任せたりして。そこを譲らないからあぁいうことになるんですなw そりゃ腰も悪くしますよ。


  戸愚呂戦のあとすぐにむちゃくちゃになって、無茶苦茶な打ち切りになった、っていう記憶だったのですが、けっこう戸愚呂のあとも続いていました、仙水編こんなにあったのだ、という。念、能力、とHxHのキーワードはすでにこのへんに出ております。

 まぁそうはいっても後半はほんとめちゃくちゃなことには変わりありませんw 仙水編ですぐに終わらせればいいものを・・、これがジャンプの悪い癖。


  やっぱり相乗効果ってものがあると思いますね、同時代にDBがあって、ジョジョがあって、スラダンがあって・・よしオレも頑張ろう!!っていう。だせーコトバですが、ライバル、がいるってのは本当にありがたいこと。
 そういうのを流派、と呼んだりしますね、天才が一人現れると、それに集まるように次々とそれに続く才能が集まるっていう。プーシキンが現れ、ゴーゴリ、トルストイ、ドストエフスキー・・・と、次々と天才が現れる。漱石が現れ、森鴎外が現れ、芥川、太宰、と続く・・・
 ある種のトランス状態。そういうのを黄金時代っていうわけですが、そういう時代に生まれてないってのが悔やまれるだけですね。

2019年5月26日日曜日

2011 タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密

 映画版です。

 フル3DCGのアニメ映画ですが、モーションキャプチャーで作られているらしいです。レンダリングの細かさなどはさすがにハリウッド、スピルバーグって感じ。スピルバーグが一体なにをしてるのかは謎ですけど。


 もとはもちろんマンガ、というかデシネ、たぶんフランス語発音だとタンタン、ですが、英語読みだと、ティンティン、なのですわね。チンチンの冒険、ではどうもこれはコメディ映画にしかなりませぬ。


 本家のデシネ、は1920年台からすでに書かれていたので、マンガ、よりもずいぶん進んでいたというわけですね、当時はのらくろもまだ出てないくらいでしょうから。


 マンガといえばこの「宝島」インスパイア、から始まるってのが何故かお決まりで、日本のマンガの新たなスタートも手塚治虫の「宝島」となっておりやす。

 海賊の隠された財宝、謎の暗号、お決まりのやつですな。


原作に忠実、ではなくて、かなりアクション重視のアニメになっております。


 ワタシ原作は全部読んだはずですね、学校に唯一置いてあるマンガだったので、ガーーーっと読んだ。デシネ独特のスタイルっていうのですか、雰囲気がやっぱ違いますよね、マンガともアメコミとも・・、日本で一番有名なデシネかも、ムーミンもデシネだとするとムーミンですけど、ムーミンはでももっと小説、の部分が多いのです。


 映画の出来は・・・・、ほとんどスノーウィが主役って感じですな。

2019年5月23日木曜日

Huawei  村八分について

 いつになく固いテーマw

 アメリカのブロック経済政策が続いておりまして、中国とがっつり貿易戦争をやっております。
 出る杭は打つ、これが自由、の国、アメリカ、のやり方、です。


  というのもワタシHuaweiユーザなんですよね。ぶっちゃけどう考えてもコスパで一番機能が良いのはHuaweiです、間違いなく。CPUのスペック、っていうのは数字ではっきり出てしまうものです。もしまったく名も知らない企業が、明日突然、INTELやAMDよりもぐっと安くて、しかも速度が速いCPUを発売したら、その企業がどんなに無名でもそこそこ売れるはずです、もちろんすぐにぶっ壊れるのでは?という様子見もいるでしょうけど、故障しないってわかったら、一気にシェアをかっさらってしまうはず。


 実際、ソフトウェアなどでも、ワタシは中国がすでに一歩どころか、半周くらいリードしてる気がします。共産党ということで、エンタメ、系は中国は0点ですが、ソリッドなスペック、でもはやアメリカは完全に負けておると思います。安さ、だけじゃなくて、機能も負けてる。


 中国でしか利用されてないソフトとかサイトとかありますけど、他の国のサイトとかソフトと比べてぶったまげるような機能を持っております、百度はGOOGLEよりも本当はすごいです、外国では使えないってだけで。

 
 なんか日本車が海外に出ていったときに、アメリカ人が日本車をぶっ壊してたのを思い出しますね。


 しかしGOOGLEのイメージ悪いですなぁ、自由でリベラル、みたいなイメージでしたが、明らかにGOOGLE主導のロビイング。機能、で勝負しなよ、政治的圧力なんて裏技を使わないでさ、って言いたい。それってもはや負けを認めてるのと同じだと思います。


 どうせ、最後には高いスペックを持ったやつが残る、とワタシは思います。結局ベンツは安全だし、トヨタの車は故障しない。政府のゴリ押しでアメ車を売ろうとしたって、やっぱり無理。一時的にHUAWEIのシェアが下がったとしても、精密機器は中国、この流れは止まらない、むしろ加速するんじゃないですかね。

1959 山荘綺談 the haunting シャーリィ・ジャクスン

 ホラー小説です。ワタシはホラーなんて一切手を出して来ませんでしたが、ラブクラフト以来、少しづつホラーに手を出し始めています。一体小説でどうやってホラー、ってものを伝えるんだろう?っていう興味、勉強目的ですね。


 読み始めてすぐにわかりましたけれど、このシャーリー・ジャクソンなる人物、文章が上手い。いわゆるエンタメ系の作家で文章が上手、って感じるのは稀。
 ワタシが出版社の人間だったら、はい、こいつは出版決定。っていうかんじ。最後まで読まなくてもすぐにわかる。別に大したオチとか構成が無くても、文章が上手いだけで、すいすい読めるものです。

 
 逆にアイデアは面白いのに文章が下手、これは非常に厄介。現代作家に多いですよね、総じて、だんだん人類は文章が下手になってるとワタシは思う。別に映像で伝えりゃいいじゃーん、ってわけで文章だけ、で伝えないといけないっていうことがなくなってるからでしょうね。もしものときはすぐ電話とかすればいいし。
 京極夏彦面白いよ、と言われて読んでみたのですけど、文章があまりにもへたっぴーだったのですぐにやめてしまいました。アイデアみたいなのは面白いのかもしれないけど、ちょっと読み続けるのはムリポでした・・・


 さて内容なんですが、この小説、いわゆる幽霊屋敷モノ、のかなり最初のほうのものらしく、スティーブン・キングの「シャイニング」はこの小説からインスパイアされたものであるとのこと。

 といっても、普通みんなが想像するような、幽霊、モノではまったくありません。めちゃくそネタバレしますが、別にこれだ!というオチがある探偵ものみたいなものではないのでネタバレしても大丈夫でしょう。


 いわゆる「信頼できない語り手」、の手法で書かれています。主人公であり、読者に視点を与える存在である、エレノア、自身がイカれていて、一体何がほんとで、何が幻想なのかわかりません。全部この狂気にとりつかれたエレノア、の作り話、幻覚かもしれないので。一体どこからエレノアがイカれているのかわからないので・・・母親の介護に疲れておかしくなってしまった・・というすごいこれもどよーんとした話ですね・・・

 「ライ麦畑でつかまえて」でもそうですが、主人公、自体は完全にイカれている、というのは非常に、トリッキーな手法で、じゃあなんでもありじゃん、とも言えます。すべて狂人のたわごと、とも言えるわけで。

 そういうわけで、しっかりとしたトリック、というよりも、雰囲気モノ、になります。ライ麦、も独特の雰囲気があるし、このホーンティング、も独特の雰囲気、怖いというよりも、ざわざわ、する感じ、読んでるこっちもおかしくなってしまいそうな感じ。
 あとで知ったのですが、作者のシャーリィは女性とのこと、なるほどなぁ・・・。


最初にも書きましたが、文章が非常にじょうず、文体、とかもだけど、構成、が上手いです。ただスッキリした読後感などとはまったくの無縁。なんとも言えない、どんよりした気持ちになります。気持ちが鬱の時は読まないほうがいいかも・・・

2019年5月17日金曜日

2018 マジック・ザ・ギャザリング アリーナ

  MTGのネットゲームです。


ネットでギャザが遊べるなんていい時代になりました。TCGの一番の問題である、対戦相手がいない、という問題を解決してくれます。

 ゲームの仕組みはというに、最初に構築デッキをもらってそれでチュートリアルをこなして少しづつカードをもらっていき、レベルが上がると構築デッキをすべてもらえるっていう感じ。

 それ以降のカードの入手は、イベントなどタスクをこなすとゴールドが手に入り、パックなどを買って少しつづカードが増えていきます。課金するとジェム、が手に入り、もっとバンバンカードが買えるという仕組み。

 ワタシがギャザをやってたのは8版のころなので大昔、ずいぶんカードも変わってしまいました、が特に一番変わってしまったのが、プレインウォーカーカード。
 まったく新しいシステムで、プレイヤーともうひとりプレインウォーカーを仲間として呼ぶっていう感じです。

 まぁそれはいいとして、このプレインウォーカーカード、ほとんどが神話レアというまぁスーパーレアみたいなものなんですが、ほぼ壊れてます。強すぎます。なんじゃこれ??
 こういう圧倒的に強すぎ、カードは作っちゃいけないってのがTCGの鉄則みたいなことなんですが、プレインウォーカーカードはほぼ全部壊れカード。でも禁止されてないってことは、オマエもプレインウォーカーカード使えばえぇやん!ってことなんでせう。
 マジックかじったことがあるひとに大変わかりやすく言うと 3マナ 4/4 飛行 速攻。くらいのぶっ壊れ具合。マスティコアも真っ青(もとから青いんですけど)
 しかしこれは前記の通りスーパーレアなので無課金勢やビギナーには到底手が出ないカード。なのにオンライン対戦をするとガッチリ相手は使ってくる。あの出方からするに少なくとも3枚、普通に4枚投入してる。

 こういうお金持ち絶対有利、みたいなカードを作るなんて、ギャザも堕ちたものだ・・・。ブルーアイズを持ってるやつが勝ちだった、あっちの方のゲームなみにゲームバランス崩壊。

 構築済みデッキなどでは到底このプレインウォーカーデッキに勝てるはずがありませぬ。プレインウォーカー出された時点で投了したいくらい。はいこいつ金持ち!勝てるわけない!プレイウォーカー除去、みたいなカードがあるにはあるけどほとんどないってのが現状なので、更に有利。


 というわけで構築環境はほぼ課金勢の狩場。特に白黒の英雄譚デッキ、みたいなのが流行りらしくて、平地、沼、と出された時点で負け確定です。神の怒り的なリセットボタンも必ずはいってるので、クリーチャー主体のビギナーでは絶対勝てん。同じく、青、黒、のボーラスデッキもボーラス出された時点で終わり。
 ビギナーはビギナーと当たる、みたいなことをしてくれないのですね(してるらしいのですが、機能してませぬ、というか神話レア禁止、というレギュレーションにしてほしい)


 構築だけでなくリミテッド環境もあります。(与えられたカードだけでデッキを組まないといけないという縛りルール)こっちはまともにゲームとして作用しているのですが、参加にリアルマネーがかかるのがネック。でもリミテッドのほうが絶対楽しいです。
 F1みたいなものですね、フェラーリかベンツじゃない限りまず勝負になってない。リミテッドは同一マシンでのレースっていう感じ。プレイヤースキルが試される。


 現在の環境関連に関してはディスりまくってますが、ゲームとしてはすごいよく出来てます、リアルワールドだとトークンとか用意するのが面倒なのですが自動で用意してくれるし、ルール的によくわかんないことも、機械が自動で使えないよ、って判断してくれるのでルールがわからん!ってことにもなりません。(ただタッチミスで変な行動を起こしてしまうことがよくある)

 同じレベルでマッチメイクされるようにならないと、ほんとにマジック初めて~~。みたいなヒトがやったら、完膚なきまでにボコボコにされてやる気を失ってしまうと思います。レアなカードを集めたやつが強いんだ、ほかのソシャゲと同じか。っていう悪いイメージを与えてしまいます。

 このネットゲームが、ではなくてカードゲーム自体として現在のマジックは良くないですね、絶対に強いカード、ってのは存在しちゃいけないはず。ゲーム全体を面白くなくさせてしまいますよ。環境が変わってバランス調整されることを願う。
 昔の環境で戦えたらなぁ・・、ウルザブロックとか・・・(ウルザブロックもイカれバランスで有名なんですけどw)
 まぁそういうわけではマジックはイカれ環境が何度も登場してはサイクルしてきたんですが、スーパーレアのプレインウォーカーはやっぱ悪意を感じるんだよなぁ。こんな金持ち優遇ゲームではなかったのになぁ・・・

2009 アークライズファンタジア

 マーベラスエンターテイメント制作。

 ワタシの中でマーベラスというと、タイアップものでクソゲーを作ってるという悪いイメージがありますw

 キャラゲーってのに対して悪い印象があるんですよね、これはでもワタシのせいじゃなくて、スーファミ時代からゲームやってると自然とそういうイメージを持たされてるのでは?スーファミとかのキャラゲーってクソゲーのオンパレードでしたもの。

 だから、ナルト、ワンピ、ジョジョ・・・・みたいなゲームにほぼ手を出しておりませぬ。昔みたいにそこまでクソゲーってことは無いんでしょうけどね。ある程度はちゃんと作ってるでしょう、でもなんかやる気が起きないなぁ・・


  ですがこのアークライズファンタジアはまったくキャラゲーではありません。それによって、知名度が低いと思うのですが、すごく長く遊べるRPGという口コミを耳にして初めてみました。ワタシは長いロープレ、というのに何故か惹かれますね。長い映画とか本とか基本好きではない・・・けど好きなのかも。なんたってあの「失われた時を求めて」を読みましたものね「ユリシーズ」とかも読んでるし。実は好きなのかもしらん。基本Sなんですが、そういう挑戦的なものはこの野郎!って手を出すようです。

 
 ストーリーとしては、空から男の子が降ってきて、そこで不思議な力を持った少女に出会い・・
「ワタシはあなたと出会うために生まれてきたのです」っていきなり告白されて、ドラゴンとか帝国とか、宗教国家とか、最終的にはやっぱ神と戦うっていう調子。

 だっ・・ダサーー・・・w  80年台かよっていうダサダサな感じ。女の子はみんな主人公大好きで、これなんてエロゲ?っていう感じもあり。大丈夫かこれ?いやむしろこのダッサーい感じが、ゲームはすごく丁寧に作られているという予感もさせる・・っていう雰囲気もある・・・。

 キャラデザはエウレカセブンのヒトのよう、エウレカセブンはワタシはスパロボでしか知らないのですが、なんかセンチメンタリズムで良い印象はまったくない・・・。ただデザインだけを見れば、クセがなくって良いといえるのかも、ただみんな細すぎるんだよな・・・ワタシの好みではない。


 わりかしボスが強め。強いというかこのゲームは典型的な魔法ゲーでして、魔法が異様に強い。なんの対策もとれてないで大魔法を喰らえばほぼ全滅。
 しかし、魔法がMP制度ではなくて、使用制限が決まっていてさらにMP回復アイテムは売ってない。
 こっちの魔法も強くてボスの弱点属性で魔法を打ち込むとすさまじいダメージが入る、逆に物理で戦うと地獄。恐ろしく時間がかかる・・こともないかも、ボスの魔法をくらいまくってすぐに死にます。物理だけでは勝てない。物理無効、持ちが多い、というかほとんどなんらかの形で物理軽減される。
 もちろん何が弱点なのかは戦ってみないとわからんので、一回戦って死んでまた戦うという感じ。
 結局「たたかう」しか使わないゲームより戦略的とも言えるのですが、準備が出来てないと勝ち目が無いという初見殺しゲームでもあります。

 中盤で土、のログレス(召喚獣みたいなの)、との戦いがあるのですが、ダンジョンが複雑な仕様によりセーブが途中で出来ない上に、引き返せない、がボスが範囲攻撃石化、という全体即死魔法とほぼ同義、みたいなしゃばい技を使ってきて、最初まで戻されるということになります。なんじゃこのクソが!!ってなるw 嫌なヒトは石化対策アクセを買うべし・・、なのですがそのアクセが異様に高い! 

 ここでおや?と気づくのですが、このゲーム昨今では珍しい、プレイヤーを殺しにくるタイプのRPGだな・・・と。後半は初見殺しボスのオンパード
 クライド戦、物理対策してないとほぼワンキル・・・
アルスチーム戦、 1ターン目防御しないとワンキル・・・

 むしろ長々戦って最後に超大技使ってきて全滅するとうんざりするので潔いかもですね。しかしこんなに1ターン目に全開で攻撃してくるボス珍しいぜ。

 
 帝国兵のザコが強くなりはじめてから、ボスも本格的にヤバゾウです。ここでレベル上げ面倒でやめた、ってヒトも多いよう。ボスがいきなりゲロ強い、ってのをアトラスで慣れてるワタシみたいなヒトにはいいけど、WIIでロープレやってるようなライトゲーマーには理不尽に感じるのかもですね。

 そしてこのゲーム、戦闘がわりかし長いうえに、レベルが全然上がらない。というレベル上げ面倒ゲームです。昔はそんなの当たり前でしたが最近では少ない。そしてはぐれメタルみたいなレベル上げ用モンスターとかもいないし(実はいます、いるのですがそのモンスター自体がレアすぎてほぼ会えない)、FFみたいな隠し街とかダンジョンとかで一気にめちゃ強い、っていう手段もない。えー・・レベル上げ作業げーかよぉ・・・。と思いきや、思わぬところにこのゲームの本質があります。

 ドーピングアイテムが盗み放題である

 普通のゲームではドーピングアイテム(ステータスが上げるっていうやつ)、は手に入れにくいのですが、このゲーム、確実に盗めるのです。盗むことに失敗しても、何回も盗む、をすると必ず盗める。ドロップではなくて、盗める、んです。持ってない、ことも無く100%持っている。しかもバトルシステム上、1ターンに何回も盗む、コマンド、6回盗む、とかできるので、確実に盗める。
 レベル上げよりもドーピングアイテムで強化したほうが速い、というすごい謎仕様となっております。ほんとにそのへんのザコが普通にドーピングアイテム持ってやがる。
 でもたまたまそうなってるわけじゃなくて製作者サイドも盗むのを推してる様子もある、妙に序盤から盗む、ことができるし、盗み支援アビリティみたいなのも妙に充実してる。


 ただやりすぎるとすぐにゲームバランス崩壊してしまうのでほどほどに・・・。


 あと盗むを連発するとLUKが無くなるみたいです、でも別にキャラ6人もいるので、一人がなくなったら別のキャラにすればよいだけ。あとLUKが100も上がるアイテムが落ちてるのでそこまで気にする必要もない。

 
ワタシのおすすめはオイゲンを超強化すること。ただ単にHPが高いから。リフィアとかサージュを魔法担当にしても、HPが低いのですぐに落ちてしまいます。 あとはMGKを上げまくって、SP以上回復をつけてバステ対策。あとは魔法を撃ちまくれ!


 ラスボスは鬱陶しいです、超普通にサイクロン、という全体魔法を打ってきてそれで普通に全滅する。奥義とかよりもそれが一番驚異。風属性だけ強化しても、闇の全体攻撃もくるので意味なし。どうせ攻撃が当たれば死ぬので、リヴァイバルを全員にかけておくこと。アルテマウェポンみたいな倒し方。ラスダンにいるネームドからバステ無効アイテムをゲットして魔法担当につけておくとかなりストレス軽減。



 総評。 確かにヴォリュームはすごいあります、ワールドマップもあって飛行艇でビューン!っていう昔ながらの王道RPG、ボスも強いし、隠し要素、隠しダンジョン、隠しボス、とにかくやることはたくさんある。ただレベル上げなど作業がめんどい部分もあるのも事実。めっちゃ暇だー!夏休みやることなんもねぇ!みたいな中1とかにすごいおすすめのゲームですね。最短ルートでラスボスまでいってもたぶん50時間、裏ボス、隠しボスまでいくとたしかに70時間は遊べます。 
 ロープレは任天堂、ってのは確かにそのとおりかも。プレステのビジュアル重視でゲームの部分が少ないロープレよりは、ロープレやったなぁ!っていう感覚がすごいある。あとムービーが少ないのが良いですねw
 ストーリーは、よく考えるとめちゃくちゃやん・・・っていうのもかなりある、がまぁ・・普通・・ってとこかな・・。アルスチームのヤンデレっぷりが狂気ってのと、ヴァイス実はいいやつだった、ってことになってるけど前半のアレはなんやってん!!ってのが多すぎる。



 PS てっきり大人セシルが出てくると思いきや、出てこないんかい!!っていう・・





 ネタバレですがこのゲームキャラの出入りがかなり多い、誰を育てるべきかアドバイスでも。武器は別のキャラが持つからいいのですが、ケージを強化しても無駄になりますので。



ラルク  主人公なので最後まで使ってみる、やっぱりHPが高めなので使う
アルス   敵になる
アデール  敵になる
ニコル  ほとんどのボス戦で使えない上に死ぬ
セシル  中盤から最後まで・・だけどやや打たれ弱い・・・
オイゲン 中盤からラストまで、典型的タンク ただ可愛げがない
リフィア  ヒロインなのですが、なんかいまいち弱い。このゲーム全体回復ってのがないので最後まで回復はアイテム。回復役ヒロイン出番なし。
サージュ 中盤からラスまで、HPが低いのが致命的。
レスリー  終盤に加わるくせに弱い。おっぱいがでかいという以外に使いみちがない

2019年5月14日火曜日

2012 Brave

 ピクサー初の、ディズニープリンセスものです。

 ディズニープリンセスもの、ってのはいつから始まったのかわかりませんが、とにかくプリンセスが主役の物語。

 物語としてはすごい単純、3つの部族の誰かと結婚しなくてはいけないという掟のあるプリンセスが、自由が欲しいとそれから逃げようとして、魔女の力を借りると、母親がクマになってしまい・・・


 というお話。昔話ですね。


 ぶっちゃけ面白くないですw というかワタシが嫌いなタイプの話ですね。家族ものです。母と娘、の物語です。特にワタシが好きじゃないやつである。


 しかし3DCGのクオリティはさすが、主人公であるメリダの髪の毛は一体どうやってレンダリングしてるのかわかりませんが、ボサボサの髪の毛、ものすごい自然。髪の毛がめり込んでる3DCGが未だにありますけども、PIXARの技術はすげぇですわ。ピクサーを見れば、3DCGの進歩がわかりますね。

2009 ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー

コガネシティ マサキの家でイーブイもらえる


 ポケモン金、銀、のリメイク版。ポケモンってやつは新しい世代に対応するために昔のやつが全部リメイクとして出されるのですね、リメイクっていうかアップデートというか。
 ワタシは世代的にはこの金、銀世代です。もちろん初代もカスカスになるくらいやりましたけど、金銀もやりこみましたね。最初のポケモン変えて三回クリアしてみたり、金、と銀両方買って図鑑コンプしてみたり・・。(ミュウがなかった気がする)
 そういうわけで、とにかく懐かしー!!というのが感想ですな。


 このゲームが、っていうか初めてポケモン金銀をやったときの感想なんですが、えっ!カントーいけんの!すげー!
 って思いましたね。えっ!レッドと戦えるの!?レッドつえー!!っていうのとか。
 しかし初代から金銀、が出るまでものすごい期間がありましたよね、どんだけ待たせるねん!子供だったからその時間が異様に長く感じたのかもしれませんけど、コロコロで、こんなポケモンが・・!みたいな情報をものすごーーーい小出しに出されて、えーーーっ!新しいポケモンだ!とか素直に反応してましたね。
 今思えば、そりゃ新しいポケモン出るだろ、って話なんですがw アホですね子供は。


 作る側としては、初代が鬼爆ヒットして、そのプレッシャーはすさまじかったと思いますね。2は面白くない、というのがだいたいセオリー、しかしこの金銀は、見事期待に応える名作だったと思います、金銀、があったから今にもずっとポケモンが続いてるのだと思います、一発屋として終わらなかった原動力。

2019年5月10日金曜日

平成のゲーム 最高の1本  ファミ通

 ファミ通で平成のゲーム最高ランキング、をやってたようです。

一位はなんと「クロノ・トリガー」
 へ~・・・意外ですなぁ

続いて
ブレスオブザワイルド
ニーア・オートマタ
FF7
大神
時のオカリナ
FFX
ポケモン 初代
DQ5
ゼノギアス・・・・


 っていうところらしいです。まぁそうかぁ・・って感じですけど、ゼルダが強いんだ!って感じですね、二位と三位は最近だからよく覚えてるんだろっていうちょっとバイアスがかかってる気がします。流行語と一緒ですね、最初のほう覚えてないよっていう。新しい記憶が印象が強いのは当たり前、だからこそクロノ・トリガーの強さは意外ですなぁ。
 大神、は異様に女子人気が高いんですよね、難易度的にも世界観的にも♀にもとっつきやすいですしね・・・ニーアもそう、FFXも女子人気、女子票が入ってるのが上位に来てるって感じがします・・・


ゼノギアス???



 あんな尖ったマイナーゲームが・・・しかも鬱ゲー・・・むやみにエロい・・・なんかちょっとキチな感じのファンがおるなw


 ちなみにワタシのランキングも発表!!


1 ポケモン初代    とにかく一番遊んだ
2 ペルソナ3   こんなかっこいいゲームはない、スタイリッシュ!
3 FF5      JRPGの完成形、結局ワタシはFF5が好きなんだよにゃあ・・・
4 スマブラ    これも死ぬほどやった、みんなで遊ぶには最高のゲーム
5 キングダムハーツ2 FINAL MIX   ゲームとして完成度が最高峰、すべてにおいて総合点が高い。
6 FF7      ゲーム業界全体の流れを変えた
7 ヴァルキリープロファイル  斬新すぎて死ぬかと思った、ワタシの中で斬新なゲームというとVP1しかない
8 マリオ64   3Dアクションの元祖でゲロ高いクオリティ



 他にもいろいろありますけどまぁこんなとこでしょうか・・・びみょーに古いのばっかりですねやっぱし。平成の中頃。あとやっぱ何かの元祖ってのがやっぱりいちばん印象に残るのですよね、ペルソナ3、ポケモン、スマブラ、マリオ64、今までそういうゲームってなかったものが、新しく登場すると感動がありますよね。その「初めて」の感動ってのを超えるってのはめちゃクソ難しいってことでもある。何かゲームを作るなら、今までにあるようなものじゃなくて、無かったものを作るほうがいいですね、そうじゃないと勝つのは難しいし。


 

2019年5月8日水曜日

1984 ドラゴンボール

 ドラゴンボール完全版、を読み返しておりやす。というかよく考えたら、ワタシマンガのDBをきちんと読んだことがなかったのでは?もちろんアニメとかで再放送で何回も見てるわけですけど。

 ドラゴンボールって1984年連載開始なんですねぇ、ビッグブラザー・・・。驚くべきことに、連載は1994年、たった10年しかしていません。そのあとアニメのオリジナル、GTだの、映画だの、最近では超だの・・と勝手に続いているのですが、オリジナルのマンガはたった10年なんですねぇ、これって結構驚き。まぁ確かに34巻までですから、昨今のマンガとかでは結構コンパクトにまとまってるともいえるのかも。最近50とか普通にいくからなぁ・・・

 作者自身が書いてましたが、DBは準備期間がほとんどなく、行き当たりばったりで書きじめて、次の話の展開すらも考えてないで描かれていって、逆にそれがスリリングな展開になったとのこと。(さらに自分はくだらないギャグマンガが好きでシリアスは嫌いなので、仕事だから仕方ないと思って書き始めた、みたいなこともぶっちゃけておりやす、でもこういう自分が本当に好きなことよりも仕事としてやったもののほうが人気が出るってのはよくあることなんですよね)


 ほんとうに初期の頃は完全に行き当たりばったり、思いついたことを描いてるって感じで、最初期は下ネタばっかりです。スタートは人気と注目を集めるためにエロを使う、今も昔も変わりません。
 この行き当たりばったりの手法ってのはたいてい矛盾しまくって途中で空中分解ってことになるのですが、極稀に、化ける、ことがあります。作ってる人すらも思いもよらないような展開になる。そうなると描いてる人も自分が続きを知りたい!っていうようなトランス状態になって今までにない新しい物語となるってわけです。いわゆるキャラが勝手に動き出すってやつですね。
 でも何度もいいますけど99%以上、途中で破綻することになる。DBはその数少ない奇跡的な大化けをしたマンガ。


 どこでDBが化けたのかなぁ・・と読んでいくと・・・・

やっぱり悟空がオトナになる、っていうところからですかね。今ではよくある世代交代、っていう手法ですが、たぶん当時はすごい珍しかった気がする。いわゆる梶原一騎メソッド、で少年漫画は作られていて、つまり一つの敵を倒すと、次の強敵が現れ、修行、倒す、強敵、修行・・・っていう螺旋構造です。基本的に子供から順撮り、オトナになるにつれて次々強敵が・・・っていう。
 それをちょっと崩して、いきなりオトナになる、ことで、一気に昔の物語の子供、とか家族関係が変わり、時代がいきなり飛んでいろんなことの後日談みたいなのが見れたりと、ワクワクする展開になるというわけ。DQ5もそうでした。子供世代に物語が続く、という。ファイアーエムブレムでもそういうのがあった、ロマ2も。一気に壮大な物語になるというか世界観がグっと広がるやり方です。ただきちんと前フリをいれとくことが大切ですね、きちんとした世界観があって、それが世代交代するから愛着がわくわけで、あんまりふわふわしてるのにさらに時代まで飛ぶと意味がわからんってなる。
 さらにオトナになって作画の調子も変わりましたよね、鳥山明というとオトナ4頭身、子供3頭身(則巻千兵衛二頭身)なのですが、オトナ6頭身のややリアルタッチに変わった。今回読んでて気づいたのは、悟空がムキムキになったのは、界王拳を使いだしてからなんですね、それまでそこまでムキムキではなかった。
 これって普通のようで特殊なんですが、強くなると筋肉が多くなる、当然極まりないことなんですが、日本のマンガでは珍しい。日本人はムキムキをあんまし好まない風潮で、牛若丸の昔から、強いのは小さくて細くて素早いイケメン、っていうのがお決まりです。でも普通は!やっぱり義経よりも弁慶が強いのが自然の摂理です。欧米人はリアル志向なので、当然弁慶が強いほうが腑に落ちる。鳥山明はかなり欧米感覚です。バイクだの車だのが好きというのも欧米的、そこが海外でも受ける理由なんでしょうね。フリーザやブウは小さくなると強くなるんですが・・・



 ご存知の通り、ブウ編は蛇足、ワタシ的には人造人間、セルも蛇足です、フリーザで終わっておくべきだった。人気がある限り続けさせるというジャンプの悪いところが出ております。
 しかしあのベジータ、フリーザのDB最盛期、あの勢いと爆発的破壊力はマンガの歴史に例を見ないもの。ジャンプ黄金期だし、マンガ黄金期でもあると思ふ。


 なんでDBだけが特別なのか?っていうのをもっと深く考えると、やっぱり物語自体はそこまで最高に素晴らしいってわけでもないと思います、小説版DBはすげーつまんないと思う。もちろん、キラリと光るアイデア、発明はたくさんあります、ホイポイカプセル、かめはめ波に代表される、気を飛ばすっていう戦い方、スカウター、スーパーサイヤ人・・・
 でもやっぱり作画のセンス、これですよね。鳥山明のタッチっていうのは、一発で鳥山明ってわかる、ものすごい個性的で独特のタッチ、それなのに、一般受けするという、本当に稀有なタレント。今でも一番絵がうまいのは誰?っていうと鳥山明、って答えるヒトは多いと思う、特に素人ではなくて業界人には。
 素人は写実的な絵が上手い絵だと思っているヒトが多いです、たとえば井上雄彦みたいなの。でも美大でスカウトすれば、井上雄彦くらい絵が上手いやつってゴロゴロいると思いますし、別に井上雄彦特有のタッチってわけでもない、劇画タッチ、ってやつです。
 でも鳥山明みたいに、この絵を描いたのは絶対にこいつだ!ってひと目でわかる突出した個性があって、なおかつ普遍性を持った絵をかけるってのは一人もいないと思います、絵が上手い、とかそういう次元の話ではなくて、本当に特別な才能、異能者といえるのかも。
 ほかにそういうタレントを持った人間を思いつきませんもの。ペルソナや、FF、さいきん流行りのFATE、ジブリ、などもデザインは個性が無い絵です。個性が無いから、万人受けする。それはわざとそうしてるんであって、多くのヒトに受け入れられるように尖ったデザインじゃなくする。尖ったデザインで一部の熱狂的なファンを獲得するってのもあります、ジョジョとかベルセルクとかはそうですね。でもやっぱりそういう尖ったデザインを嫌うヒトも多いわけです・・・
 でも鳥山明だけが、尖りまくったデザインなのに、万人受けするっていう矛盾を昇華させてるわけですね。鳥山明自身が誰のどういう絵を見て自分のスタイルを作っていったのかは非常に興味ありますけど、ほとんどそういうことを語らないですねこのヒトは・・たぶんアメコミなんだろうけどどっからどういうふうに影響を受けてるのか全然わかりません・・・
 萌アニメの絵っていうのは一人の誰か、が作ったんじゃなくてかなりの歴史とたくさんの人間のデザインで少しづつ出来てきたという感じですよね、いうなれば性欲、が生み出したっちゅーかんじ・・・。



 さらにもうひとつ、ワタシが個人的にDBが好きなところがあります。それは恋愛要素がすごい少ないってことですね。女、が絡んでくるとだいたい物語がネチネチしてくる。自分の嫁と子供だけ守れればそれでいい、みたいなことを言い出す、それって悪いやつと何も変わらねーだろ。愛する人だけ守れればいい、なんてセカイが狭い・・・。
 悟空はいつだってセカイのみんなを守るために戦います、いやそれを応援しねーやついるわけねーだろ。物語がカラっとしてて、ドライで読み心地が良い。環境がどうのこうの・・人類は愚かでどうのこうの・・・って説教じみたことも言わない。このサラっと感、個人的にはDBのものすごい大好きなところですね。
 松尾芭蕉が「かろみ」、の境地を切り開いたと自負しておりました。詩、ってのはだいたい戦争だの恋愛だの別れだの、シリアスな「かっこつけ」で出来ているものですが、そういうのを超えた、かるさ、を手に入れる。この「かろみ」っていうの、DBにもあると思いますね。



 

2019年5月7日火曜日

2011 attack the block エドガー・ライト

 このヒトの作った映画なら見る、っていう人物が非常に少なくなってしまったのですが、エドガー・ライト、は数少ないそういう監督の一人です。

 他には、宮崎駿、庵野、ジェームス・キャメロンくらいですかね、なんだかんだ文句言いながら絶対観ますね。
あと脚本家なのですが、マイケル・アーント、このヒトの脚本は絶対に信頼できる、ほんとに数少ない一人。この映画おもろいやん、ってのはほぼマイケル・アーントが絡んでる。


 エドガー・ライトはイギリスのコメディテレビ出身の監督でこういうテレビドラマから監督っていうパターンは結構多いですね、あとイギリスってのはモンティ・パイソンの時代から、コメディ・ドラマ、が強いのですね。

 日本のお笑いって、短いコント、ネタ、ばっかりですが、イギリスはコメディドラマ、というのが主要なスタイルというわけ。連ドラの長編コントみたいなことですかね。もちろん英語がわからないと面白さが伝わらないわけですが、英語がわかれば、ブリテンは非常にレベルが高いですね。イギリス人はイギリス、ってコトバを使わないですよね、イギリスって何語なん?ブリテン、が普通。UK、というのもあまり聞かない。

 とにかく英語のスラングっていうか若者文化を勉強するにはもってこいの素材だと思います。ブリテンのティーン文化ってのがわかります。

 たぶんほとんど理解できませんけどね。スラングパーティーなので。

 Fam、っていうコトバを多様してます、Fam?って何?って思ってたのですが、Family
のことですね、Hey Brother、のBro、っていうのは古くて、Bruv、さらにそれが進化して、Fam、おれたち家族、というわけで、親友のことを、Famって言うのですな。この映画は一応ギャング映画なので、ギャングコトバを使ってるというわけ。


「わぁ!エイリアン、ポケモンとは全然違うぜ!」
とか
「家に帰ってFIFA、をやっとくべきだった・・・」
とか
「ガキは家に帰って宿題をやって、NARUTOでも観て寝な!」

 みたいに、日本文化が相当浸透してるなー、ってのが観てて楽しい。

2019年5月5日日曜日

1957 深川安楽亭  山本周五郎

 ワタシはこの手の時代物っていうのは、確実に面白く無さそうだ、という感じで読まないのですが、この作品はちょっとした縁があったので読んでみました。

 山本周五郎の作品を読んだのも初めてじゃないかしら。


 別に時代物が嫌いってわけじゃないんですよね、吉川英治はたぶんほぼ読破したし、姿三四郎とかも読んだ。


 ただいわゆる人情物ってのが好きではないのです。山本周五郎はワタシの感じでは明らかにその、人情物、に属する作家で、まさにそのとおり。


 この作品は、安楽亭というところにあつまっているあぶれもの達が、稚地味が娼婦として売られそうな男を助けようとして・・・というお話。

 ベタベタのやーつ。まぁすぐ時代物ってのは女が売られるところから始まりますわね。


 黒澤明のなんかの映画で

「好きなヒトと一緒になれて幸せか?」

って聞くシーンがありました。

好きな人と一緒になれれば、幸せ。

別に黒澤明じゃなくても、一般的にそうらしい。好きなヒトと一緒にいるやつは幸せ。


 ワタシは幸せってそんなものか?ってその時から思ってましたね、かなり前のこと。幸せってそういうもの?そんな単純なもの?


 やっぱ江戸時代ってのは平和が長く続きすぎたんだと思いますね。みんなスケールが小さくなってる、社会的地位が塊すぎていて、消極的でネガティブなんです。もっとでかい夢みようぜ!!って言いたくなる。好きなヒトとほそぼそ平和に暮らしたい・・ワタシはなんかそういうのってキモいと思ってしまいますね。


 さんざん悪口言ってますけども、全部ワタシの個人的趣味の問題。文章とか構成に関しては、これはこれで、ちゃんと出来ていると思います。演劇とかになるのもわかる。きちんと完成されている。こういうのが好きなヒトは、好きでしょう。ただワタシはそうじゃない、ただそれだけの話。

2019年5月3日金曜日

1905 正義の四人   The Four Just Men  Edgar Wallace

 エドガー・ウォレス、という作家は映画「キング・コング」の作家として有名みたいです。それだけでもわかるように、ウォレスはゴリゴリのエンタメ作家。
 
 ウォレスはものすごい速筆として知られていて、英語の本の四分の一はウォレスの本だ。っていうくらい、爆速で作品を書きまくっていたようです。エンタメ作家としては素晴らしい才能です。


 そのとにかく筆が早いってのが示すように、この作品もサササーー!!っというスピード感を大事にしてます。いわゆる、スリラー、というジャンルのゴッドファーザー的存在のようです。なんてたって1905年ですものね。
 探偵小説とはちょっと違うスリラー、事件が起きて、犯人を探す・・ではなくて、事件が展開していく、その一部始終を描くっていうものです。文字通り、スリル、を味わうためのもの。

 一応この作品は最後に種明かし、みたいなのもあるので、サスペンス・スリラーってところでしょうか。


 流行作家、にありがちなのですが、死後その作品は一気に消える。何百年も残ったりはしないわけです、それもそれ、消え行くものの美しさというわけでしょう。エドガーウォレスのほとんどの作品はもはや入手困難。それでもこの本が残ってるのは、この正義の四人、はシリーズもので、これがその最初のやつだからですね。最初期のスリラーものとして歴史的にも意味がある。


 ぶっちゃけ、種明かしは、ん? っていう感じなのですが、スリラーの書き方、としては教科書的な出来栄えだと思います、こういうふうにテンションを上げろ!起承転結、転!が作品の色を決める、みたいなの。作品の長さもちょうどよい、一日徹夜で読み終わると朝、というジャストな厚み。


 主人公たちが、悪いやつを殺す犯罪者。というのも、当時としてはすごく斬新だったと思いますね、キレイゴトを言わない。ワタシ的にはこれは良い。
 義賊モノっちゅーんですか、ワタシは好きですね。

総じてこれは良い本です。何のためにもならないが、それが良い。

2015 beast of no nation キャリー・ジョージ・フクナガ

  アフリカの内戦をモデルにした映画です。

 昨今ではなかなか見ない、リアルな映画でやんす。プロットなどはWIKIを参照してほしいのですが、いやぁ~・・リアルやなぁ・・としか言えませんな。

 それと撮影大変だなぁ・・・ってのをすごく思う、撮影はガーナらしいのですが、これはしんどいですよ!っていう映画ですね。


 21世紀初頭っていうのはどういう時代?っていうと、こういう感じ、ってのがこの映画だと思いますね。まさしく、これが、ワタシタチの住んでるセカイっていう感じがしました。
 
 結局のとこ、ぜーんいん、カネ目当てで戦争をしてて、いろんな理由とかを並べたり、宗教を使ったりするのですが、まぁ、ようするにカネよ。カネと資源。終わりなき泥沼戦争、これが21世紀という時代、そしてこれからのミライ。

 古臭い話でもあり、ミライの話でもあるっていう感じですかね。


 いわゆる、お硬い映画賞みたいなので評価もされていますが、観ていて、楽しい!という映画ではまったくない、ずしーん・・っていう感じになりますね。

2019年4月30日火曜日

2009 宇多田ヒカル 点 線

 宇多田ヒカルの自伝?みたいなもの。デビューから一度活動休止をするまで、の間のインタヴュー、描き下ろし、写真などで構成されております。ほぼ半分は写真集なので実はヴォリュームはそこまでない。


 宇多田ヒカルというと、ワタシの中では数少ない、はいこのヒト天才ー・・・って天才ハンコをぽんと押せる人物、ワタシは非常に辛口なんでこういうヒトは歴史上の偉人、カエサル、ソクラテス、プラトン、シェイクスピア、ドストエフスキーみたいな本当のレジェンドを除くと相当わずかしかいません。 
 宇多田ヒカル、藤原基央、宮崎駿、鳥山明、黒澤明、冨樫義博、トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、ノエル・ギャラガー、ジョン・レノン、太宰、芥川、漱石・・・いや結構いたわw

 特に絵、と音楽、ってのは、天才、ってのがわかりやすいのかも。絵は一瞬で見ればわかるし、音楽も数十秒でわかる。逆に文章ってこいつ天才かよ!っていうヒトは少ない。特に昨今では本当に見ない。天才的な文章を書くヒト。今生きてるヒトでは一人もいないかも。


 上にだらだら列挙したのでわかったかもしれませんが、女、で天才、って思える人間は、今の所宇多田ヒカル一人なのかも。

 前にもなんかで書きましたけど、このヒトはだいたいこうだろうな・・・ってワタシが思って、その範囲、から飛び出す人間ってほぼいない、あぁやっぱりな、これだよね、っていう。天才ってのはそこから飛び出すヒト。宇多田ヒカルってのはすごい読みづらいヒトですよね。こういうことなの!?って驚かされる。


 この本を読むとわかりますが、UHはほんとに特殊な生い立ちですね。親も音楽家、母は歌手、父はプロデューサー。英才教育なんてものではない、スーパーエリートですね。15才でデビューして超億万長者になったらおかしくなる、って思いますけど、そうじゃないんですよね、生まれた瞬間から金持ちだしスーパーエリートなんですもの、15才で億万長者になったのではなくて、生まれた時から億万長者で、選ばれた人間。NY生まれ。10億が1000億になったって別に生活は何も変わりません。
 宇多田ヒカルは生意気!みたいなこと言うけど、だってヒトに媚びる必要ないんだもん。生まれた時からずっと。

 ワタシはそうはいっても経済的環境がその人間を作ると思ってます。お金が無いと、ヒトに媚びないといけない、ペコペコしたり嘘をついたり、騙したり、騙されたり、競争したり、誰かを蹴落としたり、努力したり勉強したり、誰かを殺したり、見殺しにしたり、裏切ったり・・・

 良し悪しですよね、そうやってカネのために誰かを殺したりすることで物語、ってのは生まれていくし。それが戦争ってものですし、戦争について語ることが物語なのですし。

 金持ちに生まれるってことは、そういう文脈から外れているってことです。何もやる必要は本当はない。誰も殺さなくてもいいし、努力だってしなくていいし。ペコペコ誰かに取り入ろうとしなくていい。ありのままの自分でいられる。やりたくないことはしなくていい。
 逆に言えば、なにかをするための理由がない、モチベーションを自分で作り上げないといけない。自分で自分を動かしてモチベーションを作って、それを成し遂げないといけない。自分が手を汚して金持ちになったのと、生まれた時から金持ちなのではぜんぜん違いますね。それってセカイの物語から外れてるっていう感じ、このセカイの演劇、「戦争と詐欺」、に役を与えてもらってないという感じです。
 自分で台本書いて自分で演る、誰も見ていないのに。それってバカみたいだ。

 そういうわけで宇多田ヒカルの言ってることや行動ってのが、全部、セカイの物語とはズレてるという気がします。その辺のJKとかが言うこととまったく異なる物語のコトバをしゃべってる。もちろん初恋だのなんだのって思春期の恋愛みたいなのは貧乏でも金持ちでも同じところもありますけど、それでもやっぱ前提が違ってますな。
 大人の恋愛ならさらに違う。
「お金なんて関係ない」
なんてのはお金持ちしか言わないやつ
「学歴なんて関係ない」
と同じですね、学歴があるやつだけが言えるやつ。


 これはあれですね、貴族と平民の文化の違いみたいなもの。宇多田ヒカルは貴族、平民の言うことは理解できないし、まったく別のセカイに住んでる。

 じゃあ貴族なのになんで音楽なんて作ってんの?って話です。何の理由も無い。必要がない。それがUHの謎、ですわね。
 
 なんでこのヒト音楽なんかやってんだろう?

 別に音楽に限らずですけど、なにかを作るのってクソしんどいです、歌手、として他のヒトが作った歌を歌うだけなら楽しいかもしれないけど、作曲、アレンジ・・こういうのは本当に時間もかかりまくるし、しんどい作業。


 UHってのは貴族の虚無、って感じがします。19世紀的なテーマですね。このヒトってすっごい空っぽです。いろいろそれらしいことを言ったり、深いことをいったりしてるのですが、まったくココロに響かない。 
 頭が悪くて脳みそ空っぽのそこらへんのJKとは違って、頭が良いのだけれど、人生が空なんですね、がらんどうだ。人間としては、ワタシは嫌いですねw 

 宇多田ヒカルがブームになっていたころ、ワタシはそもそも音楽に興味がなかったし、ぼんやり嫌いでしたね。世間のイメージ戦略が鬱陶しかったのかも。JKの天才!!みたいな。結局のとこ、なんて宇多田ヒカルが売れたかっていうと、若くてまぁまぁ美人で、女だったから、だとワタシは思うのですよね、日本人に音楽のセンスなんかないし。何を聴いてもわかりません、ただ若い女が歌ってる!っていうのが一番大きかったのではと思う。
 曲に関しても初期のほうの曲ってそこまですごいってわけでもないワタシは思います、ただ他がクズばっかりですので他とくらべればそりゃ圧倒的に良いですよ。

 でもこのヒトは天才、ですから、その空っぽ、虚無を音に変えられるというわけ。楽器は、中が空洞だから音が響く。上手く出来ておりますね。
 

 曲的に、わ~やっぱこのヒト天才だわ~とワタシが思ったのは「ULTRA BLUE」の頃からですね、このアルバムは名曲揃い、素晴らしー。

2019年4月27日土曜日

2016 Oasis Supersonic Documetary movie

 曲じゃなくて、ドキュメンタリー映画です、OASISの。こんな映画あったんだ、って感じですね。ワタシOASISに関しては相当詳しいと自負していましたが、この映画を見て初めて知ったことがめちゃありましたねー。

 まずリアムが音楽にのめり込んだのは、ある日別の学校から不良がやってきていきなりリアムの頭をハンマーでぶん殴ったらしいのです。その日から、リアムは音楽にどっぷりハマり、バンドに入ることになったとのこと。
 そんなきっかけある!?って感じですが、ワタシはすげーわかりました。ワタシも小さい頃に頭を強打して、そっから急激に性格が変わったらしいのです、ワタシ自身は全然覚えてない、というかその事故があった日より前のキヲクがほとんど無い。
 そういうわけで、頭を強打していきなり性格が変わるってのは本当にあることなんですよね。フィニアス・グレイという有名な症例があるんですが、脳を強打して、まったく別の性格になったという記録があります。

 またAll around the world 、はOASISにノエルが加入した最初期からあった曲だったようです、へぇ~~!

 あとOASISは一瞬でスターダムに上り詰めたように言われますが、デビューするまで二年ほど下積みがあったようです、伝説、とは違いますな。

 あとデビュー前からほぼ全員どっぷりマリファナ漬けだったのですね、確かにそうじゃないと出てこない音楽だと思う。ちょっと正気じゃない感じ。初期OASISにはやっぱ独特のトリップ感がありますよね。

 で、デビュー曲が映画のタイトルでもある「SUPER SONIC」 なんですけど。こんなデビュー曲を出したアーティストがいたら

  BANG!!

そりゃ大事件、ですわね。デビュー曲でこのクオリティ!? ま・ぢ・か・よ!

 best band in this planet now

 今、この惑星で最高のバンド。バンドキッズがいう定番の中2セリフですけど、嘘じゃなかったと思いますね、あの時世界最高のバンドはOASISでしたわ。

 他にもまぢか!っていう事実がたくさんある、MORNING GLORYの曲はほとんど一曲たったの一日でレコーディング完了したとか、リアムは一回曲聞いただけでボーカル入れしたりとか・・・
 そういう素早いレコーディングならではの音づくりなんです、昨今のたっぷりエフェクトとピッチ補正しまくったヴォーカルとは違います。


 それとOASIS界隈の人々の英語ですわ、彼らって何をいってるか全然わかりませんよね。マンチェスター訛りっていうのでしょう、これがゴリゴリのワーキングクラスイギリス英語ってやつですな。教科書には絶対に出てこないタイプの。 ボヘミアン・ラプソディー、みたいな感動映画はOASISには到底作れませんw ほとんど放送禁止用語しか言わないんだもの。

このドキュメンタリーはOASISの最盛期、ネブワースで25万人ライブを行ったところまでで終わります。
ノエル「あの時代、インターネットが生まれる前の時代、セレブ主導の文化になる前の時代、あの時代が特別で最高の時代だった、あの時代に、人間が集まるってことは、今よりも特別な意味があった・・・、俺たちが最後のロックスターだ」

っちゅーことを言っております、確かに。レディへやコールドプレイはいわゆる、ロックスター、ではないですものね。21世紀はロックバンド、なんてほぼいないっていう状態ですし。ワタシも本当にそう思う、今では到底ネットなしでは生きていけないけれど、ネットや携帯が席巻する前の、93~95年くらい、あの時代が、最高の時代でした。あの時代の繋がり、のほうが、今のネットがつなぐ繋がり、よりも特別なものだった。YOUTUBEで数十億回再生されてる、とか言いますが、その中でカネ出してCDを買うやつは1%もいないわけですからね。

 ノエルがはっきりまとめてますね、スキャンダルだのバンドの軋轢だの兄弟の不和だの、そういうクソみたいなことはすべて忘れられて、SONGだけが残る。
 
 it is fxxxing right man!!

2019年4月26日金曜日

2010 ドンキーコングリターンズ

かなり久々に発売されたドンキーコングシリーズのWii版。ドンキーコンガ、っていう特殊なコントローラーを使ったゲームも発売されたはずですが、特殊すぎて手を出す気には・・・

 よくある任天堂の特殊コントローラー系のゲーム。いやゲーム終わったあとの置き場!!スコープガンとかハンドル、たくさんありますが・・


 そんなことよりこのリターンズ。オーソドックスな横スクロールアクションでまさしくSDKの正当な続編であり、王道を行くゲームです。SDKの時代からグラフィックは異様に綺麗でしたが、さすがに性能が上がってまた一段グラも進化しました。
 
 注目すべきはその難易度で、昨今のアクションゲームでは珍しい、歯ごたえのある難易度。めちゃクソ死にまくって進む、という昔のアクションゲームっぽい感じ。コレコレぇ!!っていうオールドゲーマーも多いのでは?
 でもゲームオーバーしてもめっちゃ戻されるってことないので、そこはユーザーフレンドリー。

 トロッコとかロケットとかの強制スクロールでは20機くらい死ぬのが当たり前。初見殺しのオンパレード。SDKよりもライフが4になりましたが、どうせ即死するのであんまり意味なし。
 そしてなかなかシビィボス戦。久々に手汗をかくタイプのゲームです。そういやこのコントローラーのネジ穴に手汗が溜まるという感覚久々かも。
 ダークソウルでも死ぬほど死んだけどあれはもう腹が立ってしょうがないって感じでしたがw これは楽しく出来ます。

 GCCXでダークソウル挑戦して欲しいですねぇ、全然レトロゲーじゃないけど。


 やっぱ横スクロールアクションは迷わないってのが最高にイイですよね、3Dアクションってどこ行ったらいいの??って迷うことが絶対ある。どんなに難しくても横アクはやることが明確なのでストレスがありません。


 別に欠点でもないのですが、SDKの操作に慣れていると、ローリングがコントローラーのシェイクってのが慣れません、あとダッシュとジャンプのボタンの配置も慣れない。それとスーファミよりもドンキーのジャンプ力がドンキー一匹分高くびよーんって飛ぶのでそれも慣れません、あぁ!飛びすぎ!!って何回も死んだ、なんとなく滑る。あとマリオのクセで三角跳びしようとしてしまうってのもありますね。あうち!!蹴れないんだったーーー!チャラララチャラッチャー・・パン
 

 ただそれはワタシの個人的問題で、操作性は素晴らしく良いです、スムーズに動けた時の爽快感はかなりすごい、つかまりってのができるのですがそれの操作感がすごい良い。
ほんとにモンキーになったみたい、ウホホー!って思わず言ってしまうくらい、スピード感、動かしやすさはこの手のゲームでも群を抜いていいです。ドンキーが好きになりましたね、スマブラでドンキー使いたくなるぜ

 文句なしの良ゲー。


 やりこみ要素としてパズルピースとKONGマークを集めるってのもあるのですが、これは相当きちーっす、あちきは断念・・・

2019年4月23日火曜日

1965 DUNE デューン 砂の惑星 フランク・ハーバート

  ワタシはSFほとんど詳しく無いのですけれど、SF界では相当に有名な作品のようです。
オールタイムベストSF小説!みたいなのでもいつもトップ10に入るくらいな。

 でも内容はSFというか・・・SFファンタジーっていう感じですかね。魔女、とか教団、領主・・とか。むしろミライというよりは、中世チックなものばっかり登場しますし、もちろん魔術とかも登場します。
 魔女て! 宇宙時代に魔女!?


 魔女がいればもちろん魔法も存在し、主人公は未来視が出来ます。というわけで、サイエンス、の部分はかなり少なめ。ほぼ無いといってもいい。

 物語は、ぶっちゃけめちゃくちゃです。魔女はかなりの訓練を受けていて、コトバ、で相手を操ることができる、さらに人並み外れたメンタリティや観察眼を持っていて恐ろしい人間・・・みたいな説明をえんえんしていたのに、寝込みを襲われてあっさり捕まる。いやいや・・魔女特有のなんかすごい観察眼とかいうのはどうなったんじゃい・・・むちゃくそ簡単にやられてんじゃん・・・
 あるいは、毒物検査器、があるのですが、これは毒物検査器にひっかからない秘密の毒です・・・いやいや、これはその毒物検査にひっかからない毒物もわかる未来視です・・いやいやいや、これはその毒物検査にひっかからない毒物を見分ける未来視でも見分けられない秘密の毒です・・・・

 みたいな調子で小学生の喧嘩かよ、っていうようなトリック・・・。トリックでもないですよね、まぁSFだからなんでもありですので。
 SF、っていうのはやっぱりいつでもこの、じゃあなんでもありじゃん・・っていうのがワタシはつきまとってしまいます


 しかし世界観、は相当練り込まれていて、いろいろキラリと光るアイデアもたくさん出てきます。もちろんですが、環境の悪い場所という舞台設定、ソプター、なる羽ばたき飛行機械、砂漠に生息するすべてを飲み込むサンドワーム、水の蒸発を防ぐスーツ、フレメンなる砂漠の民・・・

 たぶん宮崎駿もこれを読んでたんですね、ソプターだけでなく、なんとなくナウシカっぽい、ここからアイデアが来ていたわけだ。よくFFで登場するサンドウォームの元ネタもこのデューンから取られていたんですな。
 なぜか欧米人はこのワームっていう、超巨大な線虫みたいな可愛さもかっこよさもかけらも無いモンスターが好きでよくゲームなどに登場します。だいたいはとにかく巨大、で生命力が強いという設定。


 このシリーズもサンドワームのようにヴォリュームがすごいあって、文庫本三分冊だったので、これがデューンっていうののいくつか出てる物語が全部入ってるのか、と思っていたのですがさにあらず。文庫本三冊でようやく、デューン第一章。っていう感じでめちゃくちゃ長い。ようするに第一章だけで普通の長編小説三冊分のヴォリュームがあるというわけ。そんな超大作を読もうとは思ってなかったので少しめげました。 
 最後に付録として設定、みたいなのが書かれているんですが、とても読めたものではない・・、でもよくここまで練り上げたものだ、と思いますね。
 原作は20年にもわかって書き続けられておって、このフランク・ハーバートなる作家のライフワークのようです。
 欧米って長い本が好きですよな、誰が読むねん!っていう巨大な本を普通に出す、ほんとに誰が読むのだ・・っていう。SFもシリーズとかですげー長いものがたくさんあります。世の中にそんなSFファンっていうのがいるのかなぁ・・、ワタシは現実でSFファンってヒトを一人も見たことがない。まず殆どのヒトが本を読まないですものね。



 後半からなんというか、60年台だな~・・・っていう感じが濃厚に出てきます。一言では説明出来ないのですけど、カウンターカルチャーの裏の部分っていうのか。ハードオカルトっていうのか。ピンチョンとか、トゥルニエとか、現代文学っていうのには必ず出てくる、大江健三郎とかにも出てきます。この手のやつ・・・本当に説明が難しいですな、ようするには、アンチ科学、みたいなやつのもっとタチの悪い陰湿な類のもの・・・
 そしてもうひとつ、宗教戦争っていうテーマがあります。多くのヒトがなるべく避けて通りたいテーマ。タブー中のタブー。この本では多少ごまかしてますけども、いや思い切り、アレだろ!アレのことだろ!っていうテーマが頻出しております、今そういうことを書くと暗殺されたりするので誰も言わなくなってきました。


 総じて・・・、確かに優れた作品ではあるのですが、かなり短くできる、三分の一くらいにできるのでは?って感じ。この作者は言いたいことを全部言ってやる!って感じの書き方で、テンポが悪いし、同じことを何度も言ってる気がします・・・今の若者には到底読み下せないだろうな・・っていう感じ。はっきり言って読みにくい。されど、とにかく作者の情熱、とこれに費やした時間、労力、みたいなのがすごい伝わってきます・・・
 でもやっぱ続編を読む気にはなれぬ・・そういう感じ。